JPH0713631A - サーボモータの制御方法 - Google Patents
サーボモータの制御方法Info
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- JPH0713631A JPH0713631A JP5278861A JP27886193A JPH0713631A JP H0713631 A JPH0713631 A JP H0713631A JP 5278861 A JP5278861 A JP 5278861A JP 27886193 A JP27886193 A JP 27886193A JP H0713631 A JPH0713631 A JP H0713631A
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- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B19/00—Programme-control systems
- G05B19/02—Programme-control systems electric
- G05B19/18—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
- G05B19/19—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by positioning or contouring control systems, e.g. to control position from one programmed point to another or to control movement along a programmed continuous path
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B2219/00—Program-control systems
- G05B2219/30—Nc systems
- G05B2219/41—Servomotor, servo controller till figures
- G05B2219/41084—Compensation speed axis with changing, reversing direction, quadrant circle
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Control Of Position Or Direction (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
- Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 移動指令の反転時、サーボモータで駆動され
る被駆動体を遅れが少なく速やかに反転させる。 【構成】 移動指令が反転した後(S1,S2)、モー
タがaだけ移動する区間、第1のオフセット量BLCM
P1を速度指令に加算し、速度ループの積分値の符号の
反転を速める(S5〜S8,S12〜S15)。これに
より、モータの移動方向の反転が速くなる。その後、モ
ータがbだけ移動した後、第2オフセット量BLCMP
2を速度指令に加算して、テーブルが摩擦力に打ち勝ち
移動するだけのトルクがモータから出力される(S9,
S10,S12〜S15)。第1のオフセット量は移動
指令方向反転時の速度ループの積分器の値によって決め
モータの反転を過不足ないものとする。第2のオフセッ
ト値は反転時の加速度によって決め摩擦力に対応する最
適なものとする。反転時の遅れが小さいから円弧切削時
において象限が変わった時生じる突起を小さくできる。
る被駆動体を遅れが少なく速やかに反転させる。 【構成】 移動指令が反転した後(S1,S2)、モー
タがaだけ移動する区間、第1のオフセット量BLCM
P1を速度指令に加算し、速度ループの積分値の符号の
反転を速める(S5〜S8,S12〜S15)。これに
より、モータの移動方向の反転が速くなる。その後、モ
ータがbだけ移動した後、第2オフセット量BLCMP
2を速度指令に加算して、テーブルが摩擦力に打ち勝ち
移動するだけのトルクがモータから出力される(S9,
S10,S12〜S15)。第1のオフセット量は移動
指令方向反転時の速度ループの積分器の値によって決め
モータの反転を過不足ないものとする。第2のオフセッ
ト値は反転時の加速度によって決め摩擦力に対応する最
適なものとする。反転時の遅れが小さいから円弧切削時
において象限が変わった時生じる突起を小さくできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械のテーブル等
の送り軸やロボットのアーム等を駆動するサーボモータ
の制御方式に関し、特に、移動方向が反転するときのバ
ックラッシュ加速補正に関するものである。
の送り軸やロボットのアーム等を駆動するサーボモータ
の制御方式に関し、特に、移動方向が反転するときのバ
ックラッシュ加速補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーボモータによって制御される工作機
械の送り軸,或いはロボットのアーム等において、サー
ボモータの駆動方向を反転させるとき、通常、送りねじ
のバックラッシュや摩擦の影響のため、機械は即座に反
転することができない。そのため、工作機械で円弧切削
等を行っているときやロボットアームが円弧運動を行な
っている時、象限が変わると切削円弧面,移動円弧面に
突起が生じる。例えば、X,Y2軸平面上でワークに対
し円弧切削を行い、X軸をプラス方向、Y軸をマイナス
方向に移動させているとき象限が変わり、Y軸はそのま
まマイナス方向に駆動しX軸をマイナス方向に駆動する
ように切換えた場合、Y軸に対しては今までと同一速度
で切削が行われるが、X軸は位置偏差が「0」になるこ
とからトルク指令値が小さくなり、さらに速度ループ制
御における積分器の符号の反転が遅れることや摩擦によ
りサーボモータは即座に反転できないこと、及び、テー
ブルを送る送りねじのバックラッシュによりテーブルの
移動も即座に反転できないことから、X軸方向のワーク
の移動は移動指令に対し追従できなく遅れることとな
る。その結果、切削円弧面に突起が生じる。
械の送り軸,或いはロボットのアーム等において、サー
ボモータの駆動方向を反転させるとき、通常、送りねじ
のバックラッシュや摩擦の影響のため、機械は即座に反
転することができない。そのため、工作機械で円弧切削
等を行っているときやロボットアームが円弧運動を行な
っている時、象限が変わると切削円弧面,移動円弧面に
突起が生じる。例えば、X,Y2軸平面上でワークに対
し円弧切削を行い、X軸をプラス方向、Y軸をマイナス
方向に移動させているとき象限が変わり、Y軸はそのま
まマイナス方向に駆動しX軸をマイナス方向に駆動する
ように切換えた場合、Y軸に対しては今までと同一速度
で切削が行われるが、X軸は位置偏差が「0」になるこ
とからトルク指令値が小さくなり、さらに速度ループ制
御における積分器の符号の反転が遅れることや摩擦によ
りサーボモータは即座に反転できないこと、及び、テー
ブルを送る送りねじのバックラッシュによりテーブルの
移動も即座に反転できないことから、X軸方向のワーク
の移動は移動指令に対し追従できなく遅れることとな
る。その結果、切削円弧面に突起が生じる。
【0003】従来、この突起をなくすため、あるいは減
らすため、移動方向の反転時に速度指令にある値のオフ
セット量(バックラッシ加速量)を加えてサーボモータ
の反転方向に加速を行い象限突起を減らす、いわゆるバ
ックラッシュ加速を行っている(特開平4−8451号
公報等参照)。また、このバックラッシ加速補正量を方
向反転直前の速度ループ制御の積分器の積分値によって
自動的に決定する方法も公知である(特開平3−228
106号公報参照)。この方法は、方向反転時の上記積
分器の値の符号を反転した値を反転後の積分器の目標値
とし、速度ループ処理周期ごと上記目標値からその時の
速度ループ制御の積分器の積分値を減じた値をバックラ
ッシ加速補正の補正量として、補正値が順次減衰するよ
うにしたものである。
らすため、移動方向の反転時に速度指令にある値のオフ
セット量(バックラッシ加速量)を加えてサーボモータ
の反転方向に加速を行い象限突起を減らす、いわゆるバ
ックラッシュ加速を行っている(特開平4−8451号
公報等参照)。また、このバックラッシ加速補正量を方
向反転直前の速度ループ制御の積分器の積分値によって
自動的に決定する方法も公知である(特開平3−228
106号公報参照)。この方法は、方向反転時の上記積
分器の値の符号を反転した値を反転後の積分器の目標値
とし、速度ループ処理周期ごと上記目標値からその時の
速度ループ制御の積分器の積分値を減じた値をバックラ
ッシ加速補正の補正量として、補正値が順次減衰するよ
うにしたものである。
【0004】図1はバックラッシ加速補正を行う時のサ
ーボモータ制御のブロック図である。図中、1は位置ル
ープ制御におけるポジションゲインKpの項、2は速度
ループ制御における積分ゲインK1の項、3は速度ルー
プ制御における積分器の項、4は速度ループ制御におけ
る比例ゲインの項である。また5はサーボモータの伝達
関数を簡易的に表したもので積分項としている。さら
に、6はサーボモータの速度を積分し位置を求める伝達
関数の項である。なお、図中Sはラプラス演算子を表
す。
