JPH0713360B2 - 輪転オフセット印刷用塗被紙 - Google Patents
輪転オフセット印刷用塗被紙Info
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- JPH0713360B2 JPH0713360B2 JP113586A JP113586A JPH0713360B2 JP H0713360 B2 JPH0713360 B2 JP H0713360B2 JP 113586 A JP113586 A JP 113586A JP 113586 A JP113586 A JP 113586A JP H0713360 B2 JPH0713360 B2 JP H0713360B2
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- Japan
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- latex
- offset printing
- coated paper
- pigment
- paper
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Description
【発明の詳細な説明】 (A) 産業上の利用分野 本発明は輪転オフセット印刷用塗被紙に関し特に印刷時
の耐ブリスター適性が良好で、かつ白紙光沢及び印刷適
性に優れた輪転オフセット印刷用塗被紙に関するもので
ある。
の耐ブリスター適性が良好で、かつ白紙光沢及び印刷適
性に優れた輪転オフセット印刷用塗被紙に関するもので
ある。
(B) 従来の技術及び問題点 近年のオフセット印刷においては、多色印刷、そして高
速化へと技術革新が進んでおり、それに対応する為には
紙質の面や塗工液組成物の面からの改良が要求されてい
る。塗工液組成物の内、特にバインダーとしては、澱
粉、カゼイン、合成共重合体ラテックス等が使用されて
いるが、輪転オフセット印刷では枚葉オフセット印刷適
性に加えて、優れたウエットピック並びに耐ブリスター
性をそなえた、より高度な性能が要求される。
速化へと技術革新が進んでおり、それに対応する為には
紙質の面や塗工液組成物の面からの改良が要求されてい
る。塗工液組成物の内、特にバインダーとしては、澱
粉、カゼイン、合成共重合体ラテックス等が使用されて
いるが、輪転オフセット印刷では枚葉オフセット印刷適
性に加えて、優れたウエットピック並びに耐ブリスター
性をそなえた、より高度な性能が要求される。
従来ラテックスの面から改良する方法として耐ブリスタ
ー性に関して重合体のゲル含有量を制御する方法(特開
昭49-3505号)(特公昭59-3598号)及び異層合成ラテッ
クスを用いる方法(特公昭57-13679号)等が提案されて
いる。しかしこれらの方法では一長一短が有り、耐水
性、接着性、白紙光沢が良好なものは、ブリスター適性
が劣り、また逆にブリスター適性が良好なものは耐水
性、接着性、白紙光沢が劣る欠点が有る為、満足な輪転
オフセット用塗被紙は得られなかった。
ー性に関して重合体のゲル含有量を制御する方法(特開
昭49-3505号)(特公昭59-3598号)及び異層合成ラテッ
クスを用いる方法(特公昭57-13679号)等が提案されて
いる。しかしこれらの方法では一長一短が有り、耐水
性、接着性、白紙光沢が良好なものは、ブリスター適性
が劣り、また逆にブリスター適性が良好なものは耐水
性、接着性、白紙光沢が劣る欠点が有る為、満足な輪転
オフセット用塗被紙は得られなかった。
枚葉印刷と輪転オフセット印刷の相違点は、後者が印刷
されたインキを瞬間的に乾燥させる必要が有る事であ
り、この高温、高速乾燥機中で耐ブリスター性の悪い紙
はブリスターが発生する。ブリスター現象は塗被紙の含
有水分が高温によって瞬間的に水蒸気になるため内部圧
を生じ、これが塗被紙の内部強度より大きいと火ぶくれ
を生じることである。この対策としては内部強度を上
げるコート紙の多孔性を向上させる等が考えられるが
は高級なパルプを使用する必要が生じる。では粗い
顔料を用いた場合、白紙光沢、印刷光沢、ウエットピッ
