JP2514960B2 - 電磁流量計 - Google Patents
電磁流量計Info
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- JP2514960B2 JP2514960B2 JP62091654A JP9165487A JP2514960B2 JP 2514960 B2 JP2514960 B2 JP 2514960B2 JP 62091654 A JP62091654 A JP 62091654A JP 9165487 A JP9165487 A JP 9165487A JP 2514960 B2 JP2514960 B2 JP 2514960B2
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01F—MEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
- G01F1/00—Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
- G01F1/56—Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects
- G01F1/58—Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using electric or magnetic effects by electromagnetic flowmeters
- G01F1/60—Circuits therefor
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- Fluid Mechanics (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 イ−1.産業上の利用分野 この発明は、電磁流量計の電極間に生ずる交流ノイズ
に影響されることなく、増幅回路に生ずる直流的オフセ
ット電圧を補償する電磁流量計に関する。
に影響されることなく、増幅回路に生ずる直流的オフセ
ット電圧を補償する電磁流量計に関する。
イ−2.従 来 技 術 直流磁界の極性を周期的に反転させることによって磁
気誘導形流量測定するものにおいて、電極回路に生じる
障害直流電圧を補償する方法で、有効信号を、その都度
の逆極性でそれぞれ磁界が極性反転した後信号電圧をサ
ンプリング期間に亘ってサンプリングしかつ記憶し、サ
ンプリングされた標本値の差を形成し、またそれぞれの
サンプリング期間に後続の補償期間で信号電圧をサンプ
リングしかつ記憶することによって信号電圧に相対して
重畳される補償電圧を発生し、補償電圧によって信号電
圧を、補償期間内に、零値に補償しかつ次の補償期間ま
で保持する方法が特開昭57−146113号公報で公知であ
る。
気誘導形流量測定するものにおいて、電極回路に生じる
障害直流電圧を補償する方法で、有効信号を、その都度
の逆極性でそれぞれ磁界が極性反転した後信号電圧をサ
ンプリング期間に亘ってサンプリングしかつ記憶し、サ
ンプリングされた標本値の差を形成し、またそれぞれの
サンプリング期間に後続の補償期間で信号電圧をサンプ
リングしかつ記憶することによって信号電圧に相対して
重畳される補償電圧を発生し、補償電圧によって信号電
圧を、補償期間内に、零値に補償しかつ次の補償期間ま
で保持する方法が特開昭57−146113号公報で公知であ
る。
イ−3.本発明が解決しようとする問題点 しかし、実際の障害電圧は単純な直流とみなすことは
できず、励磁の半周期中にも無視できない大きな変動を
持っている。
できず、励磁の半周期中にも無視できない大きな変動を
持っている。
具体的には、 (1) 電極間には広い周波数範囲を持った電気化学的
ノイズが発生するが、この値は流体中のイオンの種類と
量、電極の材質および表面状態によってその大きさや周
波数成分が変化する。
ノイズが発生するが、この値は流体中のイオンの種類と
量、電極の材質および表面状態によってその大きさや周
波数成分が変化する。
(2) スラリー液体の場合には数ms〜数10ms幅のパル
ス状のノイズを生ずる場合もある。
ス状のノイズを生ずる場合もある。
(3) 計測管内の流速が3〜4m/s以上となると急激に
増加してくるランダムなノイズ(以下高速流体ノイズと
いう)も重大な障害ノイズとなる。このノイズの周波数
と振幅の関係の実測データの一例を第6図に示す。この
第6図より高速流体ノイズは広い周波数範囲のノイズの
集まりで、励磁電流の周波数付近の1〜数10Hz程度では
特に振幅が大きい事を示している。
増加してくるランダムなノイズ(以下高速流体ノイズと
いう)も重大な障害ノイズとなる。このノイズの周波数
と振幅の関係の実測データの一例を第6図に示す。この
第6図より高速流体ノイズは広い周波数範囲のノイズの
集まりで、励磁電流の周波数付近の1〜数10Hz程度では
特に振幅が大きい事を示している。
(4) 一方、電磁流量計を低消費電力化する目的のた
め励磁電流を小さくする傾向があり、信号電圧は流速1m
/sあたり10μv程度まで微小電圧化されているので、こ
のような微小電圧信号では流量信号に重畳する前記のよ
うな交流ノイズは無視できないものとなる。
め励磁電流を小さくする傾向があり、信号電圧は流速1m
/sあたり10μv程度まで微小電圧化されているので、こ
のような微小電圧信号では流量信号に重畳する前記のよ
うな交流ノイズは無視できないものとなる。
流量信号に、このような交流ノイズが重畳する場合
は、従来の技術のように補償期間内に信号電圧を零値に
補償する方法では増幅された出力に大きなバラツキを生
ずる。特に補償期間中にパルス状のノイズが重畳する場
合には非常に大きな出力の変動を生じるという問題点が
あった。
は、従来の技術のように補償期間内に信号電圧を零値に
補償する方法では増幅された出力に大きなバラツキを生
ずる。特に補償期間中にパルス状のノイズが重畳する場
合には非常に大きな出力の変動を生じるという問題点が
あった。
また従来の技術では入力段の差動増幅器と電極が直結
されている。このため、障害直流電圧によって差動増幅
器が飽和しないように、その増幅度を1倍〜10倍程度に
小さくしなければならない。そのため流速が1m/sあたり
10μV以下となる微小信号を扱う低消費電力の電磁流量
計では入力段の増幅度が不足するという問題点があっ
た。
されている。このため、障害直流電圧によって差動増幅
器が飽和しないように、その増幅度を1倍〜10倍程度に
小さくしなければならない。そのため流速が1m/sあたり
10μV以下となる微小信号を扱う低消費電力の電磁流量
計では入力段の増幅度が不足するという問題点があっ
た。
本発明の目的は、前記のようなランダムに変動し、か
つ大きな値のノイズが信号に重畳されても、増幅回路の
出力にバラツキが生じにくく、しかも低消費電力化され
た電磁流量計に有効な増幅度の大きな差動増幅器を用い
ることができるとともに差動増幅器及び次段の交流増幅
器(9)に生じる直流的オフセット電圧を補償する電磁
流量計を提案することである。
つ大きな値のノイズが信号に重畳されても、増幅回路の
出力にバラツキが生じにくく、しかも低消費電力化され
た電磁流量計に有効な増幅度の大きな差動増幅器を用い
ることができるとともに差動増幅器及び次段の交流増幅
器(9)に生じる直流的オフセット電圧を補償する電磁
流量計を提案することである。
ロ.発明の構成 ロ−1.問題点を解決するための手段 本発明は前記の問題点を解決するために、周期的に極
性が反転する直流磁界によって、電極間に生ずる有効信
号を磁界が正極性をとる期間と負極性をとる期間の各々
のサンプリング期間中に亘ってサンプリングしかつ記憶
し、サンプリングされた標本値の差を形成して出力信号
とし、またそれぞれのサンプリング期間に後続する補償
期間で前記信号電圧をサンプリングしかつ記憶すること
によって前記信号電圧に相対して重畳される補償電圧を
発生し、前記補償電圧によって前記信号電圧を、補償し
かつ次の補償期間まで保持するようにした電磁流量計に
おいて、補償期間における補償を補償前の値に対して60
%〜10%になるように補償回路の時定数を大きく定め、
電極間に生じる交流ノイズに影響されないようにするも
のである。
性が反転する直流磁界によって、電極間に生ずる有効信
号を磁界が正極性をとる期間と負極性をとる期間の各々
のサンプリング期間中に亘ってサンプリングしかつ記憶
し、サンプリングされた標本値の差を形成して出力信号
