JP2005292010A - 電磁流量計 - Google Patents

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郁光 石川
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Abstract

【課題】 刻々と変化する微分ノイズをキャンセルすることは困難であり、かつ微分ノイズの静定時間が長いので励磁電流の周波数を高くすることができず、電極と流体が接する際に発生するノイズを低減することができなかったという課題を解決する。
【解決手段】 電極の出力が入力されるバッファと、このバッファの出力を反転する反転増幅器と、この反転増幅器の出力を前記電極に接続し、また切り離すスイッチとを有し、励磁電流が変化する期間、前記スイッチをオンにして前記反転増幅器の出力を前記電極に入力するようにした。微分ノイズをキャンセルでき、かつ励磁電流の周波数を高くすることができる。
【選択図】 図1


Description

本発明は、微分ノイズを除去することにより正確な流量を測定することができる電磁流量計に関するものである。
微分ノイズを除去して正確な流量を測定することができる電磁流量計に関する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開平06−82284号公報 特開平07−333020号公報
特許文献1には、微分ノイズを除去して正確な流量を測定することができる3値励振方式の電磁流量計が記載されている。この電磁流量計では、第1励磁レベル期間、第2励磁レベル期間、第3励磁レベル期間、第2励磁レベル期間をこの順に繰り返して励磁する。第2励磁レベルは第1励磁レベルと第3励磁レベルの中間の値に設定される。
このような電磁流量計において、第1、第3励磁レベル期間の後半にサンプリングした電極間信号から電極間に発生する直流電圧を除去し、流量信号vと微分ノイズnが加算された値e(α)−e(γ)(下記(1)式)を求める。なお、Tはサンプリング時間である。
e(α)−e(γ)=2・(v・T+n) ・・・・・ (1)
次に、2つの第2励磁レベル期間の前半と後半にサンプリングした4つの電極間信号から前記直流電圧を除去し、第2励磁レベル期間の前半と後半の微分ノイズを演算する。この微分ノイズをn、nとする。
この微分ノイズn、nから下記(2)式によって前記第1、第3励磁レベル期間後半の微分ノイズnを推定し、この微分ノイズnを前記(1)式に代入して流量信号vを求める。
=n・(n +n )/(n −n ) ・・・・ (2)
このようにすることにより、簡単な演算で微分ノイズによる誤差を少なくすることができるので、励磁周波数を高くすることができ、高速応答性を有する電磁流量計を実現することができる。
特許文献2には、励磁コイルに直列接続した抵抗によって励磁電流値を電圧値に変換し、この電圧値を微分回路で微分した後分圧器で適宜分圧して、流量信号からこの分圧した値を引き算する電磁流量計が記載されている。このようにすることにより、電極に接続された導線と流体によって形成される閉ループ等によって発生する微分ノイズの影響を除去することができる。
しかし、このような電磁流量計には、次のような課題があった。特許文献1に記載された電磁流量計は、第2励磁レベル期間の微分ノイズの値から第1,第3励磁レベル期間の微分ノイズを推定する関数(前記(2)式)が固定されている。そのため、高精度で微分ノイズを推定することができず、微分ノイズを充分な精度でキャンセルすることができないという課題があった。
また、特許文献2に記載された電磁流量計は、刻々と変化する微分ノイズをリアルタイムで補正することが難しいという課題があった。
微分ノイズは磁場が変化しているときに発生するので、励磁コイルを矩形波電流で駆動し、磁場が十分安定したところで流量信号をサンプリングすれば高精度で流量を測定できる。しかし、そのためには駆動周波数を低くしなければならず、電極と流体が接することにより発生するノイズが増加してしまうという課題があった。
従って本発明の目的は、励磁電流の変化時に発生する微分ノイズをリアルタイムでキャンセルする回路を用いることにより、ゼロ点安定性に優れた電磁流量計を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
励磁コイルに矩形波状の励磁電流を流して被測定流体が流れる導管内に交番磁界を発生させ、前記導管内部に設置した電極に発生する電圧をサンプリングすることによって前記導管内に流れる前記被測定流体の流量を測定する電磁流量計において、
前記電極の出力電圧に関連する電圧が入力される信号反転器と、
前記信号反転器の出力端子と前記電極の間に挿入され、前記励磁電流が変化している間、オン状態にされるスイッチと、
を具備したものである。微分ノイズをキャンセルできる。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記信号反転器として、反転増幅器を使用したものである。構成が簡単になる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記信号反転器として、積分器を使用したものである。電極に急激に電流が流れ込むことを防止できる。
請求項4記載の発明は、請求項1若しくは請求項3いずれかに記載の発明において、
前記励磁電流が一定になった後、流量測定のために前記電極の出力に関連する出力をサンプリングするまでの間、前記スイッチのオン状態を継続するようにしたものである。積分器の時定数が大きくなっても影響を受けない。
請求項5記載の発明は、請求項1若しくは請求項4いずれかに記載の発明において、
前記電極と前記信号反転器との間にバッファを挿入したものである。出力インピーダンスが低くなり、扱いやすくなる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、
前記バッファにオフセット調整回路を設けたものである。オフセットの影響がなくなる。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1,2,3,4,5および請求項6の発明によれば、励磁電流が変化している間、電極の出力を反転して前記電極に出力するようにした。励磁電流が変化しているときに発生する微分ノイズをキャンセルすることが出来るので、微分ノイズの影響を受けない高精度な電磁流量計を実現することができるという効果がある。
また、微分ノイズが発生しないために励磁電流の周波数を高くすることができるので、電極と流体が接する部分に発生するノイズを小さくすることができる。そのため、ゼロ点が安定するという効果もある。また、信号反転器として積分器を用いることにより、電極電位のハンチングを防止することができるという効果もある。
