JPH0259046B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は装飾表面上に硬化プラスチツク層を有
する箔付形物製造装置、特に装飾象眼体及び装飾
標章、プラツク（plaque）、パネル及び前記と同
様の物を含む成形品製造装置に関する。

（従来の技術） 装飾象眼体、標章等の種々の製造方法が公知で
ある。特に一つの製造過程では各々が上表面を支
持する表示と、底表面を担持する接着剤と、鋭く
規定された周辺エツジを有する箔付形物の配列表
面上に透明な流動性ポリウレタンを注型すること
により象眼体が構成される。ポリウレタンは通常
シートから箔付形物を打抜くことにより構成され
る鋭く規定された周辺エツジにまで流れ、停止
し、凸状のメニスカスを構成する。ポリウレタン
は耐候性キヤツプを提供するため硬化されるが、
他方箔付形物は平坦で水平に維持される。キヤツ
プの丸み付きエツジは下側の装飾の光学効果を高
めるレンズ効果を与える。このような１つの方法
がWaughに属する米国特許第4100010号に開示さ
れている。この方法により構成された装飾象眼体
は通常円形浮彫体またはプラツクを作製するため
ベゼル（bezel）に挿入される。これらの円形浮
彫体及びプラツクの主な適用例の一つはこれらが
製造者の種々の商標を表示するのに用いられる自
動車産業で見られる。この適用のためプラツク及
び標章は耐候性、耐衝撃性及び耐直射日光性に対
する一定の産業基準に合格するものでなければな
らない。

装飾象眼体及び標章製造のための以前の方法
は、配列装飾模様で予印刷された添付剥離ライナ
を有する接着剤で下塗された箔シートを購入する
ことであつた。連続箔部材（たとえばロール）で
開始し、接着剤で塗布し、剥離ライナを適用し、
表面が洗浄及び下塗により印刷される用意をし、
一つの表面を装飾模様で印刷し、印刷された模様
を型押し、次に箔から箔付形物を切断し、箔付形
物を透明なプラスチツクキヤツプで注型するよう
な装置は入手不可能である。更に注型プラスチツ
クキヤツプが与えられた象眼体のアセンブリを通
常装着される成形品とベゼルに統合させる装置も
得られていない。大抵の場合箔部材は一人の製造
者により用意され、ベゼル及び成形品は別の製造
者により製造され、前記２つのものは第３の製造
者により仕上げられ、塗布され、組立てられ、従
つて象眼体、プラツクまたは標章の全体的な製造
が経済上及び生産上非能率的となる。

従つて箔付形物が用意され、プラスチツクで注
型され、硬化され、ベゼル及び成形品とともに組
立てられ得る一つの製造ラインに前記製作活動を
統合する装置が必要とされる。

（発明が解決しようとする課題） 本発明の一つの目的は装飾象眼体、標章等（以
下で箔付形物と呼称する）の十分に統合された製
造装置を提供することであり、この装置では箔部
材が接着剤と剥離ライナが与えられた一つの表面
を有しており、反対表面に装飾模様で印刷され、
箔付形物は予印刷された模様に従い箔部材から切
断され、これらの付形物は流動性プラスチツクで
注型され、プラスチツクが硬化されることを特徴
とする。

本発明の別の目的は前記方法により構成された
象眼体が同一ラインで製造されたベゼルまたは成
形品と共に組立てられることを特徴とする装置を
提供することである。

（課題を解決するための手段） 従つて本発明が提供する一つの具体例はプラス
チツクキヤツプで注型された箔付形物を構成する
ための統合装置であり、これはその本質的エレメ
ントとして (a) 連続した箔部材を水平パスに沿つて前進させ
る手段と、 (b) 箔部材の一つの表面に接着剤成分を付与する
手段と、 (c) 接着剤が付与された表面に剥離ライナを適用
する手段と、 (d) 印刷される箔部材の表面を洗浄し下塗するた
手段と、 (e) 洗浄し下塗りされた表面に１色または複数色
の複数装飾模様で印刷する手段と、 (f) 印刷模様に従い箔部材を型押しする手段と、 (g) 装飾模様に従い箔部材から箔付形物を切断す
る手段と、 (h) 透明な流動性プラスチツク材料を箔付形物に
注型する手段と、 (i) プラスチツクを硬化するための手段を含み、
前記(a)から(g)の手段は連続する箔部材に対して
行なわれ、また前記(h)および(i)の手段は連続す
る剥離ライナー上の箔付形物に対して行なわれ
ることを特徴とする。

