JPH07124985A - 射出中空成形方法 - Google Patents

射出中空成形方法

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JPH07124985A
JPH07124985A JP5294712A JP29471293A JPH07124985A JP H07124985 A JPH07124985 A JP H07124985A JP 5294712 A JP5294712 A JP 5294712A JP 29471293 A JP29471293 A JP 29471293A JP H07124985 A JPH07124985 A JP H07124985A
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double
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輝雄 玉田
Tetsuya Fukumoto
哲也 福本
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空率を高くすることができ、しかもピンホ
ールの発生による成形不良が生じないようにする。 【構成】 両金型11,12を型締めするとともに、環
状のスライド部材13をキャビティ15内へ突出させ、
その先端面と他方の金型12のキャビティ面12aとの
間に間隙部14を形成させることによって、キャビティ
15を枠状部形成部15aと枠状部形成部15aによっ
て囲まれた二重壁胴部形成部15bとに区画し、該枠状
部形成部15aに溶融樹脂16を注入して充満させる。
ついで、前記溶融樹脂16の内部に加圧流体を圧入する
ことにより小中空部17を形成する。そののち、加圧流
体を圧入しつつスライド部材13を後退させることによ
ってキャビティ15内の区画を解除し、小中空部17を
拡大させてキャビティ15に沿う形状の中空部1dを有
する中空成形品1を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型のキャビティ内へ
注入した溶融樹脂の内部へ加圧した空気や窒素ガス等の
加圧流体を圧入して中空成形品を成形する射出中空成形
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の射出中空成形方法として
は、次に説明するような方法が提案されている。
【0003】(イ)図6の(a)に示すように、型締し
た金型101,102のキャビティ103内へスライド
コア104を突出させておき、キャビティ103を満た
すのに不十分な量の溶融樹脂を注入したのち、図6の
(b)に示すように、ガスGを圧入し、前記溶融樹脂が
固化する前に前記スライドコア104を後退させること
で中空部を形成して、図6の(c)に示すように中空成
形品を成形する方法(特開平1−168425号公報参
照)。
【0004】(ロ)図7の(a)に示すように、型締し
た金型201,202のキャビティ203内へ射出ノズ
ル206から溶融樹脂208を射出してキャビティ20
3内を溶融樹脂208で満たしたのち、ノズル207よ
り加圧流体を前記溶融樹脂208の内部へ圧入して図7
の(b)に示すように中空部209を形成し、この中空
部209の形成時にキャビティ203内の溶融樹脂20
8を連絡通路205によりキャビティ203に連通され
た補助室204内へ押し出すことによって図7の(c)
に示すような中空成形品を成形する方法(特開平3−1
21820号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術のうち、(イ)は、キャビティ内へキャビティを
満たすのに不十分な量の溶融樹脂を注入したのちその内
部へガスを圧入するため、スライドコアを後退させて前
記溶融樹脂内に中空部を形成させる際に、前記溶融樹脂
がキャビティ全域まで膨張する以前に、前記溶融樹脂の
内部へ圧入された前記ガスの圧力によって流動する溶融
樹脂の先端部分にピンホールが発生し、このピンホール
が発生した段階で前記溶融樹脂の膨張が停止してしまい
成形不良を生じるという問題点がある。