ク等が悪くなる。といった欠点を有する。
されたインキを瞬間的に乾燥させる必要が有る事であ
り、この高温、高速乾燥機中で耐ブリスター性の悪い紙
はブリスターが発生する。ブリスター現象は塗被紙の含
有水分が高温によって瞬間的に水蒸気になるため内部圧
を生じ、これが塗被紙の内部強度より大きいと火ぶくれ
を生じることである。この対策としては内部強度を上
げるコート紙の多孔性を向上させる等が考えられるが
は高級なパルプを使用する必要が生じる。では粗い
顔料を用いた場合、白紙光沢、印刷光沢、ウエットピッ
ク等が悪くなる。といった欠点を有する。
(C) 発明の目的 かかる現状に鑑み、本発明者等は白紙光沢、印刷適性が
良好でブリスターの発生しない輪転オフセット用塗被紙
について種々の研究を行なった結果、特定のゲル含有量
を有する共重合体ラテックスを含む顔料塗被層を上塗り
顔料塗被層の下に設ける事により上塗り顔料塗被層に使
用する顔料及びバインダーに白紙光沢、印刷光沢、耐水
性、接着性の良好なものを選べばブリスター適性が良好
で白紙光沢等の紙質の良好な輪転オフセット印刷用塗被
紙が得られる事を見出し本発明に到った。
良好でブリスターの発生しない輪転オフセット用塗被紙
について種々の研究を行なった結果、特定のゲル含有量
を有する共重合体ラテックスを含む顔料塗被層を上塗り
顔料塗被層の下に設ける事により上塗り顔料塗被層に使
用する顔料及びバインダーに白紙光沢、印刷光沢、耐水
性、接着性の良好なものを選べばブリスター適性が良好
で白紙光沢等の紙質の良好な輪転オフセット印刷用塗被
紙が得られる事を見出し本発明に到った。
(D) 問題点を解決するための手段 即ち、本発明は原紙と上塗り顔料塗被層との間に一層以
上の顔料塗被層を有する輪転オフセット印刷用塗被紙に
おいて、下塗りの顔料塗被層がラテックスとしてゲル含
有量が5乃至60%である共重合体ラテックスを含む事を
特徴とする輪転オフセット印刷用塗被紙に関するもので
ある。
上の顔料塗被層を有する輪転オフセット印刷用塗被紙に
おいて、下塗りの顔料塗被層がラテックスとしてゲル含
有量が5乃至60%である共重合体ラテックスを含む事を
特徴とする輪転オフセット印刷用塗被紙に関するもので
ある。
本発明に於ては、上述の如く、ゲル含有量が5乃至60%
である共重合体ラテックスを使用するが、5%未満であ
ると充分にな接着強度が得られず、60%をこえると耐ブ
リスター効果がなくなってしまう。
である共重合体ラテックスを使用するが、5%未満であ
ると充分にな接着強度が得られず、60%をこえると耐ブ
リスター効果がなくなってしまう。
尚かかる特定のゲル含有量を有するラテックスの組成
は、ごく一般的に顔料塗工液に用いられる、スチレン・
ブタジエン共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリル
共重合体及びその変性物等の共役ジェン共重合体ラテッ
クスである。また、ゲル含有量を有するラテックスの使
用量は下塗り顔料塗被層の全顔料に対して、3重量%か
ら30重量%が好ましく3重量%以下では耐ブリスター適
性の効果が無く、30重量%より多くなっても耐ブリスタ
ー適性の効果が劣ってしまう。
は、ごく一般的に顔料塗工液に用いられる、スチレン・
ブタジエン共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリル
共重合体及びその変性物等の共役ジェン共重合体ラテッ
クスである。また、ゲル含有量を有するラテックスの使
用量は下塗り顔料塗被層の全顔料に対して、3重量%か
ら30重量%が好ましく3重量%以下では耐ブリスター適
性の効果が無く、30重量%より多くなっても耐ブリスタ
ー適性の効果が劣ってしまう。
又、上塗り顔料塗被層に使用する顔料及びバインダーは
枚葉オフセット印刷用塗被紙に一般に用いられている白
紙光沢、耐水性・接着強度等の良好なものが使用可能で
あるが、特にラテックスとしてゲル含有量が60%乃至95
%である共重合体ラテックスの使用が好ましい。
枚葉オフセット印刷用塗被紙に一般に用いられている白
紙光沢、耐水性・接着強度等の良好なものが使用可能で
