JPH07124653A - 複合加工式ヘミング装置 - Google Patents

複合加工式ヘミング装置

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JPH07124653A
JPH07124653A JP27048693A JP27048693A JPH07124653A JP H07124653 A JPH07124653 A JP H07124653A JP 27048693 A JP27048693 A JP 27048693A JP 27048693 A JP27048693 A JP 27048693A JP H07124653 A JPH07124653 A JP H07124653A
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JP
Japan
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hemming
robot
hemmed
sealing agent
welding
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JP27048693A
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English (en)
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Masumi Sawa
真澄 澤
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TORAI ENG KK
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TORAI ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のドアパネル等のヘミング加工および
これに伴って行われるアフターヘム加工を効率よく行え
るようにするとともに、そのための設備コストを低減
し、また設備設置のためのスペースを節約できるように
する。 【構成】 一箇所の下型11に位置決め固定された被ヘ
ミング材Wに対してヘミング加工を施すためのヘミング
ロボット2と、前記被ヘミング材Wに対して前記ヘミン
グ加工に付随して行われる補助処理を行うための補助処
理ロボット3を備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のドアパ
ネルやフードパネル等のヘミング加工と、このヘミング
加工に先立って行われるシーリング剤等の塗布作業ある
いはヘミング加工後に行われるヘミング加工部位の溶接
等のいわゆるアフターヘム加工を行うための複合加工式
ヘミング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、このヘミング加工は、インナパ
ネルの周縁を、アウタパネルの周縁を折り曲げて挟み込
むことによりインナパネルとアウタパネルを一体化する
加工をいうのであるが、これだけではアウタパネルとイ
ンナパネルの結合部(ヘミング加工部位)を経て水やゴ
ミ等が内部に侵入したり、また単に挟み込んだだけであ
るので結合強度が低いという問題がある。このため、こ
のヘミング加工には、通常図5に示すような補助処理が
付随して行われる。
【0003】すなわち、水等の侵入を防止するためヘミ
ング加工部位には通常シーリング剤が充填される。シー
リング剤はヘミング加工に先立ってアウタパネルあるい
はインナパネルの周縁に塗布され、この状態で周縁を折
り曲げることでヘミング加工部位にシーリング剤を充填
した状態とする。
【0004】また、ヘミング加工部位の結合強度を補強
する目的で、ヘミング加工に先立って予めアウタパネル
またはインナパネルの周縁に接着剤を塗布しておいた
り、あるいはヘミング加工の後にヘミング加工部位を溶
接するいわゆるアフターヘム加工を行うことも一般的に
行われている。なお、図中溶接箇所は×印を付して示し
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来こ
れらの各補助処理は別々の工程で行っていたため、ヘミ