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る電磁流量計の一実施例を示す構成図である。図1において、11はセラミックパイプあるいは内面に絶縁のためのライニングが施されたステンレススチールなどの非磁性導管であり、内部に測定流体が流れる。12,13はこの導管11の内面に設けられた電極である。14は励磁回路であり、励磁コイル141に交番電流を流して導管11内に交番磁界を発生させる。
21はインピーダンス変換を行うバッファであり、電極12の出力が入力される。22はこのバッファ21の出力が入力され、この信号の極性を反転する反転増幅器である。この反転増幅器22の利得は、抵抗221と抵抗222の抵抗値の比で決定される。31は反転増幅器22の出力端子と電極12を接続し、また切り離すスイッチであり、CPU5によってそのオン・オフが制御される。
23はインピーダンス変換を行うバッファであり、電極13の出力が入力される。24はこのバッファ23の出力が入力される反転増幅器である。この反転増幅器24の利得は、抵抗241と抵抗242の抵抗値の比で決定される。32は反転増幅器24の出力端子と電極13を接続し、また切り離すスイッチであり、CPU5によってそのオン・オフが制御される。
25は差動増幅器であり、バッファ21とバッファ23の出力が入力され、これらの入力値の差を演算して出力する。4はA/D変換部であり、差動増幅器25の出力をデジタル信号に変換する。
5はCPUであり、A/D変換部4の出力が入力され、この入力値に所定の演算を施して流量を演算する。CPU5はまた励磁回路14およびスイッチ31,32を制御する。61は出力回路であり、CPU5が演算した流量値を標準信号に変換して出力する。62は表示器であり、流量値を表示する。
次に、図2に基づいてこの実施例の動作を説明する。図2(A)は励磁コイル141に流れる励磁電流の変化を表したものである。励磁回路14は励磁コイル141に矩形波状の交番電流を流す。
この励磁電流は励磁コイル141のインピーダンスのために急激には変化できず、徐々に変化する。この図では時刻T1からT2にかけて徐々に大きくなり、T2からT4の間一定値を保ち、T4からT5の間で徐々に減少する動作を繰り返す。
通常、励磁コイル141に電流を流すと、磁場の時間変化に比例する微分ノイズが発生する。この微分ノイズは、流速をゼロにしたときに電極12,13間に発生する電極間信号の大きさに等しい。
図2(B)は補正しないとき、すなわちスイッチ31,32をオフに保ったときの微分ノイズの変化を表す。微分ノイズは励磁電流が増加する時刻T1からT2にかけて大きくなり、その後所定の時間でゼロに戻る。また、励磁電流が減少する時刻T4からT5にかけて逆方向に大きくなり、その後所定の時間でゼロに戻る動作を繰り返す。
微分ノイズがゼロの期間に電極12,13間の信号をサンプリングすると、正確な流量を測定することができる。しかし、微分ノイズの静定時間は数〜数十mSあるので励磁電流を6〜20Hzの低い周波数で変化させなければならないが、そうすると電極12,13と流体が接することによって発生するノイズが増加してゼロ点が不安定になる。
この問題を解決するために、図2(C)に示すように、励磁電流が変化しているT1〜T2等の間スイッチ31,32をオンにして反転増幅器22,24の出力を電極12,13に印可する。反転増幅器22,24は電極12,13の出力の極性を反転して出力するので、微分ノイズはキャンセルされて表れない。
図2(E)に、スイッチ31,32を(C)のように制御したときの、流速ゼロ時の電極間信号の変化を表す。微分ノイズがキャンセルされて、発生していないことがわかる。
図3に、本発明の他の実施例を示す。反転増幅器22,24から電極12,13に急激に電流を流し込むと電極電位がハンチングしてノイズが増加する可能性がある。図3実施例ではこのハンチングを防止することができる。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図3において、25は積分器である。この積分器25は演算増幅器252、この演算増幅器252の出力端子とその反転入力端子の間に接続されたコンデンサ253、このコンデンサ253に並列に接続されたスイッチ254,および前記反転入力端子に接続された入力抵抗251で構成される。バッファ21の出力は入力抵抗251の他端に印可される。また、演算増幅器252の出力端子はスイッチ31に接続される。
26は積分器25と同様構成の積分器である。すなわち、演算増幅器262の出力端子と反転端子の間にはコンデンサ263とスイッチ264の並列回路が接続される。また、入力抵抗261の一端は演算増幅器262の反転入力端子に接続され、他端にはバッファ23の出力が印可される。演算増幅器262の出力端子はスイッチ32に接続される。これら積分器25,26は、入力信号を積分すると共にその極性を反転させて出力する。
スイッチ254,スイッチ264はCPU5によって制御される。図2(D)にスイッチ254,264の状態を示す。これらのスイッチは、スイッチ31,32とは逆に、励磁電流が変化しているときにオフにされ、励磁電流が一定値のときにオンにされる。
スイッチ254がオフになると、コンデンサ253はバッファ21の出力によって充電されるため、積分器25の出力は徐々に変化する。スイッチ254がオンになると、コンデンサ253は放電し、積分器25の出力はゼロになる。従って、電極12に急激に電流が流れることはなくなる。
積分器26も同様に動作する。すなわち、スイッチ264がオフになるとコンデンサ263はバッファ23の出力によって充電され、スイッチ264がオンなるとコンデンサ263は放電する。そのため、電極13に急激に電流が流れることはない。
なお、これらの実施例では、励磁電流が変化するときだけスイッチ31,32をオンにするようにしたが、励磁電流が一定になった後流量信号をサンプリングするまでオン状態を継続するようにしてもよい。このようにすると微分ノイズをより正確にキャンセルすることができ、かつ積分器25,26の時定数が長くなっても充分な時間を確保することができる。
また、バッファ21,23にオフセット調整回路を設け、オフセットを完全に除去するようにしてもよい。このようにすると、正確に微分ノイズのみを電極12,13に印可することができるので、より完全に微分ノイズをキャンセルすることができる。
本発明の一実施例を示す構成図である。 本発明の一実施例の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の他の実施例を示す構成図である。
符号の説明
11 導管
12,13 電極
14 励磁回路
141 励磁コイル
21,23 バッファ
25 差動増幅器
22、24 反転増幅器
25,26 積分器
254,264、31,32 スイッチ
253,263 コンデンサ

