JPH07134451A - 画像読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像読取装置に関し、原稿載置台を原稿反転機
構の一部として利用することにより、原稿の反転機構の
設置スペースを大幅に低減することができ、小型な画像
読取装置を提供することを目的としている。 【構成】原稿トレイ14を、原稿Ｓを給紙する第１摺動位
置および画像の読取後の原稿Ｓが排紙される第２摺動位
置の間を摺動可能に構成するとともに、切換爪30を、画
像読取手段21によって画像が読取られた原稿Ｓを原稿ト
レイ14上に排紙する第１搬送経路および原稿トレイ14下
方に設けられた排紙台29に排紙する第２排紙経路に切換
可能に構成し、ＳＣＵ15によって切換爪30の切換位置お
よび原稿載置台の摺動位置を切換制御している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は原稿上の画像を読取可能
な画像読取装置に関し、詳しくは、原稿を搬送しながら
その原稿の両面の画像を読み取ることができる画像読取
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、複写機等の画像読取装置にあっ
ては、複数の原稿の自動的に画像読取位置に搬送して原
稿の画像を読み取った後、外部に排紙するようにした自
動原稿搬送装置を搭載したものがあり、この自動原稿搬
送装置にあっては、原稿の両面の画像を読み取る反転機
構を備えたものがある。

【０００３】従来のこの種の反転機構を備えた画像読取
装置としては、例えば、特開平３−２７０３６８号公報
に記載されたようなものが知られており、図４のように
示される。図４において、原稿載置台１に載置された複
数の原稿Ｓは、分離ローラ２によって最下位に位置する
原稿Ｓが１枚分離された後、給紙ローラ３によって原稿
給紙路Ａに給紙されるようになっている。

【０００４】原稿給紙路Ａに給紙された原稿Ｓは切換制
御弁４を有する原稿搬送路Ｂに搬送され、実線位置に切
り換えられた通路切換弁４によってさらに原稿搬送路Ｃ
に搬送される。そして、この搬送路Ｃ上に設けられた読
取センサ５によって片面の画像が読み取られる。そし
て、原稿Ｓは原稿搬送路Ｃで反転された後、破線位置に
切り換えられ切換弁４によって搬送路Ｂを通して原稿搬
送路Ｄに搬送され、この搬送路Ｄ上に設けられた読取セ
ンサ６によって他方の画像が読み取られる。次いで、原
稿搬送路Ｄによって反転された後、実線位置に切り換え
られた通路切換弁４によって搬送路Ｂを通して原稿搬送
路Ｃ側に搬送される。

【０００５】このとき、切換弁７の先端が上方に移動し
て原稿Ｓを搬送路Ｃに搬送する搬送路が遮断され、原稿
Ｓは原稿排紙路Ｅを通して排紙トレイ８上に排紙され
る。この結果、原稿Ｓが搬送されながら原稿の両面に形
成された画像が自動的に読み取られる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像読取装置にあっては、原稿の両面を読み
取るために原稿を反転して搬送する原稿搬送路Ｂ〜Ｄか
らなる反転機構を有するため、そのスペースが増大して
しまい、画像読取装置が大型化してしまうという問題が
あった。

【０００７】また、複雑な原稿搬送路Ｂ〜Ｄを有するの
で、搬送路Ｂ〜Ｄ上で原稿Ｓのジャムが発生した場合
に、ジャム原稿を取り除く作業が面倒となってしまい、
サービスマンでなければ取り除けないような事態が発生
するおそれがあり、そのメンテナンス性が悪化してしま
うという問題があった。そこで請求項１記載の発明は、
原稿載置台を原稿反転機構の一部として利用することに
より、原稿の反転機構の設置スペースを大幅に低減する
ことができ、小型な画像読取装置を提供することを目的
としている。

【０００８】請求項２記載の発明は、原稿反転機構の搬
送路上で原稿の画像を読み取るようにして原稿反転機構
の構造を簡素化し、原稿のジャムが発生した場合にこれ
を容易に取り除くことができ、メンテナンスを容易に行
なうことができる画像読取装置を提供することを目的と
している。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
上記課題を解決するために、原稿を搬送しながら該原稿
に記載されている画像を読取可能な画像読取装置におい
て、複数の原稿を載置するとともに、原稿を給紙する第
１摺動位置および画像の読取後の原稿が排紙される第２
摺動位置の間を摺動可能な原稿載置台と、該原稿載置台
上の原稿を反転させて原稿の読取位置に給紙する給紙手
段と、該給紙手段によって読取位置に給紙された原稿の
画像を読取可能な画像読取手段と、画像読取手段によっ
て画像が読取られた原稿を原稿載置台上に排紙する第１
排紙経路および原稿載置台下方に設けられた排紙台に排
紙する第２排紙経路に切換可能な切換手段と、該切換手
段の切換位置および原稿載置台の摺動位置を切換制御す
る制御手段と、を備えたことを特徴としている。

