JPH1063185A - 立体印刷画線を有する貼着表示体の製造法 - Google Patents

立体印刷画線を有する貼着表示体の製造法

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JPH1063185A
JPH1063185A JP8238426A JP23842696A JPH1063185A JP H1063185 A JPH1063185 A JP H1063185A JP 8238426 A JP8238426 A JP 8238426A JP 23842696 A JP23842696 A JP 23842696A JP H1063185 A JPH1063185 A JP H1063185A
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JP8238426A
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Inventor
Yasuyuki Moriyama
泰之 森山
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MIRACLE KOGYO KK
Original Assignee
MIRACLE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高級立体感に富む銘板やステツカー、ラベル、
シール、ワッペンなどの貼着表示体を提供する。 【解決手段】剥離可能なセパレーター(10)の表面全
体にベースシート(11)を、そのベースシート(1
1)の表面全体にこれよりも厚肉なプラスチックフイル
ムから成るトツプシート(12)を、各々接着剤(1
4)(15)によって順次積層状態に貼着一体化し、上
記トツプシート(12)の表面に一定の文字、図形、記
号、模様若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結
合から成る印刷画線(13)を賦与した後、上記印刷画
線(13)の非賦与個所(S)に存在位置するトツプシ
ート(12)自身と、そのベースシート(11)に対す
る接着剤(15)との双方のみを薬品又は水の投与によ
り溶解させて、上記印刷画線(13)をトツプシート
(12)の厚み(t2)と対応する高さだけ盛り上がる
状態に残存させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高級感に富む銘板や
ステツカー、ラベル、シール,ワッペンなどとして商品
化される立体印刷画線を有する貼着表示体の製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に普及している銘板やステツカー、
ラベル、シールなどの貼着表示体は、所謂タツク紙のプ
ラスチックフイルム、金属蒸着フイルム又は紙から成る
一層の基材に、文字や図形、記号、模様などの画線を印
刷して、その基材をこれに裏当て接着されたセパレータ
ーの剥離により、各種対象物へ貼着使用するようになっ
ている。
【0003】又、抜き文字ステツカーと称する転写印刷
シートも公知であり、これではセパレーターに印刷した
文字や図形、記号、模様などの画線のみを、これに被着
させた透明なマスキングシートにより、各種対象物へ転
写状態に貼着使用するようになっている。
【0004】更に、高級な各種対象物へ貼着使用する銘
板では、上記タツク紙よりも相当厚肉な軽金属や硬質プ
ラスチックを基材として、その基材自体を文字の輪郭形
状に打ち抜いたり、同じく基材に文字や図形、記号など
をエンボス加工したり、そのエンボス加工部分に色彩を
施したりしたものも見受けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記タツク
紙から成る貼着表示体や転写印刷シートでは、その文字
や図形、記号、模様などの画線が印刷されているため、
その画線の細かく複雑であっても、これを精密に美しく
仕上げることができる反面、印刷インキの盛り付け高さ
には一定の限界があり、その基材もプラスチックフイル
ムや金属蒸着フイルム、紙などの一層から成るに過ぎな