Claims (6)

  1. 励磁コイルに矩形波状の励磁電流を流して被測定流体が流れる導管内に交番磁界を発生させ、前記導管内部に設置した電極に発生する電圧をサンプリングすることによって前記導管内に流れる前記被測定流体の流量を測定する電磁流量計において、
    前記電極の出力電圧に関連する電圧が入力される信号反転器と、
    前記信号反転器の出力端子と前記電極の間に挿入され、前記励磁電流が変化している間、オン状態にされるスイッチと、
    を具備したことを特徴とする電磁流量計。
  2. 前記信号反転器として、反転増幅器を使用したことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  3. 前記信号反転器として、積分器を使用したことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  4. 前記励磁電流が一定になった後、流量測定のために前記電極の出力に関連する出力をサンプリングするまでの間、前記スイッチのオン状態を継続するようにしたことを特徴とする請求項1若しくは請求項3いずれかに記載の電磁流量計。
  5. 前記電極と前記信号反転器との間にバッファを挿入したことを特徴とする請求項1若しくは請求項4いずれかに記載の電磁流量計。
  6. 前記バッファにオフセット調整回路を設けたことを特徴とする請求項5記載の電磁流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104937301A (zh) * 2013-01-23 2015-09-23 株式会社电装 电磁离合器及其制造方法

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