JPH0713551U - 自動車用チェンジレバーのブーツ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組付け性が向上し、形状もシンプルな自動車
用チェンジレバーのブーツ構造を提供する。 【構成】 ブラケット１のサポーター１ａの下端部にブ
ーツ８の内縁部８ａを嵌着して、ベース４の円筒部４ａ
にブラケット１のサポーター１ａを下方から嵌入し、ブ
ーツ８でサポーター１ａと円筒部４ａとの間の隙間Ｔの
下部をカバーすると共に、ブーツ８の外縁部８ｂをベー
ス４の下面に接触させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、組付け性が向上する自動車用チェンジレバーのブーツ構造に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車用チェンジレバーとしては、図３に示すように、ブラケット１の 円筒状サポーター１ａ内に嵌合させたボールシート２ａ，２ｂでチェンジレバー ３のボール部３ａを回動自在に支持するものが実用化されている。

【０００３】 上記ブラケット１のサポーター１ａがベース４の円筒部４ａ内に下方から隙間 Ｔを隔てて嵌入され、上記サポーター１ａの上端部とベース４の円筒部４ａの上 端部とにまたがって、サポーター１ａと円筒部４ａとの間の隙間Ｔの上部をカバ ーするマウントラバーブーツ５が嵌着されている。

【０００４】 また、上記ベース４の円筒部４ａの上端部に嵌着したマウントラバーブーツ５ の外縁部５ａの外面にアシストブーツ６の下端部６ａを嵌着して、該アシストブ ーツ６の上端部６ｂをチェンジレバー３の外周に嵌着している。

【０００５】 上記マウントラバーブーツ５は、上記隙間Ｔからダストが車室内に侵入するの を防止するためのものであり、上記アシストブーツ６は、車外の騒音が車室内に 侵入するのを防止するためのものであり、ブーツ５，６を二重にすることにより 、透過音を減少させる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記アシストブーツ６は、マウントラバーブーツ５の上から組 付ける構造であるから、ブーツ５，６が二重になるために組付けが困難であるう え、アシストブーツ６が外れやすいという問題があった。また、上記アシストブ ーツ６を組付けるときに、マウントラバーブーツ５がサポーター１ａや円筒部４ ａから外れても、その確認が困難であるという問題もあった。

【０００７】 そこで、本考案の目的は、組付け性が向上し、形状もシンプルな自動車用チェ ンジレバーのブーツ構造を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、ブラケットの円筒状サポーター内に嵌 合させたボールシートでチェンジレバーのボール部を回動自在に支持する自動車 用チェンジレバーであって、 上記ブラケットのサポーターがベースの円筒部内に下方から隙間を隔てて嵌入 され、上記サポーターの下端部にブーツの内縁部が嵌着され、該ブーツがサポー ターと上記ベースの円筒部との間の隙間の下部をカバーして、その外縁部が上記 ベースの下面に接触されていることを特徴としている。

【０００９】

【作用】

本考案によれば、ブラケットのサポーターの下端部にブーツの内縁部を嵌着し て、ベースの円筒部にブラケットのサポーターを下方から嵌入すると、ブーツが サポーターと円筒部との間の隙間の下部をカバーすると共に、ブーツの外縁部が ベースの下面に接触するようになる。これにより、ブラケットのサポーターとベ ースの円筒部との間の隙間の下部から、ダストが車室内に侵入するのを未然に防 止できるようになる。上記ブーツは、車外の騒音が車室内に侵入するのも防止す る。

【００１０】 また、ブーツの組付けは、ブーツの内縁部をブラケットのサポーターの下縁部 に嵌着するだけでよく、ベースの円筒部にブラケットのサポーターを下方から嵌 入すると、ブーツが自動的に隙間の下部をカバーして、その外縁部がベースの下 面に接触するので、組付け性が良好であり、ブーツが外れることもない。また、 ブーツの形状も円板状のシンプルなものでよく、製造コストが安くなり、重量も 軽減する。

【００１１】 なお、チェンジレバーのボール部で発生する異音が車室内に侵入するのを防止 するために、ブラケットのサポーターの上端部とベースの円筒部の上端部とにま たがって、上記隙間の上部をカバーするブーツを別に嵌着しても良い。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 なお、図３の従来技術と同一構成・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明 は省略する。 図１に示すように、ブラケット１の円筒状サポーター１ａがベース４の円筒部 ４ａ内に下方から隙間Ｔを隔てて嵌入されている。