いため、立体感を与えることが不可能である。
【0006】他方、上記軽金属や硬質プラスチックから
成る銘板の場合、その基材自身の厚肉化により立体感を
与えることはできるが、これの輪郭打ち抜き加工やエン
ボス加工によって、文字や記号などを造形するものであ
るため、その細かく複雑な図形や模様の輪郭形状までも
精密に美しく仕上げることは不可能である。
【0007】それにもまして、その文字や図形、記号な
どの相違変化に対応する各種豊富な打ち抜き加工金型や
エンボス加工金型を作成準備する必要があるため、多品
種少・中量生産に対処し難い問題もある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の相克を企図しており、そのために立体印刷画線を有す
る貼着表示体の製造法として、第1に剥離可能なセパレ
ーターの表面全体にベースシートを、そのベースシート
の表面全体にこれよりも厚肉なプラスチックフイルムか
ら成るトツプシートを、各々接着剤によって順次積層状
態に貼着一体化し、上記トツプシートの表面に一定の文
字、図形、記号、模様若しくはこれらの結合又はこれら
と色彩との結合から成る印刷画線を賦与した後、上記印
刷画線の非賦与個所に存在位置するトツプシート自身
と、そのベースシートに対する接着剤との双方のみを薬
品又は水の投与により溶解させて、上記印刷画線をトツ
プシートの厚みと対応する高さだけ盛り上がる状態に残
存させることを特徴とし、
【0009】又、第2に剥離可能なセパレーターの表面
全体へ接着剤によってベースシートを積層状態に貼着
し、そのベースシートの表面全体に単一な色彩のベタ刷
り層を形成すると共に、そのベタ刷り層の表面全体へ接
着剤によって、上記ベースシートよりも厚肉なプラスチ
ックフイルムから成るトツプシートを積層状態に貼着一
体化し、そのトツプシートの表面に一定の文字、図形、
記号、模様若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との
結合から成る印刷画線を賦与した後、上記印刷画線の非
賦与個所に存在位置するトツプシート自身と、そのベー
スシートのベタ刷り層に対する接着剤との双方のみを薬
品又は水の投与により溶解させて、上記印刷画線をトツ
プシートの厚みと対応する高さだけ盛り上がる状態に残
存させることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、図1、2はその第1実施形態に係る貼着
表示体(A1)を示しており、(10)は紙やプラスチ
ックフイルム、その他のシート材料から成るセパレータ
ーであって、その表面全体にシリコンなどの界面活性剤
による剥離処理が施されていることは言うまでもない。
【0011】(11)は上記セパレーター(10)の表
面全体に積層状態として接着されたベースシートであ
り、約25〜200ミクロンの厚み(t1)を有するプ
ラスチックフイルムや合成紙から成る。
【0012】又、(12)は上記ベースシート(11)
の表面へ更に積層状態として接着一体化されたトツプシ
ートであり、そのベースシート(11)よりも厚い約5
0〜400ミクロンの厚み(t2)を備えたプラスチッ
クフイルムから成るが、これはその表面に賦与された一
定の文字、図形、記号、模様若しくはこれらの結合又は
これらと色彩との結合から成る印刷画線(13)と対応
合致する大きさ並びに輪郭形状に区画されている。
【0013】つまり、トツプシート(12)は印刷画線
(13)の基材として、その印刷画線(13)の直下位
置にのみ存在し、そのため例えば図示のような抜き文字
形態の印刷画線(13)が点在分布する場合には、トツ
プシート(12)もその各文字と同じ大きさ、輪郭形状
並びに配置として対応的に点在分布するのである。
【0014】そして、このような貼着表示体(A1)は
その印刷画線(13)の背高く立体的に盛り上がった銘
板やステツカー、ラベル、シール、ワッペンなどとし
て、そのセパレーター(10)の剥離後に残るベースシ
ート(11)が、図3のように各種材質の対象物(M)
へ貼着使用されることとなり、その対象物(M)の高級
化に寄与するのである。
【0015】上記第1実施形態の貼着表示体(A1)を
