JPH07121009A - 電子写真用帯電部材 - Google Patents

電子写真用帯電部材

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JPH07121009A
JPH07121009A JP28628993A JP28628993A JPH07121009A JP H07121009 A JPH07121009 A JP H07121009A JP 28628993 A JP28628993 A JP 28628993A JP 28628993 A JP28628993 A JP 28628993A JP H07121009 A JPH07121009 A JP H07121009A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は高温高湿から低温低湿までの
環境にわたって抵抗変動の少ない帯電部材を提供するこ
とにより、環境に影響されず、優れた画像特性を示す帯
電部材を提供することである。 【構成】 本発明は、導電性支持体上に樹脂層を有する
電子写真用帯電部材において、該樹脂層が、少なくとも
4級アンモニウム塩基を有するビニル単量体及び水酸基
を有するビニル単量体及び架橋性単量体を反応させるこ
とにより得られる重合体で含んでいる電子写真用帯電部
材である。 【効果】 本発明は環境安定性に優れた帯電部材を提供
するものであり、又環境に影響されず、優れた画像特性
を示す帯電部材を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用帯電部材に
関し、詳しくは特定の水溶性樹脂を含有する樹脂層を有
する電子写真用帯電部材に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体を用いた電子写真プロセ
スにおける帯電プロセスは、従来より殆ど金属ワイヤー
に高電圧(DC5〜8kV)を印加し発生するコロナに
より帯電を行なっている。しかし、この方法では帯電時
に発生するオゾンやNOX 等のコロナ生成物が感光体表
面を変質させてしまい、画像のボケや劣化の原因になっ
たり、ワイヤーの汚れが画像品質に影響し、画像白抜け
や黒スジが生じてしまう等の問題があった。また、電力
的にも感光体に向う電流は、全体の5〜30%に過ぎ
ず、殆どがシールド板に流れてしまうため、帯電手段と
しては効率の悪いものであった。
【0003】こうした欠点を解決するために、例えば特
開昭57−104351号公報、特開昭57−1782
67号公報、特開昭58−40566号公報および特開
昭58−139156号公報には、感光体に接触配置さ
れた帯電部材に電圧を印加することにより感光体を帯電
する、所謂直接帯電法が開示されている。しかしなが
ら、実際には、帯電ムラに起因する斑点状の画像欠陥や
感光体の絶縁破壊に起因するスジ状あるいは帯状の画像
欠陥を生じてしまうといった問題を有していた。そこ
で、例えば特開昭64−66674号公報および特開昭
64−66676号公報には帯電部材の表面層としてナ
イロン系樹脂を用いることが提案され、特開平2−49
066号公報および特開平2−51562号公報には帯
電部材にピロール系の導電性樹脂を用いることが提案さ
れているが、これらの樹脂層は環境安定性の点で満足出
来るものではなかった。
【0004】さらに、前述のナイロン系樹脂は、これを
用いた帯電部材を帯電と放電をくり返し行なうと、徐々
に組成の変化を生ずることが判明している。これは、ナ
イロン高分子鎖中のメトキシメチル基が放電のエネルギ
ー、又は放電生成物の影響を受け、高分子鎖内での架橋
反応が少しずつ進行するためである。このため、初期に
おいては帯電部材として好ましい抵抗を保持し、均一な
帯電を感光体に与えることが可能であるが、帯電と放電
をくり返し行なった後には、ナイロン系樹脂の当初架橋
していない部分が架橋し、分子鎖のフレキシビリティー
のない高分子に変化してしまい、全体の抵抗も上昇す
る。それゆえ帯電不良が発生し、適正の電位を感光体に
付与できず画像としてはカブリが発生することや低画像
濃度となり、帯電部材としては使用に耐えないものとな
ってしまう。
【0005】また、特開昭63−170673号公報、
特開平2−198470号公報および特開平4−867
64号公報等には導電性の添加剤を含有する樹脂層を有
する帯電部材が開示されているが、これらの方法は、分
散媒体としての樹脂の選択の如何によっては導電性添加
剤が均一に分散されず、結果として均一な導電性が得ら
れないことがあった。
【0006】一方105 〜1010Ω/正方形の抵抗の樹
脂を得るためには前述の導電性添加剤を加えること以外
に、界面活性剤などのイオン性の材料を樹脂表面に塗布
することなどもおこなわれているが、該塗膜は総じて摩
擦強度が低く、すぐにハガレや、ケズレが生じる。又、
耐水性に乏しい面も有しているため、大気中の水蒸気の
影響を受けて、徐々に制電能力が減少するなど耐久性に
劣るものであった。
【0007】
【本発明の解決しようとする課題】しかるに本発明の目
的は上記の欠点を改良した電子写真用帯電部材を提供す
ることにある。
【0008】また別の目的は、高温高湿から低温低湿ま
での環境にわたって、抵抗変動の少ない電子写真用帯電
部材を提供することにある。
【0009】また別の目的は、帯電と放電のくり返しに
