JP6975403B2 - 溶融ガラスの搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶融ガラスの搬送装置に関し、特に搬送途中で溶融ガラスを撹拌装置で撹拌混合し、溶融ガラスの均質化を図るための技術に関する。
周知のように、溶融ガラスを溶融窯から成形装置に搬送するに際しては、その搬送経路上に撹拌装置を設けて成形装置へ供給される溶融ガラスを撹拌することが行われている。この撹拌装置は、撹拌翼を設けたスターラーを円筒状の撹拌槽内に配設してなるもので、撹拌槽内に溶融ガラスを流入させてスターラーを所定の軸まわりに回転させることで、撹拌槽内に流入した溶融ガラスに円周方向の流れを与えて、溶融ガラスを撹拌可能としている。
一方、溶融ガラスの均質化を目的としてこの種の撹拌装置を使用する場合には、撹拌槽の中央側(スターラーの回転中心側)を流れる溶融ガラスだけでなく、撹拌槽の外側(内壁沿い)を流れる溶融ガラスについても十分に撹拌を行う必要がある。撹拌槽の中央側を流れる溶融ガラスについては、スターラーにより比較的容易に撹拌することができるが、内壁に沿って流れる溶融ガラスについては、スターラーの撹拌翼と内壁との間に不可避的に生じる隙間をすり抜けて流れることになる。そのため、この内壁沿いを流れる溶融ガラスを効果的に撹拌するための手段が種々提案されている。
例えば特許文献1には、撹拌翼の最外径部と撹拌槽の内壁との隙間を小さくすることで、具体的には撹拌翼の回転直径を内壁の内径寸法の約91%とすることで、撹拌翼と接触することなく下流側に流れてしまう溶融ガラスの量を低減することが記載されている。
また、特許文献2には、溶融ガラスの搬送管(撹拌槽)の内壁面近傍での溶融ガラスのすり抜けを防止することを目的として、スターラーの外径寸法を撹拌槽の内径寸法の0.85倍以上とし、好ましくは0.9倍以上とすることが提案されている。
また、特許文献3には、溶融ガラスの撹拌時における耐火金属異物の発生量を低減できる範囲内で撹拌効果を高めることの有効性が示されている一方で、撹拌効果を高めるためには、撹拌翼と撹拌チャンバ(撹拌槽)の内壁との間隔を減少させる必要があることが記載されている。
特開2015−124107号公報 特許第5510446号公報 特許第5588675号公報
このように、上記何れの特許文献に提案された手法においても、スターラーの撹拌翼と撹拌槽の内壁との隙間をすり抜ける溶融ガラスについて、上記隙間を狭くすることで解決を図ろうとしていることが分かる。しかしながら、スターラーと撹拌槽との接触は厳禁であるため、どれだけ隙間を小さくしたとしても、隙間をすり抜けようとする溶融ガラスを完全に排除することは難しい。これでは撹拌槽内に流入する溶融ガラスを漏れなく撹拌できるとは言い難い。また、隙間を小さくするほど、撹拌翼や内壁に生じる摩擦は大きくなり、撹拌翼を支持するスターラーの軸に生じるトルクも大きくなる。その結果、撹拌翼や内壁が剥がれて耐火金属異物が発生し、溶融ガラスの成形不良や成形品の品質低下を招来するおそれがある。また、スターラーの寿命低下も懸念される。
以上の事情に鑑み、本明細書では、溶融ガラスを漏れなく撹拌混合しつつも、撹拌時における耐火金属異物の発生を可及的に抑制又は防止することを、解決すべき技術課題とする。
前記課題の解決は、本発明に係る溶融ガラスの搬送装置により達成される。すなわち、この搬送装置は、溶融ガラスの供給源から成形装置に向けて溶融ガラスを搬送する装置であって、供給源から成形装置に至る溶融ガラスの搬送流路上に配設される第一及び第二の撹拌装置と、第一の撹拌装置の撹拌槽に設けた溶融ガラスの流出口と、第二の撹拌装置の撹拌槽に設けた溶融ガラスの流入口とを接続する連通路とを備え、第一の撹拌装置と第二の撹拌装置とは搬送流路の上下流方向に隣り合わせて配設され、かつ第一の撹拌槽の上部又は下部の何れか一方に溶融ガラスの流入口、他方に流出口が設けられ、第二の撹拌槽の流入口及び流出口が第一の撹拌槽とは上下部を同じにしてそれぞれ設けられる溶融ガラスの搬送装置であって、第一及び第二の撹拌装置の少なくとも一方のスターラーの回転直径が、スターラーが収容される撹拌槽の内径寸法の70%より大きく、かつ90%以下である点をもって特徴付けられる。なお、本明細書において「第一の撹拌装置と第二の撹拌装置とは搬送流路の上下流方向に隣り合わせて配設され」とは、隣り合う撹拌装置同士の間に他の撹拌装置が存在しないように配設されることを意味する。また、「スターラーの回転直径」とは、スターラーの回転中心から最もその半径方向に離れた部分が描く回転軌跡の直径を意味する。
本発明は、第一及び第二の撹拌装置を、搬送流路の上下流方向に隣り合わせて配設して、第一の撹拌装置の撹拌槽に設けた溶融ガラスの流出口と、第二の撹拌装置の撹拌槽に設けた溶融ガラスの流入口とを連通路で接続し、かつ第一の撹拌槽の上部又は下部の何れか一方に溶融ガラスの流入口、他方に流出口が設けられ、第二の撹拌槽の流入口及び流出口が第一の撹拌槽とは上下部を同じにしてそれぞれ設けられた構成を採ると共に、第一及び第二の撹拌装置の少なくとも一方のスターラーの回転直径を、スターラーが収容される撹拌槽の内径寸法の70%より大きく、かつ90%以下とした。このように、二つの撹拌装置を所定の態様で配列及び接続し、かつ少なくとも一方の撹拌装置を構成するスターラーの回転直径を撹拌槽の内径寸法との関係で所定の範囲に設定することにより、撹拌槽の半径方向内側及び外側(内壁近傍)だけでなく半径方向中間領域を通過する溶融ガラスについても効果的な撹拌作用を与えることができる。詳述すると、上流側の撹拌装置の撹拌槽に流入する溶融ガラスのうち、流入口の上端側(鉛直方向上側)から流入する溶融ガラスについては、上流側の撹拌槽内ではスターラーの軸付近に沿って流れ、スターラーにより十分に撹拌される。また、上流側撹拌槽の流入口の下端側(鉛直方向下側)から流入する溶融ガラスについては、上流側の撹拌槽内では主に撹拌槽の内壁に沿って流れる一方、下流側の撹拌槽へはその流入口の上端側から流入してスターラーの軸付近に沿って流れ、スターラーにより十分に撹拌される。また上流側撹拌槽の流入口の中央側(鉛直方向中間領域側)から流入する溶融ガラスについては、撹拌槽内でその半径方向中間領域(スターラーの回転中心と内壁との中間領域)を流れるため、撹拌翼と内壁との隙間をそれほど狭めなくても、すなわちスターラーの回転直径が撹拌槽内壁の内径寸法に対して所定の割合以上の大きさ(例えば70%よりも大きい値)を有する場合には、上流側の撹拌装置あるいは下流側の撹拌装置で十分に撹拌される。よって溶融ガラスを漏れなく撹拌混合して搬送間で均質化を図ることが可能となる。