更に本発明は、前記装置が付加的に (j) ベゼル及び成形品と共に前記装置を用いて用
意された装飾象眼体を組立てるための手段 を含むことを特徴とする具体例を提供する。

従つて一つの具体例によれば本発明による装置
はベゼルまたは標章のようなベース部材と共に組
立てられた装飾象眼体のような箔付形物を製造す
るのに用いられ得、第２の具体例によると本発明
による装置はベース部材を有するアセンブリとは
別に象眼体それ自体を製造するのに用いられ得
る。

本発明による装置は、それが連続的な基体上に
伸長箔付形物を製造する能力を有しているため自
動車ボデー側面トリムの製造に特に有用である。
箔部材が予印刷され下塗された非連続シートの形
状で供給されることを特徴とする先行技術とは対
照的に、本発明による装置は箔ロールから供給さ
れた連続箔ウエツブに作用し、従つて所望するい
かなる長さの装飾ストリツプをも構成することが
可能となる。

（実施例） 本発明を以下の図面に関しより詳細に説明す
る。

本文中「箔部材」として用いられた用語には金
属箔、プラスチツク箔（たとえばマイラ）、金属
処理されたプラスチツク箔及び紙で裏打ちされた
箔が含まれる。

本発明による装置の作用が第１図に図式的に示
されており、４つの作業、すなわち（）箔付形
物の製造、（）プラスチツクキヤツプの注型／
硬化、（）ベース部材の製造（選択的）、及び
（）包装、を含む。３つの基本製造が夫々ライ
ン１，２及び３として示されている。

箔付形物の製造（）は箔部材で開始し、本発
明による装置を介して接着性剥離ライナが１つの
表面に適用され、他の表面が洗浄され、下塗さ
れ、装飾模様で印刷され型押される所にまで進
む。

その後付形物が装飾模様に従つて箔部材から切
断される。

切断縁を除去後箔付形物が剥離ライナに残され
る。第１図のライン１により示された本発明によ
る１つの具体例では箔部材から切断された付形物
は剥離ライナで注型−硬化ステーシヨンまで運
ばれ、このステーシヨンで付形物は透明な流動性
プラスチツク材料で塗布される。後述の適当な技
術を用いると付形物に注型されたプラスチツクは
付形物の鋭く規定されたエツジにまで流れ、停止
し、凸状のメニスカスを構成する。次にプラスチ
ツクが硬化され、下の装飾にレンズ効果を提供す
る丸み付きエツジを有する耐衝撃性耐候性キヤツ
プを構成する。

その後具体例１によると付形物は包装ステーシ
ヨン（）に運搬され、ここで剥離ライナがスリ
ツトされるか、或いは付形物がロールに貯蔵され
る。

ライン２により示された具体例では注型−硬化
ステーシヨンから出る付形物は成形品ストリツ
プまたはベゼルのようなステーシヨンでのベー
ス部材と組立てられる。注型−硬化ステーシヨン
（）から来る付形物を剥離ライナから剥離し、
ステーシヨン（）で適用された接着層を介して
ベース部材に固定させる。ベース部材アセンブリ
（）の一部としてベース部材の裏側にはベゼル
または成形品を自動車ボデー及び剥離ライナのよ
うな表面に固定させるための接着剤が与えられて
いる。

その後組立てられた付形物は（）で包装され
る。この製造の一部としてベース部材に接着剤が
与えられている場合、剥離ライナは一般に取付け
以前に接着剤を保護するために用いられる。