ーボモータ制御のブロック図である。図中、1は位置ル
ープ制御におけるポジションゲインKpの項、2は速度
ループ制御における積分ゲインK1の項、3は速度ルー
プ制御における積分器の項、4は速度ループ制御におけ
る比例ゲインの項である。また5はサーボモータの伝達
関数を簡易的に表したもので積分項としている。さら
に、6はサーボモータの速度を積分し位置を求める伝達
関数の項である。なお、図中Sはラプラス演算子を表
す。
【0005】位置指令Mcmd から位置フィードバック値
Pfを減じて位置偏差を求め、該位置偏差にポジション
ゲインKpを乗じて速度指令Vcmd (項1)を求める。
通常は、この速度指令Vcmd からモータの実速度vを減
じて速度偏差を求めこの速度偏差に積分ゲインK1を乗
じた値を積分し(項2,3)、この積分値から実速度v
に比例ゲインK2を乗じた値(項4)を減じてトルク指
令(電流指令)Tcmdを求める。該トルク指令によって
サーボモータを駆動する。サーボモータは速度vで回転
し、その速度を積分することによってサーボモータの位
置が求められる。
Pfを減じて位置偏差を求め、該位置偏差にポジション
ゲインKpを乗じて速度指令Vcmd (項1)を求める。
通常は、この速度指令Vcmd からモータの実速度vを減
じて速度偏差を求めこの速度偏差に積分ゲインK1を乗
じた値を積分し(項2,3)、この積分値から実速度v
に比例ゲインK2を乗じた値(項4)を減じてトルク指
令(電流指令)Tcmdを求める。該トルク指令によって
サーボモータを駆動する。サーボモータは速度vで回転
し、その速度を積分することによってサーボモータの位
置が求められる。
【0006】一方、位置指令Mcmd の符号、すなわち指
令の移動方向が反転した時、もしくは位置偏差の符号が
反転した時のみ、設定量のバックラッシ加速量BLCM
Pを上記速度指令Vcmd に加算し、バックラッシ補正が
なされた速度指令V'cmdを求め、該補正された速度指令
V'cmdによって速度ループの上記積分器の処理を行って
トルク指令Tcmd を求め、サーボモータを駆動し移動方
向反転時の遅れをなくすようにしている。図2は、移動
方向反転時における速度ループ制御の積分器3の積分値
を表した図である。図2の(a)はバックラッシ加速補
正を行わない時の積分器の状態を表すものである。方向
反転時においては、位置偏差は一旦「0」になり符号が
反転した位置偏差となる。例えば、「+」の位置偏差か
ら「0」そして「−」の位置偏差へと変化する。一方、
速度ループにおける積分器は指令の方向が反転(Rs)
するまでに積分した値が残っており、上記符号が変化す
る位置偏差によって積分器の積分値の符号が反転するに
は時間が要することが図2(a)から分かる。
令の移動方向が反転した時、もしくは位置偏差の符号が
反転した時のみ、設定量のバックラッシ加速量BLCM
Pを上記速度指令Vcmd に加算し、バックラッシ補正が
なされた速度指令V'cmdを求め、該補正された速度指令
V'cmdによって速度ループの上記積分器の処理を行って
トルク指令Tcmd を求め、サーボモータを駆動し移動方
向反転時の遅れをなくすようにしている。図2は、移動
方向反転時における速度ループ制御の積分器3の積分値
を表した図である。図2の(a)はバックラッシ加速補
正を行わない時の積分器の状態を表すものである。方向
反転時においては、位置偏差は一旦「0」になり符号が
反転した位置偏差となる。例えば、「+」の位置偏差か
ら「0」そして「−」の位置偏差へと変化する。一方、
速度ループにおける積分器は指令の方向が反転(Rs)
するまでに積分した値が残っており、上記符号が変化す
る位置偏差によって積分器の積分値の符号が反転するに
は時間が要することが図2(a)から分かる。
【0007】図2(b)は、図3(a)に示すようなバ
ックラッシ加速補正量BLCMPを、移動指令の方向反
転時に位置ループ制御により求められた速度指令Vcmd
に加算して、バックラッシ加速補正を行った時の速度ル
ープの積分器の積分値を表したものである。この図2の
(a)と(b)を比較して分かるように、バックラッシ
加速補正を行えば、速度ループの積分器の積分値は移動
指令反転(Rs)後すばやく符号が反転することを示し
ている。積分器の積分値の符号が反転すれば、トルク指
令Tcmd の符号も反転しサーボモータは遅れが少なくそ
の回転方向を反転させることができることを意味してい
る(方向反転時においてはモータ速度は小さく速度ルー
プの比例項の影響は少ない)。以上のようにしてバック
ラッシ加速補正が行われ、移動方向の反転時における遅
れを少なくし、工作機械で円弧切削を行っているとき象
限が変わると生じる切削円弧面の突起を減少させてい
る。
ックラッシ加速補正量BLCMPを、移動指令の方向反
転時に位置ループ制御により求められた速度指令Vcmd
に加算して、バックラッシ加速補正を行った時の速度ル
ープの積分器の積分値を表したものである。この図2の
(a)と(b)を比較して分かるように、バックラッシ
加速補正を行えば、速度ループの積分器の積分値は移動
指令反転(Rs)後すばやく符号が反転することを示し
ている。積分器の積分値の符号が反転すれば、トルク指
令Tcmd の符号も反転しサーボモータは遅れが少なくそ
の回転方向を反転させることができることを意味してい
る(方向反転時においてはモータ速度は小さく速度ルー
プの比例項の影響は少ない)。以上のようにしてバック
ラッシ加速補正が行われ、移動方向の反転時における遅
れを少なくし、工作機械で円弧切削を行っているとき象
限が変わると生じる切削円弧面の突起を減少させてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のバック
ラッシ加速補正では、速度ループの積分器の積分値の符
号を速やかに反転させ、サーボモータの回転方向を速や
かに反転させることができる。しかしながら、サーボモ
ータと被駆動体のテーブル等はボールねじ等で結合され
ており、その動きにはバックラッシが存在する。このバ
ックラッシ内を移動している区間、及び、バックラッシ
内の移動を終了しても、被駆動体のテーブルを反転移動
させるにはその静止摩擦に打ち勝つだけのトルクがモー
タから発生するまでデーブルは移動せず、テーブルの反
転は遅れてしまう。このため上記突起は依然として発生
することを意味する。
ラッシ加速補正では、速度ループの積分器の積分値の符
号を速やかに反転させ、サーボモータの回転方向を速や
かに反転させることができる。しかしながら、サーボモ
ータと被駆動体のテーブル等はボールねじ等で結合され
ており、その動きにはバックラッシが存在する。このバ
ックラッシ内を移動している区間、及び、バックラッシ
内の移動を終了しても、被駆動体のテーブルを反転移動
させるにはその静止摩擦に打ち勝つだけのトルクがモー
タから発生するまでデーブルは移動せず、テーブルの反
転は遅れてしまう。このため上記突起は依然として発生
することを意味する。
【0009】図4(a)〜(c)は、上記ボールねじ等
におけるバックラッシの影響を説明するための説明図
で、図4において、10はサーボモータ、11は該サー
ボモータで駆動されるテーブル、12は該テーブル11
の移動面の機械摩擦面である。図4(a)に示すよう
に、モータ10によりテーブル11が一方向(図中左か
ら右に)に移動している状態から、モータ10の移動方
向が反転した場合、図4(b)に示すように、移動方向
の反転直後はバックラッシ内を移動し、その間テーブル
12の移動はない。そして、図4(c)に示すように、
バックラッシ内の移動が終了しても、テーブル11はモ
ータ10がテーブル11と機械摩擦面12の静止摩擦に
打ち勝つまでのトルクを発生するまで静止した状態が続
くことになる。
におけるバックラッシの影響を説明するための説明図
で、図4において、10はサーボモータ、11は該サー
ボモータで駆動されるテーブル、12は該テーブル11
の移動面の機械摩擦面である。図4(a)に示すよう
に、モータ10によりテーブル11が一方向(図中左か
ら右に)に移動している状態から、モータ10の移動方
向が反転した場合、図4(b)に示すように、移動方向
の反転直後はバックラッシ内を移動し、その間テーブル
12の移動はない。そして、図4(c)に示すように、
バックラッシ内の移動が終了しても、テーブル11はモ
ータ10がテーブル11と機械摩擦面12の静止摩擦に
打ち勝つまでのトルクを発生するまで静止した状態が続
くことになる。
【0010】従来のバックラッシ加速補正では、サーボ
モータ移動方向の反転までしか改善できず、該サーボモ
ータで駆動されるテーブルの移動方向反転の遅れを改善
することができない。そこで、本発明の目的は、移動指
令の反転時、サーボモータで駆動される被駆動体を遅れ
が少なく速やかに反転させることができるサーボモータ
の制御方法を提供することにある。
モータ移動方向の反転までしか改善できず、該サーボモ
ータで駆動されるテーブルの移動方向反転の遅れを改善
することができない。そこで、本発明の目的は、移動指
令の反転時、サーボモータで駆動される被駆動体を遅れ
が少なく速やかに反転させることができるサーボモータ
の制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動指令の方
向若しくは位置偏差の符号が反転すると、位置ループ制
御で求められた速度指令に第1の設定オフセット量を加
算して速度ループへの速度指令とし、速度ループ制御の
積分器の符号を速やかに反転させサーボモータの移動を
速やかに反転させる。そして、モータの移動方向反転
