JPH07130664A - プラズマcvd堆積膜形成装置および堆積膜形成方法 - Google Patents

プラズマcvd堆積膜形成装置および堆積膜形成方法

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JPH07130664A
JPH07130664A JP27809093A JP27809093A JPH07130664A JP H07130664 A JPH07130664 A JP H07130664A JP 27809093 A JP27809093 A JP 27809093A JP 27809093 A JP27809093 A JP 27809093A JP H07130664 A JPH07130664 A JP H07130664A
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film
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敦士 山上
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智 高木
Nobuyuki Okamura
信行 岡村
Keiji Hirabayashi
敬二 平林
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (1)それぞれ基体支持手段を有し類似の形
状を有する2つの電極が、互いに対向して平行に配置さ
れた1対の対向電極対を形成し、(2)反応容器外周
に、電極間に電極面に垂直な方向の磁界を印加する磁界
印加手段を有し、(3)対向電極対の各電極が別個の高
周波電圧印加手段に接続されているプラズマCVD堆積
膜形成装置を用い、電極面に垂直な方向の磁界を対向す
る2つの電極間に印加しながら、対向電極対の各電極に
強度が同等の高周波電圧を印加して堆積膜形成を行な
う。 【効果】 広い圧力範囲で高品質な膜の堆積を高速かつ
均一に行なうことが可能となり、特に、従来のプラズマ
CVD法では均一に成膜できなかった約10ミリトール
以下の低圧領域でも安定に放電を維持することができ、
高品質な膜の堆積を高速かつ均一に行なうことが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイス、画像
入力用ラインセンサー、撮像デバイス、光起電力デバイ
ス、その他各種エレクトロニクス素子、光学素子などに
有用な結晶質または非単結晶質の堆積膜の製造に適した
プラズマCVD法による堆積膜の形成装置および形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイス、画像入力用ライ
ンセンサー、撮像デバイス、光起電力デバイス、その他
各種エレクトロニクス素子、光学素子に用いる素子部材
として、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、アモルファ
スシリコン膜などの非単結晶質の堆積膜またはダイヤモ
ンド薄膜のような結晶質の堆積膜が提案され、その中の
いくつかは実用に付されている。
【0003】そして、こうした堆積膜は、プラズマCV
D法、すなわち、原料ガスを直流または高周波、あるい
はマイクロ波によるグロー放電によって分解し、ガラ
ス、石英、耐熱性合金樹脂フィルム、ステンレス、アル
ミニウムなどの基板上に堆積膜を形成する方法により形
成されることが知られている。特に放電周波数が13.
56MHzの高周波や2.45GHzのマイクロ波を用
いたプラズマCVD装置は堆積膜材料等が導電体である
か絶縁体であるかにかかわらずプラズマ処理できること
から、広く用いられている。
【0004】従来のプラズマCVD装置、例えばアモル
ファスシリコン膜(以下a−Si膜と称する)、酸化シ
リコン膜、窒化シリコン膜などの成膜に用いられている
平行平板型のプラズマCVD装置について図8を参照し
ながら説明する。
【0005】図8の装置では、反応容器1に絶縁性のカ
ソード電極支持台2を介してカソード電極3が配置され
