JPH0712607A - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JPH0712607A
JPH0712607A JP5148976A JP14897693A JPH0712607A JP H0712607 A JPH0712607 A JP H0712607A JP 5148976 A JP5148976 A JP 5148976A JP 14897693 A JP14897693 A JP 14897693A JP H0712607 A JPH0712607 A JP H0712607A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/56Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects
    • G01F1/58Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects by electromagnetic flowmeters
    • G01F1/60Circuits therefor
    • GPHYSICS
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    • G01F1/56Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、流体の静止を伴う零点調整を行わ
ずに誘導ノイズによる測定誤差を除去し、測定精度を向
上させることを目的とする。 【構成】 流体が流れる測定管、この測定管の内壁に対
向配置された複数の電極、及び前記測定管内に該管軸方
向に磁束を与える励磁コイルを備えた電磁流量計におい
て、少なくとも2値の異なる励磁周期からなる方形波電
流を励磁コイル(2)に供給する励磁手段(12,1
7)と、この励磁手段の各励磁周期に個別に対応して電
極(3)で起電力を生じたとき、当該各起電力に個別に
対応する流量信号に基づいて、励磁周期を無限大とする
ときの流量値信号を外挿する流量値演算手段(17)
と、この流量値演算手段により外挿された流量値信号を
出力する流量値出力手段(18)とを設けた電磁流量
計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性流体の流量を測
定する電磁流量計に係わり、特に流体の静止を伴う零点
調整を行わずに誘導ノイズによる測定誤差を除去し、測
定精度を向上し得る電磁流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばパルプ液などのスラリー
流体の流量を測定する分野では、測定管内に流体に対す
る障害物がなく、また、管内の流速分布に影響されずに
高精度な測定が可能な電磁流量計が広く用いられてい
る。
【0003】このような電磁流量計は、管内を流れる流
体に垂直に磁界を印加し、電磁誘導により生じる起電力
を管内の電極から検出して流量値に変換するもので、起
電力から流量値への変換が極めて容易であるため、変換
器を簡易な構成により実現可能であるといった利点をも
っている。
【0004】図10はこの種の電磁流量計の詳細を示す
構成図である。この電磁流量計は、流体が流れる測定管
1、この測定管1に管軸方向に垂直に磁束を与える励磁
コイル2及びこの磁束の方向に対して垂直に測定管内壁
に対向配置された2つの電極3からなる検出器4を有
し、該検出器4が変換器5に接続されている。
【0005】また、変換器5は、励磁コイル2に接続さ
れた互いに異なる極性の2つの定電流源6a,6bとそ
の切換スイッチ7とからなる励磁回路8、電極3で発生
した起電力を増幅する前置増幅器9及び前置増幅器9に
より増幅された流量信号を処理して出力する演算器10
から構成されている。
【0006】2つの定電流源6a,6bは切換スイッチ
7によって一定周期の交番の定電流(以下、方形波電流
という)を励磁コイル2に供給し、励磁コイル2はこの
励磁電流に比例して交番の磁束を測定管1内に与える。
測定管1内の電極3では、磁束密度と流体の平均速度に
比例した起電力を生じ、該起電力は変換器5により流量
値に変換される。なお、この電極3の起電力は、励磁コ
イル2から受ける磁束が安定状態になると、磁束変化に
よる誘導ノイズが除去される。
【0007】また、電極3にはスラリー流体との電気化
学的な作用により直流的な分極電圧が発生するが、前述
した交番磁束の採用により、この分極電圧に伴って流量
信号に生じるノイズを除去している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような電磁流量計では、スラリー流体に含まれる固形物
の影響により、電極3に発生する分極電圧がゆらぎをも
って低周波のスラリーノイズが大量に流量信号に含まれ
る問題がある。
【0009】また、スラリーノイズはノイズ周波数が低
くなるほどノイズレベルが高くなる1/F特性を有し、
励磁周波数が低いほどS/N比が悪くなる。従って、ス
ラリーノイズや誘導ノイズを除去するためには、励磁周
