JPH07119118B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH07119118B2
JPH07119118B2 JP11672191A JP11672191A JPH07119118B2 JP H07119118 B2 JPH07119118 B2 JP H07119118B2 JP 11672191 A JP11672191 A JP 11672191A JP 11672191 A JP11672191 A JP 11672191A JP H07119118 B2 JPH07119118 B2 JP H07119118B2
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秀明 松田
浩之 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーマルヘッドを使
用したサーマルプリンタに関し、特にその印字制御に関
する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドを用いる感熱記録方式や
熱転写記録方式は、周知のようにサーマルヘッド上に配
置された複数の発熱素子を選択的に発熱させ、その熱で
感熱紙を発色させたり、熱転写リボンのインクを紙に転
写させて印字を行なっている。そして、印字濃度を均一
に保つためには、発熱素子の印字時における発熱温度が
一定の温度範囲に保たれることが望ましい。
【0003】このため、従来のサーマルプリンタでは、
サーマルヘッドの周囲の温度をサーミスタ等の感熱素子
で検出したり、過去数ドットの駆動履歴に応じて発熱素
子に加える通電パルスの電圧やパルス幅を変化させて印
字濃度を均一に保つ様な工夫がなされてきた(例えば、
特開平2−121853号公報,特開昭60−4207
2号公報参照)。
【0004】このようなサーマルヘッドを使用したサー
マルプリンタでは、印字の高速化及び高ドット密度化に
伴なって印字周期が各発熱素子の放熱時定数よりも短か
くなるため、各発熱素子の駆動履歴に応じて各発熱素子
への通電パルス幅を増減し、各発熱素子のピーク温度が
一定値となるように、いわゆる熱履歴制御を行なうもの
が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーマ
ルプリンタに対する高速化の要求はとどまるところを知
らず、その結果、種々の制御が重なった最悪のケースの
場合には、所望の印字速度を達成するための印字周期内
でプリンタの全ての制御を処理することが困難になり、
高速化には限界があった。
【0006】この場合、複数のCPUで処理を分散する
ことなどによって処理時間を短かくすることは可能であ
るが、コスト高になったり、分散処理したことによって
それぞれのCPU間通信が新たに必要になる等のデメリ
ットも多い。
【0007】また、上述のような高速プリンタにおいて
は、サーミスタ等の感熱素子によってサーマルヘッドの
表面温度あるいは周囲温度を検出して通電パルス幅を補
正する方法も、温度を検出する時間の遅れのためその効
果をほとんど発揮できないというのが実状である。例え
ば、サーミスタの取付場所により熱伝達に時間を要する
ため、必ずしも正確な温度検出を基にしたフィードバッ
クができなかった。
【0008】この発明は、このような従来のサーマルプ
リンタにおける問題を解決し、複数のCPUで処理を分
散したりすることなく高速化に対応し、印字濃度の均一
な高速印字を可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、複数の発熱素子を有し、前記発熱素子が
感熱紙に直接又は紙に熱転写リボンを介して押圧されて
印字を行なうサーマルプリンタにおいて、印字を行なう
印字ポイントから次の印字を行なう印字ポイントまでの
印字周期を計測することにより、一定周期で印字すべき
印字ポイントからの遅延時間を監視する手段と、上記各
発熱素子毎の過去の印字パターンを表わす駆動履歴を記
憶する手段と、上記発熱素子により一定周期及び所定の
通電パルス幅で印字を行なう過程でその一定周期で印字
できない場合に、上記遅延時間と駆動履歴に応じて上記
印字ポイントとその時の各発熱素子毎の通電パルス幅と
を補正する制御手段とを設けたものである。
【0010】
【作用】このように構成したサーマルプリンタによれ
