JPH0712618U - 締付用ねじ - Google Patents
締付用ねじInfo
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- JPH0712618U JPH0712618U JP4299693U JP4299693U JPH0712618U JP H0712618 U JPH0712618 U JP H0712618U JP 4299693 U JP4299693 U JP 4299693U JP 4299693 U JP4299693 U JP 4299693U JP H0712618 U JPH0712618 U JP H0712618U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- tightening
- shaft portion
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- screw shaft
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- Pending
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】手間を掛けることなく長期にわたって締付部分
からの漏水を防止できるようにする。 【構成】頭部座面13およびねじ軸部15部分に、締付
動作に伴い各部材(1,5)側との隙間部分に入り込ん
で当該隙間部分をシールする耐水性のシール層21を形
成した。
からの漏水を防止できるようにする。 【構成】頭部座面13およびねじ軸部15部分に、締付
動作に伴い各部材(1,5)側との隙間部分に入り込ん
で当該隙間部分をシールする耐水性のシール層21を形
成した。
Description
【0001】
本考案は、サッシ等を構成する各部材同志の接合に適用するのに好適な締付用 ねじに関する。
【0002】
従来よりサッシや回転窓等を構成する各部材同志をねじで締め付けて接合する ことが広く行われている。
【0003】 図5に、かかる各部材の接合部分を示す。 図において、1は一方部材,5は他方部材,10Pは締付用ねじである。一方 部材1には締付用穴として通し穴2が、また他方部材5には締付用穴としてねじ 穴(雌ねじ部)6が、それぞれ形成されている。また、締付用ねじ10Pは、頭 部12およびねじ軸部15が形成された本体11を有している。また、上記一方 部材1の通し穴2は、ねじ10Pのねじ軸部15を通しやすいように当該軸部1 5よりも直径が若干大きく形成されている。
【0004】 したがって、一方および他方部材1,5を接合するには、両部材1,5を通し 穴2およびねじ穴6が整合するように位置合せし、その状態でねじ10Pのねじ 軸部15を通し穴2を挿通させ図5中右方へ押しつつ回転させることにより当該 ねじ軸部15の雄ねじ16をねじ穴6と螺合させて締め付ける。これにより、両 部材1,5は、ねじ10Pの締付力によって強固に接合される。
【0005】
ところで、上記した各部材1,5の接合部分に雨水等が掛かった場合、ねじ廻 りから漏水することがある。すなわち、ねじ10P側と各部材(1,5)側との 間に形成された隙間部分(例えば、本体11の頭部座面13と一方部材1表面と の間,ねじ軸部15と通し穴2との間,雄ねじ16とねじ穴6との間の各隙間部 分)を伝って雨水R等が漏れて金属腐食等が引き起こされることがある。
【0006】 そこで、かかる不都合が生じないように、従来より、図6に示す如く、締付用 ねじ10Pのねじ軸部15に水密ワッシャー8を嵌めて締め付けたり、ねじ10 Pを締付後に当該ねじ10Pの頭部12およびその周辺の一方部材1表面部分な らびに雄ねじ16とその周辺の他方部材5表面部分にウレタン系樹脂等からなる シーリング材9を専用の塗布装置を用いて塗っている。
【0007】 しかし、かかる漏水防止措置は、手間が掛かり作業能率が低下するとともに、 ねじ10P側と各部材(1,5)側との間に形成された隙間部分にシーリング材 9を十分に注入することが困難であるので、漏水の発生を長期にわたって防止す ることが困難である。
【0008】 本考案の目的は、手間を掛けることなく長期にわたって締付部分からの漏水を 防止することができる締付用ねじを提供することにある。