後、第2の設定オフセット量を上記位置ループ制御で求
められる速度指令に加算して速度ループへの速度指令と
して、静止摩擦に打ち勝ちテーブル等の被駆動体を速や
かに移動させるだけのトルクを発生させるようにサーボ
モータを制御する。上記第1の設定オフセット量の上記
加算終了位置及び上記第2の設定オフセット量の加算開
始位置及び終了位置は、サーボモータの反転からの移動
量によって制御する。
向若しくは位置偏差の符号が反転すると、位置ループ制
御で求められた速度指令に第1の設定オフセット量を加
算して速度ループへの速度指令とし、速度ループ制御の
積分器の符号を速やかに反転させサーボモータの移動を
速やかに反転させる。そして、モータの移動方向反転
後、第2の設定オフセット量を上記位置ループ制御で求
められる速度指令に加算して速度ループへの速度指令と
して、静止摩擦に打ち勝ちテーブル等の被駆動体を速や
かに移動させるだけのトルクを発生させるようにサーボ
モータを制御する。上記第1の設定オフセット量の上記
加算終了位置及び上記第2の設定オフセット量の加算開
始位置及び終了位置は、サーボモータの反転からの移動
量によって制御する。
【0012】また、オフセット量の加算は種々の方法が
ある。上記第1の設定オフセット量は方向反転時の速度
ループ制御の積分器の値の符号を反転した値を反転後の
積分器の目標値とし、速度ループ処理周期ごと該目標値
からその時の速度ループ制御の積分器の積分値を減じた
値に比例する値として順次減衰するようにして最適バッ
クラッシ加速補正を行う。第2の設定オフセット量は方
向反転時の指令加速度によって決める。さらに、第1,
第2の設定オフセット量は、一定量の値か、時間と共に
減衰する値かの組み合わせで設定してもよい。すなわ
ち、第1,第2のオフセット量をそれぞれ一定量のオフ
セット量としても、また一方のみ一定量のオフセット量
とし、他方は時間と共に減衰するオフセット量としても
よい。さらには、第1,第2のオフセット量とも、それ
ぞれ時間と共に減衰するオフセット量としてもよい。
ある。上記第1の設定オフセット量は方向反転時の速度
ループ制御の積分器の値の符号を反転した値を反転後の
積分器の目標値とし、速度ループ処理周期ごと該目標値
からその時の速度ループ制御の積分器の積分値を減じた
値に比例する値として順次減衰するようにして最適バッ
クラッシ加速補正を行う。第2の設定オフセット量は方
向反転時の指令加速度によって決める。さらに、第1,
第2の設定オフセット量は、一定量の値か、時間と共に
減衰する値かの組み合わせで設定してもよい。すなわ
ち、第1,第2のオフセット量をそれぞれ一定量のオフ
セット量としても、また一方のみ一定量のオフセット量
とし、他方は時間と共に減衰するオフセット量としても
よい。さらには、第1,第2のオフセット量とも、それ
ぞれ時間と共に減衰するオフセット量としてもよい。
【0013】
【作用】移動指令の方向の反転時若しくは位置偏差の符
号の反転時(移動指令の方向が反転すれば直ちに位置偏
差の符号は反転する)に、第1の設定オフセット量を速
度指令に加算して、速度ループ制御への速度指令とする
ので、速度ループ制御における積分器の積分値は速やか
にその符号が反転する。一方、移動方向が反転する時点
では位置ループ制御で求められる速度指令及び速度フィ
ードバック量はほとんど「0」に近いので、速度ループ
制御の比例項はほとんど無視でき、求められるトルク指
令は積分項の影響が大きい。そのため、積分器の積分値
の符号が速やかに反転することは、トルク指令の符号も
速やかに反転し、サーボモータは移動方向が速やかに反
転することを意味する。
号の反転時(移動指令の方向が反転すれば直ちに位置偏
差の符号は反転する)に、第1の設定オフセット量を速
度指令に加算して、速度ループ制御への速度指令とする
ので、速度ループ制御における積分器の積分値は速やか
にその符号が反転する。一方、移動方向が反転する時点
では位置ループ制御で求められる速度指令及び速度フィ
ードバック量はほとんど「0」に近いので、速度ループ
制御の比例項はほとんど無視でき、求められるトルク指
令は積分項の影響が大きい。そのため、積分器の積分値
の符号が速やかに反転することは、トルク指令の符号も
速やかに反転し、サーボモータは移動方向が速やかに反
転することを意味する。
【0014】サーボモータの移動方向が反転し、バック
ラッシ分移動すると図4に示すように被駆動体のテーブ
ルは静止摩擦力に打ち勝つだけのトルクがモータから出
力されなければ、テーブルは移動できない。そこで、第
2の設定オフセット値を速度指令に加算することによっ
てトルク指令を増大させ、上記静止摩擦力に対応する分
のトルクをサーボモータに発生させる。これにより、静
止摩擦力に打ち勝って被駆動体のテーブルも速やかに反
転移動する。
ラッシ分移動すると図4に示すように被駆動体のテーブ
ルは静止摩擦力に打ち勝つだけのトルクがモータから出
力されなければ、テーブルは移動できない。そこで、第
2の設定オフセット値を速度指令に加算することによっ
てトルク指令を増大させ、上記静止摩擦力に対応する分
のトルクをサーボモータに発生させる。これにより、静
止摩擦力に打ち勝って被駆動体のテーブルも速やかに反
転移動する。
【0015】
【実施例】図6は本発明の一実施例を実施するサーボモ
ータ制御系のブロック図である。
ータ制御系のブロック図である。
【0016】図6中、20は工作機械やロボット等を制
御する数値制御装置等の制御装置(CNC)、21は該
制御装置20から出力される工作機械やロボットのサー
ボモータへの位置指令や各種情報、制御信号等をディジ
タルサーボ回路22のプロセッサに受け渡したり、逆に
ディジタルサーボ回路22のプロセッサからの各種情報
を制御装置20に受け渡すための共有メモリ、22はデ
ィジタルサーボ回路であり、プロセッサによってサーボ
モータ14の位置,速度,電流制御処理を行うものであ
る。23はトランジスタインバータ等で構成されるサー
ボアンプ、24はサーボモータ、25はサーボモータ1
回当りに所定数のフィードバックパルスを発生しディジ
タルサーボ回路22に位置、速度をフィードバックする
パルスコーダである。なお、ディジタルサーボ回路22
はプロセッサ,ROM,RAM等で構成されている。上
記図6のサーボモータの制御はディジタルサーボ回路に
よるサーボモータの制御として公知な事項であり、詳細
な説明は省略する。
御する数値制御装置等の制御装置(CNC)、21は該
制御装置20から出力される工作機械やロボットのサー
ボモータへの位置指令や各種情報、制御信号等をディジ
タルサーボ回路22のプロセッサに受け渡したり、逆に
ディジタルサーボ回路22のプロセッサからの各種情報
を制御装置20に受け渡すための共有メモリ、22はデ
ィジタルサーボ回路であり、プロセッサによってサーボ
モータ14の位置,速度,電流制御処理を行うものであ
る。23はトランジスタインバータ等で構成されるサー
ボアンプ、24はサーボモータ、25はサーボモータ1
回当りに所定数のフィードバックパルスを発生しディジ
タルサーボ回路22に位置、速度をフィードバックする
パルスコーダである。なお、ディジタルサーボ回路22
はプロセッサ,ROM,RAM等で構成されている。上
記図6のサーボモータの制御はディジタルサーボ回路に
よるサーボモータの制御として公知な事項であり、詳細
な説明は省略する。
【0017】次に本発明の第1の実施例の動作を説明す
る。本第1の実施例においては、速度ループの積分器の
積分値の符号を反転させ、サーボモータの移動方向を速
やかに反転させるための第1のオフセット量BLCMP
1と、テーブルが機械静止摩擦力に打ち勝ち速やかに移
動させるための第2のオフセット量BLCMP2を位置
ループ制御処理で求められる速度指令に加算して速度ル
ープ制御処理を実行するようにしている。このオフセッ
ト量BLCMP1,BLCMP2の加算開始位置、終了
位置はサーボモータの移動方向が反転してからの移動量
によって決定するようにしている。図5に示すように、
第1のオフセット量BLCMP1は位置指令が反転(R
s)してからこの第1のオフセット量の加算を開始し、
サーボモータの移動量がaに達した点でこの第1のオフ
セット量BLCMP1の加算を終了する。また、サーボ
モータの移動量がbとなった時点で第2のオフセット量
BLCMP2の加算を開始し、移動量がcとなった時点
で第2のオフセット量BLCMP2の加算を終了するも
のとしている。上記第1,第2のオフセット量BLCM
P1,BLCMP2の大きさ、及び移動量a,b,c
は、機械の特性に合わせ実験的に求め予め設定されてい
る。
る。本第1の実施例においては、速度ループの積分器の
積分値の符号を反転させ、サーボモータの移動方向を速
やかに反転させるための第1のオフセット量BLCMP
1と、テーブルが機械静止摩擦力に打ち勝ち速やかに移
動させるための第2のオフセット量BLCMP2を位置
ループ制御処理で求められる速度指令に加算して速度ル
ープ制御処理を実行するようにしている。このオフセッ
ト量BLCMP1,BLCMP2の加算開始位置、終了
位置はサーボモータの移動方向が反転してからの移動量
によって決定するようにしている。図5に示すように、
第1のオフセット量BLCMP1は位置指令が反転(R
s)してからこの第1のオフセット量の加算を開始し、
サーボモータの移動量がaに達した点でこの第1のオフ
セット量BLCMP1の加算を終了する。また、サーボ
モータの移動量がbとなった時点で第2のオフセット量
BLCMP2の加算を開始し、移動量がcとなった時点
で第2のオフセット量BLCMP2の加算を終了するも