あるが、特にラテックスとしてゲル含有量が60%乃至95
%である共重合体ラテックスの使用が好ましい。
本発明で用いる塗被紙用顔料としては、カオリン、炭酸
カルシウム、クレー、サチンホワイト、タルク、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、シリカ、酸化亜鉛、活性白
土、酸性白土、珪素土、レーキ、プラスチックピグメン
ト等が挙げられる。上記下塗り顔料塗被層に用いるラテ
ックス以外に本発明で用いるバインダーとしてはスチレ
ン・ブタジェン系、スチレン・アクリル系、酢ビ系・ア
クリル系、エチレン・酢ビ系・ブタジェン・メチルメタ
クリル系、酢ビ・ブチルアクリレート系等の各種共重合
体及びポリビニルアルコール、無水マレイン酸、スチレ
ン共重合体、イソブテン・無水マレイン酸共重合体、ア
クリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成バ
インダー、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱
粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得ら
れる冷水可溶性澱粉、カゼイン、大豆タン白等の天然系
バインダーなどの一般に知られたバインダーが挙げられ
る。また必要に応じて、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡
剤、耐水化剤、着色剤等の通常用いられている各種助剤
が適宜使用出来る。
カルシウム、クレー、サチンホワイト、タルク、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、シリカ、酸化亜鉛、活性白
土、酸性白土、珪素土、レーキ、プラスチックピグメン
ト等が挙げられる。上記下塗り顔料塗被層に用いるラテ
ックス以外に本発明で用いるバインダーとしてはスチレ
ン・ブタジェン系、スチレン・アクリル系、酢ビ系・ア
クリル系、エチレン・酢ビ系・ブタジェン・メチルメタ
クリル系、酢ビ・ブチルアクリレート系等の各種共重合
体及びポリビニルアルコール、無水マレイン酸、スチレ
ン共重合体、イソブテン・無水マレイン酸共重合体、ア
クリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成バ
インダー、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱
粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得ら
れる冷水可溶性澱粉、カゼイン、大豆タン白等の天然系
バインダーなどの一般に知られたバインダーが挙げられ
る。また必要に応じて、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡
剤、耐水化剤、着色剤等の通常用いられている各種助剤
が適宜使用出来る。
尚、本発明によるゲル含有量が5乃至60%である共重合
体ラテックスを含む顔料塗被層は原紙と上塗り顔料塗被
層との間に複数の層が有る場合、どの層になっても良
く、例えば、原紙にサイズプレスしたもの、又は原紙に
顔料塗被層をロールコーター等で塗被したものの上に本
発明の5乃至60%のゲル含有量のラテックスを含んだも
のを塗被し、上塗り顔料塗被層を塗被する場合も含まれ
る。
体ラテックスを含む顔料塗被層は原紙と上塗り顔料塗被
層との間に複数の層が有る場合、どの層になっても良
く、例えば、原紙にサイズプレスしたもの、又は原紙に
顔料塗被層をロールコーター等で塗被したものの上に本
発明の5乃至60%のゲル含有量のラテックスを含んだも
のを塗被し、上塗り顔料塗被層を塗被する場合も含まれ
る。
本発明による塗被組成物を基紙に塗被する方法は特に限
定されるものではなく、各種ブレードコーター、ロール
コーター、エアーナイフコーター、ショートドウェルコ
ーター等の通常の各種塗被装置が用いられる。
定されるものではなく、各種ブレードコーター、ロール
コーター、エアーナイフコーター、ショートドウェルコ
