JPH07124160A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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Publication number
JPH07124160A
JPH07124160A JP5274612A JP27461293A JPH07124160A JP H07124160 A JPH07124160 A JP H07124160A JP 5274612 A JP5274612 A JP 5274612A JP 27461293 A JP27461293 A JP 27461293A JP H07124160 A JPH07124160 A JP H07124160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
color
image
diagnostic apparatus
ultrasonic diagnostic
Prior art date
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Application number
JP5274612A
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English (en)
Inventor
Minoru Sato
稔 佐藤
Masahito Abe
仁人 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】同一モニタ上に、Bモード像とCFM像の同時
表示、CFM同士の同時表示などの同時表示を可能に
し、より少ない操作量で比較観察などの効率化及び高精
度化を図る。 【構成】エコー信号に基づいてBモード像の画像データ
と運動流体の情報のカラー画像データとを演算するデー
タ演算手段(送受信回路12、検波回路13、14、M
TI演算部16)と、このデータ演算手段により演算さ
れた画像データに応じてBモード像と運動流体の情報の
カラー像とをモニタ29の同一画面に同時表示させる表
示制御手段(フレームメモリ部17〜20、制御回路2
1、書込み/読出し回路22、マルチプレクサ23、2
4、27、カラー処理回路25、26、D/A変換器2
8)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CFM(カラーフロ
ーマッピング)像が表示可能であり、より少ない操作量
で同時に複数の画像の比較観察を可能として診断の効率
化及び高精度化を図った超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、血流などの運動流体の情報を
カラーで表すCFM像を表示可能な超音波診断装置が知
られている。
【0003】しかしながら、CFM像はBモード像を背
景としてカラー像を表示するものであるため、カラー像
の完全な背景のBモード像を観察することができなかっ
た。このため、例えば心臓の弁をBモード像で、その血
流はCFM像で観察したい場合、表示モードを「B」か
ら「CFM」へいちいち切り換えなければ観察すること
ができず、診断効率が低かった。
【0004】また、2画面表示を行える超音波診断装置
もあるが、これらは同一表示モードにおいて一方をフリ
ーズ像(静止画)とした上で、他方をリアルタイム像
(動画)として表示するものであり、同時に同一部位の
リアルタイム像、ましてや、Bモード像とCFM像のリ
アルタイム像を同時表示することはできなかった。
【0005】また、血流情報として表示されるCFM像
のモードには、速度モード、分散モード、パワーモー
ド、速度−分散モードなどの多数のものがあるが、従来
のCFM像同士の同時表示においては、一方がフリーズ
像で他方がリアルタイム像の同時表示の場合や、一方が
リアルタイム像で他方がその拡大リアルタイム像の同時
表示であったため、同一部位に対する異なる表示モード
(例えば速度モードと分散モード)のCMF像をリアル
タイムに比較観察できないことから、カラー付け条件や
血流情報の違いによる比較を迅速に行えないという未解
決の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
