JPH07137983A - コンテナークレーンのスプレッダー案内装置 - Google Patents

コンテナークレーンのスプレッダー案内装置

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JPH07137983A
JPH07137983A JP13801694A JP13801694A JPH07137983A JP H07137983 A JPH07137983 A JP H07137983A JP 13801694 A JP13801694 A JP 13801694A JP 13801694 A JP13801694 A JP 13801694A JP H07137983 A JPH07137983 A JP H07137983A
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JP
Japan
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spreader
container
guide device
lower structure
link
Prior art date
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Pending
Application number
JP13801694A
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English (en)
Inventor
Wang-Sun Heo
ワン−スン ヘオ
Young-Suk Kim
ヨン−スク キム
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Samsung Heavy Industries Co Ltd
Original Assignee
Samsung Heavy Industries Co Ltd
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Priority claimed from KR1019930009298A external-priority patent/KR960006837B1/ko
Priority claimed from KR1019930022193A external-priority patent/KR970005066B1/ko
Priority claimed from KR1019940002795A external-priority patent/KR970010744B1/ko
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C1/00Load-engaging elements or devices attached to lifting or lowering gear of cranes or adapted for connection therewith for transmitting lifting forces to articles or groups of articles
    • B66C1/10Load-engaging elements or devices attached to lifting or lowering gear of cranes or adapted for connection therewith for transmitting lifting forces to articles or groups of articles by mechanical means
    • B66C1/101Load-engaging elements or devices attached to lifting or lowering gear of cranes or adapted for connection therewith for transmitting lifting forces to articles or groups of articles by mechanical means for containers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンテナーの荷役作業時間が短縮され作業能
率が向上するとともに、コンテナーの積載位置に容易に
かつ正確にスプレッダーを案内してコンテナーを安定に
積載することができるスプレッダー案内装置を提供す
る。 【構成】 コンテナー2の上面角部に係合することによ
り、コンテナー2上にスプレッダーを案内するフリッパ
ー15を備えたことを特徴とするスプレッダー案内装
置。フリッパー15を有し、コンテナー2の側辺部に沿
って上下方向にスライド自在な下部構造物13と、下部
構造物13を昇降させる昇降駆動手段とにより構成して
もよい。下部構造物13にコンテナー2をクランプする
クランプ機構を設けてもよい。上記昇降駆動手段は、下
部構造物13に先端が連結されたロープ14を駆動する
駆動モータ12と、駆動モータ12が設置された上部構
造物10と、両構造物を連結する伸縮自在のリンク部1
7とにより構成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンテナーの荷役の際
にコンテナーを目的位置に積載するために用いるスプレ
ッダー(spreader)の案内装置に係り、詳しくは、コン
テナーの荷役作業時間が短縮され作業能率が向上すると
ともに、コンテナーの積載位置に容易にかつ正確にスプ
レッダーを案内してコンテナーを安定に積載することが
できるスプレッダー案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、コンテナーの輸送量の増加につれ
てコンテナーの積載高さが高くなってきているため、コ
ンテナー間の干渉を避けるとともに積載されたコンテナ
ーの安定性を確保すべく、コンテナーを目的位置に正確
に積載するという条件が要求されてきている。
【0003】従来、コンテナーの荷役においては、クレ
ーンに設置されたトロリーの移動することによってスプ
レッダーに吊り下げられたコンテナーを目的位置まで水
平移動した後、コンテナーを降ろして積載する。このコ
ンテナーの積載動作を具体的なクレーン装置の例を挙げ
て簡略に説明すると、次のとおりである。
【0004】図16は、一般的な陸上用トランスファー
クレーン1の概略図である。このトランスファークレー
ン1によってコンテナー2を多数層に積載できる。ロー
プ4はスプレッダー3とクレーン上のトロリー5との間
に連結され、スプレッダー3が上下運動するように動作
する。まず、スプレッダー3によってトレーラ6上のコ
ンテナー2を吊り下げ、ロープ4の動作によって上方に
持ち上げられる。そして、クレーン上のトロリー5が水
平方向に運動するにつれてロープ4に連結されたスプレ
ッダー3が水平方向に移動し、これにより、スプレッダ
ー3に吊り下げられたコンテナー2が目的位置まで水平
移動される。このようにコンテナー2が目的位置まで水
平移動された後、スプレッダー3がロープ4によって下
降することによりコンテナー2が所定の積載位置に正確
に積載される。以上のコンテナー2の積載動作は、トロ
リー5とともに移動する運転室7の運転者の一連の操作
によって行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
クレーンにおいては、上記運転室7から積載位置までの
距離があまりに遠く、また風及びトロリー5の水平移動
による慣性力等の外力の影響を受けるため、目的位置に
コンテナー2を正確に積載することが容易でなく、運転
者が積載位置を探すために長時間かかってしまい作業効
率が低下するという欠点があった。従って、コンテナー
2の円滑な積載作業のためには運転者の熟練が要求され
る一方、かなり熟練された運転者が操作する場合でもコ
ンテナー2を積載するのに長時間かかってしまい、目的
位置に正確に積載することが難しかった。
【0006】上記コンテナー2の積載位置が正確でなか
った場合、多層に積載されるコンテナー2の下部では別
段問題は生じないが、上方に積載されていくに従って積
載誤差が累積されるため、コンテナー2間の干渉が発生
し、積載されたコンテナー2が倒れる危険がある。
【0007】なお、上記問題点を解決するため、現在に
至るまでいろいろな装置が考案されているが、実際の作
業に適用するのには十分でない点が多かった。例えば、
