JPH07130655A - 薄膜形成装置及びそれを用いた薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成装置及びそれを用いた薄膜形成方法

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JPH07130655A
JPH07130655A JP29400193A JP29400193A JPH07130655A JP H07130655 A JPH07130655 A JP H07130655A JP 29400193 A JP29400193 A JP 29400193A JP 29400193 A JP29400193 A JP 29400193A JP H07130655 A JPH07130655 A JP H07130655A
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JP
Japan
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film forming
thin film
sample
chamber
vacuum furnace
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JP29400193A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Nakamura
稔之 中村
Kinya Ashikaga
欣哉 足利
Morifumi Oono
守史 大野
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱体から発生する汚染物質による汚染を防
止できる薄膜形成装置とこれを用いた薄膜形成方法を提
供し、特に成膜時に高温による熱処理を必要とする薄膜
の膜質を向上させる。 【構成】 内部に試料2を配置する真空炉11と、真空
炉11内において試料2の裏面側に配置される発熱体1
2aを備えた加熱手段12とを有する薄膜形成装置1に
おいて、真空炉11は、発熱体12aを完全に覆う状態
に配置され真空炉11内を成膜室15と加熱室16とに
完全に分離する分離体14と、成膜室15内の雰囲気を
排気する第1の排気手段22と、加熱室16内の雰囲気
を排気する第2の排気手段24とを備えている。これに
よって、試料2の成膜表面2aを発熱体12aの周辺雰
囲気と別の圧力雰囲気に晒した状態で成膜が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜形成装置及びそれ
を用いた薄膜形成方法に関し、特には、半導体製造工程
で基板表面に薄膜を形成する装置及びその方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、高速ヘテロバイポーラ,マイクロ
波用素子および超格子構造素子への応用を目的として、
基板表面にIV族系半導体薄膜をエピタキシャル成長によ
って成膜する技術が急速に発展している。なかでも、分
子線エピタキシャル(MBE)法や超高真空−化学的気
相成長(UHV−CVD)法によって、シリコン基板上
に、シリコン(Si)またはシリコン−ゲルマニウム
(Si−Ge)薄膜を成膜する技術が注目されている。
【0003】上記の薄膜を形成する装置は、例えば図4
に示すように、真空炉401と加熱手段402とを有し
ている。真空炉401の内部には、支持体403が配置
されており、薄膜を形成する試料2がこの支持体403
に保持されるようになっている。さらに、真空炉401
内には、試料2の成膜表面2aと対向する位置にガスヘ
ッド404が配置されている。このガスヘッド404
は、真空炉401内に反応ガスを供給するためのもので
あり、装置外部のガス供給系5が接続されている。そし
て、試料2の裏面側に、上記の加熱手段402の発熱体
402a部分が配置されるようになっている。また、真
空炉401には、内部のガスを排気する排気口405
と、内部のガス圧力を測定する圧力ゲージ406が設け
られている。そして、排気口405には、排気手段40
7,408が自動開閉バルブ409を介して接続されて
いる。
【0004】上記構成の薄膜形成装置4を用いた薄膜の
形成は、以下のようにして行う。先ず、真空炉401内
の支持体403上に、試料2となる基板をその成膜表面
2aがガスヘッド404側に向くような方向で載置す
る。そして、真空炉401内のガスを排気口405から
排気して内部を超高真空にする。次に、加熱手段402
によって試料2を高温に加熱し、高温熱処理によって試
