JPH0713066Y2 - 磁気テ−プの駆動装置 - Google Patents

磁気テ−プの駆動装置

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JPH0713066Y2
JPH0713066Y2 JP1986202566U JP20256686U JPH0713066Y2 JP H0713066 Y2 JPH0713066 Y2 JP H0713066Y2 JP 1986202566 U JP1986202566 U JP 1986202566U JP 20256686 U JP20256686 U JP 20256686U JP H0713066 Y2 JPH0713066 Y2 JP H0713066Y2
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勝明 遠藤
博一 橋口
直人 岡部
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Denso Ten Ltd
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、たとえばデジタルオーデイオテープレコーダ
などに好適に実施され、基台に取付けられたキヤプスタ
ンと、キヤプスタンに近接離反可能なピンチローラとの
間に磁気テープをはさんで走行駆動するテープの駆動装
置に関する。
従来の技術 第8図は、典型的な先行技術の斜視図である。基台1に
取付けられたキヤプスタン2に近接離反変位可能なピン
チローラ3は、略S字状に形成された支持部材4の一端
に立設される枢軸5によつて回転自在に支持される。こ
の支持部材4は他端部寄りで枢軸6によつて回転自在に
支持される。枢軸6は基台1に立設される。支持部材4
の屈曲部付近にはピン7が固定される。支持部材4に
は、引張りばね8の一端が固定され、引張りばね8の他
端は基台1に固定される。したがつて支持部材4は、引
張りばね8によつてキヤプスタン2から離反する方向に
ばね付勢されている。この支持部材4の下面には、突起
4aが形成されており、この突起4aに駆動部材9の当接部
9aが当接している。
ピンチローラ3がキヤプスタン2から離間しているピン
チオフ状態で、駆動部材9が矢符A方向に駆動変位する
と、支持部材4はばね8に抗して枢軸6のまわりに矢符
B方向に角変位してピンチローラ3が磁気テープCを介
してキヤプスタン2に圧接され演奏状態となる。このよ
うな状態では前記ピン7は磁気テープCに当接してお
り、これによつて磁気テープCが走行駆動される際に磁
気テープCの案内および磁気テープCが他の部分に巻込
まれることを防止する働きを果たす。このような演奏状
態で、駆動部材9が矢符A方向とは逆方向に駆動変位し
て元の位置に復帰すると、これに応じて支持部材4はば
ね8のばね力によつて元の状態まで角変位して再びピン
チローラ3がキヤプスタン2から離間したピンチオフの
状態となる。
考案が解決しようとする課題 上述のような従来技術では、支持部材4の揺動軌跡と駆
動部材9の揺動軌跡とは離反しており、また引張りばね
8も、揺動変位量が最も大きくなる支持部材4の一端に
固定されている。したがつてこれら部材4,9および引張
りばね8の揺動および伸縮変位を可能とするためのデツ
ドスペースが、このように各部材4,9および引張りばね
8が相互に離間して配置されている場合には、大きくな
つてしまうという問題がある。
本考案の目的は、小形化および省スペース化を図ること
ができる磁気テープの駆動装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、基台に取付けられたキヤプスタンと、該キヤ
プスタンに近接離反可能なピンチローラとの間に磁気テ
ープを挟んで走行駆動する磁気テープの駆動装置におい
て、 基台に一端部が角変位可能に設けられ、磁気テープのヘ
ッドへの装架状体で、係合部が前記基台に立設されたス
トツパに係合して位置決めされる第1回動部材と、 前記第1回動部材の他端部寄りに一端部が枢支され、前
記第1回動部材に積層配置される第2回動部材と、 第1回動部材の前記一端部寄りの部分と第2回動部材の
