JPH07129853A - 売上データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レシート発行後、次のレシート用紙の先頭部
分に現在日付をレシート発行日付として印字しても、翌
日の最初に発行されるレシートには正確な現在日付をレ
シート発行日付として印字する。 【構成】 ＣＰＵ１は一取引の登録終了時に印字部５か
らレシートを発行させるが、その際、店名スタンプの
他、現在日付をレシート発行日付として次のレシート用
紙の先頭部分に前もって印字出力させると共にこの発行
日付を日付セーブメモリ８−４にセーブしておく。そし
て、一取引の登録開始時に、現在日付とレシート発行日
付との不一致を検出した場合、強制的にダミーレシート
を発行させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電子式キャッシュレ
ジスタ等の売上データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子式キャッシュレジスタにおい
ては、一取引の登録を終了させる締め操作が行われる
と、売上合計金額等を印字してレシートを発行するよう
にしているが、その際、店名スタンプの他、現在の日付
をレシート発行日付として次のレシート用紙の先頭部分
にそれぞれ印字することにより、次の取引に対して発行
されるレシートのヘッダー部分への印字を前もって行っ
ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようにレシート発
行後、店名スタンプと共に現在日付を次のレシート用紙
の先頭部分に印字しておくと、翌日の最初に発行される
レシートには前日の日付が印字されることになる。この
為、従来においてはオペレータがそれを見つけて、レシ
ートを強制的にフィードさせてその部分を切り取ってか
ら最初の取引に対する登録操作を行うようにしている
が、オペレータがその作業を忘れると、最初に発行され
たレシートには前日の日付が印字されたままとなるとい
う欠点があった。この発明の課題は、レシート発行後、
次のレシート用紙の先頭部分に現在日付をレシート発行
日付として印字しても、翌日の最初に発行されるレシー
トには正確な現在日付をレシート発行日付として印字で
きるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明の手段は次の通
りである。 （１）、発行日付保持手段は前回発行したレシートの発
行日付を記憶保持する。 （２）、判別手段は現在日付と前記発行日付とが一致す
るか否かを判別する。 （３）、ダミーレシート発行手段はこの判別手段により
現在日付と発行日付とが一致しないことが判別された場
合に、ダミーレシートを発行する。

【０００５】

【作用】この発明の手段の作用は次の通りである。い
ま、一取引の登録を終了させる締め操作が行われると、
その取引に対するレシートを発行するが、その際、現在
の日付をレシート発行日付として次のレシート用紙の先
頭部分に印字出力すると共にこの発行日付を前回発行し
たレシートの発行日付として記憶保持しておく。ここ
で、例えば、翌日の最初の登録開始時等において、現在
の日付と前回のレシート発行日付との不一致が検出され
ると、ダミーレシートを発行する。したがって、レシー
ト発行後、次のレシート用紙の先頭部分に現在日付をレ
シート発行日付として印字しても、翌日の最初に発行さ
れるレシートには正確な現在日付をレシート発行日付と
して印字することができる。

【０００６】

【実施例】以下、図１〜図４を参照して一実施例を説明
する。図１は電子式キャッシュレジスタ（ＥＣＲ）のブ
ロック構成図である。ＣＰＵ１は演算部１−１、制御部
１−２等を有し、このＥＣＲの全体動作を制御する中央
演算処理装置であり、ＲＯＭ２内の各種プログラムにし
たがってその周辺デバイスである入力部３、表示部４、
印字部５、ドロア６、時計部７に対してその入出力動作
を制御する。

【０００７】入力部３は通常備えられている各種のキ
ー、即ち、金額、個数、部門No等を置数する置数キーＡ
Ｋ、部門別登録時に操作される部門キーＢＫ、一取引の
中間合計金額を出力させる小計キーＣＫ、現金支払いの
場合に一取引の登録を終了させる現金キーＥＫ等の他、
モードスイッチＭＳが設けられている。なお、モードス
イッチＭＳはその切替位置に応じて「ＲＥＧ（登
録）」、「ＯＦＦ（電源オフ）」、「ＲＦ（戻し）」、
「ＰＧＭ（設定）」、「Ｚ（精算）」、「Ｘ（点検）」
の各モードを切り替えるコントロールロックである。こ
のモードスイッチＭＳがＲＥＧモードにセットされてい
る状態において、入力部３から入力された売上データは
表示部４から表示出力されたり、印字部５からレシート
／ジャーナル印字され、更にはＲＡＭ８内の売上合計器
８−１に登録される。

