JPH0652603B2 - テ−プカセツトおよびテ−プのロ−デイング切換機構 - Google Patents

テ−プカセツトおよびテ−プのロ−デイング切換機構

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JPH0652603B2
JPH0652603B2 JP62065323A JP6532387A JPH0652603B2 JP H0652603 B2 JPH0652603 B2 JP H0652603B2 JP 62065323 A JP62065323 A JP 62065323A JP 6532387 A JP6532387 A JP 6532387A JP H0652603 B2 JPH0652603 B2 JP H0652603B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、テープレコーダにおけるテープカセットお
よびテープのローディング切換機構に関する。
「従来の技術」 回転ヘッド方式のビデオテープレコーダ(VTR)、デ
ジタルオーディオテープレコーダ(R−DAT)等のテ
ープレコーダは、装置に装着されたテープカセットを装
置内に定位置に移動させ、定位置に移動させたテープカ
セットから磁気テープを引き出すとともにこの磁気テー
プをヘッドドラム(回転ヘッド)に巻き付け、しかして
該磁気テープを走行させることにより信号の記録、再生
を行なうように構成されている。このようなテープテコ
ーダでは、テープカセットを定位置へ移動させるテープ
カセットのローディング機構を磁気テープをテープカセ
ットから引き出す磁気テープのローディング機構とが必
要である。
従来、このようなテープレコーダとしては、第14図、
第15図に示すもの(特開昭61−204855号)、
第16図に示すもの(特開昭61−202362号)が
提供されている。
第14図、第15図について説明すると、まず第14図
において1はカセットホルダであり、このカセットホル
ダ1の左右両側面にはラック板2が固着されている。ラ
ック板2の外側にはシャーシ3に固着された支持板4が
配設されており、支持板4にはガイド溝5が形成されて
いる。ラック板2にはガイド6が取り付けられており、
ガイド6はガイド溝5内に遊嵌されている。また、ラッ
ク板2に形成された孔7の縁部にはラック8が形成され
ており、ラック8には図示しないテープカセットローデ
ィング用モータによって駆動されるピニオン9が噛み合
わされている。
また、第15図において10はテープカセット、11は
磁気テープ、12は磁気テープ11を引き出すテープロ
ーディングポストである。テープローディングポスト1
2は図示しないテープローディング用モータによって駆
動されるようになっている。
上記のテープレコーダには、そのカセットホルダ1に第
14図に1点鎖線で示すようにテープカセット10が装
着される。テープカセット10が図に示すように装着さ
れると、テープローディング用モータが駆動されてピニ
オン9が回転し、これによってラック板2およびカセッ
トホルダ1が1点鎖線位置から実線位置へ、すなわちガ
イド溝5の形状に沿って移動する。このようにカセット
ホルダ1が移動すると、カセットケース10は第15図
に示すようにテープレコーダに装着される。カセットケ
ース10が第15図のように位置すると、テープローデ
ィング用モータが駆動され、これによってテープローデ
ィングポスト12が図中左方に移動して磁気テープ11
が引き出され、該磁気テープ11が図示しないヘッドド
ラムに巻き付けられる。かくして、磁気テープ11が走
行させられることにより信号の記録または再生がなされ
る。
また、第16図について説明すると、図において20は
メカシャーシであり、このメカシャーシ20には開口部
21,22、ガイド長孔23,23が形成されている。
開口部21内にはヘッドドラム24が配設され、開口部
22内には供給側リール台25巻取側リール台26が配
設されている。ガイド長孔23,23内には移動ブロッ
ク27,27が装着されており、移動ブロック27,2
7にはテープローディングポスト28,28が固定され
ている。移動ブロック27,27はメカシャーシ20の
下面側に配設されたローディングリング29,30が回
動したときにガイド長孔23,23に沿って移動するよ
うになっており、ローディングリング29,30はテー
プローディングモータ31によって駆動されるようにな
っている。
上記のテープレコーダにテープカセット32が装着され
ると、該テープカセット32は図示しないテープカセッ
トローディング機構により移動され、図に2点鎖線で示
す位置に装填される。この場合テープカセットローディ
ング機構は、図示しないテープカセットローディング用
モータによって駆動される。テープカセット32が図に
示す位置に装填されると、テープローディング用モータ
31が始動してローディングリング29,30が回動
し、これによって移動ブロック27,27が後方(紙面
の上方)に移動してテープローディングポスト28,2
8が同方向に移動し、同テープローディングポスト2
8,28がテープカセット32内から磁気テープ33を
引き出してこれをヘッドドラム24に巻き付ける。しか
して、該磁気テープ33が走行させられることにより信
号の記録または再生がなされる。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、上記第14図、第15図および第16図に示
すテープレコーダは、いずれもテープカセットと磁気テ
ープのローディングを行う駆動源として、テープカセッ
トローディング用モータ、テープローディング用モータ
を各別に備えて構成されたものである。したがってこれ
らのテープレコーダでは、ローディング用モータとして
2つのモータが必要であることから、装置が高価となる
と共にスペースファクターが悪く、装置の小型化が図れ
ないという欠点があった。
この発明では、上記の欠点をいかに解決するかを問題と
している。
「問題点を解決するための手段」 この発明は、装着されたテープカセットを定位置に至ら
せ、該テープカセットから磁気テープを引き出して走行
させるようにしたテープレコーダのテープカセットおよ
びテープのローディング切換機構であって、一側面にラ
ックギヤが形成され、その直線移動によってテープカセ
ットのローディング、アンローディングを行うスライダ
と、周面に歯部の一部を切り欠いた切欠部が形成される
と共に表面に係合壁部が形成され、その回動によってテ
ープカセット内の磁気テープのローディング、アンロー
ディングを行う駆動ギヤと、この駆動ギヤの上記歯部に
噛み合う状態と該歯部から離脱して上記切欠部に臨む状
態とが選択的に得られるように配置された第1のギヤ
と、その表面に溝カムが形成され、その歯部が上記スラ
イダのラックギヤに噛み合わされ、かつ上記第1のギヤ
と連動して回動するように構成された第2のギヤと、そ
の中間部を支点として回動自在に支持され、その一端部
に上記第2のギヤの溝カム内に係合するピンが設けられ
ると共に他端部が上記駆動ギヤの係合壁部に係合自在な
レバーと、上記第1、第2のギヤを回転させる駆動源と
を具備してなるものであり、上記第2のギヤが定められ
た領域を回動したときに、上記溝カムにより上記ピンを
案内して上記レバーを回動させ、該レバーの他端部で上
記係合壁部を押して上記駆動ギヤを一定角度回動させ、
該駆動ギヤの歯部を上記切欠部に臨む位置にある上記第
1のギヤに噛み合わせるようにしたことを特徴としてい
る。
「作用」 この発明では、第1のギヤが駆動ギヤの切欠部に臨んだ
状態でこの第1のギヤおよび第2のギヤが回転すると、
第2のギヤによってスライダが直線移動され、これによ
ってテープカセットのローディングがなされる。この状
態で駆動ギヤは、第1のギヤが切欠部に臨んでいるので
回転しない。また、第2のギヤが定められた領域を回動
すると、レバーが回動して駆動ギヤの歯部が第1のギヤ
に噛み合わせられ、これによって駆動ギヤが回動して磁
気テープのローディングがなされる。
「実施例」 以下、この発明の実施例を第1図ないし第13図(A)
〜(D)を参照して説明する。
第1図ないし第13図(A)〜(D)は、この発明によ
るローディング切換機構を備えたテープレコーダの構
成、およびその動作を示している。説明は、該テープレ
コーダの構成、動作を次の項目に分けて行う。
