JPH0712611U - クリップ - Google Patents
クリップInfo
- Publication number
- JPH0712611U JPH0712611U JP4720693U JP4720693U JPH0712611U JP H0712611 U JPH0712611 U JP H0712611U JP 4720693 U JP4720693 U JP 4720693U JP 4720693 U JP4720693 U JP 4720693U JP H0712611 U JPH0712611 U JP H0712611U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- pressing plate
- mounting hole
- clip
- body panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クリップを単一部材化しかつ被装着物の孔を
隙間無く塞ぐことができるようにする。 【構成】 ボディパネルBへの固定のための取付舌片え
を有する基板2に対向して押さえ板8を設け、押さえ板
8には薄肉のヒンジ縁12を介してフラップ部11を連
接し、被装着物1の取付孔3を通過できるようにする。
そして、取付孔3を通過した後に押さえ板8を基板2側
に押圧した時に基板2と押さえ板8とによって被装着物
1が挟着保持されるようにするために、一方には爪片1
3を形成し、他方にはこれに係合する係止突起7を設け
る。
隙間無く塞ぐことができるようにする。 【構成】 ボディパネルBへの固定のための取付舌片え
を有する基板2に対向して押さえ板8を設け、押さえ板
8には薄肉のヒンジ縁12を介してフラップ部11を連
接し、被装着物1の取付孔3を通過できるようにする。
そして、取付孔3を通過した後に押さえ板8を基板2側
に押圧した時に基板2と押さえ板8とによって被装着物
1が挟着保持されるようにするために、一方には爪片1
3を形成し、他方にはこれに係合する係止突起7を設け
る。
Description
【0001】
この考案はクリップに関するものである。
【0002】
自動車のパッケージトレイ、ドアトリムといった板状の装飾部材をボディパネ ルへ固定する場合に、従来より図5あるいは図6に示すような樹脂製クリップが 使用されてきた。図5のものは大小の鍔21、22を上下に備え、この間を軸部 23で接続するようにしてあるとともに、大径の鍔21の下面にボディパネルへ の固定のための取付舌片24を設けた構成のものである。これに対し、装飾部材 25側には取付孔26が貫通しているが、この取付孔26は挿入時に大径側の鍔 21を通す大きめの逃がし部26aと、この逃がし部26aに連通して大径側の 鍔21の抜け止めを果たす小さめの係止部26bとから形成されている。
【0003】 したがって、クリップ20は大径側の鍔21を逃がし部26aから係止部26 bへ移動させることで装飾部材25に対する止めがなされ、取付舌片24をボデ ィパネル側へ係合させることで装飾部材25がボディパネルに固定されることに なる。
【0004】 また、図6に示されている他の従来例は、クリップを第1、第2のクリップ2 7、28に分離し、装飾部材29に対し上下から挟み付けるようにしたものであ る。第1クリップ27側には基板30の下面にボディパネルに対する取付舌片3 1が、上面側には係止突起32がそれぞれ形成されている。第2クリップ28側 は基板33の下面に係止突起32に係合可能な一対の爪片34を垂下して構成さ れている。
【0005】 したがって、このタイプでは装飾部材29の取付孔内で係止突起・両爪片を係 合させることで、クリップを装飾部材に取り付けることができる。ボディパネル に対しては前記した例と同様、取付舌片の係合によって行われる。
【0006】
しかしながら、上記した両従来例にはそれぞれ次のような問題点がある。まず 、図5のものは装着状態においても取付孔26の逃がし部26a側の開口部分が 塞がれないため、開口部分が露出されてしまう。この場合の問題点としては、例 えば、装飾部材25がドアトリムのようなものであれば、その表面は通常はクロ スで覆われることになるが、装飾部材側において孔が完全に塞がれていないと、 この孔を通じて空気が出入りすることになり、その部分に汚れが付着して外観を 損ねる。また、遮音性も低下させる原因となる、といったことが挙げられる。
【0007】 また、図6のものであればクリップが二部品の構成となるため、取扱いが面倒 であり、またコスト的に不利になる、という問題がある。
【0008】 本考案は上記した問題点に鑑みて開発工夫されたものであり、その目的とする ところは単一の部材によって被装着物側の孔を塞ぐことができるクリップを提供 することである。
【0009】
上記の目的を達成するための本考案の構成は、ボディパネル側への固定手段を 備えかつ被装着物に貫通する取付孔より大きめに形成された基板と、 この基板とは連結手段によって前記基板に対し接近あるいは離間する方向へ変 位可能に接続保持され、かつその外縁部には取付孔への挿通を許容するフラップ 部が折り畳み変形可能に備えられ、このフラップ部が取付孔を通過後には同取付 孔を閉塞可能な押さえ板と、 前記押さえ板と前記基板との少なくともいずれか一方には、前記押さえ板が前 記基板側に接近したときに係合して前記押さえ板と前記基板との間で被装着物を 挟持する係合手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
クリップを被装着部材に取り付ける場合には、まずフラップ部を折り畳み変形 させながら被装着物の取付孔へ差し込む。取付孔を通過すると、フラップ部は弾 性復帰する。この後、押さえ板を基板側に接近させ、両者を係合手段によって係 合させる。これにより、クリップは被装着物に固定され、かつ取付孔は基板およ び押さえ板、さらにはフラップ部によって閉塞される。
【0011】