【0009】
本考案に係る締付用ねじは、頭部およびねじ軸部が形成された本体を有し、こ の本体のねじ軸部を複数部材の各締付用穴に嵌挿させて当該各部材を締付け可能 に形成された締付用ねじにおいて、前記本体の頭部座面および前記各部材の締付 用穴と対応する前記本体のねじ軸部のうち少なくとも頭部座面側に、締付動作に 伴い該本体側と各部材側との間に形成された隙間部分に入り込んでシールする耐 水性のシール層を形成したことを特徴とする。
【0010】
上記構成による本考案の場合、複数部材を各締付用穴が整合するように位置合 せし、その状態で当該各締付用穴に本体のねじ軸部を嵌挿させて当該各部材を締 め付けると、シール層は当該本体側と各部材側との間に形成された隙間部分に入 り込んで当該隙間部分をシールする。これにより、漏水経路中の少なくとも一部 分が遮断されることになり、締付部分からの漏水を防止することができる。
【0011】 その結果、締付後に漏水防止を図るためにシーリング材を塗布等する必要がな くなるとともに、シール層は耐水性であるので漏水を長期にわたって防止するこ とができる。
【0012】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 本締付用ねじ10は、図1に示す如く、サッシを構成する複数部材(本実施例 では一方および他方部材1,5)の接合に適用されており、本体11に形成した シール層21が締付動作に伴い当該本体11側と各部材(1,5)側との間に形 成された隙間部分に入り込んでシールする構成とされている。 なお、従来例(図5)と共通する構成要素については同一の符号を付し、その 説明は省略もしくは簡略化する。
【0013】 まず、本締付用ねじ10は、丸小ねじとされており、頭部12およびねじ軸部 15が形成された本体11を有している。本体11の頭部座面13およびねじ軸 部15の所定部分には、締付動作に伴い該本体11側と各部材(1,5)との間 に形成された隙間部分に入り込んで当該隙間部分をシールする耐水性のシール層 21が形成されている。
【0014】 特に、本実施例では、厚さの種々異なる各部材(1,5)にも適応できるよう に、本体11のねじ軸部15の全長および頭部座面13の全面に、シール層21 が形成されている。シール層21は、接着剤成分を有するエポキシ樹脂系および アクリル樹脂系シーリング材等を塗布して形成することができるが、本実施例で は、シール機能(止水機能),弛み止め機能に優れかつ高耐水性のクロロスルホ ン化ポリエチレンより形成されている。
【0015】 さらに、本実施例では、用途に応じて締付用ねじ10を的確に選択できるよう に、シール層21を色分けしている。すなわち、止水機能のみを有するものには 白色を、止水機能および弛み止め機能を有するものには灰色を,止水機能および 弛み止め機能を有するとともに耐熱性をも有するものには赤色を着色している。
【0016】 次に、本実施例の作用について説明する。 一方および他方部材1,5を、それぞれの各締付用穴(2,6)が整合するよ うに位置合わせする。次に、締付用ねじ10の本体11を、そのねじ軸部15を 一方部材1の通し穴2を挿通させ,さらに図1中右方へ押しつつ回転させて他方 部材5のねじ穴6と螺合させて両部材1,5を締め付けると、本体11に形成さ れたシール層21は変形等しつつ当該本体側11と各部材(1,5)との間の隙 間部分(本体11の頭部座面13と一方部材1表面との間,ねじ軸部15と通し 穴2との間および図2に示す雄ねじ16とねじ穴6との間の各隙間部分)に入り 込んで当該隙間部分をシールする。この際、シール層21中の接着剤成分が、各 隙間部分を形成する本体11側部分と各部材(1,5)側部分とに強固に接着さ れるので、良好な状態で当該隙間部分をシールすることになる。
【0017】 このように、ねじ10を両部材(1,5)の締付用穴(2,6)に嵌挿させて 締め付ければ、隙間部分がシール層21によって自動的にシールされ漏水経路が 遮断されるので手間が掛からず、またシール層21は耐水性であるので漏水を長 期にわたって防止することができる。
【0018】 また、ねじ10に形成されたシール層21の弛み止め機能が発揮されるので、 両部材1,5の締付けが弛むようなことはない。