波数又は磁束密度を高める必要がある。
【0010】一方、磁束密度を高めるために励磁回路8
の電源電圧・電流を高くすると、検出器4や変換器5の
大形化、応答性の悪化、発熱の増大化及びスラリーノイ
ズに対する耐性の劣化によって信頼性を低下させる問題
がある。
【0011】また、仮に信頼性を犠牲にしても、磁束切
換時に、検出器4内の金属部品や流体に渦電流が流れる
ため、磁束の高速変化が妨げられて励磁周波数を高める
ことが困難であるという問題がある。
【0012】よって、従来は、方形波励磁方式であって
も、磁束切換時の磁束変化による誘導ノイズが流量信号
に重畳された状態で使用運転されている。なお、この誘
導ノイズは流体の導電率や電極表面の付着物及び検出器
4に加わる外力によって変化し、且つ流量信号に対して
同相であるので、その誘導ノイズを除去して真の流量信
号を得るためには、据付時や定期点検時に流体を静止さ
せて零点調整する必要がある。
【0013】しかし、常時使用が要求されて流体を静止
させることが困難な用途では、零点調整の頻度が少ない
ことから測定精度を劣化させる問題がある。また、仮に
零点調整を行ったとしても、流体の導電率変化に伴う零
点変動は避け難いため、測定精度の向上には限界があ
る。
【0014】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、流体の静止を伴う零点調整を行わずに誘導ノイズに
よる測定誤差を除去し、測定精度を向上し得る電磁流量
計を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、流体が流れる測定管、この測定管の内壁に対向配置
された複数の電極、及び前記測定管内に該管軸方向に磁
束を与える励磁コイルを備えた電磁流量計において、少
なくとも2値の異なる励磁周期からなる方形波電流を前
記励磁コイルに供給する励磁手段と、この励磁手段の各
励磁周期に個別に対応して前記電極で起電力を生じたと
き、当該各起電力に個別に対応する流量信号に基づい
て、前記励磁周期を無限大とするときの流量値信号を外
挿する流量値演算手段と、この流量値演算手段により外
挿された流量値信号を出力する流量値出力手段とを設け
た電磁流量計である。
【0016】また、請求項2に対応する発明は、流体が
流れる測定管、この測定管の内壁に対向配置された複数
の電極、及び前記測定管内に該管軸方向に磁束を与える
励磁コイルを備えた電磁流量計において、第1の周波数
fH 及び第2の周波数fL を選択的にとる方形波電流を
前記励磁コイルに供給する励磁手段と、この励磁手段の
第1の周波数fH に対応して前記電極を介して第1の流
量信号SH が検出され、且つ、前記第2の周波数fL に
対応して前記電極を介して第2の流量信号SLが検出さ
れたとき、前記第1及び第2の流量信号SH ,SL に基
づいて、下記式の計算結果Vを計算する流量値計算手段
と、この流量値計算手段により計算されたVを流量信号
として出力する流量値出力手段とを設けた電磁流量計で
ある。V=(SL ・fH −SH ・fL )/(fH −fL
)。
【0017】さらに、請求項3に対応する発明は、流体
が流れる測定管、この測定管の内壁に対向配置された複
数の電極、及び前記測定管内に該管軸方向に磁束を与え
る励磁コイルを備えた電磁流量計において、少なくとも
2値の異なる励磁周期からなる方形波電流を前記励磁コ
イルに供給する励磁手段と、この励磁手段の各励磁周期
に個別に対応して前記電極で起電力を生じたとき、該各
起電力に個別に対応して流量信号を作成する流量信号作
成手段と、前記電極で起電力を生じたとき、前記励磁コ
イルに供給される方形波電流に基づいて、所定の立上り
時間における前記励磁コイルの励磁電流を検出する励磁
電流検出手段と、この励磁電流検出手段により検出され
た励磁電流及び所定の基準値に基づいて、前記立上り時
間における前記励磁電流が当該基準値に達したか否かを
判定し、前記励磁電流が当該基準値に達したとき、前記
流量信号作成手段により作成された各流量信号に基づい
て前記励磁周期を無限大とするときの流量値信号を前記
励磁周期の1次関数で外挿し、前記励磁電流が当該基準
値に達しないとき、前記各流量信号に基づいて前記流量
値信号を前記励磁周期の2次関数で外挿する流量値選択
演算手段と、この流量値選択演算手段により外挿された
流量値信号を出力する流量値出力手段とを設けた電磁流
量計である。
【0018】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、励磁手段では、少なくとも
2値の異なる励磁周期からなる方形波電流を励磁コイル
に供給し、流量値演算手段では、この励磁手段の各励磁
周期に個別に対応して電極で起電力を生じたとき、当該
各起電力に個別に対応する流量信号に基づいて、励磁周
期を無限大とするときの流量値信号を外挿し、流量値出
力手段では、流量値演算手段により外挿された流量値信
号を出力するので、流体の静止を伴う零点調整を行わず
に誘導ノイズによる測定誤差を除去し、測定精度を向上
させることができる。
