JPH07126075A - 靱性の高い低熱伝導セラミックス及びその製造方法 - Google Patents

靱性の高い低熱伝導セラミックス及びその製造方法

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JPH07126075A
JPH07126075A JP5292525A JP29252593A JPH07126075A JP H07126075 A JPH07126075 A JP H07126075A JP 5292525 A JP5292525 A JP 5292525A JP 29252593 A JP29252593 A JP 29252593A JP H07126075 A JPH07126075 A JP H07126075A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、粗大なセラミックス粒子の表面を
酸化物で被覆し、これを窒化ケイ素の母材中に分散させ
て強度を向上させると共に、熱伝導率の低い靱性の高い
低熱伝導セラミックスを提供することである。 【構成】 この靱性の高い低熱伝導セラミックスは、S
3 4 結晶粒と酸化物、酸窒化物からなる母相1中に
気孔5及び分散相4を有すると共に、母相1中に粗大S
3 4 粒2が分散しており、且つ母相1と粗大Si4
4 粒2との界面にOを有する界面反応層3が形成され
ている。従って、この低熱伝導セラミックスは、母相1
中に粗大Si3 4 粒が分散することによって熱伝導率
が低いにもかかわらず、靱性が高く高強度の複合セラミ
ックスを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、靱性の高い低熱伝導
セラミックス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低熱伝導セラミックスとして、靱
性を向上させるため、母材中にセラミックスウィスカー
を分散させて反応焼結させた窒化ケイ素Si3 4 は知
られている。また、SiにAl2 3 ,Y2 3 等の酸
化物を添加して、高強度化を図る反応焼結する方法は、
例えば、特開昭59−152271号公報、特開昭59
−207875号公報等に開示されている。
【0003】また、特開平3−218974号公報に
は、窒化ケイ素焼結体およびその製造方法が開示されて
いる。該窒化ケイ素焼結体は、10μm以上の粒長を有
する粒子の割合が20〜50%であると共に、3μm以
下の粒長を有する粒子の割合が20〜50%である微構
造を有し、熱伝導率が0.13〜0.16cal/cm
・℃、4点曲げ強さが室温で800MPa以上の特性を
有するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような母材中にセラミックスウィスカーを分散させて得
た低熱伝導セラミックスは、その破壊靱性値KI C が4
〜5MPa・m1 / 2 程度であり、また、界面に異相が
存在しないため、フォノン散乱が起き難く、熱伝導率が
低くないものである。また、セラミックスに対して靱性
向上の対象となっているのは、反応β−Si3 4 であ
り、母相に低熱伝導化を目的として酸化物を分散させた
ものはなかった。
【0005】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、粗大な粒子の窒化ケイ素を酸化物で被覆
し、これを反応焼結し、窒化ケイ素の母材中に分散させ
た複合セラミックスとし、それによって破壊靱性値を高
く、4点曲げ強度を高くして強度を向上させると共に、
熱伝導率が低い特性を有する靱性の高い低熱伝導セラミ
ックス及びその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、10%以上の気孔を有し、平均粒径が3μ
m以下であるSi3 4 結晶粒と、酸化物、酸窒化物か
らなる母相中に粗大Si3 4 粒あるいは繊維が分散し