のとしている。上記第1,第2のオフセット量BLCM
P1,BLCMP2の大きさ、及び移動量a,b,c
は、機械の特性に合わせ実験的に求め予め設定されてい
る。
【0018】図7は、本発明の第1の実施例を実施する
上記ディジタルサーボ回路22のプロセッサが実施する
速度ループ処理周期毎の処理のフローチャートである。
まず、移動方向の反転が指令されたか否かを、位置指令
Mcmd の符号が反転したか否かもしくは、位置偏差の符
号(通常位置偏差量は非常に小さいので、位置指令Mcm
d の符号が変われば、位置偏差の符号も反転する)によ
って判断する(ステップS1)。反転してなければ、ス
テップS5に進み移動方向反転処理中(バックラッシ補
正処理中)を示すフラグF1が「1」にセットされてい
るか判断する。このフラグF1は初期設定で「0」にリ
セットされているから、ステップS14に進み、位置ル
ープ処理によって求められた速度指令Vcmd にバックラ
ッシ加速補正量BLCMPを記憶するレジスタの値(な
お、この値も初期設定で「0」にセットされている)を
加算し補正された速度指令V'cmdを求める。この速度指
令V'cmdを電流ループ処理に引き渡して(ステップS1
5)当該速度ループ処理周期の処理を終了する。すなわ
ち、移動方向の反転がなく、フラグF1が「0」である
間は従来と同様のバックラッシ加速補正のない速度ルー
プ処理が実行される。
上記ディジタルサーボ回路22のプロセッサが実施する
速度ループ処理周期毎の処理のフローチャートである。
まず、移動方向の反転が指令されたか否かを、位置指令
Mcmd の符号が反転したか否かもしくは、位置偏差の符
号(通常位置偏差量は非常に小さいので、位置指令Mcm
d の符号が変われば、位置偏差の符号も反転する)によ
って判断する(ステップS1)。反転してなければ、ス
テップS5に進み移動方向反転処理中(バックラッシ補
正処理中)を示すフラグF1が「1」にセットされてい
るか判断する。このフラグF1は初期設定で「0」にリ
セットされているから、ステップS14に進み、位置ル
ープ処理によって求められた速度指令Vcmd にバックラ
ッシ加速補正量BLCMPを記憶するレジスタの値(な
お、この値も初期設定で「0」にセットされている)を
加算し補正された速度指令V'cmdを求める。この速度指
令V'cmdを電流ループ処理に引き渡して(ステップS1
5)当該速度ループ処理周期の処理を終了する。すなわ
ち、移動方向の反転がなく、フラグF1が「0」である
間は従来と同様のバックラッシ加速補正のない速度ルー
プ処理が実行される。
【0019】一方、ステップS1で移動方向の反転が検
出されると、移動方向反転処理中を示すフラグF1を
「1」にセットする(ステップS2)。次に、位置指令
Mcmdの符号もしくは位置偏差の符号が前周期と今周期
で「+」から「−」に変化したのか、もしくは「−」か
ら「+」に変化したのか判断し(ステップS3)、
「+」から「−」へ変化したときには変化方向を記憶す
るフラグF2を「1」にセットする(ステップS4)。
また、「−」から「+」に変化した時は、フラグF2は
「0」に維持される(フラグF2は初期設定及び後述す
るステップS11の処理によって「0」にセットされて
いる)。
出されると、移動方向反転処理中を示すフラグF1を
「1」にセットする(ステップS2)。次に、位置指令
Mcmdの符号もしくは位置偏差の符号が前周期と今周期
で「+」から「−」に変化したのか、もしくは「−」か
ら「+」に変化したのか判断し(ステップS3)、
「+」から「−」へ変化したときには変化方向を記憶す
るフラグF2を「1」にセットする(ステップS4)。
また、「−」から「+」に変化した時は、フラグF2は
「0」に維持される(フラグF2は初期設定及び後述す
るステップS11の処理によって「0」にセットされて
いる)。
【0020】そして、ステップS5に進みフラグF1が
「1」か否か判断し、前述したように、位置指令Mcmd
の符号が反転した場合には、ステップS2でフラグF1
は「1」にセットされているため、ステップS6に進
み、積分器の役割をするアキュムレータA(このアキュ
ムレータAも初期設定で「0」に設定されている)にパ
ルスコーダ25からからの位置フィードバックパルスP
fを積算する。該アキュムレータAの値と設定されてい
る移動量a,b,cを比較する(ステップS7)。アキ
ュムレータAの値が移動量aの値より小さければ、バッ
クラッシ加速補正量BLCMPとして、設定されている
第1のオフセット量BLCMP1をセットする(ステッ
プS8)。アキュムレータAの値が移動量aと移動量b
の間であれば「0」を、また、移動量bと移動量cの間
であれば、第2のオフセット量BLCMP2をバックラ
ッシ加速補正量BLCMPとしてセットする(ステップ
S9,S10)。
「1」か否か判断し、前述したように、位置指令Mcmd
の符号が反転した場合には、ステップS2でフラグF1
は「1」にセットされているため、ステップS6に進
み、積分器の役割をするアキュムレータA(このアキュ
ムレータAも初期設定で「0」に設定されている)にパ
ルスコーダ25からからの位置フィードバックパルスP
fを積算する。該アキュムレータAの値と設定されてい
る移動量a,b,cを比較する(ステップS7)。アキ
ュムレータAの値が移動量aの値より小さければ、バッ
クラッシ加速補正量BLCMPとして、設定されている
第1のオフセット量BLCMP1をセットする(ステッ
プS8)。アキュムレータAの値が移動量aと移動量b
の間であれば「0」を、また、移動量bと移動量cの間
であれば、第2のオフセット量BLCMP2をバックラ
ッシ加速補正量BLCMPとしてセットする(ステップ
S9,S10)。
【0021】そして、アキュムレータAの値が移動量a
の値より小さければ、ステップS8よりステップS12
に進み、フラグF2が「1」にセットされているか否か
によって反転移動方向を判断する。該フラグF2が
「1」で移動方向が「−」方向に反転している場合に
は、バックラッシ加速補正量BLCMPの符号を「−」
に反転させる(ステップS13)。フラグF2が「0」
で移動方向が「+」方向に反転している場合にはバック
ラッシ加速補正量BLCMPの符号(+)はそのままと
し、ステップS14に進む。前述したようにバックラッ
シ加速補正量BLCMPを位置ループ処理によって求め
られた速度指令Vcmd に加算し補正された速度指令V'c
mdを求める。該速度指令V'cmdによって速度ループ制御
処理を実行しトルク指令Tcmd を求め電流ループへ引き
渡す。以下、アキュムレータAの値が移動量aを超える
までは、各周期毎ステップS1,S5,S6,S7,S
8,S12,(S13),S14,S15の処理を繰り
返す。
の値より小さければ、ステップS8よりステップS12
に進み、フラグF2が「1」にセットされているか否か
によって反転移動方向を判断する。該フラグF2が
「1」で移動方向が「−」方向に反転している場合に
は、バックラッシ加速補正量BLCMPの符号を「−」
に反転させる(ステップS13)。フラグF2が「0」
で移動方向が「+」方向に反転している場合にはバック
ラッシ加速補正量BLCMPの符号(+)はそのままと
し、ステップS14に進む。前述したようにバックラッ
シ加速補正量BLCMPを位置ループ処理によって求め
られた速度指令Vcmd に加算し補正された速度指令V'c
mdを求める。該速度指令V'cmdによって速度ループ制御
処理を実行しトルク指令Tcmd を求め電流ループへ引き
渡す。以下、アキュムレータAの値が移動量aを超える
までは、各周期毎ステップS1,S5,S6,S7,S
8,S12,(S13),S14,S15の処理を繰り
返す。
【0022】こうして、第1のオフセット量BLCMP
1が速度指令に加算され、速度ループ処理が実行される
から、速度ループ処理における積分器の積分値は速やか
にその符号が反転し、サーボモータは反転方向に回転す
ることになる。そして、サーボモータの移動量(アキュ
ムレータAの値)が設定値aを超えると、ステップS7
からステップS9に進み、バックラッシ加速補正量BL
CMPを「0」にセットし、ステップS14へ進む。こ
の場合、バックラッシ加速補正量BLCMPは「0」で
あるから、速度指令の変化はなく位置ループ制御処理で
求められた速度指令Vcmd がそのまま補正された速度指
令V'cmdとなり、速度ループ制御処理が実行される(ス
テップS15)。
1が速度指令に加算され、速度ループ処理が実行される
から、速度ループ処理における積分器の積分値は速やか
にその符号が反転し、サーボモータは反転方向に回転す
ることになる。そして、サーボモータの移動量(アキュ
ムレータAの値)が設定値aを超えると、ステップS7
からステップS9に進み、バックラッシ加速補正量BL
CMPを「0」にセットし、ステップS14へ進む。こ
の場合、バックラッシ加速補正量BLCMPは「0」で
あるから、速度指令の変化はなく位置ループ制御処理で
求められた速度指令Vcmd がそのまま補正された速度指
令V'cmdとなり、速度ループ制御処理が実行される(ス
テップS15)。
【0023】こうしてサーボモータが回転し、その移動
量(アキュムレータAの値)が設定値bを超えると、ス
テップS7からステップS10へ進み、バックラッシ加
速補正量BLCMPとして第2のオフセット量BLCM
P2をセットした後、前述したステップS12〜15の
処理を実行する。すなわち、位置ループ制御処理によっ
て求められた速度指令Vcmd に第2のオフセット量BL
CMP2を加算して補正された速度指令V'cmdを求め、