ば、高速化によって所望の印字速度を達成するための一
定の印字周期内でその時に必要な全ての処理が完了しな
い場合、その時だけ一定周期で印字すべき印字ポイント
を延ばし、紙送りの相切換タイミングを延ばすことによ
って対応する。
【0011】この場合、一定周期で印字すべき印字ポイ
ントで印字しないわけであるから各発熱素子の放熱量も
多くなるので、一定周期で印字していた時と同じ印字制
御を行なっていてはその部分の印字濃度が低下し、全体
の印字品質を見た時に所どころに印字濃度の薄い所が生
じてしまう。
【0012】そのため、一定周期で印字すべき印字ポイ
ントからの遅延時間に応じて、各発熱素子への通電パル
ス幅を補正することによって印字濃度の低下を防ぐ。し
たがってこの発明によれば、サーマルヘッドを用いたサ
ーマルプリンタにおいて、複数のCPUで処理を分散し
たりせずに高速化に対応でき、印字濃度の均一な高速印
字が可能になる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1は、この発明を適用したサーマル
プリンタのサーマルヘッド及び紙送りモータの駆動制御
系を中心として示したブロック図である。
【0014】図1において、中央処理装置であるCPU
1、リードオンリメモリであるROM2、ランダムアク
セスメモリであるRAM3及び図示しない入出力ポート
等によってマイクロコンピュータを構成している。
【0015】4はクロック発生回路、5は時間計測用タ
イマ、6は紙送り(ラインフィード;図中には「LF」
と記す)起動カウンタであり、7はラインフィードモー
タ・ドライバ回路、8はラインフィードモータである。
9はサーマルヘッド制御回路、10は履歴制御付サーマ
ルヘッドであり、シフトレジスタ11,ラッチ回路1
2,論理演算回路13,ドライバ回路14,多数の発熱
(抵抗)素子を列設した発熱素子群15,及び温度センサ
16を備えている。
【0016】20はサーマルヘッド駆動電源、21はト
ランジスタと抵抗からなるスイッチング回路である。こ
のサーマルプリンタにおいて、上位装置(ホスト)から
送られて来る印字データは、入出力ポート(図示せず)
を介して取り込まれ、RAM3にビットイメージとして
格納される。そして、サーマルヘッド制御回路9を通し
て、1ラインずつサーマルヘッド10のシフトレジスタ
11にデータとして送られる。
【0017】この実施例では、前2ライン分の熱履歴制
御が可能な、履歴制御付サーマルヘッドを使用した場合
について説明しており、発熱素子群15の各発熱素子の
駆動履歴は、サーマルヘッド10内の3段ラッチ回路1
2に記憶される。このサーマルプリンタ全体を統括制御
するCPU1には、所望の印字速度を達成するために必
要なラインフィードモータ8の駆動周期となるラインフ
ィード起動カウンタ6からの一定周期の割込信号が入
る。なお、ラインフィードモータ8にはステッピングモ
ータを使用する。
【0018】ラインフィード起動カウンタ6は、ライン
フィードモータ8の駆動周期に相当する初期値が予め設
定されており、クロック発生回路4からのクロック信号
により順次カウントダウンされ、ラインフィードモータ
8の駆動周期毎に割込信号をCPU1に送った後、再び
設定されている初期値からカウントダウンされる。
【0019】CPU1は、この割込信号に同期したライ
ンフィードモータ8を駆動するための後述する相切換信
号φA,φBを生成して、ラインフィードモータ・ドラ
イバ回路7に送る。CPU1はまた、この時、時間計測
用タイマ5へリセット信号を送信する。
【0020】タイマ5は、CPU1からのリセット信号
が入ると内部のカウンタが初期値「0」にセットされ、
その後のクロック発生回路4からのクロック信号によっ
て順次カウントアップされる。CPU1はこのタイマ5
の計測値を逐次読める構成となっている。したがって、
このタイマ5は一定の周期で印字動作している場合に
は、ラインフィードモータ8の駆動周期となる時間を計
測する毎に、CPU1によりその計測値(カウンタのカ
ウント値)がリセットされる。
【0021】この実施例では、サーマルヘッド10に温
度センサ16が具備されており、一定の印字周期内で全
体の制御処理が可能な場合には、この温度センサ16か
らのヘッド温度の情報により、ROM2に記憶されてい
る図2に示すような<テーブル1>のSTB1〜STB