A.テープカセットローディング機構(第2図ないし第
4図) B.シャーシ(第5図ないし第7図) C.リール台(第5図ないし第7図) D.ヘッドドラム(第5図ないし第7図) E.キャプスタン(第1図、第5図ないし第7図) F.テープローディング機構 F−1.移動ブロック(第1図、第5図ないし第8図) F−2.駆動ギヤ(第1図、第7図) G.ローディング切換機構(第1図、第7図) H.ローディング切換機構の動作(第12図(A)〜
(C)) I.ピンチローラ(第5図、第6図、第9図) J.テープテンション機構(第1図、第6図、第10
図、第11図) K.ブレーキ機構(第1図、第5図ないし第7図) L.その他の構成(第5図、第6図) M.テープレコーダの動作(第2図ないし第4図、第6
図、第9図、第12図(A)〜(C)、第13図(A)
〜(D)) A.テープカセットローディング機構(第2図ないし第
4図) 図において0がテープカセットローディング機構であ
る。テープカセットローディング機構70は、シャーシ
131(その詳細は後述する)に取り付けられた枠体7
1にテープカセット72をローディングするための各種
の部材を取り付けてなるものである。
枠体71は、前壁部73と側壁部74,75とを一体に
形成したコ字状の部材である。側壁部74,75にはそ
れぞれその上部にL字状のホルダガイド孔76,77が
形成されており、側壁部75にはその下部に開口部78
とスライダガイド孔79,79とが形成されている。
枠体71にはテープカセットホルダ80が支持されてい
る。テープカセットホルダ80は、略板体の両側部を上
方に折曲して構成されたホルダ本体81と、このホルダ
本体81の両側壁部82,82内面に固定された側板8
3,83とからなるもので、側壁部82,82にはそれ
ぞれピン84,85が固定され、側板83,83の上部
にはテープカセット押え86,86が設けられている。
このテープカセットホルダ80は、それぞれその両側部
のピン84,85をホルダガイド孔76、77、76、
77内に挿入することによって枠体71に支持されてい
る。このテープカセットホルダ80は、ピン84,85
がホルダガイド孔76,77の水平部76A,77Aが
移動したときに水平方向に移動し、ピン84,85が同
ガイド孔76,77の垂直部76B,77Bを移動した
ときに垂直方向に移動する。
また、側壁部75の下端外側にはスライダ87が支持さ
れている。スライダ87は板状の部材であって、その上
面と内面には各々ラックギヤ88,89が形成され、内
面にはピン90,90が固定されている。このスライダ
87は、ピン90,90をスライダガイド孔79,79
内に挿入することによって側壁部75に取り付けられて
いる。このスライダ87は、ピン90,90が孔79,
79内において動き得る範囲内で該孔79,79に沿っ
て移動自在である。
また、側壁部75の外側には支持軸91,92が固定さ
れており、支持軸92には回転体93、メインギヤ94
が、支持軸91にはメインギヤ94と噛み合うギヤ95
が支持されている。回転体93の外周面の一部にはギヤ
部96が形成されており、このギヤ部96およびメイン
ギヤ94はラックギヤ88と噛み合っている。メインギ
ヤ94と回転体93とは一体的に回転するように構成さ
れている。
支持軸91,62には揺動体97,98が回動自在に取
り付けられている。揺動体97,98は溝99,100
を有する部材であり、それぞれ溝99,100内にピン
84,85を挿入させた状態で支持軸91,92に取り
付けられている。揺動体97はギヤ95と一体的に回動
するように構成されている。揺動体97にはピン101
を介してリンク102の一端が回動自在に取り付けられ
ており、リンク102の他端はピン103を介して揺動
体98に回動自在に取り付けられている。しかして、ギ
ヤ95が回転して揺動体97が一方向に回動すると、リ
ンク102を介して揺動体98も同一方向に回動する。
揺動体97,98は、上記を左右対称の構造をもって側
壁部74側にも設けられており、この側壁部74側に設
けられた揺動体97,98は、ギヤ95が回転したとき
に、同ギヤ95に噛み合うギヤ104を有する駆動力伝
達機構を介して上記の揺動体と同様に動作するようにな
っている。
しかして、スライダ87をスライダガイド孔79,79
に沿って移動させると、メインギヤ94を介してギヤ9
5が回転する。ギヤ95が回転すると、揺動体97,9
8が回動することによってピン84,85が溝100,
99内を移動しつつスライダガイド孔76,77内を移
動し、これによってテープカセットホルダ80がスライ
ダガイド孔76,77の形状に従って移動する。
なお、図において105はテープカセット72を出し入
れする開口部106を開閉する蓋体である。この蓋体1
05は、揺動体97,98の動きに連動して開口部10
6を開閉するようになっている。
B.シャーシ(第5図ないし第7図) 131はシャーシであり、このシャーシ131にはその
前端部(紙面の下方へ向かう方向を前側、右方へ向かう
方向を後側、左方へ向かう方向を左側、右方へ向かう方
向を右側とする)に開口部132が形成され、後端部に
ヘッドドラム取付孔133が形成されている。また、こ
のシャーシ131には、ヘッドドラム取付孔133の前
方から同取付孔133の左右両側方へ延びるようにガイ
ド長孔134,135が形成されている。ガイド長孔1
34,135の後端部には上方へ突出する突出壁13
6,136がアウトサート形成されており、また、これ
らガイド長孔134,135の縁部には突出壁136,
136と同様にアウトサート形成されたレール部が存在
し、突出壁136,136の上面には前端にV字状の溝
137,137を有する金属製の位置決め板138,1
38が固定されている。
C.リール台(第5図ないし第7図) シャーシ131上面の開口部132の左右両側方にはリ
ール台支持軸141,142が立設されており、リール
台支持軸141,142にはリール台143,144が
回転自在に支持されている。リール台143は供給側の
リール台であり、リール台144は巻取り側のリール台
である。リール台143,144の外周面にはギヤ14
5,146が形成されており、リール台143の下面側
には後述するテープテンション付与に用いられるドラム
部147が形成されている。また、リール台143,1
44の上面軸心部にはリール係合軸148,149が設
けられている。リール係合軸148,149は、テープ
カセット72内のテープリールに係合してこれを一体的
に回転させるものである。
一方、シャーシ131下面の開口部132の前端部側に
はリール台駆動用モータ150が取り付けられている。
モータ150の回転軸151は開口部132から上方に
出しており、回転軸151の上端部にはギヤ152が固
定されている。上記回転軸151の周囲にはこの回転軸
151を中心として回動自在にギヤ支持板153の一端
が取り付けられている。ギヤ支持板153の他端上面に
は支持軸154が固定され、支持軸154にはギヤ15
2と噛み合うギヤ155が回転自在に取り付けられてい
る。ギヤ155は、ギヤ支持板153を第6図中時計方
向に回動させたときにリール台144のギヤ146と噛
み合い、同反時計方向に回動させたときにリール台14
3のギヤ145と噛み合う。ギヤ支持板153は、所定
のテープ走行モードに応じギヤ152の回転方向に従っ
て首振り回動されるようになっている。しかして、ギヤ
155をギヤ145または146に噛み合わせた状態で
モータ150を回転させれば、ギヤ152,155を介
してリール台143または144が回転する。
D.ヘッドドラム(第5図ないし第7図) シャーシ131の後端部にはヘッドドラム158が取り
付けられている。ヘッドドラム158は上ドラム159
と中ドラム160と下ドラム161とからなるものであ
る。上ドラム159にはその周面部に磁気ヘッド16
2,162が設けられており、この上ドラム159は中
ドラム160に対して回転自在である。中ドラム160
と下ドラム161とはドラムモータ163を構成してお
り、下ドラム161は中ドラム160に対して回転自在
である。下ドラム161は上ドラム159と同軸上に設
けられており、この下ドラム161が回転したときに上
ドラム159が回転する。中ドラム160には取付壁部
164,165が形成されており、取付壁部164,1
65はシャーシ131の上面にアウトサート形成された
