JP2004358925A - 表面装飾用転写シート、物品の表面装飾方法および装飾物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材シートと、その一方の面に形成された微細凹凸形状を有する層と、該凹凸表面に剥離可能に形成された反射層と、該反射層の表面に形成された接着層とからなることを特徴とする表面装飾用転写シート。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面装飾用転写シート、物品の表面装飾方法および表面装飾された物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種プラスチック成形物品、例えば、射出成形による成形品は、日用品や生活用品などの機器本体、食品や各種物品の容器類、電子機器や事務用品などの筐体類など、多くのものに使用されている。これらの成形品の高意匠化のために、成形後の成形品の表面に、印刷や転写による絵付けをしたり、また、射出成形時に、印刷フィルムやホログラム転写フィルムを金型内へ挿入して、射出成形と同時に絵付けやホログラム転写することが行われている。
【0003】
さらなる成形品の高意匠化のために、成形品の立体部分へも、ホログラムや回折格子などの微細凹凸形状(以下単に「ホログラム」という場合がある)を形成することが求められている。この目的のためにホログラムなどの微細凹凸形状が形成されている賦形フィルムの使用が考えられるが、該賦型は平面または1方向の曲面に制限される。立体部分は溶融した射出成形樹脂の流れによって、賦形フィルムが伸張されて、シワや破れが発生し成形できなかった。
【0004】
従来、ホログラムを成形品へ賦型する賦型方法は、ホログラム形成用スタンパ版を金型内へ載置し射出成形することで、スタンパ版表面の微細なホログラム凹凸形状を成形品の表面へ賦型する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、賦型できる表面が平面に限られるという問題点がある。
【0005】
また、本出願人も、金属または樹脂製のスタンパ版を金型内へ載置し成形することで、スタンパ版表面の微細凹凸形状を成形品の表面へ賦型する方法を開示している(例えば、特許文献2〜3参照。)。しかしながら、金属または樹脂製のスタンパ版を、超硬金型へ困難な装着加工せねばならず、その金型はその成形品のみの専用金型となってしまうという問題点がある。また、耐久性の低い樹脂製のスタンパ版では、複数回の射出成形によって、微細凹凸形状が変形して大量生産できないという欠点がある。さらに、上記のいずれの方法でも立体面への賦型はできず、射出成形品の立体面へ微細凹凸形状を賦型する賦型方法については記載も示唆もされていない。
【0006】
【特許文献1】
特開昭62−146624号公報
【特許文献2】
特開平02−309385号公報
【特許文献3】
特開平04−11269号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、極めて簡便な技術を用いて各種物品の表面に意匠性に優れたホログラムなどの装飾を付与できる表面装飾用転写シート、物品の表面装飾方法および装飾物品を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、基材シートと、その一方の面に形成された微細凹凸形状を有する層と、該凹凸表面に剥離可能に形成された反射層と、該反射層の表面に形成された接着層とからなることを特徴とする表面装飾用転写シートを提供する。
【0009】
上記表面装飾用転写シートにおいては、前記微細凹凸形状が、ホログラム、回折格子またはモスアイ構造の凹凸であること;前記反射層が、アルミニウム蒸着層または酸化チタン蒸着層であること;前記接着層が、透明または着色された熱可塑性樹脂からなるヒートシール剤からなること;および反射層と接着層との間に印刷層が形成されていることが好ましい。
【0010】
また、本発明は、物品表面の少なくとも一部の表面に、前記本発明の表面装飾用転写シートを、該シートの接着層を物品表面に対向させて接着させ、反射層を上記物品の表面に転写させることを特徴とする物品の表面装飾方法、および該方法によって得られた装飾物品を提供する。
【0011】
また、本発明は、(a)前記本発明の表面装飾用転写シートを射出成形用金型内へ挿入する工程と、(b)該射出成形用金型へ樹脂を射出成形する工程と、(c)冷却後、金型を解放し、上記表面装飾用転写シートの接着層および反射層以外の層を含む基材シートを剥離して成形品を取り出す工程とからなることを特徴とする物品の表面装飾方法、および該方法によって得られた装飾物品を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
