JP2838100B2 - 化粧パネルの製法 - Google Patents

化粧パネルの製法

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JP2838100B2
JP2838100B2 JP8407793A JP8407793A JP2838100B2 JP 2838100 B2 JP2838100 B2 JP 2838100B2 JP 8407793 A JP8407793 A JP 8407793A JP 8407793 A JP8407793 A JP 8407793A JP 2838100 B2 JP2838100 B2 JP 2838100B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具、住宅機器、事務
機器などの天板、扉など部材に用いられる化粧パネルの
製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表板ならびに縁材が、非孔質材料
で構成されたフラッシュ構造の化粧パネルの製法として
は、水系接着剤を用いる場合、表板と芯材を貼り合わせ
た後、木口部をトリミングし、更に、二次的に、縁材を
木口面に接着したり、或いは、嵌め込み構造の溝を設
け、縁材の一部を嵌め込み固定した後、該縁材の上下端
を面取り加工する方法が行なわれていた。
【0003】また、木口部に縁材がすでに形成されてい
る芯材を用いる場合は、表板と芯材の接着には、表板、
芯材それぞれの被着面に、合成ゴム系接着剤をハケ塗
り、吹付などの方法で塗布し、乾燥して溶剤を揮散除去
した後、貼り合わせ、圧締してパネル化し、木口仕上げ
を行なう方法があった。
【0004】或いは、エポキシ樹脂など無溶剤型の熱硬
化性樹脂接着剤を被着面に塗布して貼り合わせ、硬化さ
せて接着させる方法があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、木口部縁材仕上がり部の外観、縁材の強度、芯
材とパネルの接着工程に於ける作業性、或いは、作業環
境などで種々の問題点を含んでいた。
【0006】木質芯材など、多孔質材料に表板を水系接
着剤を用いて貼り合わせた後、木口部をトリミングし、
更に、二次的に非孔質の縁材を固定する方法では、芯材
と表板の貼り合わせ工程に於いて作業性が良く、接着剤
のロス、臭気などの問題がないなどの長所を有するが、
木口部を構成する縁材を後から二次的に固定しなければ
ならなかった。
【0007】木口部に二次的に縁材を固定する方法とし
て、化粧パネルの木口部に対応する面を持つ縁材と木口
面それぞれをホットメルト接着剤、合成ゴム系接着剤、
水系接着剤で接着する方法や、木口面に縁材の一部が嵌
め込まれる形状の溝を設け縁材の凸部を嵌め込み固定す
る方法などが行なわれていた。
【0008】これらの方法では、縁材を二次的に固定す
るため、工数が増えると共に、接着、固定部の強度的な
信頼性、縁材の形状、仕上がり外観に於いて必ずしも満
足すべきものではなかった。特に、表板である化粧板が
少なくとも縁材の一部を被覆するような形状にすること
によって得られる意匠的な高級感、接合部の接着力の強
化は望めないものであった。
【0009】芯材の木口部にあらかじめ、非孔質の縁材
を形成した後、合成ゴム系接着剤を表板、裏面ならびに
芯材面に塗布し、乾燥後接着する方法に於いては、縁材
部の意匠性強度の信頼性は向上するが、ハケ塗りなどで
接着剤を塗布する場合作業性が悪く、スプレーガンによ
る吹付では、接着剤の飛散によるロスが大きい。
【0010】また、接着剤に有機溶剤を含むため、引火
や臭気、人体に対する悪影響を及ぼさないような作業環
境や設備を整備しなければならなかった。
【0011】エポキシ樹脂など、揮発性溶剤を必要とし
ない熱硬化性樹脂接着剤を用いて、非孔質表板と非孔質
縁材を接着することも可能であるが、熱硬化性樹脂接着
剤は、使用中に粘度が上昇し、可使時間が過ぎると固ま
り、やがて硬化するので作業性が劣り、また、容器や塗
布機の洗浄を頻繁に行なわなければならず、これらの洗