ている。カソード電極3の周囲には、カソード電極3の
側部と反応容器1との間で放電が発生しないようにアー
スシールド4が配置されている。カソード電極3には整
合回路9を介して発信周波数が13.56MHzの高周
波電源10が接続されている。基体ホルダー(基体支持
手段)5には被膜を形成するための被成膜基体6が配置
され、被成膜基体6は、基体温度制御手段(図示せず)
により所望の温度に保たれる。
【0006】この装置を使用した場合の成膜は以下のよ
うに行なわれる。反応容器1を真空排気手段7によって
排気して高真空とした後、ガス供給手段8によってシラ
ンなどの原料ガスを反応容器1内に導入し、数十ミリト
ールから数トールの圧力に維持する。高周波電源10よ
りの高周波電力をカソード電極3から供給して、カソー
ド電極と被成膜基体6との間にプラズマを発生させる。
これにより、原料ガスがプラズマによる分解を受け、被
成膜基体6上に堆積膜が形成される。
【0007】また、上記の従来例を改良したものとし
て、カソード電極に被成膜基体を設置し、カソード電極
と対向電極との間に磁界を印加したプラズマCVD装置
が、特開昭58−177135号に記載されている。
【0008】また、上記の従来例を改良したものとし
て、カソード電極の対向電極にも高周波電力を供給し、
片方の電極に被成膜基体を設置したプラズマCVD装置
が特開昭62−130513号に記載されている。
【0009】また、上記の従来例では、高周波電源の発
振周波数は13.56MHzであるが、近年、平行平板
型のプラズマCVD装置を用い、13.56MHz以上
の高周波電源を用いたプラズマCVD法の報告[Pla
sma Chemistryand Plasma P
rocessing,Vol 7,No.3,(198
7)p.267−273]があり、堆積速度向上、膜質
高品質化の可能性が示され、注目されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示した従来の平行平板型の装置構成を用いたプラズマC
VD法では以下の問題が存在する。
【0011】(1)プラズマ密度は、せいぜい1E+1
0(個/cm3)のレベルであり、堆積速度が遅い。
【0012】(2)高周波電力を印加するカソード電極
上とその対向電極上では、堆積膜の膜質や堆積速度が異
なるため、両方の電極上に被成膜基体を配置して、同程
度の品質の堆積膜を形成することは困難である。そのた
め、通常はどちらか一方の電極上のみに被成膜基体を配
置して堆積膜を形成しており、成膜処理の効率が悪い。
また、被成膜基体を配置していない電極上にも堆積膜は
形成されることから、原料ガスの利用効率が非常に低
い。
【0013】(3)プラズマ密度が低いため、安定に放
電を維持できる圧力範囲は狭い。例えば、SiH4ガス
の放電においては、放電可能な圧力領域は数十ミリトー
ル以上であり、工業的には、より安定に放電を維持する
必要性から、100ミリトール以上の圧力領域で用いら
れる例が多く、そのような高い圧力領域では、気相反応
によって粉体が発生しやすく、その粉体が膜中に取り込
まれ、膜に欠陥が生じ易い。
【0014】また、図8の装置構成で、スパッタでよく
用いられるマグネトロン型の磁界を電極間に印加して、
プラズマ中の電子をカソード電極近傍のマグネトロン領
域に捕捉し、いわゆるマグネトロン放電を行なえば、局
所的にプラズマ密度は増加し、ミリトール台の低圧領域
でも放電の維持は可能になるが、カソード電極上とその
対向電極上では、堆積膜の膜質や堆積速度が大きく異な
り、前記の(2)と同様の問題がある。さらに、磁界の
電極面内ムラが大きいため、電極面内で均一なプラズマ
を得ることは困難であり、電極上で均一な膜を得られな
いという問題がある。
【0015】また、特開昭58−177135号に記載
されているプラズマCVD装置では、電極面に対して垂
直方向の磁界を印加することから、プラズマ中の低エネ
ルギー電子は電極間に捕捉されてプラズマ密度はある程
度は増加し、かつ、電極面内ムラの小さいプラズマを得
ることは可能であるが、前記の(2)と同様の問題があ