製造するに当っては、先ず図4に示す通り、セパレータ
ー(10)の表面全体へ接着剤(14)を介して、プラ
スチックフイルムや合成紙から成るベースシート(1
1)を積層状態に貼着する。
【0016】そのベースシート(11)のプラスチック
フイルムとしては、ポリエステルや塩化ビニール、ポリ
ビニールアルコールなどのフイルムを用いることが望ま
しく、又合成紙としてはポリプロピレンとポリエチレン
との合紙体が好適である。
【0017】次に、第2工程として図5から明白なよう
に、上記ベースシート(11)の表面全体へやはり接着
剤(15)を介して、そのベースシート(11)よりも
厚肉なプラスチックフイルムから成るトツプシート(1
2)を積層状態に貼着一体化する。
【0018】そのトツプシート(12)としては、特に
後述する薬品によって溶解し得るアクリル樹脂やスチロ
ール樹脂、その他のプラスチックフイルムを用いると共
に、そのベースシート(11)に対する接着剤(15)
としても、やはり後述の薬品によって溶解するものを使
用する。
【0019】又、その接着剤(15)としては上記セパ
レーター(10)に対するベースシート(11)の接着
剤(14)に比し、強い接着力を発揮するものを採用す
ることが好ましい。
【0020】そして、引続く第3工程として図6のよう
に、上記トツプシート(12)の表面へ直接印刷版(1
6)によって、希望する一定の文字、図形、記号、模様
若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合から成
る印刷画線(13)を賦与する。
【0021】そのための印刷インキとしては、例えば紫
外線硬化型インキのように、後述の薬品によって溶解し
ないものを用い、その印刷画線(13)の直下位置にあ
るトツプシート(12)自身と上記接着剤(15)を、
その薬品の溶解から防護するのである。
【0022】その場合、上記印刷画線(13)はトツプ
シート(12)を基材として、そのプラスチックフイル
ムに賦与されるものであるため、シルクスクリーン印刷
やオフセツト印刷、その他のありふれた各種版式印刷機
を使用しつつ、自由自在に印刷することができ、その単
色刷りは勿論のこと、多色刷りも行なえる。
【0023】又、使用する上記トツプシート(12)の
厚み(t2)を厚薄変化させることにより、そのベース
シート(11)から立体的に盛り上がる印刷画線(1
3)の高さも、各種対象物(M)との関係において希望
通りに設定することができる。
【0024】図7のように印刷画線(13)を賦与した
後、その印刷画線(13)も含むトツプシート(12)
の表面全体に薬品を投与して、図7と図8との対比から
明白な通り、上記印刷画線(13)の非賦与個所(非印
刷部分)(S)に存在位置するトツプシート(12)自
身と、そのベースシート(11)に対する接着剤(1
5)との双方のみを溶解・消失させるのである。
【0025】そのための薬品としては、例えばメチルエ
チルケトン(MEK)やイソプロピルアルコール(IP
A)、キシロール、アセトン、ラツカーシンナーなどの
各種溶剤を用いつつ、これを図7の状態下において、図
外のノズルからスプレーしたり、ローラーによって塗布
したり、或いはその薬品の貯溜槽内へ浸漬させたり、そ
の他の作業手法によって投与すれば良い。
【0026】要するに、上記薬品との関係上、トツプシ
ート(12)とそのベースシート(11)に対する接着
剤(15)とが溶解性を有するに反して、そのトツプシ
ート(12)の表面に賦与された印刷画線(13)は、
非溶解性を備えているわけである。但し、上記薬品の代
りに水を採用して、トツプシート(12)とその接着剤
(15)とを溶解・消失させても良く、その場合には上
記印刷画線(13)が非水溶性の印刷インキによって賦
与されること言うまでもない。
【0027】何れにしても、上記印刷画線(13)の非
賦与個所(非印刷部分)(S)に存在位置するトツプシ
ート(12)自身と、そのベースシート(11)に対す
る接着剤(15)との双方のみが溶解・消失する結果、
ベースシート(11)の露出した表面には図8のよう
に、トツプシート(12)の厚み(t2)に対応する盛
り上がり状態の印刷画線(13)が、背高く立体的に残
