JPH07130038A - テープカセットの種類識別方法 - Google Patents

テープカセットの種類識別方法

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JPH07130038A
JPH07130038A JP5294377A JP29437793A JPH07130038A JP H07130038 A JPH07130038 A JP H07130038A JP 5294377 A JP5294377 A JP 5294377A JP 29437793 A JP29437793 A JP 29437793A JP H07130038 A JPH07130038 A JP H07130038A
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JP
Japan
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tape
cassette
tape cassette
standard
vhs
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JP5294377A
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English (en)
Inventor
Tsunehisa Ohira
恒久 大平
Hiroshi Ogaki
博史 大垣
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07130038A publication Critical patent/JPH07130038A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープカセットの種類をVTR内で識別す
る。 【構成】 一対の小径リールハブ3A,3Aに磁気テー
プTを巻回して収納した標準型テープカセット1Aと、
一対の大径リールハブ3B,3Bに磁気テープTを巻回
して収納した標準型テープカセットと、小型テープカセ
ット21Aを装着した小型テープカセット用アダプタ3
1Aとの3種類のテープカセットをVTR50A内のテ
ープカセット識別手段70Aにより識別する際、テープ
カセットに設けた1カ所のカセット識別孔Hの有無を光
センサ76で検出し、且つ、供給側テープ巻径Dsと巻
取側テープ巻径Dtから算出したDs+Dtの値に
よる判定とを併用して3種類のテープカセットを識別し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットの種類
をVTR内のテープカセット識別手段により識別するテ
ープカセットの種類識別方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ・テープレコーダ(VTR)など
では、テープカセットから磁気テープを引き出して、磁
気テープを磁気ヘッドと一体な回転ドラムに所定の角度
に亘って螺旋状に巻き付けながら、回転する磁気ヘッド
により磁気テープを記録・再生することが周知である。
【0003】図8は一般的なビデオ・テープレコーダに
標準型テープカセットを装着した状態を示した平面図で
あり、(A)はテープアンローディング状態を示し、
(B)はテープローディング完了状態を示した図、図9
は一般的なビデオ・テープレコーダに小型テープカセッ
ト用アダプタを装着した状態を示した平面図、図10は
従来のテープカセットの種類識別方法における一例を説
明するためのテープカセットの底面図であり、(A)は
一対の小径リールハブに磁気テープを巻回して収納した
標準型テープカセットを示し、(B)は一対の大径リー
ルハブに磁気テープを巻回して収納した標準型テープカ
セットを示し、(C)は小型テープカセットを装着した
小型テープカセット用アダプタを示した図、図11は従
来のテープカセットの種類識別方法における他例を説明
するための図である。
【0004】図8(A)に示した一般的なビデオ・テー
プレコーダ(以下、VTRと記す)50において、シヤ
ーシベース51上の手前側には、標準型テープカセット
1が装着されている。この標準型テープカセット1は、
カセット筐体2の外形寸法が例えばVHS規格に基づい
て標準サイズに形成されており、且つ、カセット筐体2
内には同一のリールハブ径に形成された一対のリールハ
ブ3,3を中心部に有する供給リール4及び巻取リール
5が回転自在に収納されて、供給リール4のリールハブ
3と巻取リール5のリールハブ3との間に磁気テープT
が巻回されている。また、標準型テープカセット1がV
TR50内でテープアンローディング状態の時には、供
給リール4から出た磁気テープTがカセット筐体2の前
面側に設けた供給側及び巻取側のテープガイド6,7に
掛け渡されて巻取リール5に巻かれることにより、供給
側のテープガイド6と巻取側のテープガイド7との間に
前面テープパスが形成されている。
【0005】また、標準型テープカセット1の前面側で
供給側のテープガイド6と巻取側のテープガイド7とを
挟んで底面側を肉抜きした開口部2aが形成されてお
り、この開口部2a内には磁気テープTを標準型テープ
カセット1外の所定のテープパスに引き出すVTR50
側のテープローディング構成部材が複数図示位置で待機
している。
【0006】ここで、例えばVTR50側の複数のテー
プローディング構成部材として、供給側ではテンション
アーム52に支持されたテンションローラ53と、ロー
ディングべース54Aに支持されたフランジ付きのテー
プ案内部材55A及び傾斜ポール56Aとが開口部2a
内に入り込み、一方、巻取側ではローディングべース5
4Bに支持された傾斜ポール56B及びフランジ付きの
テープ案内部材55Bと、ピンチローラアーム57に支
持されたピンチローラ58と、ティクアップローラアー
ム59に支持されたティクアップローラ60とが開口部
2a内に入り込んでいる。
【0007】また、シャーシべース51上の奥方には、
複数の磁気ヘッドHを備えた回転ドラム61が回転自在
に設けられており、この回転ドラム61を中心として左
右に上記ローディングべース54A,54Bを開口部2
aから回転ドラム方向に案内する案内溝62A,62B
が形成され、更に回転ドラム61の右方には磁気テープ
Tをピンチローラ58との間で挟持しながら走行するキ
ャプスタン63が設けられている。
【0008】そして、テープアンローディング時に標準
型テープカセット1の開口部2aに入り込んだ上記テー
プローディング構成部材を、図8(B)に示した如く、
テープローディング時に夫々所定の位置まで移動させ、
磁気テープTを回転ドラム61に所定の角度に亘って螺
旋状に巻き付けながら所定のテープパスに装填し、且
つ、磁気テープTをピンチローラ58とキャプスタン6
3とにより挟持しながら走行して回転ドラム61と一体
に回転する複数の磁気ヘッドHにより記録・再生を行っ
ている。
【0009】ここで、磁気テープTを標準型テープカセ
ット1外の所定のテープパスに引き出す際、通常は供給
リール4側から磁気テープTを引き出し、且つ、巻取リ
ール5側にブレーキをかけて巻取リール5側からは磁気
テープTが引出されないようにし、磁気テープTの磁気
ヘッドHに対する位置ずれを防ぐ。これにより磁気テー
プTの記録済みの部分に重ねて記録されるのを防ぐこと
ができる。
【0010】しかしながら、供給リール4の供給側テー
プ巻径Dsが小さくなると、テープ引出し力が過大とな
り、磁気テープTのテープエッジを傷つけるので、この
ような場合には巻取リール5側からも磁気テープTを引
出せるようにリールブレーキ力はある程度弱く設定され
ている。ところがテープ長の短い磁気テープTでは供給
リール4の供給側テープ巻径Ds及び巻取リール5の巻
取側テープ巻径Dtが共に小さくなるので、上記した技
術思想が使えず、結果としてテープダメージをひきおこ
す恐れがある。このため、例えばVHS規格に基づいて
構成した標準型テープカセット1では、一対のリールハ
ブ3,3に大小2種類のリールハブ径を採用し、記録・
再生時間が60分を越える長さの磁気テープTを収納す
る場合には一対のリールハブ3,3のリールハブ径をφ
26mmと小さく設定し、一方、記録・再生時間が60
分以下の磁気テープTを収納する場合には一対のリール