とし、またそれぞれのサンプリング期間に後続する補償
期間で前記信号電圧をサンプリングしかつ記憶すること
によって前記信号電圧に相対して重畳される補償電圧を
発生し、前記補償電圧によって前記信号電圧を、補償し
かつ次の補償期間まで保持するようにした電磁流量計に
おいて、補償期間における補償を補償前の値に対して60
%〜10%になるように補償回路の時定数を大きく定め、
電極間に生じる交流ノイズに影響されないようにするも
のである。
ロ−2.実 施 例 次に本発明の実施例について説明する。
第1図に内部が絶縁された管(1)が示され、2つの
励磁コイル(2a),(2b)によって管(1)の軸線に対
して垂直な磁界Hを生ずる。管(1)の内部に電極
(3),(4)が設けてあり、それらの電極(3),
(4)から導電性流体が磁界を横切る流速に比例した誘
導電圧を取り出すことができる。
励磁コイル(2a),(2b)によって管(1)の軸線に対
して垂直な磁界Hを生ずる。管(1)の内部に電極
(3),(4)が設けてあり、それらの電極(3),
(4)から導電性流体が磁界を横切る流速に比例した誘
導電圧を取り出すことができる。
励磁回路(5)は、制御回路(6)からのコントロー
ル信号P4に同期して、励磁電流を励磁コイル(2a),
(2b)に供給する 電極(3)と(4)はコンデンサ(C4),(C5)を介
して差動増幅器(7)の入力に接続されているため、電
極回路に生ずる障害直流電圧及びその緩慢な変動はコン
デンサ(C4),(C5)で阻止され、差動増幅器(7)に
は有効信号と、周波数の高いノイズのみが入力される。
ル信号P4に同期して、励磁電流を励磁コイル(2a),
(2b)に供給する 電極(3)と(4)はコンデンサ(C4),(C5)を介
して差動増幅器(7)の入力に接続されているため、電
極回路に生ずる障害直流電圧及びその緩慢な変動はコン
デンサ(C4),(C5)で阻止され、差動増幅器(7)に
は有効信号と、周波数の高いノイズのみが入力される。
差動増幅器(7)の出力は加算回路(8)の1つの入
力側に接続されており、加算回路(8)の出力側に増幅
度Aを有する増幅器(9)の入力側が接続されている。
力側に接続されており、加算回路(8)の出力側に増幅
度Aを有する増幅器(9)の入力側が接続されている。
増幅器(9)の出力側に、2つのサンプルアンドホー
ルド回路(10),(11)が並列に接続されている。簡単
にするためサンプルアンドホールド回路(10)は制御回
路(6)からの制御信号P2によって作動するスイッチ
(S2)とコンデンサ(C2)から成る。スイッチ(S2)が
ONすると、コンデンサ(C2)はと増幅器(9)の出力電
圧に等しい電圧に充電される。
ルド回路(10),(11)が並列に接続されている。簡単
にするためサンプルアンドホールド回路(10)は制御回
路(6)からの制御信号P2によって作動するスイッチ
(S2)とコンデンサ(C2)から成る。スイッチ(S2)が
ONすると、コンデンサ(C2)はと増幅器(9)の出力電
圧に等しい電圧に充電される。
スイッチ(S2)がOFFすると、コンデンサ(C2)に記
憶された標本値は次にスイッチ(S2)がONされるまでサ
ンプルアンドホールド回路(10)の出力側に供給されV1
となる。スイッチ(S2)がOFFした後コンデンサ(C2)
が放電するのを阻止するために、図示されていないイン
ピーダンス変換器をサンプルアンドホールド回路の後に
接続することができる。
憶された標本値は次にスイッチ(S2)がONされるまでサ
ンプルアンドホールド回路(10)の出力側に供給されV1
となる。スイッチ(S2)がOFFした後コンデンサ(C2)
が放電するのを阻止するために、図示されていないイン
ピーダンス変換器をサンプルアンドホールド回路の後に
接続することができる。
同様にしてサンプルアンドホールド回路(11)は制御
回路(6)からの制御信号P3によって作動するスイッチ
(S3)とコンデンサ(C3)から成る。コンデンサ(C3)
はスイッチ(S3)がONしている間に増幅器(9)の出力
電圧が等しい電圧に充電される。
回路(6)からの制御信号P3によって作動するスイッチ
(S3)とコンデンサ(C3)から成る。コンデンサ(C3)
はスイッチ(S3)がONしている間に増幅器(9)の出力
電圧が等しい電圧に充電される。
スイッチ(S3)がOFFすると、コンデンサ(C3)に記
憶された充電電圧は次に(S3)がONするまでサンプルア
ンドハールド回路(11)の出力側に供給されV2となる。
この場合もインピーダンス変換器は図示されていない。
憶された充電電圧は次に(S3)がONするまでサンプルア
ンドハールド回路(11)の出力側に供給されV2となる。
この場合もインピーダンス変換器は図示されていない。
2つのサンプルアンドホールド回路(10),(11)の
出力側は減算回路(12)の2つの入力側に接続されてお
り、減算回路(12)の出力側(13)にサンプルアンドホ
ールド回路(10),(11)で記憶された標本値V1及びV2
の差に相対する信号V3が生ずる。出力信号V3は管(1)
内の流速に対する測定信号を形成している。
出力側は減算回路(12)の2つの入力側に接続されてお
り、減算回路(12)の出力側(13)にサンプルアンドホ
ールド回路(10),(11)で記憶された標本値V1及びV2
の差に相対する信号V3が生ずる。出力信号V3は管(1)
内の流速に対する測定信号を形成している。
増幅器(9)の出力側には制御回路(6)からの制御
信号P1によって開閉するスイッチ(S1)が接続されてい
て、さらに抵抗(R1)、コンデンサ(C1)及び演算増幅
器(14)から成る積分回路(15)が接続されている。積
分回路(15)の出力側は加算回路(8)の第2の入力側
に接続されている。
信号P1によって開閉するスイッチ(S1)が接続されてい
て、さらに抵抗(R1)、コンデンサ(C1)及び演算増幅
器(14)から成る積分回路(15)が接続されている。積
分回路(15)の出力側は加算回路(8)の第2の入力側
に接続されている。
第1図の各部の波形を第2図の線図P4,P2,P3,P1,
I,e1,e4,e2に示す。
I,e1,e4,e2に示す。
第2図の期間TMは全体の測定サイクルを示し、この測
定サイクルはコイル(2a),(2b)によって生じる交番
磁界の周期に等しく、時点t0,t1,t2,t3,t4,t5で開始す
る6つの時間部分T1,T2,T3,T4,T5,T6に分割されてい
る。
定サイクルはコイル(2a),(2b)によって生じる交番
磁界の周期に等しく、時点t0,t1,t2,t3,t4,t5で開始す
る6つの時間部分T1,T2,T3,T4,T5,T6に分割されてい
る。
時間部分T6は次の測定サイクルの開始時期t0'に一致
する時点t6で終了する。これに相応する方法でT1',T2',
T3',T4',T5',T6'とその終了時間t1',t2',t3',t4',t5',t
6'とを有する後続の測定サイクルの時間部分が示されて
いる。
する時点t6で終了する。これに相応する方法でT1',T2',
T3',T4',T5',T6'とその終了時間t1',t2',t3',t4',t5',t
6'とを有する後続の測定サイクルの時間部分が示されて
いる。
線図P4,P3,P2,P1は制御回路(6)から生ずる制御信
号を示し、この制御信号は信号値1かまたは信号値0を
有する。
号を示し、この制御信号は信号値1かまたは信号値0を
有する。
スイッチ(S1),(S2),(S3)に加わる制御信号が
P1,P2,P3の場合、信号値1はスイッチのON状態を示し、
信号値0はスイッチのOFF状態を示す。
P1,P2,P3の場合、信号値1はスイッチのON状態を示し、
信号値0はスイッチのOFF状態を示す。
励磁回路(5)に供給される制御信号P4が時間部分
T1,T2,T3の間、信号値1を保つとき直流の励磁電流が線
図Iのようにプラスの方向に流れる。
T1,T2,T3の間、信号値1を保つとき直流の励磁電流が線
図Iのようにプラスの方向に流れる。
一方、時間部分T4,T5,T6の間、制御信号P4が信号値0
を保つとき、励磁電流Iはマイナス方向にコイル(2
a),(2b)に流れる。
を保つとき、励磁電流Iはマイナス方向にコイル(2
a),(2b)に流れる。
磁界Hは電流Iと同じ時間変化を持つ。サンプルアン
ドホールド回路(10)のスイチ(S2)は制御信号P2によ
ってそれぞれの測定サイクルに時間部分T2の期間に亘っ
てONする。
ドホールド回路(10)のスイチ(S2)は制御信号P2によ
ってそれぞれの測定サイクルに時間部分T2の期間に亘っ
てONする。
そのため、サンプルアンドホールド回路(10)は増幅
