JPH07138600A - 皮革のエンボス加工方法及びそれに用いる押型 - Google Patents

皮革のエンボス加工方法及びそれに用いる押型

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JPH07138600A
JPH07138600A JP28919293A JP28919293A JPH07138600A JP H07138600 A JPH07138600 A JP H07138600A JP 28919293 A JP28919293 A JP 28919293A JP 28919293 A JP28919293 A JP 28919293A JP H07138600 A JPH07138600 A JP H07138600A
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resin
embossing
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die
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Yasuaki Yokota
恭明 横田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レザークラフト、手彫り、彫金等の凹凸模様
を精巧にそのまま再現した審美性に富むエンボス加工製
品を提供する。 【構成】 レザークラフト、手彫り、彫金等の凹凸模様
の原版上に液状又は軟化した樹脂を注液又は押圧する工
程と、該樹脂を硬化させる工程と、前記凹凸模様の原版
を取除いて押型を作成する工程と、この押型をプレス台
にセットする工程と、装着した押型により皮革に型押機
で型押しする工程とからなる皮革のエンボス加工方法
と、レザークラフト、手彫り、彫金等が施された凹凸模
様の原版上で合成樹脂を硬化させて得られた樹脂製エン
ボス加工用押型である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッグ、財布、キーホ
ルダ、その他皮革(レザー)製品の表面に立体エンボス加
工を施す方法と、それに用いる押型に関する。
【0002】
【従来の技術】皮革表面に立体エンボス加工を施す方法
としては、皮革に手作業で工具を用いて単品の模様打ち
を行なう方法や、手彫りで凹凸あるいは浮彫(逆彫)模様
が形成された金属製や木製の押型(エンボス板)を用い、
これを型押機等の押圧力で皮革の表面へ型押しを行なう
方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属製や木製の押型は
手彫りで逆彫りを行なうし、金属製の場合真鍮彫金であ
るから高価である。また、金属製の場合、硬いので皮革
が切れる場合もある。石膏型をとって、それに鋳物を流
して型取りする例もみられるが、雄雌型間に原板からの
ズレが生じることが多い。レザークラフトのような精巧
なものの再現には適していない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、レザークラフ
ト、手彫り、彫金等の凹凸模様の原版上に液状又は軟化
した樹脂を注液又は押圧する工程と、その樹脂を硬化さ
せる工程と、前記凹凸模様の原版を取除いて押型を作成
する工程と、得られた押型をプレス台にセットする工程
と、装着した押型により皮革に型押機で型押しする工程
とからなる皮革のエンボス加工方法である。
【0005】ここにいう液状又は軟化した樹脂は、紫外
線硬化樹脂、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂がよく、これ
らの樹脂を紫外線照射又は放冷により硬化させる。紫外
線硬化樹脂は公知の市販のものが使用でき、例えば、ポ
リアセタールやウレタン変性アクリレート、不飽和ポリ
エステル樹脂/ビニルモノマー、不飽和ポリウレタン樹
脂/ビニルモノマー系などである。エポキシ樹脂のよう
に二液混合タイプのものは混合の手間がかかることと、
硬化までの所要時間がかかり好ましくない。また、皮革
の被加工素材に浸透し易い樹脂も好ましくない。したが
って、紫外線硬化樹脂で好ましいのは、一液タイプで、
素材に浸透し難い高粘度のもの、かつ硬化所要時間が比
較的短いものである。
【0006】熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂は、これらも
市販ものが使用でき、例えば熱可塑性樹脂では常温で固
体であって、加熱によって軟化するポリプロピレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、メタクリル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、アルキド樹脂などであり、熱硬化性樹脂で
は、フェノール樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、キシレン樹脂等である。
【0007】この皮革のエンボス加工方法に用いる押型
は、レザークラフト、手彫り、彫金等が施された凹凸模
様の原版上で上記合成樹脂を硬化させて得られた樹脂製
エンボス加工用押型である。この押型は得られた雌型を
利用して雄型も作成でき、この両者を用いると、湾曲し
た面をもつレザークラフト製品が得られる。
【0008】
【作用】本発明によると、レザークラフト、手彫り、彫
金等の凹凸模様が精巧にそのまま押型に移し取られるの
で、この押型を使用して型押しされた皮革には、凹凸模
様がそのまま再現されて、名のある作品そのままの繊細
な状態のエンボス加工製品が多数個得られる。
【0009】この皮革のエンボス加工方法に用いる押型
は、レザークラフト、手彫り、彫金等の原板から何枚で
も型取りできる。しかも、押型が容易に短時間ででき
る。また、金属製のもののように、硬くて皮革が切れる
ようなことが回避される。
【0010】