ハブ3,3のリールハブ径をφ62mmと大きく設定し
て使い分けている。
【0011】次に、図9に示した如く、ビデオカメラな
どには標準型テープカセット1より小型サイズに形成さ
れた、例えばVHS用の小型テープカセット21を用い
て、ビデオカメラを小型化することが一般に行われてい
る。この小型テープカセット21は、カセット筐体22
の外形寸法が例えばVHS規格に基づいて小型サイズに
形成されており、且つ、カセット筐体22内には異なる
ハブ径に形成された供給側のリールハブ23A,巻取側
のリールハブ23Bに磁気テープTを巻回した供給リー
ル24及び巻取リール25が回転自在に収納されてい
る。また、小型テープカセット21をVTR50に装填
する時には、標準型テープカセット1のカセット筐体2
と略同一外形寸法に形成されたカセット筐体32内に小
型テープカセット21を装着できる小型テープカセット
用アダプタ(以下、アダプタと記す)31を用い、アダ
プタ31内で図示しないアームに立設したテープガイド
33,34をカセット筐体32の前面側まで開拡しなが
ら小型テープカセット21から磁気テープTを予め引き
出して、テープガイド33,34間に磁気テープTを掛
け渡すことにより標準型テープカセット1と略同一の前
面テープパスが形成されるので、その後VTR50のテ
ープローディング構成部材により前記と同様に磁気テー
プTをアダプタ31からVTR50内の所定のテープパ
スまで引き出すことが可能となっている。
【0012】この際、小型テープカセット21内では、
供給リール24のリールハブ径は標準型テープカセット
1の小径リールハブと同径のφ26mmに設定され、一
方、巻取リール25のリールハブ径はより小径のφ15
mmに設定されている。従って、アダプタ31をVTR
50に装着した時には、供給リール24は標準型テープ
カセット1の供給リール4を駆動する供給リール駆動軸
(図示せず)に嵌合され、一方、巻取リール25は巻取
り速度を合わせるため巻取リール駆動軸(図示せず)か
ら26/15倍(約1.8倍)まで増速して駆動されて
いる。
【0013】ところで最近では、標準型テープカセット
1内の磁気テープTを高速に走行させる際に、FF(早
送り)/REW(巻き戻し)時間を短縮したいとの市場
要求に合わせてFF/REWのテープスピードが著しく
高速になってきている。このため、磁気テープTの始端
部・終端部に設けた透明なリーダテープ(図示せず)を
光センサで検出しても磁気テープTを急速に停止するこ
とができず、従って磁気テープTの始端部又は終端部ま
で走行してしまい、ここで磁気テープTに過大な張力が
加わって磁気テープTを使用不可能な程度にまで損傷さ
せてしまう。これを防ぐには磁気テープTの始端部又は
終端部に到達する数秒前にFF/REWスピードをより
低速に切り換えて、透明なリーダテープを検出して直ち
にブレーキをかけるようにする必要がある。このために
は、標準型テープカセット1内の一対のリールハブ3,
3のリールハブ径の大小の識別が不可避である。
【0014】また、アダプタ31を使用した場合には、
磁気テープTを小型テープカセット21からアダプタ3
1内に引き出した状態でFF/REWを行う。この時に
は標準型テープカセット1に比べてテープ走行経路が複
雑になり、磁気テープTが接触するテープガイドの数も
当然多くなる。このため、余りに高速でFF/REWを
行うと、磁気テープTが巾方向に動いてテープエッジを
傷つける恐れがあるのでFF/REWスピードを標準型
テープカセット1より遅くする。即ち、標準型テープカ
セット1とアダプタ31との識別が必要である。尚、以
下の説明において、小型テープカセット20を装着した
アダプタ31はテープカセットの一種類とみなして、テ
ープカセットの種類識別対象として説明する。
【0015】以上のことから、図10(A)に示したよ
うにカセット筐体2A内にリールハブ径φ26mmに形
成した一対の小径リールハブ3A,3Aに磁気テープT
を巻回して収納した標準型テープカセット1Aと、図1
0(B)に示したようにカセット筐体2B内にリールハ
ブ径φ62mmに形成した一対の大径リールハブ3B,
3Bに磁気テープTを巻回して収納した標準型テープカ
セット1Bと、図10(C)に示したようにカセット筐
体32内に小型テープカセット21を装着したアダプタ
31との3種類のテープカセットの識別が必要である。
【0016】これら標準型テープカセット1A,1B及
びアダプタ31の3種類のテープカセットを識別する一
例の方法は、カセット筐体2A,2B,32の底面の別
々な2カ所の位置にカセット識別孔を下記のように組み
合わせて設け、VTR50側で2カ所のカセット識別孔
と対応する位置に光センサ(又はスイッチ)を設けてカ
セット識別孔の有無を検出することである。例えば、図
10(A)〜(C)に示した如く、検出孔なし…小径リ
ールハブφ26mmの標準型テープカセット1A、一方
の検出孔のみあり…大径リールハブφ62mmの標準型
テープカセット1B、他方の検出孔のみあり……アダプ
タ31、上記カセット識別孔の有無検出による問題点
は、3種類のテープカセット1A,1B,31を識別す
るだけのためにカセット識別孔を2カ所の位置に設けな
ければならないので、他の目的(例えば、磁気テープの
種類検出、磁気テープの厚さ検出など)に使用するため
の識別孔が足りなくなる。また、VTR50側にもこれ
だけのために光センサ(又はスイッチ)を2個設けなけ
ればならずコストアップとなる。
【0017】更に、標準型テープカセット1A,1B及
びアダプタ31の3種類のテープカセットを識別する他
例の方法は、従来から用いられているテープ長計算方法
を使うことである。即ち、標準型テープカセット1A,
1B及びアダプタ31内の磁気テープTは、夫々所定の
長さに予め設定されており、ここである所定長の磁気テ
ープTに対し、供給リール側のテープ巻径を供給側テー
プ巻径Ds,巻取リール側のテープ巻径を巻取側テープ
巻径Dtとすると、Ds+Dt=一定………の式
が知られており、この関係式から図11に示したように
3種類のテープカセットをある程度区別することができ
る。
【0018】図11において、小径リールハブφ26m
mを備えた標準型テープカセット1Aの場合には、最大
テープ巻径φ88mm,60分テープの最大テープ巻径
φ60.8mmとして、 Ds+Dt=4380〜8420mm の間に収まる。また、大径リールハブφ62mmを備え
た標準型テープカセット1Bの場合には、最大テープ巻
径φ88mmから、どの長さのテープであっても Ds+Dt=7690〜11590mm の間に収まる。
【0019】更に、小型テープカセット21を装着した
アダプタ31の場合には、供給リール24のリールハブ
径φ26mmと巻取リール25のリールハブ径φ15m
mとから巻取り速度を合わせるために巻取リール25を
26/15倍(約1.8倍)増速し、且つ、最大テープ
巻径φ43.6mmとして、Ds+Dtを算出する
と、 正方向送りの時 Ds+Dt=1410〜2530
mm 逆方向送りの時 Ds+Dt=1410〜5260
mm となる。上記テープ長計算方法による問題点は、図11
に示したように一部に計算値の重複する区間,があ
り、これらの区間,ではテープカセット1A,1B
及びアダプタ31を識別できない場合が生じる。
【0020】例えば、図11に示した区間では、小径
リールハブφ26mmに長い磁気テープを巻いた標準型
テープカセット1Aと、大径リールハブφ62mmに短
い磁気テープを巻いた標準型テープカセット1Bとの識
別をできない場合が生じる。即ち、この区間では、小
径リールハブφ26mmに長い磁気テープを巻いた標準
型テープカセット1Aにおいて、テープ巻始め,テープ
巻終りでは、片側のテープ巻径は小さいので大径リール
ハブφ62mmと区別はつくが、両リールのテープ巻径
が近づくテープ中央部辺りでは、両リールのテープ巻径
共に、大径リールハブφ62mmの標準型テープカセッ
ト1Bのテープ巻径と同じになるため、小径リールハブ
か大径リールハブかの識別ができない。また、図11に
示した区間では、小径リールハブφ26mmに60分
以上の比較的短い磁気テープを巻いた標準型テープカセ
ット1Aと、小型テープカセット21としては長めの磁
気テープを巻いた小型テープカセット21を装着したア
ダプタ31との区別ができない。このため、Ds+D