【0019】また、請求項2に対応する発明は、励磁手
段では、第1の周波数fH 及び第2の周波数fL を選択
的にとる方形波電流を励磁コイルに供給し、流量値計算
手段では、この励磁手段の第1の周波数fH に対応して
電極を介して第1の流量信号SH が検出され、且つ、第
2の周波数fL に対応して電極を介して第2の流量信号
SL が検出されたとき、第1及び第2の流量信号SH ,
SL に基づいて、V=(SL ・fH −SH ・fL )/
(fH −fL )の計算結果Vを計算し、流量値出力手段
では、この流量値計算手段により計算されたVを流量信
号として出力するので、請求項1の作用に加え、周波数
を2値しか用いないことから簡易な構成で実現させるこ
とができる。
【0020】さらに、請求項3に対応する発明は、励磁
手段では、少なくとも2値の異なる励磁周期からなる方
形波電流を励磁コイルに供給し、流量信号作成手段で
は、この励磁手段の各励磁周期に個別に対応して電極で
起電力を生じたとき、該各起電力に個別に対応して流量
信号を作成し、励磁電流検出手段では、電極で起電力を
生じたとき、励磁コイルに供給される方形波電流に基づ
いて、所定の立上り時間における励磁コイルの励磁電流
を検出し、流量値選択演算手段では、励磁電流検出手段
により検出された立上り時間及び所定の基準値に基づい
て、立上り時間における励磁電流が基準値に達したか否
かを判定し、励磁電流が当該基準値に達したとき、流量
信号作成手段により作成された各流量信号に基づいて励
磁周期を無限大とするときの流量値信号を励磁周期の1
次関数で外挿し、励磁電流が当該基準値に達しないと
き、各流量信号に基づいて流量値信号を励磁周期の2次
関数で外挿し、流量値出力手段では、この流量値選択演
算手段により外挿された流量値信号を出力するので、請
求項1の作用に加え、外挿精度を向上させることから、
より一層測定精度を向上させることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る電磁流
量計の詳細を示す構成図であり、図10と同一部分につ
いては同一符号を付してその詳しい説明は省略し、ここ
では異なる部分についてのみ述べる。
【0022】すなわち、本発明は、図10に示す装置の
変換器5に代えて、任意の複数の励磁周期で励磁コイル
2を励磁すると共に、電極3から得られる起電力を任意
のタイミングで抽出してデータ処理可能とする制御機能
付変換器11を設けた構成となっている。なお、検出器
4は従来と同一構成である。
【0023】ここで、制御機能付変換器11は、励磁回
路12、前置増幅器13、サンプリングスイッチ14、
コンデンサ15、A/D変換器16、流量値演算手段と
しての信号処理タイミング制御回路17及び流量値出力
手段としての出力回路18を備えている。
【0024】励磁回路12は、互いに異なる極性の定電
流源12a,12bと、各定電流源12a,12bのう
ちのいずれかを励磁コイル2に接続する励磁切換スイッ
チ12cとを有し、励磁切換スイッチ12cが信号処理
タイミング制御回路17から受ける励磁切換信号に基づ
いて切換制御されることにより、任意の複数の励磁周期
で励磁コイル2を励磁する機能をもっている。なお、励
磁回路12及び信号処理タイミング制御回路17の一機
能は励磁手段を構成している。
【0025】前置増幅器13は電極3の起電力を増幅
し、該増幅信号をサンプリングスイッチ14に送出する
ものである。サンプリングスイッチ14は、その後段に
接続されたコンデンサ15と共にサンプルホールド回路
を構成し、該スイッチ14が信号処理タイミング制御回
路17から受けるタイミング信号に基づいて切換制御さ
れることにより、前置増幅器13の出力を任意のタイミ
ングで抽出してA/D変換器16に送出する機能をもっ
ている。
【0026】A/D変換器16はサンプルホールド回路
の出力をA/D変換し、該A/D変換されたサンプリン
グ信号を信号処理タイミング制御回路17に送出する機
能をもっている。
【0027】信号処理タイミング制御回路17は図示し
ないマイクロコンピュータを有し、所定の励磁周期で励
磁制御信号を励磁切換スイッチ12cに送出して励磁回
路12を制御し、且つ、所定のタイミングでタイミング
信号をサンプリングスイッチ14に送出してサンプルホ
ールド回路を制御する機能をもっている。また、信号処
理タイミング制御回路17は、A/D変換器16から受
けたサンプリング信号を演算処理し、該演算結果を出力
回路18に送出する機能をもっている。
【0028】出力回路18は信号処理タイミング制御回
路17から受ける演算結果を流量計出力として出力する
ものである。次に、以上のように構成された電磁流量計
の動作を図2のタイムチャートを用いて説明する。
【0029】いま、流体が検出器4の測定管1内を一定
流量で流れているとする。変換器11の信号処理タイミ
ング制御回路17は、長周期及び短周期の励磁切換信号
を励磁回路12の励磁切換スイッチ12cに与え、励磁
回路12は励磁切換信号に対応して長周期と短周期の方
形波電流を検出器4の励磁コイル2に与える。
【0030】このとき、励磁コイル2がインダクタンス
