JP3023982U - 表面に標章を表出した皮革 - Google Patents

表面に標章を表出した皮革

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JP3023982U
JP3023982U JP1995012506U JP1250695U JP3023982U JP 3023982 U JP3023982 U JP 3023982U JP 1995012506 U JP1995012506 U JP 1995012506U JP 1250695 U JP1250695 U JP 1250695U JP 3023982 U JP3023982 U JP 3023982U
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JP1995012506U
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Inventor
俊之 塩谷
Original Assignee
株式会社加地
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】本願考案の表面に標章を表出した皮革は、従
来の焼き印判または押し型による欠陥……「皮革表面が
燃焼,押圧により焼損,剥離,硬化して、標章とその付
近の皮革の風合いが失われる」……を解消し、標章部の
復元,消失を防止して固定化しそのための縫着を不要と
しその付近の弾性を維持する等を目的とする。 【構 成】表面を下に裏面を上として水平に保持した平
板状の皮革の上下に離隔し皮革に平行して配置し、上方
のものは下方への突出部を有し下方のものは突出部に上
下に嵌合する下方への没入部を有し、突出部の下表面と
没入部の上表面に上下に嵌合可能の標章を刻印した上,
下刻印部を備えて、120乃至150℃に加熱した押し
型と常温よりもわずかに高温に加熱した受け型との一方
または両方を上下動して、皮革の表面を刻印し且つ裏面
に陥没部を形成し、陥没部に熱溶融性をもち常温では固
型化する充填材を加熱溶融し液状化して流入し接着して
充填する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この実用新案登録出願に係る考案(以下、「本願考案」と略称する)は、表面 に標章,商標を表出する皮革に関するものであり、特に、天然または合成皮革の 表面に、文字,図形,記号若しくはこれらの結合から成る標章,商標を表出する について、それらを裏面から表面へ向け突出させ、表面に凸部を形成させた裏面 の凹部の内部をして、加熱溶融し液状化した物質を充填し接着することにより、 凸部を固定してその型崩れを防止した皮革製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の表面に前記の標章,商標を表出する皮革製品の技術は、皮革の表面に対 し前記の標章を凹凸状に形成した高温の焼き印判を接触させ、または前記の標章 を凹凸状に形成した押し型を皮革の表面に圧力下に押圧することが行われていた 。
【0003】 しかし前記の従来の技術は、焼き印判では、皮革の表面を燃焼するので、皮革 の油脂が熱せられた後に冷却して固化し、皮革の繊維も熱せられて切断し、押し 型でも、皮革の表面を押圧し圧縮するから、皮革の表面の標章部が損傷,剥離, 硬化したり、その付近の皮革の風合いが失われる且つ弾性も失われる等の欠陥が 生じていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本願考案は、前記の従来の技術により表面に標章を表出した皮革製品の欠陥… …「焼き印判または押し型による皮革表面の燃焼,押圧により、損傷,剥離,硬 化したり、その付近の皮革の風合いが失われる」……を解消したうえに、前記標 章部の消失を防止して固定化且つ固定化のための縫着を不要とし、前記標章部と その付近の弾性を維持可能とした表面に標章を表出した皮革製品を提供すること を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
表面を下に裏面を上として水平に保持した平板状の皮革の上下に離隔し皮革に 平行して配置し、上方のものは下方への突出部を有し下方のものは突出部に上下 に嵌合する下方への没入部を有し、突出部の下表面と没入部の上表面に上下に嵌 合可能の標章を刻印した上,下刻印部を備えて、120乃至150℃に加熱した 押し型と常温よりもわずかに高温に加熱した受け型との一方または両方を上下動 して、皮革の表面を刻印し且つ裏面に陥没部を形成し、陥没部に熱溶融性をもち 常温では固型化する充填材を加熱溶融し液状化して流入し接着して充填する。
【0006】
【実施例】
本願考案の実施例は、下記順序の作業工程による構成によって、表面に標章を 表出した皮革を得るものである。 1)平板状の一枚の天然皮革またはいわゆる合成皮革(以下、単に「皮革1」 と総称する)を表面を下に裏面を上として水平に保持する。(図1) 2)皮革1の上方と下方に平行に離隔し、上方のものは下方へ突出する突出部 2を設け下方のものは突出部に嵌合する下方への没入部3を有し、それぞれの下 表面と上表面とに文字,図形,記号もしくはこれらの結合から成る標章を刻印し 且つ両方が上下嵌合する上,下刻印部2a,3aを構成した押し型4と受け型5 とを、皮革1と平行し水平に配置する。(図2) 3)押し型4を120〜150℃に加熱し、受け型5を30〜40℃に加熱す る。(図3) 4)押し型4と受け型5との一方または両方をして、両方の上,下刻印部2a ,3aが嵌合するように、上下動し皮革1を押圧してから停止させることにより 、皮革1の下の表面に標章を表出する。(図3) 5)押し型4と受け型5との一方または両方をして、皮革1から上下へ離れる ように、上下動してから停止する。(図2) 6)標章を表出した皮革1を水平を維持して押し型4と受け型5から取り出す 。(図4) 7)皮革1の押し型4と受け型5の加熱,押圧により生じた皮革1の裏面の陥 没部6(図4)に、熱溶融性をもち常温では固型化する充填材7を加熱溶融し液 状化して流入し接着する。(図5)
【0007】
【考案の作用】
