JPH07137426A - 凹凸模様付フィルムおよびその製法 - Google Patents

凹凸模様付フィルムおよびその製法

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JPH07137426A
JPH07137426A JP14169192A JP14169192A JPH07137426A JP H07137426 A JPH07137426 A JP H07137426A JP 14169192 A JP14169192 A JP 14169192A JP 14169192 A JP14169192 A JP 14169192A JP H07137426 A JPH07137426 A JP H07137426A
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JP
Japan
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film
uneven pattern
pattern
synthetic resin
convex
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JP14169192A
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English (en)
Inventor
Narikazu Kikuchi
成和 菊池
Osamu Nakanuma
督 中沼
Hiroshi Kubo
洋 久保
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NAKANUMA ART SCREEN KK
Key Trading Co Ltd
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NAKANUMA ART SCREEN KK
Key Trading Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 合成樹脂フィルム1の一面に、硬化型樹脂で
凹凸模様20を形成し、他面(凹凸模様の凹部または凸
部に対応する部分)に転写用の着色層13が施されてい
る凹凸模様付フィルム15。 【効果】 本発明の凹凸模様付フィルムを用いて凹凸模
様付コンパクト等を製造する場合には、例えば上記フィ
ルムを射出成形金型の底面に凹凸模様面を下向きに対面
させて配置し、その状態で成形型を閉じて原料を充填成
形し、得られたコンパクトから凹凸模様付フィルムを剥
離することにより、表面に凹凸模様が成形され、その凹
部または凸部が、上記フィルムの着色層の転写により着
色されているコンパクトを容易に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一面に凹凸模様を有
し、他面の所定部分(凹凸模様の凹部または凸部に対応
する部分)に着色が施されている凹凸模様付フィルムお
よびその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近ファンデーション,アイシャドウ等
の化粧料を収容するコンパクトについては、消費者のニ
ーズから多種多様化してきている。例えば、容器の表面
に図柄を印刷したものや、表面に凹凸模様を形成したも
のがある。ところが、上記図柄を有するコンパクトは、
立体感に乏しく、上記凹凸模様を有するコンパクトは、
立体感はあるものの、その色彩に乏しいという欠点を有
している。そこで、上記双方のコンパクトを組合わせ
た、表面に凹凸模様を有しこの凹凸模様の凹部または凸
部が着色された凹凸模様付コンパクトが考えられる。こ
の凹凸模様付コンパクトの製造方法としては、予め表面
に凹凸模様を有する容器を成形し、この容器の凹凸模様
の凸部の頂面に印刷により着色する方法が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法で凹凸模様付コンパクトを製造すると、凸部の立ち上
がり部分に印刷することが難しく、凹凸模様の凸部から
色がはみ出したりずれたりしたものとなる。また、凹凸
模様を有する容器の凹部にインキ等により着色する方法
もあるが、手間がかかるとともにコストアップになると
いう問題点を有している。他方、図11に示すように、
上下型からなり凹凸模様30を有する成形型33内に、