をもち、定電流源12a,12bの出力電圧が有限であ
るため、励磁コイル2には、図2(a)に示すように極
性切換時から所定時間経過後に一定となるように励磁電
流が流れて図2(b)に示すように磁束を生じる。
【0031】この磁束は測定管内の流体に供給されて図
2(c)に示すように起電力を電極に発生させる。な
お、該磁束は検出器内を流れる渦電流の影響により、励
磁電流より更に遅れて一定となる。
【0032】また、磁束が安定する前には、前置増幅器
13の2つの入力と各電極3と流体とから形成される導
体ループに直流ノイズと磁束変化により図2(d)に示
すように誘導ノイズが発生し、該誘導ノイズが電極3の
起電力に重畳する。
【0033】電極3の起電力は、前置増幅器13により
増幅されて起電力増幅信号としてサンプリングスイッチ
14に送出される。一方、信号処理タイミング制御回路
17は、励磁切換信号の送出時から電極3の起電力が一
定となる所定の時間が経過すると、サンプリングスイッ
チ14に図2(e)に示すようにタイミング信号を送出
する。
【0034】サンプリングスイッチ14はこのタイミン
グ信号を受けると、各励磁周期における極性切換直前の
所定期間だけ閉状態となり、起電力増幅信号をコンデン
サ15に充電させる。すなわち、長周期及び短周期の2
つの励磁周期において、それぞれ起電力増幅信号におけ
る正極性の安定領域と負極性の安定領域とを抽出する2
回のサンプリングが行われる。
【0035】このように、サンプリングされた起電力増
幅信号は、A/D変換器16によりA/D変換されて図
2(f)に示すように各励磁周期及びその極性毎にサン
プリング信号として信号処理タイミング制御回路17に
送出される。
【0036】信号処理タイミング制御回路17は、長周
期及び短周期毎に正極性及び負極性のサンプリング信号
を受けると、図示しないマイクロコンピュータにより、
各周期毎に正極性から負極性を減算する一次処理を行
い、該一次処理結果として図2(g)に示すように一次
処理流量信号を求める。
【0037】なお、長周期及び短周期に対応する一次処
理流量信号は、一次処理により直流的な低い成分のノイ
ズが除去される一方、誘導ノイズNcが黒塗りで示すよ
うに含まれている。また、長短各周期に対応する一次処
理流量信号のうち、長周期に対応する一次処理流量信号
の方がサンプリングまでの磁束の一定時間が長いために
誘導ノイズNcが少ない。すなわち、誘導ノイズNcの
大きさは励磁周期に反比例し、励磁周波数に比例してい
る。
【0038】次に、信号処理タイミング制御回路17
は、これら長短周期の一次処理流量信号に基づいて、図
3に示すように直線近似による外挿を行い、励磁周期を
無限大とした流量値を得るために励磁周波数が零となる
ときの流量値信号を求め、該流量値信号を出力回路18
に送出する。なお、流量値信号は励磁周波数を零として
誘導ノイズNcを除去した真の流量値を示している。
【0039】出力回路18はこの流量値信号を図示しな
い記録計等に出力する。上述したように第1の実施例に
おいては、一定流量の流体が測定管1内を流れる際に、
励磁回路12により長周期及び短周期からなる方形波電
流を励磁コイル2に供給し、励磁回路12の各励磁周期
に個別に対応して電極3で起電力を生じたとき、信号処
理タイミング制御回路17により当該各起電力に個別に
対応する一次処理流量信号に基づいて励磁周期を無限大
とするときの流量値信号を外挿し、出力回路18により
信号処理タイミング制御回路17で得られた流量値信号
を出力する。
【0040】このように、流量が一定であるときに、励
磁周波数に比例して誘導ノイズを含む2つの一時処理流
量信号から外挿を行い、通常は実現不可能な励磁周波数
が零のときの流量値信号を求めるようにしたので、流体
の静止を伴う零点調整を行わずに誘導ノイズNcによる
測定誤差を除去し、測定精度を向上させることができ
る。
【0041】また、一次処理流量信号を求める際に、減
算により直流的な低い成分のノイズを除去したので、外
挿をS/N比の高い状態で行うことができる。さらに、
この外挿は直線近似を用いているので、誘導ノイズNc
が一次処理流量信号に対して十分に小さい場合、極めて
有効に電極3の起電力から誘導ノイズNcを除去するこ
とができる。
【0042】また、流体の導電率変化に伴う零点変動が
起きたとしても、流量が一定である限り、各一次処理流
量信号に基づいて誘導ノイズを除去できるので、流量測
定の信頼性向上を図ることができる。
【0043】次に、本発明の第2の実施例に係る電磁流
量計について図面を参照して説明する。なお、本実施例
装置は、第1の実施例に対して一層の精度の向上を図る
ために信号処理タイミング制御回路17により制御され
る励磁周期を3段階としたものであり、図1に示す装置
と同一の構成となっている。
【0044】図4は励磁周期をL,M,Hの3段階にし
たときの各励磁周期と一次処理流量信号との関係を示す
図である。図示するように、この一次処理流量信号は励
磁周波数を高くするほど低下している。
【0045】このような一次処理流量信号は、誘導ノイ
ズNcの位相が流量信号の位相に対して180°ずれて