【0006】また、(ロ)は、補助室へ溶融樹脂を押し
出すことで中空部を形成するものであるため、ガスの圧
力を高圧に設定しなければならないことに加えて溶融樹
脂の流動性を良好に保つ必要があるために高温で成形を
行わなければならない。このため、補助室内へ押し出さ
れた溶融樹脂中へガスが流入してこの部分にも中空部が
発生するなどの原因により成形品自体の中空率を高くす
ることができない上、冷却時間が長時間となるために成
形サイクルが長時間となるという問題点がある。
【0007】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、中空率を高くすること
ができ、しかもピンホールの発生による成形不良を生じ
ることのない中空成形品の製造方法を実現することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の射出中空成形方法は、枠状部および前記枠
状部に囲まれた二重壁胴部とを備えた中空二重壁構造の
中空成形品の外面を規制するためのキャビティと、前記
キャビティを前記枠状部を形成する枠状部形成部分と前
記二重壁胴部を形成する二重壁胴部形成部とに区画する
ための前記キャビティ内へ進退自在なスライド部材を備
えた金型を用い、前記スライド部材を型締めした前記金
型の前記キャビティ内へ進出させて前記枠状部形成部と
二重壁胴部形成部との間に溶融樹脂の侵入を阻害する間
隙部を形成したのち、前記枠状部形成部に溶融樹脂を注
入して充満させるとともに該溶融樹脂の内部へ加圧流体
を圧入することによって小中空部を形成し、さらに加圧
流体を圧入しつつあるいは前記加圧流体の圧入とともに
さらに前記枠状部形成部に溶融樹脂を注入補充しつつ、
前記スライド部材を後退させることにより前記キャビテ
ィ内の区画を解除して前記小中空部を拡大させて前記キ
ャビティ全体に沿う形状の前記中空成形品を成形するこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、スライド部材が、枠状部形成部と二
重壁胴部形成部との間に配設された環状体からなるもの
としたり、スライド部材が、環状体の内部に配設された
二重壁胴部形成部のキャビティ容積を可変とするスライ
ドコアを備えたものとする。
【0010】
【作用】溶融樹脂は区画された枠状部形成部に当初の段
階で注入されるため、注入口より遠い部分まで溶融樹脂
が移動する。加圧流体は、スライドコアをキャビティ内
へ進出させることによって区画されたキャビティ内の枠
状部形成部に充満された溶融樹脂の内部へ圧入されるた
め、前記枠状部形成部に充満された溶融樹脂の内部に小
中空部を形成したのち、前記スライド部材を後退させて
キャビティ内の区画を解除して前記キャビティ全体に沿
う形状に小中空部を拡大させて行く際に、前記加圧流体
の圧力は前記小中空部の内壁面全域に均一に加わるの
で、ピンホールが発生するおそれがない。また、上述の
如く区画を解除したキャビティ内において前記溶融樹脂
の内部の小中空部を拡大させるので、前記溶融樹脂を過
度な高温に保たなくても高い中空率を有する中空成形品
の成形が可能であるため、冷却工程に要する時間が短時
間で済む。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【0012】まず、本発明の射出中空成形方法によって
製造された電気機器のハウジングを構成する扉部材であ
る中空成形品の一例について説明する。
【0013】図1および図2に示すように、中空成形品
1は、互に間隔をおいて対向する一方の壁1aおよび他
方の壁1b(図3に示す)を備え両者の周囲が端壁1c
によって閉塞された中空二重壁構造のものであって、平
坦な一方の二重壁胴部8aと屈曲した他方の二重壁胴部
8bが並設され両二重壁胴部8a,8bを囲む枠状部7
が一体成形されている。いうまでもないが、二重壁胴部
は平坦なもののみまたは屈曲したもののみからなるも
の、あるいは、3個以上並設されたものとすることがで
きる。
【0014】そして、一方の壁1aにおける枠状部7に
は、壁面に設けられた凸部である一対の板状ヒンジ部
2、板状ブラケット部3および壁面に設けられた凹部で
ある凹陥部4からなる機能部が一体成形されており、特