トロリーに付設された認識カメラで積載しようとするコ
ンテナーの位置を読み取ってトロリーを移動させる方法
があるが、この方法は気候及び明暗による影響を大きく
受けてしまう。特に、雪又は雨の降る日、及び夜間には
認識カメラの機能が低下するので、全天候に使用し得な
い。
【0008】また、例えば、上記認識カメラの代わりに
アンテナ式のタッチセンサを使用して積載位置を探す方
法があるが、これもやはり誤動作が多く、またタッチセ
ンサとして使用するアンテナが頻繁に破損されるため作
業能率が大きく低下する。
【0009】また、例えば、スプレッダーの側面に上下
コンテナーの位置を調整するガイドを備えた機械的方法
もあるが、スプレッダーを案内するまで長時間かかると
ともに、該側面に長く設置されたガイドアームのため、
起動性が低下し、作業時の干渉の心配がある。
【0010】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、コンテナーの荷役作業時間が短縮
され作業能率が向上するとともに、コンテナーの積載位
置に容易にかつ正確にスプレッダーを案内してコンテナ
ーを安定に積載することができるスプレッダー案内装置
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、コンテナーの上面角部に係合す
ることにより、該コンテナー上にスプレッダーを案内す
る係合部材を備えたことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1のスプ
レッダー案内装置において、上記係合部材を有し、該コ
ンテナーの側辺部に沿って上下方向にスライド自在な下
部構造物と、該下部構造物を昇降させる昇降駆動手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項2のスプ
レッダー案内装置において、上記下部構造物に、コンテ
ナーをクランプするクランプ機構を設けたことを特徴と
するものである。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項2又は3
のスプレッダー案内装置において、上記昇降駆動手段
を、上記下部構造物に先端が連結された吊り上げ部材
と、該吊り上げ部材を駆動する駆動装置と、該駆動装置
が設置された上部構造物と、該下部構造物及び該上部構
造物を連結する伸縮自在のリンク部とにより構成したこ
とを特徴とするものである。ここで、上記吊り上げ部材
としては、ロープやチェーン等を用いることができる。
また、上記駆動装置としては、ロープを巻き取るプーリ
ーやチェーンに噛み合うスプロケット等を備えた駆動モ
ーター等を用いることができる。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項4のスプ
レッダー案内装置において、上記リンク部を、長手方向
中間で回動自在に結合されてX状にされた主リンクの対
の1組または互いに可動自在に連結された該主リンクの
対の複数組からなる主リンク部と、該主リンク部の上端
部、下端部それぞれにおいて、該主リンクの対の2つの
端部それぞれに一端が連結され、上記上部構造物、下部
構造物に他端が連結された補助リンクの対からなる補助
リンク部とにより構成したことを特徴とするものであ
る。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項5のスプ
レッダー案内装置において、上記補助リンクの長さが、
上記主リンクの長さの1/3〜2/3であることを特徴
とするものである。
【0017】また、請求項7の発明は、請求項5のスプ
レッター案内装置において、上記主リンク部が、互いに
可動自在に連結された上記主リンクの対の2組からな
り、上記補助リンクの長さをL1、該主リンクの長さを
2、該補助リンクの上記上部構造物への取付間隔及び
上記下部構造物への取付間隔をa、該補助リンクの展開
角をθ1、該主リンクの展開角をθ2、該リンク部の展開
高さをh、該リンク部の完全展開時の高さをhmax、該
リンク部の折畳時の高さをhmin、該主リンク及び補助
リンクの幅をW、長さの単位をmmとしたとき、該L1
びaの値を、 (1) a+2L1Cosθ1=L2Cosθ2,(2)
h/2=L2Sinθ2+L1Sinθ1,(3) L1
inθ1+L1Cosθ1+Tanθ2>W+10(hmin
の場合),(4) θ1<90゜(hmaxの場合),に基
づいて決定したことを特徴とするものである。
【0018】また、請求項8の発明は、請求項4のスプ
レッダー案内装置において、上記リンク部を、長手方向
中間で回動自在に結合されてX状にされたリンクの対の
1組または互いに可動自在に連結された該リンクの対の
複数組で構成し、該リンク部の二つの上端部のうち一方
の上端部を上記上部構造物に固定し、他方の上端部を該
上部構造物に形成されたスライド溝内に滑走可能に取り
付け、該リンク部の二つの下端部のうち一方の下端部を
上記下部構造物に固定し、他方の下端部を該下部構造物
に形成されたスライド溝内に滑走可能に取り付けたこと
を特徴とするものである。
【0019】また、請求項9の発明は、請求項4のスプ
レッダー案内装置において、上記下部構造物に、上記リ
ンク部の展開を制限するストッパーを設けたことを特徴
とするものである。
【0020】また、請求項10の発明は、請求項4のス
プレッダー案内装置において、上記上部構造物の両端部
に、弾性部材により弾支される挿入ピンを有する上部サ
ポーターを設け、上記下部構造物の両端部に、該上部サ
ポーターが挿入される下部サポーターを設けたことを特
徴とするものである。ここで、該弾性部材としては、例
えばスプリングを用いることができる。
【0021】また、請求項11の発明は、請求項2、3
又は4のスプレッダー案内装置において、上記下部構造
物の係合部材に隣接した位置に、該下部構造物の停止位
置を検知する停止位置検知装置を取り付けたことを特徴
とするものである。
【0022】また、請求項12の発明は、請求項9のス
プレッダー案内装置において、上記停止位置検知装置と
して、光センサーを用いたことを特徴とするものであ
る。
【0023】また、請求項13の発明は、請求項3又は
4のスプレッダー案内装置において、上記クランプ機構
を、コンテナーの下部に形成された孔と結合するように
構成したことを特徴とするものである。
【0024】また、請求項14の発明は、請求項13の
スプレッダー案内装置において、上記クランプ機構を、
上記孔に挿入及び離脱される弾性部材により弾支される
クランパーと、該クランパーを作動させる油圧シリンダ
ーとにより構成したことを特徴とするものである。ここ
で、該弾性部材としては、例えばスプリングを用いるこ
とができる。
【0025】また、請求項15の発明は、請求項4のス
プレッダー案内装置において、上記上部構造物、リンク
部及び下部構造物を備えるスプレッダー案内装置本体
を、上記スプレッダーの上方又は下方に回動させる回動
手段を備えたことを特徴とするものである。
【0026】また、請求項16の発明は、請求項15の
スプレッダー案内装置において、上記回動手段を、上記
スプレッダーに固設されたブラケットと、該ブラケット
に支持された駆動モーターと、一端部が該駆動モーター
の駆動軸に連結され、他端部が上記上部構造物に連結さ
れた回動可能な連結棒とにより構成したことを特徴とす
るものである。
【0027】また、請求項17の発明は、請求項15の
スプレッダー案内装置において、上記回動手段を、上記
スプレッダーに固設されたブラケットと、該ブラケット
に支持された駆動モーターと、該駆動モーターの駆動軸
に固設された駆動ギアと、一端部が該ブラケットに固設
された軸に回動自在に連結され、他端部が上記上部構造
物に連結された連結棒と、該駆動ギアに噛み合うように
該連結棒の一端部に形成された被動ギアとにより構成し
たことを特徴とするものである。
【0028】また、請求項18の発明は、請求項15の
スプレッダー案内装置において、上記回動手段を、上記
スプレッダーに固設された駆動モーターと、該駆動モー
ターの駆動軸に固設された駆動スプロケットと、該スプ
レッダーに固設されたブラケットと、一端部が該ブラケ
ットに固設された軸に回動自在に連結され、他端部が上
記上部構造物に連結された連結棒と、該連結棒の一端部
に形成された被動スプロケットと、該駆動スプロケット
と該被動スプロケットとの間に掛け渡されたチェーンと
により構成したことを特徴とするものである。
【0029】
【作用】請求項1の発明においては、スプレッダーを用
いてトレーラー等の上に積載されているコンテナーを吊