浄には有機溶剤が一般に使われるため、臭気や火気に対
する対策が必要であった。
【0012】本発明は、非孔質縁材で木口部を構成した
芯材と非孔質表板を貼り合わせる工程に於いて、多孔質
シート状物を介在させて接着することによって、被着体
がいずれも非孔質であっても、水系接着剤を含水状態で
貼り合わせることを可能にし、簡単な工程で、環境を汚
さず、意匠性ならびに接着強度の優れた化粧パネルを得
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、木口部の少な
くとも一部が非孔質縁材によって構成されたフラッシュ
芯材に、水系接着剤を用いて非孔質表板が該縁材の一部
を被覆するように貼り合わせる工程に於いて、該非孔質
縁材と該非孔質表板の間に多孔質シート状物を介在させ
て接着することを特徴とする化粧パネルの製法であり、
とりわけ、木口部を構成する非孔質縁材が合成樹脂で作
られたフラッシュパネル芯材であり、非孔質表板がメラ
ミン化粧板であり、水系接着剤で貼り合わされる工程に
於いて、該合成樹脂縁材とメラミン化粧板の間に介在さ
せる多孔質シート状物が布又は不織布である化粧パネル
の製法である。
【0014】本発明の化粧パネルに於いて、木口部の少
なくとも一部が非孔質縁材によって構成されたパネル芯
材は、木口部の縁材に熱硬化性樹脂の注型物や、熱可塑
性樹脂成形物などを用いることができ、これらの合成樹
脂材料で、芯材の枠材を構成するか、或いは、木質材料
よりなる枠材に接着した状態で用いる。
【0015】一般的に芯材は、必要に応じて桟材により
補強された枠材によって囲まれる空間部にはパネル様ペ
ーパーコア、発泡体などが充填される。
【0016】芯材面に貼り合わされる非孔質表板として
は、メラミン化粧板、ジアリルフタレート化粧板などの
熱硬化性樹脂化粧板が用いられ、パネルの化粧板面側の
縁材面の一部、或いは全部を被覆するように重ねられ、
接着される。
【0017】芯材に表板を貼り合わせるための水系接着
剤としては、酢酸ビニル樹脂接着剤、エチレン酢酸ビニ
ル共重合樹脂接着剤、アクリル樹脂接着剤、、アクリル
酢酸ビニル樹脂接着剤、尿素樹脂接着剤、尿素樹脂、酢
酸ビニル樹脂混合接着剤などが用いられ、表板及び芯材
のそれぞれの面に塗布し、表板と縁材の間の非孔質同志
の接着面に対して織布、不織布などの通気性を有する多
孔質シート状物を挿入し、介在させた状態で重ね、圧締
して接着させる。
【0018】非孔質表板と芯材の多孔質部分とは、通常
の水系接着剤の接着方法で容易に接着する。縁材部の如
く非孔質材料に対して非孔質表板を貼り合わせても、接
着剤中の水分が残留し、接着力が得られない。しかし、
被着面の間に通気性のある多孔質シートを介在させるこ
とによって接着剤の水分を多孔質シートを通して移動さ
せ、外部に揮発させることによって接着が可能になる。
【0019】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例を図1及び図2に基づいて説明する。化
粧パネルの芯材1の枠材2を製作するため、厚さ21mm
二類合板上に、四周を囲む堰を設け、白色に着色したエ
ポキシ樹脂を厚さ10mmの層になるように注形した複合
板を、更に、厚さ21mmの二類合板2枚と貼り合わせた
後、パネルの芯材1の厚さが40mmになるように切断
し、非孔質縁材3となるエポキシ樹脂注形部がパネルの
木口面側になるように配置して構成した。
【0020】縦枠及び横枠の寸法は、それぞれ1505
mm、1055mmに設定し、接合部は角度90℃で接合さ
れるように各々長さ方向に対し45℃で切断加工した。
この枠材2をエポキシ樹脂接着剤とタッカーを併用して
接合し、パネルの枠材2として組み立てた。
【0021】枠材2によって囲まれる空間部に、JIS
A6931に規定されるパネル用ペーパーコアで、厚
さ40mm、セルサイズ13mm、のロールコアを充填し、
パネルの芯材1とした。
【0022】パネルの表板4には、厚さ1.6mmのメラ
ミン化粧板を用い、このメラミン化粧板裏面と芯材1の
