JPH07120660B2 - ヘテロ接合バイポ−ラトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合バイポ−ラトランジスタおよびその製造方法

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JPH07120660B2
JPH07120660B2 JP10793586A JP10793586A JPH07120660B2 JP H07120660 B2 JPH07120660 B2 JP H07120660B2 JP 10793586 A JP10793586 A JP 10793586A JP 10793586 A JP10793586 A JP 10793586A JP H07120660 B2 JPH07120660 B2 JP H07120660B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は超高速,超高周波トランジスタとして有望なヘ
テロ接合バイポーラトランジスタおよびその製造方法に
関するものである。
従来の技術 近年、バイポーラトランジスタのエミッタとしてベース
よりもバンドギャップの大きい半導体材料を用いたヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタは超高速,超高周波トラ
ンジスタの有力候補の一つとして研究がさかんに行われ
るにいたっている。
以下図面を参照しながら、従来のヘテロ接合バイポーラ
トランジスタおよびその製造方法について説明する。
第9図,第10図,第11図は、従来のコレクタを上側に設
けた反転型のヘテロ接合バイポーラトランジスタの構造
例を示す。第9図と第10図はトランジスタの断面図、第
11図はトランジスタの上面図である。第10図は第9図の
構造よりもベース電極取り出し層を厚くしベース電極の
形成を容易にしかつベース抵抗を小さくする工夫をした
ものである。第12図,第13図は、第9図,第10図,第11
図に示したヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方
法を示す。第9図,第10図,第11図と第12図,第13図に
おいて、1は基板、2はエミッタのオーミック電極の形
成を容易にしかつ基板の欠陥の影響を緩和するためのエ
ミッタと同タイプの下地層、3はエミッタまたはエミッ
タを形成するための層、4はベースまたはベースを形成
するための層、5はコレクタまたはコレクタを形成する
ための層、6はコレクタのオーミックコンタクト電極の
形成を容易にするためのコレクタと同型のキャリアを有
する高濃度ドープ層、7−1はコレクタ電極金属、7−
2はコレクタ電極配線金属、8−1はベース電極金属、
8−2はベース電極配線金属、9−1はエミッタ電極金
属、9−2はエミッタ電極配線金属、10はベースと同型
のキャリアの高ドープ領域、11はイオン注入による半絶
縁性領域、12は絶縁膜である。
以上のように構成されたヘテロ接合バイポーラトランジ
スタについてその動作について説明する。
ヘテロ接合バイポーラトランジスタの高速動作の指標で
あるfTおよびfmは次のように表わされる。
ここに、τE(エミッタ空乏層走向時間)=γE(CBC+C
EB+CPB)、τB(ベース走向時間)=WB 2/πDB、τ
C(コレクタ空乏層走向時間)=WC/2VS、τCC(コレク
タ空乏層充電時間)=(REE+RC)(CBC+CPC)RBはベ
ース抵抗、CCBはベース・コレクタ間容量、CEBはベース
・エミッタ間容量、CPBはベース層浮遊容量、CPCはコレ
クタ層浮遊容量、WBはベース層の厚さ、DBはベース層拡
散係数、WCはコレクタ空乏層の厚さ、VSはコレクタ走向
速度、REEはエミッタコンタクト抵抗、RCはコレクタ抵
抗、γEはエミッタの動抵抗である。
ヘテロ接合バイポーラトランジスタではエミッタとして
ベースよりもバンドギャップの大きい半導体材料を用い
ることによりベースからエミッタへの正孔のリーフ(np
n型の場合)がおさえられるので、通常のバイポーラト
ランジスタと反対にベースを高ドープ、エミッタとコレ
クタを低ドープにすることができる。このことによりト
ランジスタの高速,高周波化にとって重要なベース抵抗
RBの低減をはかることができるのでfmが大きくなる。さ
らに、一般にバイポーラトランジスタにおいてはCEB、C