器の出力電圧を磁界Hのプラスの周期の中間部分を標本
化し、これを記憶する。
器の出力電圧を磁界Hのプラスの周期の中間部分を標本
化し、これを記憶する。
サンプルアンドホールド回路(11)のスイッチ(S3)
は制御信号P3によってそれぞれの測定サイクルに時間部
分T5の期間に亘ってONする。
は制御信号P3によってそれぞれの測定サイクルに時間部
分T5の期間に亘ってONする。
そのためサンプルアンドホールド回路(11)は増幅器
(9)の出力電圧磁界Hのマイナスの周期の中間部分を
標本化し、これを記憶する。
(9)の出力電圧磁界Hのマイナスの周期の中間部分を
標本化し、これを記憶する。
積分回路(15)のスイッチ(S1)は制御信号P1によっ
て、それぞれの測定サイクルに時間部分T3とT6の期間に
亘ってONされる。
て、それぞれの測定サイクルに時間部分T3とT6の期間に
亘ってONされる。
スイッチ(S1)がONされた場合、増幅器(9)の出力
側から積分回路(15)と加算回路(8)とを介して増幅
器(9)の入力側に閉ループ調整回路(16)が形成され
る。
側から積分回路(15)と加算回路(8)とを介して増幅
器(9)の入力側に閉ループ調整回路(16)が形成され
る。
この閉ループ調整回路(16)においてスイッチ(S1)
がONされる時点t2からスイッチ(S1)がOFFする時点t3
までの間、積分回路(15)はコンデサ(C1)の容量C1と
抵抗(R1)の抵抗値R1の積C1×R1の時定数で増幅器
(9)の出力電圧e4を積分する。
がONされる時点t2からスイッチ(S1)がOFFする時点t3
までの間、積分回路(15)はコンデサ(C1)の容量C1と
抵抗(R1)の抵抗値R1の積C1×R1の時定数で増幅器
(9)の出力電圧e4を積分する。
積分回路(15)の出力は第2図の線図e2に示すように
プラス極性のE2(t2)からマイナス極性のE2(t3)に変
化して補償電圧E2(t3)を生ずる。
プラス極性のE2(t2)からマイナス極性のE2(t3)に変
化して補償電圧E2(t3)を生ずる。
この補償電圧E2(t3)は差動増幅器(7)の出力電圧
e1と逆の極性で、大きさはe1に対して1より小さい一定
の比率を持った値となる。
e1と逆の極性で、大きさはe1に対して1より小さい一定
の比率を持った値となる。
このe2の変化に伴って増幅器(9)の出力電圧e4は指
数関数的に減少し、時点t3では時点t2の値E4(t2)に対
して一定の比率を持ったE4(t3)となる。
数関数的に減少し、時点t3では時点t2の値E4(t2)に対
して一定の比率を持ったE4(t3)となる。
この様子を第2図の線図e4に示す。
スイッチ(S1)がOFFした後、積分回路(15)はホー
ルド状態となり、前記補償電圧E2(t3)は時間部分T4,T
5に亘って記憶される。
ルド状態となり、前記補償電圧E2(t3)は時間部分T4,T
5に亘って記憶される。
この記憶された補償電圧は加算回路(8)で連続的に
その都度供給される信号電圧e1に加算される。
その都度供給される信号電圧e1に加算される。
スイッチ(S1)がOFFした後、時間部分T4において励
磁電流Iの磁性がマイナス極性となる差動増幅器(7)
の出力電圧e1もマイナス極性の値−E1となる。
磁電流Iの磁性がマイナス極性となる差動増幅器(7)
の出力電圧e1もマイナス極性の値−E1となる。
次にスイッチ(S1)が再びONする時間部分T6の間に増
幅器(9)の出力電圧e4は時間部分T4の場合と同様に指
数関数的に減少し、積分回路(15)は時点t3の値E
2(t3)とは逆極性の補償電圧E2(t6)を生じる。
幅器(9)の出力電圧e4は時間部分T4の場合と同様に指
数関数的に減少し、積分回路(15)は時点t3の値E
2(t3)とは逆極性の補償電圧E2(t6)を生じる。
この時間部分T1〜T6において補償サイクルの1周期TM
を形成する。
を形成する。
以上の閉ループ調整回路の動作を数式を用いて、以下
に詳しく説明する。
に詳しく説明する。
スイッチ(S1)がONすると積分回路(15)はC1×R1の
時定数で増幅器(9)の出力e4を積分し、時点t2でプラ
ス極性であった積分回路(15)の出力E2(t2)は時点t2
ではマイナス極性のE2(t3)となる。この関係は、 E2(t3)=E2(t2)・X−E1(1−X) ……(1) で表される。ここで X=ε−(A/C1・R1)・T3 ……(2) である。
時定数で増幅器(9)の出力e4を積分し、時点t2でプラ
ス極性であった積分回路(15)の出力E2(t2)は時点t2
ではマイナス極性のE2(t3)となる。この関係は、 E2(t3)=E2(t2)・X−E1(1−X) ……(1) で表される。ここで X=ε−(A/C1・R1)・T3 ……(2) である。
増幅器(9)の出力電圧e4は差動増幅器(7)の出力
電圧e1と積分回路(15)の出力電圧e2を加算回路(8)
で加算した値e3を増幅度A倍の増幅器(9)で増幅した
値であるためe4 =A・e3 =A・(e1+e2) ……(3) で表される。(3)式のe2に式を代入すると時点t3にお
ける増幅器(9)の出力電圧E4(t3)が求められる。
電圧e1と積分回路(15)の出力電圧e2を加算回路(8)
で加算した値e3を増幅度A倍の増幅器(9)で増幅した
値であるためe4 =A・e3 =A・(e1+e2) ……(3) で表される。(3)式のe2に式を代入すると時点t3にお
ける増幅器(9)の出力電圧E4(t3)が求められる。
E4(t3)=A・{E1+E2(t2)・X−E1(1−X)} =A・{E2(t2)+e1}・X (3)式よりE4(t2)=A・{E1+E2(t2)}であるか
ら E4(t3)=E4(t2)・X ……(4) となる。つまり、時点t3におけるe4の値E4(t3)は、時
点t2におけるe4の値E4(t3)にXを掛けた値に等しい。
ら E4(t3)=E4(t2)・X ……(4) となる。つまり、時点t3におけるe4の値E4(t3)は、時
点t2におけるe4の値E4(t3)にXを掛けた値に等しい。
次に時間部分T4において、励磁電流Iがプラス極性か
らマイナス極性に変化すると、差動増幅器(7)の出力
e1も−E1に変化する。
らマイナス極性に変化すると、差動増幅器(7)の出力
e1も−E1に変化する。
励磁電流が定常状態に達した時点t4における、増幅器
(9)の出力E4(t4)は E4(t4)=A・(e1+e2) ……(5) である。時点t4ではe1=E1であり、補償電圧e2は(1)
式で表される時点t3の値E2(t3)が保持されているため
(5)式に代入すると E4(t4)=A・{−E1+E2(t2)・X−E1・ (1−X)} =−2・A・E1+A・{E1+E2(t2)}・X……(6) となる。A・{E1+E2(t2)}E4(t2)であるから E4(t4)=−2・A・E1+E4(t2)・X ……(7) となる。定常状態では増幅器(9)の出力の正負の値は
等しくE4(t2)=−E4(t4)であるから、 E4(t4)=−2・A・E1−E4(t4)・X ∴E4(t4)=−2・A/(1+X)・E1 ……(8) となる。(8)式から正負両極性の出力を持つ閉ループ
調整回路(16)の増幅度Gを一般的な形で表すと G=e4/e1=(2・A)/(1+X) ……(9) となる。
(9)の出力E4(t4)は E4(t4)=A・(e1+e2) ……(5) である。時点t4ではe1=E1であり、補償電圧e2は(1)
式で表される時点t3の値E2(t3)が保持されているため
(5)式に代入すると E4(t4)=A・{−E1+E2(t2)・X−E1・ (1−X)} =−2・A・E1+A・{E1+E2(t2)}・X……(6) となる。A・{E1+E2(t2)}E4(t2)であるから E4(t4)=−2・A・E1+E4(t2)・X ……(7) となる。定常状態では増幅器(9)の出力の正負の値は
等しくE4(t2)=−E4(t4)であるから、 E4(t4)=−2・A・E1−E4(t4)・X ∴E4(t4)=−2・A/(1+X)・E1 ……(8) となる。(8)式から正負両極性の出力を持つ閉ループ
調整回路(16)の増幅度Gを一般的な形で表すと G=e4/e1=(2・A)/(1+X) ……(9) となる。
またXの意味を考えると(4)式より X=(E4(t3)/(E4(t2)) ……(10) となり、Xは閉ループ調整回路(16)による補償の程度
を現す係数として用いると便利である。
を現す係数として用いると便利である。
このXをパラメータとする時間部分T3における増幅器
(9)の出力電圧e4の時間的な動作を第8図に示す。
(9)の出力電圧e4の時間的な動作を第8図に示す。