の計算値がこれらの区間,に入るテープカセッ
トではFF/REWスピードを遅くして、テープダメー
ジを受けないようにしており、FF/REW時間が通常
よりはるかに長くかかることになる。
【0021】勿論、区間では標準型テープカセット1
Bが識別でき、区間では標準型テープカセット1Aが
識別でき、区間ではアダプタ31Aが識別できること
は図示から明らかである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに、一対の小径リールハブ3A,3Aに磁気テープT
を巻回して収納した標準型テープカセット1A,一対の
大径リールハブ3B,3Bに磁気テープTを巻回して収
納した標準型テープカセット1B,アダプタ31の3種
類のテープカセットを識別する従来例において、一例と
して2カ所のカセット識別孔の組み合わせによりテープ
カセットの種類を識別した時の問題点は、図10(A)
〜(C)に示したように3種類のテープカセット1A,
1B,31を識別するだけのためにカセット識別孔を2
カ所の位置に設けなければならないので、他の目的(例
えば、磁気テープの種類検出、磁気テープの厚さ検出な
ど)に使用するための識別孔が足りなくなる。また、V
TR50側にもこれだけのために光センサ(またはスイ
ッチ)を2個設けなければならずコストアップとなる。
【0023】更に、他例としてテープ長計算方法により
Ds+Dtの値を算出してテープカセットの種類を
識別した時の問題点は、図11に示したように一部に計
算値の重複する区間,があり、これらの区間,
では上記3種類のテープカセット1A,1B,31Aを
識別できない場合が生じる。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、一対の小径リー
ルハブに磁気テープを巻回して収納した第1の標準型テ
ープカセットと、一対の大径リールハブに磁気テープを
巻回して収納した第2の標準型テープカセットと、前記
第1,第2の標準型テープカセットより小さい小型テー
プカセットを装着した小型テープカセット用アダプタと
の3種類のテープカセットをVTR内のテープカセット
識別手段により識別するテープカセットの種類識別方法
であって、前記第1の標準型テープカセットにはカセッ
ト識別孔を設けず、且つ、前記第2の標準型テープカセ
ット及び前記小型テープカセット用アダプタには1つの
カセット識別孔を夫々同一位置に設け、前記VTR内で
前記カセット識別孔の有無を検出して前記第1の標準型
テープカセットを前記第2の標準型テープカセット及び
前記小型テープカセット用アダプタと識別すると共に、
前記第2の標準型テープカセット及び前記小型テープカ
セット用アダプタにおける夫々の供給側テープ巻径Ds
及び巻取側テープ巻径Dtから得られるDs+Dt
の値又はこれと実質的に等価な計算式から得られる値を
夫々の判定基準値と比較して前記第2の標準型テープカ
セットと前記小型テープカセット用アダプタとを識別す
ることを特徴としたテープカセットの種類識別方法であ
る。
【0025】また、第2の発明は、第1の発明のテープ
カセットの種類識別方法において、前記第1,第2の標
準型テープカセット及び前記小型テープカセット用アダ
プタの前記カセット識別孔の有無を逆に設けることを特
徴としたテープカセットの種類識別方法である。
【0026】また、第3の発明は、VHS規格に対応し
た第1の磁気テープを供給及び巻取リールに巻回して収
納した第3の標準型テープカセットと、S−VHS規格
に対応した第2の磁気テープを供給及び巻取リールに巻
回して収納した第4の標準型テープカセットと、W−V
HS規格に対応した第3の磁気テープを一対の小径リー
ルハブに巻回して収納した第5の標準型テープカセット
と、W−VHS規格対応に対応した前記第3の磁気テー
プを一対の大径リールハブに巻回して収納した第6の標
準型テープカセットと、前記第5,第6の標準型テープ
カセットより小さいW−VHS規格対応の小型テープカ
セットを装着した小型テープカセット用アダプタとの5
種類のテープカセットをVTR内のテープカセット識別
手段により識別するテープカセットの種類識別方法であ
って、前記第3の標準型テープカセットにはカセット識
別孔を設けず、且つ、前記第4の標準型テープカセット
にはS−VHS用カセット識別孔のみ設け、且つ、前記
第5の標準型テープカセットにはW−VHS用カセット
識別孔のみを前記S−VHS用カセット識別孔と異なる
位置に設け、且つ、前記第6の標準型テープカセット及
び前記小型テープカセット用アダプタには前記S−VH
S用カセット識別孔及び前記W−VHS用カセット識別
孔を夫々設け、前記VTR内で前記S−VHS用カセッ
ト識別孔及び前記W−VHS用カセット識別孔の有無を
検出して前記第3〜第5の標準型テープカセットを夫々
個別に識別しながら前記第6の標準型テープカセット及
び前記小型テープカセット用アダプタと識別すると共
に、前記第6の標準型テープカセット及び前記小型テー
プカセット用アダプタにおける夫々の供給側テープ巻径
Ds及び巻取側テープ巻径Dtから得られるDs+D
の値又はこれと実質的に等価な計算式から得られる
値を夫々の判定基準値と比較して前記第6の標準型テー
プカセットと前記小型テープカセット用アダプタとを識
別することを特徴としたテープカセットの種類識別方法
である。
【0027】更に、第4の発明は、第3の発明のテープ
カセットの種類識別方法において、前記第5,第6の標
準型テープカセット及び前記小型テープカセット用アダ
プタの前記S−VHS用カセット識別孔の有無を逆に設
けることを特徴としたテープカセットの種類識別方法で
ある。
【0028】
【実施例】以下に本発明に係わるテープカセットの種類
識別方法の一実施例を図1乃至図7を参照して<第1実
施例>,<第2実施例>の順に詳細に説明する。尚、以
下の説明において、従来と同一構成部材は同一符号を付
して説明すると共に、従来と同一機能を有する部材は補
助符号のみ新たに付すと共に、新たな構成部材に新たな
符号を付す。
【0029】<第1実施例>図1は本発明に係わる第1
実施例のテープカセットの種類識別方法を説明するため
のテープカセットを示した底面図であり、(A)は一対
の小径リールハブに磁気テープを巻回して収納した標準
型テープカセットを示し、(B)は一対の大径リールハ
ブに磁気テープを巻回して収納した標準型テープカセッ
トを示し、(C)は小型テープカセットを装着した小型
テープカセット用アダプタを示した図、図2は本発明に
係わる第1実施例のテープカセットの種類識別方法を説
明するためのVTR側のテープカセット識別手段を示し
た図、図3(A),(B)は本発明に係わる第1実施例
のテープカセットの種類識別方法による識別結果を示し
た一覧表である。
【0030】本発明に係わる第1実施例のテープカセッ
トの種類識別方法では、一対の小径リールハブに磁気テ
ープを巻回して収納した第1の標準型テープカセット
と、一対の大径リールハブに磁気テープを巻回して収納
した第2の標準型テープカセットと、小型テープカセッ
トを装着した小型テープカセット用アダプタとの3種類
のテープカセットをVTR内のテープカセット識別手段
により識別することを特徴としている。
【0031】図1(A)に示した第1の標準型テープカ
セット1Aでは、例えばVHS規格に基づいて標準サイ
ズに形成されたカセット筐体2A内に、リールハブ径φ
26mmに形成した一対の小径リールハブ3A,3Aを
中心部に有する供給リール4及び巻取リール5が回転自
在に収納されて、供給リール4の小径リールハブ3Aと
巻取リール5の小径リールハブ3Aとの間にテープ巾を
1/2インチに形成した磁気テープTが巻回されてい
る。この標準型テープカセット1Aの底面には、テープ
カセットの種類を識別するためのカセット識別孔を設け
ていない。
【0032】次に、図1(B)に示した第2の標準型テ
ープカセット1Bでは、例えばVHS規格に基づいて標
準サイズに形成されたカセット筐体2B内に、リールハ
ブ径φ62mmに形成した一対の大径リールハブ3B,
3Bに磁気テープTを巻回した供給リール4及び巻取リ
ール5が回転自在に収納されている。この標準型テープ
カセット1Bの底面には、テープカセットの種類を識別
するためのカセット識別孔Hを設けている。即ち、標準
型テープカセット1Bの底面に設けたカセット識別孔H