存することとなり、高級感に富む貼着表示体(A1)と
して仕上がるのである。
【0028】尚、そのセパレーター(10)の剥離によ
る各種対象物(M)への貼着使用状態は、図3に示した
通りである。
【0029】図9〜16は第2実施形態の貼着表示体
(A2)とその使用状態並びに製造工程を示している
が、その構成上図1〜8の上記第1実施形態と異なる要
点は、下記の通りである。
【0030】つまり、この第2実施形態の貼着表示体
(A2)では上記ベースシート(11)の表面全体に、
単なる色彩のベタ刷り層(17)を印刷(単色刷り)し
ている。このような第2実施形態の貼着表示体(A2)
を製造するに当っては、セパレーター(10)が裏当て
接着されたベースシート(11)の表面全体へ、図12
のような第1印刷版(18)を用いて、単一な色彩のベ
タ刷り層(17)を形成する。そのための印刷インキと
しては、上記薬品又は水によって溶解しないものを用い
ること言うまでもない。
【0031】次いで、その薬品又は水によって溶解する
トツプシート(12)を、同じく溶解する接着剤(1
5)の使用により、上記ベタ刷り層(17)の表面全体
へ図13のような積層状態に貼着一体化する。
【0032】引続き図14から明白なように、そのトツ
プシート(12)の表面へ第2印刷版(16)を用い
て、希望する一定の文字、図形、記号、模様若しくはこ
れらの結合又はこれらと色彩との結合から成る印刷画線
(13)を賦与するのであるが、その色彩も備えた印刷
画線(13)として賦与する場合には、これを上記ベタ
刷り層(17)の色彩と意図的に相違させることが望ま
しい。
【0033】即ち、ベタ刷り層(17)の色彩が例えば
赤色であると仮定した場合、上記印刷画線(13)の文
字や図形、記号又は模様に与える色彩としては、その赤
色と異なる青色や黄色などに設定するのであり、そうす
ればトツプシート(12)の印刷画線(13)がベタ刷
り層(17)の地色を背景として、これとの識別状態に
鮮明化することとなる。尚、その画線(13)の印刷イ
ンキとしても、上記薬品又は水によって溶解しないもの
を用いることは勿論である。
【0034】そして、図15のように印刷画線(13)
を賦与した後には、その印刷画線(13)も含むトツプ
シート(12)の表面全体に上記薬品又は水を投与し
て、印刷画線(13)の非賦与個所(非印刷部分)
(S)に存在位置するトツプシート(12)自身と、そ
のベタ刷り層(17)に対する接着剤(15)との双方
のみを、図16のように溶解・消失させるのである。
【0035】そうすれば、上記ベースシート(11)に
印刷された単一な色彩のベタ刷り層(17)が露出する
と共に、その露出した表面にはトツプシート(12)の
厚み(t2)に対応する盛り上がり状態の印刷画線(1
3)も、背高く立体的に残存する結果となり、そのベタ
刷り層(17)の色彩を背景として、上記印刷画線(1
3)が立体的に浮き出す一層高級な貼着表示体(A2)
を得られるのである。
【0036】尚、第2実施形態におけるその他の構成は
上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図9
〜16に図1〜8との対応符号を記入するにとどめて、
その詳細な説明を省略する。
【0037】更に、図17〜23は第3実施形態の貼着
表示体(A3)とその使用状態並びに製造工程を示して
おり、その構成上図1〜8の上記第1実施形態と異なる
要点は、下記の通りである。
【0038】即ち、この第3実施形態の貼着表示体(A
3)では上記トツプシート(12)として金属蒸着フイ
ルムを採用している。これは上記薬品又は水によって溶
解し得るプラスチックフイルム(12a)と、その表面
にアルミニウムや金、銀などの金属が付着された金属蒸
着層(12b)とから成り、しかもその金属蒸着層(1
2b)が露呈する表向き状態に設定されている。
【0039】そのため、トツプシート(12)に係る金
属蒸着フイルムの金属蒸着層(12b)から発する光沢
が、その表面に賦与された印刷画線(13)に反映し
て、その印刷画線(13)をやはり鮮明な浮き出し状態
に看取させることができ、貼着表示体(A3)の高級化
に役立つ。
【0040】このような第3実施形態の貼着表示体(A