り上げる際に、スプレッダーをコンテナーの直上方に移
動させる。この位置でスプレッダーを下降させると、上
記係合部材がコンテナーの上面角部に係合し、これによ
り、スプレッダーが案内されてコンテナー上に迅速かつ
正確に装着される。
【0030】特に、請求項2の発明においては、スプレ
ッダーを用いてトレーラー等の上に積載されているコン
テナーを吊り上げる際に、上記昇降駆動手段によって上
記下部構造物を該スプレッダーに接触又は近接させ、こ
の状態で該スプレッダーを該コンテナーの直上方に移動
させる。この位置で該スプレッダーを下降させると、上
記下部構造物の係合部材が該コンテナーの上面角部に係
合し、これにより、該スプレッダーが案内されて該コン
テナー上に迅速かつ正確に装着される。
【0031】一方、上記スプレッダーで吊り上げたコン
テナーを次の積載位置にある他のコンテナー(以下、既
積載コンテナーという)上に積載する際に、上記昇降駆
動手段によって、下部構造物を該コンテナーの側辺部に
沿って下方向にスライドさせてコンテナーの下端部まで
下降させる。そして、スプレッダーを既積載コンテナー
の直上方に移動して下降させると、下部構造物の係合部
材が既積載コンテナーの上面角部に係合し、これによ
り、スプレッダーが案内されて既積載コンテナー上に迅
速かつ正確に装着される。そして、スプレッダーによる
保持を解除すると、吊り上げられていたコンテナーが既
積載コンテナー上に正確に積載される。
【0032】特に、請求項3の発明においては、上記昇
降駆動手段によって下部構造物をコンテナーの側辺部に
沿って下方向にスライドさせてコンテナーの下端部まで
下降させる際に、上記クランプ機構によって下部構造物
をコンテナーの下端部に堅固に固定し、これにより、ス
プレッダーに保持されたコンテナーに対する下部構造物
の安定性が増す。また、コンテナーの下端部に固定され
た下部構造物の係合部材が既積載コンテナーの上面角部
に係合することにより、スプレッダーに保持されたコン
テナーの既積載コンテナーに対する位置合わせが迅速か
つ正確に行なわれる。
【0033】特に、請求項4の発明においては、スプレ
ッダーを用いてトレーラー等の上に積載されているコン
テナーを吊り上げる際に、上記昇降駆動手段の駆動装置
によって上記吊り上げ部材を上昇させて該下部構造物を
該スプレッダーに接触又は近接させる。この下部構造物
の上昇の際には、上記上部構造物及び該下部構造物を連
結しているリンク部材が折り畳まれる。一方、スプレッ
ダーで吊り上げたコンテナーを該既積載コンテナー上に
積載する際に、該駆動装置によって該吊り上げ部材を下
降させ、これにより、該下部構造物を該コンテナーの側
辺部に沿って下方向にスライドさせて該コンテナーの下
端部まで下降させる。この下部構造物の下降の際には、
該リンク部材が展開される。
【0034】特に、請求項5の発明においては、上記リ
ンク部の主リンクが長手方向中間で回動自在に結合され
てX状にされているので、外力が加わっても変形が小さ
く、また、上記リンク部の補助リンクの端部を所定の間
隔で上記上部構造物及び上記下部構造物に連結すること
ができるので、下部構造物が遊動しても該リンク部を安
定に展開したり折り畳んだりすることができる。
【0035】特に、請求項6の発明においては、上記補
助リンクの長さを、上記主リンクの長さの1/3〜2/
3に設定することにより、補助リンクの端部が所定の間
隔で上部構造物及び下部構造物に連結されて下部構造物
が遊動しても上記リンク部を安定して伸縮させることが
でき、折り畳んだ時のリンク部の高さが最小になり、更
にリンク部を最大に展開した時に補助リンクの展開角度
が90度以下になる。
【0036】特に、請求項7の発明においては、上記
(1)式のa+2L1Cosθ1=L2Cosθ2、及び上
記(2)式のh/2=L2Sinθ2+L1Sinθ1によ
り、補助リンクの長さL1、及び補助リンクの上部構造
物への取付間隔及び下部構造物への取付間隔aが、下部
構造物が遊動しても上記リンク部を安定して伸縮させる
ことができるような最適な値に決定される。また、上記
(3)式のL1Sinθ1+L1Cosθ1+Tanθ2
W+10(hminの場合)により、主リンクと補助リン
クが干渉しないようになる。また、上記(4)のθ1
90゜(hmaxの場合)により、リンク部を最大に展開
した時に補助リンクの展開角度が90度以下になる。
【0037】特に、請求項8の発明においては、上記下
部構造物の上昇の際に、上記リンク部の滑走可能な上下
端部が、それぞれ上下構造物に固定された上下端部から
離間するようにスライド溝内を滑走することにより、リ
ンク部を折り畳むことができる。一方、上記下部構造物
の下降の際に、リンク部の滑走可能な上下端部が、それ
ぞれ上下構造物に固定された上下端部に接近するように
スライド溝内を滑走することにより、リンク部を展開さ
せることができる。
【0038】特に、請求項9の発明においては、上記ス
トッパーによって上記リンク部の展開範囲を所定の最大
展開範囲内に制限することができる。
【0039】特に、請求項10の発明においては、上記
下部構造物が上昇して上記リンク部を折り畳む際に、上
記上部構造物の両端部に設けられた上部サポーターの挿
入ピンが弾性部材で弾支されながら、下部構造物の両端
に設けられた下部サポータに挿入されることにより、上
記リンク部の折り畳み状態で下部構造物が堅固に支持さ
れ、下部構造物の横方向の揺れ又は遊動による上記リン
ク部の屈折が抑えられる。また、挿入ピンが弾性部材で
弾支されていることにより、挿入ピンの挿入時における
下部構造物への衝撃を減少させることができる。
【0040】特に、請求項11の発明においては、上記
下部構造物の係合部材に隣接した位置に取り付けた停止
位置検知装置によって、下部構造物の停止位置を検知す
ることにより、この検知データに基づいて、該下部構造
物を所定の位置で停止させるように上記昇降駆動手段を
制御できるようになる。
【0041】特に、請求項12の発明においては、上記
停止位置検知装置として、光センサーを用いることによ
り、上記下部構造物の上下方向の停止位置であるコンテ
ナーの端部やスプレッダーの端部等による光反射、光透
過、光散乱等の変化を停止位置検知に利用することがで
きる。
【0042】特に、請求項13の発明においては、上記
クランプ機構を、コンテナーの下部に形成されている孔
と結合するように構成することにより、上記下部構造物
を下降させたときに下部構造物を堅固にかつ確実に該コ
ンテナーの下部に固定することができる。
【0043】特に、請求項14の発明においては、上記
下部構造物をコンテナーにクランプさせる際に、上記油
圧シリンダーを作動させて弾性部材により弾支されるク
ランパーをコンテナーの下部に形成された孔に挿入させ
ることにより、下降した下部構造物がコンテナーの下部
に確実に固定される。また、油圧シリンダーを逆に作動
させることにより、上記クランパーを上記孔から離脱さ
せ、下部構造物を自由に上昇させることができるように
なる。また、クランパーが弾性部材で弾支されているの
で、クランパーの挿入時における下部構造物への衝撃を
減少させることができる。
【0044】特に、請求項15の発明においては、フェ
ンスガイドを有する2層積載トレーラ上からコンテナー
を積み降したり、該2層積載トレーラ上にコンテナーを
積載する際に、上記回動手段によって、上記上部構造
物、リンク部及び下部構造物を備えるスプレッダー案内
装置本体をスプレッダーの上方に回動させる。一方、フ
ェンスガイドのない通常のトレーラ上での積載等の作業
をする際には、上記回動手段によってスプレッダー案内
装置本体を下方の元の位置に回動させる。
【0045】特に、請求項16の発明においては、スプ
レッダーに固設されたブラケットに支持された駆動モー
ターを駆動して駆動軸を回転させる。この駆動軸の回転
により、駆動軸に連結された連結棒が回動し、連結棒の
下端に連結されたスプレッダー案内装置本体が回動して
スプレッダーの上方に配置される。
【0046】特に、請求項17の発明においては、スプ
レッダーに固設されたブラケットに支持された駆動モー
タを作動し、その回転駆動力を駆動ギア及び被動ギアを
介して連結棒に伝達させることにより、ブラケットに固
設された軸を中心にスプレッダー案内装置本体をスプレ
ッダーの上方、あるいは下方に回動させることができ
る。
【0047】特に、請求項18の発明においては、スプ
レッダーに固設されたブラケットに支持された駆動モー
タを作動し、その回転駆動力を駆動スプロケット、チェ
ーン及び被動スプロケットを介して連結棒に伝達させる