は、巻取リール5側で背面に近設している。尚、カセッ
ト識別孔Hの位置は、とくに限定されるものでなく、カ
セット筐体2Bの適宜な位置に穿設しても良い。
【0033】次に、図1(C)に示した小型テープカセ
ット用アダプタ(以下、アダプタと記す)31Aでは、
標準型テープカセット1A,1Bと同一に形成されたカ
セット筐体32A内に、標準型テープカセット1A,1
Bより小さく形成された、例えばVHS用の小型テープ
カセット21Aが装着されている。また、小型テープカ
セット21A内ではテープ巾を1/2インチに形成した
磁気テープTが供給リール24と巻取リール25との間
に巻回しており、供給リール24のリールハブ23Aは
リールハブ径φ26mmに形成され、巻取リール25の
リールハブ23Bはリールハブ径φ15mmに形成され
て、アダプタ31A内では標準型テープカセット1A,
1Bと略同一の前面テープパスが形成されている。この
アダプタ31Aの底面には、標準型テープカセット1B
の底面に設けたカセット識別孔Hと同一位置に、カセッ
ト識別孔Hを設けている。このアダプタ31Aも前述し
たと同様に、テープカセットの一種類であるとみなし
て、テープカセットの種類識別対象であるとして話しを
進める。
【0034】次に、本発明に係わる第1実施例のテープ
カセットの種類識別方法を説明するために第1実施例に
対応したVTR50A側のテープカセット識別手段70
Aについて図2を用いて説明する。
【0035】図2において、標準型テープカセット1A
内の供給リール4及び巻取リール5にVTR50A側の
供給リール駆動軸71及び巻取リール駆動軸72を夫々
嵌合させておく。勿論、標準型テープカセット1B及び
アダプタ31AもVTR50A側の供給リール駆動軸7
1及び巻取リール駆動軸72に標準型テープカセット1
Aと互換性を持って嵌合できることは言うまでもない。
【0036】また、供給リール駆動軸71の駆動ギア7
1a及び巻取リール駆動軸72の駆動ギア72aの近傍
には供給リール4及び巻取リール5の回転数Ns,Nt
を夫々検出するための磁気センサ73,74が設けら
れ、これらの磁気センサ73,74の出力(回転数)は
マイクロコンピュータ75に入力されている。また、標
準型テープカセット1Aの底面巻取側には、カセット識
別孔Hの有無を検出するためのカセット識別孔センサ
(以下、光センサと記す)76が設けられ、この光セン
サ76の出力(識別孔Hの有無)はマイクロコンピュー
タ75に入力されている。尚、光センサ76の代わりに
スィッチを用いても良い。
【0037】更に、磁気テープTをピンチローラ58と
キャプスタン63とにより挟持しながら走行した際に、
磁気テープTの走行速度Vを検出するために、キャプス
タン63と一体なキャプスタンモータ63aから磁気セ
ンサ77を介してFGパルスが得られ、このFGパルス
もマイクロコンピュータ75に入力されている。この
際、FGパルスは通常の記録・再生時には常に出力さ
れ、また、FF/REW時には磁気テープTの高速走行
速度を検出する僅かな時間だけ磁気テープTをピンチロ
ーラ58とキャプスタン63とにより挟持させているの
で、この僅かな時間だけFGパルスが出力される。従っ
て、FF/REW時にはFGパルスが僅かな時間出力さ
れた後、磁気テープTはピンチローラ58とキャプスタ
ン63との挟持が解除されて、供給リール駆動軸71の
駆動ギア71a又は巻取リール駆動軸72の駆動ギア7
2aの駆動により高速に走行される。
【0038】ここで、 V;磁気テープTの走行速度
(mm/sec) Ns;供給リール回転数(rpm) Nt;巻取リール回転数(rpm) Ds;供給側テープ巻径(mm) Dt;巻取側テープ巻径(mm) とすると、 V=π×Ns×Ds/60=π×Nt×Dt/60……… であり、また、磁気テープTの走行速度Vは、既知のキ
ャプスタン径CdとFGパルスからマイクロコンピュー
タ75内で算出できるので、マイクロコンピュータ75
内に供給リール回転数Ns及び巻取リール回転数Ntを
与えれば、供給側テープ巻径Ds及び巻取側テープ巻径
Dtの値が夫々式から算出でき、更に、Ds+Dt
の値も算出できる。この際、Ds+Dtの値は、
通常の記録・再生時と、FF/REW時と共に同一値で
あることは明白である。
【0039】更に、アダプタ31Aの場合におけるDs
+Dtの値は、先に説明したように、供給リール2
4のリールハブ径φ26mmと巻取リール25のリール
ハブ径φ15mmとから巻取り速度を合わせるために巻
取リール25を26/15倍(約1.8倍)増速してい
るから、供給リール24側では供給リール駆動軸71の
回転数Nsをそのまま用い、一方、巻取リール25では
巻取リール駆動軸72の回転数(Nt)に増速比26/
15倍(約1.8倍)を掛ければ、巻取リール25の真
の回転数Ntとなり、ここでDs+Dtを算出する
ことができる。
【0040】また、ここではDs+Dtの値を上記
のように計算によって求めたが、供給側テープ巻径Ds
と巻取側テープ巻径Dtとを光センサなどで直接測定し
て、Ds+Dtの値を算出することも考えられる。
【0041】従って、上記までの各構成部材71〜77
がVTR50A側のテープカセット識別手段70Aとな
っている。これらの各構成部材71〜77のうちで、カ
セット識別孔Hの有無を検出するための光センサ(又は
スィッチ)76のみが第1実施例のテープカセットの種
類識別のために新たに追加された部材であり、その他の
部材は磁気テープTの走行制御のためVTR50A内に
通常用いられているものを兼用しているものである。
【0042】ここで、VTR50A側のテープカセット
識別手段70Aにより、標準型テープカセット1A,標
準型テープカセット1B,アダプタ31Aの識別方法に
ついて説明する。
【0043】まず、標準型テープカセット1A,標準型
テープカセット1B,アダプタ31Aを夫々別々にVT
R50Aに装着すると、光センサ76によりカセット識
別孔Hの有無が検出され、マイクロコンピュータ75内
では、標準型テープカセット1Aはカセット識別孔Hな
しと判定され、一方、標準型テープカセット1B及びア
ダプタ31Aはカセット識別孔Hありと判定されるの
で、小径リールハブφ26mmを備えた標準型テープカ
セット1Aを他の2種類、即ち、大径リールハブφ62
mmを備えた標準型テープカセット1B及びアダプタ3
1Aと識別できる。
【0044】次に、カセット識別孔Hありと判定された
標準型テープカセット1B及びアダプタ31Aは、光セ
ンサ76では両者1B,31Aを識別できないから、両
者を識別するためにマイクロコンピュータ75内で供給
側テープ巻径Ds及び巻取側テープ巻径Dtの値を上記
したように算出し、且つ、Ds+Dtの値を算出す
る。ここで、先に説明した図11から大径リールハブφ
62mmを備えた標準型テープカセット1Bでは、Ds
+Dt>7690である。一方、アダプタ31Aで
は巻取側の回転比を26/15倍(約1.8倍)として
Ds+Dt<5260であるので、標準型テープカ
セット1Bとアダプタ31AとではDs+Dtの値
は重複することなく識別できる。従って、これら両者の
Ds+Dtの判定基準値(判定基準値1=769
0,判定基準値2=5260)をマイクロコンピュータ
75に予め記憶させ、算出されたDs+Dtの値と
各判定基準値1,2との大小関係を比較すれば、標準型
テープカセット1Bとアダプタ31Aとを識別できる。
【0045】尚、カセット識別孔Hの有無については、
上記とは逆に、小径リールハブを備えた標準型テープカ
セットはカセット識別孔Hあり、一方、大径リールハブ
を備えた標準型テープカセット及びアダプタはカセット
識別孔Hなしと夫々設定しても、上記と同様に3種類の
テープカセットを識別できる。
【0046】以上を併用して、本発明に係わる第1実施
例のテープカセットの種類識別方法による判定結果を一
覧表と示すと、図3(A)又は図3(B)に示した如く
となる。
【0047】上記した第1実施例のテープカセットの種
類識別方法によると、第1,第2の標準型テープカセッ
ト1A,1B及びアダプタ31Aとの3種類のテープカ
セットをVTR50A内で識別する際、VTR50A内
のテープカセット識別手段70Aによりテープカセット
に設けた1カ所のカセット識別孔Hの有無と、供給側テ
ープ巻径Dsと巻取側テープ巻径Dtから算出したDs
+Dtの値による判定とを併用して3種類のテープ