インキ層31が形成されたフィルム32を配置し、成形
材料を充填し成形する方法がある。ところが、この方法
ではフィルム32の延伸等によりインキ層31が成形型
33の凹凸模様30からずれやすく、またフィルム32
のパターン変更は、特に成形型33の形状が曲面である
場合、容易に行うことができないという問題点を有して
いる。このため、従来の製法では、色彩に富んだ凹凸模
様付コンパクトを製造することが困難であった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、凹凸模様の凹部または凸部に正確に着色が施さ
れた凹凸模様付成形品を容易に製造しうる凹凸模様付フ
ィルムと、そのフィルムの製法の提供をその目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、合成樹脂フィルムの一面に硬化型樹脂に
よる凹凸模様が形成され、他面の部分(A)または
(B)に転写用の着色層が形成されている凹凸模様付フ
ィルムを第1の要旨とし、合成樹脂フィルムの一面に、
ペースト状の紫外線硬化型樹脂を用い、スクリーン印刷
により、凹凸模様を成形し、紫外線を照射して上記凹凸
模様をフィルムに一体化し、ついで、他面の部分(A)
または(B)に転写用の着色層が形成されている凹凸模
様付フィルムの製法を第2の要旨とする。 (A)凹凸模様の凸部に対応する部分。 (B)凹凸模様の凹部に対応する部分。
【0006】
【作用】本発明は、合成樹脂フィルムの一面に、スクリ
ーン印刷等により、紫外線硬化型樹脂で各種凹凸模様を
形成し、これに紫外線を照射して紫外線硬化樹脂の硬化
を進めて一体化したのち、合成樹脂フィルムの他面おい
て、この凸部模様の凸部、または凸部と凸部の間の凹部
に対応する合成樹脂フィルムの部分に着色層を形成す
る。このように、本発明によれば、凸模様をスクリーン
印刷で突出状に印刷するため、肉厚の凹凸模様を簡単に
形成することができる。さらに上記着色層は、スクリー
ン印刷等を施すことにより形成することができるため、
色彩、色柄の豊富化を実現しうる。そして、得られたフ
ィルムを用いて凹凸模様付コンパクト等を製造する場合
には、例えば上記フィルムを射出成形金型の底面に凹凸
模様面を下向きに配置し、その状態で成形型を閉じて原
料を充填成形し、得られたコンパクトから凹凸模様付フ
ィルムを剥離することにより、表面に凹凸模様が成形さ
れ、その凹部または凸部が、上記フィルムの着色層の転
写により着色されているコンパクトが得られる。
【0007】つぎに本発明の実施例について説明する。
【0008】
【実施例】第1図は本発明の凹凸模様付フィルムの製造
説明図である。図において、ローラ3に巻回された合成
樹脂フィルム(例えば、厚み約50μの透明ポリエチレ
ンフィルム)1を搬送ベルトコンベヤ3a方向に繰り出
す。この途中で、接着剤塗工ローラ2aから上記合成樹
脂フィルム1の一面に接着剤を転写し、上記フィルム1
の一面に接着剤層を形成する。一方、上記搬送ベルトコ
ンベヤ3aの搬送面の上方に位置決めされたスクリーン
印刷用のスクリーン版6からペースト状の紫外線硬化型
樹脂7(ウレタンアクリル系,エポキシアクリル系,シ
リコンアクリル系等)を加圧流下させる。上記スクリー
ン版6は、アモルファス金属繊維(線径20μ)のスク
リーン4の下面に、余白部分で所定の印刷模様が形成さ
れるように乳剤5を0.3m/m厚で部分的に塗着させ
て形成される。この場合、上記乳剤5の部分的塗着は、
マスク材を用い、スクリーン4の下面を部分的に被覆し
た状態で乳剤5を全面塗着する等して行われる。上記ペ
ースト状の紫外線硬化型樹脂は、乳剤5の塗着されてい
ない部分8からフィルム1上に加圧流下するのである
が、この加圧流下は、スクリーン4に沿って移動するス
クイジー9に作用によりなされる。すなわち、上記スク
イジー9は、スクリーン版6のスクリーン4面に対して
適宜角度(この場合40度)で加圧、摺動することによ
り、乳剤5の塗着されていない部分8の上にあるペース
ト状の紫外線硬化型樹脂7が加圧され上記部分8から押
し出され、合成樹脂フィルム1の表面の接着剤層の上に
流下する。この流下物によってスクリーン印刷がなさ
れ、凸模様10が形成される。この印刷のなされた後
に、上記搬送ベルトコンベヤ3aの間欠駆動により、上
記凸模様10を紫外線照射ランプ11の下方に移動さ
せ、紫外線を照射して硬化させる。これにより、上記凸