ング加工を施す対象たるドアパネル等の被ヘミング材を
各工程間で移動させる必要があった。ところが、この被
ヘミング材はドアパネルやフードパネル等の大型部品で
あるため重量が大きく、従って、被ヘミング材の搬送を
手作業で行った場合には大変な手間と労力を要し、搬送
装置を用いて行う場合にはそのための設備投資および設
置スペースが必要になるという問題があった。
【0006】また、各工程へ移動させる度に被ヘミング
材を位置決め固定する必要があるため、そのための治具
等を各工程に用意する必要があり、この点においても設
置スペースを要するばかりでなく、設備費の高騰を招い
ていた。
【0007】本発明は、これらの問題に鑑みなされたも
ので、被ヘミング材を一度位置決め固定したならばヘミ
ング加工のみならずこれに付随して行われる補助処理を
も一か所で集中して行うことができる複合加工式ヘミン
グ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明では、一箇所の下型に位置決め固定された被ヘミ
ング材に対してヘミング加工を施すためのヘミングロボ
ットと、前記被ヘミング材に対して前記ヘミング加工に
付随して行われる補助処理を行うための補助処理ロボッ
トを備えたことを特徴とする複合加工式ヘミング装置を
創出した。
【0009】また、請求項2記載の発明では、一箇所の
下型に位置決め固定された被ヘミング材に対してヘミン
グ加工を施すためのヘミングロボットと、前記ヘミング
加工に先立って前記被ヘミング材に対してシーリング剤
の塗布あるいは接着剤の塗布等の前処理をするための前
処理ロボットを備えたことを特徴とする複合加工式ヘミ
ング装置を創出した。
【0010】さらに、請求項3記載の発明では、一箇所
の下型に位置決め固定された被ヘミング材に対してヘミ
ング加工を行うためのヘミングロボットと、前記ヘミン
グ加工後に前記被ヘミング材のヘミング加工部位を溶接
するためのアフターヘムロボットを備えたことを特徴と
する複合加工式ヘミング装置を創出した。
【0011】また、請求項4記載の発明では、一箇所の
下型に位置決め固定された被ヘミング材に対してヘミン
グ加工を行うためのヘミングロボットと、前記ヘミング
加工に先立って前記被ヘミング材に対してシーリング剤
の塗布あるいは接着剤の塗布等の前処理をするための前
処理ロボットと、前記ヘミング加工後に前記被ヘミング
材のヘミング加工部位を溶接するためのアフターヘムロ
ボットを備えたことを特徴とする複合加工式ヘミング装
置を創出した。
【0012】さらに、請求項5記載の発明では、一箇所
の下型に位置決め固定された被ヘミング材に対してシー
リング剤の塗布をするためのシーリング剤塗布装置、ま
たは接着剤の塗布をするための接着剤塗布装置、または
ヘミング加工を施すためのヘムローラー、または溶接を
するための溶接装置を適宜交換して装着可能なロボット
ハンドを備えたことを特徴とする複合加工式ヘミング装
置を創出した。
【0013】
【作用】請求項1記載の構成によれば、被ヘミング材を
一箇所の下型に位置決め固定したまま、ヘミング加工と
このヘミング加工に付随して行われる補助処理、例えば
ヘミング加工に先立って行われるシーリング剤の塗布あ
るいはヘミング加工後に行われるヘミング加工部位の溶
接等が行われる。このことから、被ヘミング材を一箇所
の下型に位置決め固定したまま、ヘミング加工とこれに
付随する各種の補助処理がなされ、従って被ヘミング材
を従来のように各工程ごとに下型から外して搬送する必
要はない。
【0014】請求項2記載の構成によれば、被ヘミング
材を一箇所の下型に位置決め固定したまま、ヘミング加
工とこれに先立ってなされるシーリング剤の塗布あるい
は接着剤の塗布等の前処理がなされ、従って被ヘミング
材を従来のように下型から外して搬送する必要はない。
【0015】また、請求項3記載の構成によれば、被ヘ
ミング材を一箇所の下型に位置決め固定したまま、ヘミ
ング加工とこの後になされるヘミング加工部位の溶接が
行われ、従って被ヘミング材を従来のように下型から外
して搬送する必要はない。
【0016】さらに、請求項4記載の構成によれば、被
ヘミング材を一箇所の下型に位置決め固定したまま、ヘ
ミング加工とこれに先立ってなされるシーリング剤の塗
