JPH0712511Y2 - 瓦棒葺き屋根 - Google Patents

瓦棒葺き屋根

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JPH0712511Y2
JPH0712511Y2 JP9199989U JP9199989U JPH0712511Y2 JP H0712511 Y2 JPH0712511 Y2 JP H0712511Y2 JP 9199989 U JP9199989 U JP 9199989U JP 9199989 U JP9199989 U JP 9199989U JP H0712511 Y2 JPH0712511 Y2 JP H0712511Y2
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rising
suspension
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JPH0331627U (ja
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廣 中野
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株式会社中野板金工業所
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は瓦棒葺き屋根に係り、とくに金属板、プラスチ
ック板などの屋根板材により、特殊工具などを使用しな
いで施工できる瓦棒葺き屋根に関するものである。
〔従来の技術〕
瓦棒葺き屋根には、例えば銅板を用いた銅板瓦棒葺き屋
根、ステンレス鋼板を用いたステンレス鋼板瓦棒葺き屋
根など種々の実用例がある。これらの瓦棒葺き屋根にお
いては、従来、第3図に示すように心木に木材を使用す
る例が多かった。
同図について説明すると、1は屋根板で、この屋根板1
は中間に谷部2を有し、谷部2の両端に立上り部3,3を
形成してある。
また、4は下地部材5の上に配した3本の木材を重ね合
わせてなる瓦棒の心木である。この心木4の上端は、円
形に形成されており、この心木4に断面円弧状のキャッ
プ部材6を被せている。そして、キャップ部材6の両端
には、内側上向きに折曲げてなる係合部7,7を形成し、
この係合部7,7を屋根板1の立上部3の上端に設けた下
向きの係合部8,8にそれぞれ係合させている。
前記の心木4に木材を用いた瓦棒葺き屋根にあっては、
長期間経過すると心木4の木材に収縮や腐食が発生し、
これに被せたキャップ部材6の固定が不完全になった
り、歪が生じるなど、これが原因で雨漏りが発生しやす
くなるという問題がある。
前記の欠点を改良するため、例えば第4図、第5図に示
すように、木材の心木に代えて金属枠材からなる支持部
材を用いた瓦棒葺き屋根が実用化されている。
これを説明すると、第4図の瓦棒葺き屋根において、10
は谷部11と、谷部11の両端を所定形状に折曲げながら立
上げてなる立上り部12,12とを有する屋根板である。ま
た、隣接して配設する前記屋根板10の左右の立上り部1
2,12の間には、ほぼ門形の固定金具13が設けられ、固定
金具13の下端折曲げ部14,14を下地部材15に当てがった
うえ、釘などの固定具16を用いて前記下地部材15に固定
している。
17は吊子部材で、この吊子部材17の底部18を固定金具13
の頂部に当てがったうえ、ねじ20で固定している。ま
た、吊子部材17の底部18の両端から立上った立上り部2
1,21の先端と、屋根板10の立上り部12,12の先端とを馳
締め22,22によって一体的に結合している。
23は頂部を円弧状に折曲げたキャップ部材で、このキャ
ップ部材23の両端の折曲げ係合部25,25を前記馳締め部2
2,22に弾性を利用して係合させ、且つこれから脱嵌しな
いように設けている。
次に、第5図に示す瓦棒葺き屋根において、26は屋根板
で、この屋根板26は谷部27と、谷部27の両端を円弧状に
立上げてなる立上り部28,28を有し、立上り部28の先端
を水平に折曲げて係合部30,30をそれぞれ形成してあ
る。31は隣接して配設する屋根板26の円弧状の立上り部
28,28間に設けた固定金具である。
この固定金具31は下地部材15に固定される固定板32と、
固定板32から立上った脚柱33とからなる。36は左右の脚
柱33の上端にボルト・ナット38により固定した吊子部材
で、この吊子部材36の両端にガイド用立上り部35,35が
形成されている。そして、この吊子部材36の両端は、脚
柱33より外方に出張っており、屋根板26の係合部30は、
前記吊子部材36の両端下面に当てがって係止されてい
る。
さらに、37は一対のガイド金具で、このガイド金具37の
下端は前記ボルト・ナット38により前記吊子部材36の底
部34に固定してある。
40はその長手方向と直角の断面が円弧状のキャップ部材
で、このキャップ部材40の頂部内側と両側傾斜部がガイ
ド金具37,37に支持されている。さらに、このキャップ
部材40の両端に折曲げ形成された係合部41,41は、吊子
部材36の両端下面において、屋根板26の係合部30,30に
それぞれ係止させている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第4図に示す瓦棒葺き屋根にあっては、キャップ部材23
の内側を支える部材がないので、図示のように円弧状の
断面に形成したキャップ部材23の膨み部は、外部からの
力を受けて凹んだり、変形しやすいという欠点がある。
また、このキャップ部材23は、馳締め部材22の外側への
膨み部を利用して、この馳締め部22に係合させているだ
けであるから、馳締め部22が外部から力を受けて内寄り
に動いた場合、キャップ部材23が馳締め部22から簡単に
外れるおそれがあるなどの欠点がある。
第5図に示す瓦棒葺き屋根にあっては、円弧状断面のキ
ャップ部材40の内側を支えるのは、ガイド金具37,37の
先端と、吊子部材36のガイド用立上り部35,35であり、
これらの各部材による部分的な支持である。
このため、第4図の場合と同様、キャップ部材40に外部
から力が加わった場合、このキャップ部材40が部分的に
凹んだり、変形して外観を損ねる欠点があった。また、