ており、且つ前記母相と前記粗大Si3 4 粒あるいは
繊維との界面にOを有する反応層が形成されていること
を特徴とする靱性の高い低熱伝導セラミックスに関す
る。
【0007】また、この靱性の高い低熱伝導セラミック
スにおいて、前記酸化物及び前記酸窒化物は、Si
2 ,TiO2 ,Al6 Si2 1 3 ,Al2 3 ,S
iAlON,TiON,SiON,TiAl2 5 のい
ずれかあるいはそれの複合物である。
【0008】また、この靱性の高い低熱伝導セラミック
スにおいて、前記粗大Si3 4 粒の平均粒径は10μ
m以上である。
【0009】また、この靱性の高い低熱伝導セラミック
スにおいて、前記粗大Si3 4 粒に固溶体が形成され
ている。
【0010】また、この靱性の高い低熱伝導セラミック
スにおいて、前記粗大Si3 4 がβ−Si3 4 であ
る。
【0011】更に、この発明は、粗大Si3 4 の粉末
の表面を酸化させるステップと、これをSi及び酸化物
粉末と混合、成形及び焼成するステップとからなること
を特徴とする靱性の高い低熱伝導セラミックスの製造方
法に関する。
【0012】又は、この発明は、粗大Si3 4 の粉末
をアルコキシド溶液に浸漬するステップと、これを熱処
理するステップと、得られた粉末をSi及び酸化物粉末
と混合、成形及び焼成するステップとからなることを特
徴とする靱性の高い低熱伝導セラミックスの製造方法に
関する。
【0013】あるいは、この発明は、粗大Si3 4
粉末をAl2 3 ,Y2 3 等の酸化物と共に仮焼き焼
成し、固溶化させるステップと、こうして得られた粉末
をSi及び酸化物粉末と混合、成形及び焼成するステッ
プとからなることを特徴とする靱性の高い低熱伝導セラ
ミックスの製造方法に関する。
【0014】
【作用】この発明による靱性の高い低熱伝導セラミック
ス及びその製造方法は、上記のように構成されており、
次のように作用する。即ち、この靱性の高い低熱伝導セ
ラミックスは、10%以上の気孔を有し、平均粒径が3
μm以下であるSi3 4 結晶粒と、酸化物、酸窒化物
からなる母相中に粗大Si3 4 粒子あるいは繊維が分
散しており、且つ前記母相と、前記粗大Si3 4 粒あ
るいは繊維との界面にOを有する反応層が形成されてい
るものであり、靱性が高く、低い熱伝導率を有してい
る。即ち、母相中に粗大Si3 4 粒子を分散させるこ
とで、粗大Si3 4 粒子が迂回効果即ち偏向効果を発
生させ、エネルギーを多く必要となるため、破壊靱性値
が高く成り、強度が向上すると考えられる。
【0015】ここでいう靱性は破壊靱性値KI C の測定
によるものであり、該破壊靱性値KI C とは、臨界応力
拡大係数であり、セラミックスの機械的機能を評価する
材料定数である。セラミックスの破壊強度は、グリフィ
スによれば材料内に潜在する亀裂の大きさに依存する。
セラミックスにおける亀裂が成長して破壊に至る引張強
度σf は、次式で表される。σf =KI C /(πc)
1 / 2 、ここで、KI Cが破壊靱性値であり、応力拡大
係数の臨界値であり、cは表面亀裂の長さあるいは内部
の円形亀裂の半径である。
【0016】この靱性の高い低熱伝導セラミックスは、
次のようなステップによって製造することができるもの
である。即ち、粗大Si3 4 粒子あるいはセラミック
短繊維、中繊維の表面をアルコキシドを用いて酸化物膜
で被覆し、これを酸化物を複合した反応焼結体Si3
4 の母相中に分散させる。これを焼結中に、被覆層と母
相が反応し、良好な結合状態になるため、亀裂進展時
に、界面エネルギーが増大する結果、破壊靱性値KI C
が向上する。また、異相界面では、熱のキャリヤである
フォノンの散乱が大きくなるため、熱伝導率は低下する
ものである。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による靱性
の高い低熱伝導セラミックスの実施例を説明する。この
靱性の高い低熱伝導セラミックスは、10%以上の気孔