また、スターラーの撹拌翼と撹拌槽の内壁との隙間をそれほど狭めなくても十分な撹拌作用を得ることができるので、撹拌動作時に撹拌翼や内壁に生じる摩擦を低減して、撹拌翼や内壁の剥がれ等に起因する耐火金属異物の発生を可及的に抑制又は防止することが可能となる。
また、本発明に係る溶融ガラスの搬送装置においては、第一及び第二の撹拌装置内にそれぞれ収容された第一及び第二のスターラーの回転直径がともに第一及び第二の撹拌槽の内径寸法の70%より大きく、かつ90%以下であってもよい。
後述する実験結果によれば、第一及び第二の撹拌装置内にそれぞれ収容された第一及び第二のスターラーの回転直径をともに第一及び第二の撹拌槽の内径寸法の70%より大きく、かつ90%以下とした場合に、撹拌槽の半径方向内側及び外側(内壁近傍)だけでなく半径方向中間領域を通過する溶融ガラスについても十分かつ効果的に撹拌作用を及ぼし得ることが判明した。よって、各スターラーの回転直径をともに撹拌槽の内径寸法に対して70%より大きく、かつ90%以下の大きさに設定することにより、撹拌槽に流入する溶融ガラスに対して漏れのない撹拌作用を安定的に付与することが可能となる。もちろん、この際も、各スターラーの撹拌翼と撹拌槽内壁との隙間は所定の大きさ以上に保持されるので、撹拌翼や内壁に生じる摩擦を低減して、撹拌翼や内壁の剥がれ等に起因する耐火金属異物の発生を何れの撹拌装置においても可及的に抑制又は防止することが可能となる。
また、この場合、本発明に係る溶融ガラスの搬送装置においては、第二のスターラーの回転直径が第一のスターラーの回転直径以下であってもよい。
第一及び第二のスターラーの回転直径が第一及び第二の撹拌槽の内径寸法の70%より大きく、かつ90%以下である場合、上述のように第一のスターラーの回転直径と第二のスターラーの回転直径とを異ならせることができる。これにより、搬送対象となる溶融ガラスを漏れなくかつ十分に撹拌しつつも、第二の撹拌装置においてはスターラーの撹拌翼と撹拌槽内壁との隙間をより広くとることができるので、当該撹拌装置における撹拌翼もしくは内壁に生じる摩擦を一層低減して、耐火金属異物の発生を確実に防止することが可能となる。
また、本発明に係る溶融ガラスの搬送装置においては、少なくとも一方のスターラーは、軸と、軸の長手方向に沿って取り付けられた複数の撹拌翼とを有し、複数の撹拌翼はそれぞれ貫通開口部を有し、かつ軸まわりに旋回する際、軸の長手方向一端側の撹拌翼ほど、長手方向他端側の撹拌翼に対して、軸まわりでの位相が遅れるように複数の撹拌翼が配設されていてもよい。
このように、撹拌翼に貫通開口部を設けることで、貫通開口部の通過に伴って溶融ガラスにせん断力を作用させることができる。また、軸まわりの旋回時に、軸の長手方向一端側の撹拌翼ほど、長手方向他端側の撹拌翼に対して、軸まわりでの位相が遅れるように複数の撹拌翼を配設したので、これらの撹拌翼が軸まわりに回転するのに伴い、軸近傍において長手方向他端側から長手方向一端側に向かう溶融ガラスの流れを形成できる。そして、この流れが、撹拌槽内での本来的な流れである軸の長手方向一端側から長手方向他端側に向かう溶融ガラスの流れと、撹拌翼が旋回することにより生じる円周方向の旋回流れと合わさることで、軸の半径方向に沿った流れが生じる。この半径方向に沿った流れにより、軸近傍の溶融ガラスと内壁近傍の溶融ガラスとが置換され得る。よって、上記構成のスターラーを本発明に係る撹拌装置に適用すれば、撹拌槽の半径方向全域を流れる溶融ガラスがせん断力を受ける機会を増やして、溶融ガラスの撹拌効果を全体的に高めることが可能となる。また、溶融ガラスの撹拌性能が向上すれば、軸の回転数を減少させたとしても十分に溶融ガラスを撹拌することができる。従って、これによっても、撹拌翼もしくは内壁に生じる摩擦を一層低減して、耐火金属異物の発生をより確実に防止することが可能となる。
また、スターラーが上記構成の撹拌翼を有する場合、本発明に係る溶融ガラスの搬送装置においては、貫通開口部が、撹拌翼の旋回方向に沿って撹拌翼を貫通していてもよい。
このようにすれば、溶融ガラスが貫通開口部をより通過し易くなるため、撹拌翼が溶融ガラスから受ける抵抗をさらに抑制することが可能となる。従って、これによっても、撹拌翼もしくは内壁に生じる摩擦を一層低減して、耐火金属異物の発生をより確実に防止することが可能となる。
また、以上の説明に係る搬送装置は、例えばこの搬送装置と、搬送装置の下流側に位置し、搬送装置により搬送された溶融ガラスを成形する成形装置とを備えた板ガラスの製造装置として好適に提供することも可能である。この場合、本発明に係る板ガラスの製造装置は、上記した搬送装置と、搬送装置の下流側に位置し、搬送装置により搬送された溶融ガラスを成形する成形装置とを備えた点をもって特徴付けられる。あるいは、本発明に係る板ガラスの製造方法は、上記した板ガラスの製造装置を用いて板ガラスを製造する点をもって特徴付けられる。なお、ここでいう板ガラスには、ガラスフィルムや枚葉状のガラス板など、板状をなすガラス製品全般が含まれる。