表面に、水系接着剤5であるエマルジョン型酢酸ビニル
樹脂接着剤をそれぞれ約100g/m2の塗布量になる
ように、ロールーターを用いて塗布した後、芯材1の外
周を形成する非孔質縁材3となるエポキシ樹脂注形部と
非孔質表板4のメラミン化粧板との被着面の間に略、エ
ポキシ樹脂注形部の断面形状にあわせた寸法に切断した
多孔質シート状物6である寒冷紗を介在させ、表板4が
芯材2を挾むように重ねて貼り合わせ、木工用プレス機
を用いて、0.5kgf/cm2の圧力で圧締し、室温で一昼
夜放置して接着した後、非孔質表板4であるメラミン化
粧板とエポキシ樹脂注型物の非孔質縁材3の端部を、所
定の寸法になるよう切断し、更に、トリーマーを用いて
面取加工を行ない、寸法1000mm×1500mmの間仕
切用化粧パネル7を得た。
【0023】比較例1 実施例1において、多孔質シート物6である寒冷紗を介
在させない以外は同様にして化粧パネルを得ようとした
が、室温で一昼夜放置した後のトリーマーによる面取加
工時には、接着剤5が固化してなくて、表板4と縁材3
とが剥離した。
【0024】
【発明の効果】従来、非孔質材料同志の接着では水系接
着剤を貼り合わせた場合、被着面に於いて、接着剤に含
有される水分を揮発する通気孔がない為に密閉され、接
着剤が固化せず、接着力を発揮させることができなかっ
たが、本発明の方法、即ち、被着面の間に多孔質シート
状物を介在させることにより、水分が繊維などの多孔質
の隙間を通って移動し、空気中に放散され、接着剤が固
化することによって接着力が得られる。
【0025】一般に水系接着剤は塗布作業性が優れ、有
機溶剤を含まないので、臭気や環境汚染の問題が少ない
特徴を有しているが、本発明に於いては、この特徴を生
かし、従来、困難であつた非孔質材料同志の接着を可能
にすることができた。
【0026】本発明の方法では、芯材の枠材に縁材があ
らかじめ固定されているので、表板が縁材を覆うように
貼り合わせることが可能になり、表板と縁材が一体化さ
れ、接着強度が向上すると共に、化粧面から見た場合縁
材を目立たなくすることができ、意匠性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧パネルの材料構成の一例を示す断
面図である。
【図2】本発明の化粧パネルの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 芯材 2 枠材 3 非孔質縁材 4 非孔質表板 5 水系接着剤 6 多孔質シート状物 7 化粧パネル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−125104(JP,A) 特開 昭52−102382(JP,A) 特開 昭60−182913(JP,A) 実開 昭57−9525(JP,U) 実開 昭63−182119(JP,U) 実開 昭57−4344(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47B 96/20 B27D 1/04 B27M 1/08 B32B 21/00 B32B 31/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木口部の少なくとも一部が非孔質縁材に
    よって構成されたフラッシュパネル芯材に、水系接着剤
    を用いて非孔質表板が該縁材の一部を被覆するように貼
    り合わせる工程に於いて、該非孔質縁材と該非孔質表板
    の間に、多孔質シート状物を介在させて接着することを
    特徴とする化粧パネルの製法。
  2. 【請求項2】 フラッシュパネル芯材の木口部を構成す
    る非孔質縁材が合成樹脂縁材であり、非孔質表板がメラ
    ミン化粧板であり、水系接着剤で貼り合わされる工程に
    於いて、該合成樹脂縁材とメラミン化粧板の間に介在さ
    せる多孔質シート状物が布又は不織布である請求項1記
    載の化粧パネルの製法。
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