図1は、本発明の表面装飾用転写シートの構成を説明する断面図である。本発明の表面装飾用転写シート100は、基材シート11と、その一方の面に形成された微細凹凸形状12を有する凹凸形成層13と、該微細凹凸形状12の表面に剥離可能に形成された反射層(ホログラム効果層)14と、該反射層14の表面に形成された接着層15とからなることを特徴としており、基材シート11と凹凸形成層13との間には、必要に応じてプライマー層16を形成してもよい。
【0013】
図2は、上記本発明の表面装飾用転写シートの機能を詳しく説明する図である。本発明の表面装飾用転写シートは図1に示す構成であるが、その特徴は、被装飾物品17への転写にあたり、反射層14と凹凸形成層13との間で剥離し、接着層15および反射層14のみが被装飾物品17に転写される点である。すなわち、図2aに示すように、本発明の表面装飾用転写シートの接着層を有する面に、任意の被装飾物品を重ね合わせ、加熱加圧した後、図2bに示す如く基材シートなどを剥離すると、表面装飾用転写シートの反射層14が接着層15とともに被装飾物品17に転写され、被装飾物品の表面に微細凹凸形状の反射層が転写することによって装飾物品18が得られる。この際の被装飾物品17は、プラスチック成形物、金属、ガラス、陶磁器、紙など何れでもよい。
【0014】
上記機構は、本発明の表面装飾用転写シートを射出成形に使用した場合においても同じである。すなわち、図示していないが、射出成形方法を用いて得られる成形物に、成形と同時に装飾面を得る場合には、前記本発明の表面装飾用転写シートを射出成形用金型内へ挿入する。この挿入に際しては表面装飾用転写シートの接着層が内側(すなわち、金型の内表面と反対側)に挿入する。次に射出成形用金型内に溶融樹脂を射出成形することによって、溶融樹脂の熱と射出圧力とによって、金型内の溶融樹脂表面と表面装飾用転写シートとが一体化する。次いで金型を冷却して、金型を解放し、上記表面装飾用転写シートの接着層および反射層以外の層を含む基材シートを剥離することによって表面装飾された成形品18が得られる。
【0015】
上記射出成形方法によれば、成形物の表面が平面である場合は勿論であるが、成形物の表面はある程度曲面であっても、表面装飾用転写シートの反射層は極めて薄いことおよび接着層は溶融することから、上記曲面に追従することができるので、成形物の曲面にも均一に反射層が転写される。
【0016】
以上により微細凹凸形状を有する反射層が、成形品の表面の意匠性をより高め、また、微細凹凸形状を有する反射層は、その形状を選択することにより、ホログラムなどの光学機能を発現させることができる。さらに、本発明によれば、射出成形に際しては、射出成形金型へ装着するニッケルスタンパ版が要らず、その煩雑な製造工程、およびメッキの排水処理が要らない。さらにまた、微細凹凸形状を有する反射層を変更する場合には、表面装飾用転写シートを差し替えることでよく、金型を専用とすることがない。従って高価な金型本体は、複数種の表面装飾を有する成形品の成形において共通で使用することができる。射出成形は、通常の射出条件で射出することで、射出成形と同時に微細凹凸形状を有する反射層が転写できるので、工程が増加せず、安価に、かつ短時間で射出成形品を作成できる。
【0017】
なお、本発明の表面装飾用転写シートは、表面装飾用転写シートの凹凸形成層の表面に離型性を与える以外は従来公知の技術を応用することで容易に作製することができる。例えば、公知の微細凹凸形状を有する原版を用意し、該原版から、微細凹凸形状形成用のスタンパ版を作成する。一方、基材シート上に樹脂層(凹凸形成層)を形成し、上記スタンパ版を用いて、凹凸形成層表面に微細凹凸形状を賦形する。該微細凹凸形状の表面に反射層を形成し、該反射層上に接着層を形成することによって本発明の表面装飾用転写シートが得られる。このような工程のそれぞれは個別には公知であるが、本発明では、凹凸形成層の表面に形成された反射層が容易に、凹凸形成層から剥離して被装飾物品に転写されるようにした点に特徴を有する。凹凸形成層の表面を離型性にするためには、凹凸形成層を構成する樹脂中にシリコーン類やワックス類を含有させておき、該樹脂層に常法に従って微細凹凸形状を形成すればよい。
【0018】