模様10が合成樹脂フィルム1に接着し、一体化する。
【0009】つぎに、上記搬送ベルトコンベヤ3aを間
欠駆動させ、方向変換ロール3cを経て、シルクスクリ
ーン版12の下方に上記凸模様10を形成する合成樹脂
フィルムの一面を下向きなった状態で位置させ、上記合
成樹脂フィルムの他面の所定部分(上記凸部に対応する
部分)をシルクスクリーン版12に接触させた状態で印
刷操作をして、着色インキ層13を、一面に凸模様10
が形成された合成樹脂フィルムの他面の所定部分(凹凸
模様の凸部に対応する部分)に形成する。つぎに、上記
搬送ベルトコンベヤ3aを間欠駆動させて、上記印刷の
なされた着色インキ層13を乾燥機14の下側に移動さ
せて乾燥する。この一連の工程により、凹凸模様付フィ
ルム15が製造され、上記搬送ベルトコンベヤ3aと同
期回転する巻き取りローラ16に巻き取られる。このよ
うにして得られた凹凸模様付フィルム15には、図2に
示すように、一面に凸部模様が形成され、他面の所定部
分(上記凸部に対応する部分)に着色インキ層13が形
成されている。そして、上記の凹凸模様付フィルム15
の凹凸模様が形成された面を、図3および図4に示すよ
うに、上型21と下型22からなる金型23の下型22
の内面に対面させて配置したのち、下型22と上型21
を閉じてABS樹脂24を流路を介して金型23内に射
出充填する。その結果、図4に示すように、樹脂の射出
圧力および成形時の熱(この場合、ABS樹脂の温度は
210度位)により、上記フィルムの凸部の頂面20b
が成形型の内面に密着し、さらに凹凸模様付フィルムの
凹面20aが金型内面に密着する。このようにして成形
した後、金型を開くと、図5に示すプラスチック成形
品、すなわち凹部底面25bが着色インキ層13によ
り、着色された象嵌的な凹凸模様を有する化粧用コンパ
クト等のプラスチック成形品26が得られる。
【0010】以上は、合成樹脂フィルムの一面に凹凸模
様を形成し、他面の所定部分(凹凸模様の凸部に対応す
る部分)に印刷層を施した場合であるが、図6に示すよ
うに、上記合成樹脂フィルムの他面において、上記凸部
模様の凸部と凸部の間の凹部20aに対応する部分に着
色インキ層13を施す(図6)以外は、上記と同様の処
理(図7)をして、図8に示すプラスチック成形品、す
なわち、凸部頂面25aが着色層により着色された象嵌
的な凹凸模様を有する化粧用コンパクト等のプラスチッ
ク成形品26′が得られる。
【0011】なお、上記ペースト状の紫外線硬化型樹脂
として、通常、ユニディック(大日本インキ製)が用い
られ、紫外線照射ランプ11として岩崎電機のランプが
用いられる。そして、照射時間は15秒程度に設定され
る。
【0012】また、合成樹脂フィルムの一面に、紫外線
硬化により凸模様10を形成し、他面(凹凸模様の凸部
に対応する部分)に着色インキ層13を形成するに代え
て、図1に示すシルクスクリーン版12を複数個用い、
図9、図10に示すように、順次、剥離材インキ層1
7、金属調インキ層18、熱硬化型接着剤層(未硬化状
態)19を形成してもよい。これにより、プラスチック
成形品の表面に、凹凸模様が形成され、その凹凸模様の
凸部頂面または凹部の底面に金属調の着色層が、成形時
の熱を利用し熱硬化型接着剤層19の接着力により接着
形成される。なお剥離層17はプラスチック成形品から
凹凸模様付フィルム1を剥離する際、金属調インキ層1
8から剥離し、上記フィルム1の剥離を円滑にする作用
を奏する。このようにして、プラスチック成形品に対し
て金属光沢調の表面仕上げをなしうるようになる。
【0013】なお、紫外線硬化型樹脂を硬化させると、
その表面特性としてインクは付着するが、強く固着しな
い傾向があるために、プラスチック成形品から凹凸模様
付フィルムを剥離する際、着色インキ層13,18はプ
ラスチック成形品に接着しフィルムには残存しない。し
たがって、剥離材層17は必須のものではない。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明の凹凸模様付フィ
ルムは、合成樹脂フィルムの一面に、スクリーン印刷等
により、紫外線硬化型樹脂で各種凹凸模様を形成し、他
面の所定部分(凹凸模様の凸部、または凸部と凸部の間
の凹部に対応する部分)に着色層を形成して構成されて
いる。したがって、これを用いて凹凸模様付コンパクト
等を製造する場合には、例えば上記フィルムを射出成形
金型の底面に凹凸模様面を下向きに対面させて配置し、
