JPH07131947A - 亀甲形絶縁線輪及びその製造方法 - Google Patents

亀甲形絶縁線輪及びその製造方法

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JPH07131947A
JPH07131947A JP27287893A JP27287893A JPH07131947A JP H07131947 A JPH07131947 A JP H07131947A JP 27287893 A JP27287893 A JP 27287893A JP 27287893 A JP27287893 A JP 27287893A JP H07131947 A JPH07131947 A JP H07131947A
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JP
Japan
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loop portion
insulating
conductor
loop
hexagonal
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Application number
JP27287893A
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English (en)
Inventor
Hideki Murakami
秀樹 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業者の熟練度に依存することなく、短時間に
高品質の対地絶縁層を形成する。 【構成】亀甲形絶縁線輪のループに対して、このループ
部の導体の形状に合わせた絶縁カバー10A,10Bを可撓
性絶縁シートで成形して取り付ける。この外側をルミラ
ーテープで巻き付けた後エポキシ樹脂で真空含浸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転電機の巻線に使わ
れる亀甲形絶縁線輪及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、誘導電動機などの回転電
機には、図4及びこの図4のA矢視拡大詳細図を示す図
5に示すように、略六角形に折曲形成された銅線の外周
を絶縁された亀甲形絶縁線輪が鉄心のスロットに挿入さ
れている。
【0003】この亀甲形絶縁線輪は、成形用の型に形成
された溝に角形断面の銅線を挿入して亀甲形に形成さ
れ、上コイル直線部1及びこの上コイル直線部1と対称
的な下コイル直線部2と、上コイル口出線6が突設され
た上コイルエンド部3と、同じく下コイル口出線7が突
設された下コイルエンド部4とこれらの外周に形成され
た詳細後述する対地絶縁層で構成されている。
【0004】このうち、下コイルエンド部4と上コイル
口出線6の基端部間には、図5に示すように大きい曲率
で急激に湾曲したループ部5が形成され、上コイル直線
部1及び下コイル直線部2の図4において後端にも、急
激に湾曲したループ部が形成されている。
【0005】一方、対地絶縁層は、銅線に巻き付けられ
たマイカテープ9と、このマイカテープ9の内部と表面
に真空含浸で形成されたエポキシ樹脂層で形成され、大
地電位となる鉄心間を絶縁する絶縁層となっている。
【0006】ところで、この対地絶縁層のマイカテープ
9は、従来から熟練した作業者による手作業で行われて
いたが、省力化の要請によって、近年は自動化が進めら
れ、上コイル直線部1,下コイル直線部2,上コイルエ
ンド部3及び下コイルエンド部4は、自動化され作業時
間が大幅に短縮されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、残るループ
部5は、形状が複雑なだけでなく急激に湾曲しているの
で、自動化が困難で、依然として手巻作業となってい
る。そのため、この部分のテーピングに時間がかかっ
て、亀甲形絶縁線輪の製作期間を短縮するうえで障害と
なるだけでなく、作業者の注意力の変化や作業者が異な
ると品質がばらつくおそれもある。
【0008】そこで、本発明の目的は、作業者の熟練度
に依存することなく、短時間に高品質の対地絶縁層を形
成することのできる亀甲形絶縁線輪及びその製造方法を
得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回転電機のスロットに挿入され、コイルエンド部に
ループ部が形成され、対地絶縁層が施された亀甲形絶縁
線輪において、ループ部の導体形状に形成された絶縁シ