を有し、平均粒径が3μm以下であるSi3 4 結晶粒
と、酸化物、酸窒化物からなる母相中に粗大Si3 4
粒あるいはセラミック繊維が分散しており、且つ前記母
相と前記粗大Si3 4 粒あるいはセラミックとの界面
にOを有する反応層が形成されているものである。酸化
物及び酸窒化物は、SiO2 ,TiO2 ,Al6 Si2
1 3 ,Al2 3 ,SiAlON,TiON,SiO
N,TiAl2 5 のいずれかあるいはそれの複合物を
選定できるものである。また、粗大Si3 4 粒の平均
粒径は10μm以上であることが好ましいものである。
更に、粗大Si3 4 粒には固溶体が形成されている。
そして、粗大Si3 4 はβ−Si3 4 である。ま
た、母相中に分散しているセラミック繊維としては、S
i−C−O−N繊維、Si−Ti−C−O−N繊維等の
セラミック繊維が使用できるものである。
【0018】一般に、破壊靱性値KI C の低いセラミッ
クスにおいて、破壊靱性値KI C を高める方法として、
粒成長させること、あるいは短繊維、長繊維を複合化さ
せること等が知られている。これらは、いずれもクラッ
クの偏向により亀裂進展に必要なエネルギー量を高める
ことによって破壊靱性値KI C を高めようとしている。
【0019】この発明による靱性の高い低熱伝導セラミ
ックスの製造方法の一実施例を実施例1として説明す
る。 〔実施例1〕この靱性の高い低熱伝導セラミックスは次
のようにして作製した。まず、平均粒径20μmのβ型
Si3 4 (β−Si3 4 )粉末の表面にY(OCH
3 3 ,Al(OCH3 3 のアルコキシド液に浸漬し
た後、酸素雰囲気中で600℃で熱処理した。これに平
均粒径1.5μmのSi粉末及び3μmのAl6 Si2
1 3 粉末をボールミルにて混合した後、スプレードラ
イヤで造粒処理を行い、造粒粉を作製した。作製した造
粒粉をCIPによって2000kgf/cm2で成形し
た後、脱脂して反応焼結して図1に示すような焼結体を
作製した。この焼結体の特性を調査した結果を表1に示
す。
【表1】
【0020】図1から分かるように、この靱性の高い低
熱伝導セラミックスは、Si3 4結晶粒と酸化物、酸
窒化物からなる母相1中に気孔5及び分散相4を有する
と共に、母相1中に粗大Si3 4 粒2が分散してお
り、且つ母相1と粗大Si3 4 粒2との界面にOを有
する界面反応層3が形成されている。また、表1から分
かるように、母相1中に分散している粗大Si3 4
2の添加量(wt%)が増加するに従って、4点曲げ強
度(MPa)及び破壊靱性値KI C (MPa・
1 / 2 )は高くなるが、熱伝導率(W/m・K)は大
きくなることが分かる。
【0021】上記実施例における平均粒径20μmのβ
型Si3 4 (β−Si3 4 )粉末を用いる代わりに
平均長さ1mmのSi−C−O−N繊維を用いて同様の
処理を行って図2に示すような焼結体を作製した。この
焼結体の特性を調査した結果を表2に示す。
【表2】
【0022】図2から分かるように、この靱性の高い低
熱伝導セラミックスは、上記実施例と同様に、Si3
4 結晶粒と酸化物、酸窒化物からなる母相1中に気孔5
及び分散相4を有すると共に、母相1中にSi−C−O
−N繊維6が分散しており、且つ母相1とSi−C−O
−N繊維6との界面にOを有する界面反応層3が形成さ
れている。また、表2から分かるように、母相1中に分
散しているSi−C−O−N繊維6の添加量(wt%)
が増加するに従って、4点曲げ強度(MPa)及び破壊
靱性値KI C (MPa・m1 / 2 )は高くなるが、熱伝
導率(W/m・K)は大きくなることが分かる。
【0023】この発明による靱性の高い低熱伝導セラミ
ックスの製造方法の別の実施例を実施例2として説明す
る。 〔実施例2〕この実施例の靱性の高い低熱伝導セラミッ
クスは次のようにして作製した。実施例1で用いた原料
を使ってβ−Si3 4 粒子の表面にアルコキシド液を
被覆せずに、実施例1と同様の処理を行って複合した焼