いるときに生じ、第1の実施例とは異なり、誘導ノイズ
Ncが含まれるにつれて信号レベルが低下している。
【0046】信号処理タイミング制御回路17は、これ
ら3つの一次処理流量信号に基づいて、前述した通りに
励磁周波数が零のときの流量値信号を外挿し、該流量値
信号を出力回路18に送出する。
【0047】出力回路18はこの流量値信号を図示しな
い記録計等に出力する。上述したように第2の実施例に
よれば、励磁周期を3段階にしたため、より外挿を精度
良く行うことができ、第1の実施例の効果に加え、誘導
ノイズNcが大きくても流量測定を高精度に行うことが
できる。
【0048】次に、本発明の第3の実施例に係る電磁流
量計について説明する。なお、本実施例装置は、第1の
実施例に対して信頼性の向上を図るために信号処理タイ
ミング制御回路17により求められる一次処理流量信号
に統計処理を実行するものであり、図1に示す装置と同
一の構成となっている。
【0049】いま、短周期に対応する一次処理流量信号
をSH 、その励磁周波数をfH とし、且つ長周期に対応
する一次処理流量信号をSL 、その励磁周波数をfL と
したとき、真の流量値をVとし、励磁周波数に対応する
誘導ノイズの比例係数をNcとすると、次の(1)式及
び(2)式の関係が成立する。
【0050】SH =Nc×fH +V …(1) SL =Nc×fL +V …(2) ここで、信号処理タイミング制御回路17は、流量が一
定と見なせる期間の一次処理流量信号SH1,SH2,…,
及びSL1,SL2,…,に基づいて、長周期に対応する一
次処理流量信号の平均値SHaと、短周期に対応する一次
処理流量信号の平均値SLaとを求める。
【0051】また、信号処理タイミング制御回路17
は、平均値SHa及びSLaに基づいて、次の(3)式に示
すように(1)式及び(2)式を満足するNcを求め
る。なお、このNcは定期的に求められる。
【0052】 Nc=(SHa−SLa)/(fH −fL ) …(3) さらに、信号処理タイミング制御回路17は、各周期に
おいて、Ncと(1)式又は(2)式を用いて真の流量
値Vを示す流量値信号を求め、該流量値信号を出力回路
18に送出する。
【0053】以下、前述同様に出力回路18は流量値信
号を図示しない記録計等に出力する。上述したように第
3の実施例によれば、信号処理タイミング制御回路17
が、流量値Vを算出する前に、この算出に用いる一次処
理流量信号を平均化しているので、第1の実施例の効果
に加え、流量値Vの信頼性を向上させることができる。
【0054】次に、本発明の第4の実施例に係る電磁流
量計について図面を用いて説明する。図5はこの電磁流
量計をアナログ回路で実現した場合の詳細を示す構成図
であり、図1と同一部分には同一符号を付してその詳し
い説明は省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0055】すなわち、本実施例装置は、図1に示す装
置のサンプルホールド回路、A/D変換器16、信号処
理タイミング制御回路17、出力回路18を省略し、代
りに前置増幅器13の後段にアナログ回路を設けて制御
機能付変換器19を実現した構成となっている。
【0056】このアナログ回路では、前置増幅器13の
出力端子が夫々スイッチ20L,20Hとコンデンサ2
1L,21Hとからなる2つのサンプルホールド回路に
接続され、各サンプルホールド回路の出力部が個別に差
動増幅器22の非反転入力端子及び反転入力端子に接続
されている。
【0057】差動増幅器22は出力端子が夫々スイッチ
23H,23Lとコンデンサ24H,24Lとからなる
2つのサンプルホールド回路を個別に介して第1及び第
2のバッファアンプ25,26に接続されている。第1
のバッファアンプ25は出力端子が抵抗ra及び抵抗r
bを介して出力回路27に接続されている。また、抵抗
raと抵抗rbとの間には演算増幅器28の反転入力端
子が接続され、該演算増幅器の出力端子が抵抗rbと出
力回路27との間に接続されている。
【0058】一方、第2のバッファアンプ26は出力端
子が抵抗rc及びrdを介してアースに接続されてい
る。また、抵抗rc及び抵抗rdの間には演算増幅器2
8の非反転入力端子が接続されている。なお、演算増幅
器28及び抵抗ra,rb,rc,rdは流量値計算手
段を構成している。
【0059】さらに、これらスイッチ20L,20H,
23H,23L及び励磁回路12の励磁切換スイッチ1
2cにはタイミング発生回路29が接続されている。タ
イミング発生回路29は図6のタイムチャートに示すタ
イミングにより各スイッチ20L,20H,23H,2
3L及び12cを制御する機能をもっている。なお、タ
イミング発生回路29の一機能及び励磁回路12は励磁
手段を構成している。
【0060】次に、このような電磁流量計の動作を図6
のタイムチャートを用いて説明する。いま、一定流量で
測定管1内に流体が流れているとする。
【0061】前述した通りに図6(c)に示すように長
短各励磁周期に対応する起電力が電極に発生し、該起電
力が前置増幅器13に増幅されてスイッチ20L,20