CBは接合容量のドーピングによる因子CEB(n,h)、CCB
(n,h)、と接合面積AEB,ACBとの積で表わされる。ヘ
テロ接合バイポーラトランジスタでは、エミッタとコレ
クタが低ドープ、ベースが高ドープとなっているため、
CEB(n,h)、CCB(n,h)はエミッタ,コレクタのドーピ
ングにのみ依存しCEB,CCBは次のようになる。
ここで、nE,nCはそれぞれエミッタのキャリア濃度、コ
レクタのキャリア濃度であり、因子CEB(n,h)はエミッ
タ・ベース間の単位面積あたりの容量、CCB(n,h)はコ
レクタ・ベース間の単位面積あたりの容量であり、因子
CEB(n,h)はエミッタ、ベースのキャリア濃度に依存
し、また因子CCB(n,h)はベース、コレクタのキャリア
濃度に依存する。従ってヘテロ接合バイポーラトランジ
スタでは通常のバイポーラトランジスタに比べてCEB,C
CBが小さくなるのでτB,τCCが小さくなりfTの増大が
可能となる。また、CEBが小さくなるので前記したRB
小さいことと合わせてfmを大きくすることが可能とな
る。
次にそれらのヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造
方法について説明する。第9図のタイプのヘテロ接合バ
イポーラトランジスタでは、まずヘテロ接合バイポーラ
トランジスタの作製のもとになる第12図(a),第13図
(a)に示したエピタキシー形成した多層構造材料から
フォトリングラフィとエッチングにより第13図(b)の
ように高ドープ層とコレクタ層5もしくは第12図(b)
のように高ドープ層6を除去して、コレクタとなる部分
を形成し、ついでイオン注入により第12図(b),第13
図(b)のように半絶縁性領域11をまず形成したのちイ
オン注入と活性化熱処理によりベースと同タイプの高ド
ープの領域10を形成する。このあと、第12図(c),第
13図(c)のようにベース・メサを形成しエミッタ電極
形成のために高ドープ層2を露出せしめる。ついで、Si
OXなどの絶縁膜12で全面を覆い、第12図(d)と第13図
(d)、第12図(e)と第13図(e)′に示すように電
極形成部分にフォトリソグラフィを用いて絶縁膜12に穴
をあけコレクタ電極金属7−1,エミッタ電極金属9−1
およびベース電極金属8−1を形成する。さらにこの上
に、第12図,第13図に示すように配線金属7−2,8−2,9
−2を形成し第11図のように金属配線が形成される。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、第9図,第10図,第11図および第12図,
第13図のような構造と製造方法では、トランジスタのサ
イズが小さくなればなるほどコレクタの上に電極および
金属配線を施すのが難しいというプロセス上の難点があ
り、コレクタの横巾の非常に小さいトランジスタでは、
実際上電極および金属配線を施すのが不可能に近かっ
た。
本発明は上記問題点に鑑み、第9図,第10図,第11図7
−1のエミッタ電極金属がエミッタの上部の全面を覆い
かつ当該ヘテロ接合バイポーラトランジスタに隣接して
存在する半絶縁性領域に伸張して存在する構造を有する
新しい構造のヘテロ接合バイポーラトランジスタおよび
その製造方法を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明のヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタでは、当該ヘテロ接合バイポーラト
ランジスタ形成のもとになるエピタキシー形成した多層
構造材料において、当該ヘテロ接合バイポーラトランジ
スタに対応する部分の周辺部を表面から半絶縁性化する
工程と、当該多層構造材料の保護層を形成する工程と、
当該保護層の上に当該コレクタから当該ヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタに隣接する当該半絶縁性領域にひろ
がったマスク材料層を形成する工程と、当該マスク材料
層をマスクとして周辺部の当該保護層をエッチング除去
する工程と、当該マスク材料層の周辺部の当該多層構造
材料をエッチングしてベース材料層を露出せしめるか、
もしくは少くとも当該コレクタ材料層の上部の当該コレ
クタと同型のキャリアを有する高濃度ドープ層をエッチ