第１図に示された第３具体例（ライン３）は、
付形物が注型−硬化作業前に（）でのベース部
材に挿入されるという点で最初の２つの具体例と
異なる。この具体例によると（プラスチツクキヤ
ツプを有さない）箔付形物は（）でのベース部
材のキヤビテイまたはチヤネルに挿入された剥離
ライナから除去され、次にプラスチツクで注型さ
れる。プラスチツクは付形物を塗布し、ベース部
材のキヤビテイまたはチヤネルを満たし、従つて
ベース部材に箔付形物を閉じ込める。その後注型
されたプラスチツクが硬化され、付形物が包装さ
れる。

第２図にはチヤネルが与えられたベース部材に
直接プラスチツクを注型することにより製造され
たボデー側面成型品の典型的な実施例が示されて
いる。トリムストリツプ１０は、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン三元共重合体
（ABS）、塩化ポリビニル（PVC）、ナイロン（ポ
リアミド）、ポリカーボネート、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体等のような耐熱性耐衝撃性
プラスチツクであるのが好ましい延伸成形品１２
を含む。成型品１２は中に成形されたチヤネル１
４を有する前記プラスチツクの１つの押出により
構成されるのが好ましいが、射出成形のような他
の方法も用いられ得る。チヤネル１４は注型され
たプラスチツクを保持するための床部材１６と側
壁または肩部材１８を含む。装飾箔付形物２０が
チヤネル１４に配置される。箔付形物２０は種々
の形を取り得、たとえばそれは装飾模様で印刷さ
れ或いはスクリーン印刷されたプラスチツクの箔
ストリツプでよい。

箔付形物の裏に与えられた接着剤は箔部材２０
をチヤネル１４の床部材１６に接着させるのに用
いられ得る。箔部材２０は注型されたプラスチツ
ク２２の付着層ではみ出し被覆される。注型され
たプラスチツク２２はそれが、たとえばトリムス
トリツプに対し一定角度で或いは上から見た場合
箔部材２０の外観を拡大することによりレンズ効
果を提供する丸みエツジを有するトリムを提供す
るチヤネル１４での凸のメニスカスを構成するよ
うにされている。

トリムストリツプ１０はストリツプのベースで
の接着剤成分２４を用いて自動車の側面ボデーに
固定される。取付け前は接着剤は蝋紙またはシリ
コン剥離紙のような剥離紙またはフイルム２６で
保護されている。

本発明はキヤツプを付されたプラスチツク付形
物自体及びベース部材と組立てられた付形物とを
構成するための双方の装置を含む。第３図には本
発明による装置を用いて製造され得るボデー側面
成形品として用いるための箔付形物の具体例が示
されている。

第３図に示されたように象眼体２７は、装飾さ
れた或いは表示されたグラフイツク表面に丸みエ
ツジを有する透明なプラスチツクオーバーレイ２
８を有する装飾された通常型押された箔付形物３
０で構成されている。箔付形物には剥離ライナ３
４で除去することにより接合する（一般に感圧性
の）接着剤層３２が与えられている。トリムは巻
き上げられ、受注生産キツトの一部として自動車
の所有者に直接供給され得るため第２図のオーバ
ーレイ２８を柔かい可撓性ポリウレタンで構成す
ると特に有利である。可撓性オーバーレイではト
リムストリツプは自動車ボデーの曲率に合致す
る。

本発明による装置を第４図に関しより詳細に説
明する。箔部材と剥離ライナはステーシヨン４０
に装着された供給用ロール４２及び４４から本発
明による装置に供給される。ステーシヨン４０か
ら箔部材３６と剥離ライナ３８とは一連のガイド
ロール（図示されず）を介してステーシヨン４６
に導かれ、ここで箔部材の上表面が洗浄され、乾
燥され、下塗され、箔部材の下表面には接着剤が
与えられる。