【０００８】印字部５はスタンプ印字機構を有し、レシ
ート印字／ジャーナル印字を行う２連装プリンタで、一
取引の登録を終了させる締め操作時にレシートを発行す
る。このレシート発行時に、店名スタンプの他、現在日
付がレシート発行日付として次のレシート用紙の先頭部
分に印字出力される。

【０００９】ＲＡＭ８は売上合計器８−１の他、フラグ
レジスタ８−２、現在日付メモリ８−３、日付セーブメ
モリ８−４、レシート発行Noメモリ８−５等を有する構
成で、売上合計器８−１は登録された売上データを部門
別、取引別等に分類して記憶する合計メモリである。フ
ラグレジスタ８−２は一取引の最初の登録操作か否かを
示すフラグを記憶するもので、一取引の登録を終了させ
る締め操作時にフラグＦは“０”となり、一取引の最初
の登録操作が行われると、フラグＦは“１”となる。現
在日付メモリ８−３は時計部７によって計数された現在
の日付データを記憶するもので、時計部７によって日付
更新が行われる毎に現在日付メモリ８−３内の日付デー
タが書き替えられる。この現在日付メモリ８−３内の日
付データは次のレシート用紙の先頭部分にレシート発行
日付として印字される日付データである。日付セーブメ
モリ８−４はレシートが発行される毎に、現在日付メモ
リ８−３内の日付データが前回発行したレシートの発行
日付としてセーブされるメモリで、一取引の最初の登録
操作時にＣＰＵ１は現在日付メモリ８−３内の日付デー
タと日付セーブメモリ８−４内の日付データとを比較
し、両者が一致するか否かをチェックし、その結果、不
一致を検出すると、強制的にダミーレシートを発行させ
る。レシート発行Noメモリ８−５はレシート発行Noを記
憶するもので、レシートが発行される毎にそのレシート
Noの更新が行われる。

【００１０】次に、本実施例の動作を図２〜図４を参照
して説明する。図２は一取引の登録を終了させる現金キ
ーＤＫ等の締めキーが操作された際の動作を示すフロー
チャートを示している。先ず、締め操作が行われると、
通常と同様の締め処理（ステップＡ１）が行われると共
に、レシートが発行される（ステップＡ２）。次に、本
実施例特有の処理としてステップＡ３〜Ａ６が順次実行
される。即ち、ステップＡ３では現在日付メモリ８−３
内の日付データを読み出して日付セーブメモリ８−４に
記憶保持させておく。次に、次のレシート用紙の先頭部
分に店名スタンプ印字を行わせると共に（ステップＡ
４）、現在日付メモリ８−３内の日付データを読み出し
てレシートの次の行に印字出力させる（ステップＡ
５）。このようにレシート発行後においては、店名スタ
ンプの他、現在の日付をレシート発行日付として次のレ
シート用紙の先頭部分にそれぞれ印字することにより、
次の取引に対して発行されるレシートのヘッダー部分へ
の印字を前もって行っておく。その後、フラグレジスタ
８−２にフラグＦとして“０”をセットする（ステップ
Ａ６）。これによって次の取引の最初の登録操作が行わ
れるときには、フラグレジスタ８−２内にフラグ“０”
がセットされた状態となっている。

【００１１】図３は通常のキー操作手順にしたがって登
録操作が行われた際の動作を示すフローチャートを示し
ている。先ず、登録操作が行われると、ＣＰＵ１は一取
引の最初の登録操作か否かを調べるためにフラグレジス
タ８−２内のフラグＦが“０”か否かをチェックする
（ステップＢ１）。いま、一取引の最初の登録操作が行
われたときにはＦ＝“０”であるから、ステップＢ２に
進み、フラグレジスタ８−２に“１”をセットしてフラ
グＦをオンさせる。次に、現在日付メモリ８−３内の日
付と日付セーブメモリ８−４にセーブされているレシー
ト発行日付とを比較し、両者が一致するか否かをチェッ
クする（ステップＢ３）。