ことにより、ブラケットに固設された軸を中心にスプレ
ッダー案内装置本体をスプレッダーの上方、あるいは下
方に回動させることができる。
【0048】また、請求項16乃至18の発明において
は、スプレッダー案内装置本体を回動してスプレッダー
の下方に配置した通常の作動時において、スプレッダー
案内装置本体が常に上記上方への回動方向とは反対方向
に付勢されるように駆動モーターを駆動しておくことが
でき、これにより、コンテナーの傾いたり揺れたりして
もスプレッダー案内装置本体がスプレッダー及びそれに
吊り下げられたコンテナーから離れにくくなる。
【0049】
【実施例】以下、本発明に係るコンテナークレーンのス
プレッダー案内装置の実施例について説明する。 〔実施例1〕図1は本発明の実施例1に係るスプレッダ
ー案内装置の概略構成を示す正面図である。図中の実線
はスプレッダー案内装置が折り畳まれた状態を、二点鎖
線は該スプレッダー案内装置が完全に展開された状態を
示す。図2は図1の符号Bの領域の拡大断面図である。
【0050】図1及び図2に示すように、本実施例1に
係るスプレッダー案内装置は、コンテナーの上面角部に
係合してスプレッダー3を該コンテナー上に案内する係
合部材としてのフリッパー15と、該コンテナーをクラ
ンプするクランプ機構とを両端部に有する下部構造物1
3と、スプレッダー3の下方で該下部構造物13を昇降
させる昇降駆動手段とにより構成される。
【0051】上記昇降駆動手段は、上記下部構造物13
に先端が連結された吊り上げ部材としてのロープ14
と、ロープ14を駆動する駆動装置と、該駆動装置が設
置された上部構造物10と、下部構造物13及び上部構
造物10を連結する伸縮自在のリンク部17とにより構
成される。上記駆動装置は、ロープ14を巻き取るロー
プ巻取用のプーリー11と、プーリー11を駆動する駆
動モーター12とにより構成される。
【0052】また、上記伸縮自在のリンク部17は、図
1に示すように、長手方向中間で回動自在に結合されて
X状にされた主リンク17aの対を2組互いに可動自在
に連結した主リンク部と、該主リンク部の上端部、下端
部それぞれにおいて、該2組の主リンク17aの対の2
つの端部それぞれに一端が連結され、上部構造物10、
下部構造物13に他端が連結された補助リンク17bの
対からなる補助リンク部とにより構成されている。な
お、上記主リンク部は1組の主リンク17aの対で構成
したり、3組以上の主リンク17aの対で構成してもよ
い。
【0053】上記補助リンク17bは主リンク17aの
上下端部をそれぞれ上下部構造物10、13に連結する
連結部材であり、主リンク17aの長さより短い。ここ
で、補助リンク17bの上部構造物10への取付間隔及
び下部構造物13への取付間隔間の距離aは、下部構造
物13の遊動に対する安定性を増すようにできるだけ広
く設定することが望ましい。最適の補助リンク17bの
長さL1と補助リンクの上部構造物10、下部構造物1
3への取付間隔aの値は、次の
【数1】〜
【数4】に基づいて決定され、補助リンク17bの長さ
1はおおよそ主リンク17aの長さL2の1/3〜2/
3が適する。
【0054】
【数1】a+2L1Cosθ1=L2Cosθ2
【数2】h/2=L2Sinθ2+L1Sinθ1
【数3】L1Sinθ1+L1Cosθ1+Tanθ2>W
+10(hminの場合)
【数4】θ1<90゜(hmaxの場合)
【0055】ここで、図3(a)に示すように、L2
主リンク17aの長さ、hはリンク部17の展開高さ、
hminは折畳時のhの高さ、hmaxは完全展開時のhの高
さであり、L2、hmax、hminは設計条件に合わせて決
定される。また、θ1は補助リンク17bの展開角、θ2
は主リンク17aの展開角であり、Wは主リンク17a
及び補助リンク17bの幅であり、
【数3】の式中の長さの単位はmmである。
【0056】なお、上記
【数3】の式は、図3(b)からわかるようにスプレッ
ダー案内装置の折畳時に補助リンク17bと主リンク1
7aが干渉しない条件である。また、上記
【数4】の式はスプレッダー案内装置の完全展開時に補
助リンク17bの展開角が90゜を超えない条件であ
る。
【0057】上記リンク部17を主リンク17aからな
る主リンク部だけで構成した場合には、スプレッダー案
内装置の展開、折畳時に上下部構造物10,13に連結
された主リンク端部の上下部構造物10,13上での滑
走移動が必要であるが、本実施例1では、上記図1及び
図3(a)に示すように上下部構造物10,13に連結
された補助リンク17bからなる補助リンク部を設けて
いることにより、展開、折畳時にリンク部の端部の上下
物構造物10,13での滑走移動が必要なくなり、上記
主リンク17からなる主リンク部だけで構成されたリン
ク部に比較して、維持及び補修が容易になり耐久寿命が
延長される効果がある。
【0058】また、図4に示すように、補助リンク17
bの下部構造物13に連結される端部に隣接する下部構
造物13上に、リンク部17の展開を制限するストッパ
ー17cが形成されている。このストッパー17cによ
り、リンク部17の過度の展開が防止される。
【0059】また、図1及び図2に示すように、弾性部
材としてのスプリング401により弾支される挿入ピン
402を有する上部サポーター40が上部構造物10の
両端部に設置され、前記挿入ピン402が挿入される下
部サポーター41が下部構造物13の両端部に設置され
ている。スプレッダー案内装置が折り畳まれる際に、上
部構造物10両端部の上部サポーター40の挿入ピン4
02が下部構造物13両端部の下部サポーター41に挿
入されることにより、下部構造物13が堅固に支持さ
れ、折畳状態における下部構造物13の横方向の揺れ又
は遊動によるリンク部17の屈折等の毀損を防止できる
ようになる。また、挿入ピン402がスプリング401
で弾支されていることにより、挿入ピン402の挿入時
における下部構造物13への衝撃を減少させることがで
きる。
【0060】また、上記下部構造物13の両端部に設け
られた係合部材としてのフリッパー15は下方に向かっ
て広がるテーパー状の内面を有し、2つのフリッパー1
5の上端部側の内面間の距離はコンテナーの寸法に合う
ように形成されている。スプレッダー案内装置がコンテ
ナー2上面に接近する場合、まずフリッパー15の下端
部側の傾斜面にコンテナー2の上面角部が接触する。そ
して、該案内装置の下降に伴ってコンテナー2の上面角
部が該傾斜面を滑りながら、次第にフリッパー15の上
端部側の内面に接触するようになり、最終的にはフリッ
パー15の上端部に係合する。この係合により、スプレ
ッダー3がコンテナー2上に正確に位置するようにな
る。
【0061】なお、本実施例1では、上記係合部材とし
て、下方に向かって広がるテーパー状の内面を有するフ
リッパー15を用いているが、この形状に限定されるも
のではなく、例えば、テーパー状の内面を有さずに、下
部構造物13がコンテナー2に近づくにつれて徐々にコ
ンテナー2の上面角部に係合するように駆動される係合
部材を用いてもよい。
【0062】また、上記下部構造物13のフリッパー1
5に隣接する位置には、下部構造物13の停止位置(展
開時はコンテナー2の下端、折畳時はスプレッター3の
下端)を検知する停止位置検知装置13aが設置されて
いる。本実施例1では、非接触方式の簡易な停止位置検
知装置13aを構成するために、コンテナー2及びスプ
レッター3の端部等における光反射、光透過、光散乱の
変化によって該端部を検知する光センサーを用いてい
る。なお、停止位置検知装置13aとしては、停止位置
に取り付けられた磁石を検知する磁気センサ等を用いる
こともできる。
【0063】また、スプレッダー案内装置の安定性を保
障するために、上記下部構造物13の内部にはコンテナ
ー2の下部に形成されている孔2aと結合するクランプ
機構16が設置されている。図5(a)は、クランプ機
構16の位置を示すために図2の断面A−Aを矢印方向
に見た下部構造物13の平断面図であり、図5(b)
は、図5(a)の符号Cの領域の拡大断面図である。上
記下部構造物13のクランプ機構16は、油圧シリンダ
ー18と、該油圧シリンダー18のピストンロッド18
1に一端部が連結され、軸182aを中心に回動自在の
可動アーム182と、コンテナー2の下部の孔2aから
離脱するように該可動アーム182の他端部によって押
圧されるピン192が外周面に固設されたクランパー1
9と、該クランパー19の内部に配設され、クランパー
19を該孔2aに挿入するように弾支するスプリング1
91とにより構成されている。このクランプ機構16に