カセット1A,1B,31Aを識別しているため、テー
プカセットの種類を迅速に且つ確実に識別できるので、
これにより磁気テープTのテープ巻始め径又はテープ巻
終り径と略同径のリールハブ径をVTR50A内で知る
ことができ、FF/REW時には磁気テープTのテープ
巻始め又はテープ巻終りでのスピード制御を確実に行う
ことができる。従って、FF/REW時の磁気テープ走
行中にテープエッジを傷めたり、磁気テープTを使えな
い状態まで損傷することを防ぐことができる。
【0048】また、本発明に係わる第1実施例のテープ
カセットの種類識別方法において、VTR50A内のテ
ープカセット識別手段70Aとして新たに用意する部材
は、テープカセットに設けた1カ所のカセット識別孔H
の有無を検出するための1個の光センサ(又はスイッ
チ)76のみであり、Ds+Dtの値を算出して比
較判定する構成部材は磁気テープTの走行制御のためV
TR50A内に通常用いられているものを兼用している
ものであるから、例えばマイクロコンピュータ75のソ
フトを僅かに変更するだけで良く、VTR50A側のコ
スト上昇も少なく3種類のテープカセット1A,1B,
31Aの識別を実現できる。
【0049】<第2実施例>図4は本発明に係わる第2
実施例のテープカセットの種類識別方法を説明するため
のテープカセットを示した底面図であり、(A)はVH
S規格対応の酸化鉄テープを供給及び巻取リールに巻回
して収納した標準型テープカセットを示し、(B)はS
−VHS規格対応の高抗磁力酸化鉄テープを供給及び巻
取リールに巻回して収納した標準型テープカセットを示
した図、図5は本発明に係わる第2実施例のテープカセ
ットの種類識別方法を説明するためのテープカセットを
示した底面図であり、(A)はW−VHS規格対応のメ
タルテープを一対の小径リールハブに巻回して収納した
標準型テープカセットを示し、(B)はW−VHS規格
対応のメタルテープを一対の大径リールハブに巻回して
収納した標準型テープカセットを示し、(C)W−VH
S規格のメタルテープを小型テープカセットに収納し、
この小型テープカセットを装着した小型テープカセット
用アダプタを示した図、図6は本発明に係わる第2実施
例のテープカセットの種類識別方法を説明するためのV
TR側のテープカセット識別手段を示した図、図7
(A),(B)は本発明に係わる第2実施例のテープカ
セットの種類識別方法による識別結果を示した一覧表で
ある。
【0050】本発明に係わる第2実施例のテープカセッ
トの種類識別方法では、VHS規格に対応した第1の磁
気テープ(酸化鉄テープ)を供給及び巻取リールに巻回
して収納した第3の標準型テープカセットと、S−VH
S規格に対応した第2の磁気テープ(高抗磁力酸化鉄テ
ープ)を供給及び巻取リールに巻回して収納した第4の
標準型テープカセットと、W−VHS規格に対応した第
3の磁気テープ(メタルテープ)を一対の小径リールハ
ブに巻回して収納した第5の標準型テープカセットと、
W−VHS規格に対応した第3の磁気テープ(メタルテ
ープ)を一対の大径リールハブに巻回して収納した第6
の標準型テープカセットと、W−VHS規格に対応した
第3の磁気テープ(メタルテープ)を小型テープカセッ
トに収納し、この小型テープカセットを装着した小型テ
ープカセット用アダプタとの5種類のテープカセットを
VTR内のテープカセット識別手段により識別すること
を特徴としている。
【0051】図4(A)に示した第3の標準型テープカ
セット1CはVHS用として構成されており、VHS規
格に基づいて標準サイズに形成されたカセット筐体2C
内に、テープ巾が1/2インチに形成されてVHS規格
に対応した第1の磁気テープ(以下、酸化鉄テープと記
す)T0が供給リール4と巻取リール5との間に巻回
されている。この標準型テープカセット1Cを用いて第
2実施例対応のVTR50B内でVHS規格フォーマッ
トによる記録・再生ができるようになっている。また、
標準型テープカセット1C内で酸化鉄テープT0が巻
回する供給リール4及び巻取リール5のリールハブ径は
小径なリールハブ径φ26mm,大径なリールハブ径φ
62mmいずれでも良い。
【0052】更に、標準型テープカセット1Cの底面に
は、テープカセットの種類を識別するためのカセット識
別孔をVHS規格に基づいて設けていない。このように
カセット識別孔がないため、後述するようにVTR50
B内でカセット識別孔なしと判定されると共に、VHS
規格に基づいた標準型テープカセット1Cであると目視
で確認できる。従って、この場合のテープカセットの種
類識別対象項目は、VHS規格対応の酸化鉄テープT0
を収納した標準型テープカセット1Cである。
【0053】次に、図4(B)に示した第4の標準型テ
ープカセット1DはS−VHS用として構成されてお
り、VHS規格と互換性を持って標準サイズに形成され
たカセット筐体2D内に、テープ巾が1/2インチに形
成されてS−VHS規格に対応した第2の磁気テープ
(以下、高抗磁力酸化鉄テープと記す)T0が供給リ
ール4と巻取リール5との間に巻回されている。この標
準型テープカセット1Dを用いてVTR50B内でS−
VHS規格フォーマットによる高帯域記録・再生ができ
るようになっている。また、標準型テープカセット1D
内で高抗磁力酸化鉄テープT0が巻回する供給リール
4及び巻取リール5のリールハブ径は小径なリールハブ
径φ26mm,大径なリールハブ径φ62mmいずれで
も良い。
【0054】更に、標準型テープカセット1Dの底面に
は、テープカセットの種類を識別するためのS−VHS
用カセット識別孔SのみをS−VHS規格に基づいて設
けている。即ち、標準型テープカセット1Dの底面に設
けたS−VHS用カセット識別孔Sは、底面の巾方向に
長尺に形成した誤挿入防止溝内で、巻取リール5側に形
成されている。また、S−VHS用カセット識別孔Sに
より、後述するようにVTR50B内でS−VHS用カ
セット識別孔Sありと判定されると共に、S−VHS規
格に基づいた標準型テープカセット1Dであると目視で
確認できる。従って、この場合のテープカセットの種類
識別対象項目は、S−VHS規格対応の高抗磁力酸化鉄
テープT0を収納した標準型テープカセット1Dであ
る。
【0055】次に、図5(A)に示したように、一対の
小径リールハブ3A,3Aを備え且つW−VHS規格に
基づいた第5の標準型テープカセット1Eについて説明
する。最近、ハイビジョンをはじめとするHDTVの画
像とか、横長画面TVの画像などを高密度に記録・再生
できるVTRが望まれており、これを実現するために平
成5年1月8日に従来のVHS規格フォーマット,S−
VHS規格フォーマットとは異なって高密度記録・再生
が可能なW−VHS規格フォーマットが提案された。こ
のW−VHS規格に基づいた標準型テープカセット1E
では、カセット筐体2Eの外形形状を生産設備の共用
化,低価格化,VTRへの上位互換性などの理由からV
HS規格,S−VHS規格に基づいた標準型テープカセ
ット1C,1Dを構成するカセット筐体2C,2Dと略
同一外形寸法に設定され、このカセット筐体2E内にテ
ープ巾が1/2インチに形成され、且つ、厚みの薄いベ
ースフィルムにクロムなどの磁性材料を塗布又は蒸着し
てW−VHS規格に対応した第3の磁気テープ(以下、
メタルテープと記す)TMが供給リール4の小径リール
ハブ3Aと巻取リール5の小径リールハブ3Aとの間に
巻回されている。そして、標準型テープカセット1Eを
上位互換性のある後述のVTR50B(図6)に装着し
た時、W−VHS規格フォーマットによる2トラック映
像信号と1トラック音声信号とで高密度に記録・再生が
できるようになっている。尚、上位互換性とは、新たに
開発したW−VHS用の標準型テープカセット1Eが既
に使用されているVTRには適用できず、一方、VHS
用,S−VHS用,W−VHS用の標準型テープカセッ
ト及びアダプタは新たに開発したVTR50Bに適用で
きるシステムである。更に、標準型テープカセット1E
の底面には、テープカセットの種類を識別するためのW
−VHS用カセット識別孔WのみをW−VHS規格に基
づいて設けている。即ち、標準型テープカセット1Eの
底面に設けたW−VHS用カセット識別孔Wは、巻取リ
ール5側で背面に近設し、当然S−VHS用カセット識
別孔Sとは異なる位置に設けられている。また、W−V
HS用カセット識別孔Wにより、後述するようにVTR