布あるいは接着剤の塗布等の前処理およびヘミング加工
後になされるヘミング加工部位の溶接が行われ、従って
被ヘミング材を従来のように下型から外して搬送する必
要はない。
【0017】請求項5記載の構成によれば、先ずロボッ
トハンドにシーリング剤塗布装置を装着して、一箇所の
下型に位置決め固定された被ヘミング材に対してシーリ
ング剤の塗布を行い、次に、このシーリング剤塗布装置
に代えてロボットハンドにヘムローラーを装着して、こ
の被ヘミング材に対してヘムローラーを転圧してヘミン
グ加工を行い、然る後、このヘムローラーに代えてロボ
ットハンドに溶接装置を装着して、この被ヘミング材の
ヘミング加工部位を溶接してアフターヘム加工を行う。
上記ヘミング加工の前処理としてのシーリング剤塗布工
程からアフターヘム加工としての溶接工程に至る間、被
ヘミング材は一箇所の下型に位置決め固定された状態の
ままで足りる。このことから、請求項5記載の構成によ
っても、従来のように各工程間で被ヘミング材を外して
搬送する手間をかける必要はなく、前後処理を含めた一
連のヘミング加工を効率よく行うことができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1ないし図4に基
づいて説明する。図1は、本例の複合加工式ヘミング装
置(以下、単に「ヘミング装置」ともいう)の概略を示
している。このヘミング装置1は、基台10上に、前処
理として被ヘミング材Wにシーリング剤sを塗布し、然
る後この被ヘミング材Wにヘミング加工を施すためのヘ
ミングロボット2と、ヘミング加工後の被ヘミング材W
に対して溶接を行うためのアフターヘムロボット3と、
被ヘミング材Wを位置決め固定しておくための下型11
とを配置した構成となっている。
【0019】ヘミングロボット2は、予め所定の移動軌
跡が記憶された、多軸制御可能なロボットハンドであ
り、その先端にヘムローラーrまたはシーリング剤塗布
装置4を適宜交換して装着可能な構成とされている。こ
のヘミングロボット2の先端にヘムローラーrを装着し
た場合には、当該ヘミングロボット2は、本出願人が先
に特公平5−34101号公報等において開示したロー
ラー式ヘミング装置となる。このローラー式ヘミング装
置によれば、アウタパネルWoの周縁に:epeされた
折曲げ縁Weに沿ってヘムローラーrを転圧することで
この折曲げ縁Weを折り曲げて被ヘミング材Wのヘミン
グ加工が施されるので、複雑な周縁形状の被ヘミング材
Wに対して効率よく正確なヘミング加工を施すことがで
きる。
【0020】一方、ヘミングロボット2の先端に、上記
ヘムローラーrに代えてシーリング剤塗布装置4を装着
した場合にはこのヘミングロボット2はシーリング剤塗
布ロボットとして機能する。ヘムローラーrとシーリン
グ剤塗布装置4の交換は、通称AHC(Automatic Han
d Changer)と称される自動交換装置を用いて行われる。
このシーリング剤塗布装置4およびAHCは従来より公
知のものであり、本発明の実施にあたって特に変更を要
するものではないのでその説明および図示を省略する。
【0021】下型11はインデックステーブル12を介
して基台10に載置されている。すなわち、基台10上
にインデックステーブル12が配置され、このインデッ
クステーブル12の上に下型11が載置されている。こ
の構成によれば、インデックステーブル12が作動する
と下型11は回転し、これによりこの下型11上に位置
決め固定された被ヘミング材Wの各辺a〜dをヘミング
ロボット2または以下述べるアフターヘムロボット3に
最も近い位置へ順次移動できるようになっている。
【0022】アフターヘムロボット3は、ヘミング加工
後になされるアフターヘム加工として溶接を行うための
もので、上記ヘミングロボット2とほぼ同機能を有する
ロボットハンドの先端にYAGレーザ溶接装置6を装着
した構成とされている。このYAGレーザ溶接装置6
は、従来より普通に用いられているものであり、本発明
の実施にあたり特に変更を要しない。このアフターヘム
ロボット3によって、上記ヘミングロボット2によりヘ
ミング加工がなされた被ヘミング材Wのヘミング加工部
位に対して溶接が行われる。このアフターヘムロボット
3は、図1においてヘミングロボット2に対して時計回