3)を製造するに当っては、上記トツプシート(12)
をなす金属蒸着フイルムにおける金属蒸着層(12b)
の表面へ、やはり印刷版(16)と薬品又は水により溶
解しない印刷インキを用いて、図21、22のように一
定の文字、図形、記号、模様若しくはこれらの結合又は
これらと色彩との結合から成る印刷画線(13)を賦与
し、その後これも含むトツプシート(12)の表面全体
に薬品又は水を投与することにより、上記印刷画線(1
3)の非賦与個所(非印刷部分)(S)に存在位置する
金属蒸着フイルム自身と、そのベースシート(11)に
対する接着剤(15)との双方のみを、図23のように
溶解・消失させのである。
【0041】そうすれば、金属蒸着層(12b)から発
する光沢が、その金属蒸着層(12b)の表面に賦与さ
れた印刷画線(13)へ裏側から反映して、その印刷画
線(13)を浮き出し状態に鮮明化させることができ、
著しく優美な立体感に富む貼着表示体(A3)を得られ
る。
【0042】例えば、上記金属をアルミニウムとする蒸
着層(12b)の表面へ、黄色の印刷インキにより画線
(13)を賦与すれば、その印刷画線(13)を蒸着層
(12b)の反映により、金色として発色させることが
でき、又透明の印刷インキを用いて賦与すれば、同じく
印刷画線(13)を銀色に発色させるようなことも可能
となり、貼着表示体(A3)としての用途を広めること
に役立つ。
【0043】但し、上記トツプシート(12)が金属蒸
着フイルムから成る限りでは、図23と対応する図24
のように、その金属蒸着層(12b)を逆な裏向き状態
とし、これの付着基材として採用した透明なプラスチッ
クフイルム(12a)が表向き露呈するように、上記ベ
ースシート(11)の表面全体へ接着一体化すると共
に、その透明なプラスチックフイルム(12a)の表面
へ上記印刷画線(13)を賦与してもさしつかえない。
【0044】蓋し、このような構成と製造法を採用する
も、そのトツプシート(12)の印刷画線(13)には
透明なプラスチックフイルム(12a)を通じて、金属
蒸着層(12b)の光沢が反映されることになり、やは
りその印刷画線(13)の鮮明に盛り上がり残存する貼
着表示体(A3)を得られるからである。
【0045】尚、第3実施形態におけるその他の構成も
上記第1実施形態と実質上同一であるため、その図17
〜24に図1〜8との対応符号を記入するにとどめて、
その詳細な説明を割愛するが、上記第1〜3実施形態の
何れにあっても、そのトツプシート(12)に対する印
刷画線(13)の賦与手段としては、各種版式の印刷法
に代るホツトスタンプ(箔押し)法を採用することがで
き、その画線(13)に金色や銀色などの色彩を与える
ことも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明は立体印刷画線を
有する貼着表示体の製造法として、剥離可能なセパレー
ター(10)の表面全体にベースシート(11)を、そ
のベースシート(11)の表面全体にこれよりも厚肉な
プラスチックフイルムから成るトツプシート(12)
を、各々接着剤(14)(15)によって順次積層状態
に貼着一体化し、上記トツプシート(12)の表面に一
定の文字、図形、記号、模様若しくはこれらの結合又は
これらと色彩との結合から成る印刷画線(13)を賦与
した後、上記印刷画線(13)の非賦与個所(S)に存
在位置するトツプシート(12)自身と、そのベースシ
ート(11)に対する接着剤(15)との双方のみを薬
品又は水の投与により溶解させて、上記印刷画線(1
3)をトツプシート(12)の厚み(t2)と対応する
高さだけ盛り上がる状態に残存させるようになっている
ため、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に解決できる
効果がある。
【0047】即ち、本発明ではベースシート(11)の
表面全体へ積層状態に貼着一体化したトツプシート(1
2)を基材として、そのトツプシート(12)の表面へ
印刷画線(13)を賦与するようになっているため、そ
の印刷画線(13)の文字や図形、記号、模様などが如
何に細かく複雑であっても、これをありふれた各種版式