よっても組成変化のない電子写真用帯電部材を提供する
ことにある。
【0010】また別の目的は、導電性添加剤の分散性が
良好で均一帯電が可能の電子写真用帯電部材を提供する
ことにある。
【0011】また別の目的は、上記の目的の達成によ
り、優れた画像を提供しうる電子写真用装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は導電性支
持体上に樹脂層を有する電子写真用帯電部材において、
該樹脂層が、少なくとも4級アンモニウム塩基を有する
ビニル単量体及び水酸基を有するビニル単量体及び架橋
性単量体を反応させることにより得られる重合体、であ
ることに特徴を有する電子写真用帯電部材である。
【0013】又本発明は、重合体を構成する単量体の種
類と量を慎重に選択することにより、有機溶媒を用い
ず、水溶媒のみで架橋を行なうことを可能とし、耐水
性、耐溶剤性、耐摩擦性を確保した。さらに、当該単量
体中の4級アンモニウム塩基を有するビニル単量体と、
水酸基を有するビニル単量体の量比を好ましく選択する
ことにより、所望の抵抗が得られ、さらに環境安定性を
改善することが出来たのである。
【0014】本出願人は、特開平4−119374号公
報において、4級アンモニウム塩構造を有する単量体を
含有した樹脂をすでに提案したが、該発明ではある程度
の帯電の均一性は得られるものの、環境安定性の点につ
いては、不十分であった。しかるに、本発明者は、前記
発明の改良をすべく鋭意努力を行い、本発明を完成する
に到ったのである。
【0015】本発明の4級アンモニウム塩基を有するビ
ニル単量体としては、例えば、ジメチルアミノエチルア
クリレート4級化合物、ジメチルアミノエチルメタクリ
レート4級化合物、ジエチルアミノエチルアクリレート
4級化合物、ジエチルアミノエチルメタクリレート4級
化合物、メチルエチルアミノエチルアクリレート4級化
合物、メチルエチルアミノエチルメタクリレート4級化
合物、ジメチルアミノスチレン4級化合物、ジエチルア
ミノスチレン4級化合物、メチルエチルアミノスチレン
4級化合物などを挙げることができ、これらはその1種
若しくは2種以上を使用することができる。
【0016】より詳細に上記単量体について述べれば、
側鎖に第4級アンモニウム塩構造を含むものとして下記
一般式(1)〜(4)に示される単位成分を重合成分と
する重合体。
【0017】
【化1】
【0018】
【化2】
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】 〔式中、nは1又は2の整数であり、R1 は水素原子又
はメチル基であり、Aは−COO−又は−CONH−で
ありBは
【0021】
【化5】 であり、Zは置換されていてもよいC1 〜C6 アルキレ
ン基であり、
【0022】
【化6】 は、
【0023】
【化7】 (この場合にR2 、R3 及びR4 はアルキル基、フェニ
ル基又はベンジル基でありこれらは置換されていてもよ
く、BはNと共に複素環を形成する残基であり、DはN
=Cと共に複素環を形成する残基である)であり、
【0024】
【化8】 は陰イオンである〕、又主鎖に第4級アンモニウム塩構
造を含むものとして下記一般式(5)に示される単位成
分を重合成分とする重合体、
【0025】
【化9】 〔式中、R5 、R6 、R7 およびR8 は炭素数1〜4の
アルキル基を示し、同一であることを妨げない。
【0026】R9 およびR10は炭素数1〜10のアルキ
ル基、炭素数2〜18のアリールアルキレン基、キシレ
ン基およびシクロヘキシル基あるいはこれらの基の組合
せから選ばれ、同じであることを妨げない。
【0027】
【化10】 は陰イオンを示す。〕等が用いられる。
【0028】またこれらの第4級アンモニウム塩重合体
は、他の樹脂成分と共重合体を形成していても良い。
【0029】第4級アンモニウム塩重合体の具体例を次
に示す。
【0030】
【化11】
【0031】
【化12】
【0032】
【化13】
【0033】
【化14】
【0034】
【化15】
【0035】
【化16】
【0036】
【化17】
【0037】
【化18】
【0038】
【化19】
【0039】
【化20】
【0040】
【化21】
【0041】
【化22】
【0042】
【化23】
【0043】
【化24】
【0044】
【化25】
【0045】
【化26】
【0046】
【化27】
【0047】
【化28】
【0048】
【化29】
【0049】
【化30】 一方、水酸基を有するビニル単量体としては、例えば、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートを挙げることができる。
【0050】他方、本発明の架橋性単量体は、具体的に
は2〜4個のグリシジル基を有するエポキシ化合物で、
かかるエポキシ化合物としては、例えばエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロール
ポリグリシジルエーテル等を挙げることができ、これら
の1種若しくは2種以上を使用することができる。
【0051】また、架橋性単量体を構成しているエポキ
シ化合物の架橋反応を促進させるために、有機もしくは
無機のアルカリ性化合物、例えば、アミン、ポリアミ
ン、アミドアミン、ポリアミドアミン、イミダゾール、