料2の成膜表面2aを清浄化する。その後、加熱手段4
02によって試料2の温度を所定の高温に保ったまま、
ガスヘッド404から真空炉401内に反応ガス5aを
導入し、試料2の成膜表面2aに薄膜を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の薄膜形
成装置による薄膜の形成には、以下のような課題があっ
た。すなわち、試料の成膜表面に薄膜を形成する工程で
は、成膜表面の清浄化工程も含めて基板温度を高温に加
熱する必要がある。特に、上述のIV族系エピタキシャル
薄膜を形成する際には、例えばIII −V族化合物半導体
薄膜を形成する場合と比較して基板温度はさらに高温に
設定される。したがって、加熱手段の発熱体自体から、
ガスや昇華物等の汚染物質が発生するようになる。例え
ば炭素系材料で形成された抵抗体を発熱体として用いた
場合には、炭素が昇華物として発生する。そして、これ
らの汚染物質によって、真空炉内の清浄度及び真空度が
著しく低下する。このため、図5に示すように、熱処理
によって成膜表面を浄化する工程では、試料2の成膜表
面2aに上記の汚染物質501が付着する。そして、薄
膜を成膜させる工程では薄膜500中に上記の汚染物質
501が取り込まれる。
【0006】そこで、本発明は上記の課題を解決する薄
膜形成装置とこれを用いた薄膜形成方法を提供すること
によって、成膜の際に特に高温による熱処理を必要とす
るIV族系エピタキシャル薄膜の膜質を向上させることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の薄膜形成装置は、内部に試料を配置する真
空炉と、当該真空炉内において上記試料の裏面側に配置
される発熱体を備えた加熱手段とを有するものである。
この薄膜形成装置において上記の真空炉は、当該真空炉
内に上記試料を配置した状態で、当該試料の成膜表面が
露出する成膜室と上記発熱体が配置される加熱室とに当
該真空炉内を分離する分離体と、上記成膜室内の雰囲気
を排気する第1の排気手段と、上記加熱室内の雰囲気を
排気する第2の排気手段とを備えている。
【0008】そして、上記の薄膜形成装置において、上
記発熱体を完全に覆う状態に上記分離体を配置する。
【0009】さらに、上記薄膜形成装置を用いた本発明
の薄膜形成方法は、先ず、第1の工程で、上記真空炉内
に試料を配置する。次に、第2の工程で、上記第1及び
第2の排気手段によって上記真空炉内を排気しながら、
成膜室内を上記加熱室内より高いガス圧力に保った状態
で当該成膜室内を不活性な雰囲気にし、当該雰囲気中で
上記加熱手段によって上記試料を加熱する。その後第3
の工程で、上記成膜室に反応ガスを導入することによっ
て上記成膜室内を上記加熱室内より高いガス圧力に保
ち、加熱された状態の上記試料の成膜表面に薄膜を形成
する。
【0010】
【作用】先ず、本発明の薄膜形成装置では、真空炉の内
部に分離体を配置することによって、真空炉の内部が試
料の成膜表面が露出する成膜室と発熱体が配置される加
熱室とに分離されるようにしている。そして、成膜室と
加熱室とのそれぞれには、第1または第2の排気手段が
設けられている。このため、試料の成膜表面が発熱体の
周辺雰囲気と別の圧力雰囲気に晒される。
【0011】そして、上記の薄膜形成装置において、上
記発熱体を完全に覆う状態に上記分離体を配置すること
によって、試料の成膜表面が晒される雰囲気と発熱体の
周辺雰囲気とが完全に分離される。
【0012】さらに、本発明の薄膜形成方法では、上記
成膜室内のガス圧力を上記加熱室内のガス圧力より高く
設定した状態で試料を加熱するため、加熱室側の雰囲気
が試料の成膜表面に届かない状態でこの成膜表面が清浄
化される。さらに、薄膜形成工程では、成膜室に反応ガ
スを導入することによって上記成膜室内を上記加熱室内
より高いガス圧力に保つため、加熱室側の雰囲気が試料
の成膜表面に届かない状態でこの成膜表面に薄膜が形成
される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。ここで
は、先ず第1の実施例として、図1に示すように真空炉
内が分離体によって完全に分離されている薄膜形成装置
と、これによる薄膜形成方法を説明する。その後、第2
の実施例として、図3に示すように分離体による真空炉
内の分離が必ずしも完全ではない薄膜形成装置と、これ
による薄膜形成方法を説明する。
【0014】図1の薄膜形成装置1の構成図に示すよう
に、第1の実施例の薄膜形成装置1は、真空炉11と加
熱手段12とを有している。この真空炉11は金属製で
あり、例えば水冷によって薄膜形成時にその壁面が高温