【0019】 しかして、この実施例によれば、締付用ねじ10の本体11の頭部座面13全 面およびねじ軸15の全長に、締付動作に伴い該本体11側と各部材(1,5) との隙間部分に入り込んで当該隙間部分をシールする耐水性のシール層21を形 成した構成としたので、手間を掛けることなく長期にわたって締付部分からの漏 水を防止することができる。また、厚さの種々異なる各部材1,11にも適用し て漏水を防止することができ便宜である。
【0020】 また、用途別にシール層21の色分けを施したので、作業者は迅速かつ誤りな く用途に最適な締付用ねじ10を選択することができる。
【0021】 なお、上記実施例においては、本体11のシール層21をクロロスルホン化ポ リエチレンより形成したが、シール機能(止水機能)および耐水性に優れた他の 樹脂を用いて形成してもよい。
【0022】 また、締付用ねじ10として丸小ねじを選定したが、他の種類(例えば、平小 ねじ,皿小ねじ等)のねじを選定してもよい。図4(A)は、平小ねじの本体1 1の頭部座面13全面およびねじ軸部15の全長にシール層21を形成した様子 を示す図である。また、同図(B)は、皿小ねじ(10)の本体11の頭部座面 13の半分およびねじ軸部15の全長にシール層21を形成した様子を示す図で ある。
【0023】 なお、上記実施例においては、ねじ10のねじ軸部15を一方部材1の通し穴 2を挿通させ他方部材5のねじ穴6と螺合させて両部材1,5を締め付ける構成 としたが、両部材1,5に通し穴(図示省略)を設け、当該ねじ軸部15を両通 し穴を嵌挿させて図示しないナットで締め付ける構成としてもよい。
【0024】 かかる場合にも、少なくともねじ10の頭部座面13と部材1(又は5)との 間の隙間部分がシール層21によってシールされるので、締付部分から漏水が発 生するのを防止することができる。また、ねじ10のねじ軸部15の雄ねじ16 とナットとの間の隙間部分に入り込んだシール層21が弛み止め機能を発揮して 当該ナットが弛むのを防止するので、両部材1,5を強固に接合しておくことが できる。
【0025】 また、図3(A),(B)に示す如く、ねじ10の本体11の頭部座面13側 のみに、シール層21を形成してもよい。かかる構成により、シール層21の軸 線方向長さが短くなり、一段とコスト低減を図ることができる。なお、この際、 弛み止め機能も発揮されるように、他方部材5のねじ穴6と対応するねじ軸部1 5部分(図中2点鎖線で示す部分)にシール層21を形成してもよい。
【0026】 また、本締付ねじ10をサッシを構成する一方および他方部材(1,5)の接 合に適用したが、他の部材の接合にも勿論適用できる。
【0027】
以上、本考案によれば、本体の頭部座面および各部材の締付用穴と対応する本 体のねじ軸部のうち少なくとも頭部座面側に、締付動作に伴い当該本体側と各部 材側との間に形成された隙間部分に入り込んで当該隙間部分をシールする耐水性 のシール層を形成した構成としたので、手間を掛けることなく長期にわたって締 付部分からの漏水を防止することができる。
【提出日】平成6年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は、サッシ等を構成する各部材同志の接合に適用するのに好適な締付用 ねじに関する。
【0002】
従来よりサッシや回転窓等を構成する各部材同志をねじで締め付けて接合する ことが広く行われている。
【0003】 図5に、かかる各部材の接合部分を示す。 図において、1は一方部材,5は他方部材,10Pは締付用ねじである。一方 部材1には締付用穴として通し穴2が、また他方部材5には締付用穴としてねじ 穴(雌ねじ部)6が、それぞれ形成されている。また、締付用ねじ10Pは、頭 部12およびねじ軸部15を有している。また、上記一方部材1の通し穴2は、 ねじ10Pのねじ軸部15を通しやすいように当該軸部15よりも直径が若干大 きく形成されている。
【0004】 したがって、一方および他方部材1,5を接合するには、両部材1,5を通し 穴2およびねじ穴6が整合するように位置合せし、その状態でねじ10Pのねじ 軸部15を通し穴2を挿通させ図5中右方へ押しつつ回転させることにより当該 ねじ軸部15の雄ねじ16をねじ穴6と螺合させて締め付ける。これにより、両 部材1,5は、ねじ10Pの締付力によって強固に接合される。
【0005】