及びアルカリ金属炭酸塩、ならびにこれらの誘導体から
なる架橋硬化剤を少量使用することが望ましい。
【0052】本発明に用いられるその他のエチレン性不
飽和基を有する単量体としては、炭化水素単量体類、不
飽和ニトリル類、ビニル類、アクリル酸およびその誘導
体類、および(メタ)アクリル酸塩類等が挙げられる。
【0053】以下に具体例を示す。
【0054】炭化水素単量体類としては、スチレン類
〔スチレンおよびアルキルスチレン(α−メチルスチレ
ン、o−、m−またはp−メチルスチレン、p−エチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチル
スチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘ
キシルスチレンおよびp−n−オクチルスチレン等)〕
および脂肪族炭化水素系ビニル類(ブタジエン等)等が
挙げられる。
【0055】不飽和ニトリル類としては、ニトリル類
(アクリロニトリルおよびメタクリロニトリル等)等が
挙げられる。
【0056】ビニル類としては、ビニルエステル類(酢
酸ビニルおよびプロピオン酸ビニル等)、ビニルエーテ
ル類(ビニルメチルエーテルおよびビニルエチルエーテ
ル等)、ビニルケトン類(ビニルメチルケトンおよびビ
ニルヘキシルケトン等)、N−ビニル類(N−ビニルピ
ロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ルおよびN−ビニルピロリドン等)およびハロゲン化ビ
ニル類(塩化ビニル等)等が挙げられる。
【0057】アクリル酸およびその誘導体類としては、
(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステル
{アルキル(メタ)アクリレート〔メチル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレートおよびトリフル
オロエチル(メタ)アクリレート等〕、複素環式(メ
タ)アクリレート〔テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート等〕、およびアミノ基含有(メタ)アクリレ
ート〔ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよ
びジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等〕}等
が挙げられる。
【0058】(メタ)アクリル酸塩類としては(メタ)
アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸カルシウム
および(メタ)アクリル酸亜鉛等が挙げられる。
【0059】これらのうち特に好ましいものは、炭化水
素単量体類、不飽和ニトリル類、アクリル酸およびその
誘導体類、および(メタ)アクリル酸塩類である。ま
た、カーボン塩基性の場合は、エチレン性不飽和基を有
する単量体は酸性であることが好ましい。
【0060】4級アンモニウム塩基を有するビニル単量
体(A)と、水酸基を有するビニル単量体(B)、及び
架橋性単量体(C)を除くその他の単量体(D)、との
共重合比は、 1/10<A(B+D)<7/10 の範囲であり、より好ましくは、 2/10<A/(B+D)<6/10である。
【0061】この共重合比が1/10以下であると、当
該樹脂の水溶性が低下したり、所望の抵抗が得られなく
なる。
【0062】また7/10以上であると、耐水性が低下
し、高温高湿下での抵抗安定性が極度に悪化する。さら
に樹脂強度も下がり耐久性も乏しくなる。
【0063】さらに、水酸基を有するビニル単量体
(B)の共重合比は 0.5/10<B/(A+D)<2/10の範囲が好ま
しい。
【0064】2/10以上であると、耐水性、耐溶剤性
が悪くなり、0.5/10以下であると、架橋性が不足
する。
【0065】架橋性単量体(C)の共重合比は、 60/A+B+D<98重量% 2<C<40重量% 好ましくは、 70<A+B+D<95重量% 2<C<30重量% である。
【0066】架橋性単量体が40重量%以上となると、
耐水性、耐溶剤性は向上するが抵抗が高くなりすぎ、
又、2重量%以下であると環境安定性が悪化する。
【0067】本発明においては、必要により電子伝導体
およびイオン伝導体を添加してもよい。
【0068】好ましい電子伝導体の例としては、グラフ
ァイト、金属(銅、アルミニウム、ニッケル、および銀
等)および導電性高分子(ポリアニリン、ポリピロー
ル、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリピリジン、
ポリアセン、ポリアズレン、ポリジフェニルベンジジ
ン、ポリビニルカルバゾールおよびポリ−3−アルキル
チオフエン等)が挙げられる。これらのうち金属、ポリ
アニリン、ポリピロールおよびポリチオフェンが特に好
ましい。
【0069】好ましいイオン伝導体の例としては、金属
塩およびアンモニウム塩が挙げられる。金属塩としては
I族、またはII族の金属の塩が挙げられ、中でも陽イオ
ン半径の比較的小さいLi、NaおよびKの塩が特に好
ましい。これらの金属塩を構成する陰イオンとしては、
ハロゲンイオン(F、Cl、Br、およびI等)、チオ
シアン酸イオン、過塩素酸イオン、トリフルオロメタン