る。また、プラズマ中の電子をマグネトロン放電のよう
に電極間に高密度に捕捉することができず、プラズマ密
度は磁界を印加しない場合よりも増加はするものの、堆
積速度は従来と大差はなく、また、ミリトール台の低圧
領域での安定な放電の維持は困難である。
【0016】また、特開昭62−130513号に記載
されているプラズマCVD装置では、基板電極にも高周
波電力を供給するので、両電極間のセルフバイアス電位
の差は小さくできるが、基板電極に高周波電力を供給し
ない場合よりもプラズマ電位と基板表面電位との差は大
きくなり、その結果、堆積膜へのイオン衝撃は増大し、
膜質が悪化しやすいという問題があり、また、前記のマ
グネトロン放電のような高密度のプラズマを生成するこ
とはできないため、低圧領域での安定な放電の維持は困
難である。
【0017】また、図8の装置構成で放電周波数を10
0MHz程度に大きくすると、プラズマ密度は増加し、
前記の(1)(3)の問題はある程度は改善されるが、
まだ不十分であり、また、前記の(2)と同様の問題が
ある。また、本発明者らの行なった実験結果によると、
従来の装置構成のままで放電周波数を13.56MHz
より大きくしていくと、膜厚均一性が悪化し易いという
問題があることが判明している。
【0018】また、2.45GHzのマイクロ波を用い
たプラズマCVD法では、電子サイクロトロン共鳴を利
用した、いわゆるECR法がミリトール以下の低圧領域
でも放電が可能であり工業的にも注目されている。しか
し、ECR法では発散磁界を用いているので、被成膜基
体上の磁界は不均一になりやすく、従って堆積膜も不均
一になりやすいという問題がある。また、マイクロ波を
用いたプラズマCVD法では、マイクロ波は誘電体の窓
を介して反応容器に導入されており、誘電体の窓にも堆
積膜は形成されるので、長時間の連続放電が困難である
という問題がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
技術の問題点を解決し、0.1ミリトール程度の低圧か
ら数十トール程度の圧力領域において、均一かつ長時間
安定で高密度のプラズマを形成すべく本発明者らが鋭意
研究を重ねて完成に至ったものである。
【0020】本発明は、(a)高周波電圧印加手段、
(b)内部に、被成膜基体を支持する基体支持手段およ
び該基体支持手段に対向して設置された電極を有する減
圧可能な反応容器(c)該反応容器を排気する真空排気
手段、および(d)該反応容器にガスを供給するガス供
給手段を有して成るプラズマCVD堆積膜形成装置にお
いて、(1)それぞれ基体支持手段を有し類似の形状を
有する2つの電極が、互いに対向して平行に配置された
1対の対向電極対を形成し、(2)該電極間に電極面に
垂直な方向の磁界を印加する磁界印加手段を有し、
(3)該対向電極対の各電極が高周波電圧印加手段に接
続されていることを特徴とするプラズマCVD堆積膜形
成装置を提供する。
【0021】さらに本発明は、減圧可能な反応容器内に
減圧下で原料ガスを導入し、該容器内の電極に高周波電
圧を印加して高周波放電によりプラズマを生成し、所定
の基板上に堆積膜を形成するプラズマCVD堆積膜形成
方法において、上記の装置を用い、磁界印加手段によっ
て電極面に垂直な方向の磁界を対向する2つの電極間に
印加しながら、該対向電極対の各電極に強度が同等の高
周波電圧を印加して堆積膜形成を行なうことを特徴とす
るプラズマCVD堆積膜形成方法を提供する。本発明に
よれば、形状がほぼ同一である対向する2つの電極(対
向電極対)の各々に高周波電圧を印加するので、各々の
電極上に被成膜基体を設置しても品質や堆積速度がほぼ
同程度の堆積膜を被成膜基体上に形成することができ
る。
【0022】また、対向する各々の電極に生じるセルフ
バイアス電位は大きさが同程度になり、かつ、電極面の
垂直方向の磁界を対向する電極間に印加するので、電極
間のプラズマ中の電子は高エネルギー電子であっても効
率よく電極間に捕捉され、高密度のプラズマを電極間に
形成することができる。また、電極間のプラズマインピ
ーダンスは小さくなり、電極上の高周波電圧も小さくな