他端部寄りの部分との間に介在される第1ばねと、 ピンチローラを枢支し、第1回動部材の前記他端部寄り
に角変位可能に支持され、当接片を有する支持部材と、 第2回動部材に固定され、当接片に当接離反可能である
ストツパと、 支持部材を、その当接片がストツパに当接する方向にば
ね付勢する第2ばねと、 磁気テープの記録再生時に前記第1ばねの付勢力に抗し
て前記第2回動部材を押圧する押圧片とを含み、 前記装架状体では、第2ばねの付勢力によって支持部材
はその当接片がストツパに当接することによってピンチ
ローラの位置決めが行われ、さらに記録再生時には、第
2回動部材の他端部が押圧片に押圧され、第1ばねの付
勢力および第2ばねの付勢力と、押圧片の押圧力とがバ
ランスして支持部材の当接片がストツパから離間し、ピ
ンチローラがキヤプスタンに圧接されることを特徴とす
る磁気テープの駆動装置である。
作用 本考案に従えば、磁気テープをヘツドへ装架するため
に、一端部が基台に角変位可能に設けられている第1回
動部材を角変位すると、その係合部が基台に圧接された
ストツパに係合して位置決めされるとともに、該第1回
動部材の他端部寄りに角変位自在に支持されている支持
部材に枢止されているピンチローラがキヤプスタンの近
傍にもたらされてピンチオフの状態となる。
また、前記第1回動部材の他端部寄りには、第2回動部
材の一端部が枢止されており、この第2回動部材と第1
回動部材とは積層配置されている。さらにまた、この第
1回動部材の前記一端部寄りの部分と、第2回動部材の
他端部寄りの部分との間には、第1ばねが張架されてい
る。これに対応して、第2回動部材には前記支持部材の
当接片に当接することができるストツパが立設されてお
り、支持部材は第2ばねによつてその当接片がストツパ
に当接する方向にばね付勢されている。
したがつて、前記ピンチオフの状態では、第2ばねの弾
発力によつて支持部材はその当接片が第2回動部材のス
トツパに当接するまで変位された状態で保持されてお
り、さらにまた第2回動部材は第1ばねによつて第1回
動部材に対して安定状態で保持されている。こうして装
架状態では、第2ばねの付勢力によつて支持部材がスト
ツパに当接することによつてピンチローラの位置決めが
行われている。
これに対して記録再生時には、第2回動部材が第1ばね
の付勢力に抗して押圧片によつて押圧され、第1ばねの
付勢力および第2ばねの付勢力と、押圧片の押圧力とが
バランスして支持部材の当接片がストツパから離間し、
ピンチローラがキヤプスタンに圧接される。
したがつて、前記装架状態でピンチオフ状態を実現する
ための第1ばねを第1回動部材と第2回動部材との間に
設けることによつて、第1回動部材が回動しても、この
第1ばねもともに変位し、この第1ばねを第2回動部材
と基台との間に設ける場合に比べてデツドスペースを小
さくすることができる。また、支持部材が当接する第2
回動部材を第1回動部材と積層状態で配置するので、こ
れによつてもまた回動するレバー付近のデツドスペース
を削減することができる。
実施例 第1図は、本考案の一実施例の磁気テープ記録/再生装
置の内部構造を簡略化して示す平面図である。この磁気
テープ記録/再生装置10に用いられる磁気テープ11には
デジタル音響信号が記録/再生される。磁気テープ記録
/再生装置10の基台12には磁気テープカセツト13の装填
位置から回転ヘツドドラム14の両側方近傍まで延在する
案内溝15が形成される。一対の移動体16a,16bは、この
案内溝15に沿つて移動可能である。この移動体16a,16b
には、テープカセツト13が装填された際の磁気テープ11
を引出すための引出しピン17a,17bが立設される。この
移動体16a,16bには駆動用アーム18a,18bの一端が固定さ
れ、このアーム18a,18bの他端は駆動歯車19a,19bの回転
軸20a,20bに固定される。モータM1が電力付勢され、こ
れによつて駆動歯車列を介して駆動歯車19a,19bが矢符
方向に回転駆動され、これによつて移動体16a,16bは第
1図の状態から案内溝15に沿つて移動し、後述する第5
図に示すように停止用ブロツク23a,23bに当接して停止
する。これによつて磁気テープ11は引出され回転ドラム