Hに送出される。
【0062】スイッチ20Lは、タイミング発生回路に
より、図6(h)に示すように正極性の起電力における
極性切換直前の安定領域で閉状態とされる。同様にスイ
ッチ20Hは図6(i)に示すように負極性の起電力に
おける極性切換直前の安定領域で閉状態とされる。
【0063】すなわち、スイッチ20Lによりサンプリ
ングされた正極性の起電力増幅信号が差動増幅器22の
非反転入力端子に入力され、且つスイッチ20Hにより
サンプリングされた負極性の起電力増幅信号が差動増幅
器22の反転入力端子に入力される。
【0064】これにより、差動増幅器22は、各励磁周
期毎に正極性の起電力増幅信号から負極性の起電力増幅
信号を減算することから、図6(j)に示すように、長
周期完了後に一次処理流量信号SL を、また、短周期完
了後に一次処理流量信号SHを夫々スイッチ23H,2
3Lに送出する。
【0065】スイッチ23Hは、タイミング発生回路2
9により、図6(k)に示すように短周期完了後の所定
時間だけ閉状態とされ、一次処理流量信号SH を第1の
バッファアンプ25及び抵抗raを介して演算増幅器2
8の反転入力端子に送出する。同様にスイッチ23L
は、図6(l)に示すように長周期完了後の所定時間だ
け閉状態とされ、一次処理流量信号SL を第2のバッフ
ァアンプ26及び抵抗rcを介して演算増幅器28の非
反転入力端子に送出する。このとき、演算増幅器28の
出力Soは次の(4)式により示される。
【0066】
【数1】
【0067】ここで、SL の係数をk1とし、SH の係
数をk2とすると、(4)式は次の(5)式のように表
される。 So=k1・SL −k2・SH …(5) 一方、(1)式及び(2)式は真の流量値Vについて解
くと、次の(6)式になる。
【0068】 V=(SL ・fH −SH ・fL )/(fH −fL ) …(6) なお、raからrdはk1=fH /(fH −fL )、k
2=fL /(fH −fL )となるように選択されてい
る。
【0069】従って、演算増幅器28は、図6(m)の
ように真の流量値Vを示す流量値信号を出力回路27に
送出する。以下、出力回路27は流量値信号を図示しな
い記録計に出力する。
【0070】上述したように第4の実施例によれば、図
1に示す装置をアナログ回路により実現したので、図1
に示す装置の効果に加え、高速に信号処理を行うことが
でき、もって、流量測定を高速化することができる。
【0071】次に、本発明の第5の実施例に係る電磁流
量計について説明する。なお、本実施例装置は、図1に
示す装置に対し、外挿の方式を変えたものであり、具体
的には、信号処理タイミング回路17が長周期及び短周
期の一次処理流量信号に基づいて図7に示すように放物
線により外挿を行い、流量値信号を求めるものである。
【0072】いま、励磁回路12が励磁コイル2を励磁
し、検出器4の構造体や流体に渦電流が流れて同期誘導
ノイズが発生したとする。このとき、渦電流が励磁周波
数の自乗に比例することから、理論上、誘導ノイズは励
磁周波数の自乗に比例することになる。なお、誘導ノイ
ズが多く発生するほど、誘導ノイズを含む一次処理流量
信号は励磁周波数の自乗に比例することになる。
【0073】よって、信号処理タイミング制御回路17
は、このように誘導ノイズを含む一次処理流量信号を、
図7に示すように放物線による外挿を行って流量値信号
を求めることにより、流量測定の精度を向上させてい
る。
【0074】以下、前述同様に、出力回路27はこの流
量値信号を図示しない記録計に出力する。上述したよう
に第5の実施例によれば、誘導ノイズを含む一次処理流
量信号に対し、信号処理タイミング制御回路17が放物
線による外挿を行って流量値信号を求めるようにしたの
で、第1の実施例の効果に加え、誘導ノイズが大量に発
生しているときに流量測定の精度を向上させることがで
きる。
【0075】次に、本発明の第6の実施例に係る電磁流
量計について説明する。なお、本実施例装置は、第5の
実施例と同様にノイズが励磁周波数の自乗に比例すると
し、信号処理タイミング制御回路17が第2の実施例に
述べた(1)式及び(2)式に代えて次の(1)′式及
び(2)′式を用いて外挿を行い、真の流量値Vを求め
るものである。
【0076】SH =Nc×fH 2 +V …(1)′ SL =Nc×fL 2 +V …(2)′ ここで、前述同様に信号処理タイミング制御回路17
は、流量が一定である期間の一次処理流量信号SH1,S
H2,…,及びSL1,SL2,…,に基づいて、長周期に対
応する一次処理流量信号の平均値SHaと、短周期に対応
する一次処理流量信号の平均値SLaとを求め、これらS
Ha及びSLaにより真の流量値Vを求める。
【0077】以下、信号処理タイミング制御回路17は
該流量値Vを出力回路18に送出し、出力回路18はこ
の流量値Vを図示しない記録計等に出力する。上述した
ように第6の実施例によれば、第5の実施例に比べ、信
号処理タイミング制御回路17が放物線による外挿を一
次処理流量信号の平均値を用いて行うようにしたので、
第5の実施例の効果に加え、流量測定の信頼性向上を図