この速度指令V'cmdで速度ループ制御処理を実行しトル
ク指令Tcmd を求め電流ループへ引き渡す。速度指令V
cmd に第2のオフセット量BLCMP2が加算補正さ
れ、機械摩擦力をキャンセルするだけのトルクがこの補
正によって加算されるから、テーブルは速やかにその移
動方向を反転することになる。
量(アキュムレータAの値)が設定値bを超えると、ス
テップS7からステップS10へ進み、バックラッシ加
速補正量BLCMPとして第2のオフセット量BLCM
P2をセットした後、前述したステップS12〜15の
処理を実行する。すなわち、位置ループ制御処理によっ
て求められた速度指令Vcmd に第2のオフセット量BL
CMP2を加算して補正された速度指令V'cmdを求め、
この速度指令V'cmdで速度ループ制御処理を実行しトル
ク指令Tcmd を求め電流ループへ引き渡す。速度指令V
cmd に第2のオフセット量BLCMP2が加算補正さ
れ、機械摩擦力をキャンセルするだけのトルクがこの補
正によって加算されるから、テーブルは速やかにその移
動方向を反転することになる。
【0024】こうして、速度指令Vcmd に第2のオフセ
ット量BLCMP2が加算された処理が実行され、サー
ボモータの移動量(アキュムレータAの値)が設定移動
量cを超えると、ステップS7からステップS11に移
行し、フラグF1,F2を「0」にリセットすると共
に、アキュムレータAを「0」にリセットする。さら
に、ステップS9に移行してバックラッシ加速補正量B
LCMPを「0」にセットし、ステップS14,S15
の処理を実行する。次の周期からは移動方向の反転がな
ければ、ステップS1からステップS5に移行し、フラ
グF1が「0」であるからステップS14,S15の処
理を実行することになる。この場合、バックラッシ加速
補正量BLCMPはすでに前周期のステップS9で
「0」にセットされているから、速度指令の補正は行わ
れないことになる。
ット量BLCMP2が加算された処理が実行され、サー
ボモータの移動量(アキュムレータAの値)が設定移動
量cを超えると、ステップS7からステップS11に移
行し、フラグF1,F2を「0」にリセットすると共
に、アキュムレータAを「0」にリセットする。さら
に、ステップS9に移行してバックラッシ加速補正量B
LCMPを「0」にセットし、ステップS14,S15
の処理を実行する。次の周期からは移動方向の反転がな
ければ、ステップS1からステップS5に移行し、フラ
グF1が「0」であるからステップS14,S15の処
理を実行することになる。この場合、バックラッシ加速
補正量BLCMPはすでに前周期のステップS9で
「0」にセットされているから、速度指令の補正は行わ
れないことになる。
【0025】図8〜図10は、半径10mmの円弧を切
削したとき、理想的な円弧からの誤差を拡大して表示し
た図である。図8はバックラッシ加速補正を行わないで
工作機械の各軸サーボモータを制御したときの図であ
る。図9は、従来のバックラッシ加速補正方式により各
軸サーボモータを制御によるときの図である。図10
は、本発明の上記第1の実施例により各軸サーボモータ
を制御したときの図である。バックラッシ加速補正を行
わない図8の場合では、象限が変わるとき、円弧切削面
に大きな突起が生じている。従来のバックラッシ加速補
正を行った図9の例では、象限が変わるときの突起の大
きさは小さくなり改善されているが、依然としてかなり
大きな突起が生じている。
削したとき、理想的な円弧からの誤差を拡大して表示し
た図である。図8はバックラッシ加速補正を行わないで
工作機械の各軸サーボモータを制御したときの図であ
る。図9は、従来のバックラッシ加速補正方式により各
軸サーボモータを制御によるときの図である。図10
は、本発明の上記第1の実施例により各軸サーボモータ
を制御したときの図である。バックラッシ加速補正を行
わない図8の場合では、象限が変わるとき、円弧切削面
に大きな突起が生じている。従来のバックラッシ加速補
正を行った図9の例では、象限が変わるときの突起の大
きさは小さくなり改善されているが、依然としてかなり
大きな突起が生じている。
【0026】しかし、本発明の第1の実施例を採用した
図10では、象限が変わっても突起の発生はほとんどみ
られない。なお、上記実施例では、第1,第2のオフセ
ット量を図5で示したようなオフセット量とした。しか
し、これらのオフセット量を図3(b)に示すような、
時間とともに減少するようにオフセット量にしてもよ
い。また、一方のオフセット量は図3(a)に示すオフ
セット量とし、他方を図3(b)に示すようなオフセッ
ト量としてもよい。さらに、第1のオフセット量は、特
開平3−228106号公報に開示されているような、
方向反転時の速度ループの積分器の値の符号を反転した
値を反転後の積分器の目標値とし、速度ループ処理周期
ごと該目標値からその時の速度ループ制御の積分器の積
分値を減じた値とし、この第1のオフセット量をバック
ラッシ加速補正の補正量としてこの補正値が順次減衰す
るようにしてもよい。
図10では、象限が変わっても突起の発生はほとんどみ
られない。なお、上記実施例では、第1,第2のオフセ
ット量を図5で示したようなオフセット量とした。しか
し、これらのオフセット量を図3(b)に示すような、
時間とともに減少するようにオフセット量にしてもよ
い。また、一方のオフセット量は図3(a)に示すオフ
セット量とし、他方を図3(b)に示すようなオフセッ
ト量としてもよい。さらに、第1のオフセット量は、特
開平3−228106号公報に開示されているような、
方向反転時の速度ループの積分器の値の符号を反転した
値を反転後の積分器の目標値とし、速度ループ処理周期
ごと該目標値からその時の速度ループ制御の積分器の積
分値を減じた値とし、この第1のオフセット量をバック
ラッシ加速補正の補正量としてこの補正値が順次減衰す
るようにしてもよい。
【0027】また、摩擦力は一般に速度に対して比例す
る。そのため、方向反転時、機械が静止状態から動き出
すまでの摩擦力をキャンセルし速やかに動き出すように
加える第2のオフセット量は方向反転時の速度に比例さ
せると、最適な第2のオフセット量を得ることができ
る。反転時の速度とは、速度が反転する軸のその反転時
における速度変化、即ち、加速度となる。この加速度
は、移動指令が0クロスするときの移動指令より計算す
ることができる。例えば、ある半径の円弧をある切削速
度で切削しているとき、一方の軸が移動方向が反転し、
その時の加速度がα0 でその時必要な第2のオフセット
量がδと実験的に求められると、次の1式によって、方
向反転時の加速度より第2のオフセット量を求めること
ができる。 第2のオフセット量=δ×(加速度)/α0 …(1) 図11は、第1のオフセット量を方向反転時の速度ルー
プの積分器の値で決め、かつ第2のオフセット量を方向
反転時の速度によって決める本発明の第2の実施例にお
ける、上記ディジタルサーボ回路22のプロセッサが実
施する速度ループ処理周期毎の処理のフローチャートで
ある。
る。そのため、方向反転時、機械が静止状態から動き出
すまでの摩擦力をキャンセルし速やかに動き出すように
加える第2のオフセット量は方向反転時の速度に比例さ
せると、最適な第2のオフセット量を得ることができ
る。反転時の速度とは、速度が反転する軸のその反転時
における速度変化、即ち、加速度となる。この加速度
は、移動指令が0クロスするときの移動指令より計算す
ることができる。例えば、ある半径の円弧をある切削速
度で切削しているとき、一方の軸が移動方向が反転し、
その時の加速度がα0 でその時必要な第2のオフセット
量がδと実験的に求められると、次の1式によって、方
向反転時の加速度より第2のオフセット量を求めること
ができる。 第2のオフセット量=δ×(加速度)/α0 …(1) 図11は、第1のオフセット量を方向反転時の速度ルー
プの積分器の値で決め、かつ第2のオフセット量を方向
反転時の速度によって決める本発明の第2の実施例にお
ける、上記ディジタルサーボ回路22のプロセッサが実
施する速度ループ処理周期毎の処理のフローチャートで
ある。
【0028】まず、第1の実施例と同様に、移動方向の
反転が指令されたか否かを判断し(ステップT1)、反
転してなければ、ステップT3に進み移動方向反転処理
中(バックラッシ補正処理中)を示すフラグF1が
「1」にセットされているか判断する。このフラグF1
は初期設定で「0」にリセットされているから、ステッ
プT10に進み、位置ループ処理によって求められた速
度指令Vcmd にバックラッシ加速補正量BLCMPを記
憶するレジスタの値(なお、この値も初期設定で「0」
にセットされている)を加算し補正された速度指令V'c
mdを求める。この速度指令V'cmdを電流ループ処理に引
き渡して(ステップT11)当該速度ループ処理周期の
処理を終了する。
反転が指令されたか否かを判断し(ステップT1)、反
転してなければ、ステップT3に進み移動方向反転処理
中(バックラッシ補正処理中)を示すフラグF1が
「1」にセットされているか判断する。このフラグF1
は初期設定で「0」にリセットされているから、ステッ
プT10に進み、位置ループ処理によって求められた速
度指令Vcmd にバックラッシ加速補正量BLCMPを記
憶するレジスタの値(なお、この値も初期設定で「0」
にセットされている)を加算し補正された速度指令V'c
mdを求める。この速度指令V'cmdを電流ループ処理に引
き渡して(ステップT11)当該速度ループ処理周期の
処理を終了する。
【0029】一方、ステップT1で移動方向の反転が検
