JP3529694B2 - 溶融ガラスのスターラ - Google Patents

溶融ガラスのスターラ

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JP3529694B2
JP3529694B2 JP2000085914A JP2000085914A JP3529694B2 JP 3529694 B2 JP3529694 B2 JP 3529694B2 JP 2000085914 A JP2000085914 A JP 2000085914A JP 2000085914 A JP2000085914 A JP 2000085914A JP 3529694 B2 JP3529694 B2 JP 3529694B2
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molten glass
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良之 牧野
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Toyo Glass Co Ltd
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Toyo Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/18Stirring devices; Homogenisation
    • C03B5/187Stirring devices; Homogenisation with moving elements

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融ガラスを撹拌
して均一に混ぜ合わせるスターラであって、特に、高品
質のガラス製品を製造するのに適した溶融ガラスのスタ
ーラに関する。
【0002】
【従来の技術】高品質を要求されるガラス製品の製造に
際し、溶融ガラスをスターラで均一に撹拌し、ガラスに
脈理を生じさせないようにする工程が不可欠となる。図
1はガラス製品を製造する設備の説明図である。溶解炉
6で溶解されたガラスは白金槽7、白金パイプ8を通っ
て温度調整が行われ、スターラボックス5に至る。スタ
ーラボックス5の内部ではスターラ1、11が駆動モー
タ(図示せず)により回転しており、通過する溶融ガラ
スを撹拌する。スターラボックス5を出た溶融ガラスは
白金パイプ9を通って出口10から排出され、成形が行
われる。白金槽7、白金パイプ8、スターラボックス
5、スターラ1、11、白金パイプ9は、溶融ガラスに
不純物が混入しないように、すべて白金製となってい
る。
【0003】溶融ガラス中には、溶融炉6で溶融する段
階で微量の不純物が混入している。このような溶融ガラ
スをスターラで十分に撹拌しないと、不純物が溶融ガラ
ス中に均一に混合されず、「脈理」という欠陥となって
しまう。
【0004】従来のスターラ11(いわゆる梯子形のス
ターラ)は、図7、8に示すように、回転軸12の異な
る高さ部分から複数のアーム13を外方に突出形成し、
その先端に柱状のブレード14を架設したものである。
ブレード14は、薄板を加工して中空の四角柱状に形成
したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のスターラ
14は、次のような問題点があった。第一に、高温下で
ブレードを回転させるので、ブレード14の四角形断面
が潰れるような変形をおこしやすく、十分な強度を得る
ためには肉厚の白金部材を使用しなければならず、コス
ト高となっていた。第二に、脈理を生じないように十分
に溶融ガラスを撹拌するには、ブレードを高速で回転さ
せなければならず、大型の駆動モータが必要であり、や
はりコスト高となっていた。第三に、脈理を生じないよ
うに十分に溶融ガラスを撹拌するには、溶融ガラスを、
粘性を減少させるために、高温に保持しなければならな
いので、温度管理を綿密にしなければならず煩雑である
ばかりか、エネルギーコストがかかっていた。
【0006】本発明は、スターラのブレードを変形しに
くくして強度を高めると共に、撹拌能力を向上すること
を課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転軸の異な
る高さ部分から外方に突出形成した複数のアームの先端
に柱状のブレードを架設した溶融ガラスのスターラにお
いて、前記ブレードを三角形断面を有する柱状としたこ
とを特徴とする溶融ガラスのスターラである。
【0008】スターラのブレードの断面が三角形状であ
るので、従来の四角形状に比べて潰れ変形しにくく、強
度が向上する。断面は、幾何学的に正確な三角形でなく
とも良く、例えば、角が丸みをおびていたり、僅かな面
取りがあっても差し支えない。
【0009】ブレードの断面の三角形の一辺のみが回転
時のブレードの進行方向に面するようにすると、ブレー
ドの進行方向の背面側の溶融ガラスに比較的大きな巻き
込み渦ができ、溶融ガラスの撹拌が促進される。撹拌効
果が大きいので、ブレードの断面積を小さくし、材料費
をコストダウンできると共に、回転負荷を小さくして駆
動モータを小型化できる。図7、8の従来のブレード1
4は、背面にほとんど巻き込み渦が生じないため、撹拌
効果が小さい。また、ブレードの進行方向に面するよう
した三角形断面の一辺を、進行方向よりも内側又は外側
に向けることで、溶融ガラスをスターラボックスの内側
又は外側に移動させるように撹拌することになるので、
やはり撹拌が促進される。従来のブレードは溶融ガラス
がスターラボックス内を同心円的に回転するように撹拌
するので、不純物を拡散均一化する効果が小さかった。
【0010】また、ブレードの進行方向に面するようし
た三角形断面の一辺が、進行方向よりも内側に向いてい
る部分と、外側に向いている部分を、1本のブレードに
形成することができる。このようにすることで、スター
ラボックス内で、内側に向かう流れと外側に向かう流れ