従来の技術の特開昭57−146113号公報では、時間部分
T5の記憶値に対してT3の記憶値を加えて増幅器(9)の
出力電圧e4を2倍にする事を目的の1つとするため、時
間部分T3の出力値を可能な限り早く零値に補償する事を
条件としている。このため、Xの値は第8図から考案す
るに10-6〜10-30といった小さな値となる。
T5の記憶値に対してT3の記憶値を加えて増幅器(9)の
出力電圧e4を2倍にする事を目的の1つとするため、時
間部分T3の出力値を可能な限り早く零値に補償する事を
条件としている。このため、Xの値は第8図から考案す
るに10-6〜10-30といった小さな値となる。
これに対して本発明はX=0.6〜0.1を最適とするもの
である。
である。
次にXを0.1から0.6にする事の効果を説明するため補
償期間である時間部分T3'の最終期間に単発のパルス状
ノイズが差動増幅器(7)の出力e1に重畳した場合を考
える(第2図参照)。
償期間である時間部分T3'の最終期間に単発のパルス状
ノイズが差動増幅器(7)の出力e1に重畳した場合を考
える(第2図参照)。
第2図の時間部分をT3を中心とする前後の拡大図を第
3図に示す。
3図に示す。
第3図の線図e1は第2図の場合と同じで差動増幅器
(7)の出力であり、これにパルス状のノイズが重畳し
た様子を示している。
(7)の出力であり、これにパルス状のノイズが重畳し
た様子を示している。
時点t2'からTχ1後の時点taにパルス幅Tχ2のノ
イズが重畳し、ノイズが終了する時点tbからt3'までの
時間幅はTx3である。
イズが重畳し、ノイズが終了する時点tbからt3'までの
時間幅はTx3である。
このノイズとビーク値enは差動増幅器(7)のプラス
極性の出力電圧E1に等しいとする。
極性の出力電圧E1に等しいとする。
スイッチ(S1)がONする瞬間の時点t2'における増幅
器(9)の出力をE4a、積分回路(15)の出力をE2aとす
る。
器(9)の出力をE4a、積分回路(15)の出力をE2aとす
る。
スイッチ(S1)がONした後、積分回路(15)はC1・R1
の時定数で増幅器(9)の出力を積分し、時点taにおけ
る積分回路(15)の出力e2の値をE2aとすると、E2aは
(1)式と同様に E2b=E2a・X1−E1・(1−X1) ……(11) となる。ここで X1=ε−(A/C1・R1)Tx1 ……(12) である。これは積分時間がT3からTχ1に変わった以外
(2)式のXと同じである。
の時定数で増幅器(9)の出力を積分し、時点taにおけ
る積分回路(15)の出力e2の値をE2aとすると、E2aは
(1)式と同様に E2b=E2a・X1−E1・(1−X1) ……(11) となる。ここで X1=ε−(A/C1・R1)Tx1 ……(12) である。これは積分時間がT3からTχ1に変わった以外
(2)式のXと同じである。
補償電圧がE2bになると、この時点taにおける増幅器
(9)の出力e4の値E4bは E4b=A・(E1+E2b)で現される。
(9)の出力e4の値E4bは E4b=A・(E1+E2b)で現される。
この時点taで差動増幅器(7)の出力がノイズのピー
ク値に相応するeNだけ増加した場合、積分回路(15)の
出力e2は瞬間的には変化せずE2bのままである。
ク値に相応するeNだけ増加した場合、積分回路(15)の
出力e2は瞬間的には変化せずE2bのままである。
このためノイズが重畳した後の増幅器(9)の出力E4
cはE4bに対しノイズのピーク値をA倍したA・eNだけを
増加する。したがって E4c=E4b+A・eN =A・(E1+E2b+eN) ……(13) となる。
cはE4bに対しノイズのピーク値をA倍したA・eNだけを
増加する。したがって E4c=E4b+A・eN =A・(E1+E2b+eN) ……(13) となる。
ノイズが重畳している時間部分Tχ2では積分回路
(15)はC1・R1の時定数でこのノイズを含めた増幅器
(9)の出力を積分し、時点tbにおける積分回路(15)
の出力E2cは(1)式と同様に次のようになる。
(15)はC1・R1の時定数でこのノイズを含めた増幅器
(9)の出力を積分し、時点tbにおける積分回路(15)
の出力E2cは(1)式と同様に次のようになる。
E2c=E2b・X2−(E1+eN)・(1−X2) ……(14) ここで X2=ε−(A/C1・R1)・Tx2 ……(15) である。これは積分時間がT3からTχ2に変わった以外
(2)式のXと同じである。
(2)式のXと同じである。
補償電圧がE2cとなると、この時点tbにおける増幅器
(9)の出力E4dは差動増幅器が発生するE1+eNと補償
電圧E2cの合計を増幅器(9)の増幅度Aで増幅したも
のであるため E4d=A・(E1+eN+E2c) ……(16) で表される。
(9)の出力E4dは差動増幅器が発生するE1+eNと補償
電圧E2cの合計を増幅器(9)の増幅度Aで増幅したも
のであるため E4d=A・(E1+eN+E2c) ……(16) で表される。
この時点tbでノイズが消滅しても積分回路(15)の出
力は瞬間的には変化せずE2cのままである。
力は瞬間的には変化せずE2cのままである。
このためノイズ消滅後の増幅器(9)の出力E4eはE4d
においてノイズ分が減少したものに相応するためE4cは E4e=A・(E1+E2c) ……(17) に減少する。
においてノイズ分が減少したものに相応するためE4cは E4e=A・(E1+E2c) ……(17) に減少する。
時間部分Tχ3に亘って積分回路(15)はノイズの無
い信号分だけに相応する増幅器(9)の出力を積分し、
時点t3'ではE2dとなる。
い信号分だけに相応する増幅器(9)の出力を積分し、
時点t3'ではE2dとなる。
E2d=E2c・X3−E1・(1−X3) ……(18) で表される。このX3は X3=ε−(A/C1・R1)Tx3 ……(19) である。
これは積分時間T3からTχ3に変わった以外は(2)
式のXと同じである。
式のXと同じである。
補償電圧がE2dとなると、この時点t3'における増幅器
(9)の出力E4fは E4f=A・(E1+E2d) ……(20) となる。
(9)の出力E4fは E4f=A・(E1+E2d) ……(20) となる。
時刻t3'にスイッチ(S1)がOFFした後、時間部分T4'
において励磁電流Iの極性がマイナスに反転すると差動
増幅器(7)の出力e1もマイナス極性の−E1に反転す
る。
において励磁電流Iの極性がマイナスに反転すると差動
増幅器(7)の出力e1もマイナス極性の−E1に反転す
る。
一方積分回路(15)の出力は補償電圧E2dに保持され
るため、時点t4'における増幅器(9)の出力電圧E4(t
4)は E4(t4')=A・(−E1+E2d) ……(21) となる。
るため、時点t4'における増幅器(9)の出力電圧E4(t
4)は E4(t4')=A・(−E1+E2d) ……(21) となる。
この値が励磁の後半周期に対応した求める出力電圧で
あるが、ノイズが重畳しなかった場合の値E4(t4)に比
べて誤差を持つ。
あるが、ノイズが重畳しなかった場合の値E4(t4)に比
べて誤差を持つ。
このE4(t4)とE4(t4')の比率を K=E4(t4')/E4(t4) ……(22) とすると、このKは単発ノイズの影響度を表すのに利用
できる。このKほ正しい出力電圧に対するノイズが重畳
した次の半周期における出力電圧の倍率を表す。
できる。このKほ正しい出力電圧に対するノイズが重畳
した次の半周期における出力電圧の倍率を表す。
第9図は単発ノイズの影響がXの値によって変化する
事を前記Kを用いて表したものである。
事を前記Kを用いて表したものである。
この第9図は0.6〜10-5の範囲のKに対して、(11)
式〜(22)式までの計算を用いてシミュレーションを行
なった結果である。
式〜(22)式までの計算を用いてシミュレーションを行
なった結果である。
またシミュレーションの条件は、スイッチ(S1)がON
する補償時間間隔T3'=10msとし、単発ノイズの時間幅T
x2=1ms,そして単発ノイズのピーク値を入力信号である
差動増幅器(7)の出力電圧に等しくeN=E1とした。ま
たノイズが重畳する時間を以下のように2種類とした。
する補償時間間隔T3'=10msとし、単発ノイズの時間幅T
x2=1ms,そして単発ノイズのピーク値を入力信号である
差動増幅器(7)の出力電圧に等しくeN=E1とした。ま
たノイズが重畳する時間を以下のように2種類とした。
1,Tχ3=0ms,tχ1=9ms 2,Tχ3=0.2ms,Tχ1=8.8ms この第9図よりTχ3=0及びTχ3=0.2msの2つ