るので、電極に生じるセルフバイアス電位は小さくな
り、電極上の堆積膜へのイオン衝撃は減少する。以下、
図面を参照しながら本発明のプラズマCVD装置を説明
する。図1は本発明のプラズマCVD装置の1例を示し
た模式図である。図1においては、減圧可能な反応容器
1に、絶縁性のカソード電極支持台2A、2Bを介し
て、基板を保持する手段を有し形状がほぼ同一であり互
いに平行に対面した1組の対向するカソード電極3A、
3Bが配置され、カソード電極3A、3Bには、整合回
路9A、9Bを介して、高周波電源10A、10Bが接
続されている。また、カソード電極3A、3Bの裏面に
は、電極面に垂直な方向の磁界をカソード電極間に印加
するための磁界印加手段11A、11Bが設置されてい
る。また、カソード電極の回りには、カソード電極の側
部と反応容器の間で放電を防止するためのアースシール
ド4A、4Bが配置されている。被成膜基体6A、6B
は、カソード電極面上に配置され、基体温度制御手段
(図示せず)により所望の温度に保たれる。
【0023】この装置を使用した場合の成膜は以下のよ
うに行なわれる。反応容器1を真空排気手段7によって
高真空まで排気した後、ガス供給手段8によってシラン
などの原料ガスを反応容器1内に導入し、所望の圧力に
維持する。高周波電源10A、10Bよりほぼ同一パワ
ーの高周波電力をカソード電極3A、3Bに供給して、
カソード電極3Aとカソード電極3Bとの間にプラズマ
を発生させる。これによって、原料ガスがプラズマによ
る分解を受け、被成膜基体6A、6B上に堆積膜が形成
される。
【0024】図2のグラフは、本発明により高密度のプ
ラズマが生成された1例を示したものである。
【0025】同図中において、○印のプロットは、図1
の本発明の装置を用いて、放電ガスにSiH4を用い、
13.56MHzの高周波電力を各々の電極に300W
ずつ供給し、かつ電極面に垂直な方向の磁束密度430
ガウスの磁界を電極間に印加してシランプラズマを生成
し、放電圧力を変化させて、電極間の中央部でのプラズ
マ密度を一般的なプラズマ計測手段であるプローブ法で
測定した結果を示したものである。
【0026】また同図において、×印のプロットは、従
来法との比較のため、図1の装置を用いて、電極間には
磁界を印加せずに、各々の電極に13.56MHzの高
周波電力を300Wずつ供給してシランプラズマを生成
し、電極間中央部のプラズマ密度の放電圧力依存性を示
したものであり、また、△印のプロットは、片方の電極
のみに600Wの高周波電力を供給し、電極面に垂直な
方向の磁束密度430ガウスの磁界を電極間に印加して
シランプラズマを生成し、電極間中央部のプラズマ密度
の放電依存性を示したものである。
【0027】この図から、各々の電極に高周波電力を供
給し、かつ電極面に垂直方向の磁界を電極間に印加した
場合にのみ、非常に高密度のプラズマを生成することが
でき、また、低圧領域でも安定に放電を維持することが
できることがわかる。
【0028】本発明において、高周波放電の放電周波数
は1MHz〜400MHzが好ましく、より好ましくは
30MHz〜300MHzである。すなわち、放電周波
数が1MHz以上であれば、プラズマ中のイオンが電界
の変動に追随するのが困難となり、堆積膜へのイオン衝
撃が減少する。また、放電周波数が高くなると、プラズ
マ中の電子と原料ガス分子との衝突確率が大きくなるの
でプラズマ密度は高くなり、また、カソード電極に生じ
るセルフバイアス電位が小さくなるので、堆積膜へのイ
オン衝撃は減少する。
【0029】しかし、放電周波数の増加に伴い高周波電
力の伝送ロスが増加して電力利用効率が悪くなり、ま
た、整合回路などの回路設計も困難になるという問題も
あるので、放電周波数の上限は400MHz程度であ
る。そして、実用上、イオン衝撃の少ない高密度プラズ
マを効率良く得るには、30MHz〜300MHz程度
が適している。
【0030】図3のグラフは、電極間の磁界形成に電磁
石を用いた本発明の図4の装置でシランプラズマを生成
した場合の、電極間のプラズマ密度の放電周波数依存
性、および電極へ入射してくるSiH3イオンの入射エ