【００１０】請求項２記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項１記載の発明において、前記画像読取
手段が、給紙手段の原稿搬送路上で原稿の画像を読取る
ように構成されたことを特徴としている。

【００１１】

【作用】請求項１記載の発明では、原稿載置台が、原稿
を給紙する第１摺動位置および画像の読取後の原稿が排
紙される第２摺動位置の間を摺動可能に構成されるとと
もに、切換手段が画像読取手段によって画像が読取られ
た原稿を原稿載置台上に排紙する第１排紙経路および原
稿載置台下方に設けられた排紙台に排紙する第２排紙経
路に切換可能に構成され、制御手段によって切換手段の
切換位置および原稿載置台の摺動位置が切換制御され
る。

【００１２】このように構成されるので、原稿の両面読
取時には、第１摺動位置にある原稿載置台から原稿が給
紙されると、該原稿が給紙手段によって反転され、画像
読取手段によって原稿の一方側の画像が読み取られた
後、第１排紙経路にある切換手段によって原稿載置台側
に搬送される。このとき、原稿排紙台は第２摺動位置に
切換られ、原稿はこの原稿載置台上に排紙される。

【００１３】次いで、原稿載置台が第１摺動位置に切換
られた後、該原稿が給紙手段によって反転され、画像読
取手段によって原稿の他方側の画像が読み取られた後、
第２排紙経路にある切換手段によって原稿載置台下方に
設けられた排紙台に排紙される。したがって、原稿載置
台が原稿反転機構の一部として利用され、原稿の反転機
構の設置スペースが大幅に低減される。この結果、画像
読取装置が小型化される。

【００１４】請求項２記載の発明では、画像読取手段が
給紙手段の原稿搬送路上で原稿の画像を読取るように構
成されるので、原稿反転機構の搬送路上で原稿の画像を
読み取ることができる。この結果、原稿反転機構の構造
を簡素化することができ、ジャムが発生した場合にこれ
を容易に取り除くことができる。この結果、メンテナン
スを容易に行なうことができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
１〜３は請求項１または２記載の発明に係る画像読取装
置の一実施例を示す図である。まず、構成を説明する。
図１(ａ)(ｂ)において、11は原稿自動給送装置(以下、
ＡＤＦという)12が搭載された画像読取装置であり、該
ＡＤＦ12は画像読取装置11のコンタクトガラス13を覆っ
ている。

【００１６】この読取装置11の上部には原稿載置台とし
ての原稿トレイ14が設けられており、この原稿トレイ14
は摺動用シャフト14ａがＡＤＦ12本体に摺動自在に取付
けられている。この摺動用シャフト14ａは図示しないク
ラッチによって矢印Ａ方向に摺動するように駆動される
ようになっており、このクラッチは制御手段としてのＳ
ＣＵ(システム制御装置)15からの信号に応じて駆動され
るようになっている。なお、このＳＣＵ15はＣＰＵ、Ｒ
ＯＭ、ＲＡＭ等から構成され、本画像読取装置11全体を
制御するものである。

【００１７】また、原稿トレイ14は原稿載置面がピック
アップローラ16側に移動するようになっており、原稿Ｓ
を原稿載置面とローラ16の間に挟持させるようになって
いる。ピックアップローラ16は原稿トレイ14上から原稿
Ｓを給紙するものであり、このローラ16によって給紙さ
れた原稿Ｓはレジストローラ17によって所定のタイミン
グで給紙された後、搬送ドラム18およびこのドラム18に
摺接する複数の搬送ローラ19およびアイドラローラ19ａ
によって反転されて搬送されるようになっている。

【００１８】この搬送ドラム18の下面側には原稿読取位
置である原稿読取部20が設けられており、この読取部20
は原稿Ｓの搬送方向に短い長さで延在するコンタクトガ
ラスから構成されている。上述したピックアップローラ
16、レジストローラ17、反転ドラム18、搬送ローラ19お
よびアイドラローラ19ａは原稿トレイ14上の原稿を反転
させて原稿Ｓの読取位置(画像読取部20)に給紙する給紙
手段を構成している。