【００１２】いま、一日の最初の取引に対する登録開始
時において、日付セーブメモリ８−４内の日付データは
昨日の日付のままとなっているので、現在日付との不一
致が検出される。すると、ステップＢ４に進み、現在日
付を日付セーブメモリ８−４にセーブしたのち、ダミー
レシートの発行処理を行う（ステップＢ５）。即ち、こ
のレシートの先頭部分には前回のレシート発行時（昨日
の最終取引に対するレシート発行時）にヘッダー情報と
して既に店名スタンプの他、前回のレシート発行日付
（昨日の日付）が印字されており、この日付は現在日付
と相違する為、この印字部分を除去する目的でダミーレ
シートの発行を行う。ここで、図４（Ａ）は昨日の最終
取引時に発行されたレシートを示し、また（Ｂ）は本日
の最初の取引に対する登録開始時において発行されたダ
ミーレシートを示している。この場合、図４（Ｂ）に示
すようにダミーレシートであることを明示するために現
在日付と共にその上下の行に横線（破線）を印字してダ
ミーレシートの発行を行う。

【００１３】このようにしてダミーレシートを発行した
のち、次のレシート用紙の先頭部分に店名スタンプを印
字すると共に（ステップＢ６）、現在日付を印字してお
く（ステップＢ７）。その後、通常の登録演算および印
字処理が行われる（ステップＢ８）。以下、通常のキー
操作手順にしたがって登録操作を行うと、登録操作が行
われる毎に図３のフローチャートにしたがった動作が実
行されるが、この場合、一取引の登録操作を行った後に
おいては、フラグレジスタ８−２内のフラグＦは“１”
にセットされているので、ステップＢ１でそのことが検
出されてステップＢ８に進み、通常と同様に登録操作毎
に登録演算および印字処理が繰り返される。ここで、一
取引の登録が終了し、締め操作が行われると、図２のフ
ローチャートにしたがった動作が実行されてレシートの
発行が行われる。図４（Ｃ）はダミーレシート発行後、
最初に発行されたレシートを示し、この場合、現在日付
が正確に印字されたレシートが発行されたことになる。

【００１４】なお、上記実施例はダミーレシートに現在
日付等を印字するようにしたが、ダミーレシートの印字
内容はこれに限らず、図５に示すように、「Ｙｅｓｔｅ
ｒｄａｙ’ｓ ｒｅｃｅｉｐｔ！」を印字してダミーレ
シートであることを明示するようにしてもよい。勿論、
現在日付や「Ｙｅｓｔｅｒｄａｙ’ｓ ｒｅｃｅｉｐｔ
！」等のメッセージを印字せずに店名スタンプとレシー
ト発行日付だけのダミーレポートを発行するようにして
もよい。また、上記実施例は、一取引の登録開始時に現
在日付とレシート発行日付とを比較して一致するか否か
を判別するようにしたが、これに限らず、例えばモード
スイッチＭＳを電源オフモードから登録モードに切り替
えた時、あるいは点検モード等の他のモードへ切り替え
たときに現在日付とレシート発行日付の判別を行うよう
にしてもよい。

【００１５】

【発明の効果】この発明によれば、レシート発行後、次
のレシート用紙の先頭部分に現在日付をレシート発行日
付として印字しても、登録開始時等において、前回のレ
シート発行日付が現在日付と異なる場合にはダミーレシ
ートを発行するようにしたから、翌日の最初に発行され
るレシートには正確な現在日付をレシート発行日付とし
て印字することができ、日付によるトラブルを防止でき
る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係る電子式キャッシュレジスタのブロ
ック構成図。

【図２】締め操作時の動作を示したフローチャート。

【図３】登録操作時の動作を示したフローチャート。

【図４】レシートの印字内容を示し、（Ａ）は前回発行
されたレシート、（Ｂ）はダミーレシート、（Ｃ）はダ
ミーレシート発行後、最初に発行されたレシートの印字
内容を示した図。

【図５】ダミーレシートの他の印字例を示した図。

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ２ ＲＯＭ ３ 入力部 ５ 印字部 ７ 時計部 ８ ＲＡＭ ８−１ 売上合計器 ８−２ フラグレジスタ ８−３ 現在日付メモリ ８−４ 日付セーブメモリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一取引の登録終了時にレシートを発行した
   のち、少なくとも現在の日付をレシート発行日付として
   次のレシート用紙の先頭部分に前もって印字する売上デ
   ータ処理装置において、 前回発行したレシートの発行日付を記憶保持する発行日
   付保持手段と、 現在日付と前記発行日付とが一致するか否かを判別する
   判別手段と、 この判別手段により現在日付と発行日付とが一致しない
   ことが判別された場合に、ダミーレシートを発行するダ
   ミーレシート発行手段と、 を具備したことを特徴とする売上データ処理装置。