ネルギー値の放電周波数依存性を示したものである。放
電ガスにSiH4を用い、放電圧力は50ミリトールと
し、電極間に300ガウスの垂直方向の磁界を印加し、
各々の電極に200Wの高周波電力を供給して電極間に
シランプラズマを生成し、プラズマ密度は電極間中央部
でプローブ法によって計測した。また、電極への入射イ
オンエネルギーは、電極中央部に直径1mmのオリフィ
スを設け、電極裏面に静電レンズ型のイオンエネルギー
アナライザーを設置して計測し、SiH3イオンの入射
量が最大になるエネルギー値をSiH3イオンの入射エ
ネルギー値とした。
【0031】図3のグラフから明らかなように、放電周
波数の増加とともに、プラズマ密度は増加傾向を示し、
SiH3イオンの入射エネルギー値は30MHz以上で
急激に減少する傾向を示した。すなわち、対向する各々
の電極に高周波電力を供給し、電極間に高密度のプラズ
マを生成することが可能となり、さらに、高周波電力の
放電周波数を増加することによって、プラズマ密度の更
なる向上を達成でき、堆積膜へのイオン衝撃の制御も可
能となる。特に、イオン衝撃によって膜質が劣化しやす
い膜を形成する場合は、30MHz以上の放電周波数を
用いることによって、大パワーの高周波電力を供給して
も高品質な堆積膜の形成が可能となる。
【0032】本発明において、対向する電極の間隔は、
成膜がなされる間隔であればいずれの間隔でも良いが、
20cm程度以下が好ましく、より好ましくは5cm以
下である。すなわち、間隔が大きくなると、磁界が電極
間外に漏れ易くなるので電極間に所望の垂直方向の磁界
を形成することが困難になる。また、磁界の印加手段も
大掛かりになり、装置も大型化して装置コストの上昇を
招く要因にもなることから、間隔の上限は20cm程度
である。そして、間隔が5cm程度以下であれば、電極
裏面に小型の磁石を設置するという簡単な構成により電
極間に所望の垂直方向の磁界を容易に形成することがで
き、装置も小型化できる。
【0033】本発明において、電極間に垂直方向の磁界
を形成する手段としては、電極裏面に磁石を設置しても
よく、図4に示すように反応室の外部に磁界形成用の磁
界コイルを設置してもよい。また、図5に示すように電
極裏面の中心部に磁界コイルを、外周部に永久磁石を設
置して、部分的に磁界の強度を変えられるようにしたも
のでも良い。さらに、図6に示すように、電極裏面の中
心部と反応室の外部に磁界コイルを設置して、部分的に
磁界の強度を変えられるようにしたものでも良い。
【0034】一般的に、従来の平行平板型のプラズマC
VD法においては、電極面積が大きくなると電極中心部
上と周辺部上では堆積膜の堆積速度に差が生じ易くな
り、特に、放電周波数が100MHz程度に高くなると
その差が顕著になるが、本発明の装置構成においては、
電極中心部と周辺部の磁界の制御によって電極中心部上
と周辺部上での堆積膜の堆積速度の差を低減でき、面内
均一性の良い堆積膜を形成できる。
【0035】本発明において、堆積膜の形成時の圧力
は、成膜がなされる圧力であればいずれの圧力でも良い
が、例えばa−Si膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン
膜などでは、0.1ミリトール〜5トールが好ましい。
特に、気相反応により粉体が発生しやすい場合は、10
ミリトール以下の低圧領域で成膜すれば粉体発生防止に
著しい効果がある。
【0036】本発明の堆積膜形成に使用できるガスにつ
いては、任意の公知の物が選択的に使用できる。例え
ば、a−Si系の機能性堆積膜を形成する場合であれ
ば、シラン、ジシラン等が好ましい原料ガスとして挙げ
られ、また他の機能性堆積膜を形成する場合であれば、
例えば、ゲルマン、メタンなどのの原料ガスまたはそれ
らの混合ガスが挙げられる。キャリアーガスとしては、
水素、アルゴン、ヘリウムなどが挙げられる。また、堆
積膜のバンドギャップ幅を変化させるなどの特性改善用
ガスとしては、例えば、窒素、アンモニアなどの窒素原
子を含むガス;酸素、酸化窒素、酸化二窒素などの酸素
原子を含むガス;メタン、エタン、エチレン、アセチレ
