JPH0712448U - 溶融ガラスの均質化装置 - Google Patents
溶融ガラスの均質化装置Info
- Publication number
- JPH0712448U JPH0712448U JP4567793U JP4567793U JPH0712448U JP H0712448 U JPH0712448 U JP H0712448U JP 4567793 U JP4567793 U JP 4567793U JP 4567793 U JP4567793 U JP 4567793U JP H0712448 U JPH0712448 U JP H0712448U
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- JP
- Japan
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- glass
- molten glass
- stirrer
- stirring tank
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 異質ガラスや泡を母ガラスに巻き込むことな
く、高品質の溶融ガラスを良好に均質化できる溶融ガラ
スの均質化装置を提供する。 【構成】 ガラス溶融炉のフォアハースの攪拌槽に設置
される均質化装置であって、攪拌槽10内の溶融ガラス
Gの上層の異質ガラスG′と、下層の母ガラスG″とを
分離する分離板11と、該分離板11を貫通して取り付
けられたスターラー12と、異質ガラスG′を排出する
排出路13とからなる。
く、高品質の溶融ガラスを良好に均質化できる溶融ガラ
スの均質化装置を提供する。 【構成】 ガラス溶融炉のフォアハースの攪拌槽に設置
される均質化装置であって、攪拌槽10内の溶融ガラス
Gの上層の異質ガラスG′と、下層の母ガラスG″とを
分離する分離板11と、該分離板11を貫通して取り付
けられたスターラー12と、異質ガラスG′を排出する
排出路13とからなる。
Description
【0001】
本考案は、ガラス溶融炉のフォアハースの攪拌槽における溶融ガラスの均質化 装置に関するものである。
【0002】
ガラス溶融炉のフォアハースの攪拌槽においては、溶融ガラス流路に回転羽根 を有するスターラーが設置されており、溶融炉から流れてくる溶融ガラスを均質 化している。
【0003】 ところで、ガラス成分中にB2 O3 、PbO、Na2 O等の揮発成分を含むガ ラスの溶融においては、溶融ガラスの表面から揮発成分が揮発することにより、 溶融ガラスの表面に本来のガラス組成とは異なる異質ガラス層が形成される。異 質ガラスを含む溶融ガラスでは、製品に脈理、ブツ等の欠陥が生じ、製品の品質 低下のみならず、大幅な製造歩留りの低下をもたらすことになる。
【0004】 そこで斯様な問題を解決するために、従来は、図3、図4に示すようにフォア ハースの攪拌槽1において、溶融ガラスGの流路にスターラー2を設け、その下 流に溶融ガラスGの上層の異質ガラスG′を分離排出するための排出流路3を設 けた方式がとられている。図3は従来方式を示す平面図、図4は図3のY−Y断 面図である。
【0005】
しかしながら、上記従来の方式においては、回転するスターラーのシャフト部 から上層の異質ガラスや或はスターラーの回転によって生じる泡を下層の母ガラ スに巻き込み、その結果、製品に脈理、ブツ等の欠陥が生じるという問題がある 。また斯様な巻き込みを緩和させようとするとスターラーの回転数を制限せざる を得ず、いずれにしても高品質の溶融ガラスを良好に均質化することができない という不都合が生じる。
【0006】 そこで、本考案の目的は、異質ガラスや泡を母ガラスに巻き込むことなく、高 品質の溶融ガラスを良好に均質化できる溶融ガラスの均質化装置を提供すること である。
【0007】
本考案は、上記の課題及び目的に鑑みてなされたもので、ガラス溶融炉のフォ アハースの攪拌槽に設置される均質化装置であって、攪拌槽内の溶融ガラスの上 層の異質ガラスと、下層の母ガラスとを分離する分離板と、該分離板を貫通して 取り付けられたスターラーと、異質ガラスを排出する排出路とからなることを特 徴とする溶融ガラスの均質化装置である。
【0008】
本考案の均質化装置によれば、異質ガラスと母ガラスとを分離する分離板にス ターラーが貫通して取り付けられていることにより、溶融ガラスの上層の異質ガ ラスや泡を下層の母ガラスに巻き込むことなく、高品質の溶融ガラスを良好に均 質化できる。また、上層の異質ガラスは排出炉路より外部に排出される。
【0009】
以下、実施例に基づいて本考案の均質化装置を説明する。
【0010】 図1は本考案の均質化装置の平面図、図2は図1のX−X断面図である。