スルフォン酸イオンおよびフルオロホウ酸イオン等が挙
げられる。これらのうち特に好ましいものは、チオシア
ン酸イオン、過塩素酸イオン、トリフルオロメタンスル
フォン酸イオンおよびフルオロホウ酸イオンである。ま
た、アンモニウム塩としては、カルボン酸(アジピン
酸、フタル酸、アゼライン酸等)、リン酸、ホウ酸、ス
ルホン酸(アリールスルホン酸等)およびホウフッ化水
素酸等の酸のアンモニウム塩が挙げられる。これらのア
ンモニウム塩のうちカルボン酸アンモニウム塩、リン酸
アンモニウム塩およびホウ酸アンモニウム塩が特に好ま
しい。
【0070】電子伝導体およびイオン伝導体は混合して
使用してもよい。
【0071】本発明に添加しうるカーボンとしては製造
法の限定はなく、ファーネス法、チャンネル法およびサ
ーマル法等で製造されたもの、および天然物(グラファ
イト等)が使用できるが、中でもストラクチャーができ
やすいアセチレンブラックが好ましい。
【0072】本発明に使用するカーボンの主な性能項目
としては、DBP吸着量、比表面積および揮発分が挙げ
られる。DBP吸着量(DBPml/100g)は40
〜500であることが好ましく、特には80〜500で
あることが好ましい。また、比表面積(BETm2
g)は40〜2000であることが好ましく、特には4
5〜1500であることが好ましい。更に、揮発分は
(重量%)0.1〜2.0であることが好ましく特には
0.1〜1.0であることが好ましい。
【0073】本発明の帯電部材は、導電性支持体上に少
なくとも樹脂を含有する層を有するが、その構成の例を
図1乃至図6に示す。帯電部材と感光体が接触してい
る、所謂接触帯電の場合は、図1および図2に示される
ようなローラー形状や、図3に示されるようなブレード
形状等が挙げられるが、ローラー形状であることがより
好ましい。
【0074】また、帯電部材と感光体との距離が100
0μm以下、好ましくは500μm以下程度と両者が近
接はしているが接触はしていない、所謂非接触−近接帯
電の場合は、図4に示されるような感光体と同心円状、
図5に示されるような弧状および図6に示されるような
板状等種々の形状をとり得るが、これらの中では、同心
円状あるいは弧状のものが特に好ましい。
【0075】各図において、1は導電性支持体、2は弾
性層、3は導電層、4は抵抗層、11は感光体である。
【0076】本発明の帯電部材が多層構成の場合、本発
明の重合体はいずれの層にも用いることができる。
【0077】導電性支持体としては、アルミニウム、
鉄、銅およびステンレス等の金属や合金、カーボンや金
属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いることができ、
その形状としては、上述したような棒状や板状等が挙げ
られる。
【0078】弾性層は、本発明の重合体あるいはゴムや
他の樹脂を含有する。本発明の重合体を用いる場合、本
発明の特徴を損なわない範囲で上記ゴムや他の樹脂等を
更に添加、混合しても良い。
【0079】上記ゴムとしては、スチレン−ブタジエン
ゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレン
ゴム、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリルブタジ
エンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコンゴ
ム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、エピク
ロロヒドリンゴムおよびノルボルネンゴム等が挙げられ
る。
【0080】また、上記他の樹脂類としてはポリスチレ
ン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、
スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピ
レン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合
体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共
重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸
オクチル共重合体およびスチレン−アクリル酸フェニル
共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル
酸ブチル共重合体およびスチレン−メタクリル酸フェニ
ル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸
エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたは
スチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、塩化
ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変
性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シ
リコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、キシレン樹脂およびポリビニルブチラー
