JPH07120669B2 - バイポーラ型トランジスタの製造方法 - Google Patents

バイポーラ型トランジスタの製造方法

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JPH07120669B2 JP19585988A JP19585988A JPH07120669B2 JP H07120669 B2 JPH07120669 B2 JP H07120669B2 JP 19585988 A JP19585988 A JP 19585988A JP 19585988 A JP19585988 A JP 19585988A JP H07120669 B2 JPH07120669 B2 JP H07120669B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエミッタ側壁にシリコン酸化膜が接触した構造
(以下、ウォールドエミッタ)のバイポーラ型トランジ
スタの製造方法に関する。
[従来の技術] ウォールドエミッタ型バイポーラ素子は、素子の微細化
及び動作の高速化のために好適の構造を有する。従来、
このウォールドエミッタ型バイポーラ素子は、以下のよ
うな方法で製造されている。即ち、第6図に示すように
シリコン基板1の表面に、コレクタ2及び素子分離用シ
リコン酸化膜3を形成した後、p型ベース領域5を形成
する。そして、このベース領域5上のシリコン酸化膜3
をベース領域5よりも広い領域に亘って除去し、自己整
合的にエミッタ形成領域を露出させる。次いで、このシ
リコン基板1の全面にポリシリコン層7を被着する。そ
の後、このポリシリコン層7を介してn型不純物をシリ
コン基板1の表面に導入し、エミッタ領域8を形成す
る。このようにして、npnウォールドエミッタ型バイポ
ーラ素子がシリコン基板上に形成される。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述した従来の製造方法においては、シ
リコン酸化膜におけるベース領域5上の部分のみがエッ
チング除去されれば問題となることはないが、実際上エ
ッチング装置の種々の条件の僅かな変動又は各シリコン
基板1上の酸化膜3の厚さのバラツキ等のために、シリ
コン基板上に薄い酸化膜が残留したり、又は過剰にエッ
チングされてしまうことがある。
薄い酸化膜がシリコン基板上に残留した場合は、絶縁膜
が単結晶領域のエミッタ部とポリシリコン領域のエミッ
タ部との間に介在することになる。このため、トランジ
スタの見かけの電流増幅率が極端に大きくなったり、又
は耐圧が低下する等、トランジスタの特性としては極め
て致命的な不都合が生じる。
一方、過剰にエッチングされた場合は、第6図に示すよ
うに、ベース領域5の側方にて酸化膜3が後退し、p型
不純物が導入されていない領域5aが露出する。この状態
のままポリシリコン層7を被着し、n型不純物を導入し
てエミッタ領域8を形成すると、第7図に示すように、
ベース領域5の側壁部から洩れ電流が生じてコレクタ・
エミッタ間にリークが発生する。そうすると、トランジ
スタとしては動作しなくなってしまう。このように従来
の製造方法においては、ベース領域5上のシリコン酸化
膜3のエッチングは過不足がないように高精度で行う必
要があり、このような適正なエッチング状態を常に得る
ことは極めて困難であるために、上述した種々の不都合
が生じやすいという難点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
ベース領域上の酸化膜のエッチングバラツキに対して余
裕度が高く、高品質のバイポーラ型トランジスタを安定
して高歩留で製造することができるバイポーラ型トラン
ジスタの製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るバイポーラ型トランジスタの製造方法は、
第1導電型のベース領域を第2導電型のコレクタ領域に
形成し前記第2導電型のエミッタ領域を前記第1導電型
のベース領域に形成するバイポーラ型トランジスタの製
造方法において、シリコン基板の表面に第1シリコン酸
化膜、前記第1シリコン酸化膜周辺の前記シリコン基板
の表面に素子分離用の第2シリコン酸化膜、及び前記第
1シリコン酸化膜及び前記第2シリコン酸化膜に囲まれ
た前記シリコン基板に前記コレクタ領域を夫々位置させ
る工程と、前記コレクタ領域内に前記第1シリコン酸化
膜を介して前記第1導電型不純物を導入することにより