特にステーシヨン４０は箔部材の上表面にアル
カリ洗剤のような洗浄溶液を噴霧するための噴水
またはスプレー手段４８を含む。

手段４８の下を通過後箔部材の表面はフエルト
ロールまたは同様な手段（図示されず）と接触
し、ここで洗浄溶液を除去し、表面汚染を阻止す
るため表面が拭われる。

ステーシヨン４６は下塗剤溶液を箔部材の上表
面に適用するための手段５２を含む。

手段５２はスプレーコータ、ロールコータ等の
形状を取り得る。

５２で下塗剤を塗布された後箔部材は接着剤ア
プリケータ５４上を案内される。

再び接着剤を箔部材に適用するため第４図に示
されたスプレーコータまたはロールコータのよう
な種々のアプリケータ手段が用いられ得る。接着
剤がまた転写シートに供給され得、この場合たと
えば２個のロール間に構成された低圧力ニツプを
介して結合物を通過させることにより僅少圧力を
用いて転写シートの接着剤塗布表面と箔部材を接
触させることにより転写シートは剥離ライナとな
る。更に別の技術は接着剤を両面テープとして適
用し、接着テープの露出表面を別のロールから供
給された剥離ライナと接触させることである。こ
の具体例によると供給ステーシヨン４０には両面
テープを有する第３供給用ロールが装着されてい
る。

第４図に示されたように接着剤は印刷以前に適
用されるのが好ましいが、２つの作業を逆にして
もよく、箔部材を接着剤適用以前に印刷してもよ
い。

第４図ではアプリケータ５４で接着剤が塗布さ
れた後箔部材はステーシヨン４６の内側に位置す
る乾燥器５５を介して導かれる。乾燥作業の終り
に箔部材と剥離ライナの２つの部材を隣接パス４
９を介して導き、２つの部材を一対の圧力ロール
５０を通過させることにより箔部材は適用された
接着剤を介して剥離ライナと組立てられる。

箔部材−剥離ライナ構成物はステーシヨン４６
を出て、そこから印刷ステーシヨン５６，５８，
６０及び６２を通過する。具体例に示されたよう
に各印刷ステーシヨンには夫々内部乾燥器７０，
７２，７４及び７６が装着されている。通常の印
刷作業では各色が印刷されるために個別的印刷タ
ワーが生産ラインに与えられており、箔部材は逐
次的に種々のタワーを通過する。

第４図に示された具体例ではプリンタはNew
Yok、MineolaのBelto graph社により製造され
たスクリーンベルトプリンタのようなスクリーン
ベルトプリンタである。しかし当業者は本発明は
スクリーン印刷、或いは特にスクリーンベルト印
刷に制限されないことを理解するであろう。箔部
材はまたフレキソ印刷、オフセツト印刷、凹版印
刷により印刷され得る。好適印刷手段はスクリー
ンベルトプリンタ、平台スクリーンプリンタ、シ
リンダスクリーンプリンタ等のような自動スクリ
ーン印刷手段である。２色以上が箔部材に適用さ
れる場合、これらの作業は出来る限り色の重なり
合いが少なくなるようにおこなわれねばならな
い。第４図ではスクリーンベルトプリンタ５６，
５８，６０及び６２の各々はスクリーンベルト６
６と接触する箔部材アセンブリを支持するロール
６４を含んでおり、このスクリーンベルトを介し
てスクリーン印刷インクがスクイージ６８と協動
する箔部材３６の上表面に適用される。

連続印刷手段を用いて本発明を説明したが、平
台スクリーンプリンタのような非連続手段も使用
され得る。このような具体例では箔部材は所定位
置に動かされ、停止され、印刷され、乾燥され、
大抵の場合別の平台プリンタである次の位置にま
で動かされる。箔部材が装置に沿つて動くとき印
刷が連続的におこなわれ得るため第４図に示した
ようなシリンダスクリーン及びスクリーンベルト
印刷が有利であるが、これらの作業を一括してお
こなうことはより困難である。

本発明によると次の印刷では箔部材は印刷模様
に三次元効果を提供するため型押される。この作
業はステーシヨン７８でおこなわれ、ここでは従
来型型押ロール８０を用いて型押が図示されてい
る。しかしこの作業は同様に型押プレートまたは
台を用いておこなわれ得る。型押が箔部材の表面
での予備印刷された装飾模様と一致するように型
押手段の作用は印刷作業と協働する。