ン、プロパンなどの炭化水素;四フッ化珪素、六フッ化
二珪素、四フッ化ゲルマニウムなどのフッ素化合物、あ
るいはこれらの混合ガスが挙げられる。また、ドーピン
グを目的としたドーパントガスとしては、例えば、ジボ
ラン、フッ化ホウ素、ホスフィンなどが挙げられる。
【0037】
【実施例】以下、具体的な実施例と比較例を挙げて本発
明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。
【0038】(実施例1)図1の本発明のプラズマCV
D装置を用いて、カソード電極3A、3B上にガラス基
板を配置し、カソード電極間に電極面に垂直方向の磁界
を印加し、各々のカソード電極に高周波電力を供給し、
表1に示す種々の成膜条件でa−Si膜を基板上に形成
し、a−Si膜の堆積速度および光導電率(λ=600
nm、50μW/cm2の光照射時)と暗導電率を測定
したところ、表2に示す通りの結果となり、広い範囲の
圧力領域において、両方の基板上に同程度に高品質な膜
を、同程度に高速で形成できた。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】 形成されたa−Si膜の膜質は、光起電力デバイス、電
子写真用感光体デバイス、画像入力用ラインセンサー、
フラットパネルディスプレー等の実用に十分耐え得るも
のであった。また、膜の欠陥を顕微鏡観察によって評価
したところ、10ミリトール以下の低圧領域で形成した
a−Si膜においては堆積膜表面上で観察される欠陥数
が非常に少ないことが確認された。
【0041】(比較例1)従来法との比較のため、図1
プラズマCVD装置を用いて、カソード電極3A、3B
上にガラス基板を配置し、カソード電極3Aのみに高周
波電力を供給して3Bには供給せず、かつカソード電極
間に磁界を印加せずに、表3に示す成膜条件でa−Si
膜を基板上に形成し、a−Si膜の堆積速度および光導
電率と暗導電率を測定したところ、表4に示す通りの結
果が得られた。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】 3Aと3Bの電極上の基板に形成されるa−Si膜は、
堆積速度および膜質とも大きく異なっており、特に3A
の電極上の基板に形成されるa−Si膜は、堆積速度は
大きいが膜質が悪いという特徴があり、光起電力デバイ
ス、電子写真用感光体デバイス、画像入力用ラインセン
サー、フラットパネルディスプレイなどの実用に耐え得
るものではなかった。また、30ミリトール以下の低圧
領域では放電の維持ができず成膜できなかった。
【0044】(比較例2)従来法との比較のため、図1
のプラズマCVD装置を用いて、カソード電極3A、3
B上にガラス基板を配置し、カソード電極間に磁界を印
加せずに、各々のカソード電極に高周波電力を供給し
て、表5に示す成膜条件でa−Si膜を基板上に形成
し、a−Si膜の堆積速度および光導電率と暗導電率を
測定したところ、表6に示す通りの結果となった。
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】 3Aと3Bの電極上の基板に形成されるa−Si膜は、
堆積速度および膜質とも同程度であったが、膜質は悪
く、光起電力デバイス、電子写真用感光体デバイス、画
像入力用ラインセンサー、フラットパネルディスプレイ
などの実用に耐え得るものではなかった。また、20ミ
リトール以下の低圧領域では放電の維持ができず、成膜
できなかった。
【0047】(比較例3)従来法との比較のため、図1
のプラズマCVD装置を用いて、カソード電極3A、3
B上にガラス基板を配置し、カソード電極間に電極面に
垂直方向の磁界を印加し、カソード電極3Aのみに高周
波電力を供給して3Bには供給せず、表7に示す成膜条
件でa−Si膜を基板上に形成し、a−Si膜の堆積速
度および光導電率と暗導電率を測定したところ、表8に
示す通りの結果となった。
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】 3Aと3Bの電極上の基板に形成されるa−Si膜は、