【0011】 10は攪拌槽、11は攪拌槽10内に設けられた分離板、12はスターラー、 13は排出路である。攪拌槽10はスターラー12による攪拌の際、泡等が生じ 難いように平面形状が円形、或は楕円に類似した形状を呈している。分離板11 は溶融ガラスGの上層の異質ガラスG′を下層の母ガラスG″と分離させるため のもので、溶融ガラスGの表面より30〜80mmの深さ位置に設置してある。 この分離板11にはスターラー12のシャフト12′を貫通させるための開口穴 14形成されており、母ガラスG″を攪拌するための回転羽根を有したスターラ ー12が、この開口穴14を貫通して取り付けてある。上層の異質ガラスG′や 泡をシャフト12′部から下層の母ガラスG″に巻き込ませないように、開口穴 14についてはスターラー12のシャフト12′径の1.5〜2.0倍、回転羽 根の径については開口穴14径の2倍以上とするのが好ましい。スターラー12 のシャフト12′はフォアハースの天井部に配置された駆動部(図示省略)に連 結してある。排出路13は分離板11により分離された上層の異質ガラスG′を 外部に排出するための流路であり、攪拌層10の一方の側部に形成してある。
【0012】 かかる構成の均質化装置にあっては、B2 O3 、PbO、Na2 O等の揮発成 分を含むガラスを溶融する場合でも溶融ガラスGの上層の異質ガラスG′を分離 板11によって一定量連続的にオーバーフローさせ排出路13から外部に排出さ せる一方で、スターラー12により母ガラスG″を攪拌することにより、異質ガ ラスG′を母ガラスG″に巻き込むことなく良好に均質化できる。
【0013】
本考案の均質化装置によれば、異質ガラスや泡を母ガラスに巻き込むことなく 高品質の溶融ガラスを良好に均質化できる。
【図1】本考案の均質化装置の平面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】従来方式の平面図である。
【図4】図3のY−Y断面図である。
10 攪拌槽 11 分離板 12 スターラー 12′ シャフト 13 排出路 14 開口穴 G 溶融ガラス G′ 異質ガラス層 G″ 母ガラス層
Claims (1)
- 【請求項1】 ガラス溶融炉のフォアハースの攪拌槽に
設置される均質化装置であって、攪拌槽内の溶融ガラス
の上層の異質ガラスと、下層の母ガラスとを分離する分
離板と、該分離板を貫通して取り付けられたスターラー
と、異質ガラスを排出する排出路とからなることを特徴
とする溶融ガラスの均質化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4567793U JPH0712448U (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 溶融ガラスの均質化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4567793U JPH0712448U (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 溶融ガラスの均質化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712448U true JPH0712448U (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=12726026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4567793U Pending JPH0712448U (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 溶融ガラスの均質化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712448U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012002031A1 (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-05 | 旭硝子株式会社 | 溶融ガラスの減圧脱泡装置および減圧脱泡方法並びにガラス製品の製造装置および製造方法 |
JP2015110518A (ja) * | 2007-08-08 | 2015-06-18 | コーニング インコーポレイテッド | 光学品質ガラスのための溶融ガラス搬送装置 |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP4567793U patent/JPH0712448U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015110518A (ja) * | 2007-08-08 | 2015-06-18 | コーニング インコーポレイテッド | 光学品質ガラスのための溶融ガラス搬送装置 |
JP2016128384A (ja) * | 2007-08-08 | 2016-07-14 | コーニング インコーポレイテッド | 光学品質ガラスのための溶融ガラス搬送装置 |
WO2012002031A1 (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-05 | 旭硝子株式会社 | 溶融ガラスの減圧脱泡装置および減圧脱泡方法並びにガラス製品の製造装置および製造方法 |
JP5772823B2 (ja) * | 2010-06-30 | 2015-09-02 | 旭硝子株式会社 | 溶融ガラスの減圧脱泡装置および減圧脱泡方法並びにガラス製品の製造装置および製造方法 |
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