50B内でW−VHS用カセット識別孔Wありと判定さ
れると共に、W−VHS規格に基づいた標準型テープカ
セット1Eであると目視で確認できる。従って、この場
合のテープカセットの種類識別対象項目は、小径リール
ハブ3Aを備え、且つ、W−VHS規格対応のメタルテ
ープTMを収納した標準型テープカセット1Eである。
【0056】次に、図5(B)に示した第6の標準型テ
ープカセット1Fは、W−VHS規格に対応したメタル
テープTMが供給リール4の大径リールハブ3Bと巻取
リール5の大径リールハブ3Bとの間に巻回されてい
る。更に、標準型テープカセット1Fの底面には、W−
VHS用カセット識別孔WをW−VHS規格に基づいて
設け、且つ、S−VHS用カセット識別孔Sを標準型テ
ープカセット1Dと同一の位置に設けている。また、W
−VHS用カセット識別孔W及びS−VHS用カセット
識別孔Sを共に設けていることにより、後述するように
VTR50B内でカセット識別孔W,S共にありと判定
され、カセット識別孔W,Sだけの検出ではW−VHS
用か又はS−VHS用かの識別がつかず、当然目視でも
テープカセットの種類を正確に確認できない。従って、
この場合のテープカセットの種類識別対象項目は、大径
リールハブ3Bを備え、且つ、W−VHS規格対応のメ
タルテープTMを収納した標準型テープカセット1Fで
ある。
【0057】次に、図5(C)に示したアタプタ31B
はW−VHS用のアタプタとして構成されており、VH
S規格用,S−VHS規格用,W−VHS規格用の標準
型テープカセット1C〜1Fと同一に形成されたカセッ
ト筐体32B内に、標準型テープカセット1E,1Fよ
り小さく形成されたW−VHS用の小型テープカセット
21Bが装着されている。また、小型テープカセット2
1B内ではテープ巾を1/2インチに形成したメタルテ
ープTMが供給リール24と巻取リール25との間に巻
回しており、供給リール24のリールハブ23Aはリー
ルハブ径φ26mmに形成され、巻取リール25のリー
ルハブ23Bはリールハブ径φ15mmに形成されて、
アダプタ31B内では標準型テープカセット1C〜1F
と略同一の前面テープパスが形成されている。更に、ア
タプタ31の底面には、W−VHS用カセット識別孔W
及びS−VHS用カセット識別孔Sを標準型テープカセ
ット1Fと全く同一位置に設けている。ここでもW−V
HS用カセット識別孔W及びS−VHS用カセット識別
孔Sを共に設けていることにより、目視でテープカセッ
トの種類を正確に確認できない。従って、この場合のテ
ープカセットの種類識別対象項目は、W−VHS用のア
ダプタ31Bである。
【0058】次に、本発明に係わる第2実施例のテープ
カセットの種類識別方法を説明するために第2実施例に
対応したVTR50B内のテープカセット識別手段70
Bについて図6を用いて簡略に説明する。図6に示した
如く、第2実施例に対応したVTR50B内のテープカ
セット識別手段70Bは、先に第1実施例に対応したV
TR50内のテープカセット識別手段70Aとは僅かに
異なるだけであり、即ち、ここでのテープカセット識別
手段70BはS−VHS用カセット識別孔S及びW−V
HS用カセット識別孔Wの有無を検出するためのカセッ
ト識別孔センサ(以下、光センサと記す)76A,76
Bが2個設けられている点が異なっている。
【0059】ここで、VTR50B内のテープカセット
識別手段70Bにより、標準型テープカセット1C〜1
F,アダプタ31Bの識別方法について説明する。
【0060】まず、標準型テープカセット1C〜1F,
アダプタ31Bを夫々別々にVTR50Aに装着する
と、光センサ76A,76BによりS−VHS用カセッ
ト識別孔S及びW−VHS用カセット識別孔Wの有無が
検出され、マイクロコンピュータ75内では、標準型テ
ープカセット1Cはカセット識別孔S,W共になしと判
定され、標準型テープカセット1Dはカセット識別孔S
あり,カセット識別孔Wなしと判定され、標準型テープ
カセット1Eはカセット識別孔Sなし,カセット識別孔
Wありと判定されるので、これらの標準型テープカセッ
ト1C〜1Eはカセット識別孔S,Wの有無だけで夫々
個別に識別できる。
【0061】一方、標準型テープカセット1F及びアダ
プタ31Bはカセット識別孔S,W共にありと判定され
るで、両者1F,31Bは標準型テープカセット1C〜
1Eと異なると識別できるものの、光センサ76A,7
6Bでは両者1F,31Bを識別できないから、両者を
識別するためにここで先に説明したDs+Dtの値
を第1実施例と同様に算出すれば、先に説明した図11
から大径リールハブφ62mmを備えた標準型テープカ
セット1Fでは、Ds+Dt>7690である。一
方、アダプタ31Bでは巻取側の回転比を26/15倍
(約1.8倍)としてDs+Dt<5260である
ので、標準型テープカセット1Fとアダプタ31Bとで
はDs+Dtの値は重複することなく識別できる。
【0062】尚、標準型テープカセット1E,1F及び
アダプタ31Bに設けたS−VHS用カセット識別孔S
の有無は、まだ規格化されていなので変更可能であり、
従ってS−VHS用カセット識別孔Sの有無を上記とは
逆に設定することが可能であり、上記とは逆に設定した
場合には、小径リールハブを備えたW−VHS用の標準
型テープカセットはカセット識別孔Sあり、一方、大径
リールハブを備えたW−VHS用の標準型テープカセッ
ト及びアダプタはカセット識別孔Sなしと夫々設定して
も、上記と同様に5種類のテープカセットを識別でき
る。
【0063】以上を併用して、本発明に係わる第2実施
例のテープカセットの種類識別方法による判定結果を一
覧表として示すと、図7(A)又は図7(B)に示した
如くとなる。
【0064】上記した第2実施例のテープカセットの種
類識別方法によると、第3〜第6の標準型テープカセッ
ト1C〜1F及びアダプタ31Bとの5種類のテープカ
セットをVTR50B内で識別する際、VTR50B内
のテープカセット識別手段70によりテープカセットに
設けたS−VHS用カセット識別孔S及びW−VHS用
カセット識別孔Wの有無と、Ds+Dtの値による
判定とを併用して5種類のテープカセットを識別してい
るため、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0065】また、本発明に係わる第2実施例のテープ
カセットの種類識別方法では、VTR50B内のテープ
カセット識別手段70として新たに用意する部材が全く
必要なく、即ち、VTR50B内にはもともとS−VH
S用カセット識別孔S及びW−VHS用カセット識別孔
Wに対応する光センサ(又はスイッチ)が必要であり、
且つ、前述したようにDs+Dtの値を算出する場
合には例えばマイクロコンピュータ75のソフトを僅か
に変更するだけで良く、これにより、VTR50B側の
コスト上昇が全くなく5種類のテープカセットの識別を
実現できる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるテープカセ
ットの種類識別方法によると、請求項1記載及び請求項
2記載では、一対の小径リールハブに磁気テープを巻回
して収納した第1の標準型テープカセットと、一対の大
径リールハブに磁気テープを巻回して収納した第2の標
準型テープカセットと、小型テープカセットを装着した
小型テープカセット用アダプタとの3種類のテープカセ
ットをVTR内で識別する際、VTR内のテープカセッ
ト識別手段によりテープカセットに設けた1カ所のカセ
ット識別孔Hの有無と、供給側テープ巻径Dsと巻取側
テープ巻径Dtから算出したDs+Dtの値による
判定とを併用して3種類のテープカセットを識別してい
るため、テープカセットの種類を迅速に且つ確実に識別
できるので、これにより磁気テープのテープ巻始め径又
はテープ巻終り径と略同径のリールハブ径をVTR内で
知ることができ、FF/REW時には磁気テープのテー
プ巻始め又はテープ巻終りでのスピード制御を確実に行
うことができる。従って、FF/REW時の磁気テープ
走行中にテープエッジを傷めたり、磁気テープを使えな
い状態まで損傷することを防ぐことができる。また、本
発明に係わる第1実施例のテープカセットの種類識別方
法において、VTR内のテープカセット識別手段として
新たに用意する部材は、テープカセットに設けた1カ所
のカセット識別孔Hの有無を検出するための1個のカセ
