JPH07218304A - 電磁流量計測方法および電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計測方法および電磁流量計

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JPH07218304A
JPH07218304A JP3081794A JP3081794A JPH07218304A JP H07218304 A JPH07218304 A JP H07218304A JP 3081794 A JP3081794 A JP 3081794A JP 3081794 A JP3081794 A JP 3081794A JP H07218304 A JPH07218304 A JP H07218304A
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JP
Japan
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flow rate
magnetic field
tube
signal
detection
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Pending
Application number
JP3081794A
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English (en)
Inventor
Ichiro Mitsutake
一郎 光武
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Azbil Corp
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラリ流体など励磁周波数付近のノイズレベ
ルが比較的高い流体でも、正確な流量計測を可能とする
電磁流量計測方法および電磁流量計を提供する。 【構成】 差動増幅回路51により、磁界に直交する位
置に設けられた検出電極23からの検出信号55と、磁
界に平行するとともに管22の中心を通過する軸上に設
けられた一対の参照電極52からの検出信号56とが差
動増幅され、両検出信号55,56に等しく含まれる流
体ノイズのみがキャンセルされて、差動増幅回路51の
出力信号57として、励磁電流に応じて管22内を流れ
る流体の流速に比例した信号起電力のみが出力され、こ
の出力に基づき流量が算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁流量計測方法およ
び電磁流量計に関し、特に流体ノイズを除去する手段を
有する電磁流量計測方法および電磁流量計に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、電磁流量計で発生するノイズ
は、測定管に設けられた電極間に発生する流体ノイズと
変換器内部の素子から発生するノイズとに大別され、さ
らに流体ノイズはその発生現象により商用電源に起因す
るACノイズ、流体イオンと電極との電気化学的な相互
作用によるECノイズ、および流体中の固形物が電極に
衝突した場合に発生するスパイク性ノイズに分類され
る。このうちECノイズやスパイク性ノイズについて
は、低周波数成分ほどノイズレベルが大きく、その周波
数特性は図3に示すように周波数の逆数に比例する1/
f特性を有している。図3において、31は一般的な液
体流体を計測した場合に発生する流体ノイズの周波数特
性、32はスラリ流体など固形物が含まれる場合に発生
する流体ノイズの周波数特性を示している。
【0003】従来の電磁流量計では、このような流体ノ
イズを除去するため、励磁周波数を商用電源周波数f0
の偶数分の1、例えば1/2や1/4程度に設定すると
ともに、この励磁周波数よりも低く流体ノイズのレベル
が比較的高い周波数領域、例えば0〜5Hz程度までの
周波数領域35をハイパスフィルタで除去するものとな
っていた。図4は従来の電磁流量計のうち信号処理部分
を示すブロック図であり、同図において、2は流量を測
定する管から流量に比例した信号起電力を検出する検出
器であり、流体に対して所定の磁束密度の磁界を発生さ
せる励磁コイル21と、管22の内壁であって磁界に直
交するとともに管22の中心を通過する軸上に設けられ
た一対の検出電極23とから構成されている。
【0004】また、1は検出された信号起電力を信号処
理し流量を示すプロセス信号を伝送路に出力する変換器
であり、励磁コイル21に所定の励磁電流を供給する励
磁回路11と、検出電極23から検出された信号起電力
を増幅する交流増幅回路12と、交流増幅回路12から
の出力のうち低周波成分を減衰させるハイパスフィルタ
13と、ハイパスフィルタ13の出力を所定周期でサン
プリングするサンプル/ホールド回路(以下、S/H回
路という)14と、S/H回路14からの出力をディジ
タル量に変換するアナログ/ディジタル変換回路(以