の印刷手段やホツトスタンプ手段により、精密・シヤー
プに仕上げることができ、極めて優美な銘板やステツカ
ー、ラベル、シールなどの貼着表示体(A1)を得られ
るのである。
【0048】又、上記トツプシート(12)はベースシ
ート(11)よりも厚肉なプラスチックフイルムから成
り、その表面に印刷画線(13)を賦与した後、その印
刷画線(13)の非賦与個所(非印刷部分)(S)に存
在位置するトツプシート(12)自身と、そのベースシ
ート(11)に対する接着剤(15)との双方のみを薬
品又は水の投与により溶解させるようになっているた
め、従来のタツク紙から成る貼着表示体と異なって、上
記トツプシート(12)の厚み(t2)と対応する高さ
だけ印刷画線(13)が盛り上がる状態の立体的な貼着
表示体(A1)を得られると共に、その印刷画線(1
3)の相違変化に対しても即応できる効果があり、この
種貼着表示体(A1)の多品種少・中量生産上頗る有益
と言える。
【0049】しかも、上記印刷画線(13)はその文字
通りの印刷やホツトスタンプの手段によって賦与されて
いるため、その非賦与個所(非印刷部分)(S)に存在
位置するトツプシート(12)自身と、そのベースシー
ト(11)に対する接着剤(15)との双方が溶解・消
失することにより、あたかも抜き文字のような部分的に
点在分布する状態となったとしても、その印刷画線(1
3)の形崩れや剥離を生ずるおそれがなく、貼着表示体
(A1)としての耐用性や耐擦性などに著しく優れる。
【0050】特に、請求項2と請求項3の構成によれ
ば、トツプシート(12)をなす金属蒸着フイルムの金
属蒸着層(12b)から発する光沢が、表面の印刷画線
(13)へ裏側から反映して、その印刷画線(13)を
浮き出し状態に鮮明化させることとなり、これがトツプ
シート(12)の厚み(t2)と対応する高さだけ盛り
上がる状態にあることとも相俟って、ますます高級感に
富む優美な貼着表示体(A3)を得られる効果がある。
【0051】更に、請求項4の構成によれば、ベースシ
ート(11)の表面全体に形成された単一な色彩のベタ
刷り層(17)が、トツプシート(12)の表面に賦与
された印刷画線(13)の背景となるため、その印刷画
線(13)の文字や図形、記号、模様などが立体的に浮
き出す状態として看取される結果となり、ますます優美
な貼着表示体(A2)に仕上げることができる。
【0052】その印刷画線(13)の文字や図形、記
号、模様に色彩を結合させる場合、請求項5のように上
記ベタ刷り層(17)の色彩と、印刷画線(13)の色
彩とを意図的に相違変化させるならば、更に一層優美な
興趣に富む貼着表示体(A2)を得られる効果があり、
そのための製造も極めて容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の貼着表示体を示す
斜面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】対象物に対する図1の貼着使用状態を示す断面
図である。
【図4】図1の貼着表示体を製造する第1工程の断面図
である。
【図5】同じく第2工程を示す断面図である。
【図6】第3工程を示す断面図である。
【図7】第4工程を示す断面図である。
【図8】第5工程を示す断面図である。
【図9】本発明に係る第2実施形態の貼着表示体を示す
斜面図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】対象物に対する図9の貼着使用状態を示す断
面図である。
【図12】図9の製造工程を示す断面図である。
【図13】図12に続く製造工程を示す断面図である。
【図14】図13に続く製造工程を示す断面図である。
【図15】図14に続く製造工程を示す断面図である。
【図16】図15に続く製造工程を示す断面図である。
【図17】本発明に係る第3実施形態の貼着表示体を示
す斜面図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】対象物に対する図17の貼着使用状態を示す
断面図である。
【図20】図17の製造工程を示す断面図である。
【図21】図20に続く製造工程を示す断面図である。
【図22】図21に続く製造工程を示す断面図である。
