JPH0712879U - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は冷蔵庫本体の背面下部機械室に、冷
凍サイクルの冷媒管を配管した冷蔵庫に関するもので、
圧縮機からの振動を吸収し、冷媒管相互の間隔を安定さ
せ、冷媒管同士の接触を防ぎ、異常騒音の発生を防止す
る品質の安定した冷蔵庫を提供することを目的としたも
のである。 【構成】 冷蔵庫本体１と、前記冷蔵庫本体１の底壁と
設置場所の床面との間に取付けられる蒸発配管９と、前
記冷蔵庫本体１の下部に取付けられる圧縮機受台５に載
置される圧縮機６と、前記圧縮機６に接続した吐出冷媒
管１１と吸入冷媒管１２と、前記吐出冷媒管１１に接続
する吐出側冷媒配管１３と前記吸入冷媒管１２に接続す
る吸入側冷媒配管１４の両冷媒配管を備えた配管金属板
１５で構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、冷蔵庫本体の背面下部機械室に冷凍サイクルの冷媒管を配管した冷 蔵庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の冷蔵庫としては、実公昭６２−１９２１８８号公報に示すものが ある。

【０００３】 以下、図３と図４を参照しながら、この従来例について説明する。 図において、１は冷蔵庫本体で外箱２、内箱３及びこれら両箱２、３間に充填 された断熱材４で外郭を形成している。 前記冷蔵庫本体１の背面下部に取付け られた圧縮機受台５に載置した圧縮機６を配設し、前記圧縮機６に接続した吐出 側冷媒管７と吸入側冷媒管８に、それぞれＳ字形スプリング形状の吐出側振動吸 収部７ａ、吸入側振動吸収部８ａを形成し、前記冷蔵庫本体１の底壁と設置場所 の床面との間に取付けられる蒸発配管９側の前記吐出側振動吸収部７ａの端部と 吸入側振動吸収部８ａの端部を互いに連結部材１０により係着した構成になって いる。

【０００４】 以上のような構成により、前記圧縮機６の運転振動による吐出側冷媒管７と吸 入側冷媒管８の振動を吐出側振動吸収部７ａと吸入側振動吸収部８ａで吸収する ものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の構成では、前記振動吸収部７ａ，８ａのＳ字型スプ リング形状の曲げ加工のばらつきと、製造工程中で配管の溶接後に配管整理を行 なった際の配管の曲げ形状のばらつきにより、圧縮機の運転により発生する振動 の吸収作用の低下、冷媒管相互の間隔が不安定となり冷媒管同士の接触による異 常騒音が発生するという欠点が有った。 本考案は上記従来例の課題を解決するもので、圧縮機からの振動を吸収し、冷 媒管相互の間隔を安定させ、冷媒管同士の接触を防ぎ、異常騒音の発生を防止す る品質の安定した冷蔵庫を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の冷蔵庫は、外箱と、内箱と、この両箱間 に充填した断熱材とから成る冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の底壁と設置場所の 床面との間に取付けられる蒸発配管と、前記冷蔵庫本体の下部に取付けられる圧 縮機受台に載置される圧縮機と、前記圧縮機に接続した吐出冷媒管と吸入冷媒管 と、前記吐出冷媒管に接続する吐出側冷媒配管と前記吸入冷媒管に接続する吸入 側冷媒配管の両冷媒配管を備えた配管金属板とから構成されている。

【０００７】

【作用】

本考案は上記構成により、圧縮機からの振動は、前記圧縮機に接続した吐出冷 媒管と吸入冷媒管が、吐出側冷媒配管と吸入側冷媒配管の両冷媒配管を備えた配 管金属板と接続されているので、冷媒配管から前記配管金属板に伝わるが、前記 配管金属板に自重があるため吸収され騒音を低減する。冷媒配管相互の間隔は配 管金属板で配管されているので一定に保たれ、冷媒管同士の接触は無く異常騒音 を防止することになる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案による冷蔵庫の一実施例について図１と図２を参照しながら説明 する。尚、従来と同一構成については同一符号を付して、その詳細説明を省略す る。

【０００９】 冷蔵庫本体１と、前記冷蔵庫本体１の底壁と設置場所の床面との間に取付けら れる蒸発配管９と、前記冷蔵庫本体１の下部に取付けられる圧縮機受台５に載置 される圧縮機６と、前記圧縮機６に接続した吐出冷媒管１１と吸入冷媒管１２と 、前記吐出冷媒管１１に接続する吐出側冷媒配管１３と前記吸入冷媒管１２に接 続する吸入側冷媒配管１４の両冷媒配管を備えた配管金属板１５を垂直に配設し た構成になっている。

【００１０】 以上の構成により、圧縮機６からの振動は、吐出冷媒管１１と吸入冷媒管１２ を介して配管金属板１５に伝達されるが、前記配管金属板１５自体に重量が有る ため、振動を吸収し押さえることができ、騒音を低減させることになる。前記配 管金属板１５には吐出側冷媒配管１３と吸入側冷媒配管１４の両冷媒配管を備え ているので吐出側冷媒管１１と吸入側冷媒管１２相互の間隔が一定に保たれ、冷 媒管同士の接触は無く異常騒音の発生しない品質の安定した配管ができるもので ある。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の底壁と設置場 所の床面との間に取付けられる蒸発配管と、前記冷蔵庫本体の下部に取付けられ る圧縮機受台に載置される圧縮機と、前記圧縮機に接続した吐出冷媒管と吸入冷 媒管と、前記吐出冷媒管に接続する吐出側冷媒配管と前記吸入冷媒管に接続する 吸入側冷媒配管の両冷媒配管を備えた配管金属板とから冷蔵庫を構成するので、 圧縮機からの振動を吸収し、冷媒管相互の間隔を安定させ、冷媒管同士の接触を 防ぎ、異常騒音の発生を防止する品質の安定した冷蔵庫を得ることができるもの である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す冷蔵庫の背面図

【図２】本考案の一実施例を示す図１のＡ−Ａ線上にお
ける断面図

【図３】従来例を示す冷蔵庫の縦断面図

【図４】従来例を示す冷蔵庫の背面図

【符号の説明】

１ 冷蔵庫本体 ２ 外箱 ３ 内箱 ４ 断熱材 ６ 圧縮機 ９ 蒸発配管 １１ 吐出冷媒管 １２ 吸入冷媒管 １３ 吐出側冷媒配管 １４ 吸入側冷媒配管 １５ 配管金属板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外箱と内箱とこの両箱間に充填した断熱
   材とから成る冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の底壁と設
   置場所の床面との間に取付けられる蒸発配管と、前記冷
   蔵庫本体の下部に取付けられる圧縮機受台に載置される
   圧縮機と、前記圧縮機に接続した吐出冷媒管と吸入冷媒
   管と、前記吐出冷媒管に接続する吐出側冷媒配管と前記
   吸入冷媒管に接続する吸入側冷媒配管の両冷媒配管を備
   えた配管金属板とからなることを特徴とする冷蔵庫。