ることができる。
【0078】次に、本発明の第7の実施例に係る電磁流
量計について図8及び図9を用いて説明する。図8はこ
の電磁流量計の詳細を示す構成図であり、図9はその動
作を示すタイムチャートであって、図1及び図2と同一
部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。
【0079】すなわち、本実施例装置は、流量信号に含
まれる誘導ノイズの大きさにより、直線近似による外挿
と放物線による外挿とを選択して測定精度の向上を図る
ものであって、具体的には、図1に示す装置に対し、励
磁回路12内の励磁切換スイッチ12cに抵抗30が直
列接続されると共に、励磁切換スイッチ12とは反対側
の該抵抗30の端部に励磁電流検出線31が接続され、
信号処理タイミング制御回路17によりサンプルホール
ド回路のサンプリングスイッチ14を励磁電流検出線3
1の自由端部31aに切換接続可能とした構成となって
いる。なお、このサンプリングスイッチ14は前置増幅
器13の出力端子にも切換接続可能となっている。
【0080】いま、励磁回路12が図9(a)に示すよ
うに励磁電流を流し、図9(c)に示すように起電力が
電極3に生じているとする。前置増幅器13はこの起電
力を増幅し、該起電力増幅信号をサンプリングスイッチ
14に送出する。
【0081】信号処理タイミング制御回路17は、前述
した通りに図9(e)に示すようにタイミング信号をサ
ンプリングスイッチ14に送出して前置増幅器13とA
/D変換器16とを接続制御し、起電力増幅信号を極性
切換直前の安定領域時にサンプリングする。
【0082】次に、信号処理タイミング制御回路17
は、極性切換時になると、励磁回路12の励磁切換スイ
ッチ12cを制御して励磁電流極性を切換えるとと共
に、図9(n)に示すようにサンプリングスイッチ14
を励磁電流検出線31に接続する。また、所定の立上り
時間Tsが経過すると、信号処理タイミング制御回路1
7はサンプリングスイッチ14と励磁電流検出線31と
の接続を開放する。
【0083】これにより、信号処理タイミング回路17
は、図9(o)に示すようにA/D変換器16を介して
極性切換後の所定の立上り時間Tsにおける励磁電流を
サンプリングし、励磁電流値を得る。
【0084】しかる後、信号処理タイミング制御回路1
7は、この励磁電流値と所定の基準値とを比較すること
により所定の立上り時間Ts内に励磁電流が当該基準値
を越えるか否かを判定する。なお、立上り時間Ts内に
励磁電流が基準値を越えて立上るときは誘導ノイズによ
る影響が小さく、立上り時間Ts内に励磁電流が基準値
まで立上らないときは誘導ノイズによる影響が大きい。
【0085】以下、信号処理タイミング制御回路17
は、励磁電流が基準値を越えて立上ったと判定したと
き、長短各周期に対応する流量値信号に基づいて、直線
近似による外挿を行い、真の流量値Vを求めて出力回路
18に送出する。
【0086】また、励磁電流が基準値より立上ってない
と判定したとき、放物線近似による外挿を行い、同様に
真の流量値Vを出力回路18に送出する。出力回路18
は真の流量値Vを図示しない記録計等に出力する。
【0087】上述したように第6の実施例によれば、信
号処理タイミング制御回路17が、極性切換時における
励磁電流の立上りを判定して誘導ノイズによる影響を検
出し、且つこの誘導ノイズの影響に対応して外挿の方式
を変えて流量値Vを求めるようにしたので、第1の実施
例の効果に加え、誘導ノイズの影響に対応した正確な流
量測定を行うことができる。
【0088】また、励磁電流のサンプリングは、起電力
増幅信号の検出後に行うため、新たにA/D変換器を必
要とせず、簡易な構成で実現させることができる。な
お、上記第2の実施例では、励磁周波数を3段階にした
場合を説明したが、これに限らず、励磁周波数を3段階
よりも多く設けた構成としても、本発明を同様に実施し
て同様の効果を得ることができる。
【0089】また、上記第3の実施例では、演算式に一
次処理流量信号の平均値を代入して流量値信号を求める
場合について説明したが、これに限らず、演算式に個々
の一次流量値信号を代入して流量値信号を求める構成と
しても、本発明を同様に実施して同様の効果を得ること
ができる。
【0090】さらに、上記第7の実施例では、所定の立
上り時間Tsにおける励磁電流値によって誘導ノイズの
影響を検出し、該影響に基づいて外挿方式を選択する場
合について説明したが、これに限らず、所定の励磁電流
値となる立上り時間によって誘導ノイズの影響を検出
し、該影響に基づいて外挿方式を選択する構成として
も、本発明と同様の効果を得ることができる。なお、立
上り時間が長いとき、誘導ノイズの影響が多いことから
放物線近似による外挿を行い、立上り時間が短いとき、
誘導ノイズの影響が少ないことから直線近似による外挿
を行う。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施できる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、励