出されると、移動方向反転処理中を示すフラグF1を
「1」にセットし(ステップT2)、ステップT3に進
み、フラグF1が「1」か否か判断し、フラグF1は
「1」にセットされているから、ステップT3からステ
ップT4に進み、積算器の役割をするアキュムレータA
(このアキュムレータAも初期設定で「0」に設定され
ている)にパルスコーダ25からの位置フィードバック
パルスPfを積算する。そして、該アキュムレータAの
値と設定されている移動量a,b,cを比較する(ステ
ップT5)。アキュムレータAの値が移動量aの値より
小さければ、第1のオフセット量によるバックラッシ加
速補正の開始を示すフラグF3が「1」か否か判断し
(ステップT6)、始めは「0」であるからステップT
7に進んで該フラグF3を「1」にセットし(ステップ
T6)、レジスタBに方向反転時の速度ループの積分器
の値の符号を反転した値をセットする(ステップT
8)。さらに、バックラッシ加速補正量BLCMPとし
て、上記レジスタBに記憶する値から速度ループの積分
器の値を減じた値に設定定数k(0<k<1)を乗じた
値を第1のオフセット量としてセットする(ステップT
9)。そして、ステップT10に進み、位置ループ処理
によって求められた速度指令Vcmd にバックラッシ加速
補正量BLCMPを記憶するレジスタの値を加算し補正
された速度指令V'cmdを求める。この速度指令V'cmdを
電流ループ処理に引き渡して(ステップT11)当該位
置、速度ループ処理周期の処理を終了する。
出されると、移動方向反転処理中を示すフラグF1を
「1」にセットし(ステップT2)、ステップT3に進
み、フラグF1が「1」か否か判断し、フラグF1は
「1」にセットされているから、ステップT3からステ
ップT4に進み、積算器の役割をするアキュムレータA
(このアキュムレータAも初期設定で「0」に設定され
ている)にパルスコーダ25からの位置フィードバック
パルスPfを積算する。そして、該アキュムレータAの
値と設定されている移動量a,b,cを比較する(ステ
ップT5)。アキュムレータAの値が移動量aの値より
小さければ、第1のオフセット量によるバックラッシ加
速補正の開始を示すフラグF3が「1」か否か判断し
(ステップT6)、始めは「0」であるからステップT
7に進んで該フラグF3を「1」にセットし(ステップ
T6)、レジスタBに方向反転時の速度ループの積分器
の値の符号を反転した値をセットする(ステップT
8)。さらに、バックラッシ加速補正量BLCMPとし
て、上記レジスタBに記憶する値から速度ループの積分
器の値を減じた値に設定定数k(0<k<1)を乗じた
値を第1のオフセット量としてセットする(ステップT
9)。そして、ステップT10に進み、位置ループ処理
によって求められた速度指令Vcmd にバックラッシ加速
補正量BLCMPを記憶するレジスタの値を加算し補正
された速度指令V'cmdを求める。この速度指令V'cmdを
電流ループ処理に引き渡して(ステップT11)当該位
置、速度ループ処理周期の処理を終了する。
【0030】次の周期では、ステップT1、T3、T
4、T5と進み、アキュムレータAの値が設定値a以下
であればステップT6、ステップT9に進み、レジスタ
Bに記憶する値(方向反転時の速度ループの積分器の値
の符号を反転した値)から速度ループの積分器の値を減
じ、定数kを乗じてバックラッシ加速補正量BLCMP
を求める。そして、位置ループで求められた速度指令V
cmd にこの補正量BLCMPを加算した値V´cmd によ
り速度ループ処理を行ない当該位置、速度ループ処理を
終了する(ステップT10、T11)。以下、アキュム
レータAの値が設定値aを越えるまで上記処理を各周期
毎実行する。即ち、第1のオフセット量によるバックラ
ッシ加速補正量BLCMPは、方向反転時より方向反転
時の速度ループの積分器の値の符号を反転した値の2倍
の値に定数kを乗じた値を初期値として、以後順次その
絶対値が小さな値と変化する。
4、T5と進み、アキュムレータAの値が設定値a以下
であればステップT6、ステップT9に進み、レジスタ
Bに記憶する値(方向反転時の速度ループの積分器の値
の符号を反転した値)から速度ループの積分器の値を減
じ、定数kを乗じてバックラッシ加速補正量BLCMP
を求める。そして、位置ループで求められた速度指令V
cmd にこの補正量BLCMPを加算した値V´cmd によ
り速度ループ処理を行ない当該位置、速度ループ処理を
終了する(ステップT10、T11)。以下、アキュム
レータAの値が設定値aを越えるまで上記処理を各周期
毎実行する。即ち、第1のオフセット量によるバックラ
ッシ加速補正量BLCMPは、方向反転時より方向反転
時の速度ループの積分器の値の符号を反転した値の2倍
の値に定数kを乗じた値を初期値として、以後順次その
絶対値が小さな値と変化する。
【0031】次に、サーボモータの方向反転後の移動量
(アキュムレータAの値)が設定値aを超えると、ステ
ップT5からステップT12に進み、バックラッシ加速
補正量BLCMPを「0」にセットし、ステップT10
へ進実、速度指令の補正は行われず位置ループ制御処理
で求められた速度指令Vcmd がそのまま速度ループに対
する速度指令V'cmdとなる。以後アキュムレータAの値
が設定値bを越えるまでステップT1、T3〜T5、T
12、T10、T11の処理を周期毎と繰り返し実行し
バックラッシ加速補正は行われない。
(アキュムレータAの値)が設定値aを超えると、ステ
ップT5からステップT12に進み、バックラッシ加速
補正量BLCMPを「0」にセットし、ステップT10
へ進実、速度指令の補正は行われず位置ループ制御処理
で求められた速度指令Vcmd がそのまま速度ループに対
する速度指令V'cmdとなる。以後アキュムレータAの値
が設定値bを越えるまでステップT1、T3〜T5、T
12、T10、T11の処理を周期毎と繰り返し実行し
バックラッシ加速補正は行われない。
【0032】さらにサーボモータが回転し、アキュムレ
ータAの値が設定値bを超えると、ステップT5からス
テップか13へ進み、バックラッシ加速補正量BLCM
Pとして第2のオフセット量をセットすることになる
が、この第2の実施例では、予め実験的に求められた加
速度α0 のときの最適第2のオフセット量δが設定され
ており、これら設定値と方向反転時の加速度αより上記
第1式の演算を行なって得られる第2のオフセット量が
バックラッシ加速補正量BLCMPとしてセットされる
(ステップT13)。方向反転時の加速度αは、位置ル
ープ処理によって求められる当該周期の速度指令から前
周期において求められた速度指令を減じて位置、速度ル
ープ処理周期で除して求めることもできるが、位置、速
度ループ処理周期は非常に短いことから精度良く加速度
を求めることが難しいので、本実施例では、数値制御装
置から分配される分配周期毎の移動指令から加速度を求
める。即ち、分配周期毎の移動指令は分配周期間の移動
量であるから速度とみることができ、当該分配周期の移
動指令から前分配周期の移動指令を減じることによって
加速度αを求めることができる。なお、実験によって最
適第2のオフセット量δを求めたときの加速度α0 も同
様にして求めることによって加速度に対応する第2のオ
フセット量を求めることができる。
ータAの値が設定値bを超えると、ステップT5からス
テップか13へ進み、バックラッシ加速補正量BLCM
Pとして第2のオフセット量をセットすることになる
が、この第2の実施例では、予め実験的に求められた加
速度α0 のときの最適第2のオフセット量δが設定され
ており、これら設定値と方向反転時の加速度αより上記
第1式の演算を行なって得られる第2のオフセット量が
バックラッシ加速補正量BLCMPとしてセットされる
(ステップT13)。方向反転時の加速度αは、位置ル
ープ処理によって求められる当該周期の速度指令から前
周期において求められた速度指令を減じて位置、速度ル
ープ処理周期で除して求めることもできるが、位置、速
度ループ処理周期は非常に短いことから精度良く加速度
を求めることが難しいので、本実施例では、数値制御装
置から分配される分配周期毎の移動指令から加速度を求
める。即ち、分配周期毎の移動指令は分配周期間の移動
量であるから速度とみることができ、当該分配周期の移
動指令から前分配周期の移動指令を減じることによって
加速度αを求めることができる。なお、実験によって最
適第2のオフセット量δを求めたときの加速度α0 も同
様にして求めることによって加速度に対応する第2のオ
フセット量を求めることができる。
【0033】こうして求めたバックラッシ加速補正量B
LCMPを位置ループ制御処理によって求められた速度
指令Vcmd に加算して補正された速度指令V'cmdを求
め、この速度指令V'cmdで速度ループ制御処理を実行し
トルク指令Tcmd を求め電流ループへ引き渡す。以下、
アキュムレータAの値が設定値cをこえるまでステップ
T1、T3〜T5、T13、T10、T11の処理を各
周期毎繰り返す。アキュムレータAの値が設定移動量c
を超えると、ステップT5からステップT14に移行
し、フラグF1,F3を「0」にリセットすると共に、
アキュムレータAを「0」にリセットする。さらに、ス
テップT12に行してバックラッシ加速補正量BLCM
Pを「0」にセットし、ステップT10,T11の処理
を実行する。次の周期からは移動方向の反転がなけれ
ば、ステップT1、T3、T10、T11の処理を実行
することになる。この場合、バックラッシ加速補正量B
LCMPはすでに前周期のステップT12で「0」にセ