ートをループ部の導体に巻着したことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、回転電機
のスロットに挿入され、コイルエンド部にループ部が形
成され、対地絶縁層が施された亀甲形絶縁線輪におい
て、ループ部の導体の断面形状に断面が成形された絶縁
カバーをループ部の導体に装着したことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、回転電
機のスロットに挿入され、コイルエンド部にループ部が
形成され、対地絶縁層が施された亀甲形絶縁線輪の製造
方法において、ループ部の導体形状に形成された絶縁シ
ートをループ部の導体に巻着し、この絶縁シートの外周
に絶縁テープを巻き付けた後絶縁樹脂を含浸し硬化させ
たことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1及び請求項3に記載の発明において
は、ループ部に巻着された絶縁シートによって、ループ
部のテーピング時間が短縮される。また、請求項2に記
載の発明においては、ループ部に装着された絶縁カバー
によって、ループ部のテーピング時間が短縮される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の亀甲形絶縁線輪及びその製造
方法の一実施例を図面を参照して説明する。図1は、本
発明の亀甲形絶縁線輪及びその製造方法で使用されるル
ープ部を絶縁するための絶縁カバー10A及び絶縁カバー
10Bを示す斜視図である。
【0014】このうち、絶縁カバー10Aは、図4,図5
で示したループ部5の銅線の内周側に内側から装着さ
れ、絶縁カバー10Bは、同じくループ部5の銅線の外周
側に外側から装着される。
【0015】これらの絶縁カバー10A,10Bが内外から
装着されたループ部5は、他の自動巻きの部分と同様
に、図4,図5で示したマイカーテープ9又はルミラー
テープ(注;ポリエステル樹脂の商品名)で巻き付けら
れた後、収縮性のルミラーテープが巻き付けられる。こ
の後、従来の亀甲形絶縁線輪と同様に、エポキシ樹脂が
真空含浸される。
【0016】図2及び図3は、絶縁カバー10A,10Bの
成形過程を示す図で、図2(a)及び図3(a)は成形
後を示し、図2(b)及び図3(b)は成形前の可撓性
絶縁シート11A,11Bを示す。成形後を示す絶縁カバー
10A,10Bは、弧状に形成され、断面はU字状となって
いる。また、可撓性絶縁シート11Aは、略つづみ太鼓状
で、左右に凹部11aが形成され、可撓性絶縁シート11B
は、太鼓状となって、左右に凸部11bが形成されてい
る。なお、破線は、折り曲げ部を示す。
【0017】この可撓性絶縁シート11A,11Bのシート
材料は、次のようにして製造される。すなわち、マイカ
の原料を焼成して得られたマイカの粉末に、バインダと
しのアラミット樹脂の短繊維とエポキシ系の樹脂を加え
ペースト状にしたものを、伸縮性を持つように織られた
ガラス繊維の布に数ミリの厚さで塗布し、半硬化したも
ので、柔軟性がある。
【0018】なお、可撓性絶縁シート11A,11Bの代り
に、集成マイカで製作されたマイカシートを図2(b)
及び図3(b)のように切断し、複数枚重ねて図2
(b)及び図3(b)の破線の位置で略台形状に折り曲
げて、使用してもよい。また、この場合及び図2,図3
で示す場合には、U字状の開口側を銅線に挿入したとき
に僅かに重なるようにしてもよい。
【0019】また、図1,図2及び図3で示した絶縁カ
バー10A,10Bは、断面が長方形の銅線の長手方向から
挿入するためにU形の溝形状を深くした場合で説明した
が、銅線の幅方向から挿入するためにU形の幅を広く
し、代りに深さを浅くしてもよい。その場合には、図2
(b)及び図3(b)で示した可撓性絶縁シート11A,
11Bは、ループ部5の形状に合わせて製作する。
【0020】このようにして製作された亀甲形絶縁線輪
は、断面長方形の中央部には、絶縁カバー10A,10Bの
突き合せ部又は重なり部分が形成されるが、とくに電界
強度の高い導線の角部は、絶縁カバー10A,10Bの角部
で覆われるので、従来の亀甲形絶縁線輪と同等以上の対
地絶縁層を形成することができるだけでなく、熟練作業
が不要で、且つ、品質一定の対地絶縁層を形成すること
ができる。
【0021】さらに、可撓性絶縁シート11A,11Bの図
2(b)及び図3(b)の形状での切断や、絶縁カバー
10A,10Bへの成形は、すべて機械化することができ、
手作業による成形を必要としないので、製作時間を短縮
することができる。
【0022】また、上記実施例では、可撓性絶縁シート
11A,11Bには、マイカを使った例で説明したが、この
亀甲形絶縁線輪が組み込まれる電動機の定格電圧によっ