下、A/D変換回路という)15とから構成されてい
る。
【0005】今、励磁回路11からの所定の励磁電流に
より管22の上下に設けられた励磁コイル21間に磁界
が発生し、管22の内壁であってこの磁界に直交する位
置に設けられた検出電極23に信号起電力が発生する。
この信号起電力は、交流増幅回路12で増幅された後、
ハイパスフィルタ13によりこの信号起電力に含まれる
流体ノイズのうち低周波成分からなる流体ノイズがカッ
トされ、S/H回路14でサンプリングされた後、A/
D変換回路15でディジタル量に変換され、制御回路
(図示せず)で流量が算出され、これがアナログ量であ
る出力電流に変換されプロセス信号としてプロセス制御
装置へ出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、このような従
来の電磁流量計では、信号起電力に含まれる流体ノイズ
を除去する方法として、ハイパスフィルタにより低周波
成分すなわち励磁周波数に影響を与えない数Hz程度ま
でを減衰させるようにしたものであるため、流体ノイズ
のうち低周波成分については除去されるものの、スラリ
流体など流体中に固形物が含まれる流体を計測する場合
に発生し易く励磁周波数付近でも比較的レベルの高い流
体ノイズについては除去することが困難であり、流体ノ
イズに対する信号起電力のS/N比が低下するとともに
計測された流量が安定せず正確な流量計測を妨げる原因
となっていた。本発明はこのような課題を解決するため
のものであり、スラリ流体など励磁周波数付近のノイズ
レベルが比較的高い流体でも、流体ノイズの影響が少な
い正確な流量計測を可能とする電磁流量計測方法および
電磁流量計を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による電磁流量計測方法は、管の内壁
であって磁界に平行であるとともに管の中心を通過する
軸上に一対の参照電極を設けて、検出電極から検出され
た検出信号と参照電極から検出された検出信号とを差動
増幅し、この差動増幅出力に基づき流量を算出するよう
にしたものである。また、本発明による電磁流量計は、
管の内壁であって前記磁界に平行であるとともに管の中
心を通過する軸上に設けられた一対の参照電極と、交流
増幅手段として、検出電極から検出された検出信号と参
照電極から検出された検出信号とを差動増幅する差動増
幅手段とを備えるものである。
【0008】
【作用】従って、磁界に直交する位置に設けられた検出
電極から検出された検出信号と磁界に平行であるととも
に管の中心を通過する軸上に一対の参照電極を設けられ
た参照電極から検出された検出信号とが差動増幅され、
この差動増幅出力に基づき流量が算出される。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例である電磁流量計のブロッ
ク図である。同図において、前述の説明(図4)と同じ
または同等部分には同一符号を付してあり、52は管2
2の内壁であって励磁コイル21が発生する磁界と平行
するとともに管22の中心を通過する軸上に設けられた
一対の参照電極、51は検出電極23および参照電極5
2からの検出信号をそれぞれ増幅した後、両検出信号を
差動増幅する差動増幅回路である。
【0010】次に本発明の動作を図1を参照して説明す
る。励磁回路11からの所定の励磁電流により管22の
上下に設けられた励磁コイル21間に磁界が発生し、管
22の内壁であってこの磁界に直交する位置に設けられ
た検出電極23に流体ノイズを含む流量に比例した信号
起電力が発生する。今、磁束密度をB、管の口径をd、
磁界を直角に横切って流れる流体の流速をvとすると、
検出電極23に発生する信号起電力eは、 e = k・B・v・d (k=比例定数) と表され、この信号起電力eに基づき磁界に直交する流
体の流速vが算出され流量が算出される。
【0011】ここで、マックスウェルの方程式からこの
磁界に応じた管22の中心から等距離、等角度の位置に
おける電位は等しいものとなるため、管22の内壁であ
って磁界に平行するとともに管22の中心を通過する軸
上に設けられた一対の参照電極52におけるそれぞれの
電位は等しいものとなり、励磁コイル21が発生する磁
界による電位の差すなわち信号起電力は発生せず、管2
2内を流れる流体が発生する流体ノイズによる信号だけ
が検出出力されることになる。
【0012】次に、これら検出電極23および参照電極
52で検出された信号は、交流増幅回路12においてそ
れぞれ増幅された後、演算増幅器の逆位相入力端子
(+,−)に入力されて差動増幅され、検出電極23お
よび参照電極52で検出された信号の両方に含まれる信
号、すなわち流体ノイズがキャンセルされる。図2は、
検出電極23および参照電極52で検出された検出信号
および差動増幅回路51の出力信号を示す信号波形図で
あり、同図において、55は検出電極23からの検出信
号、56は参照電極52からの検出信号、57は差動増
幅回路51からの出力信号である。
【0013】磁界に直交する位置に設けられた検出電極