にならないような構成になっている。また、加熱手段1
2には、抵抗体からなる発熱体12aが備えられてお
り、この発熱体12aが真空炉11の内部に配置されて
いる。
【0015】真空炉11の略中央部には、支持体13が
配置されており、薄膜を形成する試料2がその成膜表面
2aを下に向けて保持されるようになっている。また、
支持体13に載置した試料2の近傍にあたる位置には、
試料2の成膜表面2aの温度を測定する温度測定手段
(図示せず)が設置されており、これによって加熱手段
12による加熱温度の制御が行われるようになってい
る。上記温度測定手段としては、例えば熱電対を用い
る。
【0016】そして、支持体13に配置した状態の試料
2の裏面側には、上記発熱体12aが配置されており、
この発熱体12aを覆う形状の分離体14が真空炉11
の内部に設けられている。この分離体14によって真空
炉11の内部は、試料2が配置されている成膜室15
と、発熱体12aが配置されている加熱室16とに、そ
れぞれが完全に独立したガス雰囲気を保てるように分離
されている。一方、分離体14の試料2に向かう面14
aは、例えば石英のように輻射熱を透過する材料で形成
されることとする。
【0017】さらに、分離体14で分離された成膜室1
5と加熱室16とには、それぞれ排気口17,18が設
けられている。そして、成膜室15の排気口17にはタ
ーボポンプ20とドライポンプ21とからなる第1の排
気手段22が、自動開閉バルブ23を介して接続されて
いる。また、加熱室16の排気口18には第2の排気手
段24が、自動開閉バルブ25を介して接続されてい
る。その他、成膜室15と加熱室16とには真空ゲージ
26,27が設けられている。この真空ゲージ26,2
7は、それぞれの室内の真空度に応じて好適な真空ゲー
ジを選択する。
【0018】また、支持体13に配置した状態の試料2
の成膜表面2a側には、成膜室15の内部に反応ガスを
供給するガスヘッド19が配置されている。このガスヘ
ッド19には、反応ガスのガス供給系5が接続されてい
る。
【0019】上記構成の薄膜形成装置1では、試料2が
配置される成膜室15と発熱体12aが配置される加熱
室16とが、分離体14によって完全に独立したガス雰
囲気を保てるように分離されている。したがって、試料
2を発熱体12aの周辺雰囲気と別の圧力雰囲気に配置
した状態で、薄膜を形成させることができる。
【0020】この薄膜形成装置1を用いて、試料2の成
膜表面に薄膜を形成する方法を、シリコン基板の表面に
シリコン−ゲルマニウム薄膜をエピタキシャル成長にて
形成する場合を例に取って説明する。先ず、第1の工程
として、成膜室15内の支持体13上にシリコン基板を
試料2として載置する。
【0021】次に、第2の工程として、第1の排気手段
22によって、成膜室15の内部を1×10-8Pa程度
の超高真空に排気し、成膜室15の内部を清浄化する。
この時、分離体14の石英板を保護しかつ発熱体12a
の燃焼を防止するために、第2の排気手段24によっ
て、加熱室16内を成膜室15内と同程度の真空状態に
排気する。そして、充分に真空炉11の内部が清浄化さ
れた後、加熱手段12によって試料2を所定温度に加熱
し、成膜表面2aを熱処理によって清浄化する。この
際、試料2の加熱温度は、例えば900℃〜1000℃
の間の所定温度に設定する。
【0022】その後、第3の工程として、成膜室15に
反応ガス5aを導入し、試料2の成膜表面2aに薄膜を
形成する。この工程では、先ず、成膜温度を加熱手段1
2によって600℃〜900℃の間の所定温度に設定す
る。そして、ガス供給系5から成膜室15の内部に反応
ガス5aを供給する。反応ガス5aとしては所定の混合
比のゲルマンガスとシランガスとを例えば水素ガスで所
定濃度に希釈したものを用いる。所定膜厚の薄膜形成後
は、反応ガス5aの供給を停止し、希釈ガスのみを成膜
室15に供給して試料2を冷却する。その後、試料2を
真空炉11から搬出して工程を終了する。
【0023】上記の薄膜形成方法では、発熱体12aの
周辺雰囲気と分離されたガス雰囲気の中で、試料2の成
膜表面2aが清浄化されると共に薄膜が形成される。こ
のため、試料2を加熱する際に、発熱体12aから発生
する汚染物質が成膜室15に侵入することはない。した
がって、図2に示すように、清浄な状態を保った試料2
の成膜表面2aに清浄な薄膜200が形成される。
【0024】次に、第2の実施例を図3の薄膜形成装置
3の構成図に基づいて説明する。図3に示すように、薄
膜形成装置3は、上記第1の実施例と同様の真空炉31
と加熱手段32とを有している。