支持台166,167,168の上面に取り付けられて
いる。支持台168の上面に設けられた半球状の突起1
69は、第6図に示すように取付壁部165の凹部と係
合させてヘッドドラム取付の位置決めをするためのもの
である。ここで、上ドラム159、中ドラム160はシ
ャーシ131の上方に突出しており、下ドラム161は
ヘッドドラム取付孔133を通してシャーシ131の下
方に突出している。そして、ヘッドドラム158全体
は、その中心軸がシャーシ131に直交する垂直線に対
して一定の角度左に傾いている。
E.キャプスタン(第1図、第5図ないし第7図) シャーシ131上面のガイド長孔135の右側方にはキ
ャプスタン170が設けられている。シャーシ131に
は円柱体の中間部を切り欠いてなるキャプスタン支持部
材171が立設されており、キャプスタン170は同キ
ャプスタン支持部材171の上下端部に回動自在に支持
されている。このキャプスタン170は、第5図に示す
ように、その中間部がキャプスタン支持部材171の切
欠部172から外部に露出している。キャプスタン17
0の下端部はシャーシ131の下方に突出しており、同
突出する端部にはフライホイール174が固定されてい
る。
シャーシ131上面の右隅後端部にはキャプスタン駆動
用モータ175が配設されている。モータ175は、そ
の一側部がシャーシ131に回動自在に支持された支持
軸176に固定されており、シャーシ131に形成され
た孔177から下方に突出する回転軸178にはプーリ
179が固定されている。支持軸176の下端部はシャ
ーシ131の下方に突出しており、同突出する下端部に
はリング状の板体180が固定されている。板体180
は、その一部に係合部181を有するもので、回転軸1
78を囲むように配置されている。この板体180の支
持軸176に取り付けられている側と反対の端部には上
方に向けて突出するピン182が固定されている。ピン
182の上端部はシャーシ131に形成された長孔18
3を通して同シャーシ131の上方に突出しており、同
突出する上端部はモータ175に固定されている。しか
して、モータ175および板体180は、ピン182が
長孔183内において動き得る範囲内で、支持軸176
を中心として回動自在である。
フライホイール174とプーリ179とにはタイミング
ベルト184が巻回されている。この場合、フライホイ
ール174、プーリ179の外周面とタイミングベルト
184の内面にはギヤ状の凹凸が形成されており、これ
らの部材間に滑りが生じないようになっている。また、
板体180の係合部181とシャーシ131の後端縁と
の間には、タイミングベルト184に一定の張力を付与
するスプリング185が張設されている。
上記の構成において、モータ175を回転させた場合に
は、そ回転力がプーリ179、タイミングベルト18
4、フライホイール174を介してキャプスタン170
に伝達され、このキャプスタン170が定速で回転す
る。
F.テープローディング機構(第1図、第5図ないし第
9図) 188はテープローディング機構である。このテープロ
ーディング機構188は、テープローディングポストの
設けられた移動ブロックと、ピンチローラおよび移動ガ
イドポストと、これらの各部材を駆動する駆動ギヤとを
主な構成要素とするものである。
F−1.移動ブロック(第1図、第5図ないし第8図) シャーシ131のガイド長孔134,135には、これ
らのガイド長孔134,135に沿って移動自在に移動
ブロック189,190が装着されている。
第6図、第8図に示すように、移動ブロック189は主
壁部191の前端部に上方に突出する取付壁部192を
形成してなるものである。主壁部191には上下方向に
突出するように位置決めピン193が固定され、取付壁
部192には下方に突出するように円筒軸194が固定
されている。円筒軸194内には支持軸195が挿入、
固定されており、取付壁部192から上方に突出する支
持軸195にはテープローディングポスト196Aが固
定されている。また、取付壁部192には前方へ突出す
る係合壁部197と側方へ突出する突出壁部198とが
形成されており、突出壁部198には傾斜ガイドポスト
199Aが固定されている。位置決めピン193、円筒
軸194、支持軸195の下端部はガイド長孔134を
通してシャーシ131の下方に突出している。ここで移
動ブロック189は、位置決めピン193の下端部にリ
ング200が取り付けられ、円筒軸194の下端部にロ
ーディングポストリング(詳細は後述する)が取り付け
られることによって上方への抜け出しが防止されてい
る。
移動ブロック190も上記の移動ブロック189と同様
に構成されたものであって、上記と同様の部材が取り付
けられ、上記と同様の構造をもってガイド長孔135に
装着されている。すなわち、移動ブロック190には、
そ主壁部201に位置決めピン202が固定され、取付
壁部203にテープローディングポスト196B、傾斜
ガイドポスト199Bが固定され、同取付壁部203に
係合壁部204が形成されている。
しかして、上記の各部材が取り付けられた移動ブロック
189,190は、第6図に示す非ローディング位置
(テープローディングポスト196A,196B、傾斜
ガイドポスト199A,199B装置に装填されたテー
プカセット72の磁気テープの内側にある位置)とロー
ディング完了位置(第6図に示す移動ブロック189,
190を後方に移動させて位置決めピン193,202
が位置決め板138,138の溝137,137に当接
する位置)との間をガイド長孔134,135に沿って
移動自在である。
F−2.駆動ギヤ(第1図、第7図) シャーシ131下面の前後方向略中央部には支持軸20
7,208が固定されており、支持軸207,208に
は駆動ギヤ209,210が回転自在に支持されてい
る。駆動ギヤ209,210は、互いにその歯部21
1,212が噛み合わされている。
駆動ギヤ209にはその上面(シャーシ131の対向
面)にカム部213が形成され、周縁部寄り部分に円周
方向に延在する長孔214が形成されている。カム部2
13は、ガイド壁215,216と、これらガイド壁に
連続するガイド壁217,218とからなるものであ
る。駆動ギヤ210にはその上面にカム部219が形成
され、周縁部寄り部分に円周方向に延在する長孔220
が形成されている。カム部219はガイド壁221,2
22からなるものである。また、この駆動ギヤ210の
周縁部には切欠部223が形成されており、切欠部22
3に臨む舌状壁部224には上方へ突出する係合壁部2
25が形成されている。
そして、駆動ギヤ209と移動ブロック189とはロー
ディングポストリング228で連結され、駆動ギヤ21
0と移動ブロック190とはローディングポストリンク
229で連結されている。
すなわち、駆動ギヤ209の上面側に配置されたローデ
ィングポストリンク228にはその一端部にピン230
が固定されており、ピン230は長孔214内に挿入さ
れている。ローディングポストリンク228の他端部
は、第1図、第8図に示すように円筒軸194に回動自
在に取り付けられている。駆動ギヤ210の上面側に配
置されたローディングポストリンク229にはその一端
部にピン231が固定されており、ピン231は長孔2
20内に挿入されている。ローディングポストリンク2
29の他端部は移動ブロック190に固定された円筒軸
232に回動自在に取り付けられている。なお、長孔2
14,220から下方に突出するピン230,231の
下端部にはリング233,234が固定されており、こ
れによってピン230,231は長孔214,220か
ら抜け出ないようになっている。
駆動ギヤ209の上面にはトーションスプリング235
が装着されており、スプリング235は長孔214内に
おいてピン230を反時計方向(この方向は、後の説明
で明らかにされるように、駆動ギヤ209がテープロー
ディングポスト196Aをローディング完了位置方向に
移動させる方向である)に付勢している。したがってピ
ン230は、長孔214の一方の端縁に圧接している。
また、駆動ギヤ210の上面にはトーションスプリング
236が装着されており、スプリング236は長孔22
0内においてピン231を時計方向(この方向は、後の
説明で明らかにされるように、駆動ギヤ210がテープ
ローディングポスト196Bをローディング完了位置方
向に移動させる方向である)に付勢している。したがっ