以上に述べたように、本発明によれば、溶融ガラスを漏れなく撹拌混合しつつも、撹拌時における耐火金属異物の発生を可及的に防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る溶融ガラスの搬送装置を備えた板ガラスの製造装置の全体構成を概念的に示す図である。 図1に示す二つの撹拌装置の縦断面図である。 図1に示す第一の撹拌装置の横断面図である。 図2に示すスターラーの斜視図である。 図1に示す二つの撹拌装置の使用態様の一例を説明するための図であって、流入口の上側から第一の撹拌槽に流入した溶融ガラスの流れを模式的に示す縦断面図である。 図1に示す二つの撹拌装置の使用態様の一例を説明するための図であって、流入口の下側から第一の撹拌槽に流入した溶融ガラスの流れを模式的に示す縦断面図である。 図1に示す二つの撹拌装置の使用態様の一例を説明するための図であって、流入口の中央側から第一の撹拌槽に流入した溶融ガラスの流れを模式的に示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係るスターラーの要部斜視図である。 スターラーの回転直径と、せん断応力解析結果との関係を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。はじめに、本発明に係る搬送装置を備えた板ガラスの製造装置の概略について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る板ガラスの製造装置1は、最上流域に配置された溶融ガラスの供給源としての溶融窯2と、溶融窯2の下流側に配設される清澄室3と、清澄室3の下流側に配設され、主として溶融ガラスの粘度調整を行うポット4と、ポット4の下流側に配設され、溶融ガラスから板ガラスを成形する成形装置5と、溶融窯2から成形装置5に至る(本実施形態では清澄室3からポット4に至る)搬送流路6、及び搬送流路6上に配設され、清澄室3側からポット4側に溶融ガラスを搬送する搬送装置7とを備える。
搬送装置7は、清澄室3から流出した溶融ガラスを撹拌混合しながら成形装置5側(本実施形態ではポット4)に搬送するもので、搬送流路6の上流側を構成する第一の搬送流路6aを介して清澄室3と接続される第一の撹拌装置8と、搬送流路6の下流側を構成する第二の搬送流路6bを介してポット4に接続される第二の撹拌装置9と、第一の撹拌装置8と第二の撹拌装置9とを接続する連通路10とを備える。
成形装置5は、溶融ガラスから板ガラスのベースとなるガラスリボンを連続的に成形する装置であり、例えば、オーバーフローダウンドロー法による成形を実行する装置、スロットダウンドロー法による成形を実行する装置等が採用される。なお、成形装置5は、板ガラス以外のガラス製品を成形する装置であってもよく、一例として、ダンナー法によって溶融ガラスからガラス管、あるいは、ガラス棒を連続的に成形する装置であってもよい。
上記構成をなす板ガラスの製造装置1を用いて板ガラスを製造するにあたっては、まずガラス原料を溶融窯2に投入して溶融ガラスとする。次いで溶融ガラスを清澄室3で清澄し、続いて搬送装置7で溶融ガラスを清澄室3からポット4に搬送すると共に、その搬送途中で、第一及び第二の撹拌装置8,9により溶融ガラスを撹拌混合する。然る後、撹拌混合された溶融ガラスを、ポット4を経て成形装置5に供給し、溶融ガラスから板ガラスを連続的に成形する。このようにして板ガラスの製造が連続的に実施される。
次に、搬送装置7の詳細を主に図2から図4に基づいて説明する。
搬送装置7は、二つの撹拌装置8,9を所定の態様で配列並びに接続してなるもので、具体的には、第一の撹拌装置8と第二の撹拌装置9とは搬送流路6の上下流方向に隣り合わせて配設される。言い換えると、図2に示すように、第一の撹拌装置8と第二の撹拌装置9との間に他の撹拌作用を奏する装置が介在することなく、第一の撹拌装置8と第二の撹拌装置9とが連通路10を介して直接に接続されている。
ここで、第一の撹拌装置8は、第一の撹拌槽11と、第一の撹拌槽11の内部に収容される第一のスターラー12とを備える。第一の撹拌槽11の上流端(図2でいえば上側)には、溶融ガラスの第一の撹拌槽11内への流入を可能とする第一の流入口13が設けられると共に、第一の撹拌槽11の下流端(図2でいえば下側)には、溶融ガラスの第一の撹拌槽11外への流出を可能とする第一の流出口14が設けられる。第一の流入口13は第一の搬送流路6aと接続され、第一の流出口14は連通路10と接続される。
また、第二の撹拌装置9は、第二の撹拌槽15と、第二の撹拌槽15の内部に収容される第二のスターラー16とを備える。第二の撹拌槽15の上流端(図2でいえば上側)には、溶融ガラスの第二の撹拌槽15内への流入を可能とする第二の流入口17が設けられると共に、第二の撹拌槽15の下流端(図2でいえば下側)には、溶融ガラスの第二の撹拌槽15外への流出を可能とする第二の流出口18が設けられる。第二の流入口17は連通路10と接続され、第二の流出口18は第二の搬送流路6bと接続される。
このうち、第一の撹拌装置8を構成する第一の撹拌槽11は円筒状をなすもので、その内壁11aもまた円筒形状をなす(何れも図3を参照)。内壁11aの少なくとも表層部は、例えば白金又は白金合金で形成されている。第一のスターラー12は、その回転中心X1が第一の撹拌槽11の中心線、より正確には内壁11aの中心線と一致するように配設されている。
第一のスターラー12は、図2及び図3に示すように、軸19と、軸19の長手方向(図2でいえば上下方向)に沿って取り付けられた複数の撹拌翼20とを備えている。軸19及び各撹拌翼20の少なくとも表層部は、例えば白金又は白金合金で形成されている。このスターラー12は、軸19の回転に伴って複数の撹拌翼20を軸19まわりで旋回させて第一の撹拌槽11内の溶融ガラスを撹拌する構成となっている。なお、本実施形態では、軸19に対して四枚の撹拌翼20が取り付けられる形態となっているが、撹拌翼20の枚数は適宜増減させてもよい。
軸19は、溶融ガラスの第一の撹拌槽11内における上下流方向(図2でいえば上下方向)に伸びた丸棒として形成される。軸19の上端部には図示しない駆動源(例えばモーター)が接続されており、駆動源の駆動に伴って、軸19が所定の向き(図3に示すように軸19を平面視した状態でいえば、時計回り)に回転するようになっている。なお、軸19の下端部は、上端部とは異なり自由端となっており、第一の撹拌槽11内に位置している。
複数の撹拌翼20は、本実施形態では、軸19の長手方向に沿って等間隔で取り付けられている。また、図4に示すように、軸19まわりの回転時に、軸19の上端側の撹拌翼20ほど、下端側の撹拌翼20に対して、軸19まわりでの位相が遅れるように取り付けられている。詳述すると、上下で隣り合う両撹拌翼20,20の間で、相対的に上方側の撹拌翼20は、相対的に下方側の撹拌翼20に対して、角度θの分だけ軸19まわりでの位相が遅れるようになっている。この図示例では、最も位相が進む最下段の撹拌翼20から最も位相が遅れる最上段の撹拌翼20まで、同じ角度θの分ずつ順次に位相が遅れるように、各撹拌翼20が軸19の円周方向所定位置に取り付けられている。
上記の位相の関係により、複数の撹拌翼20が軸19まわりを旋回するのに伴い、軸19近傍で下方から上方に向かう溶融ガラスの上昇流れが形成される。そして、当該上昇流れが、第一の撹拌槽11内での本来的な流れである上方から下方に向かう溶融ガラスの下降流れと、撹拌翼20の旋回に伴って生じる円周方向の旋回流れと合わさることで、軸19の半径方向に沿った流れが生じる。これにより、図2に実線矢印で示すように、軸19近傍を流れる溶融ガラスの一部と、内壁11a沿いを流れる溶融ガラスの一部とが置換され得る。
ここで、溶融ガラスの上昇流れを好適に形成するため、上記の角度θの値は、10°〜80°の範囲内とすることが好ましい。なお、本実施形態では、角度θの値を70°としている。
複数の撹拌翼20はそれぞれ、軸19を基準として対称(軸19の中心線を基準として軸対称)に配置された一対の翼体20aを備えている。これにより、本実施形態に係るスターラー12においては、その全体の重心が軸19上に位置している。一対の翼体20aの各々は、縦置き姿勢とされた矩形の板状をなし、各翼体20aには二つの貫通開口部20a1が形成されている。各貫通開口部20a1は、相互に同一な矩形に形成されると共に、翼体20aの旋回方向(本実施形態では、翼体20aの厚み方向に等しい)に沿って翼体20aを貫通している。各翼体20aの先端部20a2は、軸19の長手方向に沿って伸びている。先端部20a2における軸19の長手方向に沿った長さL1は、軸19の外径寸法D1よりも長くなっている。第一の撹拌槽11の内壁11aと各翼体20aの先端部20a2との間には、所定の隙間C1が形成される。
上記構成の先端部20a2および貫通開口部20a1は、複数の撹拌翼20が軸19まわりを旋回するのに伴い、第一の撹拌槽11の内壁11a沿いを流れる溶融ガラスに付与されるせん断力を増大させる作用を奏する。
ここで、貫通開口部20a1を溶融ガラスに通過させ易くする観点から、各翼体20aにおける貫通開口部20a1の開口率は、30%以上とすることが好ましい。ここで、「開口率」とは、翼体20aの元となる矩形の板状体(貫通開口部20a1が未形成の状態の板状体)をその厚み方向から見たときの面積に対し、貫通開口部20a1の開口面積が占める割合を意味する。また、翼体20aの先端部20a2により溶融ガラスに対して好適にせん断力を作用させるため、上下で隣り合う両撹拌翼20,20の軸19の長手方向に沿った相互間の間隔Sを基準として、先端部20a2の長さL1が間隔Sの50%〜150%の長さを有することが好ましい。
また、図3に示すように、上記構成の第一のスターラー12の回転直径(第一のスターラー12のうち回転中心X1から最もその半径方向に離れた部分が描く回転軌跡Tの直径)をD2、第一の撹拌槽11の内壁11aの内径寸法をD3としたとき、D3×0.7<D2≦D3×0.9の関係を満たすように、第一の撹拌槽11及び第一のスターラー12の各寸法を設定するのがよい。また、摩擦の低減化の観点からは、D2<D3×0.85の関係を満たすのが好ましく、撹拌混合による均質化の観点からは、D3×0.75≦D2の関係を満たすのが好ましい。本実施形態でいえば、第一のスターラー12の最外径部となる一対の翼体20aの先端部20a2と接する仮想円(外接円)直径が回転直径D2に相当する。
以上、第一の撹拌装置8の構成について説明したが、第二の撹拌装置9の構成についても第一の撹拌装置8のそれと同様である。
すなわち、図2に示すように、第二の撹拌装置9を構成する第二の撹拌槽15の形状、材質は第一の撹拌槽11と同じである。また、第二のスターラー16の回転中心X2が第二の撹拌槽15の内壁15aの中心線と一致するように配設されている点も同じである。
第二のスターラー16の形状、材質についても第一のスターラー12と同じである。すなわち、第二のスターラー16は、軸21と、複数(図示例では四枚)の撹拌翼22とを備えており、図示しない駆動源(例えばモーター)により軸21を所定の向き(図示は省略するが、軸21を平面視した状態において時計回り)に回転するようになっている。
また、複数の撹拌翼22の構成並びに配置態様についても同様であり、軸21まわりの回転時に、軸21の上端側の撹拌翼22ほど、下端側の撹拌翼22に対して、軸21まわりでの位相が遅れるように取り付けられている(図2を参照)。また、複数の撹拌翼22はそれぞれ、軸21を基準として対称に配置された一対の翼体22aを備えており、各翼体22aには二つの貫通開口部22a1と、軸21の長手方向に沿って伸びる先端部22a2が設けられている。
また、上記構成の第二のスターラー16の回転直径(第二のスターラー16の回転中心X2から最もその半径方向に離れた部分が描く回転軌跡の直径)をD4、第二の撹拌槽15の内壁15aの内径寸法をD5としたとき、D5×0.7<D4≦D5×0.9の関係を満たすように、第二の撹拌槽15及び第二のスターラー16の各寸法を設定するのがよい。また、摩擦の低減化の観点からは、D4<D5×0.85の関係を満たすのが好ましく、撹拌混合による均質化の観点からは、D5×0.75≦D4の関係を満たすのが好ましい。本実施形態でいえば、第二のスターラー16の最外径部となる一対の翼体22aの先端部22a2と接する仮想円(外接円)直径が回転直径D4に相当する。
なお、第一のスターラー12の回転直径D2と第二のスターラー16の回転直径D4とは同じであってもよく、異なっていてもよい。すなわち、本実施形態では、第二のスターラー16の回転直径D4を第一のスターラー12の回転直径D2に等しくしているが、回転直径D4を回転直径D2より小さくしてもよい。もちろん、この場合においても、第二のスターラー16の回転直径D4は、D5×0.7<D4≦D5×0.9の関係を満たすことが望ましい。
連通路10は、第一の撹拌槽11の流出口14と上流側で接続し、かつ第二の撹拌槽15の流入口17と下流側で接続している。本実施形態では、連通路10は、図2に示すように、第一の撹拌槽11の流出口14と接続され、水平方向に伸びる第一水平部10aと、第一水平部10aとその下流端で接続され、鉛直下方から鉛直上方に向けて直線的に傾斜した傾斜部10bと、傾斜部10bとその上流端で接続され、水平方向に伸び、かつ第二の撹拌槽15の流入口17と下流端で接続される第二水平部10cとで構成されている。
次に、上記構成の搬送装置7を用いた溶融ガラスの搬送態様の一例を、本発明の作用効果と共に、主に図5〜図7に基づいて説明する。
まず、清澄室3から流出した溶融ガラスは第一の搬送流路6aを通過して流入口13から第一の撹拌槽11内の上側領域に流入する。そして、第一の撹拌槽11内を下方に向けて通過する際、溶融ガラスの一部又は全部は、第一の撹拌槽11と第一のスターラー12との協働により所定の撹拌作用を受け、混合される。このようにして撹拌混合された溶融ガラスは第一の撹拌槽11の下側に設けられた流出口14より第一の撹拌槽11外に流出する。流出した溶融ガラスは、連通路10を通過して流入口17から第二の撹拌槽15内の上側領域に流入する。そして、第二の撹拌槽15内を下方に向けて通過する際、溶融ガラスの一部又は全部は、第二の撹拌槽15と第二のスターラー16との協働により所定の撹拌作用を受け、混合される。このように二度にわたって撹拌混合された溶融ガラスは第二の撹拌槽15の下側に設けられた流出口18より第二の撹拌槽15外に流出する。流出した溶融ガラスは、第二の搬送流路6bを通過してポット4内に流入する。このようにして、清澄室3からポット4へ至る溶融ガラスの搬送が行われる。
ここで、本実施形態に係る溶融ガラスの搬送装置7では、第一及び第二の撹拌装置8,9を、搬送流路6の上下流方向に隣り合わせて配設して、第一の撹拌槽11の下流側に設けた溶融ガラスの流出口14と、第二の撹拌槽15の上流側に設けた溶融ガラスの流入口17とを連通路10で接続した構成とした。また、第一及び第二のスターラー12,16の回転直径D2,D4がともに、これら第一及び第二のスターラー12,16が収容される第一及び第二の撹拌槽11,15の内径寸法D3,D5の70%より大きく、かつ90%以下とした。このように構成することによって、以下の作用を奏する。
まず、流入口13から第一の撹拌槽11内に流入する溶融ガラスのうち、流入口13の上端側(鉛直方向上側)から流入する溶融ガラスG1については、図5中の矢印付き一点鎖線で示すように、第一の撹拌槽11内のうち主に第一のスターラー12の軸19近傍を下方に向けて螺旋状に流れる。よって、第一のスターラー12との間で十分な接触の機会が与えられ、有効かつ十分な撹拌作用を受ける。こうして撹拌作用を受けながら第一の撹拌槽11の下流端に至った溶融ガラスG1は、流出口14から第一の撹拌槽11外へ流出する。流出した溶融ガラスG1は、連通路10を通過した後、流入口17の下端側(鉛直方向下側)から第二の撹拌槽15内に流入する。そして、第二の撹拌槽15の内壁15a沿いを下方に向けて螺旋状に流れた後、下端に設けられた流出口18から第二の撹拌槽15外へ流出する。このようにして、流入口13の上端側から第一の撹拌槽11内に流入した溶融ガラスG1は十分に撹拌混合された状態で第二の搬送流路6bを介してポット4に至る。
次に、流入口13から第一の撹拌槽11内に流入する溶融ガラスのうち、流入口13の下端側(鉛直方向下側)から流入する溶融ガラスG2については、図6中の矢印付き二点鎖線で示すように、第一の撹拌槽11内のうち主に第一の撹拌槽11の内壁11a沿いを下方に向けて螺旋状に流れる。よって、第一のスターラー12との間で十分な接触の機会が与えられないまま、第一の撹拌槽11の下流端に至った溶融ガラスG1は、流出口14から第一の撹拌槽11外へ流出する。流出した溶融ガラスG1は、連通路10を通過した後、流入口17の上端側(鉛直方向上側)から第二の撹拌槽15内に流入する。そして、第二の撹拌槽15内のうち主に第二のスターラー16の軸21近傍を下方に向けて螺旋状に流れる。よって、第二のスターラー16との間で十分な接触の機会が与えられ、結果として有効かつ十分な撹拌作用を受ける。こうして撹拌作用を受けながら第二の撹拌槽15の下流端に至った溶融ガラスG2は、流出口18から第二の撹拌槽15外へ流出する。このようにして、流入口13の下端側から第一の撹拌槽11内に流入した溶融ガラスG1についても、十分に撹拌混合された状態で第二の搬送流路6bを介してポット4に至る。
最後に、流入口13から第一の撹拌槽11内に流入する溶融ガラスのうち、流入口13の中央側(鉛直方向中間領域側)から流入する溶融ガラスG3については、図7中の矢印付き破線で示すように、第一の撹拌槽11内のうち主にその半径方向中間領域、言い換えると第一のスターラー12の回転中心X1と内壁11aとの中間領域を下方に向けて螺旋状に流れる。この場合、溶融ガラスG3と、第一のスターラー12の撹拌翼20とが接触する機会が見込まれるが、接触の頻度やその程度については、撹拌翼20の半径方向長さ、すなわち第一のスターラー12の回転直径D2(図2及び図3を参照)に影響を受ける。ここで、第一のスターラー12の回転直径D2が第一の撹拌槽11の内壁11aの内径寸法D3に対して所定の割合以上の大きさ、具体的には70%よりも大きい値を有する場合、十分な接触の機会が与えられるので、この中間領域を下方に向けて流れる溶融ガラスG3に対して有効な撹拌作用を付与することができる。こうして撹拌作用を受けながら第一の撹拌槽11の下流端に至った溶融ガラスG3は、流出口14から第一の撹拌槽11外へ流出する。流出した溶融ガラスG3は、連通路10を通過した後、再び流入口17の中央側(鉛直方向中間領域側)から第二の撹拌槽15内に流入する。そして、第二の撹拌槽15内のうち主にその半径方向中間領域を下方に向けて螺旋状に流れる。この場合においても、第二のスターラー16の回転直径D4(図2を参照)を第二の撹拌槽15の内壁15aの内径寸法D5の70%よりも大きく設定することで、撹拌翼22と溶融ガラスG3との間で十分な接触の機会が与えられる。よって、この中間領域を下方に向けて流れる溶融ガラスG3に対して有効な撹拌作用を付与することができる。こうして、撹拌作用を受けながら第二の撹拌槽15の下流端に至った溶融ガラスG3は、流出口18から第二の撹拌槽15外へ流出する。このようにして、流入口13の上端側から第一の撹拌槽11内に流入した溶融ガラスG3についても、効果的に撹拌混合された状態で第二の搬送流路6bを介してポット4に至る。
以上より、本実施形態に係る搬送装置7によれば、各撹拌槽11,15の半径方向内側(回転中心X1,X2近傍)及び外側(内壁11a,15a近傍)を下方に流れる溶融ガラスG1,G2だけでなく、半径方向中間領域を通過する溶融ガラスG3についても効果的な撹拌作用を与えることができる。よって、搬送対象となる溶融ガラス全体を漏れなく撹拌混合し、均質化した状態で下流側(ポット4及び成形装置5側)へ搬送することが可能となる。
また、本実施形態では、第一及び第二のスターラー12,16の回転直径D2,D4を何れも、対応する第一及び第二の撹拌槽11,15の内壁11a,15aの内径寸法D3,D5の90%以下にしたので、各スターラー12,16の撹拌翼20,22と対応する各撹拌槽11,15の内壁11a,15aとの隙間C1,C2(図2を参照)を比較的大きく設定できる。これにより、撹拌翼20,22や内壁11a,15aに生じる摩擦を低減して、撹拌翼20,22や内壁11a,15aの剥がれ等に起因する耐火金属異物の発生を可及的に抑制又は防止することが可能となる。
また、本実施形態では、第一及び第二のスターラー12,16はともに、軸19,21と、軸19,21の長手方向に沿って取り付けられた複数の撹拌翼20,22とを有し、複数の撹拌翼20,22はそれぞれ貫通開口部20a1,22a1を有し、かつ軸19,21まわりに旋回する際、軸19,21の長手方向一端側の撹拌翼20,22ほど、長手方向他端側の撹拌翼20,22に対して、軸19,21まわりでの位相が遅れるように複数の撹拌翼20,22が配設されるようにした。言い換えると、上下で隣り合う両撹拌翼20,20(22,22)の間で、相対的に上方側の撹拌翼20(22)は、相対的に下方側の撹拌翼20(22)に対して、角度θの分だけ軸19(21)まわりでの位相が遅れるようにした(図4を参照)。
このように、撹拌翼20,22に貫通開口部20a1,22a1を設けることで、貫通開口部20a1,22a1の通過に伴って溶融ガラスにせん断力を作用させることができる。また、軸19,21まわりの旋回時に、軸19,21の長手方向一端側の撹拌翼20,22ほど、長手方向他端側の撹拌翼20,22に対して、軸19,21まわりでの位相が遅れるように複数の撹拌翼20,22を配設したので、これらの撹拌翼が軸まわりに回転するのに伴い、軸近傍において例えば下端側から上端側に向かう溶融ガラスの流れを形成できる。よって、この流れが、上述した通り、軸19,21の上端側から下端側に向かう溶融ガラスの流れと、円周方向の旋回流れと合わさることで、軸19,21の半径方向に沿った流れが生じ、この半径方向に沿った流れにより、軸19,21近傍の溶融ガラスと内壁11a,15a近傍の溶融ガラスとが置換され得る。従って、撹拌槽11,15の半径方向全域を流れる溶融ガラスがせん断力を受ける機会を増やして、溶融ガラスの撹拌効果を全体的に高めることが可能となる。また、溶融ガラスの撹拌性能が向上すれば、軸19,21(第一及び第二のスターラー12,16)の回転数を減少させたとしても十分に溶融ガラスを撹拌することができる。従って、これによっても、撹拌翼20,22もしくは内壁11a,15aに生じる摩擦を一層低減して、耐火金属異物の発生をより確実に防止することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明に係る溶融ガラスの搬送装置は、上記実施形態には限定されることなく、本発明の範囲内で種々の形態を採ることが可能である。
例えば第一及び第二のスターラー12,16の回転直径D2,D4に関し、上記実施形態では、これら回転直径D2,D4がともに、第一及び第二の撹拌槽11,15の内壁11a,15aの内径寸法D3,D5の70%より大きく、かつ90%以下である場合を例示したが、もちろん、これには限られない。すなわち、第一及び第二のスターラー12,16のうち少なくとも一方のスターラー12(16)の回転直径D2(D4)が、対応する撹拌槽11(15)の内壁11a(15a)の内径寸法D3(D5)の70%より大きく、かつ90%以下であればよい。この関係を満たすように、各スターラー12,16の回転直径D2,D4を設定することにより、溶融ガラスを漏れなく撹拌混合することが可能となる。
また、第一のスターラー12の回転直径D2と第二のスターラー16の回転直径D4とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。要は、上述した関係を内壁11a,15aの内径寸法D3,D5との間で満たす限りにおいて、回転直径D2,D4は任意の寸法を取り得る。
また、スターラー12(16)の撹拌翼20(22)について、上記実施形態では、矩形板状の一対の翼体20aを有し、各翼体20aに矩形状をなす二つの貫通開口部20a1が形成される場合を例示したが(図2、図4)、もちろんこれ以外の形態をとることも可能である。図8はその一例(本発明の他の実施形態)に係るスターラー(第一又は第二のスターラー)24の要部斜視図を示している。図8に示すように、このスターラー24は、軸25と、複数の撹拌翼26(図8では一つの撹拌翼26のみを示している)とを備えたもので、複数の撹拌翼26はそれぞれ、軸25を基準として対称に配置された一対の翼体26aを有する。ここで、翼体26aの形状は上記実施形態に係る翼体20a,22aと同じく矩形板状であるが、少なくとも一部の角部が曲面で面取りされている。また、各翼体26aには一つの貫通開口部26a1のみが形成されると共に、翼体26aの先端部26a2についてもその角部が曲面で面取りされている。なお、軸25まわりに旋回する際、軸25の長手方向一端側(下端側)の撹拌翼26ほど、長手方向他端側(上端側)の撹拌翼26に対して、軸25まわりでの位相が遅れるように複数の撹拌翼26が配設される点は図2等に示す実施形態の場合と同じである。
このような形状をなす翼体26a並びに貫通開口部26a1であっても、図2等に示す実施形態の場合と同様に、撹拌槽11,15(図2を参照)の半径方向全域を流れる溶融ガラスがせん断力を受ける機会を増やして、溶融ガラスの撹拌効果を全体的に高めることが可能となる。また、角部を面取りした形状とすることで、図2等に示すスターラー12,16と同じ回転直径であったとしても、撹拌翼26に生じる摩擦を低減して、耐火金属異物の発生をより確実に防止することが可能となる。
もちろん、翼体20a,22a,26aの形状、個数は任意であり、貫通開口部20a1,22a1,26a1の形状、個数も任意である。例えば図示は省略するが、複数の棒状体を組み合わせることで矩形状の貫通開口部が一又は複数個形成された矩形状の翼体を形成することも可能である。この場合、棒状体の断面形状も任意である。また、これら翼体20a,22a,26aの軸19,21,25に対する配置態様や、貫通開口部20a1,22a1,26a1の翼体20a,22a,26aに対する配置態様も任意であることはもちろんである。また、他の条件によっては、貫通開口部20a1,22a1,26a1を省略することも可能である。この場合、翼体20a,22a,26aは穴のない平坦面又は曲面を有する板状としてもよい。
また、流入口13(15)と撹拌翼20(22)との位置関係について、図2等に示す実施形態では、最も上位の撹拌翼20(22)の上端位置が、流入口13(15)の上端位置よりも低い場合を例示したが、もちろんこれには限られない。図示は省略するが、上述した撹拌作用を阻害しない範囲において、最も上位の撹拌翼20(22)の上端位置と、流入口13(15)の上端位置とが同一高さであってもよいし、最も上位の撹拌翼20(22)の上端位置が、流入口13(15)の上端位置よりも高くてもよい。
また、以上の説明では、第一及び第二の撹拌装置8,9がともに上部に溶融ガラスの流入口13,17を有し、かつ下部に溶融ガラスの流出口14,18を有する場合を例示したが、もちろんこの配置態様には限定されない。すなわち、図示は省略するが、第一及び第二の撹拌装置8,9がともに下部に流入口13,17を有し、かつ上部に流出口14,18を有してもかまわない。また、ここでいう「上部」と「下部」は、第一の撹拌槽11と第二の撹拌槽15とを同じ姿勢で並べて配置した場合に、便宜的に流入口13,17と流出口14,18との相対的な位置関係を規定する目的で使用しており、鉛直方向の上部と下部に限定されるものではない。すなわち、図2に示す構造でいえば、溶融ガラスが漏出しない限りにおいて、各撹拌槽11,15の長手方向(各スターラーの12,16の長手方向)を鉛直方向に対して傾斜させてもよく、あるいは水平にした姿勢で配設してもよい。
また、以上の説明では、二つの撹拌装置(第一及び第二の撹拌装置8,9)を備えた搬送装置7を例示したが、もちろん、三つ以上の撹拌装置を備えた搬送装置7を構成することも可能である。ただし、この場合、第三以降の撹拌装置は、第一の撹拌装置8の上流側に配設され、もしくは第二の撹拌装置9の下流側に配設されることが肝要である。すなわち、隣り合う第一及び第二の撹拌装置8,9の間に他の撹拌装置(第三以降の撹拌装置)が存在しないように配設されることが肝要である。なお、この場合、第三以降の撹拌装置の構成は任意であり、第一及び第二の撹拌装置8,9と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、搬送対象となる溶融ガラスの組成、温度については特に問わないが、例えば粘度が1000ポイズである場合にその粘度に相当する温度が1350℃以上となる特性を有する溶融ガラスが好適に適用可能である。すなわち、このような特性を有する溶融ガラスはいわゆる高粘性ガラスと呼ばれるものであるから、従来汎用の搬送装置(撹拌装置)であれば、十分かつ漏れなく撹拌混合することが難しいのに対し、本発明に係る搬送装置7であれば、摩擦を抑えながらも十分かつ漏れなく溶融ガラスを撹拌混合することができる。
以下、本発明の有用性を実証するための実施例(実施例1、実施例2)について説明する。
本実施例(実施例1)では、模擬実験により、図2に示す構成の搬送装置7の模型を用いて、第一の撹拌槽11の流入口13から流入する溶融ガラスに対する撹拌作用の有無及び程度を検証した。具体的には、流入口13から第一の撹拌槽11内に溶融ガラスを想定した粘性液体を流入させると共に、有色液体を流入口13の鉛直方向で異なる三つの位置、すなわち上端位置(図5)、下端位置(図6)、及び中間位置(図7)から第一の撹拌槽11に向けて流入させ(溶融ガラスに混入させ)、有色液体が混入した部分の溶融ガラスG1〜G3(図5〜図7)の消色の有無でもって、当該溶融ガラスG1〜G3の撹拌混合の程度を評価した。なお、撹拌槽11へ流入する粘性流体は、実物大の撹拌装置に流入する溶融ガラスに換算したときに、流入量が1000kg/hr、粘度が1000ポイズとなるように流量および粘度を調整した。
また、第一及び第二のスターラー12,16の回転直径D2,D4の大きさを6水準(内壁11a,15aの内径寸法D3,D5に対してそれぞれ60%、70%、75%、80%、85%、90%)用意し、各水準で有色液体が混入した部分の溶融ガラスG〜G3の消色の有無を確認した。各スターラー12,16の回転数は25rpmとした。消色の有無は撹拌槽11,15ごとに行った。なお、消色の有無を視認可能とするために、各撹拌槽11,15には透明な材料で形成したものを使用した。
表1に、第一及び第二のスターラー12,16の回転直径D2,D4の内径寸法D3,D5に対する比と、有色液体の供給位置、及び消色の有無についての結果を示す。ここで、表1中の「上端」「中間」「下端」は、有色液体の流入口における鉛直方向の供給位置、すなわち第一の撹拌槽内への流入開始位置をそれぞれ意味している。また、表1中の「○」は、対応する撹拌槽内で溶融ガラスG1〜G3の消色が視認できたことを意味し、「×」は、溶融ガラスG1〜G3の消色が視認できなかったことを意味している。
Figure 0006975403
表1から分かるように、第一の撹拌槽11に流入口13の上端位置から有色液体を供給した場合(上端位置から第一の撹拌槽11内に流入する溶融ガラスG1に混入させた場合)、第一及び第二のスターラー12,16の回転直径D2,D4の全ての水準(60〜90%)において、第一の撹拌槽11内で溶融ガラスG1の消色が目視により確認された。また、流入口13の下端位置から有色液体を供給した場合、第一の撹拌槽11内では何れの水準においても溶融ガラスG2の消色は確認されなかったものの、続く第二の撹拌槽15内では全ての水準において溶融ガラスG2の消色が確認された。そして、流入口13の鉛直方向中間位置から有色液体を供給した場合、回転直径D2,D4の大きさが内径寸法D3,D5との比で90%の場合(実施例4)のみ、第一の撹拌槽11内で溶融ガラスG3の消色が確認された。また、回転直径D2,D4の大きさが内径寸法D3,D5との比で75%、80%、85%の場合(実施例1〜3)に、第二の撹拌槽15内で溶融ガラスG3の消色が確認された。これに対して、回転直径D2,D4の大きさが内径寸法D3,D5との比で70%以下の場合(比較例1,2)、何れの撹拌槽11,15内においても溶融ガラスG3の消色は確認されなかった。以上より、少なくとも図2に示す構成の搬送装置7を用いた場合、各スターラー12,16の回転直径D2,D4の大きさが内径寸法D3,D5との比で70%より大きければ、各撹拌槽11,15を通過する溶融ガラスG1〜G5を漏れなく撹拌混合して、均質化した状態で下流側のポット4又は成形装置5に搬送できることが分かった。