り方向へほぼ90°だけずれた位置に配置されている。
【0023】被ヘミング材Wは、図2,図3に示すよう
にアウタパネルWoとインナパネルWiを一体化してな
る例えば自動車用のドアパネルやフードパネル等であ
り、図1ではフードパネルが例示されている。この被ヘ
ミング材Wは辺a〜辺dを有する略四角形状をなしてお
り、この辺a〜辺dに沿ってそれぞれヘミング加工が施
され、結果的に被ヘミング材Wのほぼ全周にわたってヘ
ミング加工が施される。この被ヘミング材Wは、図示省
略したクランプ装置によって下型11上に位置決め固定
される。
【0024】本例のヘミング装置1は以上のように構成
されたものであり、このヘミング装置1によればヘミン
グ加工が図2に示すようにして行われる。
【0025】先ず、ヘミングロボット2の先端にはシー
リング剤塗布装置4が装着される。一方、下型11上に
は被ヘミング材WのアウタパネルWoが位置決め固定さ
れる。然る後、ヘミングロボット2が予め記憶された所
定の移動軌跡に従って作動されてアウタパネルWoの周
縁にシーリング剤sが塗布される((a)シーリング剤
塗布工程)。次に、アウタパネルWoの上にインナパネ
ルWiを重ね合わせる((b)マリッジ工程)。
【0026】以上のシーリング剤塗布工程とマリッジ工
程がヘミング加工の前処理として行われ、これらが完了
した後ヘミング加工が行われる。先ず、ヘミングロボッ
ト2の先端には上記シーリング剤塗布装置4に代えてヘ
ムローラーrが装着される。この交換作業は前記したよ
うにAHCによって行われる。ヘムローラーrが装着さ
れた後、ヘミングロボット2は再び予め記憶された所定
の移動軌跡に従って作動されて、ヘムローラーrが被ヘ
ミング材Wの周縁すなわちアウタパネルWoの折曲げ縁
Weに沿って転圧される。すると、アウタパネルWoの
折曲げ縁Weは、インナパネルWiの周縁を挟み込んだ
状態に折り曲げられ、これによりアウタパネルWoとイ
ンナパネルWiが一体化される((c)ヘミング工
程)。図3には、このヘミング加工後の被ヘミング材W
が示されており、アウタパネルWoとインナパネルWi
の結合部にはシーリング剤sが隙間なく充填され、内部
(アウタパネルWoとインナパネルWiに囲まれた部
分)に水やゴミが侵入できないようシーリングされた状
態となっている。
【0027】ここで、このヘミング工程は、インデック
ステーブル12を図1において時計回り方向(矢印方
向)に回転させて被ヘミング材Wの各辺a〜dを順次ヘ
ミングロボット2の正面に移動させつつ行われる。すな
わち、ヘムローラーrは、移動中の被ヘミング材Wの各
辺a〜dに対して転圧されるのであり、ヘミング加工と
被ヘミング材Wの移動が並行して行われる。このため、
ヘミングロボット2は各辺a〜dの正面への移動完了を
待つことなく作動され、従ってヘミングロボット2の無
駄な待機時間がほとんどない状態で辺aから辺dまでの
ヘミング加工が効率よく行われる。
【0028】次に、アフターヘム加工としての溶接工程
は上記ヘミング工程に並行して行われる。上記したよう
にインデックステーブル12の作動により被ヘミング材
Wが回転されて、移動しつつある状態の各辺a〜dに対
してヘミング加工がなされるのであるが、例えば辺aの
ヘミング加工が完了すると、次にこの辺aに対してアフ
ターヘムロボット3により溶接が行われる。この溶接工
程も移動しつつある辺aに対して行われる。一方、この
辺aの溶接に並行して辺bのヘミング加工が辺aのヘミ
ング加工と同様にして行われる。このように、被ヘミン
グ材Wはインデックステーブル12によって回転され、
従って辺a〜辺dは移動し、この移動しつつある各辺a
〜dに対してヘミング加工が施され、かつこれに並行し
てヘミング加工直後の辺a(b,c,d)に対する溶接
が行われる((d)アフターヘム工程)。なお、図中溶
接箇所は×印を付して示した。被ヘミング材Wが一回転
して辺dの溶接が終了すると、被ヘミング材Wのヘミン
グ加工およびこれに伴う補助処理すなわち前処理および
アフターヘム加工が全て完了する。
【0029】以上のように構成されたヘミング装置1に
よれば、辺aのヘミング加工開始から辺dの溶接完了に
至る間、被ヘミング材Wは下型11上に位置決め固定し
た状態のままとしておけばよい。換言すれば、被ヘミン
グ材Wは、一旦下型11に固定すればヘミング加工とこ