て、ピン231は、長孔220の一方の端縁に圧接して
いる。
なお、第7図に示すように駆動ギヤ209の下面には係
合突起237が形成されており、この係合突起237と
シャーシ131の下面に形成された支持軸238との間
にはスプリング239が張設されている。スプリング2
39は駆動ギヤ209をその周方向に付勢して駆動ギヤ
209,210のバックラッシュを防止するものであ
る。
しかして、移動ブロック189,190を非ローディン
グ位置において駆動ギヤ209を反時計方向に、駆動ギ
ヤ210を時計方向(以下これらの方向をローディング
方向という)に回動すると、ローディングポストリンク
228,229を介して移動ブロック189,190が
ローディング完了位置方向へ向けて移動する。また、移
動ブブロック189,190をローディング完了位置に
おいて駆動ギヤ209を時計方向に、駆動ギヤ210を
反時計方向(以下これらの方向をアンローディング方向
という)に回動すると、ローディングポストリンク22
8,229を介して移動ブロック189,190が非ロ
ーディング位置方向へ向けて移動する。
G.ローディング切換機構(第1図、第7図) 図において242はローディング切換機構である。ロー
ディング切換機構242は、上述したテープカセットロ
ーディング機構70とテープローディング機構188と
を駆動する機構であり、次のように構成されている。
シャーシ131下面の前端部右隅にはローディングモー
タ243(駆動源)が取り付けられており、ローディン
グモータ243の回転軸にはウオーム244が固定され
ている。
また、シャーシ131下面のモータ243の後方には支
持軸245,246,247が固定されており、支持軸
245,246,247にはテープローディング用ギヤ
248(第1のギヤ)、中間ギヤ249、テープカセッ
トローディング用ギヤ250(第2のギヤ)が回転自在
に支持されている。テープローディング用ギヤ248
は、ウオームホイールを構成する大径ギヤ251の上面
に同軸的に小径ギヤ252を形成してなるものである。
中間ギヤ249は、大径ギヤ253の下面に同軸的に小
径ギヤ254を形成してなるものである。テープカセッ
トローディング用ギヤ250の上面には、ガイド部25
5,256,257を有する溝カム259が形成されて
いる。
上記テープローディング用ギヤ248は、その大径ギヤ
251がウオーム244に噛み合っており、小径ギヤ2
52が中間ギヤ249の大径ギヤ253と噛み合ってい
る。この場合小径ギヤ252は、第1図において駆動ギ
ヤ210の切欠部223に臨んでいるが、駆動ギヤ21
0をわずかローディング方向に回動させたときには同駆
動ギヤ210の歯部212と噛み合うことができる。中
間ギヤ249は、その小径ギヤ254がテープカセット
ローディング用ギヤ250と噛み合っている。テープカ
セットローディング用ギヤ250の右端部は、第2図に
示す枠体71の開口部78を通してスライダ87のラッ
クギヤ89と噛み合っている。
また、シャーシ131下面の上記のギヤ248,24
9,250の後方には支持軸260が固定されており、
この支持軸260にはL字状のレバー261が回動自在
に支持されている。レバー261の一端部は係合部26
2を構成しており、この係合部262は駆動ギヤ210
の上面側に位置し、係合壁部225と当接可能な位置に
おかれている。レバー261の他端部263にはピン2
64が固定されており、このピン264はテープカセッ
トローディング用ギヤ250の溝カム259内に挿入さ
れている。
H.ローディング切換機構の動作(第1図、第12図
(A)〜(C) このテープレコーダにおいては、スライダ87が前後方
向に移動することによってテープカセット72のローデ
ィング、アンローディングがなされ、駆動ギヤ210
(209)が回動することによって磁気テープのローデ
ィング、アンローディングがなされる。
第12図(A)は、ローディング切換機構242の各部
材が待機位置にある状態を示している。このときテープ
ローディング用ギヤ248の小径ギヤ252は駆動ギヤ
210の切欠部223内に臨んでおり、駆動ギヤ210
の歯部212と噛み合っていない。また、レバー261
に固定されたピン264はテープカセットローディング
用ギヤ250に形成された溝カム259のガイド部25
5内、それも同ガイド部255の始端内に位置してい
る。この状態でレバー261の係合部262は駆動ギヤ
210の係合壁部225に対して一定寸法離間してい
る。
ここでローディングモータ243を正回転させると、ウ
オーム244を介してテープローディング用ギヤ248
が矢印A方向に回転し、中間ギヤ249、テープカセッ
トローディング用ギヤ250が矢印A方向に回転する。
テープカセットローディング用ギヤ250が同方向に回
転すると、このギヤ250にラックギヤ89が噛み合っ
ているスライダ87が後方へ移動し、しかしてテープカ
セット72のローディングが開始される。なお、このと
き駆動ギヤ210は、その歯部212がテープローディ
ング用ギヤ248と噛み合っていないため回転しない。
したがってテープローディング機構188は非ローディ
ング状態におかれている。この状態でレバー261のピ
ン264は溝カム259のガイド部255内を走行す
る。そして、第12図(B)に示すようにピン264が
ガイド部255の終端に至った時点でテープカセット7
2のローディングが完了する。
次いでピン264が第12図(B)から第12図(C)
に示すようにガイド部256内を走行すると、このピン
264がガイド部256に案内されることによってレバ
ー261が反時計方向に回動する。レバー261が同方
向に回動すると、その係合部262が係合壁部255を
押すことによって駆動ギヤ210が僅かにローディング
方向(時計方向)に回動し、これによって舌状壁部22
4に形成されている歯部212の先頭歯がテープローデ
ィング用ギヤ248の小径ギヤ252に噛み合う。しか
して、駆動ギヤ210が小径ギヤ252によりローディ
ング方向に回動されることによって磁気テープのローデ
ィングがなされ、このローディングが完了した時点でロ
ーディングモータ243の回転が停止する。なお、この
間ピン264はガイド部257内を走行する。また、こ
の間スライダ87は、テープカセットローディング用ギ
ヤ250が回転しているので一定距離後方へ移動され
る。
また、上記の状態から磁気テープおよびテープカセット
のアンローディングを行うにはローディングモータ24
3を逆回転させる。このようにすると、テープローディ
ング用ギヤ248、中間ギヤ249、テープカセットロ
ーディング用ギヤ250が矢印B方向に回転する。これ
によって駆動ギヤ210がアンローディング方向に回動
して磁気テープのアンローディングがなされる。なお、
この際スライダ87は前方へ移動される。そして、上記
と逆順に駆動ギヤ210の歯部212と小径ギヤ252
との噛み合いが外れて磁気テープのアンローディングが
完了し、その後テープカセット72のアンローディング
がなされ、このアンローディングが完了した時点でロー
ディングモータ243の回転が停止する。
I.ピンチローラ(第5図、第6図、第9図) シャーシ131上面の右端部には支持軸267が固定さ
れており、この支持軸267にはピンチローラアーム2
68、補助アーム269の一端部が回動自在に取り付け
られている。
ピンチローラアーム268はL字状に形成されたもので
あって、そ一端部には係合突起270が形成され、他端
部には移動ブロック190の係合壁部204に係合自在
な係合壁部271が形成されている。このピンチローラ
アーム268の他端部には支持軸272が固定されてお
り、支持軸272にはゴム等の弾性材料からなるピンチ
ローラ273が回転自在に支持されている。支持軸27
2の下端部はピンチローラアーム268の下方に突出し
ており、その突出端部にはガイドポストアーム274の
一端部が回動自在に取り付けられている。ガイドポスト
アーム274の他端部には移動ガイドポスト275が固
定されている。この移動ガイドポスト275は後述する
ように磁気テープを案内するものであるが、当該磁気テ
ープを案内する部分が溝276となっている。移動ガイ
ドポスト275の下端部はガイドポストアーム274の
下方に突出しており、その突出端部はシャーシ131上
面に形成された溝カム277内に挿入されている。溝カ
ム277はシャーシ131に立設されたテープカセット