ットされているから、速度指令の補正は行われないこと
になる。
LCMPを位置ループ制御処理によって求められた速度
指令Vcmd に加算して補正された速度指令V'cmdを求
め、この速度指令V'cmdで速度ループ制御処理を実行し
トルク指令Tcmd を求め電流ループへ引き渡す。以下、
アキュムレータAの値が設定値cをこえるまでステップ
T1、T3〜T5、T13、T10、T11の処理を各
周期毎繰り返す。アキュムレータAの値が設定移動量c
を超えると、ステップT5からステップT14に移行
し、フラグF1,F3を「0」にリセットすると共に、
アキュムレータAを「0」にリセットする。さらに、ス
テップT12に行してバックラッシ加速補正量BLCM
Pを「0」にセットし、ステップT10,T11の処理
を実行する。次の周期からは移動方向の反転がなけれ
ば、ステップT1、T3、T10、T11の処理を実行
することになる。この場合、バックラッシ加速補正量B
LCMPはすでに前周期のステップT12で「0」にセ
ットされているから、速度指令の補正は行われないこと
になる。
【0034】図12〜図14は、半径40mmの円弧を
切削速度1000mm/分、及び6000mm/分で切
削したとき、理想的な円弧からの誤差を拡大して表示し
た図である。図12はバックラッシ加速補正を行わない
で工作機械の各軸サーボモータを制御したときの図であ
る。図13は、第1のオフセット量は方向反転時の積分
器の値によって初期値を決めてバックラッシ加速補正を
行い(第2実施例におけるステップT6〜T9の処理を
行なった場合)、第2のオフセット値を一定値にして
(第2の実施例におけるステップT13の処理を加速度
によって求めず一定な値として)バックラッシ加速補正
を行なって工作機械の各軸サーボモータを制御したとき
の図である。図14は、本発明の上記第2の実施例(第
1のオフセット量は方向反転時の積分器の値によって決
め、第2のオフセット量は方向反転時の加速度によって
決める図11に示す処理による実施例)により各軸サー
ボモータを制御したときの図である。そして、図12〜
図14の各図の(a)は切削速度が切削速度1000m
m/分の場合、(b)は切削速度6000mm/分の場
合である。バックラッシ加速補正を行わない図12の場
合では、象限が変わるとき、円弧切削面に大きな突起が
生じている。図13では、切削速度が遅いときには最適
補正がされ、象限が変わるとき円弧切削面に生じる象限
突起はかなり改善されている。しかし切削速度が上がる
と補正不足となり上記突起が大きくなっている。そし
て、本発明の第2の実施例を実施した図14では、切削
速度が遅い時は最適補正され、象限突起は非常に小さ
い。また、切削速度上がった時も、図12(b)と図1
3(b)を比較すると、象限突起が小さくなり切削面の
加工精度が向上していることが分かり、バックラッシ加
速補正がより正確に機能していることを示している。
切削速度1000mm/分、及び6000mm/分で切
削したとき、理想的な円弧からの誤差を拡大して表示し
た図である。図12はバックラッシ加速補正を行わない
で工作機械の各軸サーボモータを制御したときの図であ
る。図13は、第1のオフセット量は方向反転時の積分
器の値によって初期値を決めてバックラッシ加速補正を
行い(第2実施例におけるステップT6〜T9の処理を
行なった場合)、第2のオフセット値を一定値にして
(第2の実施例におけるステップT13の処理を加速度
によって求めず一定な値として)バックラッシ加速補正
を行なって工作機械の各軸サーボモータを制御したとき
の図である。図14は、本発明の上記第2の実施例(第
1のオフセット量は方向反転時の積分器の値によって決
め、第2のオフセット量は方向反転時の加速度によって
決める図11に示す処理による実施例)により各軸サー
ボモータを制御したときの図である。そして、図12〜
図14の各図の(a)は切削速度が切削速度1000m
m/分の場合、(b)は切削速度6000mm/分の場
合である。バックラッシ加速補正を行わない図12の場
合では、象限が変わるとき、円弧切削面に大きな突起が
生じている。図13では、切削速度が遅いときには最適
補正がされ、象限が変わるとき円弧切削面に生じる象限
突起はかなり改善されている。しかし切削速度が上がる
と補正不足となり上記突起が大きくなっている。そし
て、本発明の第2の実施例を実施した図14では、切削
速度が遅い時は最適補正され、象限突起は非常に小さ
い。また、切削速度上がった時も、図12(b)と図1
3(b)を比較すると、象限突起が小さくなり切削面の
加工精度が向上していることが分かり、バックラッシ加
速補正がより正確に機能していることを示している。
【0035】なお、上記第2の実施例では、第2のオフ
セット量を分配周期毎の移動指令から求めた加速度を用
いるから、第2のオフセット量によりバックラッシ加速
補正を行なっている間に分配周期が変わると求められる
加速度も変わることになる。しかし、この第2のオフセ
ット量を方向反転時の加速度によって求められる値に固
定するようにしてもよい。その場合には、方向反転時に
求められている加速度を読みだし、この値に加速度αを
固定すればよい。また、機械の摩擦特性が分かっている
ときには、その特性に合わせて第2のオフセット量を変
化させるようにしてもよい。さらに、静摩擦と動摩擦の
関係を考慮して、この第2のオフセット量は始めは大き
く順次減衰するようにしてもよい。
セット量を分配周期毎の移動指令から求めた加速度を用
いるから、第2のオフセット量によりバックラッシ加速
補正を行なっている間に分配周期が変わると求められる
加速度も変わることになる。しかし、この第2のオフセ
ット量を方向反転時の加速度によって求められる値に固
定するようにしてもよい。その場合には、方向反転時に
求められている加速度を読みだし、この値に加速度αを
固定すればよい。また、機械の摩擦特性が分かっている
ときには、その特性に合わせて第2のオフセット量を変
化させるようにしてもよい。さらに、静摩擦と動摩擦の
関係を考慮して、この第2のオフセット量は始めは大き
く順次減衰するようにしてもよい。
【0036】以上のように、本発明の第2の実施例で
は、方向反転時に反転後の積分器の目標値(方向反転時
における積分器の値の符号を逆にした値)としてバック
ラッシ加速補正の第1のオフセット量として、モータ自
体を過不足なく反転させ、かつ、モータ反転後機械の摩
擦力に打ち勝つためにバックラッシ加速補正として加え
る第2のオフセット量は、方向反転時の速度によって決
め、速度に比例する摩擦力に打ち勝つようにしたから、
この場合も過不足ないバックラッシ補正を行なうことが
できる。
は、方向反転時に反転後の積分器の目標値(方向反転時
における積分器の値の符号を逆にした値)としてバック
ラッシ加速補正の第1のオフセット量として、モータ自
体を過不足なく反転させ、かつ、モータ反転後機械の摩
擦力に打ち勝つためにバックラッシ加速補正として加え
る第2のオフセット量は、方向反転時の速度によって決
め、速度に比例する摩擦力に打ち勝つようにしたから、
この場合も過不足ないバックラッシ補正を行なうことが
できる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、移動方向が反転するとき、第
1のオフセット量によってバックラッシ加速補正を行
い、速度ループ制御の積分器の積分値の符号を速やかに
反転させサーボモータの移動方向を速やかに反転させる
と共に、第2のオフセットによるバックラッシ加速補正
によってテーブル等の被駆動体が速やかに静止摩擦力に
打ち勝ち移動できるようにした。そのため、移動方向の
反転時にサーボモータで駆動されるテーブル等の被駆動
体の遅れが少なくなる。その結果、工作機械等の送り軸
のを駆動するサーボモータの制御に本発明の方法を採用
した場合、円弧切削時に一方の軸の送り方向が変わった
ときに生じる突起を減少させることができる。特に、第
1のオフセット量を方向反転時の速度ループの積分器の
値から決めることによってモータを過不足なく反転させ
ることができる。また、第2のオフセット量を方向反転
時の加速度から決めることによって、モータ反転後の機
械の摩擦力に対応する最適なバックラッシ加速補正がで
きるから、過不足ないバックラッシ補正ができ、工作機
械等の送り軸のを駆動するサーボモータの制御に本発明
の方法を採用した場合、円弧切削の加工精度を格段と向
上させることができる。
1のオフセット量によってバックラッシ加速補正を行
い、速度ループ制御の積分器の積分値の符号を速やかに
反転させサーボモータの移動方向を速やかに反転させる
と共に、第2のオフセットによるバックラッシ加速補正
によってテーブル等の被駆動体が速やかに静止摩擦力に
打ち勝ち移動できるようにした。そのため、移動方向の
反転時にサーボモータで駆動されるテーブル等の被駆動
体の遅れが少なくなる。その結果、工作機械等の送り軸
のを駆動するサーボモータの制御に本発明の方法を採用
した場合、円弧切削時に一方の軸の送り方向が変わった
ときに生じる突起を減少させることができる。特に、第
1のオフセット量を方向反転時の速度ループの積分器の
値から決めることによってモータを過不足なく反転させ
ることができる。また、第2のオフセット量を方向反転
時の加速度から決めることによって、モータ反転後の機
械の摩擦力に対応する最適なバックラッシ加速補正がで
きるから、過不足ないバックラッシ補正ができ、工作機
械等の送り軸のを駆動するサーボモータの制御に本発明
の方法を採用した場合、円弧切削の加工精度を格段と向