の条件とともにXが小さくなるのに逆比例して、ノイズ
の影響度Kは大きくなっている。特にTχ3=0つまり
時間部分T3'の完全な最終時期にノイズが重畳するとK
の増加の傾向が大となっている。本発明のようにX=0.
6〜0.1とすれば、上記のノイズの影響度Kは1.1程度以
下であるが、公知の特開昭57−146113号公報のように補
償時間間隔である時間部分T3'の間には完全に零値に補
償する目的では、第8図の傾向から考えてもX=10-4以
下とする必要があり、ノイズの影響により出力は第9図
で見るように1.3から1.4倍となる。
の条件とともにXが小さくなるのに逆比例して、ノイズ
の影響度Kは大きくなっている。特にTχ3=0つまり
時間部分T3'の完全な最終時期にノイズが重畳するとK
の増加の傾向が大となっている。本発明のようにX=0.
6〜0.1とすれば、上記のノイズの影響度Kは1.1程度以
下であるが、公知の特開昭57−146113号公報のように補
償時間間隔である時間部分T3'の間には完全に零値に補
償する目的では、第8図の傾向から考えてもX=10-4以
下とする必要があり、ノイズの影響により出力は第9図
で見るように1.3から1.4倍となる。
ノイズが時間部分T3'の最終時期に重畳した場合Xを1
0-2程度以下の値に小さくすると増幅器(9)の出力e4
はノイズを含んだ状態で零値に補償される。したがっ
て、補償電圧E2dとしてはノイズ分だけの誤差を持つ。
このたむ励磁電流の極性が反転した後の時間部分T4,T5
では誤差を持った補償電圧E2dによって補償されるため
第9図で明らかなように大きな誤差を持つことになる。
なお、Xの値が変わると(6)式で表される閉ループ調
整回路(16)の増幅度は変化するが、第9図ではこの変
化は補正されている。
0-2程度以下の値に小さくすると増幅器(9)の出力e4
はノイズを含んだ状態で零値に補償される。したがっ
て、補償電圧E2dとしてはノイズ分だけの誤差を持つ。
このたむ励磁電流の極性が反転した後の時間部分T4,T5
では誤差を持った補償電圧E2dによって補償されるため
第9図で明らかなように大きな誤差を持つことになる。
なお、Xの値が変わると(6)式で表される閉ループ調
整回路(16)の増幅度は変化するが、第9図ではこの変
化は補正されている。
このため、縦軸の値は一定の増幅度の条件においてX
の変化に対するKの変動を示している。
の変化に対するKの変動を示している。
次に一般的なランダムなノイズが流量信号に重畳した
場合を考える。
場合を考える。
第4図は第2図と同じく、第1図における各部の出力
信号を示しているが、第4図ではスイッチ(S1)がONす
る時間部分T3',T6',T3',T6'……の各期間にランダムの
ノイズが重畳した場合を表している。
信号を示しているが、第4図ではスイッチ(S1)がONす
る時間部分T3',T6',T3',T6'……の各期間にランダムの
ノイズが重畳した場合を表している。
なお上記のようなノイズは全ての期間に重畳するもの
であるが、ここでは補償期間(T3又はT6)に重畳したノ
イズによって補償動作が影響を受ける程度を検討してい
るため、第4図では時間部分T3,T6に重畳するノイズだ
けを示して、その他の期間に重畳したノイズは省略して
ある。
であるが、ここでは補償期間(T3又はT6)に重畳したノ
イズによって補償動作が影響を受ける程度を検討してい
るため、第4図では時間部分T3,T6に重畳するノイズだ
けを示して、その他の期間に重畳したノイズは省略して
ある。
第5図は第4図においてノイズが重畳した時間部分T3
及びT6の前後を拡大したものである。
及びT6の前後を拡大したものである。
差動増幅器(7)の出力電圧e1は時間部分T2では信号
分のみでその値はE1であるが、時間部分T3は50の等しい
時間幅の小時間部分T1-1,T1-2,T1-3,……T1-50,に分割
されそれぞれの小時間部分にパルスのノイズが重畳して
いる。
分のみでその値はE1であるが、時間部分T3は50の等しい
時間幅の小時間部分T1-1,T1-2,T1-3,……T1-50,に分割
されそれぞれの小時間部分にパルスのノイズが重畳して
いる。
つまり、時間部分T1-1ではE1にT1-1の間中一定の波高
値N1-1のノイズが重畳し、次の小時間部分T1-2ではE1に
T1-2の間中マイナス極性で一定の波高値N1-2のノイズが
重畳しているとする。
値N1-1のノイズが重畳し、次の小時間部分T1-2ではE1に
T1-2の間中マイナス極性で一定の波高値N1-2のノイズが
重畳しているとする。
以下同様に小時間部分T1-3,T1-4,……T1-50では各々
その期間中一定の値のノイズN1-3,N1-4……1-50が重畳
している。
その期間中一定の値のノイズN1-3,N1-4……1-50が重畳
している。
次に第5図の時間部分T6では時間部分T3における小時
間部分T1-1,T1-2,……T1-50をT2-1,T2-2,……T2-50に置
き換え、そこに重畳するノイズのピーク値をN2-1,N2-2,
……N2-50に置き換えたものである。
間部分T1-1,T1-2,……T1-50をT2-1,T2-2,……T2-50に置
き換え、そこに重畳するノイズのピーク値をN2-1,N2-2,
……N2-50に置き換えたものである。
この時間部分T1〜T6で1周期の補償サイクルTMを形成
する。
する。
第5図の時間部分T3'T6'も同様にT3-1,T3-2,……T
3-50及びT6−1,T6−2,……T6−50の小時間部分があり、
この小時間部分に重畳するランダムに変動するノイズの
ピーク値N3-1,N3-2,……N3-50及びN4-1,N4-2,……N4-50
とする。この時間部分T1'T6'も1周期がTMである補償サ
イクルである。
3-50及びT6−1,T6−2,……T6−50の小時間部分があり、
この小時間部分に重畳するランダムに変動するノイズの
ピーク値N3-1,N3-2,……N3-50及びN4-1,N4-2,……N4-50
とする。この時間部分T1'T6'も1周期がTMである補償サ
イクルである。
このシミュレーションでは以上のような1周期間をTM
とする補償サイクルを50周期とした。
とする補償サイクルを50周期とした。
このため小時間部分は全体で50×50×20=5000個であ
りすべて等しい時間幅である。
りすべて等しい時間幅である。
一方小時間部分に重畳するノイズも5000個であり、そ
のピーク値N1-1,N1-2,……N1-50,N2-1……N2-50さらにN
100-1,N100-2,……N100-50,は本発明の目的とする使用
条件において差動増幅器(7)の出力に生じた変動を各
時間部分T3,T6,T3',T6',……に相応した部分で各々50回
でづつサンプリングしたものである。
のピーク値N1-1,N1-2,……N1-50,N2-1……N2-50さらにN
100-1,N100-2,……N100-50,は本発明の目的とする使用
条件において差動増幅器(7)の出力に生じた変動を各
時間部分T3,T6,T3',T6',……に相応した部分で各々50回
でづつサンプリングしたものである。
具体的には補償時間間隔であるかく時間部分T3,T6,
T3',T6',……を10msとしたため、小時間部分は各々0.2m
sである。
T3',T6',……を10msとしたため、小時間部分は各々0.2m
sである。
ノイズの重畳による差動増幅器(7)のランダムに変
動する出力電圧を10msの時間部分に亘って0.2msごとに
正規化した全部で5000個のデータとして、これを1組の
ノイズモデルとしてシミュレーションに用いたものであ
るため、得られた結果は実際の電子回路の動作とまった
く同一と見なすことができる。
動する出力電圧を10msの時間部分に亘って0.2msごとに
正規化した全部で5000個のデータとして、これを1組の
ノイズモデルとしてシミュレーションに用いたものであ
るため、得られた結果は実際の電子回路の動作とまった
く同一と見なすことができる。
以上のシミュレーションの方法を説明する。
第5図の時点tにおいてスイッチ(S1)がONすると同
時にノイズが重畳し差動増幅器(7)の出力はE1+N1-1
となるが、積分回路(15)の出力e2は瞬間的には変化せ
ずE2-0のままであり、増幅器(9)の出力e4は E4-1=A・(E1+N1-1+E2-0) ……(23) となる。
時にノイズが重畳し差動増幅器(7)の出力はE1+N1-1
となるが、積分回路(15)の出力e2は瞬間的には変化せ