磁手段により、少なくとも2値の異なる励磁周期からな
る方形波電流を励磁コイルに供給し、この励磁手段の各
励磁周期に個別に対応して電極で起電力を生じたとき、
流量値演算手段により、当該各起電力に個別に対応する
流量信号に基づいて、励磁周期を無限大とするときの流
量値信号を外挿し、流量値出力手段により、流量値演算
手段により外挿された流量値信号を出力するので、流体
の静止を伴う零点調整を行わずに誘導ノイズによる測定
誤差を除去し、測定精度を向上できる電磁流量計を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電磁流量計の詳細
を示す構成図。
【図2】同実施例における動作を示すタイムチャート。
【図3】同実施例における直線近似による外挿を説明す
るための図。
【図4】本発明の第2の実施例における励磁周期を3段
階としたときの各励磁周期と一次処理流量信号との関係
を示す図。
【図5】本発明の第4の実施例における電磁流量計をア
ナログ回路で実現した場合の詳細を示す構成図。
【図6】同実施例における動作を示すタイムチャート。
【図7】本発明の第5の実施例における放物線による外
挿を説明するための図。
【図8】本発明の第7の実施例における電磁流量計の詳
細を示す構成図。
【図9】同実施例における動作を示すタイムチャート。
【図10】従来の電磁流量計の詳細を示す構成図。
【符号の説明】 1…測定管、2…励磁コイル、3…電極、4…検出器、
11…制御機能付変換器、12…励磁回路、13…前置
増幅器、14…サンプリングスイッチ、15…コンデン
サ、16…A/D変換器、17…信号処理タイミング制
御回路、18…出力回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流れる測定管、この測定管の内壁
    に対向配置された複数の電極、及び前記測定管内に該管
    軸方向に磁束を与える励磁コイルを備えた電磁流量計に
    おいて、 少なくとも2値の異なる励磁周期からなる方形波電流を
    前記励磁コイルに供給する励磁手段と、 この励磁手段の各励磁周期に個別に対応して前記電極で
    起電力を生じたとき、当該各起電力に個別に対応する流
    量信号に基づいて、前記励磁周期を無限大とするときの
    流量値信号を外挿する流量値演算手段と、 この流量値演算手段により外挿された流量値信号を出力
    する流量値出力手段とを設けたことを特徴とする電磁流
    量計。
  2. 【請求項2】 流体が流れる測定管、この測定管の内壁
    に対向配置された複数の電極、及び前記測定管内に該管
    軸方向に磁束を与える励磁コイルを備えた電磁流量計に
    おいて、 第1の周波数fH 及び第2の周波数fL を選択的にとる
    方形波電流を前記励磁コイルに供給する励磁手段と、 この励磁手段の第1の周波数fH に対応して前記電極を
    介して第1の流量信号SH が検出され、且つ、前記第2
    の周波数fL に対応して前記電極を介して第2の流量信
    号SL が検出されたとき、前記第1及び第2の流量信号
    SH ,SL に基づいて、下記式の計算結果Vを計算する
    流量値計算手段と、 この流量値計算手段により計算されたVを流量値信号と
    して出力する流量値出力手段とを設けたことを特徴とす
    る電磁流量計。 V=(SL ・fH −SH ・fL )/(fH −fL )
  3. 【請求項3】 流体が流れる測定管、この測定管の内壁
    に対向配置された複数の電極、及び前記測定管内に該管
    軸方向に磁束を与える励磁コイルを備えた電磁流量計に
    おいて、 少なくとも2値の異なる励磁周期からなる方形波電流を
    前記励磁コイルに供給する励磁手段と、 この励磁手段の各励磁周期に個別に対応して前記電極で
    起電力を生じたとき、該各起電力に個別に対応して流量
    信号を作成する流量信号作成手段と、 前記電極で起電力を生じたとき、前記励磁コイルに供給
    される方形波電流に基づいて、所定の立上り時間におけ
    る前記励磁コイルの励磁電流を検出する励磁電流検出手
    段と、 この励磁電流検出手段により検出された励磁電流及び所
    定の基準値に基づいて、前記立上り時間における前記励
    磁電流が当該基準値に達したか否かを判定し、前記励磁
    電流が当該基準値に達した旨を判定したとき、前記流量
    信号作成手段により作成された各流量信号に基づいて前
    記励磁周期を無限大とするときの流量値信号を前記励磁
    周期の1次関数により外挿し、前記励磁電流が当該基準
    値に達しない旨を判定したとき、前記各流量信号に基づ
    いて前記流量値信号を前記励磁周期の2次関数により外
    挿する流量値選択演算手段と、 この流量値選択演算手段により外挿された流量値信号を
    出力する流量値出力手段とを設けたことを特徴とする電
    磁流量計。
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