ガイドピン278(その詳細は後述する)を逃れるよう
に形成されており、ガイドピン278の左側方から同ガ
イドピン278の右後方に延びるように形成されてい
る。
補助アーム269にはその他端部に上方へ突出する係合
片279が形成されると共に下方へ突出するピン280
が固定されている。ピン280はシャーシ131に形成
された長孔281を通して該シャーシ131の下方へ突
出しており、その突出端部は第1図、第9図に示す駆動
ギヤ210のカム部219に係合することができる。支
持軸267にはスプリング282が巻回されており、ス
プリング282の一端はピン280に、同他端はピンチ
ローラアーム268の前面に形成された係合部283に
係合されている。この構成のもとにピンチローラアーム
268は第6図中時計方向に、補助アーム269は同図
中反時計方向に付勢されており、補助アーム269の係
合片270はピンチローラアーム268の後端部に係合
している。ピンチローラアーム268の係合突起270
とシャーシ131に形成された係合突起284との間に
はスプリング285が張設されており、このスプリング
285によってピンチローラアーム268、補助アーム
269は時計方向に付勢されている。
上記の構成において、ピンチローラアーム268は、そ
の係合壁部271が非ローディング時に第6図に示すよ
うに移動ブロック190の係合壁部204に係合してお
り、移動ブロック190が後方に移動したときに、スプ
リング285の付勢力により該移動ブロック190に追
従して時計方向に回動する。このときピンチローラ27
3はキャプスタン170方向へ向って移動する。また、
このとき移動ガイドポスト275は溝カム277に案内
されてガイドピン278の右後方に移動する。
J.テープテンション機構(第1図、第6図、第10
図、第11図) 287はテープテンション機構である。このテープテン
ション機構287は、プレイモード時に、所定の通路を
走行する磁気テープに一定のバックテンションを付与す
る機構であり、次のように構成されている。
シャーシ131上面の左端部には支持軸288が固定さ
れており、この支持軸288にはテンション調整アーム
289の一端部が回動自在に取り付けられている。テン
ション調整アーム289は釣針状に形成されたものであ
って、その一端部寄り部分には係合突起290が形成さ
れ、他端部にはテンション調整ピン291が固定されて
いる。また、テンション調整アーム289の一端部には
係合突起292が形成されており、この係合突起292
とシャーシ131に形成された係合突起293との間に
はスプリング294が張設されている。この構成により
テンション調整アーム289は反時計方向に付勢されて
おり、非ローディング時においてはテンション調整ピン
291が移動ブロック189の係合壁部197に係合し
ている。
また、シャーシ131の支持軸288の前方には、第1
0図、第11図に詳細を示すようにオフセット調整部材
295と固定部材296とが取り付けられている。オフ
セット調整部材295は、中心孔297を有する取付軸
部298の上端に主壁部299を形成し、この主壁部の
周縁部に略D字状の弾性壁部300を形成し、この弾性
壁部300の周縁部に係合突部301を形成し、かつ主
壁部299の上記係合突部301と反対側に軸部302
を形成してなるものであって、上記の各部を合成樹脂に
より一体成形してなるものである。このオフセット調整
部材295は、その取付軸部298がシャーシ131に
形成された孔303に回動自在に取り付けられている。
固定部材296は、中心孔304を有する取付壁部30
5の上端に主壁部306を形成し、主壁部306の一側
縁に上記係合突部301に係合自在な凹部307,30
7・・・を形成してなるものであり、上記の各部を合成
樹脂により一体成形してなるものである。この固定部材
296は、その取付壁部305がシャーシ131に形成
された孔308内に固定されている。ここで、凹部30
7,307・・・は上記係合突部301先端の回動軌跡
上に列設されており、係合突部301は弾性壁部300
を弾性変形させつつ任意の凹部307に係合することが
できる。これらのオフセット調整部材295および固定
部材296は、合成樹脂をシャーシ131にアウトサー
ト成形することにより得られたものである。
テンション調整アーム289の係合突起290にはテン
ション付与バンド309の一端が固定されており、バン
ド309はその中間部がリール台143のドラム部14
7に巻き付けられ、他端が取付部材310を介してオフ
セット調整部材295の軸部302に固定されている。
一方、第1図に示すように、シャーシ131下面の駆動
ギヤ209が支持されている支持軸207の左側方には
支持軸311が固定しており、支持軸311にはく字状
のアーム312が回転自在に取り付けられている。アー
ム312にはその一端部にピン313が下方に突出する
ように固定され、他端部にピン314が上方に突出する
ように固定されている。ピン313は駆動ギヤ209の
カム部213内に挿入されており、ピン314はシャー
シ131に形成された長孔315を通して同シャーシ1
31の上方に突出している。
上記のアーム312は駆動ギヤ209が回動したときに
ピン313がカム部213に案内されることによって回
動し、ピン314を長孔315内で左右に移動させる。
ここで、ピン314は、後述するようにテンション調整
アーム289の自由端の位置を規制するよに作用する。
上記の構成において、オフセット調整部材295の係合
突部301は、固定部材296の所定の凹部307内に
係合される。この構成においてリール台143を回転さ
せ、テンション調整アーム289を反時計方向に回動す
ると、バンド309の中間部がドラム部147に圧接
し、リール台143の回転にブレーキがかかる。このテ
ープレコーダの動作中においてテンション調整アーム2
89は、後述するように磁気テープのテンションに応じ
てテンション調整ピン291が移動したときに、上記の
ように反時計方向に回動された状態で、僅かに時計方
向、反時計方向に回動してリール台143に対するバン
ド309のブレーキ量を変化させる。
しかして、上記の構成においては、ドラム部147に対
するブレーキ量の初期設定、およびバンド309が摩耗
した場合のブレーキ量の調整を次のようにして行うこと
ができる。すなわち、ドラム部147に対するブレーキ
量の調整を行うには、ピン等の治具を用いて係合突部3
01を操作することによりオフセット調整部材295を
回動させ、これによって係合突部301をそれまで係合
していた凹部301から別の凹部301へ移動させる。
このようにすると、バンド309の他端が固定されてい
る軸部302の位置が変化して、ドラム部147に対す
るバンド309のブレーキ量が変化する。このようにし
て、係合突部301を係合させる凹部307の位置を変
えることによりブレーキ量の調整を行うことができる。
K.ブレーキ機構(第1図、第5図ないし第7図) 317はブレーキ機構である。このブレーキ機構317
は、このテープレコーダの各モードに応じてリール台1
43,144を回転不可能に拘束するものであり、次の
ように構成されている。
第5図、第6図に示すように、シャーシ131の前端部
には支持軸318,319が固定されており、支持軸3
18には第1のブレーキレバー320が支持され、支持
軸319には第2のブレーキレバー321が支持されて
いる。
ブレーキレバー320は杆部322,323、突出部3
24を有するもので、これら各部の基端部が支持軸31
8に回動自在に支持されている。杆部322の先端部に
はブレーキバッド325が固定され、杆部323の後端
部には傾斜面326が形成されている。ブレーキレバー
321は杆部327,328、突出部329を有するも
ので、これら各部の基端部に形成された長孔330部分
が支持軸319に回動自在、かつ左右方向移動自在に支
持されている。杆部327の先端部にはブレーキバッド
331が固定され、杆部328の先端部には突出部33
2および傾斜面333が形成されている。ブレーキレバ
ー320の突出部324とブレーキレバー321の突出
部329との間にはスプリング334が張設されてお
り、ブレーキレバー320は反時計方向に付勢され、ブ
レーキレバー321は時計方向に付勢されると共に左方
向に付勢されている。
シャーシ131の上面にブレーキレバー320,321
