JPH0711965Y2 - Pe繊維板におけるブラケットの固定構造 - Google Patents

Pe繊維板におけるブラケットの固定構造

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JPH0711965Y2
JPH0711965Y2 JP1991000305U JP30591U JPH0711965Y2 JP H0711965 Y2 JPH0711965 Y2 JP H0711965Y2 JP 1991000305 U JP1991000305 U JP 1991000305U JP 30591 U JP30591 U JP 30591U JP H0711965 Y2 JPH0711965 Y2 JP H0711965Y2
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JP
Japan
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bracket
fiber board
fiber
resin
fixing structure
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JP1991000305U
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JPH0494623U (ja
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則良 鈴木
隆 今泉
義幸 鎌倉
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、湿式抄造によるPE
繊維板にポリオレフィン系樹脂製のブラケットを超音波
溶着により強固に接合固定したPE繊維板におけるブラ
ケットの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、乗用車のトランクル―ム内のト
ランクリッドトリムとして、ポリエチレン樹脂(以下P
E樹脂と称する)をベ―スとした湿式抄造によるPE繊
維板が多用されている。
【0003】このものは、PE樹脂60重量部以上、他
の成分としてセルロ―ス,グラスファイバおよびその他
のフィラ―のうち少なくとも1つ以上を含有し、湿式抄
造法により所要形状に成形してなるもので、代表的なも
のにカル―ボ(商品名 十條製紙(株)製造)がある。
【0004】そして、この種のPE繊維板をトリム部品
として使用する場合、通常、図3に示すように、PE繊
維板1の表面側に不織布等の表皮材2を貼り合わせて装
飾性や感触を良好なものにしているとともに、車体パネ
ルに取付けるには、プレス加工によりブラケット3を接
合固定するか、あるいは、図4に示すように、超音波溶
着可能なPP樹脂等のブラケット3を超音波溶着により
接合固定する方法がとられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すブラケット3の固定構造によれば、プレス加工の
際、表皮材2である不織布がつぶれ、外観不良となる欠
点が指摘されている。
【0006】また、図4に示す超音波溶着によるブラケ
ット3の固定構造によれば、溶着面積を図2の斜線部分
に適用した場合、通常20kg以上の強度が必要とするに
もかかわらず、実際にはその強度が10kg以下であり、
ブラケット3がPE繊維板1から脱落するなどのおそれ
があり、確実な取付強度が得られないという欠点が指摘
されている。
【0007】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本考案の目的とするところは、湿式抄造に
より成形されるPE繊維板に樹脂製ブラケットを固定す
る構造において、不織布つぶれによる外観不良がなく、
しかも強固な固定強度が得られるブラケットの固定構造
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、バインダとしてPE樹脂を使用し、湿式
抄造により所要形状に成形してなるPE繊維板に、ポリ
オレフィン系樹脂製ブラケットを超音波溶着により接合
固定するPE繊維板におけるブラケットの固定構造にお
いて、前記PE繊維板とブラケットとの間に、接着媒体
として高融点樹脂の芯の外周を低融点樹脂で被覆してな
るES繊維と高融点ポリエステル繊維との混紡不織布を
介挿したことを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成から明らかなように、PE繊維板と
ポリオレフィン系樹脂製のブラケットとの間にES繊維
とポリエステル繊維からなる混紡不織布を介挿した場
合、表1に示す優れた固定強度が得られる。
【0010】
【実施例】以下、この考案を図面に基づき説明する。
【0011】図1は、トランクリッドトリムにポリエチ
レン製ブラケットを固定する構造に本考案を適用した実
施例を示す断面図である。
【0012】まず、トランクリッドトリム10は、所要
外形状にトリムされ、所望の剛性を有するPE繊維板1
1と、このPE繊維板11の表面側に不織布等の表皮材
12が一体貼着されているとともに、PE繊維板11の
裏面には、接着媒体としてのES繊維とポリエステル繊