上記の原版の微細凹凸形状としては、光拡散、反射防止、防眩、光回折などの機能を発現するものが好ましく、例えば、フーリエ変換やレンチキュラーレンズ、光回折パターン、モスアイなどが形成されたものである。また、光回折機能はないが、特異な光輝性を発現する万線状の凹凸、干渉パターンなどでもよい。光回折凹凸パターンとしては、物体光と参照光との光の干渉による干渉縞が凹凸模様で記録されたホログラムや回折格子が適用できる。ホログラムとしては、フレネルホログラムなどのレーザ再生ホログラム、およびレインボーホログラムなどの白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータジェネレーティッドホログラム(CGH)、ホログラフィック回折格子などがある。
【0019】
回折格子としては、ホログラム記録手段を利用したホログラフィック回折格子が挙げられ、その他、電子線描画装置などを用いて機械的に回折格子を作成することにより、計算に基づいて任意の回折光が得られる回折格子を挙げることもできる。また、機械切削法でもよい。これらのホログラムおよび/または回折格子の単一若しくは多重に記録しても、組み合わせて記録してもよい。これらの原版は公知の材料および方法で作成することができ、通常、感光性材料を塗布したガラス板を用いたレーザ光干渉法、電子線レジスト材料を塗布したガラス板に電子線描画法、機械切削法などが適用できる。
【0020】
上記原版からスタンパ版を作成する方法も公知の方法でよい。例えば、上記原版を用いて、1〜複数(奇数)回の複製を繰り返してスタンパ版を作成する。該スタンパの凹凸形状は複製回数を選定することで、原版の凹凸パターンと鏡像関係(雌型、ネガ型ともいう)にある凹凸パターンであるようにする。回折格子のようにネガ型、ポジ型どちらでもよいものもある。該スタンパとしては、メッキによる金属スタンパ版、または樹脂スタンパ版が適用できる。
【0021】
金属スタンパ版は、原版の表面に金やニッケルなどを蒸着し、これを電極に厚さ100μm〜5mm程度、好ましくは300μm〜3mmのニッケルメッキ層を形成してから、ニッケル層を剥離してスタンパ版とする。樹脂スタンパ版はメッキする以前の、2P法による樹脂版そのものを樹脂製スタンパ版として用いてもよい。ニッケルメッキおよび2P法の材料および製法については、いずれも公知のものが適用できる。
【0022】
一方、ポリエステルフィルム等の基材シート上に、凹凸形成層を形成し、該凹凸形成層に上記のスタンパ版を用いて微細凹凸形状を形成するが、この方法も公知の方法でよい。例えば、凹凸形成層13の材料は、微細凹凸形状の複製性、射出成形などに耐える耐熱および耐変形性、反射層の剥離性が必要で、かつ、本発明では立体射出成形品の立体部で凹凸形成層が伸張されるので、伸張追従性を備えているものを適用する。該凹凸形成層13の材料としては、離型剤を含む光硬化性樹脂組成物を使用することが好ましい。
【0023】
上記光硬化性樹脂としては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートなどが使用でき、これらの成分にさらにアクリル樹脂を加えたものなどが挙げられる。また、上記離型剤としては、凹凸形成の際のスタンパからの剥離性を付与するために用いることができる。公知のワックス、界面活性剤、フッ素系離型剤、シリコーン系離型剤などが用いられるが、中でもシリコーン系離型剤が好ましく用いられる。また、光硬化性樹脂組成物へは、凹凸形成層の粘度低下、あるいは架橋度を高くして耐熱性を向上させることを目的として、反応性官能基を有するモノマーを添加してもよい。
【0024】
以上の光硬化性樹脂組成物へは、後述するようなスタンパ版でエンボスして、微細凹凸形状を複製中または複製した後に、紫外線などの電離放射線照射で重合・硬化させるために、公知の重合開始剤を添加する。ただし、電離放射線として電子線を用いる場合には、重合開始剤は不要である。また、光硬化性樹脂組成物には、必要に応じて、上記の各成分に加えて、重合禁止剤、粘度調整剤、界面活性剤、消泡剤、有機金属カップリング剤、無機フィラー、スチレンブタジエンゴムなどの高分子体などを添加することができる。
【0025】
凹凸形成層の表面に微細凹凸形状を複製する方法としては、公知のエンボス法、ポッティング法が適用できる。エンボス法は、まず、基材シート上に、必要に応じてプライマー層を設け、上記の凹凸形成層の樹脂を溶剤へ溶解または分散させたインキ化を用いて、乾燥後の厚さが0.2〜10μmになるように、塗布し乾燥させて、凹凸形成層を形成する。該凹凸形成層の表面を、前述の金属または樹脂製のスタンパ版を加熱または加熱せずに加圧してエンボスして、微細凹凸形状を複製した後に電離放射線を照射するか、またはエンボス中に電離放射線を照射してからスタンパ版を剥離することで微細凹凸形状を複製する。