ーター等の通常の各種塗被装置が用いられる。
かくして塗被・乾燥された塗被紙は通常の如くスーパー
カレンダーなどの仕上げ工程により光沢付けが可能であ
るし、その他の一般的な加工手段はいずれも適用出来
る。
カレンダーなどの仕上げ工程により光沢付けが可能であ
るし、その他の一般的な加工手段はいずれも適用出来
る。
(E) 作用 本発明の内容のゲル含有量を有するラテックスを下塗り
顔料層に用いればブリスターの発生の原因である水の蒸
発の際の内部圧の緩和が得られ、蒸気がスムーズに外へ
出てゆく為ブリスターの発生が押えられると考えられ
る。その場合、上塗り顔料塗被層のブリスター適性に与
える影響はほとんど無く、為に最終顔料塗被層で白紙光
沢、耐水性、接着強度等の適性を向上させる配合を選択
する事が出来る。
顔料層に用いればブリスターの発生の原因である水の蒸
発の際の内部圧の緩和が得られ、蒸気がスムーズに外へ
出てゆく為ブリスターの発生が押えられると考えられ
る。その場合、上塗り顔料塗被層のブリスター適性に与
える影響はほとんど無く、為に最終顔料塗被層で白紙光
沢、耐水性、接着強度等の適性を向上させる配合を選択
する事が出来る。
又、下塗り顔料層のラテックスとして本発明に用いるゲ
ル含有量5%乃至60%のものを用いる以外に、例えばガ
ラス転移温度が60℃以上の合成共重合体ラテックスの存
在下に脂肪族共役ジオレフィンを含有する単量体混合物
を乳化重合して得られた異層合成共重合ラテックスを使
用しても同様の効果が得られる。さらに下塗り顔料層
に、カチオン性物質を含有させ、塗層の蒸気の抜けを良
くする場合も良好なブリスター適性を得る事が出来る。
ル含有量5%乃至60%のものを用いる以外に、例えばガ
ラス転移温度が60℃以上の合成共重合体ラテックスの存
在下に脂肪族共役ジオレフィンを含有する単量体混合物
を乳化重合して得られた異層合成共重合ラテックスを使
用しても同様の効果が得られる。さらに下塗り顔料層
に、カチオン性物質を含有させ、塗層の蒸気の抜けを良
くする場合も良好なブリスター適性を得る事が出来る。
以上によりブリスター適性が良好であり、なおかつ白紙
光沢、耐水性、接着強度の良好な輪転オフセット印刷用
塗被紙を得る事が出来るものである。
光沢、耐水性、接着強度の良好な輪転オフセット印刷用
塗被紙を得る事が出来るものである。
(F) 実施例 以下に本発明の効果を実施例により説明するが、本発明
はこれにより限定されるものではない。
はこれにより限定されるものではない。
なお、実施例中の「部」および「%」はそれぞれ「重量
部」および「重量%」を示す。
部」および「重量%」を示す。
尚、実施例中の諸測定値は次の方法によって得られたも
のである。
のである。
1) ゲル含有量:室温乾燥にてラテックスフィルムを
作成し、そのフィルムを約200乃至800倍のベンゼンに入
れ、48時間放置溶解し、濾紙(#2)で濾過後、濾液を
70℃で乾燥し、ラテックスフィルムのゾル量より換算し
算出した。(%) 2) 透気度:スムースター透気度試験器(東英電子工
業株式会社、型式SM-6A)による数値。(mmHg) 3) ドライピック:RI印刷機(明制作所)を用いてIPI
インキにより印刷し、印刷面のピッキングの程度を肉眼
判定した。5段階評価で5が良。
作成し、そのフィルムを約200乃至800倍のベンゼンに入
れ、48時間放置溶解し、濾紙(#2)で濾過後、濾液を
70℃で乾燥し、ラテックスフィルムのゾル量より換算し
算出した。(%) 2) 透気度:スムースター透気度試験器(東英電子工
業株式会社、型式SM-6A)による数値。(mmHg) 3) ドライピック:RI印刷機(明制作所)を用いてIPI
インキにより印刷し、印刷面のピッキングの程度を肉眼
判定した。5段階評価で5が良。
4) ウエットピック:RI印刷機(明制作所)を用いて
ロールで試験片上に水を付け、その直後にIPIインキで
印刷を行ない、ピッキングの程度を肉眼判定した。5段
階評価で5が良。
ロールで試験片上に水を付け、その直後にIPIインキで
印刷を行ない、ピッキングの程度を肉眼判定した。5段
階評価で5が良。
5) 白紙光沢度:JISP8142に従い、角度75度で測定し
