JPH0713043B2 - 3,4−ジクロロ−6−トリフルオロメチル−トルエン誘導体およびその製造法 - Google Patents

3,4−ジクロロ−6−トリフルオロメチル−トルエン誘導体およびその製造法

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JPH0713043B2
JPH0713043B2 JP18857686A JP18857686A JPH0713043B2 JP H0713043 B2 JPH0713043 B2 JP H0713043B2 JP 18857686 A JP18857686 A JP 18857686A JP 18857686 A JP18857686 A JP 18857686A JP H0713043 B2 JPH0713043 B2 JP H0713043B2
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dichloro
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trifluoromethyl
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剛 近藤
俊和 河合
秀樹 大塩
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Central Glass Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医・農薬の原料、特に消炎鎮痛剤の中間体原
料として有用な新規な化合物に関する。
消炎鎮痛剤ほか種々の医・農薬の中間原料として2−メ
チル−3−アミノ−ベンゾトリフルオリドが知られてい
る。本発明はこの化合物を工業的有利に製造し得る新規
な化合物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来2−メチル−3−アミノ−ベンゾトリクロリド(以
下MABTFという)の製造法としては、以下のものが知ら
れている。
(i) U.S.P.,No.3,390,171(1968) (ii) U.S.P.,No.4,209,464(1980) (i)の製造法は、弗素化剤としてのSF4は大量には入
手困難であり高価かつ毒性が高く、高温・高圧下で反応
させる等の問題点を有し、(ii)の製造法においては高
価な2−ハロゲノ−5−トリフルオロメチル−アニリン
を出発物質としていること、かつ各反応工程の反応時間
が長い等の問題点を有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、鋭意検討の結果MABTFの有利な製造法を
見い出したものであり、本発明はまたMABTFの製造に極
めて有利な新規な化合物に関するものである。
すなわち、本発明の新規化合物は、2−ニトロ−3,4−
ジクロロ−6−トリフルオロメチル−トルエン(以下ND
CTFTという)である。本化合物は水素化触媒を用いて、
塩基性物質の存在下、水素の添加により容易に、ニトロ
基の水素化および脱クロル化反応が進行し、MABTFを効
率良く得ることができる。
NDCTFTは3,4−ジクロロ−6−トリフルオロメチルトル
エン(以下DCTFTという)をニトロ化することにより得
られる。すなわち、DCTFTを濃硫酸の存在下、発煙硝酸
を用いてニトロ化する。
本反応における96〜98%濃硫酸の使用量はDCTFTに対し
て3〜6倍モル使用し、94%発煙硝酸の使用量はDCTFT
に対して1〜2倍モル、望ましくは1.05〜1.20倍モルで
ある。また本反応の反応温度は30〜120℃の範囲が好ま
しく、より望ましくは60〜100℃である。反応温度は高
いほど反応速度は増し、しかもジントロ化合物は生成し
ない。また本反応の反応時間は一概に規定できないが、
2〜5時間である。
一方、DCTFTは、例えば特開昭55−36495号公報に記載さ
れているように一般で3,4−ジクロロトルエン(以下DCT
という)をフツ化水素、四塩化炭素と反応させて得ても
良いが収率が良好でなく、DCTをハロゲン化アルミニウ
ムの存在下、四塩化炭素と反応させ、3,4−ジクロロ−
6−トリクロロメチル−トルエンを得、これとフツ化水
素を反応させることにより収率よくDCTFTを得ることが
できる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。
参考例1 無水塩化アルミニウム27.0g(0.203モル)と四塩化炭素
100.0gの混合液中に、撹拌下、DCT16.1g(0.1モル)と
四塩化炭素54g(合計1.0モル)の溶液を50〜52℃、2時
間で滴加し、さらに2時間、撹拌反応させた。放冷後、