ル樹脂等が挙げられる。
【0081】膜厚は1.5mm以上、更には2mm以
上、特には3mm〜13mmであることが好ましい。
【0082】導電層は、電気伝導性の高い層であり、体
積抵抗率が107 Ω・cm以下、更には106 Ω・cm
以下、特には10-2〜106 Ω・cmであることが好ま
しい。また、導電層の膜厚は、下層の弾性層の柔軟性を
抵抗層等の上層あるいは感光体表面に伝えるため薄層に
することが好ましく、具体的には3mm以下、更には2
mm以下、特には20μm〜1mmであることが好まし
い。
【0083】用いられる材料としては、前述の本発明の
重合体に加え、金属蒸着膜、導電性粒子分散樹脂および
導電性樹脂等が挙げられる。具体的には、金属蒸着膜と
しては、アルミニウム、インジウム、ニッケル、銅およ
び鉄等の金属を蒸着したものが挙げられ、導電性粒子分
散樹脂としては、カーボン、アルミニウム、ニッケル、
酸化チタン等の導電性粒子をウレタン、ポリエステル、
酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体およびポリメタクリル
酸メチル等の樹脂中に分散したものが挙げられ、導電性
樹脂としては、ポリビニルアニリン、ポリビニルピロー
ル、ポリジアセチレンおよびポリエチレンイミン等が挙
げられる。これらの中でも導電性のコントロールの点か
らは、導電性粒子分散樹脂が好ましい。
【0084】抵抗層は、下層の導電層よりも抵抗が高く
なるように形成されており、その体積抵抗率は、導電層
の体積抵抗率よりも1桁〜6桁、特には2桁〜5桁高い
ことが好ましく、範囲としては106 〜1012Ω・c
m、特には107 〜1011Ω・cmであることが好まし
い。また、抵抗層の膜厚は帯電性の点から1μm〜50
0μm、特には50μm〜200μmが好ましい。
【0085】用いられる材料としては、本発明の重合体
に加え、半導電性樹脂、導電性粒子分散樹脂等が挙げら
れる。具体的には半導電性樹脂としては、エチルセルロ
ース、ニトロセルロース、メトキシメチル化ナイロン、
エトキシメチル化ナイロン、共重合ナイロン、ポリビニ
ルピロリドンおよびカゼイン等の樹脂、これらの樹脂の
混合物等が挙げられ、導電性粒子分散樹脂としては、カ
ーボン、アルミニウム、酸化インジウムおよび酸化チタ
ン等の導電性粒子を上述の半導電性樹脂やウレタン、ポ
リエステル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体およびポ
リメタクリル酸等の絶縁樹脂中に、少量分散して抵抗を
調節したもの等が挙げられる。
【0086】本発明においては、抵抗層を2層構成にし
たり、上述した各層の接着性を向上させるために、各々
の層の間に接着層を設けることができる。
【0087】いずれの構成であっても本発明の帯電部材
としての体積抵抗率は102 〜1010Ω・cmであるこ
とが好ましく、特には104 〜108 Ω・cmであるこ
とが好ましい。更には、少なくとも表面層の体積抵抗率
はこれらの範囲内であることが好ましい。
【0088】本発明の帯電用部材を用いる場合、帯電用
部材と感光体の関係が接触、非接触にかかわらず帯電部
材の表面が粗いと、その凹凸によって微妙に帯電ムラが
生じ、結果として画像不良が生じてしまうことがある。
従って、帯電部材の表面はより滑らかな方が好ましく、
JIS B0601表面粗さの規格における10点平均
粗さRZ が5μm以下であり、更に最大高さRmax が1
0μm以下であることが好ましく、特にはRZ が2μm
以下、更にRmax が5μm以下であることが好ましい。
【0089】また、帯電部材を感光体に接触して使用す
る場合、長期間感光体に当接することにより帯電部材に
変形が生じ(圧縮永久歪み)、そのために帯電が行なわ
れる放電面積が歪んだ部分とそうでない部分で違いが生
じるために帯電に差が生じ、結果として画像不良を生じ
てしまうことがある。従って、本発明においては圧縮永
久歪みがJIS K6301の方法で圧縮率25%の状
態で70℃で22時間放置し、更に室温で30分放置し
た後の測定で40%以下であることが好ましく、特には
30%以下であることが好ましい。
【0090】更に、帯電部材を感光体と接触させて使用
する場合、帯電用部材の表面硬度が高過ぎると帯電部材
によって感光体上のトナー等の汚染物質が感光体と擦ら
れ、叩きこまれる等の機械的な要因で感光体にトナー等
が溶融してしまう、所謂融着による画像不良が生じてし
まうこともある。特に印加電圧が交流重畳バイアスの場
合は、帯電部材が交流電圧によって振動するために直流
電圧印加の場合より上記の現象が起こり易くなる。
【0091】従って本発明においては、帯電用部材の表
面硬度がJIS K6301に規定されるA硬度で50
°以下であることが好ましく、特に35°であることが
好ましい。
【0092】加えて、印加電圧が交流重畳バイアスの場
合、交流電圧による帯電部材の振動によって「帯電音」
と呼ばれる音が発生し、人に不快感を与えることがあ
り、帯電部材の硬度を下げることで振動を吸着し帯電音
が軽減されることを考慮すれば硬度は10°以下である
ことが更に好ましい。
【0093】本発明の帯電部材は、例えば以下のように
して製造されるが、本発明の帯電部材は以下のものに限
定されるものではない。