のの下方にはスライド板335が左右方向に移動自在に
配設されている。スライド板335には、その中央部に
上記杆部323の後端面および上記突出部332に係合
するピン336が形成され、その後端部に長孔337が
形成されている。
一方、第1図に示すようにシャーシ131下面の前端左
隅には前述した支持軸238が固定されており、支持軸
238には駆動ギヤ209と噛み合うブレーキ用ギヤ3
41が回転自在に取り付けられている。ブレーキ用ギヤ
341の上面にはガイド部342,343を有する溝カ
ム344が形成されている。また、シャーシ131下面
の支持軸238の近傍には支持軸345が固定されてお
り、支持軸345にはアーム346の一端部が回動自在
に取り付けられている。アーム346には、その中間部
に上記溝カム344内に突出するピン347が固定さ
れ、他端部に上方に突出するピン348が固定されてい
る。ピン348は、第6図に示すようにシャーシ131
に形成された孔349を通して同シャーシ131の上方
に突出し、上記スライド板335の長孔337内に挿入
されている。
上記の構成において、ブレーキ用ギヤ341が回転した
場合にはピン347が溝カム344内を走行する。ここ
で、アーム346は、ピン347がガイド部342内を
走行するときに第1図に示す位置に停止して位置し、ピ
ン347がガイド部343内を走行するときに時計方
向、反時計方向に回動する。このアーム364が回動し
た場合には、第6図に示すピン348が回動してスライ
ド板335が左右方向に移動し、ピン336が左右方向
に移動する。ピン336が左右方向に移動すると、この
ピン336に従動して、ブレーキレバー320,321
が回動または左右方向に移動する。
第6図は、ピン336が最も右に位置した状態を示して
おり、この状態でブレーキレバー320のブレーキバッ
ド325はリール台143の外周面から離間して位置
し、ブレーキレバー321のブレーキパッド331はリ
ール台144の外周面に圧接している。したがって、こ
のときリール台144にはブレーキがかけられている。
この状態からピン336が僅かに左方に移動すると、突
出部332がこれに追従してブレーキレバー321が僅
か左方に移動し、ブレーキバッド331がリール台14
4の外周面から離間する。したがって、このときリール
台143,144は共にブレーキをかけられていない。
そしてさらにこの状態からピン336が左方に移動する
と、突出部332がこれに追従してブレーキレバー32
1が左方に移動し、このブレーキレバー321の傾斜面
333がブレーキレバー320の傾斜面326と合致す
る。ここでブレーキレバー320,321は、傾斜面3
26,333をピン336に摺接させつつスプリング3
34の付勢力によって回動する。この場合、ブレーキレ
バー320は反時計方向に回動し、ブレーキレバー32
1は時計方向に回動する。これによって、ブレーキレバ
ー320のブレーキパッド325がリール台143の外
周面に圧接し、ブレーキレバー321のブレーキパッド
331がリール台144の外周面に圧接する。したがっ
て、このときリール台143,144の双方にブレーキ
がかけられる。
上記のようにこのブレーキ機構317では、リール台1
44のみにブレーキをかける状態、リール台143,1
44の双方を解放しておく状態、リール台143,14
4の双方にブレーキをかける状態、の3つ状態が得られ
るようになっている。この3つの状態は、このテープレ
コーダの各モードに応じてブレーキ用ギヤ341が回動
変位することによって得られるようになっている。
L.その他の構成(第5図、第6図) テンション調整アーム289を支持する支持軸288の
右後方にはテープカセットガイドピン351が立設され
ている。このテープカセットガイドピン351は、前述
したキャプスタン170の前方に位置するテープカセッ
トガイドピン278と共にテープカセット72の位置決
めを行うものである。
また、シャーシ131上面の左端後方寄り部分には、長
孔315を挾むように固定ガイドポスト352,353
が立設されている。
また、第6図においてテープカセット72は、カセット
ケース356内に磁気テープ357を内蔵させてなるも
のである。カセットケース356の前面側、すなわちテ
ープレコーダに装着された状態においてヘッドドラム1
58を向く側には磁気テープ357を引き出すための凹
部358が形成されている。この凹部358は、図示し
ない開閉自在な蓋体により覆われている。また、カセッ
トケース356内には図示しない2つのテープリール、
すなわち供給側テープリールと巻取側テープリールが回
転自在に配設されており、磁気テープ357は供給側テ
ープリール側からテープ出口359を経て凹部358の
前方を通り、テープ出口360を通って巻取側テープリ
ールに巻回されている。また、カセットケース356の
下面には、テープレコーダのテープカセットガイドピン
278,351が挿入される図示しない位置決め孔が形
成されている。
M.テープレコーダの動作(第2図ないし第4図、第6
図、第9図、第12図(A)〜(C)、第13図(A)
〜(D)) 上記のように構成されたテープレコーダにおいて、テー
プカセット72のローディング、アンローディング動
作、磁気テープ357のローディング、アンローディン
グ動作、ピンチローラ273の移動、テープテンション
機構287の動作、ブレーキ機構317の動作は次のよ
うにして行なわれる。
まず、テープレコーダが待機状態におかれているときに
は、テープレコーダの各部材は第2図、第4図、第6
図、第13図(A)に示す状態におかれている。すなわ
ち、、このときテープカセットローディング機構70の
テープカセットホルダ80は、第2図、第4図に示すよ
うに、ピン84,85がホルダガイド孔76,77の水
平部76A,77Aの前端部に位置することによって、
枠体71の前端部寄りに位置している。また、駆動ギヤ
209,210はアンローディング方向のリミット位置
(第13図(A)に示す位置)におかれており、アーム
312に固定されたピン313はカム部213のガイド
壁215,216内に位置し、補助アーム269に固定
されたピン280はカム部219のガイド壁221,2
22から離間して位置している。この状態において移動
ブロック189,190はガイド長孔134,135の
最前端位置に位置している。また、ピンチローラアーム
268の係合壁部271は移動ブロック190の係合壁
部204に係合しており、テンション調整アーム289
に固定されたテンション調整ピン291は移動ブロック
189の係合壁部197に係合している。また、ローデ
ィング切換機構242は、第12図(A)に示すように
待機位置におかれている。また、ブレーキ機構317
は、ブレーキレバー321のブレーキパッド325がリ
ール台144の外周面に圧接することによりリール台1
44を回転不可能に拘束している。
上記の状態から信号の記録、再生を行うには、第2図に
示すように枠体71の開口部106内にテープカセット
72を挿入し、該テープカセット72をテープカセット
ホルダ80上に装填する。テープカセット72がテープ
カセットホルダ80上の定位置に装填されると、この状
態が図示しないセンサにより検出され、同センサの出力
に基づいてローディングモータ243が正回転する。モ
ータ243が正回転すると、第12図(A)に示す状態
でテープローディング用ギヤ248、中間ギヤ249、
テープカセットローディング用ギヤ250が矢印A方向
に回転し、スライダ87が後方へ移動する。スライダ8
7が後方へ移動すると、第2図に示すように、該スライ
ダ87のラックギヤ88に噛み合っているメインギヤ9
4が回動することによってギヤ95が回動し、これによ
って揺動体97,98が矢印C方向に回動する。揺動体
97,98が上記の方向に回動すると、これら揺動体9
7,98の溝99,100内に位置するピン84,85
がホルダガイド孔76,77の水平部76A,77Aか
ら垂直部76B,77Bへと移動し、これによってテー
プカセット72が搭載されているテープカセットホルダ
80がホルダガイド孔76,77の形状に沿って、すな
わち一定区間後方へ、そしてその後下方へ移動する。テ
ープカセットホルダ80と共に下降するテープカセット
72は、最終的に第6図に示すようにリール台143,
144上に位置せしめられ、ここでリール台143,1
44のリール係合軸148,149がリールの係合孔に
