JPH07120173A - スクラップ予熱塔を有する溶解炉 - Google Patents
スクラップ予熱塔を有する溶解炉Info
- Publication number
- JPH07120173A JPH07120173A JP28557693A JP28557693A JPH07120173A JP H07120173 A JPH07120173 A JP H07120173A JP 28557693 A JP28557693 A JP 28557693A JP 28557693 A JP28557693 A JP 28557693A JP H07120173 A JPH07120173 A JP H07120173A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scrap
- preheating
- furnace
- exhaust gas
- preheating tower
- Prior art date
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- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属材料の溶解、溶融金属の精錬等に使用さ
れる溶解炉において、排ガスの熱を効率よくスクラップ
予熱に利用すること。 【構成】 金属材料の溶解、溶融金属の精錬等に使用さ
れる溶解炉において、炉蓋１上方に複数の筒状スクラッ
プ予熱塔２−１，２−２を設け、予熱塔下部には各別に
開閉自在で排ガスが通過可能なスクラップ保持扉４−
１，４−２を設け、予熱塔上部から装入されたスクラッ
プ８は、一旦該予熱塔２−１，２−２にためられて炉内
に供給される如くなし、さらに、予熱塔の上方に各別に
排ガスダクト５−１，５−２と開閉自在な排ガスダンパ
６−１，６−２を設けたことを特徴とするスクラップ予
熱塔を有する溶解炉。
れる溶解炉において、排ガスの熱を効率よくスクラップ
予熱に利用すること。 【構成】 金属材料の溶解、溶融金属の精錬等に使用さ
れる溶解炉において、炉蓋１上方に複数の筒状スクラッ
プ予熱塔２−１，２−２を設け、予熱塔下部には各別に
開閉自在で排ガスが通過可能なスクラップ保持扉４−
１，４−２を設け、予熱塔上部から装入されたスクラッ
プ８は、一旦該予熱塔２−１，２−２にためられて炉内
に供給される如くなし、さらに、予熱塔の上方に各別に
排ガスダクト５−１，５−２と開閉自在な排ガスダンパ
６−１，６−２を設けたことを特徴とするスクラップ予
熱塔を有する溶解炉。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、金属材料の溶解、溶
融金属の精錬等に使用されるスクラップ予熱塔を有する
溶解炉に関する。
融金属の精錬等に使用されるスクラップ予熱塔を有する
溶解炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の溶解炉において、その排ガスを利
用して投入前のスクラップを予熱するシステムは、溶解
炉と集塵設備の間に予熱槽を配し、溶解炉と予熱槽及び
予熱槽と集塵設備間を排ガスダクトで接続し、その予熱
槽の中にスクラップをスクラップバケットごと移送し予
熱するのが一般的であった。
用して投入前のスクラップを予熱するシステムは、溶解
炉と集塵設備の間に予熱槽を配し、溶解炉と予熱槽及び
予熱槽と集塵設備間を排ガスダクトで接続し、その予熱
槽の中にスクラップをスクラップバケットごと移送し予
熱するのが一般的であった。
【０００３】ところが溶解炉と予熱槽間の排ガスダクト
は、溶解炉から発生したばかりの非常に高温の排ガスを
通過させるため、全体を水冷しているので、予熱槽に排
ガスが到達したときには排ガスの温度が水冷した分だけ
低下しているので、排ガスの熱を効率良くスクラップ予
熱に利用したことにならず、熱効率の面で大きな問題と
なっていた。また、予熱済みのスクラップをスクラップ
バケットごと溶解炉まで移送するときに、予熱槽及びバ
ケットから吹き上がる白煙、悪臭が工場内の環境面で大
きな問題となっていた。
は、溶解炉から発生したばかりの非常に高温の排ガスを
通過させるため、全体を水冷しているので、予熱槽に排
ガスが到達したときには排ガスの温度が水冷した分だけ
低下しているので、排ガスの熱を効率良くスクラップ予
熱に利用したことにならず、熱効率の面で大きな問題と
なっていた。また、予熱済みのスクラップをスクラップ
バケットごと溶解炉まで移送するときに、予熱槽及びバ