維からなる混紡不織布13がこれも同様にPE繊維板と
一体貼着されている。
【0013】さらに詳しくは、PE繊維板はこの実施例
ではポリエチレン樹脂60重量部以上、他成分としてセ
ルロ―ス,グラスファイバおよびその他のフィラ―成分
のうち1つあるいは1つ以上含有する組成とし、湿式抄
造法にて製造する繊維板(商品名カル―ボ(十條製紙
(株)製造))を使用する。
【0014】また、表皮材12はポリエステル不織布を
使用するとともに、接着媒体としての不織布13は、ポ
リプロピレン樹脂を芯としてその外周に100〜110
℃の融点をもつ低融点ポリエステルで被覆したES繊維
と、融点260℃の高融点ポリエステル繊維との混紡不
織布を使用している。
【0015】そして、図示はしないがコ―ルドプレス金
型内に予め加熱したPE繊維板11の表裏面側に表皮材
12,ES繊維−ポリエステル繊維混紡不織布13をセ
ットして三者一体にコ―ルドプレス成形することによ
り、トランクリッドトリム10が成形され、そして、こ
のトランクリッドトリム10の裏面所定箇所に図1に示
すようにPE製のブラケット20をセットして超音波溶
着加工を行なう。
【0016】次に、PE繊維板11とPE樹脂製ブラケ
ット20との間にポリエチレンフィルム,PP−ポリエ
ステル混紡不織布をそれぞれ介挿させた比較例、および
PE繊維板とPE樹脂製ブラケット20とを直接超音波
溶着する比較例と、本考案による実施例とを所定目付け
量ならびに図2で示す溶着面積を基準にしてそれぞれの
固定強度を表1にて示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1から明らかなように、溶着面積により
異なるが、本実施例によればブラケット20の強度とし
て必要な20kg以上の固定強度が得られ、ほかの比較例
に比べ、優れた強度を確保できることが容易に理解でき
る。
【0019】なお、ES繊維−ポリエステル繊維からな
る混紡不織布の目付け量は、溶着面積により異なるが、
図4で示す溶着面積を基準にした場合75g/m 2以上
が好ましい。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によるPE
繊維板におけるポリオレフィン系樹脂製ブラケットの固
定構造によれば、PE繊維板とブラケットとの間にES
繊維とポリエステル繊維との混紡不織布を介挿すること
により、ブラケットを超音波溶着した際、PE繊維板に
対してブラケットを確実に固定することができるため、
従来のように表皮材の不織布につぶれが生じ外観不良と
なることがなく、また、ブラケットの脱落等の取付不良
が生じることがなく、安定した取付を長期にわたり維持
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案をトランクリッドトリムに取付けるP
E製ブラケットに適用した実施例を示す断面図。
【図2】ブラケットの溶着面積を示す概要図。
【図3】PE繊維板に対するブラケットの固定構造の従
来例を示す断面図。
【図4】PE繊維板に対するブラケットの固定構造の従
来例を示す断面図。
【符号の説明】
10 トランクリッドトリム 11 PE繊維板 12 表皮材 13 不織布 20 ブラケット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダとしてPE樹脂を使用し、湿式抄
    造により所要形状に成形してなるPE繊維板(11)
    に、ポリオレフィン系樹脂製ブラケット(20)を超音
    波溶着により接合固定するPE繊維板におけるブラケッ
    トの固定構造において、前記PE繊維板(11)とブラ
    ケット(20)との間に、接着媒体として高融点樹脂の
    芯の外周を低融点樹脂で被覆してなるES繊維と高融点
    ポリエステル繊維との混紡不織布(13)を介挿したこ
    とを特徴とするPE繊維板におけるブラケットの固定構
    造。
JP1991000305U 1991-01-09 1991-01-09 Pe繊維板におけるブラケットの固定構造 Expired - Lifetime JPH0711965Y2 (ja)

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JPH0494623U JPH0494623U (ja) 1992-08-17
JPH0711965Y2 true JPH0711965Y2 (ja) 1995-03-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1980000402A1 (en) * 1978-08-28 1980-03-20 Sasaki Co Shoe

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1980000402A1 (en) * 1978-08-28 1980-03-20 Sasaki Co Shoe

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JPH0494623U (ja) 1992-08-17

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