【００１９】この読取部20およびコンタクラガラス13の
下方には、画像読取手段21が設けられており、この画像
読取手段21は、原稿読取部20に照射可能な照明ランプ22
と、この照明ランプ22からの反射光が入光される第１〜
３ミラー23〜25と、これらミラー23〜25からの光が集光
されるレンズ26と、該レンズ26に集光された光を電気信
号に変換して画像信号を取り出すＣＣＤ(負荷結合デバ
イス)27と、から構成されている。

【００２０】また、上述した照明ランプ21および第１〜
３ミラー23〜25はモータ部27によって矢印Ｂ方向に移動
するようになっており、コンタクトガラス13に原稿Ｓが
直接載置されたときに、該原稿Ｓ上を走査して原稿Ｓの
画像を読み取るようになっている。一方、搬送ドラム19
の原稿Ｓの搬送方向下流側には分岐路28が形成されてお
り、この分岐路28は原稿Ｓを原稿トレイ14側に排紙する
搬送路と原稿トレイ14下方に設けられた排紙台29に排紙
する搬送路とに分岐されている。

【００２１】この分岐路28上には切換手段としての切換
爪30が設けられており、この切換爪30はＳＣＵ15からの
信号によって切換駆動されるようになっている。具体的
には、切換爪30はＳＣＵ15からの信号に応じて搬送ドラ
ム18によって反転された原稿Ｓを原稿トレイ14側の搬送
路(第１排紙経路)と排紙台29側の搬送路(第２排紙経路)
に搬送するように切換られる。また、分岐路28の下流に
はそれぞれローラ対31、32が設けられており、このロー
ラ対31、32はそれぞれ原稿Ｓを排紙台29および排紙トレ
イ14に搬送するものである。

【００２２】また、原稿トレイ14はＳＣＵ15からの信号
に基づいて切換爪30が第１排紙経路に切り換えられたと
きに、破線で示す位置(第１摺動位置)に切換られるよう
になっており、原稿Ｓを離隔させて搬送ドラム18によっ
て搬送される原稿Ｓが排紙可能になっている。また、該
原稿Ｓを給紙する際にはＳＣＵ15からの信号に基づいて
実線で示す位置(第２摺動位置)に切換られるようになっ
ており、ピックアップローラ16に原稿Ｓを摺接させて再
度給紙するようになっている。すなわち、原稿トレイ14
はＳＣＵ15からの出力信号に応じて第１摺動位置および
第２摺動位置の間を摺動するものである。

【００２３】また、ローラ対31近傍には原稿検知センサ
33が設けられており、このセンサ33は原稿Ｓの前後端を
検知して検出情報をＳＣＵ15に出力する。ＳＣＵ15はＣ
ＰＵでこの検出情報を基づいて原稿Ｓが原稿トレイ14に
排紙されたことを認識し、原稿トレイ14の摺動用シャフ
ト14ａ駆動用のクラッチに信号を出力して原稿トレイ14
を切換制御する。

【００２４】次に、画像読取装置11の動作を図２、３に
基づいて説明する。原稿Ｓの両面読取時 まず、図２(ａ)に示すように、原稿トレイ14上に載置さ
れた原稿をピックアップローラ16で給紙した後、レジス
トローラ17で所定のタイミングで搬送ドラム18に搬送し
て反転させる。このとき、原稿読取部20上を搬送される
原稿Ｓの一方の面の画像を画像読取手段21によって読み
取る。

【００２５】また、このとき、ＳＣＵ15からの出力信号
によって切換爪30を原稿トレイ14側に排紙する搬送路
(第１排紙経路)に切換えることより、原稿Ｓを原稿トレ
イ14側に搬送する。また、切換爪30を通過した原稿Ｓの
先端は原稿検知センサ33によって検出されるため、ＣＰ
Ｕ15はこのセンサ33から信号が入力すると、ＳＣＵ15は
摺動用シャフト14ａ駆動用クラッチに信号を送り、原稿
トレイ14を矢印Ａ方向に移動させて第１摺動位置に切換
える(図２(ｂ)参照)。

【００２６】この結果、原稿Ｓは排紙ローラ対31によっ
て原稿トレイ14上に向かって排紙される。また、この原
稿は画像読取手段21によって画像が読み取られた面と反
対側の面が上部に位置する。次いで、原稿検知センサ33
が原稿の後端部を検出すると、ＳＣＵ15はこの検出信号
が入力してから所定時間後に原稿トレイ14を第２摺動位
置に切り換えて元の位置に復帰させる(図３(ａ)参照)。