【００１３】 上記サポーター１ａの上端部とベース４の円筒部４ａの上端部とにまたがって 、サポーター１ａと円筒部４ａとの間の隙間Ｔの上部をカバーするゴム製のブー ツ（マウントラバーブーツ）５が嵌着されている。該ブーツ５は、車外の騒音が 車室内に侵入するのを防止するためのものである。

【００１４】 一方、ゴム製の円板状ブーツ（アシストブーツ）８が設けられ、該ブーツ８は 、内縁部８ａを上記ブラケット１のサポーター１ａの下端部に嵌着する。

【００１５】 該ブーツ８は、ベース４にブラケット１を組付ける前に、ブラケット１のサポ ーター１ａの下端部に予め嵌着しておき、ベース４の円筒部４ａにブラケット１ のサポーター１ａを下方から嵌入すると、ブーツ８が自動的に隙間Ｔの下部をカ バーして、その外縁部８ｂがベース４の下面に接触するようになる。

【００１６】 これにより、上記隙間Ｔの下部からダストが車室内に侵入するのが未然に防止 できる。上記ブーツ８は、車外の騒音が車室内に侵入するのも防止する。また、 ブラケット１のサポーター１ａをベース４の円筒部４ａに嵌入するだけでブーツ ８を組付けることができるから、組付け性が良好であり、組付け時にブーツ８が 外れることもなくなる。さらに、ブーツ８の形状もシンプルであるから、製造コ ストが安価であり、重量も軽減する。

【００１７】 上記ブーツ８の外縁部８ｂは、その弾力でベース４の下面に接触するが、図２ に示すように、ブーツ８の外縁部８ｂの上面に突起８ｃを形成し、該突起８ｃを 上記ベース４の係止孔４ｂに係止して、接触安定性を向上させるようにしてもよ い。

【００１８】 なお、車種によっては、ブラケット１のサポーター１ａとベース４の円筒部４ ａとの間の隙間Ｔの上部または下部のいずれか一方のみをカバーするシングルブ ーツの場合もあり、この場合には、上記隙間Ｔの上部をカバーするブーツ５より も、上記隙間Ｔの下部をカバーするブーツ８を採用した方が組付け等に有利であ る。

【００１９】

【考案の効果】

以上の説明より明らかなように、本考案の自動車用チェンジレバーのブーツ構 造は、ブラケットのサポーターの下端部にブーツの内縁部を嵌着して、該ブーツ でサポーターと円筒部との間の隙間の下部をカバーすると共に、ブーツの外縁部 をベースの下面に接触させるようにしたものである。したがって、ブラケットの サポーターとベースの円筒部との間の隙間の下部から、ダストが車室内に侵入す るのを未然に防止できると共に、車外の騒音が車室内に侵入するのも防止できる ようになる。

【００２０】 また、ブーツの組付けは、内縁部をブラケットのサポーターの下縁部に嵌着す るだけでよく、ベースの円筒部にブラケットのサポーターを嵌入すると、ブーツ が自動的に隙間の下部をカバーして、その外縁部がベースの下面に接触するので 、組付け性が向上すると共に、ブーツが外れることもなく、さらに、ブーツの形 状も円板状のシンプルなものでよく、製造コストが安くなり、重量も軽減するよ うになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のチェンジレバーのブーツ構造の断面
図

【図２】 図１のブーツの変形例の要部断面図

【図３】 従来のチェンジレバーのブーツ構造の断面図

【符号の説明】

１…ブラケット、１ａ…サポーター、２ａ，２ｂ…ボー
ルシート、３…チェンジレバー、３ａ…ボール部、４…
ベース、４ａ…円筒部、８…ブーツ、８ａ…内縁部、８
ｂ…外縁部、Ｔ…隙間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブラケットの円筒状サポーター内に嵌合
   させたボールシートでチェンジレバーのボール部を回動
   自在に支持する自動車用チェンジレバーであって、 上記ブラケットのサポーターがベースの円筒部内に下方
   から隙間を隔てて嵌入され、上記サポーターの下端部に
   ブーツの内縁部が嵌着され、該ブーツがサポーターと上
   記ベースの円筒部との間の隙間の下部をカバーして、そ
   の外縁部が上記ベースの下面に接触されていることを特
   徴とする自動車用チェンジレバーのブーツ構造。