堆積速度および膜質とも大きく異なっており、特に、3
Aの電極上の基板に形成されるa−Si膜は、堆積速度
は大きいが膜質が悪いという特徴があり、光起電力デバ
イス、電子写真用感光体デバイス、画像入力用ラインセ
ンサー、フラットパネルディスプレイなどの実用に耐え
得るものではなかった。また、20ミリトール以下の低
圧領域では、放電の維持ができず成膜できなかった。
【0050】(実施例2)図1の本発明のプラズマCV
D装置を用いて、カソード電極3A、3B上にガラス基
板を配置し、カソード電極間に電極面に垂直方向の磁界
を印加し、各々のカソード電極に高周波電力を供給し、
表9に示す成膜条件で窒化珪素膜と酸化珪素膜を基板上
に形成し、窒化珪素膜における堆積速度、珪素原子と窒
素原子の組成比率(Si/N)、膜の水素含有率および
49%フッ化水素酸でのエッチング速度、さらに、酸化
珪素膜における堆積速度、珪素原子と酸素原子の組成比
率(Si/O)、膜の水素含有率および2.5%フッ化
水素酸でのエッチング速度を測定したところ、表10に
示す通りの結果となり、広い範囲の圧力領域において両
方の基板上に、同程度に水素含有率が小さく化学量論的
組成に近い緻密な膜を、同程度に高速で形成できた。特
に、従来のプラズマCVD法では成膜できなかった10
ミリトール以下の低圧領域で形成した膜は、水素含有率
が特に小さく、非常に高品質な膜質であった。
【0051】
【表9】
【0052】
【表10】 (実施例3)図1の本発明のプラズマCVD装置を用い
て、カソード電極3A、3B上に円形のガラス基板を配
置し、カソード電極間距離を4cmとし、カソード電極
面の裏面の磁界印加手段11A、11Bとして電極裏面
の中心部に磁界コイルを、外周部に永久磁石を設置した
図5で示した構成のものを用いて電極間中心部の径方向
の磁束密度分布を図7(a)のように均一になるように
制御して、成膜条件(51)ならびに成膜条件(52)
でガラス基板上にa−Si膜を形成し、それぞれの径方
向の膜厚分布を測定した。
【0053】その結果、成膜条件(51)を用いて成膜
したものは、基板中心部の膜厚の方が外周部より厚くな
る傾向があり、径方向の膜厚ムラ(測定膜厚の最大値と
最小値の差を求め、その差を平均膜厚差で割り、百分率
で表したもの)は12%であった。また、成膜条件(5
2)を用いて成膜したものは、基板中心部の膜厚の方が
外周部より薄くなる傾向があり、膜厚ムラは22%であ
った。
【0054】次に、電極間中心部の径方向の磁束密度分
布を図7(b)に示すように外周部の磁界が強くなるよ
うに制御して成膜条件(51)でガラス基板上にa−S
i膜を形成し、径方向の膜厚分布を測定したところ、膜
厚分布は均一となり、膜厚ムラは4%まで改善できた。
【0055】次に、電極間中心部の径方向の磁束密度分
布を図(c)に示すように外周部の磁界が弱くなるよう
に制御して成膜条件(52)でガラス基板上にa−Si
膜を形成し、径方向の膜厚分布を測定したところ、膜厚
分布は均一となり、膜厚ムラは3%まで改善できた。
【0056】 成膜条件(51) 放電周波数:13.56MHz カソード電極3Aへの供給電力:100W カソード電極3Bへの供給電力:100W ガス流量:SiH4 200sccm H2 100sccm 放電圧力:30ミリトール 基板温度:240℃ 成膜条件(52) 放電周波数:180MHz カソード電極3Aへの供給電力:100W カソード電極3Bへの供給電力:100W ガス流量:SiH4 200sccm H2 100sccm 放電圧力:30ミリトール 基板温度:240℃
【0057】
【発明の効果】本発明のプラズマCVD法により、広い
圧力範囲で高品質な膜の堆積を高速かつ良好な均一性で
行なうことが可能となり、特に、従来のプラズマCVD
法では均一に成膜できなかった約10ミリトール以下の
低圧領域でも安定に放電を維持することができ、高品質
な膜の堆積を高速かつ良好な均一性で行なうことが可能
となる。また、対向する電極の両方の電極上でバラツキ
の少ない高品質膜の形成が可能となることから、ガスの
利用効率の向上によるコストダウンおよびスループット
