JPH07122593A - 半導体モジュール - Google Patents

半導体モジュール

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JPH07122593A
JPH07122593A JP26913293A JP26913293A JPH07122593A JP H07122593 A JPH07122593 A JP H07122593A JP 26913293 A JP26913293 A JP 26913293A JP 26913293 A JP26913293 A JP 26913293A JP H07122593 A JPH07122593 A JP H07122593A
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conductor
insulating layer
electrodes
wiring conductor
chip
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Application number
JP26913293A
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English (en)
Inventor
Akira Imoto
晃 井本
Masafumi Hisataka
将文 久高
Tsutomu Oda
勉 小田
Kunihide Iwamoto
国英 岩元
Tadaaki Nakamura
忠明 中村
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0296Conductive pattern lay-out details not covered by sub groups H05K1/02 - H05K1/0295
    • H05K1/0298Multilayer circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • H05K3/3431Leadless components
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フリップチップ接合による電極間のショート
を防止でき、半田量が安定し、電極の狭ピッチに対応で
きるフリップチップ用電極を有する半導体モジュールを
提供する。 【構成】表面にフリップチップ用電極3、3を含む導体
膜4が形成された回路基板上に、光硬化可能なモノマー
を含有するセラミックスリップ材の塗布、選択的露光、
現像及び焼成処理により、前記フリップチップ用電極が
露出する開口部10が形成された絶縁層1aを配置する
とともに、前記表層絶縁層1aの開口部10を介して、
フリップチップ用電極3とICチップ2とが半田接合さ
れている半導体モジュールである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路基板上にフリップ
チップによってICチップを接合した半導体モジュール
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、表面にIC接合用電
極を形成た多層又は単板の回路基板上に、ICチップを
接合する場合、ICチップの表面側に入出力電極パッド
を形成し、この入出力電極パッドと回路基板上の接合用
電極とをボンディング細線を介して接合するワイヤボン
ディング方法があった。
【0003】この方法では、ボンディング細線によって
回路基板の接合用電極を千鳥状に配列したり、また、ボ
ンディング細線の引き延ばし位置を制御して、回路の高
密化の対応が比較的容易であった。しかし、その反面、
接合にかかる設備が大掛かりとなり、接合を個々の半導
体モジュールで行う必要があり、時間を要するという欠
点を有していた。
【0004】現在、ワイヤボンディング方法に使用され
る回路基板の接合用電極の形状は、幅を300μm、電
極間ピッチを400μm程度にすることができる。
【0005】他の接合方法としては、ICチップの裏面
側に入出力電極パッドを形成し、半田バンプを介して回
路基板上の接合用電極と接触させて、リフロー処理する
フリップチップ方法があった。
【0006】この方法では、ICチップの入出力電極パ
ッド上に予め半田バンプを形成しておくことにより、回
路基板の所定位置にICチップを載置して、リフロー処
理するだけで、ICチップの電気的、機械的な接合が完
了するため、工程が簡略化し、設備が安価となるという
利点を有していた。その反面、ICチップの載置ずれや
半田バンプの溶融などによって、例えば、隣接する溶融
した半田どうしが接触したり、また隣接する接合用電極
どうしがショートしたりすることがあった。これを防止
するために、接合用電極間のピッチ、間隔を充分に広く