上させることができる。
【図1】バックラッシ加速補正を行う時のサーボモータ
制御のブロック図である。
制御のブロック図である。
【図2】移動方向反転指令時の速度ループ制御内の積分
器の積分値を表す図である。
器の積分値を表す図である。
【図3】バックラッシ加速補正の例を示す図である。
【図4】移動方向反転時におけるモータとテーブルの移
動を説明する説明図である。
動を説明する説明図である。
【図5】本発明の第1の実施例のバックラッシ加速補正
量を示す図である。
量を示す図である。
【図6】本発明の実施例を実施する工作機械の制御系の
要部ブロック図である。
要部ブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施例における速度ループ処理
周期における処理のフローチャートである。
周期における処理のフローチャートである。
【図8】バックラッシ加速補正を行わずに、半径10m
mの円弧を切削したときの理想的な円弧からの誤差を拡
大して表示した図である。
mの円弧を切削したときの理想的な円弧からの誤差を拡
大して表示した図である。
【図9】従来のバックラッシ加速補正を行い、半径10
mmの円弧を切削したときの理想的な円弧からの誤差を
拡大して表示した図である。
mmの円弧を切削したときの理想的な円弧からの誤差を
拡大して表示した図である。
【図10】本発明の第1の実施例のバックラッシ加速補
正を行い、半径10mmの円弧を切削したときの理想的
な円弧からの誤差を拡大して表示した図である。
正を行い、半径10mmの円弧を切削したときの理想的
な円弧からの誤差を拡大して表示した図である。
【図11】本発明の第2の実施例における速度ループ処
理周期における処理のフローチャートである。
理周期における処理のフローチャートである。
【図12】バックラッシ加速補正を行わずに、半径40
mmの円弧を切削速度1000mm/分、6000mm
/分で切削したときの理想的な円弧からの誤差を拡大し
て表示した図である。
mmの円弧を切削速度1000mm/分、6000mm
/分で切削したときの理想的な円弧からの誤差を拡大し
て表示した図である。
【図13】第1のオフセット量を方向反転時の積分器の
値によって決め、第2のオフセット量を一定値としてバ
ックラッシ加速補正を行なったときの、半径40mmの
円弧を切削速度1000mm/分、6000mm/分で
切削したときの理想的な円弧からの誤差を拡大して表示
した図である。
値によって決め、第2のオフセット量を一定値としてバ
ックラッシ加速補正を行なったときの、半径40mmの
円弧を切削速度1000mm/分、6000mm/分で
切削したときの理想的な円弧からの誤差を拡大して表示
した図である。
【図14】本発明の第2の実施例のバックラッシ加速補
正を行い、半径40mmの円弧を切削速度1000mm
/分、6000mm/分で切削したときの理想的な円弧
からの誤差を拡大して表示した図である。
正を行い、半径40mmの円弧を切削速度1000mm
/分、6000mm/分で切削したときの理想的な円弧
からの誤差を拡大して表示した図である。
10 モータ 11 テーブル 12 機械摩擦面 BLCMP1 第1のオフセット量 BLCMP2 第2のオフセット量
Claims (6)
- 【請求項1】 被駆動体を駆動するサーボモータの駆動
方向反転時の制御方法において、移動指令の方向若しく
は位置偏差の符号が反転すると、位置ループ制御で求め
られた速度指令に第1の設定オフセット量を加算し速度
ループへの速度指令とし、モータの移動方向反転後、第
2の設定オフセット量を上記位置ループ制御で求められ
る速度指令に加算して速度ループへの速度指令としてサ
ーボモータを制御するサーボモータの制御方法。 - 【請求項2】 上記第1の設定オフセット量の上記加算
終了位置及び上記第2の設定オフセット量の加算開始位
置及び終了位置は、サーボモータの反転からの移動量に
よって制御する請求項1記載のサーボモータの制御方
法。 - 【請求項3】 上記第1の設定オフセット量は方向反転
時の速度ループ制御の積分器の値の符号を反転した値を
反転後の積分器の目標値とし、速度ループ処理周期ごと
該目標値からその時の速度ループ制御の積分器の積分値
を減じた値に比例する値として順次減衰するようにした
請求項1または請求項2記載のサーボモータの制御方
法。 - 【請求項4】 上記第2のオフセット量は方向反転時の
指令加速度によって決める請求項1、請求項2または請
求項3記載のサーボモータの制御方法。 - 【請求項5】 上記第2のオフセット量は方向反転時の
指令加速度に比例する値を初期値とし、速度ループ処理
周期ごと順次減少させる請求項4記載のサーボモータの
制御方法。 - 【請求項6】 上記第1,第2の設定オフセット量は、
一定量の値か時間と共に減衰する値かの組み合わせで設
定されている請求項1または請求項2記載のサーボモー
タの制御方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27886193A JP3285681B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-10-13 | サーボモータの制御方法 |
PCT/JP1994/000695 WO1994025910A1 (en) | 1993-04-28 | 1994-04-26 | Method for controlling servomotor |
US08/356,301 US5517100A (en) | 1993-04-28 | 1994-04-26 | Method of controlling a servo motor |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12324593 | 1993-04-28 | ||
JP5-123245 | 1993-04-28 | ||
JP27886193A JP3285681B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-10-13 | サーボモータの制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0713631A true JPH0713631A (ja) | 1995-01-17 |
JP3285681B2 JP3285681B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=26460228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US5517100A (ja) |
JP (1) | JP3285681B2 (ja) |
WO (1) | WO1994025910A1 (ja) |
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US10108177B2 (en) | 2015-06-18 | 2018-10-23 | Mitsubishi Electric Corporation | Control parameter adjustment device |
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JP3805309B2 (ja) * | 2003-01-30 | 2006-08-02 | ファナック株式会社 | サーボモータ駆動制御装置 |
WO2007128060A1 (en) * | 2006-05-05 | 2007-11-15 | Bt Imaging Pty Ltd | Method and system for testing indirect bandgap semiconductor devices using luminescence imaging |
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JP6177705B2 (ja) | 2014-02-21 | 2017-08-09 | 三菱重工業株式会社 | 機械装置の制御装置及び摩擦補償用のゲイン決定方法 |
JP5890488B1 (ja) * | 2014-08-05 | 2016-03-22 | ファナック株式会社 | ツールをワークに押付けて作業を行うロボットの制御装置 |
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JPH01228751A (ja) * | 1988-03-09 | 1989-09-12 | Fanuc Ltd | 2つの主軸を有する工作機械 |
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-
1993
- 1993-10-13 JP JP27886193A patent/JP3285681B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-04-26 US US08/356,301 patent/US5517100A/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-04-26 WO PCT/JP1994/000695 patent/WO1994025910A1/ja active Application Filing
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