ケットから吹き上がる白煙、悪臭が工場内の環境面で大
きな問題となっていた。
【０００４】そこで、排ガスの熱を効率良くスクラップ
予熱に利用し、また予熱済みのスクラップを予熱槽から
溶解炉まで移送すること無く溶解炉に装入する方法とし
て各種の提案がおこなわれている。たとえば、実開昭６
２―１０２９９１号公報においては、炉蓋上方に１個の
筒上スクラップ予熱塔を設け、溶解炉の側壁と予熱塔の
側壁下部とを予熱塔内のスクラップが溶解炉側に自然に
流入するように連通させたことを特徴とした溶解炉が開
示されている。
予熱に利用し、また予熱済みのスクラップを予熱槽から
溶解炉まで移送すること無く溶解炉に装入する方法とし
て各種の提案がおこなわれている。たとえば、実開昭６
２―１０２９９１号公報においては、炉蓋上方に１個の
筒上スクラップ予熱塔を設け、溶解炉の側壁と予熱塔の
側壁下部とを予熱塔内のスクラップが溶解炉側に自然に
流入するように連通させたことを特徴とした溶解炉が開
示されている。
【０００５】また、特公昭５８―３０５２０号公報にお
いては、炉本体に立設された予熱塔の内部に、複数段の
排ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、スクラッ
プ保持扉を水平方向に移動させる駆動機構を設けた予熱
塔を有することを特徴とした溶解炉が開示されている。
いては、炉本体に立設された予熱塔の内部に、複数段の
排ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、スクラッ
プ保持扉を水平方向に移動させる駆動機構を設けた予熱
塔を有することを特徴とした溶解炉が開示されている。
【０００６】
【本発明が解決しようとする課題】溶解炉でスクラップ
を溶解する場合、操業時期として、スクラップを融点ま
で加熱し溶解する溶解期と、その後に所定の温度まで昇
温し成分調整する昇熱期に分けられる。実開昭６２―１
０２９９１号広報の場合は、炉蓋上方に１個の筒状スク
ラップ予熱塔を設けているので、予熱済みのスクラップ
を予熱槽の蓋を開けること無く電気炉に装入することが
でき、白煙、悪臭の吹き上がりを低減することができ
る。
を溶解する場合、操業時期として、スクラップを融点ま
で加熱し溶解する溶解期と、その後に所定の温度まで昇
温し成分調整する昇熱期に分けられる。実開昭６２―１
０２９９１号広報の場合は、炉蓋上方に１個の筒状スク
ラップ予熱塔を設けているので、予熱済みのスクラップ
を予熱槽の蓋を開けること無く電気炉に装入することが
でき、白煙、悪臭の吹き上がりを低減することができ
る。
【０００７】但し、溶解炉内のスクラップの溶解に従っ
て、予熱塔内のスクラップが溶解炉側に自然に流入する
ように構成されているため、昇熱期には予熱塔内にスク
ラップが存在しなくなり、昇熱期の排ガスの熱でスクラ
ップを予熱できず、熱効率の面でスクラップを予熱でき
ず、熱効率の面で大きな問題となっていた。さらに、ス
クラップは炉内炉壁近傍の１か所に片寄って装入され、
堆積するため、アークからの輻射熱を効果的にスクラッ
プに伝達することができないという欠点を有していた。
て、予熱塔内のスクラップが溶解炉側に自然に流入する
ように構成されているため、昇熱期には予熱塔内にスク
ラップが存在しなくなり、昇熱期の排ガスの熱でスクラ
ップを予熱できず、熱効率の面でスクラップを予熱でき
ず、熱効率の面で大きな問題となっていた。さらに、ス
クラップは炉内炉壁近傍の１か所に片寄って装入され、
堆積するため、アークからの輻射熱を効果的にスクラッ
プに伝達することができないという欠点を有していた。
【０００８】また、特許公表平３―５０５６２５号公報
で、炉蓋上方に立設された１個の予熱塔の内部に、１個
の排ガスが通過可能なスクラップ保持扉を解放位置に移
動可能なように配した場合には、昇熱期にもスクラップ
保持扉を閉状態にして予熱塔内にスクラップを保持し、
排ガスで予熱することが可能となる。
で、炉蓋上方に立設された１個の予熱塔の内部に、１個
の排ガスが通過可能なスクラップ保持扉を解放位置に移
動可能なように配した場合には、昇熱期にもスクラップ
保持扉を閉状態にして予熱塔内にスクラップを保持し、
排ガスで予熱することが可能となる。
【０００９】但し、昇熱期前にスクラップ保持扉を閉状
態にするためには、溶解期後半に予熱塔内のスクラップ
全量を溶解炉内に払いださねばならないため、その時期
の予熱塔内のスクラップ量が少なくなり、排ガスの熱を
効率良くスクラップ予熱に利用したことにならず、熱効
率の面で大きな問題となっていた。さらに、スクラップ