【0026】
また、ポッティング法は、金属製または樹脂製のスタンパ版の微細凹凸形状表面上へ、上記の凹凸形成層の樹脂を、そのまま、または反応性モノマーで稀釈した組成物を用いて、公知のディスペンサー法でポッテング滴下し、基材シートを重ねて気泡が混入しないように、組成物を加圧して厚さが0.2〜10μmで、略均一な厚さになるようにした後に、電離放射線を照射してからスタンパ版を剥離することで微細凹凸形状を複製する。この操作を長尺で連続的に行ってもよく、詳しくは、本出願人が、特開平02−203444号公報で開示している。
【0027】
本発明では、上記の微細凹凸形状の表面に、不透明または透明反射層を形成する。この反射層としては、例えば、金属光沢反射層、白色反射層、透明反射層、高輝度インキ反射層などが挙げられる。金属光沢反射層は、アルミニウム、金、銀、銅などの金属薄膜を、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの真空薄膜法などにより設ければよい。透明反射層は、例えば、凹凸形成層と屈折率に差のある透明金属化合物が適用でき、例えば、ZnS、TiO2、Al2O3、Sb2S3、SiO、SnO2、ITO、LiF、MgF2、AlF3が挙げられる。特にTiO2が好ましい。透明金属化合物の形成は、0.01〜0.1μm程度、好ましくは0.03〜0.08μmの厚みになるように、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの真空薄膜法などにより設ければよい。
【0028】
また、上記反射層は、セルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有させた高輝度インキを用いて、グラビア印刷またはスクリーン印刷などの印刷法で、金属光沢の反射をする高輝度インキ反射層を設けたりしてもよい。該インキは、セルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片、バインダ、添加剤、および溶剤からなり、必要に応じてグラビアインキ、スクリーンインキ、またはフレキソインキ化すればよい。具体的には、セイコーアドバンス社製の鏡面インキNo2(商品名)、帝国インキ製造社製のMIR−8000(商品名)や、大日本インキ化学工業社製のファインラップスーパーメタリックインキ(商品名)などが例示できる。また、これらの高輝度インキ反射層は、着色したり、該着色は透明でも不透明でもよく、不透明であればパール調、パステル調の外観が得られる。さらに印刷法で、部分的または任意の画像としたり、微細凹凸形状と同調するように設けることで、意匠効果が高められる。
【0029】
本発明では、上記反射層の表面に接着層を形成する。該接着層は加熱加圧時に接着性を発揮する性能を有することが好ましく、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−エチレン共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂などの熱可塑性樹脂が好適である。接着層はこれらの熱可塑性樹脂を適当な溶剤に溶解し、前記反射層の表面に塗布および乾燥することによって形成できる。接着層の厚みは一般的に約0.5〜5μmである。なお、接着層は無色透明でも、有色透明でも、さらには黒色、白色、その他の色相に着色されていてもよい。被装飾物品が透明プラスチック成形品である場合、上記接着層は透明である場合には、成形品の表面および裏面の両方からホログラム等が観察される。また、上記反射層と接着層との間に絵柄印刷層を設けることができる。この場合、反射層が透明であれば、ホログラムなどを通して絵柄が観察される。また、接着層および被転写物品が透明であれば、上記絵柄は成形物の裏面からも観察できる。
【0030】
なお、本発明の表面装飾用転写シートにおいて使用する基材シートとしては、射出成形などの成形時の熱に耐える耐熱および耐変形性が必要で、かつ、本発明では立体射出成形品の立体部で伸張されるので、伸張追従性を備えているものを適用する。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィン樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネートなどが適用できる。基材シートの厚さとしては特に限定はされず、4〜500μm程度、好ましくは6〜300μmであり、連続的に供給する長尺の場合には、4〜200μm程度、好ましくは6〜100μmである。