おいて、油圧シリンダー18が作動してピストンロッド
181が引き込まれると、可動アーム182が図中時計
方向に回転し、該可動アーム182の先端部による押圧
が解除され、弾性部材としてのスプリング191によっ
てクランパー19が上記コンテナー2の孔2aに挿入さ
れる。一方、油圧シリンダー18が作動してピストンロ
ッド181が押し出されると、可動アーム182が反時
計方向に回転し、該可動アーム182の先端部によって
上記ピン192が押圧され、クランパー19がスプリン
グ191の付勢方向とは逆方向に移動し、上記コンテナ
ー2の孔2aから離脱する。ここで、クランパー19が
スプリング191で弾支されていることにより、クラン
パー19の孔2aへの挿入時における下部構造物13へ
の衝撃を減少させることができる。
【0064】図6は、本実施例1のスプレッダー案内装
置の動作を説明するための斜視図である。図6の“I”
位置あるいは図1の実線で示されるように、コンテナー
2を吊り下げる前のスプレッダー案内装置は、折り畳ま
れた状態、つまり上部構造物10と下部構造物13とが
互いに接近した状態を維持する。このとき、上部構造物
10両端部の上部サポーター40の挿入ピン402が下
部構造物13両端部の下部サポーター41に挿入されて
下部構造物13が堅固に支持され、折畳状態における下
部構造物13の横方向の揺れ又は遊動によるリンク部1
7の屈折等の毀損が防止されている。
【0065】スプレッダー3は、コンテナー2を吊り上
げるためにトロリー5により所定位置に移動される。そ
して、スプレッダー3がコンテナー2の直上方に移動さ
れてロープ4によって下降されると、下部構造物13の
コーナー部に設けられたフリッパー15によってスプレ
ッダー3が案内され、コンテナー2上に正確に装着され
る。そして、コンテナー2がスプレッダー3によって吊
り上げられ、トロリー5及びロープ4により所定位置に
移動し、コンテナー2を既に積載されたコンテナー2’
上に積載する準備が行なわれる。
【0066】このコンテナー2の積載準備時に、コンテ
ナー2が吊り下げられているスプレッダー3をコンテナ
ー2’上の積載位置へ案内するために、スプレッダー案
内装置が展開される。即ち、スプレッダー3に吊り下げ
られたコンテナー2が積載されているコンテナー2’の
上方の所定位置にある時、駆動モーター12を駆動する
ことにより、ロープ巻取用プーリー11に巻かれていた
ロープ14を解く。これにより、停止位置検知装置13
aで下降停止位置が感知されながら下部構造物13が下
降するとともに、該下部構造物13に連結されたリンク
部17が展開される。そして、図6の“II”位置あるい
は図1の二点鎖線で示されるように、停止位置検知装置
13aにより所定位置(本実施例1では、クランパー1
9とコンテナーの孔2aが一致する位置)が感知された
ところで、駆動モーター12の駆動が停止され、リンク
部17の展開が終了するとともに、下部構造物13の下
降動作も停止する。
【0067】上記駆動モーター12の作動を停止させる
ときに停止位置検知装置13aが検知する検知対象は、
リンク部17の展開時はスプレッダー3に吊り下げられ
たコンテナー2の下部の孔2aであり、リンク部17の
折畳時はスプレッダー3の下側に形成された図示しない
孔である。また、リンク部17の最大展開範囲は、補助
リンク17bの下部構造物13への取付部に形成された
ストッパー17c(図4参照)により制限される。
【0068】ところで、上記スプレッダー案内装置の下
降が終了されると、下部構造物13内のクランプ機構1
6が作動する。このクランプ機構16の油圧シリンダー
18の作動により、図5及び図6に示すように、クラン
パー19がコンテナー2の下部に形成されている孔2a
内に挿入されることにより、スプレッダー案内装置の下
端部がコンテナー2に堅固に固定され、展開されたスプ
レッダー案内装置の安定性が補完される。
【0069】このように下部構造物13がコンテナー2
に堅固に固定された状態で、下部構造物13の下面のコ
ーナー部に設けられたフリッパー15が直下方に位置す
るコンテンー2’の位置を正確に把握することにより、
コンテナー2の積載位置が迅速かつ正確に設定される。
即ち、このような積載位置の設定作業動作をトレーラ6
からコンテナー2を持ち上げる時と同じように遂行する
ことができることになる。
【0070】上記フリッパー15により積載位置が設定
されると、スプレッダー3によるコンテナー2の保持動
作が解除されコンテナー2がコンテナー2’上に積載さ
れる。そして、上記クランプ機構16の油圧シリンダー
18が作動してクランパー19がコンテナー2の下部の
孔2aから離脱され、駆動モーター12が作動してロー
プ14が上方に巻き上げられると、リンク部17が折り
畳まれながら下部構造物13が上昇してスプレッダー3
によるコンテナー2の荷役作業が終了する。
【0071】以上、本実施例1によれば、スプレッダー
3でコンテナー2を吊り上げる際には、下部構造物13
のフリッパー15によってスプレッダー3が案内され、
コンテナー2上に迅速かつ正確に装着され、一方、吊り
上げたコンテナー2を他のコンテナー2’上に積載する
際には、リンク部17を展開して下部構造物13を下降
させ、クランプ機構16によって下部構造物13が吊り
上げたコンテナー2に堅固に固定され、下部構造物13
のフリッパ15によってスプレッダー3が案内され、コ
ンテナー2の積載位置である他のコンテナー2’上にが
迅速かつ正確に設定される。従って、コンテナー2の荷
役作業時間が短縮され作業能率が向上するとともに、コ
ンテナー2の積載位置に容易にかつ正確にスプレッダー
3を案内してコンテナー2を安定に積載することができ
る。
【0072】なお、上記実施例1では、スプレッダー案
内装置を折り畳んだときに下部構造物13の横方向の揺
れ又は遊動によるリンク部17の屈折等の毀損が防止す
るために、上部構造物10の両端部に上部サポーター4
0を、下部構造物13の両端部に下部サポーター41設
けているが、これに代え、スプレッダー3の下側部に上
記クランパー19が挿入できるような孔3aを形成し、
スプレッダー案内装置を折り畳んだときに孔3aにクラ
ンパー19を挿入して下部構造物13をスプレッダー3
に固定するように構成してもよい。
【0073】図7は、スプレッダー3の下側部にクラン
パー19が挿入できる孔3aを形成したスプレッダー案
内装置の動作の説明図である。ここで、上記上部構造物
の図示は省略し、下部構造物13はその端部のみを図示
している。図7の“I”位置で示されるように、コンテ
ナー2を吊り下げる前のスプレッダー案内装置は、折り
畳まれた状態、つまり上部構造物(不図示)と下部構造
物13とが互いに接近した状態を維持する。このとき、
下部構造物13両端部のクランパー19がスプレッダー
3の下側部に形成された孔3aに挿入されて下部構造物
13が固定され、折畳状態における下部構造物13の横
方向の揺れ又は遊動によるリンク部17の屈折等の毀損
が防止される。
【0074】そして、下部構造物13がスプレッダー3
に固定された状態で、スプレッダー3がコンテナー2上
に移動し、ドラムモータ42の駆動で下降すると、下部
構造物13のフリッパー15でスプレッダー3が案内さ
れてコンテナー2上に迅速かつ正確に位置されるように
なる。そして、スプレッダー3の保持部材3bがコンテ
ナー2の上部の保持用孔(不図示)に挿入された後回転
することにより、コンテナー2がスプレッダー3に堅固
に保持される。その後、スプレッダー案内装置を展開す
るときにはスプレッダー3の孔3aに挿入されているク
ランパー19が抜かれ、リンク部の展開とともに下部構
造物13が下方に移動する。そして、図7の”II”位置
で示されるように、下降した下部構造物13のクランパ
ー19がコンテナー2の下部の孔2aに挿入されること
により、下部構造物13がスプレッダー3に保持された
コンテナー2に堅固に固定される。
【0075】このように下部構造物13が固定された状
態で、ドラムモータ42を駆動してスプレッダー2を上
昇させ、次の積載位置の既積載コンテナー2’上に移動
させる。そして、ドラムモータ42の駆動でスプレッダ
ー3を下降させると、スプレッダー3に吊り下げられた
コンテナー2がフリッパー15で案内されて既積載コン
テナー2’上に迅速かつ正確に位置するようになる。こ
こで、スプレッダー3による保持を解除すると、コンテ
ナー2が既積載コンテナー2’上に正確に積載される。
【0076】〔実施例2〕図8は本発明の実施例2に係
るスプレッダー案内装置の概略構成を示す正面図であ
り、上記実施例1のスプレッダー案内装置とは上記上下