は炉内炉壁近傍の１か所に片寄って装入され、堆積する
ため、アークからの輻射熱を効果的にスクラップに伝達
することができないという欠点を有していた。
態にするためには、溶解期後半に予熱塔内のスクラップ
全量を溶解炉内に払いださねばならないため、その時期
の予熱塔内のスクラップ量が少なくなり、排ガスの熱を
効率良くスクラップ予熱に利用したことにならず、熱効
率の面で大きな問題となっていた。さらに、スクラップ
は炉内炉壁近傍の１か所に片寄って装入され、堆積する
ため、アークからの輻射熱を効果的にスクラップに伝達
することができないという欠点を有していた。
【００１０】また、特公昭５８―３０５２０号広報の場
合は、炉本体に立設された予熱塔の内部に、複数段の排
ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、スクラップ
保持扉を水平方向に移動させる駆動機構を設けたこと
で、昇熱期前にスクラップ保持扉を閉状態にするときも
予熱塔内のスクラップ全量を溶解炉内に払い出す必要が
ないため、その時期の排ガスの熱を効率良くスクラップ
予熱に利用できる。
合は、炉本体に立設された予熱塔の内部に、複数段の排
ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、スクラップ
保持扉を水平方向に移動させる駆動機構を設けたこと
で、昇熱期前にスクラップ保持扉を閉状態にするときも
予熱塔内のスクラップ全量を溶解炉内に払い出す必要が
ないため、その時期の排ガスの熱を効率良くスクラップ
予熱に利用できる。
【００１１】但し、予熱塔の内部に複数段のスクラップ
保持扉を設けたことで、各スクラップ保持扉の直下には
該スクラップ保持扉を水平方向に移動させるための隙間
が必要となり、予熱塔の高さが非常に高くなるため、予
熱槽上部からスクラップを装入するため、予熱槽上部か
らスクラップを装入する手段及び工場建家の高さが非常
に高くなり、建設費が増加するという欠点を有してい
た。
保持扉を設けたことで、各スクラップ保持扉の直下には
該スクラップ保持扉を水平方向に移動させるための隙間
が必要となり、予熱塔の高さが非常に高くなるため、予
熱槽上部からスクラップを装入するため、予熱槽上部か
らスクラップを装入する手段及び工場建家の高さが非常
に高くなり、建設費が増加するという欠点を有してい
た。
【００１２】さらに、スクラップは炉内炉壁近傍の１か
所に片寄って装入され、堆積するため、アークからの輻
射熱を効果的にスクラップに伝達することができないと
いう欠点を有していた。本発明は、このような現状に鑑
み、溶解期から昇熱期にわたり排ガスの熱を効率良くス
クラップ予熱に利用するとともに、予熱塔高さを低くお
さえることを可能とするスクラップ予熱塔を有する溶解
炉を供することを目的とする。
所に片寄って装入され、堆積するため、アークからの輻
射熱を効果的にスクラップに伝達することができないと
いう欠点を有していた。本発明は、このような現状に鑑
み、溶解期から昇熱期にわたり排ガスの熱を効率良くス
クラップ予熱に利用するとともに、予熱塔高さを低くお
さえることを可能とするスクラップ予熱塔を有する溶解
炉を供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するため
の手段として、金属材料の溶解、溶融金属の精錬等に使
用される溶解炉において、炉蓋上方に複数の筒状スクラ
ップ予熱塔を設け、予熱塔下部には各別に開閉自在で排
ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、予熱塔上部
から装入されたスクラップは、一旦該予熱塔にためられ
て炉内に供給される如くなし、さらに、予熱塔の上方に
各別に排ガスダクトと開閉自在な排ガスダンパを設けた
ことを特徴とする。
の手段として、金属材料の溶解、溶融金属の精錬等に使
用される溶解炉において、炉蓋上方に複数の筒状スクラ
ップ予熱塔を設け、予熱塔下部には各別に開閉自在で排
ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、予熱塔上部
から装入されたスクラップは、一旦該予熱塔にためられ
て炉内に供給される如くなし、さらに、予熱塔の上方に
各別に排ガスダクトと開閉自在な排ガスダンパを設けた
ことを特徴とする。
【００１４】
【作用】本発明においては、炉蓋上方に複数の筒状スク
ラップ予熱塔を設け、予熱塔下部には各別に開閉自在で
排ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、予熱塔上