【0031】
上記本発明の表面装飾用転写シートを用いる物品の装飾方法は、前記図2を参照して説明した通りである。特に射出成形に応用する例を挙げて説明すると、先ず、本発明の表面装飾用転写シートを、射出成形用金型内へ挿入する。この際表面装飾用転写シートを、接着層が射出樹脂と接触するように、成形射出用金型内へ挿入する。該挿入方法は、特に限定されることはないが、通常の射出成形装置に用いる公知の自動箔送り装置が例示できる。該自動箔送り装置は、表面装飾用転写シートを供給する給紙部、一定量を送る駆動部、ガイドロール類、賦型後に排出されるフィルムを巻上げる排紙部、間歇で走行する表面装飾用転写シートの張力を一定に保つ制御部、必要に応じてセンサーおよびその制御部を有する。
【0032】
微細凹凸形状が、エンドレスやランダム模様の場合には、所望の一定量を送ればよい。孤立した微細凹凸形状が一定周期で面付けされている場合には、微細凹凸形状毎にレジスターマークを設け、該レジスターマークをセンサで捕らえて、所望量を送ればよい。レジスターマークは、微細凹凸形状の原版やスタンパ版を作成する際に、一緒に凹凸で設けてもよく、別にグラビア印刷やスクリーン印刷などの印刷法で、微細凹凸形状に対応するように設けてもよい。
【0033】
次に表面装飾用転写シートが挿入された射出成形金型を閉じ、公知の射出成形法で、溶融した樹脂を金型内へ射出する。溶融した樹脂は金型内を流動して充満し、金型内に挿入されている表面装飾用転写シートの接着層に溶融樹脂の熱および射出圧力で密着する。この際、接着層は溶融するので反射層の微細凹凸形状が損なわれることはない。金型が冷却すると、射出樹脂が固化して、その表面に接着層とともに微細凹凸形状の反射層が転写される。また、射出成形後に、さらに加圧する射出圧縮成形がより好ましい。
【0034】
また、射出成形品には、装飾部分以外に、機器への組み付けに使用するフランジ、嵌合突起、ノッチ、穴などの補助部分も同時に成形してもよく、さらに、多面付けにしてもよい。さらに、異なる微細凹凸形状の反射層を形成した表面装飾用転写シートを作成し、挿入すれば、別の異なる微細凹凸形状の反射層を同じ射出成形金型で転写することができる。高価な射出成形金型を共通で使用し、複数の微細凹凸形状の反射層を転写でき、装飾成形品をより安価に大量生産することができる。
【0035】
射出成形法で用いる樹脂としては、所望の用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィン樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、エンジニアリング樹脂、ポリカーボネート、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂などで、これらの共重合体でもよく、また、これらの単独または混合物でもよい。好ましくは、光学特性に優れるアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、または環状ポリオレフィン樹脂などであり、さらに好ましくは、アクリル樹脂、またはポリカーボネート樹脂が好適である。
【0036】
射出成形の条件としては、反射層の転写に伴う温度、圧力などの制約事項が少ないので、通常の条件で成形することができる。また、本発明の表面装飾用転写シートを用いることで、射出成形品の立体面にも表面装飾用転写シートの接着層と薄い反射層は容易に追従することができるので、シワや破れも発生しにくく、射出成形品の立体部分にも精度よく、微細凹凸形状の反射層を転写させることができる。
【0037】
次に金型を冷却後、金型を解放し、凹凸形成層を有する基材シートを剥離して成形品を取り出すことにより、立体面に微細凹凸形状の反射層が転写された射出成形品が得られる。また、表面装飾用転写シートに微細凹凸形状の反射層を連続的または間歇的に設けて長尺の表面装飾用転写シートとしておき、該表面装飾用転写シートの射出成形用金型内へ挿入を、成形サイクル毎に間歇的に挿入することで、挿入−射出成形−取り出しが連続的に行うことができる。新鮮な装飾表面用転写シートが次に挿入されて行くので、微細凹凸形状の反射層は変形や劣化することなく、連続的に大量生産ができる。
【0038】
以上のように、本発明の表面装飾用転写シートを射出成形に応用することで、射出成形品の立体面へ、微細凹凸形状の反射層を転写することができ、該射出成形品の形状としては、特に限定されず、少なくとも1部分に立体部があればよい。立体部とは二次面、三次面でもよく、波状、曲面状、多面体状、円または角錐状、球状などがあり、これらの1、または複数の組合わせ、若しくはランダム形状でもよい。