キャップ部材40を吊子部材36に固定するため、このキャ
ップ部材40の両端の係合部41,41を吊子部材36の両端下
面に、屋根板27の係合部30,30を介してそれぞれ係合さ
せるだけであるから、キャップ部材40の両端が何らかの
力で拡がった場合、前記係合部3030から外れるおそれが
あり、さらに雨漏り対策も十分でないなどの欠点があっ
た。
本考案は前記の欠点を解決したもので、瓦棒のキャップ
部材の内側全面が強力に支持されて、外部からの力を受
けても変形するおそれがなく、且つこのキャップ部材を
馳締め部によって屋根板の端部に水密的に結合すること
のできる瓦棒葺き屋根を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本考案に係る瓦棒葺き屋根
は、谷部と谷部の両端に立上り部を有する屋根板を設
け、隣接して配設する前記屋根板の両立上り部の間に底
部と底部の両端に立上り部を有する吊子部材を配設し、
吊子部材の底部を固定具により下地部材に固定し、キャ
ップ部材の両端部と前記屋根板及び吊子部材の各立上り
部とを一体に馳締め固定し、前記キャップ部材と吊子部
材で囲まれる内側に、このキャップ部材と略同一の断面
形状で、その両端を吊子部材に当てがってなる力骨を配
設し、この力骨の内側に前記馳締めの際の内向きの力を
受ける押え枠を配設してなる構成を特徴とする。
〔作用〕
キャップ部材に外部から力が加わったとき、その力は力
骨によって受止められ、キャップ部材には凹みや変形が
生じない。
また、馳締め部を工具を用いて馳締めする際、内向きの
力が働くが、この力は押え枠によって受止められる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図において、42は屋根板で、この屋根板42は谷部43
と、谷部43の両端から立上った立上り部45を有してい
る。
また、46は吊子部材で、この吊子部材46は底部47,47
と、底部47の両端から立上った立上り部48,48を有して
いる。さらに、前記吊子部材46の底部47を下地部材15上
面に配設したうえ、固定具、例えばねじ50によって、前
記底部47を下地部材15上に固定している。
次に、51はほぼ門形をなすキャップ部材であり、このキ
ャップ部材51の両端は、吊子部材46及び屋根板42の各立
上り部48,45と一体に馳締め52して固定している。この
キャップ部材51は、その長手方向と直角な断面形状が第
1図示例では門形であるが、これに限らず第2図に示す
アーチ形状であってもよい。
53は力骨で、この力骨53は前記キャップ部材51と吊子部
材46の立上り部48,48とで囲まれる内側に配設される。
そして、この力骨53は、瓦棒の心木の作用をなすもので
適宜長さであり、その材質は金属、例えばSUS304などの
ステンレス材を用いて構成するとよい。
また、この力骨53の両端は、吊子部材46の底部47,47に
当てがっている。さらに、この力骨53の上部の断面形状
は、第1図においてキャップ部材51の断面形状に合わせ
て門形しているが、キャップ部材51を第2図に示すよう
に断面アーチ形状とするときは、この力骨53の上部の断
面形状も当然円弧形状とするものである。
55は力骨53の内側下部に設けた、例えばC形鋼からなる
押え枠である。この押え枠55は、前記馳締め部52を工具
を用いて馳締め形成する際に、この馳締め部52を内方に
押す力が働くので、その力を受けるために設けたもので
ある。
したがって、押え枠55の両側部高さは、前記馳締め部52
の高さとほぼ同じ高さ程度に設けるとよく、それ以上の
高さに設ける必要はないものである。この押え枠55を設
けることにより、馳締め部52を迅速、且つ適確に構成す
ることができる。
〔考案の効果〕
本考案に係る瓦棒葺き屋根によると次の効果がある。
すなわち、キャップ部材の内側全面が力骨によって支持
されるので、比較的薄い板(例えば板厚0.3〜0.5mm)を
用いてキャップ部材を構成しても、このキャップ部材に
外方からの力が加わった際、これに凹んだり、変形する
不具合がないものである。
したがって、コストの安い薄い板を使用することが可能
となる。しかも、この力骨の断面形状を円形、長円形、
角形などに変形することで、円形、長円形、角形などの
各種形状の葺棒を容易に構成することができる。
さらに、キャップ部材と、屋根板の端部と、吊子部材と
は馳締めによって一体的、且つ水密的に結合されている
ので、キャップ部材が屋根板の接続部から脱嵌するおそ
れがなく、且つ、キャップ部材の端部から雨水が屋根板
の裏側に漏洩するおそれがないものである。
さらにまた、力骨の内側には押え枠が配設されているの
で、馳締め作業の際、この馳締め部を押え枠の側へ押し
やろうする強い力が働くが、前記押え枠によりその力を
適確に受けることができ、よって馳締めを迅速、且つ適
確に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本考案に係る瓦棒葺き屋根の2つの実
施例の各要部の断面図、第3図は木材の心木を用いた従
来の瓦棒葺き屋根の断面図、第4図、第5図は従来の金
属枠を用いた瓦棒葺き屋根の2つの例を示す各断面図で
ある。 42……屋根板、43……谷部、45,48……立上り部、46…
…吊子部材、47……底部、50……ねじ、51……キャップ
部材、52……馳締め部、53……力骨、55……押え枠。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】谷部と谷部の両端に立上り部を有する屋根
    板を設け、隣接して配設する前記屋根板の両立上り部の
    間に底部と底部の両端に立上り部を有する吊子部材を配
    設し、吊子部材の底部を固定具により下地部材に固定
    し、キャップ部材の両端部と前記屋根板及び吊子部材の
    各立上り部とを一体に馳締め固定し、前記キャップ部材
    と吊子部材で囲まれる内側に、このキャップ部材と略同
    一の断面形状で、その両端を吊子部材に当てがってなる
    力骨を配設し、この力骨の内側に前記馳締めの際の内向
    きの力を受ける押え枠を配設してなる構成を特徴とする
    瓦棒葺き屋根。
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