箔部材３６の表面に模様を作成後、箔付形物を
構成するため模様に一致して箔部材を切断するこ
とが必要である。箔部材から付形物を切断する好
適手段はキスカツトデバイスであり、このデバイ
スでは箔部材はキスカツトロール８４と接触す
る。ロールに接触後テイクオフロール８６により
箔付形物の周辺から縁が除去される。キスカツト
作業は以下で説明するように注型プラスチツクの
流れを停止させる鋭く規定された周辺エツジを有
する箔付形物を製造する。切断作業の次に、縁を
剥離ライナ３８からはがし、箔付形物が次の処理
のため運搬される剥離ライナ３８に接着された箔
付形物を残すテイクオフロール８６により箔付形
物の周りの縁が除去される。

本発明による装置の１つの作業によると、箔付
形物は貯蔵のためテイクオフロール８８で剥離ラ
イナに巻かれるか、或いは付形物はこの段階でベ
ース部材と組立てられ得る。付形物をロールから
除去する代りに箔付形物をシートに貯蔵してもよ
い。この場合本発明による装置にはシート収集ト
レイ９２にまで運搬されるシートに剥離ライナを
切断するシータ（sheeter）９０が装着されてい
る。

第３の変形例として箔付形物は剥離ライナ３８
上をステーシヨン９４にまで運搬され、ここで箔
付形物は透明な流動性プラスチツク材料で塗布さ
れる。本発明の好適具体例によると、複数の近接
離間オリフイスまたはチユーブ９８が装着された
注型ヘツド９６から箔付形物にプラスチツクが注
型される。複数のチユーブまたはオリフイスから
プラスチツクを注型することにより個別プラスチ
ツク付着層が付形物の表面で融合し、鋭く規定さ
れた周辺エツジに流れることが知見された。適当
な条件下ではプラスチツクは鋭く規定された周辺
エツジで停止し、凸状のメニスカスを構成する。
これはプラスチツク塗布に丸み付きエツジを与
え、下の装飾模様にレンズ効果を与える。凸状の
メニスカスを構成するための条件は、塗布成分の
粘性機能、量及びWanghに属する米国特許第
4100010号に記載の箔付形物へ適用される方法と
である。注型ヘツドと箔付形物に出される注型プ
ラスチツクを計量するための通常９８に示された
手段を有する注型ステーシヨンが与えられてい
る。本発明による装置での使用に好適なプラスチ
ツクはポリウレタンである。箔部材３６から箔付
形物の単一ラインを構成するものとして本発明を
第４図に示したが、付形物配列が容易に構成され
得、大抵の場合複数の付形物が箔部材を越えて構
成されることが明白である。

箔付形物への注型プラスチツクの適用直後、プ
ラスチツク塗布がステーシヨン１００で硬化
（curedまたはhardened）される。炉、赤外線ヒ
ータ、UVランプ、RFゼネレータ等を含むが、
これらのものに限定されない本発明による装置と
関連して種々の従来型硬化及び／または乾燥手段
が用いられ得る。或る場合には硬化反応の発熱に
より「周囲硬化」がおこなわれ得る。たとえばポ
リウレタン成分の場合、重合反応を完了にまで導
く発熱量を発生させるため十分な量の触媒を成分
に添加し得る。硬化手段の使用はプラスチツクの
性質に依存しており、好適硬化手段は最も有効的
に装置を収容し、有効的にプラスチツクを硬化さ
せる手段である。

注型ステーシヨン９４と硬化ステーシヨン１０
０の下流で本発明による装置には任意的に剥離ラ
イナを発送用シートに切断するためのダイカツタ
１０２が装備されている。たとえば本発明による
装置のこの具体例によると、ベゼルで組立てるこ
となく直接用いられる装飾標章を構成するため該
装置が用いられ得る。たとえば第３図に示された
可撓性ボデー側面成型品を製造するため本発明に
よる装置が用いられる場合、ベゼルとのアセンブ
リはなく、従つて硬化ステーシヨン１００から出
る標章または成型品は発送に適した形状にある。
従つて本発明によるこれらの具体例では剥離ライ
ナはシートまたはストリツプに切断されるだけで
よく、標章、成型品等は再包装のため卸売人にま
たは適用のため自動車または自動車用品製造者に
直接発送され得る。