【0025】真空炉31の内部には、内部を例えば上下
に二分する状態で板状の分離体34が設けられている。
この分離体34は、上記第1の実施例と同様の支持体3
3を嵌め込む形状にその略中央部分がくり抜かれた状態
になっている。そして、薄膜を形成する試料2がその成
膜表面2aを下に向けて支持体33に配置された状態に
おいて、試料2と分離体34と支持体33とによって真
空炉31の内部が、上方の加熱室36と下方の成膜室3
5との2室に仕切られるようになっている。このため、
仕切られた状態において、成膜室35と加熱室36との
間の気密状態は必ずしも完全ではない。そして、上記第
1の実施例と同様に、支持体33に配置した状態の試料
2の裏面側、すなわち加熱室36には加熱手段32の発
熱体32a部分が配置される。
【0026】さらに、成膜室35と加熱室36とには、
それぞれ排気口37,38が設けられている。そして、
成膜室35の排気口37には、ターボポンプ40とドラ
イポンプ41とからなる第1の排気手段42が自動開閉
バルブ43を介して接続されている。また、加熱室36
の排気口38には上記のドライポンプ41に接続する第
2の排気手段44が、自動開閉バルブ45を介して接続
されている。さらに、成膜室35と加熱室36には上記
第1の実施例と同様の真空ゲージ46,47が設けられ
ている。
【0027】また、成膜室35の内部には、上記第1の
実施例と同様のガスヘッド39が配置されている。この
ガスヘッド39には、反応ガス5aを供給するガス供給
系5が接続されている。さらに、成膜室35には、例え
ば水素ガスのような不活性ガスを供給する不活性ガス供
給系6が設けられている。
【0028】上記構成の薄膜形成装置3では、真空炉3
1の内部に試料2を配置した状態では、試料2と支持体
33と分離体34とによって、真空炉31の内部が成膜
室35と加熱室36とに分離される。そして分離された
それぞれの部屋に自動開閉バルブ43,45を介して第
1の排気手段42または第2の排気手段44が接続され
ているため、これらの排気手段42,44による排気量
調整によって、成膜室35の内部と加熱室36の内部と
が異なる圧力雰囲気に保たれる。したがって、上記第1
の実施例と同様に、試料2を加熱手段32と別の圧力雰
囲気に配置した状態で、薄膜を形成させることができ
る。
【0029】この薄膜形成装置3を用いて、試料2の成
膜表面2aに薄膜を形成する方法を、上記第1の実施例
と同様にシリコン基板の表面にシリコン−ゲルマニウム
薄膜をエピタキシャル成長にて形成する場合を例に取っ
て説明する。先ず、第1の工程として、真空炉31内の
支持体33上に試料2を載置し、真空炉31の内部を成
膜室35と加熱室36とに仕切る。
【0030】次に、第2の工程として、成膜室35内の
ガスと加熱室36内のガスをそれぞれ第1の排気手段4
2と第2の排気手段44とによって排気し、真空炉31
の内部を1×10-8Pa程度の超高真空状態にして清浄
化する。この工程では、不活性ガス供給系6から成膜室
35に、例えば水素ガスを供給しながら行う。これによ
って、成膜室35内のガス圧力が加熱室36内のガス圧
力より高い状態を保つようにする。そして、充分に真空
炉31の内部が清浄化された後、上記の圧力雰囲気を保
った状態で加熱手段32によって試料2を所定温度に加
熱し、成膜表面2aを熱処理によって清浄化する。試料
2の加熱温度は、上記第1の実施例と同様に900℃〜
1000℃の間の所定温度に設定する。
【0031】その後、第3の工程として、成膜室35に
反応ガス5aを導入し、試料2の成膜表面2aに薄膜を
形成する。この工程では、真空炉11内の圧力雰囲気を
上記第2の工程と同様に保ちながら、成膜温度を加熱手
段32によって600℃〜900℃の間の所定温度に設
定した後、不活性ガス供給系6からの不活性ガスの供給
に代えて、希釈した反応ガス5aをガス供給系5から成
膜室35に導入する。そして、所定膜厚の薄膜形成後
は、反応ガス5aの供給を停止し、希釈ガスのみを成膜
室35に供給しながら試料2の冷却を行い、冷却後試料
2を真空炉31から搬出して工程を終了する。
【0032】上記の薄膜形成方法では、成膜室35内の
ガス圧力を加熱室36内のガス圧力より高く設定した状
態で、試料2の成膜表面2aの清浄化が行われる。した
がって、この工程では、発熱体32aが配置された加熱
室36側の雰囲気が、試料2と支持体33の間あるいは
支持体33と分離体34の隙間から成膜表面2aが露出
する成膜室35側に流れ込むことはない。さらに、薄膜
形成工程では、成膜室35側から真空炉31内に反応ガ
ス5aを導入するため、加熱室36側の雰囲気が、成膜