ヘツド14に装架される。演奏が終了して駆動歯車19a,19
bがテープ引出し時とは逆方向に回転すると、移動体16
a,16bはアーム18a,18bによつて案内溝15に沿つて再び第
1図に示す状態に復帰する。こうしてテープ11はモータ
M1の正逆回転駆動に応じて磁気テープカセツト13から引
出され、また引戻される。
基台12にはまた、演奏時に磁気テープ11が接触する磁気
ヘツド25が設けられる。この磁気ヘツド25はテープの走
行速度を制御するコントロール信号を検出するためのも
のである。また基台12には磁気ヘツド25に関連して本考
案に従う磁気テープの駆動装置30が設けられる。
第2図は、磁気テープ記録/再生装置10の駆動系を示す
図である。正逆回転可能なモータM1の出力軸には、同軸
に駆動歯車31が固着される。この歯車31にはアイドル歯
車32が噛合う。アイドル歯車32はカセツト挿入/排出用
歯車33またはテープ引出し/引戻し用歯車34のいずれか
一方に選択的に噛合う。アイドル歯車32がカセツト挿入
/排出用歯車33に噛合つている状態では、モータM1から
の回転駆動力は歯車33に伝達され、図示しない駆動機構
を介して磁気テープカセツト13の挿入/排出動作が行な
われる。またアイドル歯車32がテープ引出し/引戻し用
歯車34に噛合つている状態では歯車列35を介してピンチ
ローラ駆動用歯車36に伝達され、さらに歯車列37を介し
てアーム駆動歯車19b,19aに回転駆動力が伝達される。
第3図は本考案に従う磁気テープの駆動装置30付近の平
面図であり、第4図はその分解斜視図である。なお、第
3図は磁気テープカセツトの装填時における磁気テープ
駆動装置30の状態が示されている。磁気ヘツド25の近傍
にはキヤプスタン40が立設固定される。このキヤプスタ
ン40に圧接するピンチローラ41を駆動する駆動手段42
は、ピンチローラ駆動用歯車36の回転軸36aに一端部が
枢支される第1回動部材43と、この第1回動部材43の他
端部寄りに立設される枢軸44に一端部が枢支される第2
回動部材45と、ピンチローラ41を回転自在に支持し前記
枢軸44のまわりに角変位可能な支持部材46とを含む。第
1回動部材43は、大略的にL字状に形成され、基台12に
立設されるストツパ47に係合可能な係合部43aを有す
る。
第2回動部材45は大略的に円弧状に形成され、前記枢軸
44が挿通する挿通孔46を有する第1水平部45aと、第1
水平部45aの端部で立上る第1立上り部45bと、立上り部
45bに連なる第2水平部45cと、第2水平部45cの端部で
立上る第2立上り部45dとを含む。第1水平部45aには第
1立上り部45bの近傍位置でキヤプスタン40とは反対側
に延びる突片85が形成される。この突片85には円柱状の
ストツパ48が立設される。突片85の端部には押圧片49が
垂下して構成される。第2水平部45cの下面には下方に
延びる突起50が突設される。この突起50は後述するよう
に押圧片51の押圧部52に当接可能である。
支持部材46は、大略的に「く」字状に形成され、ピンチ
ローラ41の回転軸41aを支持固定する支持部46aと、前記
枢軸44が挿通する挿通孔55を有する当接部46bとを含
む。
ピンチローラ41の軸41aには引張りばね56の一端が固定
され、この引張りばね56の他端は第2回動部材45の第2
立上り部45dに固定される。引張りばね56の延在方向に
枢軸44に関してキヤプスタン40側に配置されている。し
たがつてこの引張りばね56のばね力によつて支持部材46
は第3図における時計方向に付勢される。なお、支持部
材46の当接部46bの当接面46b1はストツパ48に当接して
支持部材46の角変位が阻止されている。
また第1回動部材43の一端部寄りの部分には、ねじりば
ね57の一端が固定され、このねじりばね57の他端は第2
回動部材45の第2水平部45cに固定される。したがつて
第1回動部材43と、第2回動部材45とは枢軸44を中心と
して相互に広がる方向にばね付勢される。
押圧片51は引張りばね58によつて軸59のまわりに第3図
における時計方向に付勢される。この押圧片51の押圧部
52とは反対側の端部には駆動部材60の端部が当接する。