本考案の効果は次のようである。基板側と押さえ板側とは常には連結手段によ って一体化されているため、取扱いに便利である。また、被装着物の取付孔は基 板、押さえ板あるいはフラップ部によって閉塞されるため、遮音性も保持され、 さらには外観保持にも寄与する。
【0012】
以下、本考案を具体化した実施例を図面にしたがって詳細に説明する。本例の クリップCは合成樹脂材により一体に成形されたものであり、被装着物1である (パッケージトレイ)の一面側(車外側)に対向し、ボディパネルBに当接可能 な基板2を有する。
【0013】 この基板2はほぼ長方形状をなし、被装着物1の適所に貫通する取付孔3より 大きめに形成されているが、この例においてはより取付孔3に対するシール性を 高めるために、基板2の外周縁には全周に沿って適度の撓み性を有する鍔縁4が 張り出しており、取付孔3周りに密着することができる。一方、基板2の下面中 央部にはボディパネルBに対する固定手段としての取付舌片5が垂下されている 。取付舌片5は基板2からまず軸方向に沿って垂下した後、U字状に折り返され 、さらに外方へ延出してバネ部5aが形成されている。かくして、取付舌片5は ボディパネルBに貫通する装着孔6への差し込みが許容されるような撓み性が発 揮され、また通過後にはボディパネルBの下面に弾接した状態でボディパネルB 側への抜け止めがなされる。また、基板2の上面中央部には係止突起7が起立形 成されており、かつその両側には次述する押さえ板8との連結のための一対の突 片9が対向して立設されている。但し、両突片9は取付孔3の対向する孔壁にほ ぼ当接可能な間隔を保有して対向している。
【0014】 一方、基板2の上方には基板2より小さめに形成されて、基板2と共に被装着 物1を挟持する押さえ板8が対向している。押さえ板8は中央に配された基部1 0と、その両側に配された一対のフラップ部11とよりなる。フラップ部11は 基部10の両側縁に対して薄肉のヒンジ縁12によって連接され、押さえ板8が 取付孔3を通過するときには下方へほぼ直角に折り畳み変形するが、被装着物1 を挟持するときには基部10側とほぼ面一をなすような弾性変形が設定されてい る。さらに、フラップ部11はこれらが拡開した状態(図3状態)のときには取 付孔3が隙間無く閉塞されるような大きさに形成されている。
【0015】 また、基部10の下面(基板2と対向する側の面)には一対の爪片13が垂下 しており、被装着物1を挟持したときに上記した基板2側の係止突起7に弾性的 に係合することができる。この両爪片13は係止突起7と共に本考案の係合手段 を構成するものである。さらに、両爪片13は対向する突片9と薄肉の接続片1 4によってそれぞれ接続されているが、両接続片14は押さえ板8を基板2側に 押し込むことによって比較的容易に分断されるようにしてある。すなわち、クリ ップCの自然状態においては押さえ板8は基板2側に対して仮付け状態で装着さ れることになる。
【0016】 次に、上記のように構成された本例の作用効果を具体的に説明すると、本例の クリップCは取付舌片5がボディパネルBの装着孔6へ挿入され、バネ部5aが 抜け止め状態で弾着することで、ボディ側に固定される。
【0017】 被装着物1に対しては、取付孔3を押さえ板8に適合させて差し込む。すると 、両フラップ部11が共に下方へ折り畳み変形して取付孔3を通過し、通過後は 復帰方向に変形し取付孔3より外側へ拡開する。この状態で基部10を押圧して やると、押さえ板8の下降に伴って両接続片14が分断される。この結果、両爪 片13と係止突起7とが係合するため、被装着物1は基板2と両フラップ部11 が水平状態に拡開した押さえ板8との間で挟着保持される。かくして、被装着物 1がボディパネルBに固定され、必要に応じて被装着物1の上面にクロス等が貼 り付けられる。
【0018】 さて、本例のクリップCによれば基板2と押さえ板8によって、取付孔3は車 内側および車両側、共に封止されるため、遮音性・外観保持に寄与することがで きる。また、通常時には押さえ板8が基板2側に仮付け状態となっているため、 つまりクリップCは単一部材となっているため、取扱いに優れる。さらに、装着 作業は被装着物1への差し込み、押さえ板8に対する押圧操作だけでよいため、 作業性にも優れる。さらにまた、装着状態においては基板2側・押さえ板8側の いずれの側においても無用な突起が生じないため、周辺スペースを阻害しない。 なお、本考案は種々の変形が可能であり、例えばボディパネルBへの固定手段 については取付舌片5に限らず、撓み変形可能な錨形状をしたものなど、決して 限定されるべきものではない。また、フラップ部11についても必ずしも両側に 設けられる必要はなく、片側のみであってもよい。さらに、基板2と押さえ板8 との係合手段についても変更が可能であり、一方に突起を設け、他方には突起が 係合する孔を設けるような形式も考えられる。さらにまた、本例では連結手段と して分断可能なものを示したが、容易に撓み変形して押さえ板8の係合を許容す るものであれば、分断されずに連結状態が維持されるようなものであっても構わ ない。
【図1】クリップの斜視図
【図2】クリップの挿入初期における断面図
【図3】固定状態を示す断面図
【図4】クリップの縦断面図
【図5】従来例の斜視図
【図6】他の従来例を示す斜視図
1…被装着物 2…基板 3…取付孔 5…取付舌片(固定手段) 6…装着孔 7…係止突起(連結手段) 8…押さえ板 11…フラップ部 13…爪片(連結手段) 14…接続片
Claims (1)
- 【請求項1】 ボディパネル側への固定手段を備えかつ
被装着物に貫通する取付孔より大きめに形成された基板
と、 この基板とは連結手段によって前記基板に対し接近ある
いは離間する方向へ変位可能に接続保持され、かつその
外縁部には取付孔への挿通を許容するフラップ部が折り
畳み変形可能に備えられ、このフラップ部が取付孔を通
過後には同取付孔を閉塞可能な押さえ板と、 前記押さえ板と前記基板との少なくともいずれか一方に
は、前記押さえ板が前記基板側に接近したときに係合し
て前記押さえ板と前記基板との間で被装着物を挟持する