従来技術の問題に鑑みてなされたもので、Bモード像と
CFM像とに対する両方のリアルタイム像や、異なる血
流情報のCFM像に対するリアルタイム像などを同一モ
ニタに同時表示できるようにし、操作量を抑えて診断の
効率化及び高精度化に寄与する超音波診断装置を提供す
ることを、目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、この発明の超音波診断装置は、被検体を超音波信号
で走査したことにより得られるエコー信号に基づいて複
数の画像をモニタの同一画面に同時表示する。
【0008】請求項1記載の超音波診断装置では、上記
エコー信号に基づいてBモード像の画像データと運動流
体の情報のカラー画像データとを演算するデータ演算手
段と、このデータ演算手段により演算された画像データ
に応じてBモード像と運動流体の情報のカラー像とを上
記モニタの同一画面に同時表示させる表示制御手段とを
備える。
【0009】また請求項2記載の超音波診断装置では、
上記エコー信号に基づいて運動流体の情報のカラー画像
データを異なるカラー付け条件の元で演算するデータ演
算手段と、このデータ演算手段により演算されたカラー
画像データに応じて上記運動流体の情報に関する複数の
カラー像を上記モニタの同一画面に同時表示させる表示
制御手段とを備える。
【0010】さらに請求項3記載の超音波診断装置で
は、上記エコー信号に基づいて同一部位における運動流
体の異なる複数情報のカラー画像データを演算するデー
タ演算手段と、このデータ演算手段により演算されたカ
ラー画像データに応じて上記運動流体の情報に関する複
数のカラー像を上記モニタの同一画面に同時表示させる
表示制御手段とを備える。
【0011】さらに請求項4記載の超音波診断装置で
は、上記エコー信号に基づいて運動流体の情報のカラー
画像データとその運動流体のアンギオモードの像のカラ
ー画像データとを演算するデータ演算手段と、このデー
タ演算手段により演算されたカラー画像データに応じて
上記運動流体の情報に関するカラー像とその運動流体の
アンギオ像とを上記モニタの同一画面に同時表示させる
表示制御手段とを備える。
【0012】さらに、請求項5〜10記載の超音波診断
装置は以下のような態様である。前記運動流体は前記被
検体の例えば血流である。前記血流の情報は、その血流
の速度、分散、パワーの内、少なくとも1つである。前
記データ演算手段は、演算する複数の画像データ毎に色
付け条件を設定する複数のカラー設定機構を有する。前
記カラー設定機構は、当該機構が設定する色付け条件を
変更可能に形成したものである。前記データ演算手段
は、前記カラー設定機構により設定された色付け条件を
表すカラーバーのデータを生成するカラーバーデータ生
成機構を有し、前記表示制御手段は、上記カラーバーの
データに基づいたカラーバーを前記モニタの画面に画像
と共に表示させる手段である。前記データ演算手段は画
像データをリアルタイムに演算する手段であり、前記表
示制御手段は画像をリアルタイムに表示させる手段であ
る。
【0013】
【作用】請求項1、5、6記載の超音波診断装置では、
エコー信号に基づいてBモード像の画像データと運動流
体(例えば血流)の情報(例えば血流の速度、分散、パ
ワーの内の一つ)のカラー画像データとが演算され、こ
の画像データに応じてBモード像と運動流体の情報のカ
ラー像(CFM像)とがモニタの同一画面に同時表示さ
れる。
【0014】また請求項2、5、6記載の超音波診断装
置では、エコー信号に基づき運動流体(例えば血流)の
情報(例えば血流の速度、分散、パワーの一つ)のカラ
ー画像データが異なる色付け条件の元で演算され、この
カラー画像データに応じて運動流体の情報に関する複数
のカラー像がモニタの同一画面に同時表示される。
【0015】さらに請求項3、5、6記載の超音波診断
装置では、エコー信号に基づいて同一部位における運動
流体(例えば血流)の異なる複数情報(例えば血流の速
度、分散、パワーなど)のカラー画像データが演算さ
れ、このカラー画像データに応じて運動流体の情報に関
する複数のカラー像がモニタの同一画面に同時表示され
る。
【0016】さらに、請求項4〜6記載の超音波診断装
置では、エコー信号に基づいて運動流体(例えば血流)
の情報(例えば血流の速度、分散、パワーの一つ)のカ
ラー画像データとその運動流体のアンギオモードの像の
カラー画像データとが演算され、このカラー画像データ
に応じて運動流体の情報に関するカラー像とその運動流
体のアンギオ像とがモニタの同一画面に同時表示され
る。
【0017】さらに、請求項7〜9記載の超音波診断装
置では、演算される複数の画像データ毎に色付け条件が
設定され、その色付け条件は変更可能である。また、色
付け条件を表すカラーバーが画像と共に表示される。
【0018】さらに、請求項10記載の超音波診断装置
では、同時表示の画像はリアルタイム像である。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0020】(第1実施例)第1実施例を図1〜図5に
基づいて説明する。この実施例は2画像(チャンネルC
H1、2)を同時に表示するデュアル表示の超音波診断
装置に関する。
【0021】図1に示す超音波診断装置は、被検体に当
接させて使用する超音波プローブ11を備え、この超音
波プローブ11が送受信回路12に接続されている。こ
れにより、超音波プローブ11を介して所望のスキャン
方法に従うビーム走査がなされ、そのビーム走査に伴う
電気エコー信号が超音波プローブ11から得られる。こ
のエコー信号は送受信回路12にて整相加算される。
【0022】送受信回路12の受信回路出力側は、包絡
線検波回路13及び直交検波回路14に接続されてお
り、整相加算されたエコー信号が包絡線検波及び直交検
波される。直交検波回路14はさらに、所望位置のドプ
ラ(D)モードの画像データをリアルタイムに演算する
FFT演算部15及び血流情報の2次元カラーデータ
(例えば、速度、分散、パワーなど:血流の特徴量)を
リアルタイムに演算するMTI演算部16に接続されて
いる。
【0023】FFT演算部15及び包絡線検波回路13
の出力端は、併設されたフレームメモリ部17及び18
のデータ書込み側に接続されている。FTT演算部15
及び包絡線検波回路13から送られてきたドプラモード
データ及びBモード、Mモードの画像信号がフレームメ
モリ部17及び18に表示フォーマットに応じて書き込
まれる。ここで、フレームメモリ部17、18は表示画
面のチャンネルCH1、CH2に各々対応している。
【0024】さらに、MTI演算部16の出力側は、併
設された別の組のフレームメモリ部19及び20のデー
タ書込み側に接続されている。これにより、MTI演算
部16で演算された2次元カラーデータがフレームメモ
リ部19及び20に表示フォーマットに応じて書込まれ
る。このフレームメモリ部19、20は表示画面のチャ
ンネルCH1、CH2に各々対応している。
【0025】フレームメモリ部17〜20は、デジタル
スキャンコンバータのメモリ部を成すもので、制御回路
21の制御下に置かれる書込み/読出し回路22から供
給される書込み/読出し信号W/Rに応じて書込み/読
出しアドレスを指定できるようになっている。
【0026】上記2組のフレームメモリ部17、18及
び19、20の読出し側には、各2入力の第1、第2の
マルチプレクサ23、24、第1、第2のカラー処理回
路25、26、別のマルチプレクサ27、D/A変換
器、28、及びTVモニタ29を順次備えている。
【0027】この内、第1のマルチプレクサ23の2入
力端はチャンネルCH1側のフレームメモリ部17、1
9の読出し側に接続されるとともに、第2のマルチプレ
クサ24の2入力端はチャンネルCH2側のフレームメ
モリ部18、20の読出し側に接続されている。この第
1、第2のマルチプレクサ23、24は、制御回路21
からのセレクト信号SLに応じて、各々、チャンネルC
H1側又はCH2側に切り換えられる。
【0028】このため、第1のマルチプレクサ23は、
チャンネルCH1側に相当するフレームメモリ部17又
は19の読出し画像データの内のいずれかを選択するの
に対し、第2のマルチプレクサ24は、チャンネルCH
2側に相当するフレームメモリ部18又は20の読出し
画像データの内のいずれかを選択する。このとき、血流
情報側のフレームメモリ部19、20からのデータは、
フレームメモリ部17、18のBモード断層データ(背
景像)に重畳するように選択される。第1、第2のマル
チプレクサ23、24により選択された画像データは、
各々、第1、第2のカラー処理回路25、26に送出さ
れる。
【0029】カラー処理回路25、26の夫々は、画像
データに色付け処理するもので、血流情報の表示モード
(速度、分散、パワー、速度−分散など)や色付け条件
に対応した個別の色付け用のデータテーブルを予め内蔵
している。なお、カラー用の血流情報以外の画像デー
タ、すなわちBモード、Mモード、ドプラモードの画像
データが入力したときは、白黒など、血流データとは別
の色付けをするようになっている。
【0030】カラー処理回路25、26の夫々が、血流
情報の表示モードや指令された色付け条件に応じた、ど
のデータテーブルを使うかは、制御回路21から送られ
てくる制御信号SSにより選択可能になっている。制御
回路21は上記色付け条件を変更できるようになってお
り、指令された色付け条件に応じた制御信号SSを出力
する。
【0031】このようにしてカラー処理回路25、26
は、色付けをした画像データを、選択されたカラーバー
(白黒などの濃淡を表すカラーバーも含む)に相当する
データと共に、次段の2入力のマルチプレクサ27に各
々出力する。
【0032】マルチプレクサ27は制御回路21からの
切換信号CAにより、1画像のみの単独表示か、2画像
同時のデュアル表示なのかに呼応した切換動作を含む。
これにより、デュアル表示の場合には、第1、第2のカ
ラー処理回路25、26からの画像データを、デュアル
表示用の1フレームの画像データに合成し、この合成画
像データをD/A変換回路28に出力する。一方、1画
像のみの単独表示の場合には、第1、第2のカラー処理
回路25、26の内の指定された一方のみの画像データ
を選択する。マルチプレクサ27の出力データは所定タ
イミング毎にD/A変換回路28によりアナログ量に変
換され、TV映像信号としてTVモニタ29に送られ、
リアルタイムに表示される。
【0033】次いで第1実施例の全体動作を説明する。
【0034】ある診断部位からのエコー信号に基づいて
送受信回路12及び包絡線検波回路13によりリアルタ
イムに生成されたBモード又はMモードの画像データ、
又は、送受信回路12、直交検波回路14及びFFT演
算部15によりリアルタイムに生成されたドプラモード
のデータは、一方の組のフレームメモリ部17、18に
表示モード(表示フォーマット)に応じて各々書き込ま
れる。
【0035】また、血流情報の2次元のデータ(速度、
分散、パワーなど)が、上記エコー信号に基づいて、送
受信回路12、直交検波回路14及びMTI演算部16
を通して生成され、他方の組のフレームメモリ部19、
20に表示モードに応じて各々書き込まれる。
【0036】両組のフレームメモリ部17、18及び1
9、20の記憶データの内、第1のマルチプレクサ23
によりチャンネルCH1側のデータが選択して読み出さ
れる。すなわち、フレームメモリ部17から読み出され
たBモード、Mモード、ドプラモードの内のいずれかの
画像データと、フレームメモリ部19から読み出された
血流情報(速度、分散、パワー、速度−分散などの内の
いずれかのデータ)との内、一方が選択される。このと
き、血流情報が選択される場合、その背景としてのBモ
ード像やMモード像との合成も行われる。
【0037】同様に、第2のマルチプレクサ24により
チャンネルCH2側のデータが選択して読み出される。
すなわち、フレームメモリ部18から読み出されたBモ
ード、Mモード、ドプラモードの内のいずれかの画像デ
ータと、フレームメモリ部20から読み出された血流情
報(速度、分散、パワー、速度−分散などの内のいずれ
かのデータ)との内、一方が選択される。このとき、血
流情報が選択される場合、その背景としてのBモード像
やMモード像との合成も行われる。
【0038】このように選択された画像データ及び/又
は血流データの内、第1のカラー処理回路25及び第2
のカラー処理回路26で適宜、個別に色付けされる。こ
れらのデータはマルチプレクサ27で1フレームに合成
された後、D/A変換器28を介してTVモニタ29に
送られ、画像毎のカラーバーと共にリアルタイムに表示
される。
【0039】したがって、1画面のみの単独表示は勿論
のこと、従来には無かった、同一の診断部位に対してリ
アルタイムのデュアル表示が可能になる。
【0040】この表示例の種々の態様を図2〜図5に示
す。具体的には、第1、第2のマルチプレクサ23、2
4を共に、一方の組のフレームメモリ部17、18及び
他方の組のフレームメモリ部19、20との間で適宜切
換えることで、例えば図2及び図3に示すように、チャ
ンネルCH1及びCH2に、同一の診断部位に対する速
度モードと分散モードとの組合わせや速度−分散モード
とパワーモードといった、異なる血流情報のCFM像を
同時にデュアル表示することができる。このとき、画像
毎(チャンネル毎)のカラーバーCB1,CB2も画面
の一部に同時に表示される(これは後述する図4、5で
も同様である)。
【0041】また、同じ表示モードのCFM像でも、図
4に示すように、速度モード1(チャンネルCH1)と
速度モード2(チャンネルCH2)の如く、異なる色付
けで同時に表示できる。
【0042】さらに、図5に示すように、第1のマルチ
プレクサ23を一方の組のフレームメモリ部17に且つ
第2のマルチプレクサ24を一方の組のフレームメモリ
部18と他方の組のフレームメモリ部20の間で適宜切
り換えることで、CFM像の背景であるBモード像(チ
ャンネルCH1)とBモード像に重畳されたCFM像
(チャンネルCH2:例えば速度モードのカラー像)と
を同時に表示することもできる。
【0043】このように、ほぼリアルタイムに取得され
る、異なるモードのCFM像(カラー血流像)を同時に
分割表示できるので、従来のように単独モードのCFM
像しか表示できなかった場合に比べて、検者が一つのモ
ニタ画面からより多くの血流情報を短時間で取得でき
る。この結果、検者の操作上の負担を軽減できるととも
に、診断作業能率の向上及び診断精度の向上を期待でき
る。さらに、異なる血流情報を同時に表示できるので、
記録用のフィルム枚数を減らすこともできる。
【0044】さらにまた、図5に示すように、ほぼリア
ルタイムに取得される、Bモード像とCFM像とを同時
に分割表示できるので、CFM像の影の部分を同時に見
ることができる。これにより、従来のようにわざわざ画
面を切り換えなくても、例えば血管弁の動き(Bモード
像)とCFM像(カラー血流像)とを容易に対比させな
がら観察することができる。このようにBモード像とC
FM像の同時表示も、少ない操作量で可能となる。
【0045】(第2実施例)第2実施例を図6及び図7
に基づいて説明する。この実施例はカラーアンギオ像を
も表示可能な超音波診断装置に関する。
【0046】図6に示す超音波診断装置は、前述した第
1実施例の超音波診断装置に、第1、第2のアンギオ演
算回路31、32及び別のマルチプレクサ33、34が
図示の如く付加された構成になっている。
【0047】つまり、他方の組のフレームメモリ部の
内、一方のフレームメモリ部19の読出し側に、第1の
アンギオ演算回路31が接続され、この演算回路31の
演算出力及びフレームメモリ部19の読出し出力を2入
力とするマルチプレクサ33が設けられている。また、
他方のフレームメモリ部20の読出し側に、第2のアン
ギオ演算回路32が接続され、この演算回路32の演算
出力及びフレームメモリ部20の読出し出力を2入力と
するマルチプレクサ34が設けられている。
【0048】第1、第2のアンギオ演算回路31、32
の夫々は、フレームメモリ部19(20)から読み出さ
れた血流情報のデータを一定時間毎に重ね合わせ演算す
る。これにより、その一定時間内での血流の有無を識別
できる。マルチプレクサ33及び34の各々は、制御回
路21からのセレクト信号SL1に応じて、アンギオ演
算回路31(32)の演算データか、フレームメモリ部
19(20)のカラー血流情報の読出しデータを選択
し、その選択データを第1実施例と同一のマルチプレク
サ23(24)の一方の入力端に供給する。
【0049】カラー処理回路25及び26の各々は、こ
の実施例では、血流情報については前述したと同様に色
付けする一方で、アンギオ像の画像データについては、
血流がどの時刻にそこにあったかという時間的なファク
タをパラメータに色付けするようになっており、この色
付けに供されるカラーデータのデータテーブルが同様に
備えている。
【0050】以上の構成及び機能により、図7に示すよ
うな、CFM像(例えば血流の速度モードのカラー像)
とアンギオ像とのデュアル表示が可能になる。なお、同
図におけるCB1、CB2はチャンネルCH1、CH2
の参照用カラーバーを各々示す。
【0051】例えば、チャンネルCH1側については、
フレームメモリ部19から読み出された血流情報として
の血流速度データはマルチプレクサ33で選択された
後、次段のマルチプレクサ23に送られて、Bモード像
に重畳される。その後、第1のカラー処理回路25によ
り、血流速度データの色付けがなされ、マルチプレクサ
27に送られる。チャンネルCH2側については、フレ
ームメモリ部20から読み出された血流データがアンギ
オ演算回路32に送られアンギオ像のデータが演算され
る。このアンギオ像データはマルチプレクサ34で選択
された後、次段のマルチプレクサ24でBモード像に重
畳される。この後、第2のカラー処理回路26におい
て、アンギオ像データに対する色付けがなされ、マルチ
プレクサ27に送られる。
【0052】マルチプレクサ27ではチャンネルCH1
の血流速度像とチャンネルCH2のアンギオ像とが1フ
レームのデュアル画像データに合成される。合成された
画像データは所定タイミング毎にD/A変換器28によ
りTV信号に変換され、TVモニタ29にて図7に示す
ようなデュアル画像としてリアルタイムに表示される。
【0053】また、アンギオ像はチャンネルCH2側で
の表示に止まらず、マルチプレクサ33、34の選択を
上述とは反対にすることによりチャンネルCH1側で表
示させることもできる。また、アンギオ像と共に表示さ
れるCFM像の表示モードも血流速度データに限らず、
パワーデータ、分散データ、又は速度−分散データであ
ってもよい。さらに、マルチプレクサ23、24の選択
態様を制御回路21から適宜制御することにより、Bモ
ード像(又はMモード像、ドプラモード像)とCFM像
又はアンギオ像とのデュアル表示、さらにはBモード像
同士のデュアル表示も可能となる。
【0054】これにより、第2実施例においても第1実
施例と同等の利点があるほか、アンギオ像とのデュアル
表示により、血流に対する同時表示の機能が一層上が
り、所望の組み合わせの血流情報を迅速且つタイムリに
提供できる。
【0055】なお、上記実施例では同時表示の画像数が
2つの場合を説明してきたが、併設するフレームメモリ
部の組数やマルチプレクサによるセレクト段数を適宜増
やすことにより、3個以上の画像の同時表示も可能にな
る。
【0056】また、この発明は、上述した実施例で説明
した血流にのみ適用されるものではなく、被検体内の運
動する流体であればよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波診
断装置は、同一モニタに、異なるCFM画像(例えば血
流の速度モードと分散モードのカラー像)、Bモード像
とCFM像(例えば血流の速度モードのカラー像)、及
びアンギオ像とCFM像(例えば血流の速度モードのカ
ラー像)の組み合わせに係る複数の画像をリアルタイム
に同時表示するようにしたため、CFM像とその影の部
分のBモード像とをリアルタイムに比較観察したり、異
なる血流情報を表すCFM像同士をリアルタイムに比較
観察したり、またCFM像とアンギオ像を比較観察した
りする場合など、より少ない操作労力で所望の組み合わ
せの画像を迅速に同時表示させることができ、診断能率
及び診断精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例における表示例を説明する図。
【図3】第1実施例における別の表示例を説明する図。
【図4】第1実施例における更に別の表示例を説明する
図。
【図5】第1実施例における更に別の表示例を説明する
図。
【図6】この発明の第2実施例に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図。
【図7】第2実施例における表示例を説明する図。
【符号の説明】
11 超音波プローブ 12 送受信回路 13 包絡線検波回路 14 直交検波回路 15 FFT演算部 16 MTI演算部 17,18,19,20 フレームメモリ部 21 制御回路 22 書込み/読出し回路 23,24,27 マルチプレクサ 25,26 カラー処理回路 28 D/A変換器 29 TVモニタ 31,32 アンギオ演算回路 33,34 マルチプレクサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を超音波信号で走査したことによ
    り得られるエコー信号に基づいて複数の画像をモニタの
    同一画面に同時表示するようにした超音波診断装置にお
    いて、上記エコー信号に基づいてBモード像の画像デー
    タと運動流体の情報のカラー画像データとを演算するデ
    ータ演算手段と、このデータ演算手段により演算された
    画像データに応じてBモード像と運動流体の情報のカラ
    ー像とを上記モニタの同一画面に同時表示させる表示制
    御手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 被検体を超音波信号で走査したことによ
    り得られるエコー信号に基づいて複数の画像をモニタの
    同一画面に同時表示するようにした超音波診断装置にお
    いて、上記エコー信号に基づいて運動流体の情報のカラ
    ー画像データを異なるカラー付け条件の元で演算するデ
    ータ演算手段と、このデータ演算手段により演算された
    カラー画像データに応じて上記運動流体の情報に関する
    複数のカラー像を上記モニタの同一画面に同時表示させ
    る表示制御手段とを備えたことを特徴とする超音波診断
    装置。
  3. 【請求項3】 被検体を超音波信号で走査したことによ
    り得られるエコー信号に基づいて複数の画像をモニタの
    同一画面に同時表示するようにした超音波診断装置にお
    いて、上記エコー信号に基づいて同一部位における運動
    流体の異なる複数情報のカラー画像データを演算するデ
    ータ演算手段と、このデータ演算手段により演算された
    カラー画像データに応じて上記運動流体の情報に関する
    複数のカラー像を上記モニタの同一画面に同時表示させ
    る表示制御手段とを備えたことを特徴とする超音波診断
    装置。
  4. 【請求項4】 被検体を超音波信号で走査したことによ
    り得られるエコー信号に基づいて複数の画像をモニタの
    同一画面に同時表示するようにした超音波診断装置にお
    いて、上記エコー信号に基づいて運動流体の情報のカラ
    ー画像データとその運動流体のアンギオモードの像のカ
    ラー画像データとを演算するデータ演算手段と、このデ
    ータ演算手段により演算されたカラー画像データに応じ
    て上記運動流体の情報に関するカラー像とその運動流体
    のアンギオ像とを上記モニタの同一画面に同時表示させ
    る表示制御手段とを備えたことを特徴とする超音波診断
    装置。
  5. 【請求項5】 前記運動流体は前記被検体の血流である
    請求項1、2、3又は4記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 前記血流の情報は、その血流の速度、分
    散、パワーの内、少なくとも1つである請求項5記載の
    超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 前記データ演算手段は、演算する複数の
    画像データ毎に色付け条件を設定する複数のカラー設定
    機構を有する請求項1、2、3又は4記載の超音波診断
    装置。
  8. 【請求項8】 前記カラー設定機構は、当該機構が設定
    する色付け条件を変更可能に形成した請求項7記載の超
    音波診断装置。
  9. 【請求項9】 前記データ演算手段は、前記カラー設定
    機構により設定された色付け条件を表すカラーバーのデ
    ータを生成するカラーバーデータ生成機構を有し、前記
    表示制御手段は、上記カラーバーのデータに基づいたカ
    ラーバーを前記モニタの画面に画像と共に表示させる手
    段である請求項7記載の超音波診断装置。
  10. 【請求項10】 前記データ演算手段は画像データをリ
    アルタイムに演算する手段であり、前記表示制御手段は
    画像をリアルタイムに表示させる手段である請求項1、
    2、3又は4記載の超音波診断装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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