【0039】
以上、本発明の表面装飾用転写シートの用途について主として射出成形への応用を説明したが、本発明の表面装飾用転写シートは従来の転写箔と同様に使用して、任意の物品の表面にホログラムなどの光学効果を有する装飾を施すことができる。
【0040】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
<アクリル樹脂の調製>
まず、光硬化性樹脂組成物の1成分であるアクリル樹脂Aを合成する。冷却器、滴下ロートおよび温度計付きの2リットル4つ口フラスコに、トルエン20g、メチルエチルケトン20gをアゾ系の開始剤とともに仕込み、2−ヒドロキシエチルメタクリレート40.0g、メチルメタクリレート19.0g、イソボルニルメタクリレート45g、トルエン20g、およびメチルエチルケトン20gの混合液を滴下ロートを経て、約2時間かけて滴下させながら100〜110℃の温度下で約8時間反応させた後、室温まで冷却した。これに、2−イソシアネートエチルメタクリレート(昭和電工製、カレンズMOI:商品名)45.0g、トルエン20gおよびメチルエチルケトン20gの混合液を加え、ラウリン酸ジブチルスズを触媒として付加反応させた。反応生成物の赤外分光光度計(IR分析)により、2200cm−1の吸収ピークの消失を確認し、反応を終了した。得られた樹脂の分子量はポリスチレン換算で65000であった。
【0041】
<光硬化性樹脂組成物1の調製>
下記の配合割合の組成物をトルエン、メチルエチルケトンを1:1の混合比で希釈して組成物の固形分を10質量%(コーティング時の固形分)に調製し、本発明の実施例1のホログラム形成層を形成するための光硬化性樹脂組成物1を調製した。
組成物1の配合割合は、アクリル樹脂A(固形分基準)70質量部、ウレタンアクリレート(日本合成化学工業製、紫光UV−1700B:商品名)25質量部、シリコーンオイル(信越化学工業製、KF−8012:商品名)0.5質量部、光重合開始剤(イルガキュア907:商品名、チバスペシャルティケミカルズ製)4.5質量部とした。
【0042】
<凹凸形成層の形成>
裏面を帯電防止処理加工し、表面に易接着処理したPETフィルム(厚さ38μm)の表面に乾燥塗布量5g/m2になるようにロールコーティング法にて光硬化性樹脂組成物1を塗布し乾燥して、凹凸形成層を形成した。
【0043】
<微細凹凸形状の原版、スタンパ版、微細凹凸形状、反射層、接着層の作成>
公知のレーザ干渉法により単純回折格子からなるガラス原版を作成した。該ガラス原版へニッケルメッキし剥離して得たスタンパ版を鉄芯シリンダーに巻き込んでエンボスロールを作成した。上記のPETフィルム上へ形成した凹凸形成層の表面を、加熱したエンボスロールにより加圧してエンボスし、その後に、高圧水銀灯を用いて510mJ/cm2(365nm)の紫外線を照射して硬化させて、表面に微細凹凸形状を形成した。上記の微細凹凸形状面にスパッタ法によりアルミニウム蒸着により反射層を形成し、さらにその表面にエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる接着層(厚み1μm)を形成し、本発明の表面装飾用転写シートを得た。
【0044】
<射出成形>
上記表面装飾用転写シートを射出成形装置の自動箔送り装置に、接着層が成形樹脂側になるように挿入(インサート)し、スミペックスSTH−55(住友化学社製、アクリル樹脂商品名)を、溶融温度250℃、金型温度80℃の通常条件で射出成形を行った。冷却後、金型を解放し、凹凸形成層を含む基材シートを剥離して取り出した。なお、該射出成形は成形サイクル12秒で連続的に成形した。得られた成形品は3次元形状(周囲に5mmの縁取りがあり、中央部が球面状に盛り上った直径150mmのCDプレイヤーの部材)を有しており、球面部および縁取り部分にも接着層および反射層は追随し、得られた回折格子は3次曲面にそって形成されており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0045】
実施例2
<光硬化性樹脂組成物の調製>
下記の配合割合の組成物をトルエン、メチルエチルケトンを1:1の混合比で希釈して組成物の固形分を10質量%(コーティング時の固形分)に調製し、本発明の実施例2の凹凸形成層を形成するための感光性樹脂組成物を調製した。下記配合により光硬化性樹脂組成物2を得た。
【0046】