その状態で成形型を閉じて原料を充填成形し、得られた
コンパクトから凹凸模様付フィルムを剥離することによ
り、一面に凹凸模様が成形され、他面(凹凸模様の凸
部、または凸部と凸部の間の凹部に対応する部分)が、
上記フィルムの着色層の転写により着色されているコン
パクトを容易に得ることができる。また、本発明の製法
によれば、合成樹脂フィルムの一面に、スクリーン印刷
等により、紫外線硬化型樹脂で各種凹凸模様を形成し、
これをフィルムに一体化したのち、他面(凹凸模様の凸
部、または凸部と凸部の間の凹部に対応する部分)に着
色層を形成する。すなわち、本発明の製法によれば、凹
凸模様をスクリーン印刷で突出状に印刷するため、肉厚
の凹凸模様を簡単に形成することができる。さらに上記
着色層は、例えばスクリーン印刷を施すことにより形成
することができるため、色彩、色柄の豊富化を実現しう
る。
【0015】このように、本発明によれば、凹凸模様の
凹部または凸部に正確に着色がされた凹凸模様付成形品
を容易に製造しうる凹凸模様付フィルム、すなわち、象
嵌的模様を形成するフィルムを安価に量産できるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製法装置の一実施例を示す説明であ
る。
【図2】上記実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明を利用する製造工程の説明図である。
【図4】本発明を利用する製造工程の説明図である。
【図5】本発明を利用する製造工程の説明図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図7】本発明を利用する製造工程の説明図である。
【図8】本発明を利用する製造工程の説明図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図11】従来の製造工程の説明図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂フィルム 10 凸模様 13 着色インキ層 15 凹凸模様付フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/20 9122−2H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂フィルムの一面に硬化型樹脂に
    よる凹凸模様が形成され、他面の部分(A)または
    (B)に転写用の着色層が形成されていることを特徴と
    する凹凸模様付フィルム。 (A)凹凸模様の凸部に対応する部分。 (B)凹凸模様の凹部に対応する部分。
  2. 【請求項2】 硬化型樹脂が、紫外線硬化型樹脂である
    請求項1記載の凹凸模様付フィルム。
  3. 【請求項3】 合成樹脂フィルムの一面に、ペースト状
    の紫外線硬化型樹脂を用い、スクリーン印刷により、凹
    凸模様を成形し、紫外線を照射して上記凹凸模様をフィ
    ルムに一体化し、ついで、他面の部分(A)または
    (B)に転写用の着色層を形成して、凹凸模様付フィル
    ムを得ることを特徴とする凹凸模様付フィルムの製法。 (A)凹凸模様の凸部に対応する部分。 (B)凹凸模様の凹部に対応する部分。
JP14169192A 1992-06-02 1992-06-02 凹凸模様付フィルムおよびその製法 Pending JPH07137426A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000305466A (ja) * 1999-04-19 2000-11-02 Masakazu Naito 看板等の表示板及びその製造方法
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JP2013099909A (ja) * 2011-11-10 2013-05-23 Nissha Printing Co Ltd 転写シートおよび真空圧着法による加飾成形品の製造方法
US10486348B2 (en) 2011-01-28 2019-11-26 Seiren Co., Ltd. Decorative resin molded article and its production method

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