前記ベース領域を形成する工程と、前記ベース領域上の
前記第1シリコン酸化膜及び前記第1シリコン酸化膜の
周辺部分の前記第2シリコン酸化膜をエッチングにより
除去する工程と、前記エッチングにより露出した前記シ
リコン基板の表面に前記第1導電型の不純物を導入して
前記ベース領域の側方に、前記エッチングによって形成
された前記第2シリコン酸化膜の残存部分に整合して第
1導電型領域を形成する工程と、全面にポリシリコン層
を被着する工程と、このポリシリコン層を介して前記第
2導電型の不純物を前記ベース領域に導入し前記第2シ
リコン酸化膜の前記残存部分に接触する前記エミッタ領
域を形成する工程とを有することを特徴とする。
なお、前記第1導電型領域を形成するための工程におい
ては、前記ベース領域の第1導電型不純物濃度より低い
濃度の第1導電型不純物を導入することが好ましい。
[作用] 本発明においては、前記ベース領域上のシリコン酸化膜
を除去した後、シリコン基板の表面に第1導電型不純物
を導入してベース領域の側方に第1導電型領域を形成す
るから、シリコン酸化膜の除去工程においては、シリコ
ン酸化膜を完全に除去すべく多少過剰のエッチングを施
して、シリコン基板表面を露出させるようにしても、前
記第1導電型領域の存在によりコレクタ・エミッタ間の
リークを防止することができる。また、シリコン酸化膜
を完全に除去するから、シリコン酸化膜の残留により生
じる不都合を回避することができる。これにより、エミ
ッタ領域を形成するために行うシリコン酸化膜のエッチ
ング条件の余裕度が大きくなり、高品質の半導体装置を
高歩留で製造することができる。
なお、再導入する第1導電型不純物の濃度をベース領域
の濃度より低くすることにより、再導入に起因するベー
ス領域の深さ及び幅の増加を抑制することができ、トラ
ンジスタの高周波特性の劣化を実用上防止することがき
る。
[実施例] 次に、本発明の実施例について添付の図面を参照して説
明する。
第1図は本発明の実施例方法により製造したバイポーラ
型トランジスタを示す断面図、第2図乃至第5図は本発
明の実施例方法を工程順に示す断面図である。この第2
図は、p型シリコン基板1上に通常の方法で形成された
n型コレクタ領域2と、選択酸化法を使用して約1μm
の厚さに形成された素子分離用シリコン酸化膜3と、通
常の熱酸化膜により約0.2μmの厚さに形成されたシリ
コン酸化膜4が示されている。
このように各層が形成された基板1に対し、第3図に示
すように、酸化膜4を介して、例えば、エネルギが100k
eV、ドーズ量が1×1014原子/cm2の条件でボロンをイ
オン注入することにより、シリコン基板表面にボロンを
導入する。その後、基板を1000℃に約30分間加熱して熱
処理することにより、ベース領域5を形成する。次い
で、ベース領域5の上方の領域を除いてシリコン酸化膜
3上にフォトレジスト6を選択的に形成する。
その後、第4図に示すようにフォトレジスト6をマスク
にしてリアクティブイオンエッチング(反応性イオンエ
ッチング)等の方法によって、酸化膜4及びその近傍の
酸化膜3を除去する。このときのエッチング条件は、エ
ッチング装置の変動及び酸化膜4の膜厚のバラツキがあ
っても酸化膜4を確実に除去できるものにする。例え
ば、全ての条件が適正であった場合に酸化膜4を過不足
なく丁度除去することができる場合のエッチング深さよ
りも、約10%過剰にエッチングしておく。これにより、
酸化膜4はシリコン基板上に残留することがないと共
に、この過剰のエッチングにより、通常、ベース領域5
の側方にn型コレクタ領域2が露出した露出部5aが形成
される。
次に、第5図に示すように、例えば、30keV及び1×10
12原子/cm2の条件でボロンを再度イオン注入し、第4
図の工程で形成されたコレクタ領域2の露出部5aにボロ
ンを注入する。これにより、露出部5aもp型不純物濃度
が上昇し、ベース領域5と同様のp型領域5bとなる。
その後、第1図に示すようにフォトレジスト6を除去し
た後、ポリシリコン層7を0.3乃至0.5μmの厚さで被着
する。次いで、砒素等のn型不純物を、例えば、50keV
及び1×1015原子/cm2の条件でポリシリコン層7を介
してシリコン基板1に導入した後、熱処理することによ
り、エミッタ領域8を形成する。これにより、npnバイ
ポーラ型トランジスタが製造される。
本実施例おいては、第4図に示すエッチング工程におい
て、シリコン酸化膜4が残留することがない。このた