に板状ブラケット部3および凹陥部4は、一方の二重壁
胴部8a側に向けて突出した枠状部7の拡大部7aにそ
れぞれ設けられており、前記枠状部7と両二重壁胴部8
a,8bの間には連続的な、または一部切欠いた断続的
な境界部5が形成されている。
【0015】(第1実施例) 図3の(a)に示すように、一方の金型11および
他方の金型12を型締めするとともに、一方の金型11
の案内孔11dにスライド自在に嵌挿されたキャビティ
15内へ進退自在な環状のスライド部材13を図示しな
い駆動手段によって他方の金型12に向けて進出させ、
スライド部材13の先端面と他方の金型12のキャビテ
ィ面12aとの間に溶融樹脂16の侵入を阻害する間隙
部14を形成させることによって、キャビティ15内を
枠状部7を形成する枠状部形成部15aと両二重壁胴部
8a,8b(但し、他方の二重壁胴部8bは不図示)を
形成する二重壁胴部形成部15bとに区画する。
【0016】 上記ののち、板状ヒンジ部用凹所1
1bおよび板状ブラケット部用凹所13cを含む枠状部
形成部15aに、該枠状部形成部15aに充満するとと
もに間隙部14にわずかに先端部が流入する量の溶融樹
脂16を注入口9aに射出ノズル9(図2に示す)を当
接させて注入する。これによって板状ヒンジ部2、板状
ブラケット部3および凹陥部4が形成される。
【0017】 上記ののち、図3の(b)に示すよ
うに、枠状部形成部15aに充満された溶融樹脂16の
内部に圧入孔10aを介して加圧流体圧入ノズル10
(図2に示す)によって加圧流体を圧入する。
【0018】この加圧流体の圧入開始によって押出され
る微量の溶融樹脂26は間隙部14に流入してその先端
部がキャビティ15の中心部に向けて進出し、小中空部
17が形成される。
【0019】 上記ののち、図3の(c)に示すよ
うに、引続き加圧流体を圧入しつつあるいは加圧流体の
圧入とともに溶融樹脂16をさらに注入補充しつつ、ス
ライド部材13をその先端面が一方の金型11のキャビ
ティ面11aと同一面となるように後退させることによ
ってキャビティ15内の区画を解除し、小中空部17を
拡大させてキャビティ15に沿う形状の中空部1dを有
する中空成形品1を成形する。このとき、溶融樹脂16
は間隙部14中に予め流入しているので、キャビティ1
5の中心部に向けて小中空部17が拡大していき中心部
で合体して中空部1dを形成するまでの所要時間および
流動距離が短縮されるため、溶融樹脂16を高温に保た
なくても高い中空率を有する均一な肉厚の中空成形品1
を成形することができる。なお、溶融樹脂16が合体す
る部分にはリブ1fが成形される。
【0020】 上記ののち、金型中において中空成
形品1を冷却したのち、型開きして取出す。
【0021】通常、加圧流体は流動特性に優れ、また温
度の変化によってその流動特性は実質的に変化しない。
これに対し溶融樹脂は加圧流体に比べ流動特性に劣り、
また温度の低下によって流動特性が極端に損なわれる。
したがって、注入された溶融樹脂の流れ方向の先端表層
樹脂部分が高温であると、その部分を加圧流体が突き破
りピンホールが発生する。本発明者の実験によれば、第
1実施例の場合は、間隙部14中に予め流入した溶融樹
脂16の先端表層樹脂部分の温度低下によりピンホール
の発生を防止できることが見出された。
【0022】また、これに関連して間隙部14の部分に
図2に示すような境界部5が形成されるが、圧入された
加圧流体の圧力により境界部5の複数箇所が突き破られ
てそれぞれ通路部6が開口されて、加圧流体の圧力が中
空部の内壁全面に作用する。
【0023】(第2実施例) 図4の(a)に示すように、一方の金型21および
他方の金型22を型締めするとともに、一方の金型21
の案内孔21dにスライド自在に嵌挿されたキャビティ
25内へ進退自在な環状のスライド部材23を図示しな
い駆動手段によって他方の金型22に向けて進出させ、
スライド部材23の先端面と他方の金型22のキャビテ
ィ面22aとの間に溶融樹脂26の侵入を阻害する間隙
部24を形成させると同時に、スライド部材23にスラ
イド自在に嵌挿されたスライドコア28を図示しない駆
動手段によって他方の金型22に向けて進出させ、スラ