ところで、上記した各部材1,5の接合部分に雨水等が掛かった場合、ねじ廻 りから漏水することがある。すなわち、ねじ10P側と各部材(1,5)側との 間に形成された隙間部分(例えば、頭部座面13と一方部材1表面との間,ねじ 軸部15と通し穴2との間,雄ねじ16とねじ穴6との間の各隙間部分)を伝っ て雨水R等が漏れて金属腐食等が引き起こされることがある。
【0006】 そこで、かかる不都合が生じないように、従来より、図6に示す如く、締付用 ねじ10Pのねじ軸部15に水密ワッシャー8を嵌めて締め付けたり、ねじ10 Pを締付後に当該ねじ10Pの頭部12およびその周辺の一方部材1表面部分な らびに雄ねじ16とその周辺の他方部材5表面部分にウレタン系樹脂等からなる シーリング材9を専用の塗布装置を用いて塗っている。
【0007】 しかし、かかる漏水防止措置は、手間が掛かり作業能率が低下するとともに、 ねじ10P側と各部材(1,5)側との間に形成された隙間部分にシーリング材 9を十分に注入することが困難であるので、漏水の発生を長期にわたって防止す ることが困難である。
【0008】 本考案の目的は、手間を掛けることなく長期にわたって締付部分からの漏水を 防止することができる締付用ねじを提供することにある。
【0009】
本考案に係る締付用ねじは、頭部とねじ軸部とが形成され、このねじ軸部を複 数部材の各締付用穴に嵌挿させて当該各部材を締付け可能に形成された締付用ね じにおいて、前記頭部座面および前記各部材の締付用穴と対応する前記ねじ軸部 のうち少なくとも頭部座面側に、締付動作に伴い各部材側との間に形成された隙 間部分に入り込んでシールする耐水性のシール層を形成したことを特徴とする。
【0010】
上記構成による本考案の場合、複数部材を各締付用穴が整合するように位置合 せし、その状態で当該各締付用穴にねじ軸部を嵌挿させて当該各部材を締め付け ると、シール層は各部材側との間に形成された隙間部分に入り込んで当該隙間部 分をシールする。これにより、漏水経路中の少なくとも一部分が遮断されること になり、締付部分からの漏水を防止することができる。
【0011】 その結果、締付後に漏水防止を図るためにシーリング材を塗布等する必要がな くなるとともに、シール層は耐水性であるので漏水を長期にわたって防止するこ とができる。
【0012】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 本締付用ねじ(10)は、図1に示す如く、サッシを構成する複数部材(本実 施例では一方および他方部材1,5)の接合に適用されており、シール層21が 締付動作に伴い各部材(1,5)側との間に形成された隙間部分に入り込んでシ ールする構成とされている。 なお、従来例(図5)と共通する構成要素については同一の符号を付し、その 説明は省略もしくは簡略化する。
【0013】 まず、本締付用ねじ10は、丸小ねじとされており、頭部12およびねじ軸部 15を有している。頭部座面13およびねじ軸部15の所定部分には、締付動作 に伴い各部材(1,5)との間に形成された隙間部分に入り込んで当該隙間部分 をシールする耐水性のシール層21が形成されている。
【0014】 特に、本実施例では、厚さの種々異なる各部材(1,5)にも適応できるよう に、ねじ軸部15の全長および頭部座面13の全面に、シール層21が形成され ている。シール層21は、接着剤成分を有するエポキシ樹脂系およびアクリル樹 脂系シーリング材等を塗布して形成することができるが、本実施例では、シール 機能(止水機能),弛み止め機能に優れかつ高耐水性のクロロスルホン化ポリエ チレンより形成されている。
【0015】 さらに、本実施例では、用途に応じて締付用ねじ10を的確に選択できるよう に、シール層21を色分けしている。すなわち、止水機能のみを有するものには 白色を、止水機能および弛み止め機能を有するものには灰色を,止水機能および 弛み止め機能を有するとともに耐熱性をも有するものには赤色を着色している。