ング除去して露出した当該周辺部を少くとも当該ベース
材料層まで当該ベース材料と同型のキャリアを有する半
導体材料に変換するか、もしくは当該周辺部の少くとも
コレクタ材料層をベースと同型のキャリアを有する半導
体材料に変換したのち、当該コレクタ材料層の上部の高
濃度ドープ層をエッチング除去する工程と、当該多層構
造材料の上部をフォトレジストでコートしドライエッチ
ングにより当該フォトレジストをエッチングして当該コ
レクタの上部に形成されたマスク材料層または当該保護
層の頭出しを行ったのち、当該マスク層および当該保護
層をエッチング除去し、コレクタ周辺部に残されたフォ
トレジストを用いてコレクタ電極金属を蒸着しリフトオ
フ形成する工程とを用いることにより、コレクタ電極が
コレクタの上部の全面を覆いかつ当該ヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタに隣接して存在する半絶縁性領域に伸
張した構造を有する新しい構造のヘテロ接合バイポーラ
トランジスタを実現する。
作用 本発明の製造方法では非常に小さなサイズのコレクタで
もコレクタ電極が確実に形成され、かつその金属がヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタと隣接して存在する半絶
縁性領域に伸張して存在しているのでマスク合わせが極
めて容易となりコレクタ金属配線の形成が極めて容易と
なる。このため、従来、微小サイズのコレクタの上に電
極を形成し、かつ金属配線を施するのが極めて難しかっ
たプロセスの問題点が解決できる。このことにより、コ
レクタ面積を小さくできるのてfmを大きくするのに極め
て有効となる。また、本発明の製造方法では、コレクタ
電極を形成する前の段階でコレクタ部分の上に保護膜層
とマスク材料層からなるダミー・コレクタが形成されて
いるので、これをマスクとしてセルフアライン的にイオ
ン注入と注入層の熱処理のプロセスを入れることができ
るので、プロセス上のメリットが極めて大きい。
実施例 以下、本発明のヘテロ接合バイポーラトランジスタおよ
びその製造方法の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図,第2図,第3図は本発明のヘテロ接合バイポー
ラトランジスタの構造例であり、第1図,第2図は断面
図、第3図は上面図である。第1図と第2図はエッチン
グとイオン注入法とを併用して形成するヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタに本発明を適用した例である。従来
例を示す第9図,第10図,第11図とはコレクタ電極金属
7−1がコレクタの上部の全面を覆いかつヘテロ接合バ
イポーラトランジスタと隣接して存在する半絶縁性領域
14に伸張して存在し、金属配線7−2が当該半絶縁性領
域の上にのみ存在している点が異なっている。第4図か
ら第8図は本発明のコレクタ電極およびコレクタ電極配
線の製造方法を示す。第4図と第5図は製造工程での断
面図を示し、第4図の(a)ないし(d)のプロセス
は、第5図の(e)ないし(f)のプロセスの前段階の
プロセスとしても用いる。第6図は第4図(a)の上面
図、第7図は第4図(d)の上面図、第8図は第4図
(i)と第5図(e)の上面図を示す。まず、ヘテロ接
合バイポーラトランジスタの作製のもとになるエピタキ
シー形成した第4図(a)に示した多層構造材料におい
て、第4図(b)に示すようにヘテロ接合バイポーラト
ランジスタを形成する部分13を第6図のようにマスク
し、周辺部14にイオン注入し半絶縁性領域を形成する。
ついで、マスク13を除去し、第4図(a)の多層構造材
料の上に、SiOX絶縁膜15を第4図(c)のように形成す
る。この上にコレクタに対応する部分にAl層16を第4図
(d),第7図に示すように蒸着,リフトオフ形成す
る。このAl層をマスクとしてマスク周辺部のSiOxをエッ
チング除去し、さらに第4図(a)の多層構造材料をエ
ッチングしてベース形成材料層4を第5図(a)のよう
に露出せしめるか、もしくはコレクタの上部に高ドープ
層6を第4図(e)のように露出せしめる。このあと第
4図(f)または第5図(b)のように全面をフォトレ
ジスト17でコートし、ドライエッチング法を用いて第4
図(g)または第5図(c)のようにAl層16またはSiOX
層15の頭出しを行う。ついで、Al層16とSiOX層15をエッ