係合して該リールがリール台143,144と一体的に
回転される状態となる。この時点でスライダ87のラッ
クギヤ88とメインギヤ94との噛み合いが解かれ、テ
ープカセットホルダ80の下方への移動が停止してテー
プカセット72のローディングが完了する。なお、スラ
イダ87は、その後も回転し続けるテープカセットロー
ディング用ギヤ250によって後方へ移動される。
上記の状態において、テープローディングポスト196
A,196B、傾斜ガイドポスト199A,199B、
ピンチローラ273、移動ガイドポスト275は、第6
図、第13図(A)に示すように、テープカセット72
の凹部358内であって、テープカセット72の前部に
引き出された磁気テープ357の内側に位置している。
上記のようにテープカセット42のローディングが完了
すると、第12図に示すローディング切換機構242が
同図(B)に示す状態から同図(C)に示す状態に移行
し、前述したようにレバー261がテープカセットロー
ディング用ギヤ250によって回動されて同レバー26
1の係合部が駆動ギヤ210の係合壁部225を押し、
駆動ギヤ210の歯部212にテープローディング用ギ
ヤ248が噛み合って駆動ギヤ210、209がローデ
ィング方向に回動する。
駆動ギヤ209,210がローディング方向に回動する
と、第13図(B)に示すように移動ブロック189,
190が後方へ移動し、テープローディングポスト19
6A,196Bが磁気テープ357を後方へ引き出しつ
つこれをヘッドドラム158に巻き付ける。
このときピンチローラアーム268は、その係合壁部2
71が移動ブロック190の係合壁部204に係合した
状態でスプリング285により時計方向に付勢されてい
るため、移動ブロック190の動きに追従して時計方向
に回動し、ピンチローラ273をキャプスタン170方
向へ移動させる。ピンチローラアーム268が上記の方
向に回動すると、ガイドポストアーム274が回動しな
がら移動ガイドポスト275が溝カム277に案内され
て右後方へ移動し、この移動ガイドポスト275はピン
チローラ273に先行して磁気テープ357を右後方の
キャプスタン170方向へ移動させる。この際磁気テー
プ357は、移動ガイドポスト275の溝276(第9
図参照)内に位置して移動される。ピンチローラアーム
268はその係合壁部271が移動ブロック190の係
合壁部204から離れた時点で一旦停止し、このとき補
助アーム269に固定されたピン280は駆動ギヤ21
0に形成されたカム部219のガイド壁221に当接す
る。
また、移動ブロック189が後方へ移動したとき、テン
ション調整ピン291を移動ブロック189の係合壁部
197に係合させた状態でスプリング294により反時
計方向に付勢されているテンション調整アーム289
は、第13図(B)に示すように移動ブロック189の
動きに追従して反時計方向に移動し、その移動端部が長
孔315の右端部に位置するピン314に当接してその
位置に停止する。
後方へ移動する移動ブロック189,190は、最終的
に第13図(C)に示すように位置決めピン193,2
02が位置決め板138,138の溝137,137に
係合した時点で移動を停止し、ローディング完了位置に
位置決めされる。一方、移動ブロック189,190が
第13図(B)から第13図(C)に移動する際には、
駆動ギヤ210の回動に伴って補助アーム269に固定
されたピン280がカム部219のガイド壁221に案
内され、これによって第13図(C)に示すようにピン
チローラアーム268が補助アーム269と一体的に時
計方向に回動し、ピンチローラ273がよりキャプスタ
ン170に接近すると共に移動ガイドポスト275が右
方向に移動する。しかして、上記のように移動ブロック
189,190がローディング完了位置に至ったときに
ローディングモータ243が回転が停止し、ストップモ
ードが形成される。なお、このストップモードが形成さ
れる直前において、第6図に示すブレーキ機構317の
ブレーキレバー321は、リール台144の拘束を解除
する。また、ストップモードが形成された時点において
は、テープカセットローディング用ギヤ250の回転が
停止することによってスライダ87の後方への移動が停
止する。
上記の状態において、ピンチローラ273は、第13図
(C)に示すようにキャプスタン170に対して一定寸
法離間して位置している。また、テンション調整ピン2
91は、磁気テープ357に対して一定寸法離間して位
置している。
上記のストップモードにおいて、信号の記録または再生
を行う指令がなされると、ローディングモータ243が
さらに一定量正回転し、駆動ギヤ209,210が一定
量ローディング方向に回動する。この場合駆動ギヤ20
9は第13図(D)に示すように、トーションスプリン
グ235の付勢力に抗してピン230をその位置に置い
たまま回動し、ピン230が長孔214内の一端から他
端位置に至るまで回動する。また駆動ギヤ210は、ト
ーションスプリング236の付勢力に抗してピン231
をその位置に置いたまま回動し、ピン231が長孔22
0内の一端から他端位置に至るまで回動する。
駆動ギヤ209が上記のように回動すると、この駆動ギ
ヤ209に形成されたカム部213のガイド壁217,
218がアーム312に固定されたピン313を案内
し、これによってアーム312が反時計方向に回動して
このアーム312に固定されたピン314が長孔315
内の左端部に移動する。ピン314が上記のように移動
すると、このピン314が係合していたテンション調整
アーム289がスプリング294の付勢力によって一定
量反時計方向に回動し、これによってテンション調整ピ
ン291が一定量左方に移動する。ここでテンション調
整ピン291は、固定ガイドポスト352,353間の
磁気テープ357をく字状に引張し、磁気テープ357
に所定のテンションを付与する。
また、駆動ギヤ210が上記のように回動すると、この
駆動ギヤ210に形成されたカム部219のガイド壁2
21が補助アーム269に固定されたピン280を案内
し、これによって補助アーム269と一体的にピンチロ
ーラアーム268がスプリング285の付勢力によって
時計方向に回動し、しかしてピンチローラ273が磁気
テープ357を中においた状態でキャプスタン170に
当接する。そして、その後カム部219のガイド壁22
2がピン280に案内することによって補助アーム26
9が一定量時計方向に回動し、これによりピンチローラ
アーム268がスプリング282の付勢力を受けること
によってピンチローラ273がキャプスタン170に圧
接する。
上記のように駆動ギヤ209,210が回動したときに
第6図に示すブレーキ機構317は、そのブレーキレバ
ー320,321が一旦リール台143,144を共に
拘束状態におき、その後リール台143,144双方の
拘束をとく。
かくして、テープレコーダは第13図(D)に示すプレ
イモードとなる。この状態においてテープカセット72
の磁気テープ357は、カセットケース356の左端部
から引き出された後固定ガイドポスト352、テンショ
ン調整ピン291、固定ガイドポスト353に接触して
後方へ延び、その後テープローディングポスト196A
に巻付られて折り返された後傾斜ガイドポスト199A
に接触し、ヘッドドラム158に巻付けられている。そ
してヘッドドラム158に巻付られた後傾斜ガイドポス
ト199Bに接触し、テープローディングポスト196
Bに巻付けられて折り返され、さらにキャプスタン17
0とピンチローラ273との間を通った移動ガイドポス
ト275に接触してカセットケース356の右端部内に
導入されている。
そして、上記の状態でリール台駆動用モータ150、キ
ャプスタン駆動用モータ175、ヘッドドラム158が
駆動され、キャプスタン170およびピンチローラ27
3によって磁気テープ357が定速走行せしめられ、リ
ール台144が駆動されることによって磁気テープ35
7が巻取側リールに巻き取られ、ヘッドドラム158の
上ドラム159が回転することによって信号の記録また
は再生がなされる。
上記の信号の記録または再生動作において、磁気テープ
357の張力はテープテンション機構287によって一
定に保たれる。すなわち、第10図、第13図(D)に
おいて、磁気テープ357に加わる張力が規定の張力よ
り強い場合には、テンション調整ピン291が磁気テー