構造物10,13間の連結機構としてリンク部を使用す
る点では同じであるが、リンク部170の構成及びその
上下構造物10,13との連結方式が異なる。
【0077】本実施例2では、上記リンク部170の上
部構造物10に固定される上端部170a、170a’
の一上端部170aが上部構造物10に固定され、他の
上端部170a’が上部構造物10に形成されたスライ
ド溝10a内に滑走可能に取り付けられている。一方、
上記リンク部170の下端部170b、170b’の一
下端部170bが下部構造物13に固定され、他の下端
部170b’が下部構造物13に形成されたスライド溝
13a内に滑走可能に取り付けられている。また、上記
実施例1のロープ14の代わりにチェーン140を使用
している。
【0078】なお、本実施例2のスプレッダー案内装置
の動作は、スプレッダー案内装置の展開及び折畳時に各
リンクの一端部170a’、170b’が各スライド溝
10a、13a内を滑走することを除けば上記実施例1
における動作に類似するので、その動作説明を省略す
る。
【0079】以上、本実施例2のスプレッダー案内装置
によっても、コンテナー2の荷役作業時間が短縮され作
業能率が向上するとともに、コンテナー2の積載位置に
容易にかつ正確にスプレッダー3を案内してコンテナー
2を安定に積載することができる。
【0080】〔実施例3〕図9は本発明の実施例3に係
るよるスプレッダー案内装置の概略構成を示す正面図で
あり、上記下部構造物の昇降駆動手段として、相互スラ
イド可能な3つの連結部材からなり、上端部がスプレッ
ダー3に固定され、の4つのコーナー部分に垂直下方に
伸縮可能に固定され、下端部が上記フリッパー15及び
クランプ機構を有する下部構造物13に固定された3段
伸縮連結部材20と、該3段伸縮連結部材20を展開及
び収縮させるように駆動する伸縮駆動装置とを備えてい
る点が上記実施例1のスプレッダー案内装置と異なる。
【0081】上記3段伸縮連結部材20は、スプレッダ
ー3に固定される第1連結部材21と、該第1連結部材
21内にスライド可能に挿入される第2連結部材22
と、該第2連結部材22内にスライド可能に挿入される
第3連結部材23とから構成される。ここで、第3連結
部材23の下降時に、その外周面の上端部が第2連結部
材22の内周面の下端部によって係止され、更に第2連
結部材22の外周面の上端部が第1連結部材21の内周
面の下端部で係止されるように、各連結部材21,2
2,23の寸法が設定されている。また、第3連結部材
23の下端部にはフリッパー15及びクランプ機構とを
両端部に有する下部構造物13が装着されている。
【0082】また、図10に示すように、上記3段伸縮
連結部材20の第3連結部材23内には上記油圧シリン
ダー24及び無端状の可動チェーン26等からなる伸縮
駆動装置が設けられている。油圧シリンダー24の一端
は第1連結部材21の上端部に固定され、他端部のピス
トンロッド241先端はチェーン26が装着された連結
棒27の側方突出部271に固定されている。連結棒2
7の上下端部にはそれぞれスプロケット28が設置さ
れ、各スプロケット28はチェーン26と噛み合ってい
る。このチェーン26は、その両端部がスプリング等か
らなる緩衝部材29の両端に固定され、該緩衝部材29
が油圧シリンダー14のケーシング下端部に固定されて
いる。また、チェーン26の一部が連結板30を介して
第3連結部材23の内壁面に固定されている。
【0083】本実施例3に係るスプレッダー案内装置は
次のように動作する。まず、上記実施例1の場合と同様
に、上記3段伸縮連結部材20が収縮している状態で、
下部構造物13のフリッパー15によってスプレッダー
3が案内され、コンテナー2上に正確に装着される。そ
して、コンテナー2がスプレッダー3によって吊り上げ
られ、トロリー5及びロープ4により所定位置に移動
し、コンテナー2を既に積載されたコンテナー2’上に
積載する準備が行なわれる。
【0084】このコンテナー2の積載準備時に、コンテ
ナー2が吊り下げられているスプレッダー3をコンテナ
ー2’上の積載位置へ案内するために、スプレッダー案
内装置の3段伸縮連結部材20が下方に展開される。こ
こで、3段伸縮連結部材20内の油圧シリンダー24が
駆動され、そのピストンロッド241が押し下げられる
と、チェーン26に固定されている緩衝部材29が油圧
シリンダー24のケーシング下端部に固定されているた
め、チェーン26及びスプロケット28が下方に移動し
ながら図10の矢印Eの方向に回転し、チェーン26と
第3連結部材23とを連結する連結板30がチェーン2
6とともに下降する。この連結板30の下降と同時に第
3連結部材23が下降し、更に第2連結部材22が下降
することにより、3段伸縮連結部材が展開される。な
お、3段伸縮連結部材20の収縮動作は上記展開動作の
逆の動作で行われる。
【0085】このように3段伸縮連結部材20が展開さ
れると、上記実施例1で既述したように、クランプ機構
16が作動して、クランパー19がコンテナーの下部の
孔2aに挿入されることにより、3段伸縮連結部材20
の安定性が補完される。
【0086】そして、下部構造物13のフリッパー15
によってスプレッダー3がコンテナー2’上に案内され
て積載位置が設定された後、コンテナー2を積載する。
その積載後、クランプ機構16が作動して、クランパー
19がコンテナー2の下部の孔2aから離脱されるよう
にした後、3段伸縮連結部材20の油圧シリンダー24
が駆動されて3段伸縮連結部材20が収縮すると、スプ
レッダー3による荷役作業が終了する。
【0087】以上、本実施例3のスプレッダー案内装置
によっても、コンテナー2の荷役作業時間が短縮され作
業能率が向上するとともに、コンテナー2の積載位置に
容易にかつ正確にスプレッダー3を案内してコンテナー
2を安定に積載することができる。
【0088】〔実施例4〕上記実施例1及び実施例2の
スプレッダー案内装置は、コンテナー2を1層に積載す
るトレーラ6上での積載及び荷役には効率的であるが、
コンテナー2を2層に積載するトレーラ6上での積載及
び荷役の場合には、トレーラ6のフェンスガイドF(図
16参照)とスプレッダー案内装置が干渉するためコン
テナー2の積載及び荷役作業が困難になる場合がある。
そこで、本実施例4では上記問題点を解決するために、
スプレッダー案内装置をスプレッダー3の上方あるいは
下方に回動させる回動手段35を設けている。
【0089】図11は本実施例4に係るスプレッダー案
内装置の概略構成を示す正面図である。このスプレッダ
ー案内装置は上記実施例1と略同様な構成であるが、上
部構造物10、リンク部17及び下部構造物13等から
なるスプレッダー案内装置を、上記スプレッダー3の上
方あるいは下方に回動させる回動手段35を備えている
点が異なる。この回動手段35は、図11及び図12に
示すように、スプレッダー3に固設されたブラケット3
1と、ブラケット31に支持された駆動モーター32
と、一端部が駆動モーター32の駆動軸33に連結さ
れ、他端部が上部構造物10に連結された回動可能な連
結棒34とにより構成されている。
【0090】上記回動手段35を有するスプレッダー案
内装置において、コンテナー2を1層に積載するトレー
ラ6上では、図13(a)に示すようにスプレッダー案
内装置が昇降しながらスプレッダー3を案内してコンテ
ナー2の積載及び荷役を行なう。
【0091】一方、コンテナー2を2層に積載するトレ
ーラ6上での積載及び荷役作業の場合は、スプレッダー
案内装置とトレーラ6のフェンスガイドFとの干渉を避
けるためにスプレッダー案内装置をスプレッダー3の上
方に回動させる。即ち、図13(a)に示した平常時の
状態から、スプレッダー案内装置のリンク部17を折り
畳むことにより、図13(b)に示すように上部サポー
ター40が下部サポーター41と噛み合った状態にした
後、スプレッダー3に固定された駆動モーター32を駆
動して駆動軸33を回転させる。この駆動軸33の回転
により、駆動軸33に連結された連結棒34が回動し、
連結棒34の下端に連結されたスプレッダー案内装置本
体が図12の矢印R方向に回動して、図13(c)に示
すようにスプレッダー3の上方に配置される。これによ
り、スプレッダー案内装置とトレーラ6のフェンスガイ
ドFとの干渉を防止できるようになる。
【0092】また、図13(a)に示す平常時の作動時
において、スプレッダー案内装置本体が常に図12の矢
印L方向に回動されるように駆動モーター32が駆動さ
れている。これにより、コンテナー2の傾き又は揺れに
よってスプレッダー案内装置本体がスプレッダー3及び