チング除去し、第4図(h)または第5図(d)のよう
にくぼみ18を形成する。ついで、くぼみ18の周辺部のフ
ォトレジスト17をマスクとしてコレクタ電極金属を蒸
着,リフトオフし第4図(i),第8図または第5図
(e),第8図のようにコレクタ電極7−1を形成す
る。
上記したコレクタ電極の形成プロセスは第1図,第2
図,第3図の各種のタイプのヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタの作製につぎのように用いられる。第1図のタ
イプでは、第4図の(a)→(b)→(c)→(d)の
プロセスにつづいて第5図の(a)→(b)→(c)→
(d)→(e)→(f)のプロセスによりコレクタ電極
を形成する。そのプロセスの途中で、第5図(a)のよ
うにベース材料層を露出したのち、コレクタの上部に形
成されているダミー・コレクタをマスクとして用いて二
段階のイオン注入とアニール熱処理により半絶縁性領域
11とベースと同タイプの高ドープの領域10の形成を行う
が、この場合には半絶縁性領域11の形成は目的により必
ずしも必要でない。また、第4図(d)のあと保護層を
エッチング除去した段階でイオン注入し、そのあと第5
図(a)に示すようにベース材料層を露出することもで
きる。第5図(e)のプロセスを経てエミッタ電極が形
成されたあとは、エミッタ電極形成のために下地の高ド
ープ層2を第5図(f)のようにエッチングにより露出
せしめ、エミッタ電極9−1を形成し、さらにベース電
極8−1を形成する。このあと、トランジスタの周辺部
をイオン注入により深く絶縁化するかもしくは絶縁膜を
つけてその上に金属配線を施し第3図の上面図の構造と
する。第2図のタイプでは、第4図の(a)→(b)→
(c)→(d)→(e)→(f)→(g)→(h)→
(i)→(j)のプロセスによりエミッタ電極を形成す
る。そのプロセスの途中で第4図(e)のようにコレク
タ材料層を露出したのちコレクタの上部に形成されてい
るダミー・コレクタをマスクとして用いて、二段階のイ
オン注入とアニール熱処理により半絶縁性領域11とベー
スと同タイプの高ドープの領域10の形成を行うが、目的
によっては半絶縁性領域11および高ドープ層領域10の形
成は必ずしも必要ではない。このプロセスでは残されて
いるコレクタ形成半導体材料層をベースと同型のキャリ
アを有する半導体材料層に変えるか、または、第4図
(d)のあと保護層をエッチング除去した段階でイオン
注入しコレクタ材料層をベースと同型のキャリアを有す
る半導体材料層に変えたのち、第4図(e)に示すよう
なエッチングして当該半導体材料層を露出してももちろ
ん良い。このあと第4図(j)のようにエッチングによ
り下地の高ドープ層2を露出せしめ、エミッタ電極9−
1を形成し、さらにベース電極8−1を形成する。この
あと、トランジスタの周辺部をイオン注入により深く絶
縁化するかもしくは絶縁膜をつけて金属配線を施し、第
3図の上面図の構造とする。
実施例に示したSiOX15はイオン注入時と多層構造材料の
エッチングのためのマスクとしての役割およびイオン注
入後のアニール熱処理において、多層構造材料層がSiOX
層の上部に形成した材料の拡散により損われるのを防ぐ
保護層としての役割を果す。保護層としては、SiOXの他
にSiNX薄膜や当該多層構造材料をエッチングするエッチ
ャントもしくはエッチング方式で侵されない材料を用い
ることができる。
実施例に示したコレクタからトランジスタと隣接した半
絶縁性領域に伸張して存在するマスク材料層16は、SiOX
などの保護層をドライエッチングするためのマスクとし
ての役割を果す。この層は保護層のエッチングのための
マスクとしての役割を果したあとはあってもなくても良
いので各種の金属を用いることができる。
実施例では、トランジスタの構造例として、ベース電極
がコレクタの両サイドに形成された構造を用いている
が、ベース電極の片側にあるタイプでももちろん良い。
また、実施例では、エミッタ電極も上方にとった構造を
用いているが、エミッタ電極は基板1がエミッタと同タ
イプの高ドープの材料の場合には基板の下側からもとる
ことができるのは勿論のことである。また、トランジス
タ周辺部の絶縁化のプロセス(第4図(b))の段階
で、ベースとエミッタ電極の間についても、下地の高ド
ープ層2が絶縁化されない程度に絶縁化すれば、コレク