た。(%) 6) 印刷光沢度:ローランドオフセット印刷機にて印
刷し、一昼夜室温にて放置する。放置したサンプルのブ
ラック、マゼンダ、シアン、イエローの4色重ね部の印
刷光沢を60度角度で測定した。(%) 7) 耐ブリスター性:試験片の両面をRI印刷機にて印
刷し、その試験片を(アルミホイルでつつみ)300℃の
シリコンオイル中に5秒間入れ、それのブリスターの出
方を評価する。5段階で5が良。
た。(%) 6) 印刷光沢度:ローランドオフセット印刷機にて印
刷し、一昼夜室温にて放置する。放置したサンプルのブ
ラック、マゼンダ、シアン、イエローの4色重ね部の印
刷光沢を60度角度で測定した。(%) 7) 耐ブリスター性:試験片の両面をRI印刷機にて印
刷し、その試験片を(アルミホイルでつつみ)300℃の
シリコンオイル中に5秒間入れ、それのブリスターの出
方を評価する。5段階で5が良。
実施例1〜6 比較例1〜6 カオリンクレー(ウルトラコート)60部、重質炭酸カル
シウム(エスカロン1500)40部からなる混合顔料をポリ
アクリル酸ソーダ0.2部によって水中に分散させて固形
分含有率72%の顔料スラリーを調製した。
シウム(エスカロン1500)40部からなる混合顔料をポリ
アクリル酸ソーダ0.2部によって水中に分散させて固形
分含有率72%の顔料スラリーを調製した。
このものに、リン酸エステル化澱粉(MS4600)を8部、
ラテックス(スチレン・ブタジエン・アクリル共重合
体)10部を加えて、全固形分含有率58%の下塗り用塗被
液を得た。なお、使用するラテックスは(A)ゲル含有
量14%(B)ゲル含有量40%、(C)ゲル含有量55%
(D)ゲル含有量80%(E)ゲル含有量95%の5種類を
用いた。
ラテックス(スチレン・ブタジエン・アクリル共重合
体)10部を加えて、全固形分含有率58%の下塗り用塗被
液を得た。なお、使用するラテックスは(A)ゲル含有
量14%(B)ゲル含有量40%、(C)ゲル含有量55%
(D)ゲル含有量80%(E)ゲル含有量95%の5種類を
用いた。
得られた塗被液を58g/m2の原紙に乾燥固形分が片面5g/m
2になる様に卓上ブレードコーターにて両面塗被し、乾
燥した。この両面塗被紙を(Hグループ)とする。
2になる様に卓上ブレードコーターにて両面塗被し、乾
燥した。この両面塗被紙を(Hグループ)とする。
続いて、カオリンクレー(ウルトラコート)80部をポリ
アクリル酸ソーダ0.2部によって水中に分散させて固形
分含有率70%のクレースラリーを調製し、これに湿式粉
砕重質炭酸カルシウムスラリー(カービタル90)を固形
で20部加えて、顔料スラリーを調製した。
アクリル酸ソーダ0.2部によって水中に分散させて固形
分含有率70%のクレースラリーを調製し、これに湿式粉
砕重質炭酸カルシウムスラリー(カービタル90)を固形
で20部加えて、顔料スラリーを調製した。
このものに、リン酸エステル化澱粉(MS4600)を6部ラ
テックス10部を加えて、全固形分含有率62%の上塗り用
塗被液を得た。なお、使用するラテックスは表1に示す
様な(A)〜(E)の5種類のゲル含有量を有するもの
を用いた。
テックス10部を加えて、全固形分含有率62%の上塗り用
塗被液を得た。なお、使用するラテックスは表1に示す
様な(A)〜(E)の5種類のゲル含有量を有するもの
を用いた。
得られた塗被液を58g/m2の原紙に乾燥固形分が片面15g/
m2になる様に卓上ブレードコーターにて両面塗被し乾燥
した。これを(Iグループ)とする。又塗被紙(Hグル
ープ)に乾燥固形分が片面10g/m2になる様に上塗り用塗
被液を卓上ブレードコーターにて両面塗被し、乾燥し
た。これを(Jグループ)とする。
m2になる様に卓上ブレードコーターにて両面塗被し乾燥
した。これを(Iグループ)とする。又塗被紙(Hグル
ープ)に乾燥固形分が片面10g/m2になる様に上塗り用塗
被液を卓上ブレードコーターにて両面塗被し、乾燥し
た。これを(Jグループ)とする。
(Iグループ)及び(Jグループ)の塗被紙を一昼夜調
湿後スーパーカレンダーにて10kg/cm圧力下にて2回ス
ーパー処理した。得られた塗被紙の性質を表1に記載し