23からの検出信号55には、励磁電流、この場合には
交流励磁電流に応じて管22内を流れる流体の流速に比
例して発生する信号起電力とともに、流体により発生し
た流体ノイズが含まれている。一方、磁界に平行すると
ともに管22の中心を通過する軸上に設けられた一対の
参照電極52からの検出信号56には、前述の説明した
ように磁界による信号起電力は含まれておらず、流体に
より管22内に発生した流体ノイズだけが含まれるもの
となる。
【0014】従って、両検出信号55,56のいずれか
を逆位相として両検出信号を加算した場合、すなわち差
動増幅した場合には、両検出信号55,56に等しく含
まれる流体ノイズのみがキャンセルされることになり、
差動増幅回路51の出力信号57として、励磁電流に応
じて管22内を流れる流体の流速に比例した信号起電力
のみが出力されることになる。この後、この出力信号5
7はS/H回路14でサンプリングされ、A/D変換回
路15でディジタル量に変換され、制御回路(図示せ
ず)で流量が算出され、これがアナログ量である出力電
流に変換されプロセス信号としてプロセス制御装置へ出
力される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、流量を
測定する管の内壁であって磁界に平行であるとともに管
の中心を通過する軸上に一対の参照電極を設けて、検出
電極間で検出された検出信号と参照電極から検出された
検出信号とを差動増幅し、この作動増幅出力に基づき流
量を算出するようにしたものである。従って、電磁流量
計測方法および電磁流量計において、スラリ流体など励
磁周波数付近のノイズレベルが比較的高い流体でも、流
体ノイズの影響が少ない正確な流量計測を可能とし、容
量成分により検出信号波形に歪みを発生させ測定精度低
下の原因となるハイパスフィルタを不要とすることがで
きるという格別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電磁流量計のブロック
図である。
【図2】図1に示した実施例の各部における信号波形図
である。
【図3】流体ノイズの周波数特性を示す説明図である。
【図4】従来の電磁流量計のブロック図である。
【符号の説明】
1 変換器 11 励磁回路 13 ハイパスフィルタ 14 サンプル/ホールド回路(S/H回路) 15 アナログ/ディジタル変換回路(A/D変換回
路) 2 検出器 21 励磁コイル 22 管 23 検出電極 51 差動増幅回路 52 参照電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流量を測定する管内に励磁電流に応じて
    所定の磁界を発生される励磁コイルと、前記管の内壁で
    あって前記磁界に直交する位置に設けられた一対の検出
    電極と、前記磁界に応じて前記検出電極に発生した信号
    起電力に基づき流量を算出し、前記流量に応じたプロセ
    ス信号を出力する電磁流量計において、 前記管の内壁であって前記磁界に平行であるとともに前
    記管の中心を通過する軸上に一対の参照電極を設けて、 前記検出電極から検出された検出信号と前記参照電極か
    ら検出された検出信号とを差動増幅し、この差動増幅出
    力に基づき流量を算出するようにしたことを特徴とする
    電磁流量計測方法
  2. 【請求項2】 流量を測定する管内に励磁電流に応じて
    所定の磁界を発生される励磁コイルと、前記管の内壁で
    あって前記磁界に直交する位置に設けられた一対の検出
    電極と、前記磁界に応じて前記検出電極に発生した信号
    起電力を増幅する交流増幅手段とを有し、前記交流増幅
    手段からの出力に基づき流量を算出し、前記流量に応じ
    たプロセス信号を出力する電磁流量計において、 前記管の内壁であって前記磁界に平行であるとともに前
    記管の中心を通過する軸上に設けられた一対の参照電極
    と、 前記交流増幅手段として、 前記検出電極から検出された検出信号と前記参照電極か
    ら検出された検出信号とを差動増幅する差動増幅手段と
    を備えることを特徴とする電磁流量計。
JP3081794A 1994-02-03 1994-02-03 電磁流量計測方法および電磁流量計 Pending JPH07218304A (ja)

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JP3081794A JPH07218304A (ja) 1994-02-03 1994-02-03 電磁流量計測方法および電磁流量計

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317358A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Canon Inc 電位測定装置、およびそれを用いた画像形成装置

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