【0016】 次に、本実施例の作用について説明する。 一方および他方部材1,5を、それぞれの各締付用穴(2,6)が整合するよ うに位置合わせする。次に、締付用ねじ10のねじ軸部15を一方部材1の通し 穴2を挿通させ,さらに図1中右方へ押しつつ回転させて他方部材5のねじ穴6 と螺合させて両部材1,5を締め付けると、ねじ軸部15に形成されたシール層 21は変形等しつつ各部材(1,5)との間の隙間部分(頭部座面13と一方部 材1表面との間,ねじ軸部15と通し穴2との間および図2に示す雄ねじ16と ねじ穴6との間の各隙間部分)に入り込んで当該隙間部分をシールする。この際 、シール層21中の接着剤成分が、各隙間部分を形成するねじ10側部分と各部 材(1,5)側部分とに強固に接着されるので、良好な状態で当該隙間部分をシ ールすることになる。
【0017】 このように、ねじ10を両部材(1,5)の締付用穴(2,6)に嵌挿させて 締め付ければ、隙間部分がシール層21によって自動的にシールされ漏水経路が 遮断されるので手間が掛からず、またシール層21は耐水性であるので漏水を長 期にわたって防止することができる。
【0018】 また、ねじ10に形成されたシール層21の弛み止め機能が発揮されるので、 両部材1,5の締付けが弛むようなことはない。
【0019】 しかして、この実施例によれば、締付用ねじ10の頭部座面13全面およびね じ軸15の全長に、締付動作に伴い各部材(1,5)との隙間部分に入り込んで 当該隙間部分をシールする耐水性のシール層21を形成した構成としたので、手 間を掛けることなく長期にわたって締付部分からの漏水を防止することができる 。また、厚さの種々異なる各部材(1,5)にも適用して漏水を防止することが でき便宜である。
【0020】 また、用途別にシール層21の色分けを施したので、作業者は迅速かつ誤りな く用途に最適な締付用ねじ10を選択することができる。
【0021】 なお、上記実施例においては、ねじ10のシール層21をクロロスルホン化ポ リエチレンより形成したが、シール機能(止水機能)および耐水性に優れた他の 樹脂を用いて形成してもよい。
【0022】 また、締付用ねじ10として丸小ねじを選定したが、他の種類(例えば、平小 ねじ,皿小ねじ等)のねじを選定してもよい。図4(A)は、平小ねじの頭部座 面13全面およびねじ軸部15の全長にシール層21を形成した様子を示す図で ある。また、同図(B)は、皿小ねじ(10)の頭部座面13の半分およびねじ 軸部15の全長にシール層21を形成した様子を示す図である。
【0023】 なお、上記実施例においては、ねじ10のねじ軸部15を一方部材1の通し穴 2を挿通させ他方部材5のねじ穴6と螺合させて両部材1,5を締め付ける構成 としたが、両部材1,5に通し穴(図示省略)を設け、当該ねじ軸部15を両通 し穴を嵌挿させて図示しないナットで締め付ける構成としてもよい。
【0024】 かかる場合にも、少なくともねじ10の頭部座面13と部材1(又は5)との 間の隙間部分がシール層21によってシールされるので、締付部分から漏水が発 生するのを防止することができる。また、ねじ10のねじ軸部15の雄ねじ16 とナットとの間の隙間部分に入り込んだシール層21が弛み止め機能を発揮して 当該ナットが弛むのを防止するので、両部材1,5を強固に接合しておくことが できる。
【0025】 また、図3(A),(B)に示す如く、ねじ10の頭部座面13側のみに、シ ール層21を形成してもよい。かかる構成により、シール層21の軸線方向長さ が短くなり、一段とコスト低減を図ることができる。なお、この際、弛み止め機 能も発揮されるように、他方部材5のねじ穴6と対応するねじ軸部15部分(図 中2点鎖線で示す部分)にシール層21を形成してもよい。
【0026】 また、本締付ねじ10をサッシを構成する一方および他方部材(1,5)の接 合に適用したが、他の部材の接合にも勿論適用できる。
【0027】
以上、本考案によれば、頭部座面および各部材の締付用穴と対応するねじ軸部 のうち少なくとも頭部座面側に、締付動作に伴い各部材側との間に形成された隙 間部分に入り込んで当該隙間部分をシールする耐水性のシール層を形成した構成 としたので、手間を掛けることなく長期にわたって締付部分からの漏水を防止す ることができる。
【図1】本考案の実施例を説明するための断面図であ
る。
る。
【図2】同じく、ねじ軸部の雄ねじと他方部材のねじ穴
との間の隙間部分がシール層によってシールされた様子
を示す断面図である。
との間の隙間部分がシール層によってシールされた様子
を示す断面図である。
【図3】同じく、本体の頭部座面側のみにシール層を形
成した様子を示す図である。
成した様子を示す図である。