ット識別孔センサのみであり、Ds+Dtの値を算
出して比較判定する構成部材は磁気テープの走行制御の
ためVTR内に通常用いられているものを兼用している
ものであるから、例えばマイクロコンピュータのソフト
を僅かに変更するだけで良く、VTR側のコスト上昇も
少なく3種類のテープカセットの識別を実現できる。
【0067】また、請求項3記載及び請求項4記載で
は、VHS規格に対応した第1の磁気テープ(酸化鉄テ
ープ)を供給及び巻取リールに巻回して収納した第3の
標準型テープカセットと、S−VHS規格に対応した第
2の磁気テープ(高抗磁力酸化鉄テープ)を供給及び巻
取リールに巻回して収納した第4の標準型テープカセッ
トと、W−VHS規格に対応した第3の磁気テープ(メ
タルテープ)を一対の小径リールハブに巻回して収納し
た第5の標準型テープカセットと、W−VHS規格に対
応した第3の磁気テープ(メタルテープ)を一対の大径
リールハブに巻回して収納した第6の標準型テープカセ
ットと、W−VHS規格に対応した第3の磁気テープ
(メタルテープ)を小型テープカセットに収納し、この
小型テープカセットを装着した小型テープカセット用ア
ダプタとの5種類のテープカセットをVTR内で識別す
る際、VTR内のテープカセット識別手段によりテープ
カセットに設けたS−VHS用カセット識別孔S及びW
−VHS用カセット識別孔Wの有無と、Ds+Dt
の値による判定とを併用して5種類のテープカセットを
識別しているため、第1実施例と同様の効果を得ること
ができる。また、本発明に係わる第2実施例のテープカ
セットの種類識別方法では、VTR内のテープカセット
識別手段として新たに用意する部材が全く必要なく、即
ち、VTR内にはもともとS−VHS用カセット識別孔
S及びW−VHS用カセット識別孔Wに対応するカセッ
ト識別孔センサが必要であり、且つ、Ds+Dt
値を算出する場合には例えばマイクロコンピュータのソ
フトを僅かに変更するだけで良く、これにより、VTR
側のコスト上昇が全く5種類のテープカセットの識別を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例のテープカセットの
種類識別方法を説明するためのテープカセットを示した
底面図である。
【図2】本発明に係わる第1実施例のテープカセットの
種類識別方法を説明するためのVTR側のテープカセッ
ト識別手段を示した図である。
【図3】本発明に係わる第1実施例のテープカセットの
種類識別方法による識別結果を示した一覧表である。
【図4】本発明に係わる第2実施例のテープカセットの
種類識別方法を説明するためのテープカセットを示した
底面図である。
【図5】本発明に係わる第2実施例のテープカセットの
種類識別方法を説明するためのテープカセットを示した
底面図である。
【図6】本発明に係わる第2実施例のテープカセットの
種類識別方法を説明するためのVTR側のテープカセッ
ト識別手段を示した図である。
【図7】本発明に係わる第2実施例のテープカセットの
種類識別方法による識別結果を示した一覧表である。
【図8】一般的なビデオ・テープレコーダに標準型テー
プカセットを装着した状態を示した平面図である。
【図9】一般的なビデオ・テープレコーダに小型テープ
カセット用アダプタを装着した状態を示した平面図であ
る。
【図10】従来のテープカセットの種類識別方法におけ
る一例を説明するためのテープカセットの底面図であ
る。
【図11】従来のテープカセットの種類識別方法におけ
る他例を説明するための図である。
【符号の説明】
1A…第1の標準型テープカセット(小径リールハ
ブ)、 1B…第2の標準型テープカセット(大径リールハ
ブ)、 1C…第3の標準型テープカセット(VHS用)、 1D…第4の標準型テープカセット(S−VHS用)、 1E…第5の標準型テープカセット(小径リールハブ,
W−VHS用)、 1F…第6の標準型テープカセット(大径リールハブ,
W−VHS用)、 3A,3A…一対の小径リールハブ(リールハブ径φ2
6mm)、 3B,3B…一対の大径リールハブ(リールハブ径φ6
2mm)、 4…供給リール、5…巻取リール、 21A…小型テープカセット、 21B…小型テープカセット(W−VHS用)、 31A…小型テープカセット用アダプタ、 31B…小型テープカセット用アダプタ(W−VHS
用)、 50A…第1実施例対応のVTR、50B…第2実施例
対応のVTR、 70A…第1実施例対応のテープカセット識別手段、 70B…第2実施例対応のテープカセット識別手段、 75…マイクロコンピュータ、 76,76A,76B…カセット識別孔センサ(光セン
サ)、 T…磁気テープ、 T0…第1の磁気テープ(酸化鉄テープ)、 T0…第2の磁気テープ(高抗磁力酸化鉄テープ)、 TM…第3の磁気テープ(メタルテープ)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、第3の発明は、VHS規格に対応し
た第1の磁気テープを供給及び巻取リールに巻回して収
納した第3の標準型テープカセットと、S−VHS規格
に対応した第2の磁気テープを供給及び巻取リールに巻
回して収納した第4の標準型テープカセットと、W−V
HS規格に対応した第3の磁気テープを一対の小径リー
ルハブに巻回して収納した第5の標準型テープカセット
と、W−VHS規格に対応した前記第3の磁気テープを
一対の大径リールハブに巻回して収納した第6の標準型
テープカセットと、前記第5,第6の標準型テープカセ
ットより小さいW−VHS規格対応の小型テープカセッ
トを装着した小型テープカセット用アダプタとの5種類
のテープカセットをVTR内のテープカセット識別手段
により識別するテープカセットの種類識別方法であっ
て、前記第3の標準型テープカセットにはカセット識別
孔を設けず、且つ、前記第4の標準型テープカセットに
はS−VHS用カセット識別孔のみ設け、且つ、前記第
5の標準型テープカセットにはW−VHS用カセット識
別孔のみを前記S−VHS用カセット識別孔と異なる位
置に設け、且つ、前記第6の標準型テープカセット及び
前記小型テープカセット用アダプタには前記S−VHS
用カセット識別孔及び前記W−VHS用カセット識別孔
を夫々設け、前記VTR内で前記S−VHS用カセット
識別孔及び前記W−VHS用カセット識別孔の有無を検
出して前記第3〜第5の標準型テープカセットを夫々個
別に識別しながら前記第6の標準型テープカセット及び
前記小型テープカセット用アダプタと識別すると共に、
前記第6の標準型テープカセット及び前記小型テープカ
セット用アダプタにおける夫々の供給側テープ巻径Ds
及び巻取側テープ巻径Dtから得られるDs+Dt
の値又はこれと実質的に等価な計算式から得られる値を
夫々の判定基準値と比較して前記第6の標準型テープカ
セットと前記小型テープカセット用アダプタとを識別す
ることを特徴としたテープカセットの種類識別方法であ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】次に、図1(C)に示した小型テープカセ
ット用アダプタ(以下、アダプタと記す)31Aでは、
標準型テープカセット1A,1Bと同一サイズに形成さ
れたカセット筐体32A内に、標準型テープカセット1
A,1Bより小さく形成された、例えばVHS用の小型
テープカセット21Aが装着されている。また、小型テ
ープカセット21A内ではテープ巾を1/2インチに形
成した磁気テープTが供給リール24と巻取リール25
との間に巻回しており、供給リール24のリールハブ2
3Aはリールハブ径φ26mmに形成され、巻取リール
25のリールハブ23Bはリールハブ径φ15mmに形
成されて、アダプタ31A内では標準型テープカセット
1A,1Bと略同一の前面テープパスが形成されてい
る。このアダプタ31Aの底面には、標準型テープカセ
ット1Bの底面に設けたカセット識別孔Hと同一位置
に、カセット識別孔Hを設けている。このアダプタ31
Aも前述したと同様に、テープカセットの一種類である
とみなして、テープカセットの種類識別対象であるとし
て話しを進める。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】次に、図5(C)に示したアダプタ31B
はW−VHS用のアダプタとして構成されており、VH
S規格用,S−VHS規格用,W−VHS規格用の標準