部から装入されたスクラップは、一旦該予熱塔にためら
れて炉内に供給される如くなしたため、昇熱期にもスク
ラップ保持扉を閉状態にして予熱塔内にスクラップを保
持し、排ガスで予熱することが可能となる。
ラップ予熱塔を設け、予熱塔下部には各別に開閉自在で
排ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、予熱塔上
部から装入されたスクラップは、一旦該予熱塔にためら
れて炉内に供給される如くなしたため、昇熱期にもスク
ラップ保持扉を閉状態にして予熱塔内にスクラップを保
持し、排ガスで予熱することが可能となる。
【００１５】さらに、予熱塔の上方に各別に排ガスダク
トと開閉自在な排ガスダンパを設けたため、常時スクラ
ップが満杯となった予熱塔にのみ排ガスを通過させるこ
とで、常時排ガスの熱を効率良くスクラップ予熱に利用
できる。各々の予熱塔下部にスクラップ保持扉を１個ず
つのみ設けたので、予熱塔高さを低くおさえ、建設費を
低く押さえることができる。炉蓋上方の複数のスクラッ
プ予熱塔より炉内にスクラップが供給されることから、
溶解期の大部分の時間において、上部電極からのアーク
はスクラップにかこまれており、アークからスクラップ
への輻射伝熱効率が高くなる。
トと開閉自在な排ガスダンパを設けたため、常時スクラ
ップが満杯となった予熱塔にのみ排ガスを通過させるこ
とで、常時排ガスの熱を効率良くスクラップ予熱に利用
できる。各々の予熱塔下部にスクラップ保持扉を１個ず
つのみ設けたので、予熱塔高さを低くおさえ、建設費を
低く押さえることができる。炉蓋上方の複数のスクラッ
プ予熱塔より炉内にスクラップが供給されることから、
溶解期の大部分の時間において、上部電極からのアーク
はスクラップにかこまれており、アークからスクラップ
への輻射伝熱効率が高くなる。
【００１６】
【実施例】本発明による実施例を例図で示す。図１は本
発明の炉体縦断面図、図２は図１のＡ―Ａ面で切断した
横断面図である。炉蓋１の上方には、一例として２か所
にスクラップ予熱塔２―１、２―２が設けられ、その中
間部に上部電極３が配置される。各予熱塔下部には１個
ずつの開閉自在で排ガスが通過可能なスクラップ保持扉
４―１、４―２、を設け、各予熱塔２の上方には、排ガ
スダクト５―１、５―２、と開閉自在な排ガスダンパ６
―１、６―２および、スクラップ装入扉７―１、７―２
が各々設置される。
発明の炉体縦断面図、図２は図１のＡ―Ａ面で切断した
横断面図である。炉蓋１の上方には、一例として２か所
にスクラップ予熱塔２―１、２―２が設けられ、その中
間部に上部電極３が配置される。各予熱塔下部には１個
ずつの開閉自在で排ガスが通過可能なスクラップ保持扉
４―１、４―２、を設け、各予熱塔２の上方には、排ガ
スダクト５―１、５―２、と開閉自在な排ガスダンパ６
―１、６―２および、スクラップ装入扉７―１、７―２
が各々設置される。
【００１７】炉蓋１は、底を耐火物１１で内張りされた
炉殻９の上に配置され、耐火物の中央には炉底電極１０
が配置され、該炉底電極１０と該上部電極３は特に図示
されていない電源装置に接続されている。炉底電極１０
に電気的に接触された溶解炉内のスクラップ８と上部電
極３と間にアークを発生させ、スクラップを溶解する。
本図は直流電気炉の場合について図示しているが、交流
電気炉及びバーナー等の熱源によりスクラップを溶解す
る溶解炉についても本発明が適用されることは言うまで
もない。
炉殻９の上に配置され、耐火物の中央には炉底電極１０
が配置され、該炉底電極１０と該上部電極３は特に図示
されていない電源装置に接続されている。炉底電極１０
に電気的に接触された溶解炉内のスクラップ８と上部電
極３と間にアークを発生させ、スクラップを溶解する。
本図は直流電気炉の場合について図示しているが、交流
電気炉及びバーナー等の熱源によりスクラップを溶解す
る溶解炉についても本発明が適用されることは言うまで
もない。
【００１８】スクラップ装入扉７―１、７―２を開き、
特に図示しない装入手段により装入されたスクラップ８
は、予熱塔に一旦ためられる。スクラップ保持扉４―１
を開状態にし、予熱塔２―１内のスクラップを溶解炉内
に供給した後に、炉底電極１０に電気的に接触された溶
解炉内のスクラップ８と上部電極３と間にアークを発生
させ、溶解を開始する。この時期には、排ガスダンパ６
―１を閉状態、６―２を開状態とすることで、スクラッ
プが満杯となった予熱塔２―２にのみ排ガスを通過させ
スクラップを予熱する。