室35側に流れ込むことが防止される。したがって、上
記第1の実施例と同様に、図2に示した汚染物質を含ま
ない良好な薄膜200が試料2の清浄な成膜表面2aに
形成される。
【0033】上記第2の実施例では、図3に示した薄膜
形成装置において、成膜室35内を加熱室36内より高
いガス圧力に保つために、成膜室35側から不活性ガス
を供給した。しかし、本発明はこれに限定されず、第1
の排気手段42と第2の排気手段44との排気量を調節
することによって、成膜室35内を加熱室36内より高
いガス圧力に保つようにしても良い。この場合、不活性
ガス供給系6を成膜室35に設ける必要はない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄膜形成
装置によれば、真空炉の内部に分離体を設けることによ
って、試料の成膜表面が露出する成膜室と発熱体が配置
される加熱室とに真空炉の内部が分離されるようにし
た。これによって、発熱体と別の圧力雰囲気に試料の成
膜表面を配置して薄膜を形成することが可能となった。
したがって、薄膜形成の際に、発熱体から発生するガス
や昇華物等の汚染物質による試料の成膜表面の汚染を防
止できる。そして、この薄膜形成装置において、発熱体
を分離体で完全に覆う状態で配置することによって、上
記の汚染物質による試料の成膜表面の汚染を完全に防止
することができる。また、本発明の薄膜形成方法によれ
ば、上記の薄膜形成装置において、成膜室内のガス圧力
を上記加熱室内のガス圧力より高く設定した状態で試料
を加熱し、さらに成膜室に反応ガスを導入して薄膜を形
成するようにした。このため、発熱体から発生する汚染
物質を含む雰囲気が成膜室側に漏れることによる成膜表
面の汚染を防止しながら、成膜表面の清浄化とこれに引
き続く薄膜の形成を行うことが可能になった。したがっ
て、本発明の薄膜形成装置及びそれを用いた薄膜形成方
法によれば、成膜の際に特に高温による熱処理を必要と
するIV族系エピタキシャル薄膜の膜質を向上させること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の薄膜形成装置の構成図である。
【図2】第1の実施例を説明する模式図である。
【図3】第2の実施例の薄膜形成装置の構成図である。
【図4】従来の薄膜形成装置の構成図である。
【図5】従来例の課題を説明する模式図である。
【符号の説明】
1,3 薄膜形成装置 2 試料 2a 成膜表面 5a 反応ガス 11,31 真空炉 12,32 加
熱手段 12a,32a 発熱体 14,34 分
離体 15,35 成膜室 16,36加熱
室 22,42 第1の排気手段 24,44 第
2の排気手段 200 薄膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に試料を配置する真空炉と、当該真
    空炉内において前記試料の裏面側に配置される発熱体を
    備えた加熱手段とを有し、前記真空炉内に導入した反応
    ガスによって前記試料の成膜表面に薄膜を形成する装置
    において、 前記真空炉は、当該真空炉内に前記試料を配置した状態
    で、当該試料の成膜表面が露出する成膜室と前記発熱体
    が配置される加熱室とに当該真空炉内を分離する分離体
    と、 前記成膜室内の排気を行う第1の排気手段と、 前記加熱室内の排気を行う第2の排気手段とを備えてい
    ることを特徴とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薄膜形成装置において、
    前記分離体は前記発熱体を完全に覆う状態に配置される
    ものであることを特徴とする請求項1記載の薄膜形成装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の薄膜形成装置を用いて試
    料の成膜表面に薄膜を形成する方法であって、 前記真空炉内に試料を配置する第1の工程と、 前記第1及び第2の排気手段によって前記真空炉内を排
    気しながら、成膜室内を前記加熱室内より高いガス圧力
    に保った状態で当該成膜室内を不活性な雰囲気にし、当
    該雰囲気中で前記加熱手段によって前記試料を加熱する
    第2の工程と、 前記成膜室に反応ガスを導入することによって前記成膜
    室内を前記加熱室内より高いガス圧力に保ち、加熱され
    た状態の前記試料の成膜表面に薄膜を形成する第3の工
    程とを行うことを特徴とする薄膜形成方法。
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