この駆動部材60は、長手方向に延びる案内長孔61を有す
る。この案内長孔61内には案内軸62が嵌込む。駆動部材
60の一方側側面にはラツク63が形成されており、このラ
ツク63には図示しないモータによつて駆動されるピニオ
ン64が噛合う。したがつて該モータが電力付勢されたと
き、ピニオン64の回転駆動力がラツク63に与えられて直
線運動に変換され、たとえば駆動部材60が矢符F方向に
変位したときには押圧片51はばね58のばね力に抗して軸
59のまわりに第3図の反時計方向に角変位する。一方、
駆動部材60が矢符F方向と逆方向に変位したときには押
圧片51はばね58のばね力によつて軸59のまわりに時計方
向に角変位する。
前記枢軸44は、支持部材46よりも上方に延び磁気テープ
11を案内する案内部44aと、挿通孔55,46を挿通する軸受
部44bと第1回動部材43に固定される固定部44cとを含
む。案内部44aと軸受部44bとの境界部にはEリング44d
が嵌り込む。
このような構成を有するピンチローラ駆動手段42の取付
け方法を以下に説明する。まず第1回動部材43を軸36a
に固定し、この第1回動部材43の上方に第2回動部材45
を配置し、さらにこの第2回動部材45の上方に支持部材
46を配置する。このような状態で枢軸44の軸受部44bを
支持部材46の挿通孔55、第2回動部材45の挿通孔46を順
次挿通させ、固定部44cを第1回動部材43に固定する。
こうしてピンチローラ駆動手段42が取付けられる。
第5図は、磁気テープ11が引出され、回転ヘツドドラム
14の表面に装架された状態を示す平面図であり、第6図
は第5図の要部拡大図である。第1図の状態でモータM1
が正方向に回転駆動されると、アーム駆動用歯車19a,19
bが第1図の矢符方向に回転駆動される。これによつて
移動体16a,16bはアーム18a,18bを介して案内溝15に沿つ
て停止用ブロツク23a,23bに停止するまで移動する。こ
れによつてテープ引出しピン17a,17bが磁気テープ11を
引出し、回転ヘツドドラム14の表面に磁気テープ11を装
架する。これと同時に歯車36は第1図の矢符方向に回転
駆動するため、第1回動部材43は軸36aのまわりに矢符
K方向(第6図参照)に角変位し、係合部43aがストツ
パ47に当接して第1回動部材43の角変位が停止する。な
お、この第1回動部材43のストツパ47aからストツパ47
に当接するまで角変位する期間において移動体16a,16b
が停止用ブロツク23a,23bに当接して停止するように予
め設定されている。
このような状態は、いわゆるピンチオフの状態である。
このような状態では第7図(1)に示すように引張りば
ね56のばね力によつて支持部材46は枢軸44のまわりに時
計方向に付勢され、かつ支持部材46の当接部46bの当接
面46b1がストツパ48に当接しており、これによつて支持
部材46の角変位が阻止されている。したがつてこのよう
な状態では、ピンチローラ41はキヤプスタン40から離反
した位置に位置している。なお、ねじりばね57のばね力
によつて第2回動部材45と第1回動部材43とが枢軸44を
中心として相互に広がる方向に付勢されているけれど
も、第2回動部材45の押圧片49が第1回動部材43の端面
70(第4図参照)に当接しているため、第2回動部材45
と第1回動部材43との相互の離反方向への変位が阻止さ
れており、これによつてピンチローラ41のピンチオフ状
態における位置決めが確実に行なわれる。
このようなピンチオフの状態で演奏開始用釦(図示せ
ず)が押圧操作されると、駆動部材60が矢符F方向に変
位し、これによつて押圧片51はばね58のばね力に抗して
軸59のまわりに反時計方向に付勢される。これによつて
第2回動部材45の突起50が押圧され、これによつて第2
回動部材45が枢軸44のまわりに反時計方向にわずかに角
変位して第2回動部材45は演奏状態位置に変位する。こ
の第2回動部材45の時計方向の角変位によつて支持部材
46の当接面46b1がストツパ48に当接した状態を維持した
まま支持部材46は時計方向に角変位し、ピンチローラ41
が磁気テープ11を介してキヤプスタン40に当接して停止