特に図示しない装入手段により装入されたスクラップ８
は、予熱塔に一旦ためられる。スクラップ保持扉４―１
を開状態にし、予熱塔２―１内のスクラップを溶解炉内
に供給した後に、炉底電極１０に電気的に接触された溶
解炉内のスクラップ８と上部電極３と間にアークを発生
させ、溶解を開始する。この時期には、排ガスダンパ６
―１を閉状態、６―２を開状態とすることで、スクラッ
プが満杯となった予熱塔２―２にのみ排ガスを通過させ
スクラップを予熱する。
【００１９】溶解が進み、溶解炉内のスクラップレベル
が下がると、スクラップ保持扉４―１を閉状態にし、ス
クラップ装入扉７―１を開き、スクラップを予熱塔２―
１内に装入し、スクラップ装入扉７―１を閉じる。その
後スクラップ保持扉４―２を開状態にし、予熱塔２―２
内のスクラップを溶解炉内に供給する。この時期には、
排ガスダンパ６―２を閉状態、６―１を開状態とするこ
とで、スクラップが満杯となった予熱塔２―１にのみ排
ガスを通過させスクラップを予熱する。
が下がると、スクラップ保持扉４―１を閉状態にし、ス
クラップ装入扉７―１を開き、スクラップを予熱塔２―
１内に装入し、スクラップ装入扉７―１を閉じる。その
後スクラップ保持扉４―２を開状態にし、予熱塔２―２
内のスクラップを溶解炉内に供給する。この時期には、
排ガスダンパ６―２を閉状態、６―１を開状態とするこ
とで、スクラップが満杯となった予熱塔２―１にのみ排
ガスを通過させスクラップを予熱する。
【００２０】さらに溶解が進み、溶解炉内のスクラップ
レベルがさらに下がり、溶鋼を所定の温度まで昇温し成
分調整する昇熱期になる。昇熱期になるとスクラップ保
持扉４―２を閉状態にし、スクラップ装入扉７―２を開
き、スクラップを予熱塔２―２内に装入し、スクラップ
装入扉７―２を閉じる。この時期には、排ガスダンパ６
―１、６―２双方を開状態とすることで、スクラップが
満杯となった予熱塔２―１、２―２双方に排ガスを通過
させ次ヒートのスクラップを予熱する。上記説明は、溶
解炉へ２回装入する場合について述べたが、さらに多く
の回数装入する場合についても本発明が適用されること
は言うまでもない。
レベルがさらに下がり、溶鋼を所定の温度まで昇温し成
分調整する昇熱期になる。昇熱期になるとスクラップ保
持扉４―２を閉状態にし、スクラップ装入扉７―２を開
き、スクラップを予熱塔２―２内に装入し、スクラップ
装入扉７―２を閉じる。この時期には、排ガスダンパ６
―１、６―２双方を開状態とすることで、スクラップが
満杯となった予熱塔２―１、２―２双方に排ガスを通過
させ次ヒートのスクラップを予熱する。上記説明は、溶
解炉へ２回装入する場合について述べたが、さらに多く
の回数装入する場合についても本発明が適用されること
は言うまでもない。
【００２１】
【発明の効果】本発明においては、炉蓋上方に複数の筒
状スクラップ予熱塔を設け、予熱塔下部には各個に開閉
自在で排ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、予
熱塔上部から装入されたスクラップは、一旦該予熱塔に
ためられて炉内に供給される如くなしたため、昇熱期に
もスクラップ保持扉を閉状態にして予熱塔内にスクラッ
プを保持し、排ガスで予熱することが可能となる。
状スクラップ予熱塔を設け、予熱塔下部には各個に開閉
自在で排ガスが通過可能なスクラップ保持扉を設け、予
熱塔上部から装入されたスクラップは、一旦該予熱塔に
ためられて炉内に供給される如くなしたため、昇熱期に
もスクラップ保持扉を閉状態にして予熱塔内にスクラッ
プを保持し、排ガスで予熱することが可能となる。
【００２２】さらに、予熱塔の上方に各個に排ガスダク
トと開閉自在な排ガスダンパを設けたため、常時スクラ
ップが満杯となった予熱塔にのみ排ガスを通過させるこ
とで、常時排ガスの熱を効率良くスクラップ予熱に利用
できる。それぞれの予熱塔下部にスクラップ保持扉を各
別に設けたので、予熱塔高さを低くおさえ、建設費を低
くおさえることができる。
トと開閉自在な排ガスダンパを設けたため、常時スクラ
ップが満杯となった予熱塔にのみ排ガスを通過させるこ
とで、常時排ガスの熱を効率良くスクラップ予熱に利用
できる。それぞれの予熱塔下部にスクラップ保持扉を各
別に設けたので、予熱塔高さを低くおさえ、建設費を低
くおさえることができる。
【００２３】炉蓋上方の複数のスクラップ予熱塔より炉
内にスクラップが供給されることから、溶解期の大部分
の時期において、上部電極からのアークはスクラップに
囲まれており、アークからスクラップへの輻射伝熱効率
が高くなる。予熱済みのスクラップを予熱槽から溶解炉