【実施例】図1はレザークラフトの凹凸模様を有する原
版1をプレート2上へ置いて、液状の紫外線硬化樹脂3
を凹凸模様面上に注液している工程を示している。レザ
ークラフトは手作業によって精巧に作成されている。し
たがって、原版といってもこれは商品としての提供も可
能なもので、押型製造のために特に作成されたものと異
なる。ここではプレート2を用いているが、紫外線硬化
樹脂3の粘度が高い場合は原版1の上へ直接広げるだけ
でもよい。紫外線硬化樹脂3はここでは一液硬化型(株
式会社ファイン技研製,商品名ファイングラスFN,硬質タ
イプ)を使用した。
【0011】図2は紫外線照射装置4の中へレザークラ
フトの凹凸模様を有する原版1とその上に載っている紫
外線硬化樹脂3が収容され、上部の紫外線光源より紫外
線照射されている状態を示している。この状態で20分間
照射した。
【0012】前記方法によって樹脂に紫外線照射して硬
化させる工程を終え、原版1から外して得られたのが、
図3に示した紫外線硬化樹脂製エンボス加工用押型であ
る。これは雌型5となっている。
【0013】この押型を使用して、その内部へシリコン
系離型剤を塗布した後、紫外線硬化樹脂(株式会社ファ
イン技研製,商品名ファイングラスRG-M,軟弱タイプ)を
注入し、同様にして雄型6を作成し、図4のようにこれ
らの押型5,6の間に皮革を被加工材8として挾む状態
で型押機7にセットする。
【0014】これまでの工程で、装着した押型により皮
革に型押機で型押しすると、図5に平面図、図6に図5
中A−A断面拡大図を示した皮革へ立体エンボス加工を
施したエンボス加工製品9が得られる。これは忠実に原
版の凹凸を再現したものとなっており、多数個の同一製
品を精巧に作ることができる。
【0015】図7は本発明の熱可塑性樹脂のエチレン−
酢酸ビニル共重合体を加熱して軟化させ、他の紫外線硬
化樹脂製エンボス加工用押型を用い、レザークラフトの
凹凸模様を有する原版をプレート上へ置いて、その上に
前記熱可塑性樹脂を載せて、上部から押圧して型取り
し、これを用いて前述したようなエンボス加工方法によ
って作成された皮革の立体エンボス加工製品の例であ
る。
【0016】図8は、上部の雌型のみ熱硬化性樹脂の不
飽和ポリエステル樹脂を用いて型取りし、不飽和ポリエ
ステル樹脂が放冷によって硬化した後、これを本発明の
エンボス加工用押型として用い、被加工材は型押機の平
台上に置いて上部の雌型を押してエンボス加工を行った
ものである。この場合、不飽和ポリエステル樹脂にはガ
ラス繊維等の繊維を混入させておくと、押型が高強度な
ものとなる。図8では皮革の表面に繊細な凹凸のエンボ
ス加工がなされている。
【0017】
【発明の効果】本発明によって、レザークラフト、手彫
り、彫金等の凹凸模様が精巧にそのまま押型に移し取ら
れるので、緻密で繊細な状態の原版でも、この押型を使
用して型押しされた皮革に凹凸模様がそのまま再現さ
れ、審美性に富むエンボス加工製品を多数個得ることが
できる。
【0018】この皮革のエンボス加工方法に用いる紫外
線硬化樹脂製エンボス加工用押型を用いると、レザーク
ラフト、手彫り、彫金等の緻密で精巧な原板から何枚で
も型取りできる。しかも、押型が容易に短時間ででき
る。また、金属製のもののように、硬くて皮革が切れる
ようなことがないので製品の歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】レザークラフトの凹凸模様を有する原版の上に
液状の紫外線硬化樹脂を注液している様子を示す断面図
である。
【図2】紫外線照射装置の中へレザークラフトの凹凸模
様を有する原版と紫外線硬化樹脂が収容され紫外線照射
している状態を示す断面図である。
【図3】本発明の合成樹脂製エンボス加工用押型の断面
図である。
【図4】本発明の合成樹脂製エンボス加工用押型の雄型
と雌型を用いて型押ししている様子を示す断面図であ
る。
【図5】本発明によって得られたエンボス加工製品の平
面図である。
【図6】同エンボス加工製品のA−A断面拡大図であ
る。
【図7】本発明の他の合成樹脂製エンボス加工用押型を
用い、同様なエンボス加工方法によって作成された皮革
の立体エンボス加工製品の平面図である。
【図8】本発明の他の合成樹脂製エンボス加工用押型を
用いて得られたエンボス加工製品の平面図である。
【符号の説明】
1 原版 2 プレート 3 紫外線硬化樹脂 4 紫外線照射装置 5 雌型 6 雄型 7 型押機 8 被加工材 9 エンボス加工製品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レザークラフト、手彫り、彫金等の凹凸
    模様の原版上に液状又は軟化した樹脂を注液又は押圧す
    る工程と、該樹脂を硬化させる工程と、前記凹凸模様の
    原版を取除いて押型を作成する工程と、該押型をプレス
    台にセットする工程と、装着した押型により皮革に型押
    機で型押しする工程とからなる皮革のエンボス加工方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液状又は軟化した樹脂が
    紫外線硬化樹脂、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂であり、
    該樹脂を紫外線照射又は放冷により硬化させることを特
    徴とする皮革のエンボス加工方法。
  3. 【請求項3】 レザークラフト、手彫り、彫金等が施さ
    れた凹凸模様の原版上で合成樹脂を硬化させて得られた
    樹脂製エンボス加工用押型。
  4. 【請求項4】 合成樹脂が紫外線硬化樹脂又は熱可塑性
    樹脂、熱硬化性樹脂である樹脂製エンボス加工用押型。
JP28919293A 1993-11-18 1993-11-18 皮革のエンボス加工方法及びそれに用いる押型 Pending JPH07138600A (ja)

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