プ357の張力によって僅か右方に移動され、テンショ
ン調整アーム289が僅か時計方向に回動される。テン
ション調整アーム289が上記の方向に回動すると、リ
ール台143のドラム部147に巻付けられているバン
ド309が緩められ、リール台143の負荷が軽くなっ
て供給側リールから繰り出される磁気テープ357の負
荷が軽減され、これによって磁気テープ357にかかる
張力が弱められる。また、磁気テープ357に加わる張
力が規定の張力より弱い場合には、弱い張力が加えられ
た状態で走行する磁気テープ357に対してテンション
調整ピン291がスプリング294の付勢力によって僅
か左方に移動し、テンション調整アーム289が僅か反
時計方向に回動する。テンション調整アーム289が上
記の方向に回動すると、バンド309がリール台143
のドラム部147に強く接触し、リール台143の負荷
が重くなって供給側リールから繰り出される磁気テープ
357の負荷が重くなり、これによって磁気テープ35
7にかかる張力が強められる。このようにして磁気テー
プ357の張力は常に一定に保たれる。
そして、信号の記録または再生が終了してテープレコー
ダにストップの指令を与えると、テープレコーダは第1
3図(D)に示すストップモードとなる。そして、さら
に磁気テープ357およびテープカセット72のアンロ
ーディング指令を与えると、ローディングモータ243
が逆回転し、駆動ギヤ209,210がアンローディン
グ方向へ回動し、移動ブロック189,190が前方へ
移動して以下上記と逆順にテープローディングポスト1
96A,169B、傾斜ガイドポスト199A,199
B、ピンチローラ273、移動ガイドポスト275、テ
ンション調整ピン291が非ローディング位置に戻る。
なお、このときリール台143が駆動されてカセットケ
ース356の外部に引き出されていた磁気テープ357
が供給側リールに巻き取られる。また、このときスライ
ダ87は、テープカセットローディング用ギヤ250が
回転することによって前方へ移動する。しかして、駆動
ギヤ210の歯部212とテープローディング用ギヤ2
48との噛み合いが解かれた時点で磁気テープ357の
アンローディングが完了する。
そして、その後第2図に示すスライダ87のラックギヤ
88がメインギヤ94に噛み合ってこのギヤ94および
ギヤ95が回転し、揺動体97,98が矢印D方向に回
動してピン84,85がホルダガイド76,77の垂直
部76B,77Bから水平部76A,77Aに移動し、
これによってテープカセットホルダ80およびテープカ
セット72が当初の位置に戻る。ここで図示しないセン
サがテープカセット72の位置を検出し、その検出結果
に基づいてローディングモータ243が停止し、かくし
てテープカセット72のアンローディングが完了する。
「発明の効果」 この発明によれば、その回動によって磁気テープのロー
ディング、アンローディングをを行う駆動ギヤと、この
駆動ギヤに選択的に噛み合うように配置された第1のギ
ヤと、その直線移動によってテープカセットのローディ
ング、アンローディングを行うスライダと、このスライ
ダのラックギヤに噛み合い、上記第1のギヤに連動して
回動する第2のギヤと、この第2のギヤが定められた傾
域を回動したときに上記駆動ギヤを上記第1のギヤに噛
み合わせるレバーとを備えた構成であるので、上記第
1、第2のギヤを回転させた場合に、スライダのみを移
動させ得る状態とスライダおよび駆動ギヤの双方を駆動
させ得る状態とが得られ、テープカセットのローディン
グ、アンローディングと磁気テープのローディング、ア
ンローディングとを切り換えることができる。
そして、この発明では、テープカセットおよび磁気テー
プのローディング、アンローディングを1つの駆動源に
よって行うことができるので、駆動源を安価に構成し得
てテープレコーダ全体のコストの低減を図ることがで
き、スペースファクターが良好であって装置の小型化が
可能となる。また、テープカセットのローディング、ア
ンローディングと磁気テープのローディング、アンロー
ディングとを機械的に切り換えるので、同切換動作を確
実に行える効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第13図(A)〜(D)はこの発明による
ローディング切換機構(一実施例)を備えたテープレコ
ーダの構成を示す図であって、第1図はテープレコーダ
の駆動系の平面図、第2図はテープカセットローディン
グ機構の斜視図、第3図は同要部の平面図、第4図は同
要部の側面図、第5図はテープレコーダの要部の斜視
図、第6図は同平面図、第7図は同底面図、第8図はテ
ープローディングポスト部分の側断面図、第9図はピン
チローラ部分の斜視図、第10図はテープテンションの
要部の平面図、第11図は第10図X−X線視断面図、
第12図(A)〜(C)はローディング切換機構の動作
説明図、第13図(A)〜(D)はテープローディング
機構の動作説明図である。第14図、第15図は従来の
テープレコーダを示す図であって、第14図はテープレ
コーダの要部の側面図、第15図はテープカセット装着
部の側面図である。第16図は別の従来のテープレコー
ダの平面図である。 72……テープカセット、87……スライダ、89……
ラックギヤ、210……駆動ギヤ、212……歯部、2
23……切欠部、225……係合壁部、242……ロー
ディング切換機構、243……駆動源、248……第1
のギヤ、250……第2のギヤ、259……溝カム、2
61……レバー、264……ピン、357……磁気テー
プ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着されたテープカセットを定位置に至ら
    せ、該テープカセットから磁気テープを引き出して走行
    させるようにしたテープレコーダのテープカセットおよ
    びテープのローディング切換機構であって、 一側面にラックギヤが形成され、その直線移動によって
    テープカセットのローディング、アンローディングを行
    うスライダと、 周面に歯部の一部を切り欠いた切欠部が形成されると共
    に表面に係合壁部が形成され、その回動によってテープ
    カセット内の磁気テープのローディング、アンローディ
    ングを行う駆動ギヤと、 この駆動ギヤの上記歯部に噛み合う状態と該歯部から離
    脱して上記切欠部に臨む状態とが選択的に得られるよう
    に配置された第1のギヤと、 その表面に溝カムが形成され、その歯部が上記スライダ
    のラックギヤに噛み合わされ、かつ上記第1のギヤと連
    動して回動するように構成された第2のギヤと、 その中間部を支点として回動自在に支持され、その一端
    部に上記第2のギヤの溝カム内に係合するピンが設けら
    れると共に他端部が上記駆動ギヤの係合壁部に係合自在
    なレバーと、 上記第1、第2のギヤを回転させる駆動源とを具備して
    なり、 上記第2のギヤが定められた領域を回動したときに、上
    記溝カムにより上記ピンを案内して上記レバーを回動さ
    せ、該レバーの他端部で上記係合壁部を押して上記駆動
    ギヤを一定角度回動させ、該駆動ギヤの歯部を上記切欠
    部に臨む位置にある上記第1のギヤに噛み合わせるよう
    にした ことを特徴とするテープカセットおよびテープのローデ
    ィング切換機構。
JP62065323A 1987-02-09 1987-03-19 テ−プカセツトおよびテ−プのロ−デイング切換機構 Expired - Fee Related JPH0652603B2 (ja)

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US07/153,338 US4868693A (en) 1987-02-09 1988-02-08 Magnetic recording and/or reproducing apparatus
US07/336,894 US4959739A (en) 1987-02-09 1989-04-12 Magnetic recording and/or reproducing apparatus having tape loading and unloading mechanism

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