本発明による別の具体例によると装置には装飾
用プラスチツク注型標章をベゼルで組立てるため
の手段が装備されている。この具体例によるとダ
イ切断ステーシヨン１０２はバイパスされ、標章
はストリツパエレメント１０４により剥離ライナ
からはがされ、剥離ライナは個別テイクオフロー
ル１０６で収集される。剥離ライナからプラスチ
ツク注型付形物をはがした後、付形物はステーシ
ヨン１０８でベゼルまたは他のベースエレメント
と組立てられる。次に組立てられた付形物は１１
０で収集される。

本発明による別の具体例では８８または９２で
収集された箔付形物は剥離ライナからはがされ、
ベゼルまたはベース部材でのチヤネルまたはキヤ
ビテイに直接挿入される。本発明によるこの具体
例によると、アセンブリは注型ステーシヨン９４
での装置に戻され、このステーシヨンでプラスチ
ツクはベース部材での箔付形物に直接注型され、
箔付形物が保持され従つてベース部材内に箔付形
物を閉じ込めるチヤネルまたはキヤビテイをプラ
スチツクが満たす。この具体例では箔部材が自動
的に剥離ライナからはがされ、ベース部材に挿入
され得るように選択されることが重要である。箔
部材の性質に依存しながら場合によつては比較的
厚いゲージ部材を用いるため操作と挿入を単純化
し得る。更に、箔部材が十分に厚い場合、箔部材
の底を接着剤で塗布せずに付形物を製造し得る。
この場合、比較的厚い箔部材が容易にベゼルまた
はベース部材内に保持され、プラスチツクが箔部
材を閉じ込め、それをベース部材に固定させる。

本発明による装置内の真中に配置されたテイク
オフロール８８及び収集トレイ９２は装置の作動
に多量の可撓性を導入する。特に、遅延または作
業中断時間による処理が多少停滞しても、これら
は必ずしも装置全体を閉鎖せずとも補償され得
る。テイクオフと装置への入口点を提供し、従つ
て箔部材は予め印刷され、接着剤で塗布され、プ
ラスチツクでの塗布以前に容易に貯蔵され、貯蔵
され予め印刷された箔部材が装置に再導入され得
る点をも提供する。従つて装置の特別な作動を中
断するのが必要な場合、実質的な作業中断時間を
生起せずに１つの予印刷された箔部材を別の部材
で置換することが可能である。

箔付形物がベース部材で塗布される場合、複数
オリフイスの使用はそれほど重要でなく、箔付形
物を適当に保持するキヤビテイまたはチヤネルの
壁は注型プラスチツクの流れを停止させるため省
略し得る。この作業のためプラスチツク成分の粘
性をまた低くし得る。他方直接箔付形物を塗布す
る場合、プラスチツクの流れて均等な厚みに塗布
する能力を制限する多少高粘性のプラスチツクが
必要とされ、このため高粘性で注型プラスチツク
付着層が共に流れ、均等塗布を作製するような近
接離間した適当に配向された複数のオリフイスか
らの塗布が推奨される。

適当な適用例では本発明による装置は多様な装
飾象眼体及び標章、円形浮彫体、ボデー側面成形
品を含む付形物を製造するのに用いられ得る。こ
のようなエレメントの使用方法は自動車の装飾以
外に多様である。

包装作業１１０は特別な箔付形物製造で異な
る。しかし前記のように１つの具体例では柔かい
可撓性キヤツプが製造される。従つて１つの具体
例では包装は剥離ライナをシートに打抜き、プラ
スチツクキヤツプが与えられた付形物を有するシ
ートを発送のため箱詰めにすることから成る。或
いは包装はベース部材と組立てられた付形物の収
集手段を含む。