の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマCVD装置の構成模式図であ
る。
【図2】プラズマ密度の放電圧力依存性を示したグラフ
である。
【図3】プラズマ密度と入射イオンエネルギーの放電周
波数依存性を示したグラフである。
【図4】本発明のプラズマCVD装置の別の1例の構成
模式図である。
【図5】本発明のプラズマCVD装置のさらに別の1例
の構成模式図である。
【図6】本発明のプラズマCVD装置のさらに別の1例
の構成模式図である。
【図7】実施例3における電極間の径方向磁束密度分布
の各種制御状態を示すグラフである。
【図8】従来のプラズマCVD装置の構成模式図であ
る。
【符号の説明】
1 反応容器 2、2A、2B カソード電極支持台 3、3A、3B カソード電極 4 アースシールド 5 基体ホルダー 6、6A、6B 被成膜基体 7 真空排気手段 8 ガス供給手段 9、9A、9B 整合回路 10、10A、10B 高周波電源 11A、11B 磁界印加手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 敬二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)高周波電圧印加手段、 (b)内部に、被成膜基体を支持する基体支持手段およ
    び該基体支持手段に対向して設置された電極を有する減
    圧可能な反応容器 (c)該反応容器を排気する真空排気手段、および (d)該反応容器にガスを供給するガス供給手段 を有して成るプラズマCVD堆積膜形成装置において、 (1)それぞれ基体支持手段を有し類似の形状を有する
    2つの電極が、互いに対向して平行に配置された1対の
    対向電極対を形成し、 (2)該電極間に電極面に垂直な方向の磁界を印加する
    磁界印加手段を有し、 (3)該対向電極対の各電極が高周波電圧印加手段に接
    続されている ことを特徴とするプラズマCVD堆積膜形成装置。
  2. 【請求項2】 対向電極対の電極間の間隔が5cm以下
    である請求項1記載のプラズマCVD堆積膜形成装置。
  3. 【請求項3】 磁界印加手段の部分的磁界強度制御によ
    り、電極間の印加磁界強度の電極面内分布が可変である
    請求項1または2記載のプラズマCVD堆積膜形成装
    置。
  4. 【請求項4】 減圧可能な反応容器内に減圧下で原料ガ
    スを導入し、該容器内の電極に高周波電圧を印加して高
    周波放電によりプラズマを生成し、所定の基板上に堆積
    膜を形成するプラズマCVD堆積膜形成方法において、
    請求項1または2記載の装置を用い、磁界印加手段によ
    って電極面に垂直な方向の磁界を対向する2つの電極間
    に印加しながら、該対向電極対の各電極に強度が同等の
    高周波電圧を印加して堆積膜形成を行なうことを特徴と
    するプラズマCVD堆積膜形成方法。
  5. 【請求項5】 減圧可能な反応容器内に減圧下で原料ガ
    スを導入し、該容器内の電極に高周波電圧を印加して高
    周波放電によりプラズマを生成し、所定の基板上に堆積
    膜を形成するプラズマCVD堆積膜形成方法において、
    請求項3記載の装置を用い、電極面に垂直な方向の、磁
    界印加手段の磁界強度の部分的制御により電極面内の強
    度分布が調節された磁界を電極間に印加しながら、対向
    電極対の各電極に強度が同等の高周波電圧を印加して堆
    積膜形成を行なうことを特徴とするプラズマCVD堆積
    膜形成方法。
  6. 【請求項6】 堆積膜形成時の反応容器内圧力を10ミ
    リトール以下とする請求項4または5記載のプラズマC
    VD堆積膜形成方法。
  7. 【請求項7】 電極に印加する高周波電圧の周波数を3
    0MHz〜300MHzとする請求項4ないし6のいず
    れか1項に記載のプラズマCVD堆積膜形成方法。
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