結体を作製した。この焼結体の特性を調査した結果を表
3に示す。この複合した焼結体は、複合しなかった焼結
体に比較して4点曲げ強度(MPa)及び破壊靱性値K
I C (MPa・m1 /2 )は高くなっているが、実施例
1で得た焼結体よりも強度及び靱性は低いことが分かっ
た。このことから、反応焼結セラミックに粗大Si3
4 粒子を分散させることによって強度及び靱性を向上さ
せることができることが分かった。
【表3】
【0024】表3から分かるように、母相1中に分散し
ている粗大Si3 4 粒2の添加量(wt%)が増加す
るに従って、4点曲げ強度(MPa)及び破壊靱性値K
I C(MPa・m1 / 2 )は高くなることが分かる。
【0025】この発明による靱性の高い低熱伝導セラミ
ックスの製造方法の更に別の実施例を実施例3として説
明する。 〔実施例3〕この実施例の靱性の高い低熱伝導セラミッ
クスは次のようにして作製した。粗大β−Si3 4
末をテトラエトキシシラン溶液に浸漬した後、取り出し
て大気中500℃で熱処理した。この処理を3回繰り返
した。その後、粉末の表面をTEM及びEDXで分析観
察したところ、約50μmの厚さでSiO2 が形成され
ていることが確認された。この粉末を使って実施例1と
同様の方法及び条件で複合セラミックを作製した。この
時の粗大β−Si3 4 の母相中の分散率は、Vf=2
0vol%であった。この複合セラミックの評価とし
て、4点曲げ強度(MPa)、破壊靱性値KI C (MP
a・m1 / 2 )及び熱伝導率(W/m・K)を測定した
結果を表4に示す。
【表4】
【0026】この発明による靱性の高い低熱伝導セラミ
ックスの製造方法の他の実施例を実施例4として説明す
る。 〔実施例4〕この実施例の低熱伝導セラミックスは次の
ようにして作製した。粗大β−Si3 4 粉末をTi
(OCH3 4 に浸漬した後、取り出して大気中500
℃で熱処理した。粉末の表面をTEM及びEDXで分析
観察したところ、約40μmの厚さでTiO2 が形成さ
れていることが確認された。この粉末を使って実施例1
と同様の方法及び条件で複合セラミックを作製した。こ
の時の粗大β−Si3 4 の母相中の分散率は、Vf=
20vol%であった。この複合セラミックの評価とし
て、4点曲げ強度(MPa)、破壊靱性値KI C (MP
a・m1 / 2 )及び熱伝導率(W/m・K)を測定した
結果を表4に示す。
【0027】この発明による靱性の高い低熱伝導セラミ
ックスの製造方法の更に他の実施例を実施例5として説
明する。 〔実施例5〕この実施例の低熱伝導セラミックスは次の
ようにして作製した。粗大β−Si3 4 粉末大気中の
炉内で1000℃で約1.5時間熱処理して焼結体を作
製した。この焼結体の表面をTEMを使って観察したと
ころ、β−Si3 4 の表面に約60μmの酸化膜層が
形成されていることが確認できた。この焼結体の評価と
して、4点曲げ強度(MPa)、破壊靱性値KI C (M
Pa・m1 / 2 )及び熱伝導率(W/m・K)を測定し
た結果を表4に示す。
【0028】この発明による靱性の高い低熱伝導セラミ
ックスの製造方法の別の実施例を実施例6として説明す
る。 〔実施例6〕この実施例の低熱伝導セラミックスは次の
ようにして作製した。α−Si3 4 粉末に、Y
2 3 ,Al2 3 粉末を各々5%ずつ配合して混合し
た後、ハンドプレスによって成形した。この成形体を1
400℃のN2 雰囲気中で仮焼きして焼成体を作製し
た。この焼成体を破砕し、分級を行うことによって平均
粒径が約20μmの固溶体となった粗大Si3 4 粉末
を得ることができた。この粗大Si3 4 粉末を母相中
に分散させる粉末として使用し、実施例1と同様の方法
及び条件で複合セラミックを作製した。この時の粗大β
−Si3 4 の母相中の分散率は、Vf=20vol%
であった。この複合セラミックの評価として、4点曲げ
強度(MPa)、破壊靱性値KI C (MPa・
1 / 2 )及び熱伝導率(W/m・K)を測定した結果