【0094】まず、帯電部材の導電性支持体としての金
属棒を用意する。本発明の導電性ウレタン樹脂を金属棒
の上に熔融成型、注入成型、浸漬塗工あるいはスプレー
塗工等により成型することによって弾性層を設ける。
【0095】次に、導電層の材料を弾性層の上に熔融成
型、注入成型、浸漬塗工あるいはスプレー塗工等により
成型することによって導電層を設ける。最後に、抵抗層
の材料を導電層の上に浸漬塗工、スプレー塗工あるいは
グラビア塗工等により塗装布することによって抵抗層を
設ける。
【0096】本発明の帯電部材は、以下に示す用に、一
次帯電用、転写帯電用および除電帯電用のいずれにも用
いることができる。勿論、同時に用いてもよい。
【0097】本発明の帯電部材は、例えば図7に示すよ
うな電子写真装置に適用することができる。この装置
は、電子写真感光体11の周面上に一次帯電用帯電部材
(本発明の帯電部材)5、像露光手段6、現像手段7、
転写帯電コロナ帯電器8、クリーニング手段9および前
露光手段10が配置されている。
【0098】電子写真感光体11上に接触配置されてい
る一次帯電用帯電部材5に、外部より電圧(例えば20
0V以上2000V以下の直流電圧とピーク間電圧40
00V以下の交流電圧を重畳した脈流電圧)を印加し、
電子写真感光体11表面を帯電させ、像露光手段6によ
って原稿上の画像を感光体に像露光し静電潜像を形成す
る。次に現像手段7中の現像剤を感光体に付着させるこ
とにより、感光体上の静電潜像を現像(可視像化)し、
更に感光体上の現像剤を転写帯電手段8によって紙等の
被転写部材12に転写し、クリーニング手段11によっ
て転写時に紙に転写されずに感光体上に残った現像剤を
回収する。
【0099】このような電子写真プロセスによって画像
を形成することができるが、感光体に残留電荷が残るよ
うな場合には、一次帯電を行なう前に前露光手段10に
よって感光体に光を当て残留電荷を除電したほうがよ
い。
【0100】本発明の帯電用部材を転写帯電に用いる場
合、例えば図8に示すような電子写真装置に適用するこ
とができる。この装置は、電子写真感光体11の周面上
に一次帯電用コロナ帯電器13、像露光手段6、現像手
段7、転写帯電用帯電部材(本発明の帯電部材)14、
クリーニング手段9、前露光手段10が配置されてい
る。
【0101】電子写真感光体11上に接触配置されてい
る転写帯電用帯電部材14に電圧(例えば直流電圧40
0〜1000V)を印加し電子写真感光体上の現像剤を
紙等の被転写部材に転写することができる。
【0102】本発明の帯電部材を除電帯電に用いる場
合、例えば、図9に示すような電子写真装置に適用する
ことができる。この装置は、電子写真感光体11の周面
上に一次帯電用コロナ帯電器13、像露光手段6、現像
手段7、転写帯電用コロナ帯電器8、クリーニング手段
9が配置されいる。
【0103】電子写真感光体11上に接触配置されてい
る除電帯電用帯電部材(本発明の帯電部材)15に電圧
(例えば交流ピーク間電圧500〜2000V)を印加
し電子写真感光体上の電荷を除電することができる。
【0104】本発明における感光体に接触させる帯電用
部材の設置は特定の方法に限られることはなく、帯電用
部材は固定方式、感光体と同方向または逆方向で回転等
の移動方式いずれの方式を用いることもできる。更に帯
電用部材に感光体上の現像剤クリーニング装置として機
能させることも可能である。
【0105】本発明の直接帯電における帯電用部材への
印加電圧、印加方法に関しては、各々の電子写真装置の
仕様にもよるが、瞬時に所望する電圧を印加する方式の
他にも感光体の保護の目的で段階的に印加電圧を上げて
行く方式、直流に交流を重畳させた形で印加する場合な
らば瞬時に両者を印加する方法の他、直流→交流または
交流→直流の順序で電圧を印加する方式をとることがで
きる。
【0106】本発明の帯電部材を電子写真装置の一次帯
電に用いる場合、画像出力領域の電子写真感光体に対し
て直流電圧と交流電圧を重畳することや、直流電圧のみ
で印加することも可能である。転写帯電に用いる場合、
直流電圧のみでも直流電圧と交流電圧を重畳してもよ
い。
【0107】本発明の帯電部材は各種の電子写真画像形
成装置に用いることができる。電子電子写真画像形成装
置としては複写機だけでなく、ファクシミリ、レーザー
プリンター、LEDプリンター、CRTプリンター、電
子写真式製版システムなどをあげることができる。
【0108】以下に、本発明を実施例に従って詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例により、何ら限定され
るものではない。
【0109】
【実施例】
(実施例1)クロロプレンゴム100重量部に、導電性
カーボン5重量部を混練し導電性支持体として6φ×2
60mmのステンレス軸を通し、厚さ12mmのローラ
ー形状を有した導電性弾性層を設けた。
【0110】次に、 前記例示第4級アンモニウム塩重合体 No.3 25重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 10 〃 メチルメタアクリレート 60 〃 の重量組成比で各モノマーを共重合せしめ、共重合体水
溶液を得た。さらにこの共重合体水溶液にエポキシ化合
物として、グリセロールポリグリシジルエーテルを5重
量部添加し、100重量部としさらに架橋硬化剤とし