ては、ルミラーを代用してもよく、さらに他の絶縁シー
トを使ってもよい。
【0023】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
回転電機のスロットに挿入され、コイルエンド部にルー
プ部が形成され、対地絶縁層が施された亀甲形絶縁線輪
において、ループ部の導体形状に形成された絶縁シート
をループ部の導体に巻着することで、ループ部に巻着さ
れた絶縁シートによって、ループ部のテーピング時間を
短縮したので、作業者の熟練度に依存することなく、短
時間に高品質の対地絶縁層を形成することのできる亀甲
形絶縁線輪を得ることができる。
【0024】また、請求項2に記載の発明によれば、回
転電機のスロットに挿入され、コイルエンド部にループ
部が形成され、対地絶縁層が施された亀甲形絶縁線輪に
おいて、ループ部の導体の断面形状に断面が成形された
絶縁カバーをループ部の導体に装着することで、ループ
部に装着された絶縁カバーによって、ループ部のテーピ
ング時間を短縮したので、作業者の熟練度に依存するこ
となく、短時間に高品質の対地絶縁層を形成することの
できる亀甲形絶縁線輪を得ることができる。
【0025】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
回転電機のスロットに挿入され、コイルエンド部にルー
プ部が形成され、対地絶縁層が施された亀甲形絶縁線輪
の製造方法において、ループ部の導体形状に形成された
絶縁シートをループ部の導体に巻着し、この絶縁シート
の外周に絶縁テープを巻き付けた後絶縁樹脂を含浸し硬
化させることで、ループ部に巻着された絶縁シートによ
って、ループ部のテーピング時間を短縮したので、作業
者の熟練度に依存することなく、短時間に高品質の対地
絶縁層を形成することのできる亀甲形絶縁線輪の製造方
法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の亀甲形絶縁線輪及びその製造方法の一
実施例を示す部分斜視図。
【図2】(a)は、図1の部分斜視図、(b)は、
(a)の材料の展開図。
【図3】(a)は、図1の図2(a)と異なる斜視図、
(b)は、(a)の展開図。
【図4】従来の亀甲形絶縁線輪及びその製造方法を示す
斜視図。
【図5】図4の部分拡大詳細斜視図。
【符号の説明】
1…上コイル直線部、2…下コイル直線部、3…上コイ
ルエンド部、4…下コイルエンド部、5…ループ部、6
…上コイル口出し線、7…下コイル口出し線、8…マイ
カシート、9…マイカテープ、10A,10B…絶縁カバ
ー、11A,11B…可撓性絶縁シート。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機のスロットに挿入され、コイル
    エンド部にループ部が形成され、対地絶縁層が施された
    亀甲形絶縁線輪において、前記ループ部の導体形状に形
    成された絶縁シートを前記ループ部の導体に巻着したこ
    とを特徴とする亀甲形絶縁線輪。
  2. 【請求項2】 回転電機のスロットに挿入され、コイル
    エンド部にループ部が形成され、対地絶縁層が施された
    亀甲形絶縁線輪において、前記ループ部の導体の断面形
    状に断面が成形された絶縁カバーを前記ループ部の導体
    に装着したことを特徴とする亀甲形絶縁線輪。
  3. 【請求項3】 回転電機のスロットに挿入され、コイル
    エンド部にループ部が形成され、対地絶縁層が施された
    亀甲形絶縁線輪の製造方法において、前記ループ部の導
    体形状に形成された絶縁シートを前記ループ部の導体に
    巻着し、この絶縁シートの外周に絶縁テープを巻き付け
    た後絶縁樹脂を含浸し硬化させたことを特徴とする亀甲
    形絶縁線輪の製造方法。
JP27287893A 1993-11-01 1993-11-01 亀甲形絶縁線輪及びその製造方法 Pending JPH07131947A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259649A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Denso Corp 絶縁部材及びその組付け方法

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JP2007259649A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Denso Corp 絶縁部材及びその組付け方法

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