係合手段が設けられていることを特徴とするクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993047206U JP2599660Y2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993047206U JP2599660Y2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | クリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712611U true JPH0712611U (ja) | 1995-03-03 |
JP2599660Y2 JP2599660Y2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=12768686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993047206U Expired - Fee Related JP2599660Y2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599660Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4989873U (ja) * | 1972-11-27 | 1974-08-03 | ||
JPS5216169U (ja) * | 1975-07-22 | 1977-02-04 | ||
JPS52131367A (en) * | 1976-04-28 | 1977-11-04 | Hitachi Ltd | Quantitatively conveying type damper device |
JPS5371992A (en) * | 1976-12-04 | 1978-06-26 | Iseki & Co Ltd | Apparatus for feeding packed boxes of fruit selector |
JP2018200061A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-20 | 株式会社パイオラックス | 留め具 |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP1993047206U patent/JP2599660Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4989873U (ja) * | 1972-11-27 | 1974-08-03 | ||
JPS5216169U (ja) * | 1975-07-22 | 1977-02-04 | ||
JPS5439247Y2 (ja) * | 1975-07-22 | 1979-11-20 | ||
JPS52131367A (en) * | 1976-04-28 | 1977-11-04 | Hitachi Ltd | Quantitatively conveying type damper device |
JPS5652813B2 (ja) * | 1976-04-28 | 1981-12-15 | ||
JPS5371992A (en) * | 1976-12-04 | 1978-06-26 | Iseki & Co Ltd | Apparatus for feeding packed boxes of fruit selector |
JPS5641490B2 (ja) * | 1976-12-04 | 1981-09-29 | ||
JP2018200061A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-20 | 株式会社パイオラックス | 留め具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2599660Y2 (ja) | 1999-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5662375A (en) | Mounting clip | |
JPH0424261B2 (ja) | ||
WO2005114011A1 (ja) | ホールプラグ | |
JPH0712611U (ja) | クリップ | |
KR910011583A (ko) | 자동차 창문 주조 조립체 | |
JPH0236738Y2 (ja) | ||
JP4659261B2 (ja) | サイドバイザー取付構造 | |
JPH0352575Y2 (ja) | ||
JPH069913Y2 (ja) | 内装材の取付構造 | |
JP2602768Y2 (ja) | モール用保持具 | |
JPH0715769Y2 (ja) | 接着式ウインドのモール装着装置 | |
JPS6323247Y2 (ja) | ||
JP2606463Y2 (ja) | クリップ取付座 | |
JPH0641884Y2 (ja) | トランクルームトリムの取付構造 | |
JPH0746805Y2 (ja) | ウェザストリップ用のクリップ | |
JPH0710517U (ja) | クリップ | |
JPH0143296Y2 (ja) | ||
JPH0710967Y2 (ja) | フードモールの取付け構造 | |
JPH0351235Y2 (ja) | ||
JPH0539208Y2 (ja) | ||
JPH0641890Y2 (ja) | 自動車の内装材取付装置 | |
JPH08127295A (ja) | バンパ取付構造 | |
JPH08170622A (ja) | 物品の結合構造 | |
JPH0738732Y2 (ja) | クリップ取付装置 | |
JPS6118706Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |