JP2592443Y2 - 異質ガラス除去装置 - Google Patents
異質ガラス除去装置Info
- Publication number
- JP2592443Y2 JP2592443Y2 JP1992093182U JP9318292U JP2592443Y2 JP 2592443 Y2 JP2592443 Y2 JP 2592443Y2 JP 1992093182 U JP1992093182 U JP 1992093182U JP 9318292 U JP9318292 U JP 9318292U JP 2592443 Y2 JP2592443 Y2 JP 2592443Y2
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- JP
- Japan
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- glass
- foreign
- extraneous
- molten glass
- foreign glass
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- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶融ガラス中に混在す
る異質ガラスの除去装置に関する。
る異質ガラスの除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数種の原料が溶解されてなる溶融ガラ
スの成分中には揮発性のものがあり、溶融ガラスがガラ
ス溶融炉から成形機に供給されるまでの間に、前記揮発
性の成分が溶融ガラスの表面から失われるため、表面層
の溶融ガラスは、その下の溶融ガラス(以下、基部ガラ
スと称する)の組成とは異なった異質ガラスとなる。従
って、かかる異質ガラスを含む溶融ガラスをそのまま使
用すると、後の成形工程、加工工程において、或は製品
の品質についても種々の問題を生じさせることになる。
スの成分中には揮発性のものがあり、溶融ガラスがガラ
ス溶融炉から成形機に供給されるまでの間に、前記揮発
性の成分が溶融ガラスの表面から失われるため、表面層
の溶融ガラスは、その下の溶融ガラス(以下、基部ガラ
スと称する)の組成とは異なった異質ガラスとなる。従
って、かかる異質ガラスを含む溶融ガラスをそのまま使
用すると、後の成形工程、加工工程において、或は製品
の品質についても種々の問題を生じさせることになる。
【0003】そこで、従来、ガラス溶融炉の清澄槽、或
はフォアハースにおいては、溶融ガラスの表面層の異質
ガラスを基部ガラスから分離、除去させる工夫がなされ
ている。
はフォアハースにおいては、溶融ガラスの表面層の異質
ガラスを基部ガラスから分離、除去させる工夫がなされ
ている。
【0004】図3は従来の異質ガラス除去構造の切り欠
き平面図、図4は同切り欠き側面図である。
き平面図、図4は同切り欠き側面図である。
【0005】10はガラス溶融炉の清澄槽、或はフォア
ハースに連続して形成された流通路であり、この流通路
10の先端に形成された棚部11の上面には厚さ10m
m程度の耐火物からなる平板12が複数枚積層してあ
る。従って、流通路10に受容された溶融ガラスの内、
表面層の異質ガラスG’だけを平板12の積層体の上か
ら流出させて排出口13から外部に排出させることによ
り、異質ガラスG’を基部ガラスG”から分離させて除
去している。この場合、平板12は人手によって積層さ
れ、外部に排出される異質ガラスG’の流出量は前記平
板12の積層枚数によって調節される。
ハースに連続して形成された流通路であり、この流通路
10の先端に形成された棚部11の上面には厚さ10m
m程度の耐火物からなる平板12が複数枚積層してあ
る。従って、流通路10に受容された溶融ガラスの内、
表面層の異質ガラスG’だけを平板12の積層体の上か
ら流出させて排出口13から外部に排出させることによ
り、異質ガラスG’を基部ガラスG”から分離させて除
去している。この場合、平板12は人手によって積層さ
れ、外部に排出される異質ガラスG’の流出量は前記平
板12の積層枚数によって調節される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】溶融ガラスにおいて、
表面層の異質ガラスの量は絶えず一定とは限らず、異質
ガラス量の変化に対応して異質ガラスの流出量を変えな
ければならない。しかしながら、従来は、流出量を調節
するための平板を作業者の手作業により一枚毎積層して
いるため流出量の調節作業に時間と労力を要するととも
に、特に微小な流出量の変化についてはその調節が極め
て困難であり、異質ガラスの除去を良好に行えないとい
う問題がある。
表面層の異質ガラスの量は絶えず一定とは限らず、異質
ガラス量の変化に対応して異質ガラスの流出量を変えな
ければならない。しかしながら、従来は、流出量を調節
するための平板を作業者の手作業により一枚毎積層して
いるため流出量の調節作業に時間と労力を要するととも
に、特に微小な流出量の変化についてはその調節が極め
て困難であり、異質ガラスの除去を良好に行えないとい
う問題がある。
【0007】従って、本考案の目的は、異質ガラス量の
変化に対応して、容易、且つ正確に異質ガラスの流出量
の調節ができ、溶融ガラスに混在する異質ガラスを基部
ガラスから分離させて良好に除去できる異質ガラス除去
装置を提供することである。
変化に対応して、容易、且つ正確に異質ガラスの流出量
の調節ができ、溶融ガラスに混在する異質ガラスを基部
ガラスから分離させて良好に除去できる異質ガラス除去
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の課題及び
目的に鑑みてなされたもので、表面層に異質ガラスが混
在する溶融ガラスを受容する流通路に、堰部材を昇降自
在に設けてなり、堰部材の昇降により溶融ガラス中の異
質ガラスを分離して除去することを特徴とする異質ガラ
ス除去装置である。
目的に鑑みてなされたもので、表面層に異質ガラスが混
在する溶融ガラスを受容する流通路に、堰部材を昇降自
在に設けてなり、堰部材の昇降により溶融ガラス中の異
質ガラスを分離して除去することを特徴とする異質ガラ
ス除去装置である。
【0009】
【作用】本考案では、溶融ガラスを受容する流通路に、
堰部材が昇降自在に設けてあり、異質ガラス量の変化に
応じて堰部材を昇降させることにより、表面層の異質ガ
ラスを基部ガラスから分離させて除去できる。
堰部材が昇降自在に設けてあり、異質ガラス量の変化に
応じて堰部材を昇降させることにより、表面層の異質ガ
ラスを基部ガラスから分離させて除去できる。
【0010】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本考案にかかる異
質ガラス除去装置を説明する。
質ガラス除去装置を説明する。
【0011】図1は本考案にかかる異質ガラス除去装置
の切り欠き平面図、図2は同切り欠き側面図である。
の切り欠き平面図、図2は同切り欠き側面図である。
【0012】20は清澄槽に連続して形成された流通
路、21は流通路20の先端に形成された棚部、22は
棚部21の手前に設けられた堰部材、23は異質ガラス
の排出口である。
路、21は流通路20の先端に形成された棚部、22は
棚部21の手前に設けられた堰部材、23は異質ガラス
の排出口である。
【0013】堰部材22は、アルミナジルコン等の耐火
物で形成されており、流通路20の溶融ガラス中に浸漬
される下部材22aと、下部材22a上に形成された上
部材22bとからなる。下部材22aは前記流通路20
の幅と略同一の直径を有する円柱形状を、また上部材2
2bは下部材22aの直径より小径の直径を有する円柱
形状をそれぞれ呈しており、上部材22bはギアボック
ス24内のギアと噛合された連結棒25の下端にチャッ
ク機構26を介して連結されている。
物で形成されており、流通路20の溶融ガラス中に浸漬
される下部材22aと、下部材22a上に形成された上
部材22bとからなる。下部材22aは前記流通路20
の幅と略同一の直径を有する円柱形状を、また上部材2
2bは下部材22aの直径より小径の直径を有する円柱
形状をそれぞれ呈しており、上部材22bはギアボック
ス24内のギアと噛合された連結棒25の下端にチャッ
ク機構26を介して連結されている。
【0014】堰部材22の上方には、堰部材22を昇降
させるための駆動源となるモータ27が設置されてお
り、このモータ27の回転ギアは、前記ギアボックス2
4内のギアと噛合されて、モータ27の回転駆動を連結
棒25の上下移動に変えて堰部材22を0.1mm単位
で昇降させる構成にしてある。
させるための駆動源となるモータ27が設置されてお
り、このモータ27の回転ギアは、前記ギアボックス2
4内のギアと噛合されて、モータ27の回転駆動を連結
棒25の上下移動に変えて堰部材22を0.1mm単位
で昇降させる構成にしてある。
【0015】清澄槽から流通路20に送られてくる溶融
ガラスは、その表面層が基部ガラスG”と組成を異にす
る異質ガラスG’になっており、堰部材22の下部材2
2aより上に位置する異質ガラスG’のみが排出口23
より外部に排出されることにより、異質ガラスG’が基
部ガラスG”から分離され除去される。溶融ガラス中の
異質ガラス量が増加した場合には、モータ27を回転駆
動して堰部材22を下降させ、下部材22aの上面を下
げることにより、異質ガラスG’の流出量を増加させ
る。また、異質ガラス量が減少した場合には、堰部材2
2を上昇させて下部材22aの上面を上げることによ
り、異質ガラスG’の流出量を減少させる。斯様にし
て、異質ガラス量の変化に応じて堰部材22を昇降させ
て、適宜異質ガラスG’の流出量の調節を行い、異質ガ
ラスG’を基部ガラスG”から分離させて除去する。
ガラスは、その表面層が基部ガラスG”と組成を異にす
る異質ガラスG’になっており、堰部材22の下部材2
2aより上に位置する異質ガラスG’のみが排出口23
より外部に排出されることにより、異質ガラスG’が基
部ガラスG”から分離され除去される。溶融ガラス中の
異質ガラス量が増加した場合には、モータ27を回転駆
動して堰部材22を下降させ、下部材22aの上面を下
げることにより、異質ガラスG’の流出量を増加させ
る。また、異質ガラス量が減少した場合には、堰部材2
2を上昇させて下部材22aの上面を上げることによ
り、異質ガラスG’の流出量を減少させる。斯様にし
て、異質ガラス量の変化に応じて堰部材22を昇降させ
て、適宜異質ガラスG’の流出量の調節を行い、異質ガ
ラスG’を基部ガラスG”から分離させて除去する。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の異質ガラ
ス除去装置によれば、異質ガラス量の変化に対応して、
容易、且つ正確に異質ガラスの流出量の調節ができ、溶
融ガラスに混在する異質ガラスを基部ガラスから分離さ
せて良好に除去できる。
ス除去装置によれば、異質ガラス量の変化に対応して、
容易、且つ正確に異質ガラスの流出量の調節ができ、溶
融ガラスに混在する異質ガラスを基部ガラスから分離さ
せて良好に除去できる。
【図1】本考案にかかる異質ガラス除去装置の切り欠き
平面図である。
平面図である。
【図2】本考案にかかる異質ガラス除去装置の切り欠き
側面図である。
側面図である。
【図3】従来の異質ガラス除去構造の切り欠き平面図で
ある。
ある。
【図4】従来の異質ガラス除去構造の切り欠き側面図で
ある。
ある。
20 流通路 21 棚部 22 堰部材 22a 下部材 22b 上部材 23 排出口 24 ギアボックス 25 連結棒 26 チャック機構 27 モータ G’ 異質ガラス G” 基部ガラス
Claims (1)
- 【請求項1】 表面層に異質ガラスが混在する溶融ガラ
スを受容する流通路に、堰部材を昇降自在に設けてな
り、堰部材の昇降により溶融ガラス中の異質ガラスを分
離して除去することを特徴とする異質ガラス除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992093182U JP2592443Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 異質ガラス除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992093182U JP2592443Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 異質ガラス除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651245U JPH0651245U (ja) | 1994-07-12 |
JP2592443Y2 true JP2592443Y2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=14075440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992093182U Expired - Lifetime JP2592443Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 異質ガラス除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592443Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101583372B1 (ko) * | 2013-09-03 | 2016-01-07 | 주식회사 엘지화학 | 이질 유리 제거 장치 및 이를 포함하는 유리 제조 장치 |
JP6187234B2 (ja) * | 2013-12-19 | 2017-08-30 | 日本電気硝子株式会社 | 異質ガラス排出装置 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP1992093182U patent/JP2592443Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0651245U (ja) | 1994-07-12 |
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