組成物2の配合割合は、アクリル樹脂A(固形分基準)65質量部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬製、KAYARAD−DPHA:商品名)25質量部、ウレタンアクリレート(日本合成化学工業製、紫光UV−1700B:商品名)5質量部、シリコーンオイル(信越化学工業製、X−21−3056:商品名)0.5質量部、光重合開始剤(イルガキュア907:商品名、チバスペシャルティケミカルズ製)4.5質量部とした。
【0047】
<凹凸形成層の形成>
裏面を帯電防止処理加工し、表面に易接着処理したPETフィルム(厚さ38μm)の表面に乾燥塗布量5g/m2になるようにグラビアリバースコーティング法にて光硬化性樹脂組成物2を塗布し乾燥して、凹凸形成層を形成した。
【0048】
<微細凹凸形状の原版、スタンパ版、接着層の形成>は、実施例1と同様に行い、反射層は、凹凸形成層の微細凹凸形状面に、アルミ粉を顔料とする高輝度インキとして鏡面インキNo2(セイコーアドバンス社製、高輝度インキ商品名)を用いて公知のスクリーン印刷法でロゴ名を印刷して本発明の表面装飾用転写シートを得た。
【0049】
<射出成形>は、実施例1と同様にして、3次元形状の成形品を得た。この成形品は表面に表面装飾用転写シートの微細凹凸形状の反射層が転写されていた。上記で得られた回折格子は2次曲面形状を形成しており、高輝度インキの印刷部分が回折するロゴが得られた。ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0050】
実施例3
レーザ干渉法により回折格子の代わりに、研磨を施したソーダガラス板へ電子線レジストを1μm塗布してレジスト原版とし、電子線描画法で凹凸の高さが0.2μm、ピッチが1.5μmの細条溝からなる回折格子画素を、該回折格子の回折方向がランダムに変化するように、隣接して設けた画素群とした以外は、実施例1と同様にした。得られた回折格子画素群は3次曲面にそって形成しており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0051】
実施例4
回折格子の代わりに、公知のレーザ光の2光束法を用いて作ったレリーフホログラムを用いた以外は、実施例2と同様にした。得られたレリーフホログラムは3次曲面にそって形成しており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0052】
実施例5
<光硬化性樹脂組成物3の調製>
紫光UV−7500B(日本合成化学社製、ウレタンアクリレート商品名)35質量部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート35質量部、ジペンタエリスリトールトリアクリレート10質量部、ビニルピロリドン15質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2質量部、光開始剤(ベンゾフェノン)2質量部、TSF4440(GE東芝シリコーン社製、離型剤商品名)1質量部とを混合して光硬化性樹脂組成物3を調製した。
【0053】
<微細凹凸形状の原版、スタンパ版(ホログラム樹脂版)、凹凸形成層、反射層、接着層の作成>
公知のレーザ干渉法によりレリーフホログラムのガラス原版を作成した。該ガラス原版から公知の2P法でホログラム樹脂版を作成した。該ホログラム樹脂版のホログラム(微細凹凸形状)面に、上記光硬化性樹脂組成物3の液を滴下し、該液面に、基材フィルムとして厚さが0.2mmのポリカーボネートを重ね合わせた後、高圧水銀灯を用いて波長365nmの紫外線を510mJ/cm2照射して硬化させて、基材シート上に微細凹凸形状を形成し、さらに実施例1と同様にして反射層および接着層を形成し、本発明の表面装飾用転写シートとした。
【0054】
<射出成形>
射出成形は、上記のポリカーボネート基材フィルム/凹凸形成層/反射層/接着層からなる表面装飾用転写シートを用いる以外は、実施例1と同様にして、3次元形状の成形品を得、アクリル樹脂表面に表面装飾用転写シートの微細凹凸形状と鏡像関係にある反射層が転写されていた。得られた射出成形品には、その3次曲面にそってホログラムが形成されており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0055】
実施例6
光硬化性樹脂組成物として下記の光硬化性樹脂組成物4を用い、反射層として下記の高輝度インキをシルク印刷する以外は、実施例5と同様にした。