タ・ベースおよびエミッタ電極が同一平面に形成される
プレーナ型のヘテロ接合バイポーラトランジスタの作製
も可能である。
発明の効果 以上のように、本発明では、エミッタとコレクタのうち
少くともエミッタとしてのベースよりもバンドギャップ
の大きい半導体材料を用い、コレクタを上方に設けたヘ
テロ接合バイポーラトランジスタを、ヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ形成のもとになるエピタキシー形成し
た多層構造材料から形成するプロセスにおいて、まず、
当該ヘテロ接合バイポーラトランジスタを形成する部分
の周辺部を半絶縁性化し、ついで当該多層構造材料の上
に保護層を設け、当該保護層の上に当該コレクタに対応
する部分から当該半絶縁性領域に伸張したマスク材料層
を形成し、当該マスク材料の周辺部の当該保護層をエッ
チング除去し、さらに当該マスク材料層の周辺部の当該
多層構造材料層をエッチングして当該ベース材料層を露
出せしめるかもしくは当該コレクタ材料層の上部の高濃
度ドープ層をエッチング除去して露出した当該周辺部を
少くとも当該ベース材料層まで当該ベース材料と同型の
キャリアを有する半導体材料に変えるか、もしくは当該
周辺部の少くともコレクタ材料層をベースと同型のキャ
リアを有する半導体材料層に変えたのち、ついで全面を
フォトレジストで覆い、ドライエッチングにより当該フ
ォトレジストをエッチングして当該コレクタの上部に形
成された当該マスク材料層または保護層の頭出しを行っ
たのち、当該マスク材料層および当該保護層をエッチン
グ除去し、当該コレクタ周辺部に残されたフォトレジス
トを用いて当該コレクタから当該半絶縁性領域に伸張し
たコレクタ電極金属を蒸着,リフトオフ形成することを
特徴とする製造方法を用いることにより、コレクタの上
部の全面をコレクタ電極金属が覆いかつ当該ヘテロ接合
バイポーラトランジスタの周辺部の半絶縁性領域に伸張
して存在する構造を有することを特徴とするヘテロ接合
バイポーラトランジスタを作製する。
本発明の製造方法ではコレクタ電極金属がコレクタの上
部の全面に確実に容易に形成され、かつヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタに隣接した周辺部の半絶縁性領域に
伸張した構造を有するので、従来極めて難しかった微小
サイズのコレクタへの電極および配線形成のプロセスが
著しく容易になる。また、本発明の製造方法では、イオ
ン注入法によるエミッタ面積の低減プロセスと併用する
ことができるので、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
の製造にとって極めて重要である。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明のヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタの断面図、第3図は本発明のヘテロ接合バイポー
ラトランジスタの上面図、第4図(a)〜(j),第5
図(a)〜(f)は、本発明のヘテロ接合バイポーラト
ランジスタの製造方法を示す工程図、第6図は第4図
(b)の上面図、第7図は第4図(d)の上面図、第8
図は第4図(i)と第5図(e)の上面図、第9図,第
10図は従来のヘテロ接合バイポーラトランジスタの断面
図、第11図は従来のヘテロ接合バイポーラトランジスタ
の上面図、第12図(a)〜(f),第13図(a)〜
(f)はその製造方法を示す工程図である。 1……基板、2……高ドープ下地層、3……エミッタも
しくはエミッタ形成の半導体材料層、4……ベースもし
くはベース形成の半導体材料層、5……コレクタもしく
はコレクタ形成の半導体材料層、6……コレクタのオー
ミック電極を容易にするための高ドープの半導体材料
層、7−1……コレクタ電極金属、7−2……コレクタ
電極配線金属、8−1……ベース電極金属、8−2……
ベース電極配線金属、9−1……エミッタ電極金属、9
−2……エミッタ電極配線金属、10……ベースと同タイ
プの高ドープ領域、11……イオン注入による半絶縁性領
域、12……絶縁膜、13……トランジスタ形成部およびそ
の周辺の絶縁化用マスク、14……トランジスタ周辺の絶
縁化領域、15……保護層、16……金属マスク層、17……
フォトレジスト、18……コレクタのリフトオフ形成のた