【図4】同じく、ねじの変形例を説明するための図であ
る。
る。
【図5】従来の締付用ねじで一方および他方部材を締付
けた様子を示す図である。
けた様子を示す図である。
【図6】締付部分にシーリング材を塗布した様子を示す
断面図である。
断面図である。
1 一方部材 2 通し穴(締付用穴) 5 他方部材 6 ねじ穴(締付用穴) 10 締付用ねじ 11 本体 12 頭部 13 座面 15 ねじ軸部 21 シール層
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 締付用ねじ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例を説明するための断面図である。
【図2】 同じく、ねじ軸部の雄ねじと他方部材のねじ穴との間の
隙間部分がシール層に よってシールされた様子を示す断面図である。
隙間部分がシール層に よってシールされた様子を示す断面図である。
【図3】 同じく、頭部座面側のみにシール層を形成した様子を示
す図である。
す図である。
【図4】 同じく、ねじの変形例を説明するための図である。
【図5】 従来の締付用ねじで一方および他方部材を締付けた様子
を示す図である。
を示す図である。
【図6】 締付部分にシーリング材を塗布した様子を示す断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 一方部材 2 通し穴(締付用穴) 5 他方部材 6 ねじ穴(締付用穴) 10 締付用ねじ 12 頭部 13 座面 15 ねじ軸部 21 シール層
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
Claims (1)
- 【請求項1】 頭部およびねじ軸部が形成された本体を
有し、この本体のねじ軸部を複数部材の各締付用穴に嵌
挿させて当該各部材を締付け可能に形成された締付用ね
じにおいて、 前記本体の頭部座面および前記各部材の締付用穴と対応
する前記本体のねじ軸部のうち少なくとも頭部座面側
に、締付動作に伴い該本体側と各部材側との間に形成さ
れた隙間部分に入り込んでシールする耐水性のシール層
を形成したことを特徴とする締付用ねじ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299693U JPH0712618U (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 締付用ねじ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299693U JPH0712618U (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 締付用ねじ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712618U true JPH0712618U (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=12651637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4299693U Pending JPH0712618U (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 締付用ねじ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712618U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5212689U (ja) * | 1975-07-17 | 1977-01-28 | ||
WO2015145950A1 (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 新明和工業株式会社 | 塗布装置 |
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1993
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