本願考案の表面に標章を表出した皮革は、前記の実施例による構成を有するの で、下記の作用を生ずる。
【0008】 実施例の1)〜4)の作業工程により、裏面を上にし表面を下にして水平に保 持した皮革1をして、上方の押し型4を120〜150℃に加熱し下方の受け型 5を30〜40℃に加熱し、両方の上,下刻印部2a,3aが嵌合するように両 方を上下動して皮革1を加熱し押圧するので、皮革1は伸張されながらその下の 表面に所望の標章が精確に表出する。
【0009】 皮革1の表面に表出した標章は、皮革1が押し型4,受け型5の加熱,押印に より三次元に伸張しているので、皮革1が常温にまで冷却されると、皮革1の弾 性により平板状に復元しようとするが、実施例の7)の作業工程により、熱溶融 性をもち常温では固型化する充填材7を加熱溶融し液状化して陥没部6に流入し 接着して充填した後に常温にまで冷却されると、皮革1とその標章とは平板状に 復元することなく三次元に没入し突出した状態に固型化して維持される。
【0010】
【他の実施例】
本願考案の実施例の作業工程7)(図5)における充填材7の充填については 、皮革1の表面に表出した標章とその付近とが使用目的の相違により屈曲する場 合と屈曲しない場合とにより、充填材7のいわゆるホットメルトの材質と液状化 の加熱温度とを次のように選択する。
【0011】 屈曲する場合……合成ゴム、200〜220℃ 屈曲しない場合……ポリアミド系プラスチック、180℃
【0012】
【考案の効果】
本願考案は、前記の実施例の構成を有しその作用を生ずるので、下記の効果を 奏する。 a)皮革1の表面に接触する受け型5の加熱温度は、常温よりもわずかに高い 程度の30〜40℃であるので、受け型5の下刻印部3aにより皮革表面に表出 した標章は、従来の技術の焼き印判によるものに対比して、皮革表面を燃焼しな いから、皮革表面の標章が損傷、剥離,硬化することなく、その付近の皮革の風 合いが失われない。 b)120〜150℃に加熱した押し型4と30〜40℃に加熱した受け型5 とをして、両方の上,下刻印部2a,3aが皮革1を屈曲するように上下動して 皮革を押圧してから、皮革裏面の陥没部6に、熱溶融性をもち常温では固型化す る充填材7を加熱溶融し液状化して流入し接着してから固型化するので、従来の 技術の押し型を皮革表面に圧力下に押圧するものに対比して、皮革表面の標章部 が、平板状に復元することなくその付近と共に皮革の風合いも失われることもな く、三次元に没入し突出した状態に固型化して維持される。 c)皮革裏面の陥没部6には、熱溶融性をもち常温では固型化する充填材7を 加熱溶融し液状化して流入し接着してから固型化するので、皮革表面の標章が平 板状に復元するために陥没部6の周囲を皮革1の他の部分に縫い着けるための特 段の作業工程を必要としない。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図5は、本願考案のための作業工程の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ……………… 皮革 2 ……………… 突出部 2a……………… 上刻印部 3 ……………… 没入部 3a……………… 下刻印部 4 ……………… 押し型 5 ……………… 受け型 6 ……………… 陥没部 7 ……………… 充填材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面を下に裏面を上として水平に保持した
    平板状の皮革の上下に離隔し皮革に平行して配置し、上
    方のものは下方への突出部を有し下方のものは突出部に
    上下に嵌合する下方への没入部を有し、突出部の下表面
    と没入部の上表面に上下に嵌合可能の標章を刻印した
    上,下刻印部を備えて、120乃至150℃に加熱した
    押し型と常温よりもわずかに高温に加熱した受け型との
    一方または両方を上下動して、皮革の表面を刻印し且つ
    裏面に陥没部を形成した、表面に標章を表出した皮革。
  2. 【請求項2】表面を下に裏面を上として水平に保持した
    平板状の皮革の上下に離隔し皮革に平行して配置し、上
    方のものは下方への突出部を有し下方のものは突出部に
    上下に嵌合する下方への没入部を有し、突出部の下表面
    と没入部の上表面に上下に嵌合可能の標章を刻印した
    上,下刻印部を備えて、120乃至150℃に加熱した
    押し型と常温よりもわずかに高温に加熱した受け型との
    一方または両方を上下動して、皮革の表面を刻印し且つ
    裏面に陥没部を形成し、陥没部に熱溶融性をもち常温で
    は固型化する充填材を加熱溶融し液状化して流入し接着
    して充填した、表面に標章を表出した皮革。
  3. 【請求項3】充填材をして200乃至220℃に加熱し
    た合成ゴムとした請求項2に記載した、表面に標章を表
    出した皮革。
  4. 【請求項4】充填材をして180℃に加熱したポリアミ
    ド系プラスチックとした、請求項2に記載した、表面に
    標章を表出した皮革。
JP1995012506U 1995-10-20 1995-10-20 表面に標章を表出した皮革 Expired - Lifetime JP3023982U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5470402A (en) * 1977-11-12 1979-06-06 Takeo Mitani Patterning of leather
JPS6451499A (en) * 1987-08-20 1989-02-27 Atsushi Shirogata Apparatus and method for forming emboss pattern to leather member
JPH07138600A (ja) * 1993-11-18 1995-05-30 Yasuaki Yokota 皮革のエンボス加工方法及びそれに用いる押型

Patent Citations (3)

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