れに伴って行われる補助処理、すなわちヘミング加工に
先立って行われるシーリング剤sの塗布およびヘミング
加工後に行われるアフターヘム加工としての溶接の全工
程が連続して行われる。このことから、本例のヘミング
装置1によれば、従来のように各工程が完了するたびに
被ヘミング材Wを下型から外して次工程に移動させる必
要はないので、ヘミング加工の効率を大幅に向上でき、
かつそのための搬送装置は不要であるので設備コストの
低減あるいは設置スペースの節約を図ることができる。
【0030】なお、本例では、ヘミングロボット2にシ
ーリング剤塗布装置4を装着する構成で例示したが、必
要に応じてヘミングロボット2には接着剤塗布装置5を
も装着可能な構成としてもよい。この接着剤塗布装置
5、シーリング剤塗布装置4およびヘムローラーrの交
換は同様にAHCにより行えばよい。
【0031】また、ヘミングロボット2にはヘムローラ
ーrのみを装着する構成して、シーリング剤塗布装置4
あるいは接着剤塗布装置5は、前記アフターヘムロボッ
ト3とは別に配置した前処理用のロボットに装着する構
成とすることも可能である。この場合、この前処理用の
ロボットはアフターヘムロボット3に対向して配置され
る。すなわち、図1においてヘミングロボット2に対し
て反時計回り方向へほぼ90°だけずれた位置に配置さ
れる。この構成によれば、被ヘミング材Wが回転して例
えば辺aが前処理ロボット、ヘミングロボット2および
アフターヘムロボット3の正面を通過するのに伴って、
この辺aに対してシーリング剤sの塗布、ヘミング加工
および溶接が順次行われる。また、辺aの溶接が行われ
ている時点では辺bに対するヘミング加工および辺cに
対するシーリング剤sの塗布が同時に行われる。
【0032】さらに、アフターヘムロボット3に装着さ
れる溶接装置としてYAGレーザ溶接装置6を例示した
が、溶接装置は図4に示すように通常のスポット溶接装
置6′あるいはその他の溶接装置であってもよい。
【0033】また、ヘミングロボット2に、ヘムローラ
ーr、またはシーリング剤塗布装置4、または接着剤塗
布装置5、または溶接装置6を適宜交換して装着可能な
構成として、ロボットハンドを一台で賄う構成とするこ
とも可能である。但し、この場合には、被ヘミング材W
の一回転目でその全辺a〜dに対してシーリング剤s等
の塗布を一通り行った後、二回転目で全辺a〜dのヘミ
ング加工を行い、然る後ヘムローラーrを溶接装置6に
交換して、三回転目で各辺a〜dに対して溶接を行うこ
ととなる。すなわち、複数の処理が前記したように同時
に並行して行われず、それぞれ独立して行われる。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ヘミング
加工とこのヘミング加工に付随して行われる各種の補助
処理を、被ヘミング材を一箇所の下型にセットしたまま
の状態で連続して行うことができるので、従来のような
各工程における被ヘミング材の位置決め固定する手間あ
るいは各工程間を搬送する手間を排除でき、また搬送装
置を設置する必要がないので、設備コストの低減あるい
は設置スペースの節約を図った上でヘミング加工の効率
化を図ることができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、一旦被ヘミ
ング材を下型に位置決め固定したならば、シーリング剤
の塗布あるいは接着剤の塗布等の前処理とヘミング加工
が連続して行われるので、従来のような前処理工程とヘ
ミング工程における被ヘミング材の位置決め固定あるい
は両工程間の搬送といった手間をかける必要がなく、ま
た搬送装置も不要となり、従って、設備コストの低減あ
るいは設置スペースの節約を図った上でヘミング加工の
効率化を図ることができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、一旦被ヘミ
ング材を下型に位置決め固定したならば、ヘミング加工
とこれに付随して行われるアフターヘム加工が連続して
行われるので、従来のようなヘミング工程とアフターヘ
ム工程における被ヘミング材の位置決め固定あるいは両
工程間の搬送といった手間をかける必要がなく、また搬
送装置も不要となり、従って、設備コストの低減あるい