する必要があり、表面の配線の小形化に大きな障害とな
るという欠点を有していた。
【0007】現在、フリップチップ方法に使用される回
路基板の電極の形状は、幅を200μm、電極間ピッチ
を300μm程度で用いられている。
【0008】回路基板においては、基板材料を、ICチ
ップの熱膨張係数の差を小さくすることが重要である。
また、配線導体は、W、Moなどの高融点金属材料、A
g、Auなどの低抵抗材料の下地導体膜を形成し、さら
に必要に応じてAu、Niメッキなど被覆して構成され
るが、如何に電極の幅、ピッチなどを狭くして形成でき
るかが高密度化に重要となっている。
【0009】本発明は、上述の種々の課題を鑑みて案出
されたものであり、その目的は、接合が簡単なフリップ
チップ方式により接合が可能であり、且つ電極間のショ
ートを防止でき、半田接合が安定し、電極の狭ピッチに
対応できる半導体モジュールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に配線導
体が形成された基体上に、光硬化可能なモノマーを含有
するセラミックスリップ材の塗布、選択的な露光、現像
及び焼成処理により、前記配線導体一部が露出する開口
部を有する絶縁層を形成するとともに、前記表層絶縁層
の開口部から露出する配線導体に、ICチップを半田に
よるフリップチップ接合した半導体モジュールである。
【0011】
【作用】本発明によれば、所定配線導体が形成された基
体とICチップとが、半田バンプを介して半田接合され
るフリップチップ方法によって達成できるため、接合方
法が簡単で安価な半導体モジュールとなる。また、フリ
ップチップ用電極が表層絶縁層の開口部から露出する配
線導体であり、この開口部によってフリップチップ用電
極が規制され、フリップチップ用電極が、表層絶縁層か
ら若干凹むことになる。従って、この凹み部分に半田バ
ンプが配置され、半田が溶融されるため、半田の広がり
を防止し、電極間のショートを有効に防止することがで
きる。
【0012】さらに、この絶縁層が光硬化モノマーを含
有するスリップ材の塗布、開口部分のみが除去されるよ
うに選択的な露光・現像処理によって形成されるため、
露光・現像処理の精度で、フリップチップ用電極の形
状、電極間ピッチが決定され、半田接合に必要最小限の
形状で、必要最小限の電極間ピッチに設定することが簡
単となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明の半導体モジュールの断面
図である。尚、図1では基体を積層型セラミック回路基
板とし、表層絶縁層を基体の製造工程の一貫で形成した
場合を例にして説明する。
【0015】図1において、1は回路基板であり、2は
フリップチップ用ICである。
【0016】回路基板1は、表層絶縁層1aと、基体を
構成する絶縁層1b〜1dと、表層絶縁層1aと絶縁層
1bとの間に配置されたフリップチップ用電極3を含む
配線導体4と、絶縁層1b〜1dの各層間に配置された
内部配線導体5と、表面配線導体6と各絶縁層1a〜1
dの厚み方向を貫き、且つ各導体4〜6を接続するビア
ーホール導体7とから構成されている。
【0017】絶縁層1a〜1dは、例えば850〜10
50℃前後の比較的低い温度で焼成可能にするガラス−
セラミック材料からなり、表層絶縁層1aの厚みは、2
0〜50μm、絶縁層1b〜1dの厚みは、40〜12
0μmである。
【0018】配線導体4は、絶縁層1aと1bとの間に
配置され、金系、銀系、銅系の金属材料、例えば銀系導
体からなり、その一部がフリップチップ用電極3となっ
ている。
【0019】フリップチップ用電極3は、配線導体4の
一部であり、表層絶縁層1aに形成された所定形状の開
口部10から露出することによって、その形状、電極間
ピッチが規制されて構成される。尚、開口部10から露
出部分には、半田食われ防止のメッキ層31が被覆され
ている。
【0020】内部配線導体5は、絶縁層1b〜1dの各
層間に配置され、配線導体4同様、金系、銀系、銅系の
金属材料、例えば銀系導体から成っている。これらの配
線導体4、内部配線導体5の厚みは、8〜18μm程度
である。
【0021】表面配線導体6は、絶縁層1aの表面に形
成されており、金系、銀系、銅系の金属材料、例えば銅
系導体からなっている。配線導体4、内部配線導体5
は、銀系導体に対して、表面配線導体6は銅系導体であ
る。これは、銀系導体の場合、マイグレーションなどが
発生し易く、銀系導体では表面配線導体6の高密度化に
限界があるためである。
【0022】ビアホール導体7は、金系、銀系、銅系の
金属材料、例えば銀系導体からなり、各絶縁層1a〜1
d間に形成された配線導体4、内部配線導体5間を接続
するために絶縁層1b〜1dの厚みを貫くように形成さ
れている。尚、表層絶縁層1aの厚みを貫き、表面配線
導体6と配線導体4を接続するビアホール導体7に関し
ては、銅系導体であっても構わない。
【0023】フリップチップ用IC2は、シリコンチッ
プの下面側に入出力電極パッド21が形成されており、
回路基板1のフリップチップ用電極3に半田によって接
合される。具体的には、入出力電極パッド21に半田を
被覆したAuスタッドを形成したり、また、半田バンプ
22を形成したりして、回路基板1側のフリップチップ
用電極3、3に載置して、加熱処理することにより半田
接合が行われる。
【0024】ここで、本発明の特徴的なことは、回路基
板1のフリップチップ用電極3が、表層絶縁層1aと絶
縁層1bとの間に形成された配線導体4の一部であり、
この配線導体4が表層絶縁層1aに所定形状に形成され
た開口部10から露出することによって形成されてい
る。
【0025】即ち、フリップチップ用電極3の実際の形
状、隣接しあうフリップチップ用電極3間のピッチ等
は、表層絶縁層1aの開口部10によって規制されてい
る。また、表層絶縁層1aと絶縁層1bとの間の配線導
体4がフリップチップ用電極3となることから、表層絶
縁層1aの表面側から、若干の量(表層絶縁層1aの厚
みよりメッキ層31の厚みを除外した量)だけ窪んだ位
置にフリップチップ用電極3の表面が位置されることに
なる。
【0026】従って、ICチップ2をフリップチップ用
電極3に接続する場合には、半田バンプ22が、凹んだ
開口部10内で溶融することになり、隣接するフリップ
チップ用電極3又は半田バンプ22に接触することがな
く、安定したフリップチップ接合が達成されることにな
る。
【0027】上述の半導体モジュールの製造方法を、図
2(a)〜(l)に基づいて説明する。尚、図2(a)
〜(g)は、基体である積層型セラミック回路基板とな
る積層体を形成する工程である。
【0028】まず、図2(a)に示すように、耐熱性樹
脂、ガラス、セラミックなどのワーク基板15(基体に
相当)上に絶縁層1dとなる絶縁膜10dを形成する。
【0029】尚、図1では回路基板1の裏面側主面に
は、表面導体等を形成してない例であるため、裏面側の
絶縁層1dとなる絶縁膜10dは、単にセラミック粉
末、ガラス材料、有機バインダと、有機又は水系溶剤を
均質混練して得られスリップ材を、40〜120μm程
度になるように、塗布、乾燥して形成すればよいが、ス
リップ材に、光硬化可能なモノマーを添加して、露光処
理を行ってもよい。
【0030】上述のセラミック粉末としては、クリスト
バライト、石英、コランダム(αアルミナ)、ムライ
ト、ジルコニア、コージェライト等の材料が挙げられ、
その粉末の平均粒径は、好ましくは1.0〜6.0μ
m、更に好ましくは1.5〜4.0μmである。これら
のセラミック材料は2種以上混合して用いられてもよ
い。
【0031】特に、コランダムを用いた場合、コスト的
に有利となる。
【0032】ここで、セラミック粉末の平均粒径が1.
0〜6.0μmと設定したのは、平均粒径が1.0μm
未満では、均質混合してスリップ化することが難しくな
り、、後述の露光時に露光光が乱反射して充分な露光が
できなくなる。逆に平均粒径が6.0μmを超えると緻
密で強度の高い積層体本体が得られない。
【0033】上述のガラス材料としては、複数の金属酸
化物を含むガラスフリットであり、850〜1050℃
で焼成した後に、コージェライト、ムライト、アノーサ
イト、セルジアン、スピネル、ガーナイト、ウイレマイ
ト、ドロマイト、ペタライト及びその置換誘導体の結晶
を少なくとも1種析出するものが挙げられる。
【0034】特に、アノーサイトまたはセルジアンを析
出する結晶化ガラスフリットを用いると、より強度の高
い積層体本体が得られ、また、コージェライトまたはム
ライトを析出し得る結晶化ガラスフリットを用いれる
と、焼成後の熱膨張率が低い為、回路基板1上にフリッ
プチップ用IC2のシリコンチップを配置するための回
路基板としては非常に有効となる。
【0035】回路基板1の強度、熱膨張率を考慮した最
も好ましいガラス材料としては、B2 3 、SiO2
Al2 3 、ZnO、アルカリ土類酸化物を含むガラス
フリットである。この様なガラスフリットは、ガラス化
範囲が広くまた屈伏点が600〜800℃付近にある
為、850〜1050℃程度の低温焼成に適し、且つ内
部配線2、ビアホール導体3となる銅系、銀系及び金系
の導電材料の焼結挙動に適している。
【0036】ガラス材料はスリップ材中には、フリット
の状態で混合されている。このフリットの平均粒径は、
1.0〜6.0μm、好ましくは1.5〜3.5μmで
ある。ここで、平均粒径が1.0μm未満の場合は、ス
リップ化することが困難なであり、後述の露光時に露光
光が乱反射して充分な露光ができなくなる。逆に平均粒
径が6.0μmを超えると分散性が損なわれ、具体的に
は絶縁材料であるセラミック粉末間に均等に溶解分散で
きず、強度が非常に低下してしまう。
【0037】上述のセラミック材料とガラス材料との構
成比率は、850〜1050℃の比較的低温で焼成する
場合には、セラミック材料が10wt%〜50wt%、
好ましくは20wt%〜35wt%であり、ガラス材料
が90wt%〜50wt%、好ましくは80wt%〜6
5wt%である。
【0038】ここで、セラミック材料が10wt%未
満、且つガラス材料が90wt%を越えると、絶縁層に
ガラス質が増加しすぎ、絶縁層の強度等からしても不適
切であり、また、セラミック材料が50wt%を越え、
且つガラス材料が50wt%未満となると、後述の露光
時に露光光が乱反射して充分な露光ができなり、焼成後
の絶縁層の緻密性も損なわれる。
【0039】上述のセラミックやガラスなどの固形成分
の他に、スリップ材の構成材料としては、焼結によって
消失される光硬化可能なモノマー、有機バインダーと、
有機溶剤とを含んでいる。
【0040】光硬化可能なモノマーは、低温短時間の焼
成工程に対応するために、熱分解性に優れたものであ
り、光硬化可能なモノマーとしては、スリップ材の塗布
・乾燥後の露光によって、光重合される必要があり、遊
離ラジカルの形成、連鎖生長付加重合が可能で、2級も
しくは3級炭素を有したモノマーが好ましく、例えば少
なくとも1つの重合可能なエチレン系基を有するブチル
アクリレート等のアルキルアクリレートおよびそれらに
対応するアルキルメタクリレートが有効である。
【0041】また、テトラエチレングリコールジアクリ
レート等のポリエチレングリコールジアクリレートおよ
びそれらに対応するメタクリレートなどが挙げられる。
【0042】光硬化可能なモノマーは、露光処理によっ
て絶縁膜10dが硬化され、現像処理によって露光部分
以外の部分が容易に除去できるように所定量添加され
る。例えば、固形成分(セラミック材料及びガラス材
料) に対して5〜15wt%以下である。
【0043】有機バインダーは、光硬化可能なモノマー
同様に熱分解性の良好なものでなくてはならない。同時
にスリップの粘性を決めるものである為、固形分との濡
れ性も重視せねばならず、本発明者の検討によればアク
リル酸もしくはメタクリル酸系重合体のようなカルボキ
シル基、アルコール性水酸基を備えたエチレン性不飽和
化合物が好ましい。添加量としては固形分に対して25
wt%以下が好ましい。
【0044】尚、溶剤として、有機系溶剤の他に、水系
溶剤を用いることができるが、この場合、光硬化可能な
モノマー及び有機バインダは、水溶性である必要があ
り、モノマー及びバインダには、親水性の官能基、例え
ばカルボキシル基が付加されている。その付加量は酸価
で表せば2〜300あり、好ましくは5〜100であ
る。付加量が少ない場合は水への溶解性、固定成分の粉
末の分散性が悪くなり、多い場合は熱分解性が悪くなる
ため、付加量は、水への溶解性、分散性、熱分解性を考
慮して、上述の範囲で適宜付加される。
【0045】何れの系のスリップ材における光硬化可能
なモノマー及び有機バインダは上述したように熱分解性
の良好なものでなくてはならないが、具体的には600
℃以下で熱分解が可能でなくてはならない。更に好まし
くは500℃以下である。熱分解温度が600℃を越え
ると、絶縁層内に残存してしまい、カーボンとしてトラ
ップし、基板を灰色に変色させたり、絶縁層の絶縁抵抗
までも低下させてしまう。またボイドとなりデラミネー
ションを起こすことがある。
【0046】また、スリップ材には、増感剤、光開始系
材料等を必要に応じて添加しても構わない。例えば、光
開始系材料としては、ベンゾフェノン類、アシロインエ
ステル類化合物などが挙げられる。
【0047】上述のスリップ材の塗布方法として、例え
ば、ドクターブレード法(ナイフコート法)、ロールコ
ート法、印刷法などが挙げられる。特に塗布後の絶縁膜
の表面が平坦化することが容易なドクターブレード法な
どが好適である。尚、塗布方法に応じて溶剤の添加量が
調整され、所定粘度に調整される。
【0048】乾燥方法としては、バッチ式乾燥炉、イン
ライン式乾燥炉を用いて行われ、乾燥条件は、120℃
以下が望ましい。また、急激な乾燥は、表面にクラック
を発生される可能性があるため、急加熱は避けることが
重要となる。
【0049】次に、図2(b)に示すように、絶縁層1
dと絶縁層1cとの層間に配される内部配線導体5とな
る導体膜50を例えばAg系導電性ペーストを用いてス
クリーン印刷によって所定形状に印刷し、乾燥を行い、
必要に応じて露光処理して、光硬化を行う。
【0050】導電性ペーストは、金、銀、銅もしくはそ
の合金のうち少なくとも1つの金属材料、例えば銀の粉
末と、低融点ガラス成分と、有機バインダーと有機溶剤
と、必要に応じて光硬化可能なモノマーとを均質混練し
たものが用いられる。特に、焼成温度が850〜105
0℃と比較的低いため、絶縁膜の焼結挙動を考慮して、
低融点ガラス成分の屈伏点を700℃前後となるものが
使用することが重要である。
【0051】光硬化は、後述の絶縁膜10cを選択的な
露光処理・現像処理を行った場合、現像液により導体膜
50が侵されないようにするためであり、その露光条件
は、導電膜50の表面全面に、低圧、高圧、超高圧の水
銀灯系の露光光を照射し、光硬化可能なモノマーの光重
合反応を起こす。尚、現像液の組成や現像条件を制御し
て、導体膜50が侵されない条件においては、導体膜5
0の光硬化は不要である。
【0052】次に、図2(c)に示すように、上述の導
体膜50を完全に被覆するように、絶縁層1cとなる絶
縁膜10cを上述のスリップ材を用いて塗布・乾燥を行
う。
【0053】次に、図2(d)に示すように、絶縁層1
cの厚み方向を貫くビアホール導体7に相当する絶縁膜
10cの所定位置に、貫通凹部70となる溶化部70’
を露光処理して形成する。
【0054】絶縁膜10cの光硬化モノマーが、光重合
されるネガ型であるため、貫通凹部70となる溶化部7
0’のみが露光光が照射されないようにして行われる。
具体的には、絶縁膜10cの表面に、貫通凹部70とな
る溶化部70’のみが露光処理されない所定パターンが
形成されたフォトターゲットを、載置、又は近接配置し
て、低圧、高圧、超高圧の水銀灯系の露光光を照射す
る。この露光処理により、絶縁膜1cの貫通凹部70と
なる以外の部分が、光硬化可能なモノマーの光重合反応
を起こす。尚、露光装置は所謂写真製版技術に用いられ
る一般的なものでよい。
【0055】次に、図2(e)に示すように、露光処理
した絶縁膜10cを現像処理し、溶化部70’を除去し
て、貫通凹部70を形成する。これにより、貫通凹部7
0の下部には、図2(b)で印刷形成した内部配線5と
なる導体膜50の一部が露出することになる。
【0056】この現像処理として、クロロセン、1,
1,1−トリクロロエタン、アルカリ現像溶剤を例えば
スプレー現像法やパドル現像法によって、溶化部70’
に噴射したり、接触したりして、現像処理を行う。その
後、必要に応じて洗浄及び乾燥を行なう。
【0057】次に、図2(f)に示すように、絶縁膜1
0cの貫通凹部70に、ビアホール導体7となる導体7
1を、導電性ペーストの充填・乾燥によって形成する。
充填方法は、例えばスクリーン印刷方法で行なうと同時
に、絶縁層1cと絶縁層1bとの間に配される内部配線
5となる導体50を導電性ペーストも用いて印刷・乾燥
する。印刷方法は、例えばスクリーン印刷方法で行な
う。尚、この導体71、及び導体膜50を形成した後、
必要に応じて露光処理して、光硬化をしてもよい。勿
論、この場合には、導電性ペーストには光硬化可能なモ
ノマーが添加されている。
【0058】上述の図2(c)〜図2(f)に示す各工
程を繰り返す。そして、図2(g)に示すように、絶縁
層1bとなる絶縁膜10bの所定位置に、露光処理と現
像処理によって貫通凹部7を形成した後、貫通凹部70
を導電性ペーストで充填するとともに、絶縁膜10b上
にフリップチップ用電極3を含む配線導体4となる導体
膜40を導電性ペーストの印刷・乾燥によって形成す
る。
【0059】尚、この導体膜40も、必要に応じて露光
処理して、光硬化をしてもよい。勿論、この場合には、
導電性ペーストには光硬化可能なモノマーが添加されて
いる。
【0060】次に、図2(h)に示すように、この絶縁
層1bとなる絶縁膜10b上に形成された配線導体4と
なる導体膜40を完全に隠蔽するように、表層絶縁層1
aとなる絶縁膜10aを、上述のように光硬化モノマー
を含むスリップ材の塗布・乾燥によって形成する。ここ
で、絶縁膜10aの厚みは、例えば30μm程度である
が、その厚みは、例えばドクターブレード法のブレード
高さの制御により簡単に作成することができる。
【0061】次に、図2(i)に示すように、図2
(d)と同様に、露光処理して、ビアホーホール導体7
となる貫通凹部70の溶化部70’及びフリップチップ
用電極3の形状を規制する開口部10となる溶化部1
0’を形成する。
【0062】ビアホール導体7となる貫通凹部70及び
フリップチップ用電極3の形状、ピッチなどを規制する
開口部10は、開口径や形状及びその後に導電性ペース
トが充填されるかの相違であるものの、この露光処理工
程は、分け隔てなく処理することができる。具体的に
は、フォトターゲットの形状を貫通凹部70及び開口部
10が形成される部分が隠蔽されるようなパターンを有
するものを用いればよい。また、絶縁膜10aの厚み
は、他の絶縁膜10b〜10dなどに比べて、非常に薄
いため、露光処理する条件は、比較的低い強度の露光光
で、比較的短時間の照射で行われる。
【0063】次に、図2(j)に示すように、露光処理
した絶縁膜10aを現像処理し、溶化部70’及10’
を除去して、貫通凹部70及び開口部10を形成する。
これにより、貫通凹部70の下部開口からは、絶縁膜1
0b上に形成した配線導体4となる導体膜40の一部が
露出する。また、開口部10の下部からは、配線導体4
となる導体膜40の一部でフリップチップ用電極3とな
る部位が露出することになる。この現像処理条件も、絶
縁膜10aの厚みは、他の絶縁膜10b〜10dなどに
比べて、非常に薄いため、濃度の薄い現像液で、比較的
短時間で処理することができる。
【0064】次に、個々の回路基板1の大きさに分割す
るための分割溝を形成し、ワーク基板15を分離して焼
結処理を行う。
【0065】焼結処理は、脱バインダ過程と焼成過程か
らなる。脱バインダ過程は、絶縁膜10a〜10d、内
部配線導体5となる導体膜50、配線導体4となる導体
膜40、及びビアホール導体7の導体71に含まれる有
機成分や水分を消失するためであり、焼結過程の例えば
600℃以下の温度領域で行われる。
【0066】また、焼成過程は、絶縁膜10a〜10d
のガラス成分を充分に軟化させて、セラミック粉末の粒
界に均一に充填させ、回路基板2に一定強度を与え、同
時に、導体40、50、71の銀系粉末を粒成長させ
て、低抵抗化させるとともに、絶縁層1a〜1dと一体
化させるものであり、酸化性雰囲気又は中性雰囲気でピ
ーク温度850〜1050℃で行われる。これにより、
絶縁膜10a〜10dは絶縁層1a〜1dとなり、導体
膜50は内部配線導体5となり、導体膜40は配線導体
4となり、導体71はビアホール導体7となる。
【0067】次に、図2(k)に示すように、絶縁層1
aに形成された貫通凹部70に銅系導電性ペーストを充
填して導体71を、その表面に銅系導電性ペーストで表
面配線導体6となる導体膜を印刷形成し、その後、乾燥
・焼成を行う。
【0068】ここで、銀系である配線導体4と銅系の表
面配線導体6とが接続することになるため、銀と銅との
共晶温度を考慮して、低温(例えば780℃以下)焼成
可能な銅系導電性ペーストを用いることが重要である。
また焼成雰囲気は、銅の酸化を防止するため、還元性雰
囲気や中性雰囲気中で行うことが重要である。
【0069】次に、少なくとも表面配線導体6上にドラ
イフィルムやメッキレジスト膜を被覆て、絶縁層1aの
開口部10から露出する配線導体4上に、メッキ層31
を形成する。例えばメッキ層31として、下地側に1〜
5μm程度のNiメッキ層を形成して、さらに、表面側
に20〜25μm程度の半田メッキ層を形成して多層化
を行う。即ち、開口部10から露出するフリップチップ
用電極3部分の層構成は、配線導体4と同一の銀系材料
の下地導体膜、Niメッキ層、半田メッキ層の積層構造
となる。
【0070】このメッキ層は、銀系材料の下地導体膜の
半田食われを防止するとともに、開口部10内でフリッ
プチップ接合(半田による接合)時の半田濡れ性を向上
させるために形成するものである。
【0071】そして、図2(l)に示すように、裏面の
入出力電極パッド21に半田バンプ22が設けられたフ
リップチップ用ICチップ2を、開口部10と入出力電
極パッド21の半田バンプ22とが合致するように配置
する。
【0072】その後、リフロー処理によって半田バンプ
22を溶融して、ICチップ2の入出力電極21と電極
3とを半田を介して電気的、機械的に接合する。これに
より、図1に示す半導体モジュールが達成される。
【0073】尚、分割溝にそって個々に分割する工程
は、ICチップ2を接合した後に行ってもよいし、ま
た、メッキ処理を完了した時点でおこなっても構わな
い。また、回路基板2の表面には、表面配線導体6のみ
が形成されているが、表面配線導体6の形成に続いて、
厚膜抵抗体膜や絶縁保護膜などを形成してもしてよく、
さらに、フリップチップ用ICチップ2の接合時に同時
に、チップ抵抗やチップコンデンサなどの各種電子部品
を表面配線導体6に接合することができる。
【0074】以上のように、フリップチップ用電極3
は、比較的厚みの薄い表層絶縁層1aの開口部10によ
って、その形状、電極間ピッチが規制されることにな
る。即ち、露光処理及び現像処理の精度によって、フリ
ップチップ用電極3の形状、電極間ピッチが決まる。従
って、フリップチップ用電極3を形成するにあたって
は、従来のように導電性ペーストの印刷だれなどによ
り、設計値から大きく外れることが皆無となり、フリッ
プチップ用電極3の形状を半田バンプ22と接合するに
必要な最小形状にし、その電極3間ピッチを半田バンプ
22どうしのショートが発生しない最小ピッチにするこ
とができる。
【0075】また、フリップチップ用電極3が、表層絶
縁層1aの表面側から、メッキ層31の厚みはあるもの
の表層絶縁層1aの厚み相当分凹んでいる。従って、半
田バンプ22が溶融しても、開口部10以外に広がるこ
とがないため、従来のフリップチップ方式、即ち、表面
導体の一部をフリップチップ用電極とし、フリップチッ
プ接合した場合に比較して、電極3間のピッチを狭くす
ることができ、高密度で確実な接合が達成できる。
【0076】本発明者が種々試作・検討を行った結果、
表層絶縁層1aを、絶縁膜10aに光硬化モノマーを含
ませて、且つ露光処理、現像処理により開口部10を形
成する場合、その径を80μm、隣接しあう開口部10
のピッチを120μmで形成することができることを確
認した。
【0077】このように、開口部10の径、ピッチを狭
くしたとしても、配線導体4の印刷精度によって、特に
狭ピッチ化に制約が発生する。即ち、開口部10を12
0μmピッチで形成できても、実際のフリップチップ用
電極3となる配線導体4が隣接する配線導体4とシーョ
トすることなく形成できるかが問題となる。
【0078】これを解決する手段として、図3(a)に
示すように、開口部10から露出する配線導体4の一部
であるフリップチップ用電極3を、絶縁層1b上に形成
した配線導体パターン41と、絶縁層1bの厚み方向を
貫くビアホール導体7の一端で、絶縁層1b上に形成さ
れたランド電極パターン42とに分けて用いることによ
り達成される。
【0079】例えば、図3(a)の部分平面図におい
て、実線の円形は開口部であり、点線は、表層絶縁層1
aと絶縁層1bとの間に形成された配線導体4を示す。
尚、配線導体4は、表層絶縁層1aと絶縁層1bとの間
に形成された通常の配線パターンとして形成された配線
導体パターン41と、ビアホール導体7の一端のランド
電極を42とを含むものである。
【0080】例えば第1の開口部101は、通常のパタ
ーンで形成された配線導体パターン41の一部を露出す
るものであり、この露出部分がフリップチップ用電極3
となる。該第1の開口部101と隣接する第2の開口部
102から露出するランド電極42を露出するものであ
り、この露出部分もフリップチップ用電極3となる。
【0081】ここで、ビアホールランド導体42とは、
絶縁層1bと1cとの間に形成された内部配線導体5か
ら絶縁層1b上に導出されるビアホール導体7の一端で
あり、絶縁膜10bに形成された貫通凹部70内に導電
性ペーストを充填する際に、安定、且つ確実に充填でき
るよにう、貫通凹部70の開口径よりも若干大きい径と
なるパターンで印刷充填して形成する時、この若干大き
い径が、絶縁膜10b上に残存することになる。この部
分をビアホールランド導体である。
【0082】このようにすれば、配線導体4を構成する
配線導体パターン41において、隣接配線導体パターン
41間の間隔を広くできるため、フリップチップ用電極
3を全て配線導体パターン41の一部を露出させる構造
とした時に比較して、配線パターン41の印刷精度が緩
和され、同時に実質的にフリップチップ用電極3のピッ
チを狭くすることができる。
【0083】また、別の手段として、図3(b)に示す
ように、第1の開口部101から露出する配線導体パタ
ーン41の引き回し方向を、例えば図面上部側から引き
回し、その一端を第1の開口部101から露出する。同
様に、第2の開口部102から露出する配線導体パター
ン41の引き回し方向を、例えば図面下部側から引き回
し、その一端を第2の開口部102から露出する。
【0084】このようにすれば、同一方向から延出され
る配線導体パターン41の間隔が広くなり、同時に実質
的に開口部10ピッチを狭くすることができる。
【0085】また、上述の構造上の手段ではなく、配線
導体4の材料を制御して、狭ピッチの開口部10に対応
させることもできる。例えば、配線導体4を形成するた
めの導電性ペーストに、例えば光硬化モノマーを含有さ
せ、開口部10の形状、ピッチなどに応じた形状となる
ように露光処理し、配線導体4の印刷ダレによる広がり
部分を現像処理によって除去する。このようにすれば、
配線導体4の形状、ピッチなどを開口部10の形状、ピ
ッチに応じて簡単に形成することができる。
【0086】ここで、本発明のように、絶縁層1aを絶
縁スリップ材の塗布、露光・現像処理で形成した場合
と、従来のように、グリーンシートの積層によるグリー
ンシート多層方式により形成する場合、絶縁ペーストを
スクリーン印刷によって選択的に形成する印刷多層方式
により形成した場合との比較を行う。
【0087】グリーンシート多層方式では、最小シート
厚みが150〜200μm程度であり、このようなシー
トで絶縁層1aを形成しても、開口部10から露出する
フリップチップ用電極3の表面までの窪みが深すぎ、フ
リップチップ接合の接合信頼性が低下し、これを回避す
るためには、開口部10を大きくする必要があるが、こ
れにより、開口部10のピッチが大きくなり、高密度化
に限界が生じる。
【0088】また、印刷多層方式では、絶縁ペーストの
印刷ダレなどが発生してしまうため、開口部10を大き
くする必要があるが、これにより、開口部10のピッチ
が大きくなり、高密度化に限界が生じる。
【0089】これに対して、本発明では、上述したよう
に、スリップ材の塗布により形成した絶縁膜10aに露
光・現像処理して開口部10を形成するため、半田接合
に適した開口部10の窪みで、開口部10を設計どおり
に形成することができ、高密度化にも対応できる。
【0090】尚、上述の実施例では、基体、即ち、絶縁
層1b〜1dの積層体が、絶縁スリップ材の塗布によ
り、ビアホール導体7が露光・現像処理により夫々形成
されているが、この基体に、グリーンシート多層方式や
印刷多層方式で形成され、配線導体4が形成された積層
型セラミック回路基板を用いて、表面層絶縁層1aの形
成及び開口部10の形成のみを上述の手法で形成しても
構わない。この場合、積層型セラミック回路基板が未焼
成の状態で、絶縁層1aとなる絶縁膜10aと一体的に
焼成してもよいし、また焼成された積層形セラミック回
路基板で、フリップチップ用ICチップ2が搭載される
部位のみに、上述の手法により開口部10を有する絶縁
層1aを形成しても構わない。
【0091】また、基体は多層回路基板である必要はな
く、例えば、単板のセラミック基板上に、配線導体4を
形成し、その表面に絶縁スリップ材により表層絶縁層と
なる絶縁膜を形成し、フリップチップ用電極3を、配線
導体4が露出するように、露光・現像処理により、開口
を形成しても構わない。
【0092】また、上述の実施例では、半田バンプ22
が予めICチップ2の裏面側の入出力電極パッド21に
形成されているが、例えば、開口部10に、半田を印刷
し、そのままリフロー処理して、印刷した半田の表面張
力により、開口部10内に半田ボールを作成し、この半
田ボールを利用してICチップ2のフリップチップ接合
をおこなっても構わない。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、配線導体
が形成された基体とICチップとが、半田バンプを介し
て半田接合されるフリップチップ方法によって達成でき
るため、接合方法が簡単で安価な半導体モジュールとな
る。また、フリップチップ用電極が、表層絶縁膜の開口
部から露出する配線導体であり、この開口によってフリ
ップチップ用電極が規制されているため、実質的にフリ
ップチップ用電極が実質的に表層絶縁膜の厚み分だけ凹
んでいることになる。従って、この凹み部分に半田バン
プが配置され、半田が溶融されるため、半田の広がりを
防止し、電極間のショートを有効に防止することができ
る。
【0094】さらに、開口部が露光、現像処理により形
成されるため、高精度で開口部を形成することができ、
半田接合に必要最小限の形状で、必要最小限の電極間ピ
ッチが簡単に達成できる。
【0095】従って、接合が簡単なフリップチップ方式
による接合が可能で、且つ電極間のショートを防止で
き、半田接合が安定し、電極の狭ピッチに対応できる半
導体モジュールとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体モジュールの断面図であ
る。
【図2】(a)〜(l)は、本発明の半導体モジュール
の各製造工程の断面図である。
【図3】(a)〜(b)は、配線導体のパターンの一実
施例を示す部分平面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・回路基板 1a〜1d・・・絶縁層 10a〜10d・・・絶縁膜 2・・・・・・・ICチップ 21・・・・・・入出力電極 22・・・・・・半田バンプ 3・・・・・・・フリップチップ用電極 31・・・・・・メッキ層 4・・・・・・・配線導体 5・・・・・・・内部配線導体 6・・・・・・・表面配線導体 7・・・・・・・ビアホール導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩元 国英 鹿児島県国分市山下町1番1号 京セラ株 式会社鹿児島国分工場内 (72)発明者 中村 忠明 鹿児島県国分市山下町1番1号 京セラ株 式会社鹿児島国分工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に配線導体が形成された基体上に、 光硬化可能なモノマーを含有するセラミックスリップ材
    の塗布、選択的な露光、現像及び焼成処理により、前記
    配線導体の一部が露出する開口部を有する絶縁層を形成
    するとともに、 前記表層絶縁層の開口部から露出する配線導体に、IC
    チップを半田を介してフリップチップ接合したことを特
    徴とする半導体モジュール。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015170539A1 (ja) * 2014-05-08 2015-11-12 株式会社村田製作所 樹脂多層基板およびその製造方法

Cited By (3)

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JPWO2015170539A1 (ja) * 2014-05-08 2017-04-20 株式会社村田製作所 樹脂多層基板およびその製造方法
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