ずE2-0のままであり、増幅器(9)の出力e4は E4-1=A・(E1+N1-1+E2-0) ……(23) となる。
積分回路(15)はC1・R1の時定数で増幅器(9)の出
力を積分し、時点t2-1におけるt2の値をE2-1とすると E2-1=E2-0・Xa−(E1+N1-1)・(1−Xa)……(24) となる。ここで Xa=ε−(A/C1・R1・)Ta ……(25) である。ここでは積分時間がT3から各小時間部分の時間
幅Taに変わった以外(2)式のXと同じである。
力を積分し、時点t2-1におけるt2の値をE2-1とすると E2-1=E2-0・Xa−(E1+N1-1)・(1−Xa)……(24) となる。ここで Xa=ε−(A/C1・R1・)Ta ……(25) である。ここでは積分時間がT3から各小時間部分の時間
幅Taに変わった以外(2)式のXと同じである。
積分回路(15)の出力がE2-0からE2-1に変化したこと
による時点t2-1における増幅器(9)の出力e4の値E4-2
は E4-2=A・(E1+N1-1+E2-1) ……(26) となる。次に同じ時点t2-1において瞬間的にノイズのピ
ーク値がN1-1からN1-2に切換っても積分器の出力は変化
せずE2-1のままである。
による時点t2-1における増幅器(9)の出力e4の値E4-2
は E4-2=A・(E1+N1-1+E2-1) ……(26) となる。次に同じ時点t2-1において瞬間的にノイズのピ
ーク値がN1-1からN1-2に切換っても積分器の出力は変化
せずE2-1のままである。
したがってe4の値E4-3は(26)式のE4-2においてN1-1
をN1-2に置き換えたものとなる。
をN1-2に置き換えたものとなる。
E4-3=A・(E1+N1-2+E2-1) ……(27) ただしN1-2は第5図のように負の値である。
次の小時間部分T1-2,では積分回路(15)はC1・R1の
時定数で増幅器(9)の出力を積分し、時点t2-2におけ
るt2の値をE2-2とすると E2-2=E2-1・Xa−(E1+N1-2)・(1−Xa)……(28) となる。
時定数で増幅器(9)の出力を積分し、時点t2-2におけ
るt2の値をE2-2とすると E2-2=E2-1・Xa−(E1+N1-2)・(1−Xa)……(28) となる。
この変化に伴う時点t2-2における増幅器(9)の出力
e4の値E4-4は E4-4=A・(E1+N1-2+E2-2) ……(29) となる。
e4の値E4-4は E4-4=A・(E1+N1-2+E2-2) ……(29) となる。
以下同様に小時間部分ごとにノイズの影響を計算して
いくことにより、励磁電流の極性が切換わった後のノイ
ズの無い時点t4(第4図参照)における増幅器(9)の
出力E4(t4)を求めることができる。
いくことにより、励磁電流の極性が切換わった後のノイ
ズの無い時点t4(第4図参照)における増幅器(9)の
出力E4(t4)を求めることができる。
この方法は単発ノイズの影響を解析した方法と同じで
ある。またこのE4(t4)は時間部分T3に重畳したノイズ
の影響によって誤差を生じた値である。
ある。またこのE4(t4)は時間部分T3に重畳したノイズ
の影響によって誤差を生じた値である。
以上と同じ手順で補償サイクルTMの後半において時間
部分T6に重畳したノイズN2-1,N2-2……N2-50の影響を受
けた、次の補償サイクルTM'の前半の値E4(t1')を求め
ることができる。
部分T6に重畳したノイズN2-1,N2-2……N2-50の影響を受
けた、次の補償サイクルTM'の前半の値E4(t1')を求め
ることができる。
以下同様に各半周期ごとに全50周期に亘ってノイズの
影響を受けた出力を全部で100個の出力として求める事
ができる。
影響を受けた出力を全部で100個の出力として求める事
ができる。
なお各補償時間間隔T3,T6,T3',T6'……に重畳する各
々50個ずつのノイズのパターンはすべて異なるため、そ
の影響をうけた各半周期ごとの出力電圧の値もすべて異
なる。
々50個ずつのノイズのパターンはすべて異なるため、そ
の影響をうけた各半周期ごとの出力電圧の値もすべて異
なる。
以上の計算は一見複雑であるが、コンピュータにより
プログラム化すれば計算は非常に容易である。
プログラム化すれば計算は非常に容易である。
以上求めた100個の出力に対して前半周期の50個はそ
のままの値として、後半周期の50個は1倍して符号を反
転させた。これは第1図のサンプルアンドホールド回路
(10),(11)及び減算回路(12)の処理と等価にする
ためである。こうして求めた100個の出力は半周期ご
と、つまり1出力ごとに変動しているためバラツキの標
準偏差1σをノイズの影響として用いた。
のままの値として、後半周期の50個は1倍して符号を反
転させた。これは第1図のサンプルアンドホールド回路
(10),(11)及び減算回路(12)の処理と等価にする
ためである。こうして求めた100個の出力は半周期ご
と、つまり1出力ごとに変動しているためバラツキの標
準偏差1σをノイズの影響として用いた。
第10図はこの影響度を示すもので、横軸(2)式で表
されるXで、縦軸は前記バラツキの標準偏差の1σであ
る。
されるXで、縦軸は前記バラツキの標準偏差の1σであ
る。
この第10図より、Xが小さくなるのに逆比例して補償
ループ出力のバラツキが大きくなることを示している。
ループ出力のバラツキが大きくなることを示している。
なおXが変わると(9)式で表される閉ループ調整回
路(16)の増幅度は変化するが、第10図ではこの変化は
補正されている。
路(16)の増幅度は変化するが、第10図ではこの変化は
補正されている。
したがって、第10図は一定の増幅度の条件において、
Xを変化させた場合の出力のバラツキが変化する様子を
示している。またこのシミュレーションに用いたノイズ
は、本発明の目的とする使用条件における差動増幅器
(7)の出力変動をサンプリングした5000個の出力であ
り、これを1組のノイズモデルとして0.6〜1×10-15の
範囲のXに対する全てのシミュレーションに用いた。ま
たこのシミュレーションはスイッチ(S1)がONする時間
部分T3,T6のみにノイズを重畳させ、スイッチ(S2)又
は(S3)がONして流量信号を記憶する時間部分T2,T5に
は信号分のみでノイズは重畳させなかった。
Xを変化させた場合の出力のバラツキが変化する様子を
示している。またこのシミュレーションに用いたノイズ
は、本発明の目的とする使用条件における差動増幅器
(7)の出力変動をサンプリングした5000個の出力であ
り、これを1組のノイズモデルとして0.6〜1×10-15の
範囲のXに対する全てのシミュレーションに用いた。ま
たこのシミュレーションはスイッチ(S1)がONする時間
部分T3,T6のみにノイズを重畳させ、スイッチ(S2)又
は(S3)がONして流量信号を記憶する時間部分T2,T5に
は信号分のみでノイズは重畳させなかった。
以上の3点から第10図はXを変化させた場合に、一定
レベルのランダムなノイズモデルに対して、純粋に閉ル
ープ調整回路が受ける影響を示している。
レベルのランダムなノイズモデルに対して、純粋に閉ル
ープ調整回路が受ける影響を示している。
以上単発ノイズが重畳した場合、及びランダムノイズ
が重畳した場合の2通りのシミュレーションにおいて
も、Xが小さくなるのに逆比例して閉ループ調整回路
(16)の出力に対するノイズの影響が大きくなってい
る。
が重畳した場合の2通りのシミュレーションにおいて
も、Xが小さくなるのに逆比例して閉ループ調整回路
(16)の出力に対するノイズの影響が大きくなってい
る。
閉ループ調整回路(16)に対するノイズの影響は補償
期間の最終時期にノイズが重畳した場合に大きな誤差が
発生する。これは閉ループ調整回路(16)がノイズを含
めて零値に補償することによりノイズのピーク値に相当
する誤差が発生するためである。
期間の最終時期にノイズが重畳した場合に大きな誤差が
発生する。これは閉ループ調整回路(16)がノイズを含
めて零値に補償することによりノイズのピーク値に相当
する誤差が発生するためである。
一方単発ノイズが補償期間の前半に重畳した場合には
影響は小さい。
影響は小さい。
この点からランダムに変動するノイズの影響を考える
と、大きなノイズが補償期間の最終時期に畳する確率も
他の部分に重畳する確率も同一の時間幅であたり平等で
あるため、このノイズによって閉ループ調整回路(16)
の出力が大きく影響を受ける半周期と影響の小さい半周
期とが発生し、出力のバラツキとなる。
と、大きなノイズが補償期間の最終時期に畳する確率も
他の部分に重畳する確率も同一の時間幅であたり平等で