本発明を特定具体例に関し詳細に説明したが、
特許請求の範囲に規定したように本発明の要旨及
び範囲から逸脱することなく多数の変形が可能で
あることは明白である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による装置の作業のブロツク
図、第２図及び第３図は本発明により作製された
装飾付形物の具体例を示す説明図、第４図は本発
明により作製された１つの装置の図式図である。 １０……トリムストリツプ、１２……成形品、
１４……チヤネル、１６……床部分、１８……側
壁、２０……箔付形物、２４……接着剤成分、２
６……剥離紙、２７……象眼体、２８……オーバ
ーレイ、３４……剥離ライナ、４２，４４……ロ
ール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 箔ロールから供給される不定長の連続する箔
   部材に所望長さのプラスチツクキヤツプを有する
   箔付形物を連続的に製造する装置であつて、 (a) 前記連続する箔部材を水平パスに沿つて前進
   させる手段と、 (b) 前記箔部材の一の表面を洗浄し下塗する手段
   と、 (c) 前記箔部材の他の表面に接着剤成分を付与す
   る手段と、 (d) 前記箔部材の接着剤が付与された表面に剥離
   ライナを付着させる手段と、 (e) 前記箔部材の洗浄し下塗された表面を１色ま
   たは二色以上の複数の装飾模様で印刷する手段
   と、 (f) 前記装飾模様に従い前記箔部材を型押する手
   段と、 (g) 前記装飾模様に従い前記箔部材から箔付形物
   を切断し、縁を除去する手段と、 (h) プラスチツクキヤツプを有する付形物を製造
   するために前記箔付形物上に透明な流動性プラ
   スチツク材料を注型する手段と、 (i) 前記プラスチツクを硬化する手段とを含み、 前記(a)から(g)の手段は連続する箔部材に対して
   行なわれ、また前記(h)および(i)の手段は連続する
   剥離ライナー上の箔付形物に対して行なわれるこ
   とを特徴とする注型プラスチツクキヤツプを有す
   る箔付形物製造装置。 ２ 前記特許請求の範囲第１項に記載の装置にお
   いて、さらに、前記プラスチツクキヤツプを有す
   る箔付形物を前記剥離ライナからはがし、前記箔
   付形物をベース部材とともに組立てる手段を含
   む、注型プラスチツクキヤツプを有する箔付形物
   製造装置。 ３ 前記特許請求の範囲第１項に記載の装置にお
   いて、前記印刷手段はシルクスクリーン印刷手段
   からなる、注型プラスチツクキヤツプを有する箔
   付形物製造装置。 ４ 前記特許請求の範囲第１項に記載の装置にお
   いて、前記接着剤付与手段は前記箔部材の一の表
   面を接着剤で噴霧塗布する手段を含んでおり、前
   記型押手段は前記箔部材と前記剥離ライナを一直
   線に配列し、少なくとも１組の圧力ロールを介し
   て前記箔部材と剥離ライナを接触するように導く
   手段を含んでいる、注型プラスチツクキヤツプを
   有する箔付形物製造装置。 ５ 前記特許請求の範囲第１項に記載の装置にお
   いて、前記箔付形物を切断し縁部を除去する手段
   は前記箔付形物をキスカツトし、前記剥離ライナ
   から縁を除去する手段を含んでいる、注型プラス
   チツクキヤツプを有する箔付形物製造装置。 ６ 前記特許請求の範囲第１項に記載の装置にお
   いて、前記注型手段は複数のアプリケータオリフ
   イスが設けられた注型ヘツドを含んでいる、注型
   プラスチツクキヤツプを有する箔付形物製造装
   置。 ７ 前記特許請求の範囲第１項に記載の装置にお
   いて、前記硬化手段は紫外線源を含んでいる、注
   型プラスチツクキヤツプを有する箔付形物製造装
   置。 ８ 前記特許請求の範囲第６項に記載の装置にお
   いて、前記注型手段はプラスチツクを前記箔付形
   物に分配し、前記プラスチツクは前記付形物のエ
   ツジにまで流れ、停止し、凸状のメニスカスを構
   成するものである、注型プラスチツクキヤツプを
   有する箔付形物製造装置。 ９ 前記特許請求の範囲第８項に記載の装置にお
   いて、前記装置はさらに、前記箔付形物をプラス
   チツクで注型する以前に前記剥離ライナ上の箔付
   形物を除去する手段を含んでいる、注型プラスチ
   ツクキヤツプを有する箔付形物製造装置。 １０ 前記特許請求の範囲第９項に記載の装置に
   おいて、前記装置はさらに、前記箔付形物を注型
   前に除去されるベース部材とともに組立てる手段
   を含んでいる、注型プラスチツクキヤツプを有す
   る箔付形物製造装置。