を表4に示す。
【0029】
【発明の効果】この発明による靱性の高い低熱伝導セラ
ミックス及びその製造方法は、上記のように構成されて
おり、次のような効果を有する。即ち、この発明は、1
0%以上の気孔を有し、平均粒径が3μm以下であるS
3 4 結晶粒と、酸化物、酸窒化物からなる母相中に
粗大Si3 4 粒あるいは繊維が分散しており、且つ前
記母相と前記粗大Si3 4 粒あるいは繊維との界面に
Oを有する反応層が形成されているので、破壊靱性値K
I C 及び4点曲げ強度が高く、強度を向上できると共
に、低い熱伝導率を有している複合セラミックスを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による靱性の高い低熱伝導セラミック
スの一実施例を示す説明図である。
【図2】この発明による靱性の高い低熱伝導セラミック
スの別の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 母相(Si3 4 ) 2 粗大Si3 4 粒子 3 界面反応層 4 分散相 5 気孔 6 Si−C−O−N繊維

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10%以上の気孔を有し、平均粒径が3
    μm以下であるSi3 4 結晶粒と、酸化物、酸窒化物
    からなる母相中に粗大Si3 4 粒あるいは繊維が分散
    しており、且つ前記母相と前記粗大Si3 4 粒あるい
    は繊維との界面にOを有する反応層が形成されているこ
    とを特徴とする靱性の高い低熱伝導セラミックス。
  2. 【請求項2】 前記酸化物及び前記酸窒化物が、SiO
    2 ,TiO2 ,Al6 Si2 1 3 ,Al2 3 ,Si
    AlON,TiON,SiON,TiAl25 のいず
    れかあるいはそれの複合物であることを特徴とする請求
    項1に記載の靱性の高い低熱伝導セラミックス。
  3. 【請求項3】 前記粗大Si3 4 粒の平均粒径が10
    μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の靱性
    の高い低熱伝導セラミックス。
  4. 【請求項4】 前記粗大Si3 4 粒に固溶体が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の靱性の高い
    低熱伝導セラミックス。
  5. 【請求項5】 前記粗大Si3 4 がβ−Si3 4
    あることを特徴とする請求項1に記載の靱性の高い低熱
    伝導セラミックス。
  6. 【請求項6】 粗大Si3 4 の粉末の表面を酸化させ
    るステップと、これをSi及び酸化物粉末と混合、成形
    及び焼成するステップとからなることを特徴とする靱性
    の高い低熱伝導セラミックスの製造方法。
  7. 【請求項7】 粗大Si3 4 の粉末をアルコキシド溶
    液に浸漬するステップと、これを熱処理するステップ
    と、得られた粉末をSi及び酸化物粉末と混合、成形及
    び焼成するステップとからなることを特徴とする靱性の
    高い低熱伝導セラミックスの製造方法。
  8. 【請求項8】 粗大Si3 4 の粉末をAl2 3 ,Y
    2 3 等の酸化物と共に仮焼き焼成し、固溶化させるス
    テップと、こうして得られた粉末をSi及び酸化物粉末
    と混合、成形及び焼成するステップとからなることを特
    徴とする靱性の高い低熱伝導セラミックスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113233894A (zh) * 2021-06-04 2021-08-10 中钢集团洛阳耐火材料研究院有限公司 一种钽酸钇纤维高温隔热材料的制备方法

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