あるため、このノイズによって閉ループ調整回路(16)
の出力が大きく影響を受ける半周期と影響の小さい半周
期とが発生し、出力のバラツキとなる。
閉ループ調整回路(16)の出力のバラツキは、ランダ
ムに変動するノイズによる影響であるため、出力のバラ
ツキはノイズが無い場合の正しい出力を中心値として正
規分布となる。このため、ノイズの影響があっても、長
時間の平均値は正しい計測値を示す。しかし、流量計測
は可能な限り短時間に行なうことが望ましく、本発明の
ように補償期間における補償を、補償前の値の60%〜10
%程度、つまりX=0.6〜0.1とすることによりノイズが
あっても出力に発生するバラツキを小さくすることがで
き、ひいては短時間に流量を計測することが可能とな
る。第7図に補償回路の他の実施例を示す。基本的には
第11図の動作と同じであるので異なる部分のみ記す。
ムに変動するノイズによる影響であるため、出力のバラ
ツキはノイズが無い場合の正しい出力を中心値として正
規分布となる。このため、ノイズの影響があっても、長
時間の平均値は正しい計測値を示す。しかし、流量計測
は可能な限り短時間に行なうことが望ましく、本発明の
ように補償期間における補償を、補償前の値の60%〜10
%程度、つまりX=0.6〜0.1とすることによりノイズが
あっても出力に発生するバラツキを小さくすることがで
き、ひいては短時間に流量を計測することが可能とな
る。第7図に補償回路の他の実施例を示す。基本的には
第11図の動作と同じであるので異なる部分のみ記す。
スイッチ(S1)は第1図のスイッチ(S1)とまったく
同じタイミングでONし、R2・C6の時定数で増幅器(9)
の出力電圧e4を積分し、R2とC6の接続点に接がるインピ
ーダンス変換器(17)の出力電圧e2が補償電圧して減算
回路(18)の減算側入力に加えられる。
同じタイミングでONし、R2・C6の時定数で増幅器(9)
の出力電圧e4を積分し、R2とC6の接続点に接がるインピ
ーダンス変換器(17)の出力電圧e2が補償電圧して減算
回路(18)の減算側入力に加えられる。
第1図の積分回路(15)は入力e1に対して出力e2の位
相が反転する反転回路であるため、出力e2は加算回路
(8)に接続される。一方、第7図ではインピーダンス
変換器(17)が非反転回路であるため、その出力e2は減
算回路(18)に接続されて補償機能を働かす閉ループ調
整回路を構成する。
相が反転する反転回路であるため、出力e2は加算回路
(8)に接続される。一方、第7図ではインピーダンス
変換器(17)が非反転回路であるため、その出力e2は減
算回路(18)に接続されて補償機能を働かす閉ループ調
整回路を構成する。
これにより、第1図と第7図は同等の機能となる。
ハ.発明の効果 大きなノイズを含む信号を増幅するにあたって、差動
増幅器及び次段の交流増幅器自身から発生する直流オフ
セットを除去しながら、障害電圧に含まれるランダムに
変動するノイズに影響されにくい補償ができる。
増幅器及び次段の交流増幅器自身から発生する直流オフ
セットを除去しながら、障害電圧に含まれるランダムに
変動するノイズに影響されにくい補償ができる。
又、差動増幅器(7)は電極とコンデンサを介して接
続しているので、電極に生じる障害直流電圧は入力され
ないため、差動増幅器(7)が飽和する恐れがなく、そ
の増幅度を自己のオフセット電圧で制限されるまで大き
くすることが可能で、低消費電力化された電磁流量計に
有効である。
続しているので、電極に生じる障害直流電圧は入力され
ないため、差動増幅器(7)が飽和する恐れがなく、そ
の増幅度を自己のオフセット電圧で制限されるまで大き
くすることが可能で、低消費電力化された電磁流量計に
有効である。
第1図はこの発明の方法を実施する装置を示すブロック
図、第2図は第1図の装置の種々の位置で観測される信
号の時間変化を示す線図、第3図は第2図の一部を拡大
した線図、第4図は、交流ノイズが重畳したときの第1
図に対応する線図、第5図は第4図においてノイズが重
畳した時間部分の前後を拡大した線図、第6図は電極に
生じる高速流体ノイズの周波数成分を示す線図、第7図
はこの発明の装置の電気回路の要部、第8図〜第10図は
この発明の作用、効果を説明するための線図である。 (1)……管 (3)(4)……電極 (7)……差動増幅器 (8)……加算回路 (9)……増幅器 (17)……インピーダンス変換器 (C4)(C5)……コンデンサ (S1)……スイッチ (R2)……時定数回路の抵抗 (C6)……時定数回路のコンデンサ (18)……減算回路
図、第2図は第1図の装置の種々の位置で観測される信
号の時間変化を示す線図、第3図は第2図の一部を拡大
した線図、第4図は、交流ノイズが重畳したときの第1
図に対応する線図、第5図は第4図においてノイズが重
畳した時間部分の前後を拡大した線図、第6図は電極に
生じる高速流体ノイズの周波数成分を示す線図、第7図
はこの発明の装置の電気回路の要部、第8図〜第10図は
この発明の作用、効果を説明するための線図である。 (1)……管 (3)(4)……電極 (7)……差動増幅器 (8)……加算回路 (9)……増幅器 (17)……インピーダンス変換器 (C4)(C5)……コンデンサ (S1)……スイッチ (R2)……時定数回路の抵抗 (C6)……時定数回路のコンデンサ (18)……減算回路
Claims (1)
- 【請求項1】周期的に極性が反転する直流磁界によっ
て、電極間に生ずる有効信号を磁界が正極性をとる期間
と負極性をとる期間の各々のサンプリング期間中に亘っ
てサンプリングし、サンプリングされた標本値の差を形
成して出力信号とし、またそれぞれのサンプリング期間
に後続する補償期間で前記信号電圧をサンプリングする
ことによって前記信号電圧に相対して重畳される補償電
圧を発生し、前記補償電圧によって前記信号電圧を、補
償しかつ次の補償期間まで保持するようにした電磁流量
計において、 補償期間における補償を補償前の値に対して60%〜10%
になるように前記補償回路の時定数を大きく定め、電極
間に生じる交流ノイズに影響されないようにしたことを
特徴とする電圧流量計。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62091654A JP2514960B2 (ja) | 1987-04-13 | 1987-04-13 | 電磁流量計 |
US07/180,736 US4856345A (en) | 1987-04-13 | 1988-04-12 | Method and apparatus for making compensation for DC offset voltage generated in aplifying circuit in electromagnetic flowmeter |
EP88303312A EP0294924B1 (en) | 1987-04-13 | 1988-04-13 | Method and apparatus for compensating for a dc offset voltage in an electromagnetic flow meter |
DE8888303312T DE3874617T2 (de) | 1987-04-13 | 1988-04-13 | Verfahren und vorrichtung zum kompensieren der offset-gleichspannung in einem elektromagnetischen durchflussmesser. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62091654A JP2514960B2 (ja) | 1987-04-13 | 1987-04-13 | 電磁流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63255620A JPS63255620A (ja) | 1988-10-21 |
JP2514960B2 true JP2514960B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=14032493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62091654A Expired - Lifetime JP2514960B2 (ja) | 1987-04-13 | 1987-04-13 | 電磁流量計 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4856345A (ja) |