【００２７】なお、ＳＣＵ15で所定時間経過後に切換る
のは、原稿Ｓが原稿トレイ14上に排紙される前に原稿ト
レイ14が第１摺動位置に切り換えられるのを防止するた
めである。次いで、この原稿Ｓを上述したようにローラ
16、17によって搬送ドラム18に給紙し、原稿読取部20上
の搬送路で原稿Ｓの他方の面の画像を読み取る。このと
き、ＳＣＵ15によって切換爪30が排紙台29側の搬送路
(第２排紙経路)に切換られるため(図３(ｂ)参照)、原稿
Ｓはローラ対32によって排紙台29上に排紙される。この
結果、原稿Ｓの両面の画像が読み取られる。

【００２８】なお、ＳＣＵ15の画像読取手段21によって
読み取られた画像は、原稿の一方の面と他方の面とで天
地が逆になっているが、本実施例では、ＲＡＭがワーク
エリアとして使用され、画像読取手段21によって読み取
られた画像はＲＡＭによって展開されることにより整合
性が取られるようになっている。原稿Ｓの片面読取時 この場合には、図３(ｂ)に示すように、切換爪30を第２
排紙経路に切換えた状態で原稿Ｓを給紙し、原稿読取位
置20で原稿Ｓの片面の画像を読み取った後、そのまま排
紙台29に原稿Ｓを排紙する。

【００２９】このように本実施例では、原稿トレイ14
を、原稿Ｓを給紙する第１摺動位置および画像の読取後
の原稿Ｓが排紙される第２摺動位置の間を摺動するよう
に構成するとともに、切換爪30を、画像読取手段21によ
って画像が読取られた原稿Ｓを原稿トレイ14上に排紙す
る第１排紙経路および原稿トレイ14下方に設けられた排
紙台29に排紙する第２排紙経路に切換可能に構成し、Ｓ
ＣＵ15によって切換爪30の切換位置および原稿載置台の
摺動位置を切換制御しているため、原稿トレイ14を原稿
反転機構の一部として利用することができ、原稿Ｓの反
転機構の設置スペースを大幅に低減することができる。
この結果、画像読取装置11を小型化することができる。

【００３０】また、画像読取手段21が搬送ドラム18の原
稿搬送路上で原稿Ｓの画像を読取るように構成されるの
で、原稿反転機構の搬送路上で原稿Ｓの画像を読み取る
ことができる。この結果、原稿反転機構の構造を簡素化
することができ、ジャムが発生した場合にこれを容易に
取り除くことができる。この結果、メンテナンスを容易
に行なうことができる。

【００３１】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、原稿載置
台を原稿反転機構の一部として利用することができ、原
稿の反転機構の設置スペースを大幅に低減することがで
きる。この結果、画像読取装置を小型化することができ
る。請求項２記載の発明によれば、原稿反転機構の搬送
路上で原稿の画像を読み取ることができる。この結果、
原稿反転機構の構造を簡素化することができ、ジャムが
発生した場合にこれを容易に取り除くことができる。こ
の結果、メンテナンスを容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１または２記載の発明に係る画像読取装
置の一実施例を示す図であり、(ａ)はその概略構成図、
(ｂ)は反転機構の構成図である。

【図２】一実施例の画像読取装置の動作を説明する図で
ある。

【図３】一実施例の画像読取装置の動作を説明する図で
あり、図２に連続する動作を示している。

【図４】従来の画像読取装置の反転機構の構成図であ
る。

【符号の説明】

11 画像読取装置 14 原稿トレイ(原稿載置台) 15 ＳＣＵ(制御手段) 16 ピックアップローラ(給紙手段) 17 レジストローラ(給紙手段) 18 搬送ドラム(給紙手段) 19 搬送ローラ(給紙手段) 19ａ アイドラローラ 20 原稿読取部(原稿読取位置) 21 画像読取手段 30 切換爪(切換手段)

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 1/04

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿を搬送しながら該原稿に記載されてい
   る画像を読取可能な画像読取装置において、 複数の原稿を載置するとともに、原稿を給紙する第１摺
   動位置および画像の読取後の原稿が排紙される第２摺動
   位置の間を摺動可能な原稿載置台と、 該原稿載置台上の原稿を反転させて原稿の読取位置に給
   紙する給紙手段と、 該給紙手段によって読取位置に給紙された原稿の画像を
   読取可能な画像読取手段と、 画像読取手段によって画像が読取られた原稿を原稿載置
   台上に排紙する第１排紙経路および原稿載置台下方に設
   けられた排紙台に排紙する第２排紙経路に切換可能な切
   換手段と、 該切換手段の切換位置および原稿載置台の摺動位置を切
   換制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像
   読取装置。
2. 【請求項２】前記画像読取手段が、給紙手段の原稿搬送
   路上で原稿の画像を読取るように構成されたことを特徴
   とする請求項１記載の画像読取装置。