て、2−メチルイミダゾールを0.1重量部を加え、塗
膜形成用組成物の水溶液を得た。この水溶液を前述の導
電性弾性体層に乾燥被覆で5μmになるように塗布し、
120℃にて7秒間加熱し、硬化させ抵抗層を形成せし
め、ローラー形状の帯電部材を得た。得られた帯電部材
の体積抵抗率を、帯電部材の外周にアルミ箔を密着させ
て巻き付け、支持体とアルミ箔間に直流電圧(250
V)を印加してテスター(HIOKI 3116 DE
GITAL MΩ HI TESTER)によって測定
した。結果を表1に示す。
【0111】また、一次帯電用の帯電手段として得られ
た帯電部材を装着し、感光体としてNP6030(キヤ
ノン(株)製)の感光体を装着した複写機(FC−2、
キヤノン(株)製)を用いて、−1500Vの直流電圧
を印加して画像出しを行ない、得られた画像について、
帯電部材の抵抗ムラによる帯電ムラに起因する画像不良
を目視にて観察することによって画像を評価した。結果
を表2に示す。尚、表中◎は得られた画像が優秀、○は
良好、△は実用可、×は実用不可であることを示す。
【0112】また、上記の複写機の感光体を感光層を1
mm2 はぎ取ってアルミニウムドラムを露出させた欠陥
感光体とし、印加する電圧を−1800Vとして画像出
しを行ない、絶縁破壊に起因する画像白ヌケを観察する
ことによって耐圧性を評価した。結果を表2に示す。
尚、表中◎は優秀(白ヌケが感光体の欠陥部分のみ)、
○は良好(白ヌケが感光体の欠陥部分から感光体長手方
向に15mm以内)、△は実用可(白ヌケが感光体長手
方向に15mmを越えて30mm以内)、×は実用不可
(白ヌケが感光体長手方向に30mmを越えている)で
あることを示す。尚、上記の体積抵抗率、画像および耐
圧性の評価は32℃、85%RH(環境1)および10
℃、5%RH(環境2)の環境を適時選択して行なっ
た。
【0113】更に、上記複写機を用い、重畳電圧(交
流:ピーク間電圧1.9kV、450Hz、直流:−7
00V)を印加して画像出しを行ない、その際発生する
帯電音を評価した。結果を表2に示す。尚、表中◎は優
秀(帯電音は全く聞こえない)、○は良好(帯電音はほ
とんど聞こえない)、△は実用可(帯電音は他の機械の
騒音に隠れてしまう)、×は実用不可(耳障りな音が聞
こえる)であることを示す。
【0114】また、上記複写機のカートリッジを32
℃、85%RHの環境下に1ケ月間放置した後複写機本
体に装置し、−1500Vの直流電圧を印加して画像出
しを行ない、帯電部材の歪みに起因する画像不良を観察
することによって耐歪み性を評価した。結果を表2に示
す。尚、表中◎は優秀(画像不良無し)、○は良好(ハ
ーフトーン画像で極軽微にスジ発生)、△は実用可(極
軽微にスジ発生)、×は実用不可(スジ発生)であるこ
とを示す。
【0115】また、得られた帯電部材をレーザービーム
プリンター(レーザージェットSi、ヒューレットパッ
カード製)の一次帯電手段として装着し、32℃、85
%RH環境下で10,000の画像出し耐久試験を行な
い、耐久後の融着の状態を評価した。結果を表2に示
す。尚、表中◎は優秀(融着無し)、○は良好(感光体
上に観察されるが画像には出ない)、△は実用可(画像
に軽微に発生)、×は実用不可(画像全面に発生)であ
ることを示す。
【0116】更に、得られた帯電部材の表面粗さ
(RZ )、圧縮永久歪みおよび硬度を前述の方法で測定
した。結果を表1に示す。 (実施例2)抵抗層に用いる共重合体水溶液のモノマー
構成を下記に示した以外は実施例1と同様にして、ロー
ラー形状の帯電部材を得、評価に供した。
【0117】 前記例示第4級アンモニウム塩重合体 No.8 24重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 11 〃 メチルメタアクリレート 48 〃 ブチルアクリレート 12 〃 結果は表1及び表2に示す。 (実施例3)実施例1で得られた帯電部材の表面に、N
−メトキシメチル化ナイロン60重量部に酸化チタン6
0重量部をサンドミルを用いて分散した溶液を浸漬塗工
によって塗布し、乾燥することによって厚さが10μm
の表面層を形成した。得られた帯電部材を実施例1と同
様にして評価した。結果を表1及び表2に示す。 (実施例4)ケッチェンブラックおよびスチレンを10
重量部とし、シリコーン系整泡剤(SRX−274)
0.8重量部を添加して金型に流し込み発泡させて、セ
ル径300μmの導電性ウレタン樹脂層を導電性弾性層
とした以外は実施例1と同様にして帯電部材を作成し、
評価した。結果を表1及び表2に示す。 (実施例5)実施例1と同様の導電性弾性層及び抵抗層
を用いて図4で示されるような非接触−近接帯電用の帯
電部材を作成した。
【0118】得られた帯電部材を実施例1と同様にして
評価した。尚、この際、帯電部材と感光体との距離は5
0μmとした。結果を表1及び表2に示す。 (比較例1)実施例1のローラー形状を有した導電性弾
性層のみを有した帯電部材を用い、実施例1と同様の評
価を行なった。その結果を表1及び表2に示す。 (比較例2)実施例1の導電性弾性層の表面にN−メト
キシメチル化ナイロンを塗布した帯電部材を用い、実施
例1と同様な評価を行なった。その結果を表1及び表2
に示す。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】 実施例1乃至5と比較例1,2よりわかるように、本発