【図23】図22に続く製造工程を示す断面図である。
【図24】図23に対応する貼着表示体の部分変形例を
示す断面図である。
【符号の説明】
(10)・セパレーター (11)・ベースシート (12)・トツプシート (12a)・プラスチックフイルム (12b)・金属蒸着層 (13)・印刷画線 (14)・接着剤 (15)・接着剤 (16)・印刷版 (17)・ベタ刷り層 (18)・印刷版 (S)・非賦与個所(非印刷部分) (A1)・貼着表示体 (A2)・貼着表示体 (A3)・貼着表示体 (M)・対象物 (t1)・ベースシートの厚み (t2)・トツプシートの厚み

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離可能なセパレーター(10)の表面全
    体にベースシート(11)を、そのベースシート(1
    1)の表面全体にこれよりも厚肉なプラスチックフイル
    ムから成るトツプシート(12)を、各々接着剤(1
    4)(15)によって順次積層状態に貼着一体化し、 上記トツプシート(12)の表面に一定の文字、図形、
    記号、模様若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との
    結合から成る印刷画線(13)を賦与した後、 上記印刷画線(13)の非賦与個所(S)に存在位置す
    るトツプシート(12)自身と、そのベースシート(1
    1)に対する接着剤(15)との双方のみを薬品又は水
    の投与により溶解させて、上記印刷画線(13)をトツ
    プシート(12)の厚み(t2)と対応する高さだけ盛
    り上がる状態に残存させることを特徴とする立体印刷画
    線を有する貼着表示体の製造法。
  2. 【請求項2】トツプシート(12)として、プラスチッ
    クフイルム(12a)と金属蒸着層(12b)とから成
    る金属蒸着フイルムを採用すると共に、 その表向き露呈する金属蒸着層(12b)の表面に、印
    刷画線(13)を賦与することを特徴とする請求項1記
    載の立体印刷画線を有する貼着表示体の製造法。
  3. 【請求項3】トツプシート(12)として、透明なプラ
    スチックフイルム(12a)と金属蒸着層(12b)と
    から成る金属蒸着フイルムを採用すると共に、 その表向き露呈する透明なプラスチックフイルム(12
    a)の表面に、印刷画線(13)を賦与することを特徴
    とする請求項1記載の立体印刷画線を有する貼着表示体
    の製造法。
  4. 【請求項4】剥離可能なセパレーター(10)の表面全
    体へ接着剤(14)によってベースシート(11)を積
    層状態に貼着し、そのベースシート(11)の表面全体
    に単一な色彩のベタ刷り層(17)を形成すると共に、 そのベタ刷り層(17)の表面全体へ接着剤(15)に
    よって、上記ベースシート(11)よりも厚肉なプラス
    チックフイルムから成るトツプシート(12)を積層状
    態に貼着一体化し、 そのトツプシート(12)の表面に一定の文字、図形、
    記号、模様若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との
    結合から成る印刷画線(13)を賦与した後、 上記印刷画線(13)の非賦与個所(S)に存在位置す
    るトツプシート(12)自身と、そのベースシート(1
    1)のベタ刷り層(17)に対する接着剤(15)との
    双方のみを薬品又は水の投与により溶解させて、上記印
    刷画線(13)をトツプシート(12)の厚み(t2)
    と対応する高さだけ盛り上がる状態に残存させることを
    特徴とする立体印刷画線を有する貼着表示体の製造法。
  5. 【請求項5】トツプシート(12)に賦与する印刷画線
    (13)の色彩と、ベタ刷り層(17)の色彩とを相違
    させることを特徴とする請求項4記載の立体印刷画線を
    有する貼着表示体の製造法。
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