め、見かけの電流増幅率の上昇及び耐圧の低下等、トラ
ンジスタ特性の致命的な不都合が生じることはない。ま
た、ベース領域5の側方にはp型領域5bが存在するか
ら、コレクタ・エミッタ間のリークの発生が防止され、
トランジスタとしての正常動作が阻害されることはな
い。
なお、p型領域5bの不純物濃度が最初に形成するベース
領域5よりも低い値になるように、第5図に示すイオン
注入工程の注入条件を設定すれば、本来のベース領域5
の深さが深くなることが抑制され、ベース幅の増加によ
る高周波特性の劣化を実用上無視できるものとすること
ができる。
このようにして、ベース領域5の側方をp型領域5bによ
り補強することによって、エッチング工程における種々
の要因の変動に対し、十分な余裕度を持つことができ、
高品質のバイポーラトランジスタを高歩留で製造するこ
とができる。
なお、上記実施例においては、第5図の工程において、
イオン注入によりボロンを基板表面に導入した。しかし
ながら、このボロンの導入はイオン注入に限らず、種々
の方法により行うことができる。例えば、ベース領域5
上のシリコン酸化膜4をエッチングにより除去した後、
フォトレジストを除去し、次いで、例えば、1000℃のBC
l3雰囲気中に5分間保持することにより、ボロンを基板
表面に熱拡散させて導入することができる。次いで、第
1の実施例と同様にポリシリコン層7を被着した後、砒
素を導入してエミッタ領域8を形成する。
この場合には、熱処理のためにベース層5が深くなりや
すいという欠点があるものの、イオン注入することによ
り生じやすい結晶欠陥が発生せず、その結果ジャンクシ
ョンリークを確実に防止できるという利点がある。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によればエミッタ層を形成す
る前にベース領域側方の露出部に第1導電型不純物を導
入し、この部分を第1導電型領域にするから、コレクタ
・エミッタ間のリークが確実に防止されると共に、エミ
ッタ領域を形成するために行うシリコン酸化膜のエッチ
ングに際し、エッチング条件の余裕度を極めて大きくす
ることができる。その結果、高品質の半導体を極めて高
い歩留で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例方法により製造されたバイポー
ラ型トランジスタを示す断面図、第2図乃至第5図は本
発明の実施例方法を工程順に示す断面図、第6図及び第
7図は従来の製造方法を示す断面図である。 1;p型シリコン基板、2;n型コレクタ領域、3;素子分離用
シリコン酸化膜、4;シリコン酸化膜、5;p型ベース領
域、5a;露出部、5b;p型領域、6;フォトレジスト、7;ポ
リシリコン層、8;n型エミッタ領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型のベース領域を第2導電型のコ
    レクタ領域に形成し前記第2導電型のエミッタ領域を前
    記第1導電型のベース領域に形成するバイポーラ型トラ
    ンジスタの製造方法において、シリコン基板の表面に第
    1シリコン酸化膜、前記第1シリコン酸化膜周辺の前記
    シリコン基板の表面に素子分離用の第2シリコン酸化
    膜、及び前記第1シリコン酸化膜及び前記第2シリコン
    酸化膜に囲まれた前記シリコン基板に前記コレクタ領域
    を夫々位置させる工程と、前記コレクタ領域内に前記第
    1シリコン酸化膜を介して前記第1導電型の不純物を導
    入することにより前記ベース領域を形成する工程と、前
    記ベース領域上の前記第1シリコン酸化膜及び前記第1
    シリコン酸化膜の周辺部分の前記第2シリコン酸化膜を
    エッチングにより除去する工程と、前記エッチングによ
    り露出した前記シリコン基板の表面に前記第1導電型不
    純物を導入して前記ベース領域の側方に、前記エッチン
    グによって形成された前記第2シリコン酸化膜の残存部
    分に整合して第1導電型領域を形成する工程と、全面に
    ポリシリコン層を被着する工程と、このポリシリコン層
    を介して前記第2導電型不純物を前記ベース領域に導入
    し前記第2シリコン酸化膜の前記残存部分に接触する前
    記エミッタ領域を形成する工程とを有することを特徴と
    するバイポーラ型トランジスタの製造方法。
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