た。
湿後スーパーカレンダーにて10kg/cm圧力下にて2回ス
ーパー処理した。得られた塗被紙の性質を表1に記載し
た。
(G) 発明の効果 本発明は、原紙と上塗り顔料塗被層との間にラテックス
としてゲル含有量が5乃至60%である共重合体ラテック
スを含む顔料塗被層を設ける事により表面処理した後の
白紙光沢、耐水性、接着強度に優れ、なおかつブリスタ
ー適性の良好な輪転オフセット印刷用塗被紙を与えるも
のである。
としてゲル含有量が5乃至60%である共重合体ラテック
スを含む顔料塗被層を設ける事により表面処理した後の
白紙光沢、耐水性、接着強度に優れ、なおかつブリスタ
ー適性の良好な輪転オフセット印刷用塗被紙を与えるも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−11311(JP,A) 特開 昭53−14818(JP,A) 特開 昭57−167490(JP,A) 特公 昭45−3966(JP,B1) 特公 昭59−3598(JP,B2)
Claims (2)
- 【請求項1】原紙と上塗り顔料塗被層との間にラテック
スとしてゲル含有率が5乃至60%であるスチレン・ブタ
ジエン共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリル共重
合体あるいはその変性物の共重合体ラテックスの1種以
上を含む下塗り顔料塗被層が設けられた輪転オフセット
印刷用塗被紙。 - 【請求項2】上塗り顔料塗被層のラテックスとしてゲル
含有量が60%乃至95%である共重合体ラテックスを含む
特許請求の範囲第1項に記載された輪転オフセット印刷
用塗被紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP113586A JPH0713360B2 (ja) | 1986-01-06 | 1986-01-06 | 輪転オフセット印刷用塗被紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP113586A JPH0713360B2 (ja) | 1986-01-06 | 1986-01-06 | 輪転オフセット印刷用塗被紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62162097A JPS62162097A (ja) | 1987-07-17 |
JPH0713360B2 true JPH0713360B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=11493001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP113586A Expired - Lifetime JPH0713360B2 (ja) | 1986-01-06 | 1986-01-06 | 輪転オフセット印刷用塗被紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713360B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02251698A (ja) * | 1989-03-17 | 1990-10-09 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 輪転オフセット印刷用塗工紙 |
JP2010133050A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Daio Paper Corp | 紙ムケを抑制した塗工紙 |
-
1986
- 1986-01-06 JP JP113586A patent/JPH0713360B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62162097A (ja) | 1987-07-17 |
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