光硬化性樹脂組成物4としては、紫光UV−7500B(日本合成化学社製、ウレタンアクリレート商品名)35質量部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート30質量部、ジペンタエリスリトールトリアクリレート15質量部、ビニルピロリドン15質量部、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2質量部、重合開始剤(ベンゾフェノン)2質量部、TSF4440(GE東芝シリコーン社製、離型剤商品名)1質量部を配合混合した。
【0056】
反射層としては、ファインラップスーパーメタリックシルバーインキ(大日本インキ化学工業社製、高輝度インキ商品名)100質量部に対して、CVLハードナー(大日本インキ化学工業社製、硬化剤商品名)5質量部、および透明黄色染料を0.5質量部を添加した高輝度インキを用いて、公知のシルク印刷法で、乾燥後の厚さが2μmになるように印刷し乾燥して、所望の絵柄を有する着色高輝度インキ反射層を形成した。
【0057】
このようにして得られたホログラムは、射出成形品の立体面に形成されており、シワや欠けもなく、高輝度インキの印刷部分は略金色の明るいホログラムが得られた。ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0058】
実施例7
反射層として硫化亜鉛を用いる以外は、実施例5と同様にしたところ、得られた射出成形品には、その3次曲面にそって透明ホログラムが形成されており、ラベルやホットスタンプでは得られない、意匠性に優れる効果が得られた。
【0059】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、極めて簡便な技術を用いて各種物品の表面に意匠性に優れた装飾を付与できる表面装飾用転写シート、物品の表面装飾方法および装飾物品を提供するができる。本発明の表面装飾用転写シートを射出成形に使用すると、射出成形は、通常の射出条件で射出することで、射出成形と同時に表面装飾が可能であるので、工程が増加せず安価に、短時間で成形品を作成できる。
【0060】
また、表面装飾を変える場合には、表面装飾用転写シートを差し替えることでよく、金型を専用とすることがないので、高価な金型本体は共通で使用することができる。また、ニッケルスタンパ版が不要で、その煩雑な製造工程、およびメッキの排水処理が要らない。三次元の立体部分へ、容易に装飾を施すことができるので、立体面の意匠性をより高められる。また、光学機能を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面装飾用転写シートの構成を説明する断面図。
【図2】本発明の装飾方法を説明する図。
【符号の説明】
100:表面装飾用転写シート
11:基材シート11
12:微細凹凸形状
13:凹凸形成層
14:反射層
15:接着層
16:プライマー層
17:被装飾物品
18:装飾物品
Claims (9)
- 基材シートと、その一方の面に形成された微細凹凸形状を有する層と、該凹凸表面に剥離可能に形成された反射層と、該反射層の表面に形成された接着層とからなることを特徴とする表面装飾用転写シート。
- 前記微細凹凸形状が、ホログラム、回折格子またはモスアイ構造の凹凸である請求項1に記載の表面装飾用転写シート。
- 前記反射層が、アルミニウム蒸着層である請求項1に記載の表面装飾用転写シート。
- 前記反射層が、酸化チタン蒸着層である請求項1に記載の表面装飾用転写シート。
- 前記接着層が、透明または着色された熱可塑性樹脂からなるヒートシール剤からなる請求項1に記載の表面装飾用転写シート。
- 前記反射層と接着層との間に印刷層が形成されている請求項1に記載の表面装飾用転写シート。
- 物品表面の少なくとも一部の表面に、請求項1〜6の何れか1項に記載の表面装飾用転写シートを、該シートの接着層を物品表面に対向させて接着させ、反射層を上記物品の表面に転写させることを特徴とする物品の表面装飾方法。
- (a)請求項1〜6の何れか1項に記載の表面装飾用転写シートを射出成形用金型内へ挿入する工程と、(b)該射出成形用金型へ樹脂を射出成形する工程と、(c)冷却後、金型を解放し、上記表面装飾用転写シートの接着層および反射層以外の層を含む基材シートを剥離して成形品を取り出す工程とからなることを特徴とする物品の表面装飾方法。
- 請求項7または8に記載の方法で得られたことを特徴とする表面装飾された物品。
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