は設置スペースの節約を図った上でヘミング加工の効率
化を図ることができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、一旦被ヘミ
ング材を下型に位置決め固定したならば、シーリング剤
の塗布あるいは接着剤の塗布等の前処理とヘミング加工
とこのヘミング加工後に行われるアフターヘム加工が連
続して行われるので、従来のような各工程ごとに被ヘミ
ング材を位置決め固定する手間、あるいは被ヘミング材
を各工程間で搬送する手間をかける必要がなく、また搬
送装置も不要となり、従って、設備コストの低減あるい
は設置スペースの節約を図った上でヘミング加工の効率
化を図ることができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、前後の補助
処理を含めた一連のヘミング加工を一台のロボットハン
ドで行うことができるので、設備コストの低減あるいは
設置スペースの節約をさらに図った上で、上記各請求項
の発明により得られる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、複合加工式ヘミング
装置の平面概略図である。
【図2】補助処理を含む一連のヘミング加工の工程図で
ある。
【図3】ヘミング加工部位の縦断面図である。
【図4】溶接完了後におけるヘミング加工部位の縦断面
図である。
【図5】従来のヘミング装置により行われるヘミング加
工の工程図である。
【符号の説明】
1…複合加工式ヘミング装置 2…ヘミングロボット 3…アフターヘムロボット 4…シーリング剤塗布装置 5…接着剤塗布装置 6…YAGレーザ溶接装置 6′…スポット溶接装置 10…基台 11…下型 12…インデックステーブル W…被ヘミング材 Wo…アウタパネル Wi…インナパネル We…折曲げ縁 s…シーリング剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一箇所の下型に位置決め固定された被ヘ
    ミング材に対してヘミング加工を施すためのヘミングロ
    ボットと、前記被ヘミング材に対して前記ヘミング加工
    に付随して行われる補助処理を行うための補助処理ロボ
    ットを備えたことを特徴とする複合加工式ヘミング装
    置。
  2. 【請求項2】 一箇所の下型に位置決め固定された被ヘ
    ミング材に対してヘミング加工を施すためのヘミングロ
    ボットと、前記ヘミング加工に先立って前記被ヘミング
    材に対してシーリング剤の塗布あるいは接着剤の塗布等
    の前処理をするための前処理ロボットを備えたことを特
    徴とする複合加工式ヘミング装置。
  3. 【請求項3】 一箇所の下型に位置決め固定された被ヘ
    ミング材に対してヘミング加工を行うためのヘミングロ
    ボットと、前記ヘミング加工後に前記被ヘミング材のヘ
    ミング加工部位を溶接するためのアフターヘムロボット
    を備えたことを特徴とする複合加工式ヘミング装置。
  4. 【請求項4】 一箇所の下型に位置決め固定された被ヘ
    ミング材に対してヘミング加工を行うためのヘミングロ
    ボットと、前記ヘミング加工に先立って前記被ヘミング
    材に対してシーリング剤の塗布あるいは接着剤の塗布等
    の前処理をするための前処理ロボットと、前記ヘミング
    加工後に前記被ヘミング材のヘミング加工部位を溶接す
    るためのアフターヘムロボットを備えたことを特徴とす
    る複合加工式ヘミング装置。
  5. 【請求項5】 一箇所の下型に位置決め固定された被ヘ
    ミング材に対してシーリング剤の塗布をするためのシー
    リング剤塗布装置、または接着剤の塗布をするための接
    着剤塗布装置、またはヘミング加工を施すためのヘムロ
    ーラー、または溶接をするための溶接装置を適宜交換し
    て装着可能なロボットハンドを備えたことを特徴とする
    複合加工式ヘミング装置。
JP27048693A 1993-10-28 1993-10-28 複合加工式ヘミング装置 Pending JPH07124653A (ja)

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