する。支持部材46が停止した後も、第2回動部材45は枢
軸44のまわりに時計方向にわずかに角変位して停止す
る。したがつて第7図(2)で示すようにピンチローラ
41がキヤプスタン40に当接した演奏状態ではストツパ48
と当接面46b1との間に隙間が生じる。すなわちピンチロ
ーラ41はばね56のばね力によつて磁気テープ11をキヤプ
スタン40と協働して圧接した状態である。
このような演奏状態で図示しない巻取りリールが駆動さ
れ、磁気テープ11が枢軸44の案内部44aに案内されて走
行し、回転ヘツドドラム14によつてデジタルオーデイオ
信号が読取られ、また磁気ヘッド25によつてテープ11の
速度コントロール信号が読取られる。磁気ヘツド25によ
つて読取られた速度コントロール信号によつて磁気テー
プ11は所定の走行速度に制御される。こうして磁気テー
プ11の演奏が行なわれた後、演奏停止用釦(図示せず)
が押圧操作されると、ピニオン64が前述と逆方向に回転
してこれによつて駆動部材60が矢符F方向と逆方向に変
位する。これによつて押圧片51がばね58のばね力によつ
て軸59のまわりに時計方向に角変位する。これによつて
ねじりばね57のばね力によつて第2回動部材45は枢軸44
のまわりに反時計方向に角変位し、元のピンチオフ状態
に復帰する。この第2回動部材45の角変位の途中でスト
ツパ48が支持部材46の当接面46b1を押圧し、これによつ
てピンチローラ41はばね56のばね力に抗して当接面46b1
がストツパ48と当接した状態を維持しながら、枢軸44の
まわりに反時計方向に角変位して第6図で示すピンチオ
フの状態位置まで復帰する。こうしてピンチオフの状態
になる。
このようなピンチオフの状態では、ピンチローラ41がキ
ヤプスタン40に圧接していないため、磁気テープ51はヘ
ツド25に接触しておらず、したがつて早送り/巻戻しを
行なうことができる。
このようなピンチオフの状態でエジエクト釦(図示せ
ず)が押圧操作されると、モータM1が逆方向に回転駆動
される。これによつてピンチローラ駆動用歯車36、アー
ム駆動用歯車19a,19bがテープ引出し時とは逆方向に回
転駆動され、これによつて第1回動部材43は駆動用歯車
36の回転に伴つて反時計方向に角変位する。またこれと
同時に移動体16a,16bが案内溝15に沿つて停止用ブロツ
ク23a,23bから離反する方向に移動して第1図に示す元
の状態に復帰する。こうしてテープの装填完了位置に磁
気テープ11が復帰する。第1回動部材43が第1図の状態
に復帰したときに、この第1回動部材43の端部がスイツ
チSWのアクチユエータ80を押圧する。これによつてスイ
ツチSWが導通し、テープ11がテープ装填完了位置に復帰
したことを検出し、これによつてアイドラ歯車32がテー
プ引出し/引戻し用歯車34から離脱し、カセツト装入/
排出用歯車33に噛合う。これによつて図示しないローデ
イング機構が駆動され磁気テープカセツト13が排出され
る。
こうして枢軸44に案内部44aを形成することによつてテ
ープ巻込み防止用軸、テープ案内軸およびピンチローラ
41を支持する支持部材46の軸を共通化することができ
る。したがつて部品点数の低減を図ることができる。
またこの実施例では支持部材46の当接面46b1がストツパ
48にばね56のばね力によつて当接して支持部材46の角変
位が停止し、これによつてピンチローラ41のピンチオフ
時の位置決めが正確に達成される。またこのような第1
回動部材43と、この第1回動部材43上に第2回動部材45
と支持部材46とを積重ねて構成したのでピンチローラ駆
動手段の小形化が達成される。
またピンチローラ41をピンチオフ状態にするために、第
2回動部材45と第1回動部材43との間にねじりばね57を
設けるように構成した。したがつて省スペース化を図る
ことができる。参考までに述べると、このねじりばね57
に代えてピンチ動作する動力源として引張りばねを用
い、この引張りばねの一端を第2回動部材45の枢軸44が
取付けられている側とは反対側の端部に固定し、引張り
ばねの他端をたとえば基台12に固定する。このような構
成によつて前記引張りばねのばね力によつて第2回動部
材45を枢軸44のまわりに角変位させ、これによつてピン