まで移送すること無く溶解炉に装入することができ、さ
らにスクラップを溶解炉に装入する際に溶解炉炉蓋を開
ける必要がないため、白煙、悪臭の吹き上がりを低減す
ることができる。炉殻の高さを低くでき、上部電極の炉
内への挿入長さを短縮できることから、電極の損耗量及
び折損頻度を低くおさえることができる。
内にスクラップが供給されることから、溶解期の大部分
の時期において、上部電極からのアークはスクラップに
囲まれており、アークからスクラップへの輻射伝熱効率
が高くなる。予熱済みのスクラップを予熱槽から溶解炉
まで移送すること無く溶解炉に装入することができ、さ
らにスクラップを溶解炉に装入する際に溶解炉炉蓋を開
ける必要がないため、白煙、悪臭の吹き上がりを低減す
ることができる。炉殻の高さを低くでき、上部電極の炉
内への挿入長さを短縮できることから、電極の損耗量及
び折損頻度を低くおさえることができる。
【図１】本発明の炉体縦断面図である。
【図２】図１をＡ―Ａ面で切断した横断面図である。
１ 炉蓋 ２―１、２―２ スクラップ予熱塔 ３ 上部電極 ４―１、４―２ スクラップ保持扉 ５―１、５―２ 排ガスダクト ６―１、６―２ 排ガスダンパ ７―１、７―２ スクラップ装入扉 ８ スクラップ ９ 炉殻 １０ 炉底電極 １１ 耐火物
Claims (1)
- 【請求項１】金属材料の溶解、溶融金属の精錬等に使用
される溶解炉において、炉蓋上方に複数の筒状スクラッ
プ予熱塔を設け、予熱塔下部には各別に開閉自在で排ガ
スが通過可能なスクラップ保持扉を設け、予熱塔上部か
ら装入されたスクラップは、一旦該予熱塔にためられて
炉内に供給される如くなし、さらに、予熱塔の上方に各
別に排ガスダクトと開閉自在な排ガスダンパを設けたこ
とを特徴とするスクラップ予熱塔を有する溶解炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28557693A JPH07120173A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | スクラップ予熱塔を有する溶解炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28557693A JPH07120173A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | スクラップ予熱塔を有する溶解炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07120173A true JPH07120173A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17693348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28557693A Pending JPH07120173A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | スクラップ予熱塔を有する溶解炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07120173A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100893270B1 (ko) * | 2002-11-11 | 2009-04-17 | 주식회사 포스코 | 소결기 점화로의 온도 조절장치 |
| CN109004264A (zh) * | 2018-08-09 | 2018-12-14 | 临沂晶硕光电科技有限公司 | 一种降低能源消耗的锂电池生产工艺 |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP28557693A patent/JPH07120173A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100893270B1 (ko) * | 2002-11-11 | 2009-04-17 | 주식회사 포스코 | 소결기 점화로의 온도 조절장치 |
| CN109004264A (zh) * | 2018-08-09 | 2018-12-14 | 临沂晶硕光电科技有限公司 | 一种降低能源消耗的锂电池生产工艺 |
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