イドコア28の先端面28aと他方の金型22のキャビ
ティ面22aとの間に前記間隙部24よりも若干大きい
空間部を形成させる。
【0024】これによって、キャビティ25内を枠状部
7を形成する枠状部形成部25aとキャビティ容積が可
変の二重壁胴部形成部25bとに区画する。
【0025】 上記ののち、板状ヒンジ部用凹所2
1bおよび板状ブラケット部用凹所21cを含む枠状部
形成部25aに溶融樹脂26を該枠状部形成部25aに
充満するとともに間隙部24にわずかに先端部が流入す
る量の溶融樹脂26を第1実施例と同様に注入する。こ
れによって板状ヒンジ部2、板状ブラケット部3および
凹陥部4が形成される。
【0026】 上記ののち、図4の(b)に示すよ
うに、枠状部形成部25aに充満された溶融樹脂26の
内部に第1実施例と同様に加圧流体を圧入する。
【0027】この加圧流体の圧入開始によって押出され
る微量の溶融樹脂26は間隙部24に流入してその先端
部がスライドコア28の先端面28aとキャビティ面2
2aとの間の空間の中心に向けて進出し、小中空部27
が形成される。
【0028】 上記ののち、図4の(c)に示すよ
うに、引続き加圧流体を圧入しつつあるいは加圧流体の
圧入とともに溶融樹脂26をさらに注入補充しつつ、ス
ライドコア28およびスライド部材23を両者の先端面
が一方の金型21のキャビティ面21aと同一面となる
ように後退させることによってキャビティ25内の区画
を解除し、小中空部27を拡大させてキャビティ25に
沿う形状の中空部1eを有する中空成形品1を形成す
る。
【0029】 上記ののち、金型中において中空成
形品1を冷却したのち、型開きして取出す。
【0030】本実施例において、スライドコア28によ
ってキャビティ25内の二重壁胴部形成部25bの容積
が可変であるため、上記工程においてその後退位置を
その先端面28aがキャビティ25内へわずかに突出す
る位置あるいはキャビティ面21aよりも引込んだ位置
等に変更することによって、二重壁胴部形成部のキャビ
ティ容積を変更して同一金型で異なる形状の二重壁胴部
を有する中空成形品を成形することが可能である。
【0031】(第3実施例)本実施例は、図5に示すよ
うに、上記第2実施例のスライド部材23およびスライ
ドコア28に代えて、スライドコア38の先端面の周縁
部に突出部38bを一体的に設けたものであって、上記
第2実施例のからの工程とほとんど同様であるので
その説明は省略し、第2実施例と異なる部分について説
明する。
【0032】本実施例では、図5の(a)に示すように
間隙部34は突出部38bの先端面と他方の金型32の
キャビティ面32aとの間に形成される。また、図5の
(c)に示すようにスライドコア38をその先端面38
aが一方の金型31のキャビティ面31aと同一になる
ように後退させたときキャビティ35内へ突出部38b
が突出した状態となるため、中空成形品1の枠状部7と
両二重壁胴部8a,8bとの間の境界に境界部溝1eが
形成される。
【0033】本発明において、加圧流体とは、窒素ガ
ス、空気、水または気化性液体などが使用でき、樹脂と
は、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
エチレン、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリカーボ
ネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、その他エラストマー的性質
を有する樹脂など、熱可塑性合成樹脂材料が使用でき
る。なお、前記材料に公知の充填材、難燃剤、顔料、発
泡剤などを必要に応じて配合することができる。
【0034】本発明によって得られる中空成形品は、複
写機、コンピュータ、プリンタ、電子楽器などの電気機
器、キャビネット、ワゴン、デスク、パーテーションな
どの住宅設備、ダッシュボード、シートバック、防音カ
バーなどの自動車部品を構成する板材、枠材、その他の
部材として使用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
【0036】溶融樹脂の注入されるキャビティは、当初