型テープカセット1C〜1Fと同一サイズに形成された
カセット筐体32B内に、標準型テープカセット1E,
1Fより小さく形成されたW−VHS用の小型テープカ
セット21Bが装着されている。また、小型テープカセ
ット21B内ではテープ巾を1/2インチに形成したメ
タルテープTMが供給リール24と巻取リール25との
間に巻回しており、供給リール24のリールハブ23A
はリールハブ径φ26mmに形成され、巻取リール25
のリールハブ23Bはリールハブ径φ15mmに形成さ
れて、アダプタ31B内では標準型テープカセット1C
〜1Fと略同一の前面テープパスが形成されている。更
に、アダプタ31の底面には、W−VHS用カセット識
別孔W及びS−VHS用カセット識別孔Sを標準型テー
プカセット1Fと全く同一位置に設けている。ここでも
W−VHS用カセット識別孔W及びS−VHS用カセッ
ト識別孔Sを共に設けていることにより、目視でテープ
カセットの種類を正確に確認できない。従って、この場
合のテープカセットの種類識別対象項目は、W−VHS
用のアダプタ31Bである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】尚、標準型テープカセット1E,1F及び
アダプタ31Bに設けたS−VHS用カセット識別孔S
の有無は、まだ規格化されていないので変更可能であ
り、従ってS−VHS用カセット識別孔Sの有無を上記
とは逆に設定することが可能であり、上記とは逆に設定
した場合には、小径リールハブを備えたW−VHS用の
標準型テープカセットはカセット識別孔Sあり、一方、
大径リールハブを備えたW−VHS用の標準型テープカ
セット及びアダプタはカセット識別孔Sなしと夫々設定
しても、上記と同様に5種類のテープカセットを識別で
きる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】また、請求項3記載及び請求項4記載で
は、VHS規格に対応した第1の磁気テープ(酸化鉄テ
ープ)を供給及び巻取リールに巻回して収納した第3の
標準型テープカセットと、S−VHS規格に対応した第
2の磁気テープ(高抗磁力酸化鉄テープ)を供給及び巻
取リールに巻回して収納した第4の標準型テープカセッ
トと、W−VHS規格に対応した第3の磁気テープ(メ
タルテープ)を一対の小径リールハブに巻回して収納し
た第5の標準型テープカセットと、W−VHS規格に対
応した第3の磁気テープ(メタルテープ)を一対の大径
リールハブに巻回して収納した第6の標準型テープカセ
ットと、W−VHS規格に対応した第3の磁気テープ
(メタルテープ)を小型テープカセットに収納し、この
小型テープカセットを装着した小型テープカセット用ア
ダプタとの5種類のテープカセットをVTR内で識別す
る際、VTR内のテープカセット識別手段によりテープ
カセットに設けたS−VHS用カセット識別孔S及びW
−VHS用カセット識別孔Wの有無と、Ds+Dt
の値による判定とを併用して5種類のテープカセットを
識別しているため、第1実施例と同様の効果を得ること
ができる。また、本発明に係わる第2実施例のテープカ
セットの種類識別方法では、VTR内のテープカセット
識別手段として新たに用意する部材が全く必要なく、即
ち、VTR内にはもともとS−VHS用カセット識別孔
S及びW−VHS用カセット識別孔Wに対応するカセッ
ト識別孔センサが必要であり、且つ、Ds+Dt
値を算出する場合には例えばマイクロコンピュータのソ
フトを僅かに変更するだけで良く、これにより、VTR
側のコスト上昇が全くなく5種類のテープカセットの識
別を実現できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の小径リールハブに磁気テープを巻回
    して収納した第1の標準型テープカセットと、一対の大
    径リールハブに磁気テープを巻回して収納した第2の標
    準型テープカセットと、前記第1,第2の標準型テープ
    カセットより小さい小型テープカセットを装着した小型
    テープカセット用アダプタとの3種類のテープカセット
    をVTR内のテープカセット識別手段により識別するテ
    ープカセットの種類識別方法であって、 前記第1の標準型テープカセットにはカセット識別孔を
    設けず、且つ、前記第2の標準型テープカセット及び前
    記小型テープカセット用アダプタには1つのカセット識
    別孔を夫々同一位置に設け、前記VTR内で前記カセッ
    ト識別孔の有無を検出して前記第1の標準型テープカセ
    ットを前記第2の標準型テープカセット及び前記小型テ
    ープカセット用アダプタと識別すると共に、前記第2の
    標準型テープカセット及び前記小型テープカセット用ア
    ダプタにおける夫々の供給側テープ巻径Ds及び巻取側
    テープ巻径Dtから得られるDs+Dtの値又はこ
    れと実質的に等価な計算式から得られる値を夫々の判定
    基準値と比較して前記第2の標準型テープカセットと前
    記小型テープカセット用アダプタとを識別することを特
    徴としたテープカセットの種類識別方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のテープカセットの種類識別
    方法において、 前記第1,第2の標準型テープカセット及び前記小型テ
    ープカセット用アダプタの前記カセット識別孔の有無を
    逆に設けることを特徴としたテープカセットの種類識別
    方法。
  3. 【請求項3】VHS規格に対応した第1の磁気テープを
    供給及び巻取リールに巻回して収納した第3の標準型テ
    ープカセットと、S−VHS規格に対応した第2の磁気
    テープを供給及び巻取リールに巻回して収納した第4の
    標準型テープカセットと、W−VHS規格に対応した第
    3の磁気テープを一対の小径リールハブに巻回して収納
    した第5の標準型テープカセットと、W−VHS規格対
    応に対応した前記第3の磁気テープを一対の大径リール
    ハブに巻回して収納した第6の標準型テープカセット
    と、前記第5,第6の標準型テープカセットより小さい
    W−VHS規格対応の小型テープカセットを装着した小
    型テープカセット用アダプタとの5種類のテープカセッ
    トをVTR内のテープカセット識別手段により識別する
    テープカセットの種類識別方法であって、 前記第3の標準型テープカセットにはカセット識別孔を
    設けず、且つ、前記第4の標準型テープカセットにはS
    −VHS用カセット識別孔のみ設け、且つ、前記第5の
    標準型テープカセットにはW−VHS用カセット識別孔
    のみを前記S−VHS用カセット識別孔と異なる位置に
    設け、且つ、前記第6の標準型テープカセット及び前記
    小型テープカセット用アダプタには前記S−VHS用カ
    セット識別孔及び前記W−VHS用カセット識別孔を夫
    々設け、前記VTR内で前記S−VHS用カセット識別
    孔及び前記W−VHS用カセット識別孔の有無を検出し
    て前記第3〜第5の標準型テープカセットを夫々個別に
    識別しながら前記第6の標準型テープカセット及び前記
    小型テープカセット用アダプタと識別すると共に、前記
    第6の標準型テープカセット及び前記小型テープカセッ
    ト用アダプタにおける夫々の供給側テープ巻径Ds及び
    巻取側テープ巻径Dtから得られるDs+Dtの値
    又はこれと実質的に等価な計算式から得られる値を夫々
    の判定基準値と比較して前記第6の標準型テープカセッ
    トと前記小型テープカセット用アダプタとを識別するこ
    とを特徴としたテープカセットの種類識別方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載のテープカセットの種類識別
    方法において、 前記第5,第6の標準型テープカセット及び前記小型テ
    ープカセット用アダプタの前記S−VHS用カセット識
    別孔の有無を逆に設けることを特徴としたテープカセッ
    トの種類識別方法。
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