明の帯電部材は環境1及び環境2において安定した体積
抵抗率を有しており、それ故、本発明の帯電部材を用い
た場合は、低温低湿下においても優れた画像が得られる
ことが示された。
【0121】また、表面粗さ、圧縮歪み、硬度において
も本発明の帯電部材は十二分な性能を有するものであ
り、それ故、本発明の帯電部材を用いた場合は、耐圧
性、帯電音、耐歪み性、融着という点においても優れた
効果を示した。
【0122】
【発明の効果】以上の結果より明らかなように、本発明
の帯電部材を用いることにより、高温高湿から低温低湿
までの環境にわたって安定した体積抵抗率が得られ、そ
れ故、低温低湿の環境下でも安定した画像特性が得られ
る。
【0123】更に、本発明の帯電部材を用いることによ
り、すぐれた耐圧性、帯電音の防止、耐歪み性、融着の
防止の効果が得られそれによりすぐれた帯電特性、画像
特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電部材をローラー状帯電部材として
用いた場合の断面図である。
【図2】本発明の帯電部材をローラー状帯電部材として
用いた場合の断面図である。
【図3】本発明の帯電部材をブレード状帯電部材として
用いた場合の断面図である。
【図4】本発明の帯電部材を同円心状帯電部材として用
いた場合の断面図及び該帯電部材と感光体との位置関係
を示した図である。
【図5】本発明の帯電部材を弧状帯電部材として用いた
場合の断面図及び該弧状部材と感光体との位置関係を示
した図である。
【図6】本発明の帯電部材を板状帯電部材として用いた
場合の断面図及び該板状部材と感光体との位置関係を示
した図である。
【図7】電子写真装置に、本発明の帯電部材を一次帯電
用帯電部材として用いた場合の断面図である。
【図8】電子写真装置に、本発明の帯電部材を転写帯電
用帯電部材として用いた場合の断面図である。
【図9】電子写真装置に、本発明の帯電部材を除電帯電
用帯電部材として用いた場合の断面図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 弾性層 3 導電層 4 抵抗層 5 一次帯電用帯電部材 6 像露光手段 7 現像手段 8 転写帯電コロナ帯電器 9 クリーニング手段 10 前露光手段 11 電子写真感光体 12 被転写部材 13 一次転写用コロナ帯電器 14 転写帯電用帯電部材 15 除電帯電用帯電部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に樹脂層を有する電子写
    真用帯電部材において、該樹脂層が、少なくとも4級ア
    ンモニウム塩基を有するビニル単量体及び水酸基を有す
    るビニル単量体及び架橋性単量体を反応させることによ
    り得られる重合体、を含んでいることに特徴を有する電
    子写真用帯電部材。
  2. 【請求項2】 共重合体において、 4級アンモニウム塩基を有するビニル単量体(A)と、
    水酸基を有するビニル単量体(B)、及び架橋性単量体
    (C)を除くその他の単量体(D)との共重合比は 1/10<A/(B+D)<7/10 の範囲であり、 水酸基を有するビニル単量体(B)の共重合比は 0.5/10<B/(A+D)<2/10 の範囲であり、 架橋性単量体(C)の共重合比は、 60<A+B+D<98重量% 2<C<40重量% である、 請求項1記載の電子写真用帯電部材。
  3. 【請求項3】 帯電部材に電圧を印加することにより電
    子写真感光体を帯電させる請求項1乃至2記載の電子写
    真用帯電部材。
  4. 【請求項4】 印加する電圧が直流電圧のみである請求
    項3記載の電子写真用帯電部材。
  5. 【請求項5】 印加する電圧が直流電圧と交流電圧を重
    畳した電圧である請求項3記載の電子写真用帯電部材。
  6. 【請求項6】 帯電部材が1次帯電用帯電部材である請
    求項1及び請求項2記載の電子写真用帯電部材。
  7. 【請求項7】 帯電部材が転写帯電用帯電部材である請
    求項1及び請求項2記載の電子写真用帯電部材。
  8. 【請求項8】 帯電部材が除電帯電用帯電部材である請
    求項1及び請求項2記載の電子写真用帯電部材。
  9. 【請求項9】 帯電部材の体積抵抗率が102 〜1010
    Ω・cmである請求項1及び請求項2記載の電子写真用
    帯電部材。
  10. 【請求項10】 帯電部材の表面の10点平均面粗さが
    5μm以下である請求項1及び請求項2記載の電子写真
    用帯電部材。
  11. 【請求項11】 帯電部材が電子写真感光体の表面に接
    触している請求項1及び請求項2記載の電子写真用帯電
    部材。
  12. 【請求項12】 帯電部材の圧縮永久歪みが40%以下
    である請求項11記載の電子写真用帯電部材。
  13. 【請求項13】 帯電部材の表面硬度が50°以下であ
    る請求項11記載の電子写真用帯電部材。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至2記載の電子写真用帯電
    部材を有する電子写真画像形成装置。
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