とができ、溶融ガラスの撹拌が更に向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施例を表した図面に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1はガラス製品を製造
する設備の説明図、図2はスターラボックスの一部を切
り欠いて示すスターラの側面図、図3は図2におけるA
A線断面図、図4は図2におけるBB線断面図、図5は
図2におけるCC線断面図、図6はブレードの説明図で
ある。
【0012】実施例の白金製のスターラ1はスターラボ
ックス5の内部に設置されている。スターラ1は回転軸
2、アーム3、ブレード4を有する。回転軸2はスター
ラボックス5に垂直に差し入れられ、上部の図示しない
駆動モータにより回転する。中空な円筒状のアーム3は
回転軸2の異なる高さから2方向に各4本ずつ突出形成
されている。ブレード4は薄板を加工することで中空の
三角柱状に形成されている。図2のa及びcの領域にお
いて、ブレード4の形状は図3、5、6に示すようにな
っている。すなわち、三角形断面の4a、4b、4cの
辺のうち、4aの一辺のみが回転時のブレードの進行方
向(ブレードの軌跡円Rの接線方向で矢印Xの方向)に
面しており、他の4b、4cの辺は面していない。ま
た、4aの辺はブレード4の進行方向(矢印X方向)よ
りも外側に向いている。このためブレードが矢印方向
(右回り)に回転すると、溶融ガラスはブレード4によ
って強制的に外側に押し出されることになり、外側に向
かう流れが生じる。図2のbの領域において、ブレード
4の形状は図4に示すようになっている。すなわち、三
角形断面の一辺のみが回転時のブレードの進行方向に面
しており、この一辺はブレード4の進行方向よりも内側
に向いている。このためブレードが矢印方向(右回り)
に回転すると、溶融ガラスはブレード4によって強制的
に内側に押し出されることになり、内側に向かう流れが
生じる。
【0013】スターラ1が回転すると、図2に示すよう
に、a及びcの領域では矢印のように溶融ガラスは外側
に向かって撹拌され、bの領域では内側に向かって撹拌
される。このようにして、溶融ガラス中の不純物は溶融
ガラスに均一に拡散され、脈理の発生が防止される。
【0014】実施例のスターラ1と従来例のスターラ1
1とで、脈理の発生状況の試験を行った。その結果を表
1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】スターラ部における溶融ガラスの温度は実
施例のスターラ1が1210〜1220℃と、従来例の
スターラ11の1230〜1250℃よりも低い温度で
(溶融ガラスの粘性が大きく)厳しい条件だったにもか
かわらず、実施例のスターラ1は10rpm(回転/
分)で脈理が発生しなかった。一方、従来例のスターラ
11は10rpmでは脈理が発生し、20rpmで発生
しなくなった。また、駆動モータの負荷電流を比較する
と、実施例のスターラ1は10rpmで0.62〜0.
65A、20rpmで0.70〜0.78Aであったの
に対し、従来例のスターラ11は10rpmで0.80
〜0.85A、20rpmで0.92〜0.96Aであ
った。すなわち、実施例のスターラ1は撹拌効果が高
く、低回転で脈理の発生が防止される上に、従来例のス
ターラ11と同じ回転速度であっても20%程度駆動モ
ータの負荷が少ないので、駆動モータを小型化すること
が可能である。なお、この試験は、出口10で生地(溶
融ガラス)をカットして直径10mm、厚さ5mm程度の大
きさの試料を採取し、その断面を研磨した後溝尻光学工
業所製の顕微シュリーレン装置で観察した。また、この
試料を直径100mm程度にプレスし、東芝製の歪検査機
(SVP−100)で観察し、評価した。
【0017】
【発明の効果】本発明のスターラは、ブレードが変形し
にくいので、使用する白金材料を節減することができ、
耐久性も向上する。撹拌能力が高いので駆動モータにか
かる負荷が減少できると共に、高回転とする必要がない
ので、小型の駆動モータで安定して撹拌を続けることが
できる。また、溶融ガラスの温度が多少低くても脈理が
発生しにくいので、厳密な温度管理も不要となる。ま
た、ブレードの三角形断面の向きを変えることで溶融ガ
ラスの流れを容易に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス製品を製造する設備の説明図である。
【図2】スターラボックス5の一部を切り欠いて示す実
施例のスターラ1の側面図である。
【図3】図2におけるAA線断面図である。
【図4】図2におけるBB線断面図である。
【図5】図2におけるCC線断面図
【図6】ブレード1の説明図である。
【図7】従来のスターラ11の上面図である。
【図8】スターラボックス5の一部を切り欠いて示すス
ターラ11の側面図である。
【符号の説明】
1 スターラ 2 回転軸 3 アーム 4 ブレード 5 スターラボックス 6 溶融炉 7 白金槽 8 白金パイプ 9 白金パイプ 10 出口 11 スターラ 12 回転軸 13 アーム 14 ブレード

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の異なる高さ部分から外方に突出
    形成した複数のアームの先端に柱状のブレードを架設し
    た溶融ガラスのスターラにおいて、前記ブレードを三角
    形断面を有する柱状としたことを特徴とする溶融ガラス
    のスターラ
  2. 【請求項2】 請求項1のスターラにおいて、前記ブレ
    ードの三角形断の一辺のみが回転時のブレードの進行方
    向に面するようにすると共に、その一辺が進行方向より
    も内側又は外側に向いていることを特徴とする溶融ガラ
    スのスターラ
  3. 【請求項3】 請求項2のスターラにおいて、前記ブレ
    ードが、前記一辺が進行方向よりも内側を向く部分と、
    外側を向く部分とを有するものであることを特徴とする
    溶融ガラスのスターラ
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