それに吊り下げられたコンテナー2から離れることがな
くなり、下部構造物13の上昇及び下降中に過度な外力
が作用する場合でもスプレッダー案内装置の破損を防止
することができる。
【0093】図14は上記実施例4のスプレッダー案内
装置の回動手段35の変形例を示してる。本変形例に係
る回動手段35’は、図14に示すように、スプレッダ
ー3に固設されたブラケット31と、ブラケット31に
支持された駆動モーター32と、駆動モーター32の駆
動軸に固設された駆動ギア38と、一端部がブラケット
31に固設された軸36に回動自在に連結され、他端部
が上部構造物10に連結された連結棒34と、駆動ギア
38に噛み合うように連結棒34の一端部に形成された
被動ギア37とにより構成されている。
【0094】本変形例においても、駆動モータ32を作
動し、その回転駆動力を駆動ギア38及び被動ギア37
を介して連結棒34に伝達させることにより、スプレッ
ダー案内装置本体を軸36を中心にスプレッダー3の上
方あるいは下方に回動させることができるので、上記実
施例4と同様な効果が得られる。
【0095】図15は上記実施例4のスプレッダー案内
装置の回動手段35の他の変形例を示してる。本変形例
に係る回動手段35”は、図15に示すように、スプレ
ッダー3に固定された駆動モーター32と、駆動モータ
ー32の駆動軸に固設された駆動スプロケット38と、
スプレッダー3に固設されたブラケット31と、一端部
がブラケット31に固定された軸36に回動自在に連結
され、他端部が上部構造物10に連結された連結棒34
と、連結棒34の一端部に形成された被動スプロケット
37’と、両スプロケット37’,38’間に掛け渡さ
れたチェーン39とにより構成されている。
【0096】本変形例においても、駆動モータ32を作
動し、その回転駆動力を駆動スプロケット38’、チェ
ーン39及び被動スプロケット37’を介して連結棒3
4に伝達させることにより、スプレッダー案内装置本体
を軸36を中心にスプレッダー3の上方あるいは下方に
回動させることができるので、上記実施例4と同様な効
果が得られる。
【0097】
【発明の効果】請求項1乃至18の発明によれば、コン
テナーを吊り上げるためにスプレッダーがコンテナー上
に下降する際に、上記係合部材がコンテナーの上面角部
に係合することにより、スプレッダーが案内されてコン
テナー上に迅速かつ正確に装着されるので、作業時間が
短縮されて作業能率が向上するという効果がある。
【0098】特に、請求項2の発明によれば、スプレッ
ダーで吊り上げたコンテナーを次の積載位置にある既積
載コンテナー上に積載する際に、上記昇降駆動手段によ
って下部構造物を該コンテナーの側辺部に沿って下方向
にスライドさせてコンテナーの下端部まで下降させる。
この状態でスプレッダーを既積載コンテナーの直上方に
移動して下降させると、下部構造物の係合部材が既積載
コンテナーの上面角部に係合し、スプレッダーが案内さ
れて既積載コンテナー上に迅速かつ正確に装着されるの
で、コンテナー積載時の作業時間が短縮されて作業能率
が向上するとともに、コンテナーを安定に積載すること
ができるという効果がある。
【0099】特に、請求項3の発明によれば、下部構造
物を下降させたときに、上記クランプ機構によって下部
構造物をコンテナーの下端部に堅固に固定するので、ス
プレッダーに保持されたコンテナーに対する下部構造物
の安定性が向上するという効果がある。また、下部構造
物がコンテナーに堅固に固定された状態で、下部構造物
の係合部材が既積載コンテナーの上面角部に係合するこ
とにより、スプレッダーに保持されたコンテナーの既積
載コンテナーに対する位置合わせが迅速かつ正確に行な
われるので、コンテナーの積載時の作業をコンテナー吊
り上げ時の作業と同じように遂行することができるとい
う効果がある。
【0100】特に、請求項4又は8の発明によれば、下
部構造物を吊り下げる吊り下げ部材を駆動する駆動装置
が設置された上部構造物と、下部構造物とを伸縮自在の
リンク部で連結しているので、下部構造物の昇降を安定
して行えるようになるという効果がある。
【0101】特に、請求項5の発明によれば、上記リン
ク部の外力による変形が少ないので、下部構造物の昇降
を更に安定して行えるとともに、長時間使用できるよう
になるという効果がある。また、上記リンク部の補助リ
ンクの端部を所定の間隔で上記上部構造物及び上記下部
構造物に連結することができるので、下部構造物が遊動
してもリンク部を安定に展開したり折り畳んだりするこ
とができるとともに、上部構造物及び下部構造物への連
結部が滑走するものに比較して、潤滑油等の供給が必要
ないので維持及び補修が容易であり、耐久寿命が延びる
という効果がある。
【0102】特に、請求項6又は7の発明によれば、補
助リンクの端部が所定の間隔で上部構造物及び下部構造
物に連結されているので下部構造物が遊動しても上記リ
ンク部を安定して伸縮させることができ、折り畳んだ時
のリンク部の高さが最小になり、更にリンク部を最大に
展開した時に補助リンクの展開角度が90度以下になる
ので、安定した伸縮動作が可能な小型のリンク部を構成
することができるという効果がある。
【0103】特に、請求項9の発明によれば、上記スト
ッパーによって上記リンク部の展開範囲が所定の最大展
開範囲内に制限されるので、過度の展開によるリンク部
の破損を防止できるという効果がある。
【0104】特に、請求項10の発明によれば、上記下
部構造物が上昇して上記リンク部を折り畳む際に、上記
上部サポーターの挿入ピンが上記下部サポータに挿入さ
れることにより、上記リンク部の折り畳み状態で下部構
造物が堅固に支持され、下部構造物の横方向の揺れ又は
遊動によるリンク部の屈折が抑えられるので、リンク部
の破損を防止できるという効果がある。
【0105】特に、請求項11の発明によれば、上記下
部構造物の係合部材に隣接した位置に取り付けた停止位
置検知装置によって、下部構造物の停止位置を検知する
ことにより、この検知データに基づいて、下部構造物を
所定の位置で停止させるように上記昇降駆動手段を制御
できるようになるという効果がある。
【0106】特に、請求項12の発明によれば、上記停
止位置検知装置として、光センサーを用いることによ
り、上記下部構造物の上下方向の停止位置であるコンテ
ナーの端部やスプレッダーの端部等による光反射、光透
過、光散乱等の変化を停止位置検知に利用することがで
きるので、非接触方式の簡易な検知装置を構成すること
ができるという効果がある。
【0107】特に、請求項13又は14の発明によれ
ば、上記クランプ機構によって、上記下部構造物を下降
させたときに下部構造物を堅固にかつ確実にコンテナー
の下部に固定することができるので、展開されたスプレ
ッダー案内装置の安定性を補完できるという効果があ
る。
【0108】特に、請求項15乃至18の発明によれ
ば、フェンスガイドを有する2層積載トレーラ上からコ
ンテナーを積み降したり、該2層積載トレーラ上にコン
テナーを積載する際に、上記回動手段によってスプレッ
ダー案内装置本体をスプレッダーの上方に回動させるこ
とができるので、該フェンスガイドとスプレッダー案内
装置との干渉がなくなり、コンテナーの積載及び荷役作
業ができるようになるという効果がある。また、スプレ
ッダー案内装置本体を回動してスプレッダーの下方に配
置した通常の作動時において、上記上方への回動方向と
は反対方向に付勢するように駆動モーターを駆動するこ
とにより、コンテナーの傾いたり揺れたりしてもスプレ
ッダー案内装置本体がスプレッダー及びそれに吊り下げ
られたコンテナーから離れにくくなるので、上昇及び下
降中にスプレッダー案内装置本体に過度の外力が作用し
ても該案内装置本体が破損しないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るスプレッダー案内装置の概略構
成を示す正面図。
【図2】図1のB部分の拡大図。
【図3】(a)は同スプレッダー案内装置のリンク部の
説明図。(b)は同リンク部の部分正面図。
【図4】同リンク部の補助リンクのストッパーの概略構
成を示す部分正面図
【図5】(a)は図1のA−A線における断面図。
(b)は(a)のC部分の拡大図。
【図6】同スプレッダー案内装置の動作を示す斜視図。
【図7】実施例1の変形例に係るスプレッダー案内装置
の動作を示す説明図。
【図8】実施例2に係るスプレッダー案内装置の概略構
成を示す正面図。
【図9】実施例3に係るスプレッダー案内装置の概略構
成を示す正面図。
【図10】同スプレッダー案内装置に用いる3段伸縮案
内部材の断面図。