の段階で区画されているため、注入口より遠い部分まで
先行して溶融樹脂が移動し、ショートモールドが防止で
きる。加えて、圧入された加圧流体の内圧が溶融樹脂の
内部に形成された小中空部全体に作用して前記小中空部
が拡大されて行くため、前記溶融樹脂にピンホールが発
生することがなく成形性が良好となる。
【0037】また、前記溶融樹脂を高温に保たなくても
成形が可能となるため冷却工程に要する時間が短時間で
済むので、その分成形サイクルが短縮される。
【0038】さらに、溶融樹脂を注入したときに枠状部
に機能部が一体成形されるため、ショートモールドが防
止でき機能部の形状や寸法精度が高精度な中空成形品を
成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出中空成形方法によって製造さ
れた中空成形品の一例を示す扉部材を裏面からみた斜視
図である。
【図2】図1に示す中空成形品の一部を破断して示す平
面図である。
【図3】第1実施例の工程を示す、図1のA−A線に沿
う金型の模式断面図である。
【図4】第2実施例の工程を示す、図1のA−A線に沿
う金型の模式断面図である。
【図5】第3実施例の工程を示す、図1のA−A線に沿
う金型の模式断面図である。
【図6】従来の中空成形品の製造方法の一例の工程を示
す、金型の模式断面図である。
【図7】従来の中空成形品の製造方法の他の例の工程を
示す、金型の模式断面図である。
【符号の説明】
1 中空成形品 1a 一方の壁 1b 他方の壁 1c 端壁 1d 中空部 1e 境界部溝 1f リブ 2 板状ヒンジ部 3 板状ブラケット部 4 凹陥部 5 境界部 6 通路部 7 枠状部 8a,8b 二重壁胴部 9 射出ノズル 10 加圧流体圧入ノズル 11,21,31 一方の金型 11a,12a,21a,22a,31a,32a
キャビティ面 12,22,32 他方の金型 14,24,34 間隙部 15,25,35 キャビティ 15a,25a,35a 枠状部形成部 15b,25b,35b 二重壁胴部形成部 16,26,36 溶融樹脂 17,27,37 小中空部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠状部および前記枠状部に囲まれた二重
    壁胴部とを備えた中空二重壁構造の中空成形品の外面を
    規制するためのキャビティと、前記キャビティを前記枠
    状部を形成する枠状部形成部分と前記二重壁胴部を形成
    する二重壁胴部形成部とに区画するための前記キャビテ
    ィ内へ進退自在なスライド部材を備えた金型を用い、 前記スライド部材を型締めした前記金型の前記キャビテ
    ィ内へ進出させて前記枠状部形成部と二重壁胴部形成部
    との間に溶融樹脂の侵入を阻害する間隙部を形成したの
    ち、前記枠状部形成部に溶融樹脂を注入して充満させる
    とともに該溶融樹脂の内部へ加圧流体を圧入することに
    よって小中空部を形成し、さらに加圧流体を圧入しつつ
    あるいは前記加圧流体の圧入とともにさらに前記枠状部
    形成部に溶融樹脂を注入補充しつつ、前記スライド部材
    を後退させることにより前記キャビティ内の区画を解除
    して前記小中空部を拡大させて前記キャビティ全体に沿
    う形状の前記中空成形品を成形することを特徴とする射
    出中空成形方法。
  2. 【請求項2】 スライド部材が、枠状部形成部と二重壁
    胴部形成部との間に配設された環状体であることを特徴
    とする請求項1記載の射出中空成形方法。
  3. 【請求項3】 スライド部材が、環状体の内部に配設さ
    れた二重壁胴部形成部のキャビティ容積を可変とするス
    ライドコアを備えたことを特徴とする請求項2記載の射
    出中空成形方法。
  4. 【請求項4】 枠状部には一体成形された機能部を有
    し、前記機能部は壁面に設けられた凸部または凹部であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の
    射出中空成形方法。
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