氷水700mlに反応液を注ぎ、室温下撹拌し、塩化アルミ
ニウムを除いた。水層を四塩化炭素で抽出し、集めた有
機層を5%苛性ソーダ水溶液で洗浄し、無水塩化カルシ
ウム乾燥し、溶媒を減圧留出して、粗3,4−ジクロロ−
6−トリクロロメチルトルエン(DCTCT)25.2gを得た。
これをガスクロマトグラフイーで分析したところDCTCT
が73.3wt%(収率66.3%)、ジクロロビス(3,4−ジク
ロロ−6−メチルフエニル)メタンが16.2wt%(収率2
0.3%)、3,4−ジクロロビス(トリクロロメタン)トル
エンは検出されず、また未反応のDCTも検出されなかつ
た。この粗DCTCT:25.2gと弗化水素10.9gを100mlのオー
トクレーブに仕込み、反応温度60〜80℃で加温しながら
撹拌し、反応圧が8kg/cm2となるように還流塔上部から
一次圧調整弁を用いて反応副生成物である塩化水素ガス
を連続的に抜き出した。約3時間後、反応圧の上昇が認
められない時点で、弗素化が終了したと判断し反応生成
物をオートクレーブから取り出し、10%苛性ソーダ水溶
液で洗浄し未反応の弗化水素を除去した後、減圧蒸留す
ることにより、純度98.2%DCTFT12.82g(0.0550モル、
収率55.0%)を得た(沸点97〜100℃/23mmHg)。
実施例1 500mlのガラス製丸底フラスコに135g(0.590mol)のDCT
FT及び230gの96%濃硫酸を入れ、常圧下、反応温度が40
℃の状態で94%発煙硝酸47.5g(0.708mol)を1時間か
けて滴加した。その後、反応温度を90℃まで上げて、更
に2時間撹拌後、1,2−ジクロロエタン(EDC)150gを加
えて溶解させたのち2相分離して有機相を10wt%苛性ソ
ーダ水溶液で洗浄して未反応のHNO3を除去し、エバポレ
ータによりNDCTFTからEDCを蒸留除去し、98.3%のNDCTF
T154g(0.552mol、収率93.6%)を得た。
次いでn−ヘキサンによる再結晶で純度99.3%のNDCTFT
を得た。このものの融点は57.9〜58.4℃であり、構造
は、マススペクトル(M+276)、H−NMRスペクトル(CC
l4溶媒、δ2.43 3H(CH3)S、δ7.871H(5−H)及び
特性赤外吸収スペクトルNO21565,1302;CH3 1378;CF3 11
24,1143,1179;H−(−水素原子)910(cm-1)により確
認した。また、元素分析の結果は次のとおりであり、 次の式で表わされる化合物であることを確認した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−ニトロ−3,4−ジクロロ−6−トリフ
    ルオロメチル−トルエン。
  2. 【請求項2】3,4−ジクロロ−6−トリフルオロメチル
    −トルエンをニトロ化することを特徴とする2−ニトロ
    −3,4−ジクロロ−6−トリフルオロメチル−トルエン
    の製造法。
JP18857686A 1986-08-13 1986-08-13 3,4−ジクロロ−6−トリフルオロメチル−トルエン誘導体およびその製造法 Expired - Lifetime JPH0713043B2 (ja)

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GB8719062A GB2194533B (en) 1986-08-13 1987-08-12 Dichlorotrifluoromethyl nitrotoluenes and pharmaceutical and herbicidal amino derivatives thereof
FR8711501A FR2602766B1 (fr) 1986-08-13 1987-08-12 Composes dichlorotrifluoromethylnitrotoluenes et procede de preparation d'aminotrifluoromethyltoluenes a partir de ces composes
DE19873726891 DE3726891A1 (de) 1986-08-13 1987-08-12 Neue dichlortrifluormethylnitrotoluole und deren umwandlung in aminotrifluormethyltoluole
IT8721652A IT1228930B (it) 1986-08-13 1987-08-13 Diclorotrifluorometilnitrotolueni e loro conversione in aminotrifluorometiltolueni

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