EP (1) | EP0294924B1 (ja) |
JP (1) | JP2514960B2 (ja) |
DE (1) | DE3874617T2 (ja) |
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JP3117327B2 (ja) * | 1993-06-21 | 2000-12-11 | 株式会社東芝 | 電磁流量計 |
JP3020772B2 (ja) * | 1993-07-09 | 2000-03-15 | 株式会社東芝 | 電磁流量計 |
ES2105945B1 (es) * | 1994-10-26 | 1998-05-01 | Hortsmann Largacha Peter | Circuitos de control de un caudalimetro electromagnetico. |
JP3602636B2 (ja) * | 1996-02-26 | 2004-12-15 | 愛知時計電機株式会社 | 電磁流量計 |
JP3238084B2 (ja) * | 1996-12-04 | 2001-12-10 | 株式会社東芝 | 電磁式流量計測システム |
GB2324606B (en) * | 1997-04-25 | 2002-01-16 | Kent Meters Ltd | Electromagnetic flowmeter |
EP1202031A1 (de) * | 2000-10-24 | 2002-05-02 | Endress + Hauser Flowtec AG | Verfahren und Vorrichtung zur Prozessüberwachung bei einem magnetisch-induktiven Sensor |
JP2003315121A (ja) * | 2002-04-18 | 2003-11-06 | Yamatake Corp | 電磁流量計 |
EP1363108B1 (de) * | 2002-05-14 | 2014-04-02 | Krohne Messtechnik Gmbh & Co. Kg | Verfahren zur Bestimmung der Unsicherheit eines magnetisch-induktiven Durchflussmessers |
US7603084B2 (en) * | 2006-02-03 | 2009-10-13 | Wionics Technologies, Inc. | Method and apparatus for DC offset calibration |
JP2009121867A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Yamatake Corp | 電磁流量計 |
CN100538583C (zh) * | 2007-12-21 | 2009-09-09 | 重庆宇通系统软件有限公司 | 回路供电磁功率补偿电路 |
US9696188B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-07-04 | Rosemount Inc. | Magnetic flowmeter with automatic adjustment based on sensed complex impedance |
RU2014146854A (ru) * | 2014-11-20 | 2016-06-10 | Василий Радионович Рассомагин | Способ измерения расхода жидкой среды |
DE102017105959B4 (de) * | 2017-03-20 | 2022-08-04 | Endress + Hauser Flowtec Ag | Verfahren zum Betreiben eines magnetisch-induktiven Durchflussmessgeräts und ein magnetisch-induktives Durchflussmessgerät |
WO2019027339A1 (ru) * | 2017-08-03 | 2019-02-07 | Василий Радионович РАССОМАГИН | Устройство для измерения расхода жидкой среды |
CN107687875B (zh) * | 2017-08-17 | 2021-06-22 | 合肥工业大学 | 一种测量含气导电液体流量的电磁式涡街流量计 |
RU2718123C1 (ru) * | 2019-03-29 | 2020-03-30 | Дмитрий Владимирович Кулижников | Устройство для измерения расхода жидкой среды |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4157035A (en) * | 1976-05-06 | 1979-06-05 | Friedhelm Doll | Inductive flow meter |
JPS5430066A (en) * | 1977-08-10 | 1979-03-06 | Toshiba Corp | Electromagnetic flow meter |
DE2744845C3 (de) * | 1977-10-05 | 1985-08-08 | Flowtec AG, Reinach, Basel | Verfahren zur Kompensation der elektrochemischen Störgleichspannung bei der magnetisch-induktiven Durchflußmessung mit periodisch umgepoltem magnetischem Gleichfeld |
DE3132471C2 (de) * | 1980-10-02 | 1984-11-29 | Flowtec AG, Reinach, Basel | Verfahren und Anordnung zur Kompensation der Störgleichspannungen im Elektrodenkreis bei der magnetisch-induktiven Durchflußmessung |
DE3537752A1 (de) * | 1985-10-23 | 1987-04-23 | Flowtec Ag | Verfahren zur kompensation von stoerspannungen im elektrodenkreis bei der magnetisch-induktiven durchflussmessung |
-
1987
- 1987-04-13 JP JP62091654A patent/JP2514960B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-04-12 US US07/180,736 patent/US4856345A/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-04-13 DE DE8888303312T patent/DE3874617T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-04-13 EP EP88303312A patent/EP0294924B1/en not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4856345A (en) | 1989-08-15 |
DE3874617T2 (de) | 1993-02-04 |
EP0294924A1 (en) | 1988-12-14 |
EP0294924B1 (en) | 1992-09-16 |
JPS63255620A (ja) | 1988-10-21 |
DE3874617D1 (de) | 1992-10-22 |
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Legal Events
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