めのくぼみ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バイポーラトランジスタのエミッタとコレ
    クタのうち少くともエミッタとしてベースよりもバンド
    ギャップの大きい半導体材料を用い、前記コレクタを上
    側に設けた前記ヘテロ接合バイポーラトランジスタにお
    いて、前記コレクタの電極金属が前記コレクタの上部の
    全面を覆いかつ前記ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
    と隣接して存在する半絶縁性領域に伸張して存在するこ
    とを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】バイポーラトランジスタのエミッタとコレ
    クタのうち少くともエミッタとしてベースよりもバンド
    ギャップの大きい半導体材料を用い、前記コレクタを上
    側に設けた前記ヘテロ接合バイポーラトランジスタを、
    前記エミッタ形成のためのバンドギャップの大きい半導
    体材料層、前記ベース形成のための半導体材料層および
    前記コレクタ形成のための半導体材料層を少くとも含む
    エピタキシー形成した多層構造材料から形成する製造プ
    ロセスにおいて、前記多層構造材料の前記ヘテロ接合バ
    イポーラトランジスタを形成する部分の周辺部を半絶縁
    性化する工程と、前記多層構造材料の表面に保護層を設
    ける工程と、前記保護層の上に前記コレクタから前記ヘ
    テロ接合バイポーラトランジスタに隣接する前記半絶縁
    性領域にひろがったマスク材料層を形成する工程と、前
    記マスク材料層の周辺部の前記保護層を除去する工程
    と、前記マスク材料層の周辺部の前記多層構造材料を、
    エッチングして前記ベース材料層を露出するか、もしく
    は少くとも前記コレクタ材料層の上部の前記コレクタと
    同型のキャリアを有する高濃度ドープ層をエッチング除
    去して露出した前記周辺部を少くとも前記ベース材料層
    まで前記ベース材料と同型のキャリアを有する半導体材
    料に変換するか、もしくは前記周辺部の少くともコレク
    タ材料層をベースと同型のキャリアを有する半導体材料
    に変換したのち、前記コレクタ材料層の上部の高濃度ド
    ープ層をエッチング除去する工程と、前記多層構造材料
    の上部をフォトレジストでコートし、ドライエッチング
    により前記フォトレジストをエッチングして前記コレク
    タの上部に形成された前記マスク材料層もしくは前記保
    護層の頭出しを行ったのち、前記マスク材料層および前
    記保護層をエッチング除去し、前記コレクタ周辺部に残
    されたフォトレジストを用いてコレクタ電極金属を蒸着
    しリフトオフ形成する工程とを用いて製造することを特
    徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方
    法。
  3. 【請求項3】マスク材料層として金属を用いることを特
    徴とする特許請求の範囲第(2)項記載のヘテロ接合バ
    イポーラトランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】保護層として、酸化シリコンもしくは窒化
    シリコンを用いることを特徴とする特許請求の範囲第
    (2)項記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製
    造方法。
  5. 【請求項5】マスク材料層として金属を用い、かつ保護
    層として酸化シリコンもしくは窒化シリコンを用いるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(2)項記載のヘテロ
    接合バイポーラトランジスタの製造方法。
JP10793586A 1986-05-12 1986-05-12 ヘテロ接合バイポ−ラトランジスタおよびその製造方法 Expired - Lifetime JPH07120660B2 (ja)

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