次に、本実施例(実施例2)では、スターラーの回転直径と、撹拌動作時にスターラーに生じるせん断応力との関係について数値解析により評価を行った。具体的には、図8に示す形状のスターラー24の回転直径D6の大きさ(ここでは、内壁11aの内径寸法D3に対する比)を50%から95%まで変化させた場合に、撹拌動作時にスターラー24の撹拌翼26の最外径部、すなわち各翼体26aの先端部26a2の外側面に生じるせん断応力の大きさを数値解析により評価した。撹拌槽への溶融ガラスの流入量は1000kg/hr、ガラスの粘度は1000ポイズとした。スターラー24の回転数は20rpmとした。
図9に、回転直径とせん断応力の解析結果との関係を示す。図9中、横軸はスターラー24の回転直径D6の内径寸法D3(図2を参照)に対する比[%]を示している。また、左側の縦軸は、撹拌動作時にスターラー24の最外径部に生じるせん断応力の大きさ[kPa]を示し、右側の縦軸は、スターラー24の表面積に対する、当該表面に生じたせん断応力の値が所定の大きさ(ここでは4kPa)を超えた領域の面積の割合[%]を示している。
図9から分かるように、スターラー24の最外径部に生じるせん断応力(図9中、黒丸で示している)は、当然ながら回転直径D6が大きいほど高い。その一方で、回転直径D6が90%以下になると、最外径部に生じるせん断応力は大幅に減少することが分かった。また、スターラー24の表面に生じるせん断応力が相対的に高い領域の割合、具体的にはせん断応力が4kPaを超える領域の割合は、回転直径D6が小さくなるにつれて減少し、特に、85%未満になると、大幅に減少することが分かった。スターラー24に生じるせん断応力は回転数に比例することから、上記知見を加味した場合、回転数は30rpm以下で適用するのがよく、好ましくは25rpm以下で適用するのがよい。
以上、実施例1及び実施例2の結果より、溶融ガラスを漏れなく均等に撹拌混合しつつ、撹拌時における耐火金属異物の発生を可及的に防止するためには、スターラーの回転直径を内壁の内径寸法との比で70%より大きく、かつ90%以下とすることが重要であることが分かった。また、耐火金属異物の発生をより確実に防止するには、回転半径の比を85%以下、より好ましくは85%未満にすることが重要であり、溶融ガラスの撹拌混合による均質化を安定的に実行するためには、回転半径の比を75%以上にすることが重要であることが分かった。
1 板ガラスの製造装置
2 溶融窯
3 清澄室
4 ポット
5 成形装置
6 搬送流路
7 搬送装置
8,9 撹拌装置
10 連通路
11,15 撹拌槽
11a,15a 内壁
12,16,24 スターラー
13,17 流入口
14,18 流出口
19,21,25 軸
20,22,26 撹拌翼
20a,22a,26a 翼体
20a1,22a1,26a1 貫通開口部
20a2,22a2,26a2 先端部
C1,C2 隙間
D1 外径寸法
D2,D4,D6 回転直径
D3,D5 内径寸法
G1,G2,G3 溶融ガラス
T 回転軌跡
X1,X2 回転中心

Claims (6)

  1. 溶融ガラスの供給源から成形装置に向けて前記溶融ガラスを搬送する装置であって、
    前記供給源から前記成形装置に至る前記溶融ガラスの搬送流路上に配設される第一及び第二の撹拌装置と、前記第一の撹拌装置の撹拌槽に設けた前記溶融ガラスの流出口と、前記第二の撹拌装置の撹拌槽に設けた前記溶融ガラスの流入口とを接続する連通路とを備え、
    前記第一の撹拌装置と前記第二の撹拌装置とは前記搬送流路の上下流方向に隣り合わせて配設され、かつ前記第一の撹拌槽の上部又は下部の何れか一方に前記溶融ガラスの流入口、他方に前記流出口が設けられ、前記第二の撹拌槽の前記流入口及び流出口が前記第一の撹拌槽とは上下部を同じにしてそれぞれ設けられる溶融ガラスの搬送装置であって、
    前記第一及び第二の撹拌装置の少なくとも一方のスターラーの回転直径が、前記スターラーが収容される撹拌槽の内径寸法の70%より大きく、かつ90%以下であり、
    前記第一及び第二の撹拌装置内にそれぞれ収容された第一及び第二のスターラーはそれぞれ軸と、前記軸の長手方向に沿って取り付けられた複数の撹拌翼とを有し、
    前記複数の撹拌翼はそれぞれ貫通開口部を有し、かつ前記軸まわりに旋回する際、前記軸の長手方向上流側の前記撹拌翼ほど、長手方向下流側の前記撹拌翼に対して、前記軸まわりでの位相が遅れるように前記複数の撹拌翼が配設されていることを特徴とする溶融ガラスの搬送装置。
  2. 前記第一及び前記第二のスターラーの回転直径がともにそれぞれのスターラーが収容される撹拌槽の内径寸法の70%より大きく、かつ90%以下である請求項1に記載の溶融ガラスの搬送装置。
  3. 前記第二のスターラーの回転直径が前記第一のスターラーの回転直径以下である請求項2に記載の溶融ガラスの搬送装置。
  4. 前記貫通開口部が、前記撹拌翼の旋回方向に沿って前記撹拌翼を貫通している請求項1〜3の何れか一項に記載の溶融ガラスの搬送装置。
  5. 請求項1〜の何れか一項に記載の搬送装置と、前記搬送装置の下流側に位置し、前記搬送装置により搬送された前記溶融ガラスを成形する成形装置とを備えた板ガラスの製造装置。
  6. 請求項に記載の板ガラスの製造装置を用いて板ガラスを製造することを特徴とする板ガラスの製造方法。
JP2017205365A 2017-10-24 2017-10-24 溶融ガラスの搬送装置 Active JP6975403B2 (ja)

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