チローラ41をキヤプスタン40から離反させる、いわゆる
ピンチオフ状態にすることはできる。しかしながら第1
回動部材43が磁気テープの装填完了位置に角変位して復
帰したときには第2回動部材45もまた変位し、これに応
じて引張りばねもまた移動する。したがつて引張りばね
の移動する範囲に部品などを設けることができず、した
がつてその範囲がデツトスペースとなつてしまう。した
がつて引張りばねを用いた構成では大形化する。本考案
では、引張りばねに代えてねじりばね57を用いているた
めこのような問題を全て解決することができる。
効果 以上のように本考案によれば、小形でかつ確実に磁気テ
ープをキヤプスタンとピンチローラとの間ではさんで走
行駆動する磁気テープの駆動装置を実現することができ
る。また第1回動部材と第2回動部材との間に第1ばね
を介在することによつてピンチオフの状態を得るように
構成したので、ピンチオフを行う駆動源として引張りば
ねを第2回動部材と基台との間に設けた場合に生じるデ
ツドスペースを無くすことができる。さらにまた、第1
回動部材と、支持部材を駆動する第2回動部材とを積層
状態で配置するので、省スペース化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の磁気テープ記録/再生装置
の簡略化した平面図、第2図は磁気テープ記録/再生装
置の駆動系を示す図、第3図は磁気テープの駆動装置30
付近の拡大図、第4図はその分解斜視図、第5図はピン
チオフ時における磁気テープ記録/再生装置の平面図、
第6図は第5図示の要部拡大図、第7図はピンチローラ
41のピンチオフおよび演奏時における動作を説明するた
めの図、第8図は典型的な先行技術の斜視図である。 11……磁気テープカセツト、25……磁気ヘツド、30……
磁気テープの駆動装置、36……ピンチローラ駆動用歯
車、40……キヤプスタン、43……第1回動部材、44……
枢軸、44a……案内部、45……第2回動部材、46……支
持部材、46b……当接部、46b1……当接面、47,48……ス
トツパ、50……突起、51……押圧片、52……押圧部、5
6,58……引張りばね、57……ねじりばね、60……駆動部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に取付けられたキヤプスタンと、該キ
    ヤプスタンに近接離反可能なピンチローラとの間に磁気
    テープを挟んで走行駆動する磁気テープの駆動装置にお
    いて、 基台に一端部が角変位可能に設けられ、磁気テープのヘ
    ッドへの装架状体で、係合部が前記基台に立設されたス
    トツパに係合して位置決めされる第1回動部材と、 前記第1回動部材の他端部寄りに一端部が枢支され、前
    記第1回動部材に積層配置される第2回動部材と、 第1回動部材の前記一端部寄りの部分と第2回動部材の
    他端部寄りの部分との間に介在される第1ばねと、 ピンチローラを枢支し、第1回動部材の前記他端部寄り
    に角変位可能に支持され、当接片を有する支持部材と、 第2回動部材に固定され、当接片に当接離反可能である
    ストツパと、 支持部材を、その当接片がストツパに当接する方向にば
    ね付勢する第2ばねと、 磁気テープの記録再生時に前記第1ばねの付勢力に抗し
    て前記第2回動部材を押圧する押圧片とを含み、 前記装架状体では、第2ばねの付勢力によって支持部材
    はその当接片がストツパに当接することによってピンチ
    ローラの位置決めが行われ、さらに記録再生時には、第
    2回動部材の他端部が押圧片に押圧され、第1ばねの付
    勢力および第2ばねの付勢力と、押圧片の押圧力とがバ
    ランスして支持部材の当接片がストツパから離間し、ピ
    ンチローラがキヤプスタンに圧接されることを特徴とす
    る磁気テープの駆動装置。
JP1986202566U 1986-12-23 1986-12-23 磁気テ−プの駆動装置 Expired - Lifetime JPH0713066Y2 (ja)

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