【図11】実施例4に係るスプレッダー案内装置の概略
構成を示す正面図。
【図12】同スプレッダー案内装置の回動手段の概略構
成を示す側面図。
【図13】(a)は同スプレッダー案内装置の平常時の
状態を示す正面図。(b)は同スプレッダー案内装置の
回動準備状態を示す正面図。(c)は同スプレッダー案
内装置の回動終了状態を示す正面図。
【図14】変形例に係る回動手段の概略構成を示す側面
図。
【図15】他の変形例に係る回動手段の概略構成を示す
側面図。
【図16】一般のトランスファクレーンの全体概略図。
【符号の説明】
1 トランスファクレーン 2 コンテナー 3 スプレッダー 4 ロープ 5 トロリー 6 トレーラ 7 運転室 10 上部構造物 11 プーリー 12 駆動モーター 13 下部構造物 14 ロープ 15 フリッパー 16 クランプ機構 17 リンク部 18 油圧シリンダー 19 クランパー 20 3段伸縮案内部材 21 第1連結部材 22 第2連結部材 23 第3連結部材 24 油圧シリンダー 25 可動チェーン 27 連結棒 28 スプロケット 29 緩衝部材 30 連結板 31 ブラケット 32 駆動モーター 33 モーター駆動軸 34 連結棒 35 回動手段
フロントページの続き (31)優先権主張番号 22193/1993 (32)優先日 1993年10月25日 (33)優先権主張国 韓国(KR) (31)優先権主張番号 2795/1994 (32)優先日 1994年2月17日 (33)優先権主張国 韓国(KR)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンテナーの上面角部に係合することによ
    り、該コンテナー上にスプレッダーを案内する係合部材
    を備えたことを特徴とするスプレッダー案内装置。
  2. 【請求項2】上記係合部材を有し、該コンテナーの側辺
    部に沿って上下方向にスライド自在な下部構造物と、 該下部構造物を昇降させる昇降駆動手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1のスプレッダー案内装置。
  3. 【請求項3】上記下部構造物に、コンテナーをクランプ
    するクランプ機構を設けたことを特徴とする請求項2の
    スプレッダー案内装置。
  4. 【請求項4】上記昇降駆動手段を、上記下部構造物に先
    端が連結された吊り上げ部材と、該吊り上げ部材を駆動
    する駆動装置と、該駆動装置が設置された上部構造物
    と、該下部構造物及び該上部構造物を連結する伸縮自在
    のリンク部とにより構成したことを特徴とする請求項2
    又は3のスプレッダー案内装置。
  5. 【請求項5】上記リンク部を、長手方向中間で回動自在
    に結合されてX状にされた主リンクの対の1組または互
    いに可動自在に連結された該主リンクの対の複数組から
    なる主リンク部と、該主リンク部の上端部、下端部それ
    ぞれにおいて、該主リンクの対の2つの端部それぞれに
    一端が連結され、上記上部構造物、下部構造物に他端が
    連結された補助リンクの対からなる補助リンク部とによ
    り構成したことを特徴とする請求項4のスプレッダー案
    内装置。
  6. 【請求項6】上記補助リンクの長さが、上記主リンクの
    長さの1/3〜2/3であることを特徴とする請求項5
    のスプレッダー案内装置。
  7. 【請求項7】上記主リンク部が、互いに可動自在に連結
    された上記主リンクの対の2組からなり、 上記補助リンクの長さをL1、該主リンクの長さをL2
    該補助リンクの上記上部構造物への取付間隔及び上記下
    部構造物への取付間隔をa、該補助リンクの展開角をθ
    1、該主リンクの展開角をθ2、該リンク部の展開高さを
    h、該リンク部の完全展開時の高さをhmax、該リンク
    部の折畳時の高さをhmin、該主リンク及び補助リンク
    の幅をW、長さの単位をmmとしたとき、 該L1及びaの値を、 (1) a+2L1Cosθ1=L2Cosθ2,(2)
    h/2=L2Sinθ2+L1Sinθ1,(3) L1
    inθ1+L1Cosθ1+Tanθ2>W+10(hmin
    の場合),(4) θ1<90゜(hmaxの場合),に基
    づいて決定したことを特徴とする請求項5のスプレッタ
    ー案内装置。
  8. 【請求項8】上記リンク部を、長手方向中間で回動自在
    に結合されてX状にされたリンクの対の1組または互い
    に可動自在に連結された該リンクの対の複数組で構成
    し、 該リンク部の二つの上端部のうち一方の上端部を上記上
    部構造物に固定し、他方の上端部を該上部構造物に形成
    されたスライド溝内に滑走可能に取り付け、 該リンク部の二つの下端部のうち一方の下端部を上記下
    部構造物に固定し、他方の下端部を該下部構造物に形成
    されたスライド溝内に滑走可能に取り付けたことを特徴
    とする請求項4のスプレッダー案内装置。
  9. 【請求項9】上記下部構造物に、上記リンク部の展開を
    制限するストッパーを設けたことを特徴とする請求項4
    のスプレッダー案内装置。
  10. 【請求項10】上記上部構造物の両端部に、弾性部材に
    より弾支される挿入ピンを有する上部サポーターを設
    け、 上記下部構造物の両端部に、該上部サポーターが挿入さ
    れる下部サポーターを設けたことを特徴とする請求項4
    のスプレッダー案内装置。
  11. 【請求項11】上記下部構造物の係合部材に隣接した位
    置に、該下部構造物の停止位置を検知する停止位置検知
    装置を取り付けたことを特徴とする請求項2、3又は4
    のスプレッダー案内装置。
  12. 【請求項12】上記停止位置検知装置として、光センサ
    ーを用いたことを特徴とする請求項11のスプレッダー
    案内装置。
  13. 【請求項13】上記クランプ機構を、コンテナーの下部
    に形成された孔と結合するように構成したことを特徴と
    する請求項3又は4のスプレッダー案内装置。
  14. 【請求項14】上記クランプ機構を、上記孔に挿入及び
    離脱される弾性部材により弾支されるクランパーと、該
    クランパーを作動させる油圧シリンダーとにより構成し
    たことを特徴とする請求項13のスプレッダー案内装
    置。
  15. 【請求項15】上記上部構造物、リンク部及び下部構造
    物を備えるスプレッダー案内装置本体を、上記スプレッ
    ダーの上方又は下方に回動させる回動手段を備えたこと
    を特徴とする請求項4のスプレッダー案内装置。
  16. 【請求項16】上記回動手段を、上記スプレッダーに固
    設されたブラケットと、該ブラケットに支持された駆動
    モーターと、一端部が該駆動モーターの駆動軸に連結さ
    れ、他端部が上記上部構造物に連結された回動可能な連
    結棒とにより構成したことを特徴とする請求項15のス
    プレッダー案内装置。
  17. 【請求項17】上記回動手段を、上記スプレッダーに固
    設されたブラケットと、該ブラケットに支持された駆動
    モーターと、該駆動モーターの駆動軸に固設された駆動
    ギアと、一端部が該ブラケットに固設された軸に回動自
    在に連結され、他端部が上記上部構造物に連結された連
    結棒と、該駆動ギアに噛み合うように該連結棒の一端部
    に形成された被動ギアとにより構成したことを特徴とす
    る請求項15のスプレッダー案内装置。
  18. 【請求項18】上記回動手段を、上記スプレッダーに固
    設された駆動モーターと、該駆動モーターの駆動軸に固
    設された駆動スプロケットと、該スプレッダーに固設さ
    れたブラケットと、一端部が該ブラケットに固設された
    軸に回動自在に連結され、他端部が上記上部構造物に連
    結された連結棒と、該連結棒の一端部に形成された被動
    スプロケットと、該駆動スプロケットと該被動スプロケ
    ットとの間に掛け渡されたチェーンとにより構成したこ
    とを特徴とする請求項15のスプレッダー案内装置。
JP13801694A 1993-05-27 1994-05-27 コンテナークレーンのスプレッダー案内装置 Pending JPH07137983A (ja)

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