4がサーマルヘッド制御回路9に送信され、履歴制御付
サーマルヘッド10内でその駆動履歴に応じたSTB1
〜STB4のうちの1つが選択され、発熱素子群15の
各発熱素子毎に所定の通電パルス幅で、サーマルヘッド
駆動電源20から電源が供給されて、印字エネルギーが
与えられる。
【0022】ROM2内に格納されている<テーブル1
>のストローブ(STROBE)時間STB1〜STB
4は、図5に示すような駆動履歴を想定して実験により
設定されており、これらのSTB1〜STB4信号がサ
ーマルヘッド制御回路9を通して履歴制御付サーマルヘ
ッド10の論理演算回路13に送られ、サーマルヘッド
10内の前2ライン分の駆動履歴が記憶されているラッ
チ回路12からの出力と掛け合わされて、1ラインの各
ドットについてSTB1〜STB4までの最適なストロ
ーブ時間が各々選択されて、発熱素子群15の各発熱素
子に所定のパルス幅で通電される。
【0023】図1には、サーマルプリンタにおけるサー
マルヘッドとラインフィードモータの駆動制御系しか図
示されていないが、実際にはこの他に、インクリボンモ
ータ,サーマルヘッド・アップソレノイド,カッターモ
ータ等の各駆動制御系がある。また、ペーパエンドセン
サ、リボンエンドセンサ、カバーオープン検知、サーマ
ルヘッド断線検知等のプリンタの状態検知機能に関する
制御がある。
【0024】これらのサーマルプリンタ全体の制御は一
定の印字周期内に収まるように設計されるわけである
が、高速化が進めば進むほどその印字周期内に上述のよ
うな必要な制御処理を常に完了させることが困難とな
る。
【0025】例えば、各ページ毎にサーマルヘッドの断
線チェックを行ない、バーコード印字部に断線があるこ
とがわかった様な場合、そのバーコードは不良バーコー
ドとなるためバーコード印字部の印字データを左または
右にシフトして、断線した不良発熱素子ではバーコード
のバー部を印字しないで、丁度スペース部になるように
ずらして印字させることがある。
【0026】このような場合、バーコード印字部の印字
データをシフトして新しい印字データを作るのに時間が
かかるため、上述の一定の印字周期内にはその処理が完
了しないことがある。
【0027】この実施例ではこういう場合に、CPU1
はその一定印字周期内で処理が完了しないことを、タイ
マ5の計測時間を読むことによって判断し、ラインフィ
ードモータ8の相切換信号φA,φBを正規の一定周期
のタイミングではラインフィードモータに送出せず、し
たがって時間計測用タイマ5へもリセット信号が送出さ
れない。そして、必要な処理が完了した時点でタイマ5
を読みにいくと、正規の印字周期に対してどの位遅延し
たかがわかる。
【0028】そこで、ラインフィードモータ8の相切換
信号φA,φBを、図7の一定周期で印字ができない場
合のタイミングチャートに示すように、一定周期で印字
を行なっている図6のタイミングチャートに示す一定周
期TのタイミングよりΔTだけ遅れたタイミング(周期
T′)でラインフィードモータ8に送出すると共に、時
間計測用タイマ5とラインフィード起動カウンタ6に対
してリセット信号を送出する。
【0029】すると、タイマ5は内部のカウンタが初期
値にセットされ、再びクロック発生回路4からのクロッ
ク信号によって順次カウントアップされるし、ラインフ
ィード起動カウンタ6は初期値(ラインフィード駆動周
期の値)からΔT時間だけカウントダウンしたところで
リセット信号により再び初期値にセットされ、クロック
発生回路4からのクロック信号によって順次カウントダ
ウンされ、そのカウント値が「0」になったところ(T
時間経過したところ)で、CPU1に次の割込信号を送
出することになる。
【0030】この時、一定周期で印字することを前提に
した図2の<テーブル1>により選択されたストローブ
時間で印字した場合、正規の印字周期Tよりも延びてい
るため、発熱素子群15の各発熱素子の放熱が予め想定
した量よりも多くなるので、このままでは所望の印字が
得られないことになる。
【0031】そこで、この実施例では、正規の印字周期
Tからの遅延時間ΔTを計測し、その遅延時間に応じて
ストローブ時間を補正するための補正量を求めるが、そ
の補正量は予め演算されて図3に示すような<テーブル
2>の形でROM2に記憶されている。図2に示した<
テーブル1>のSTB1〜STB4に図3に示す<テー
ブル2>の補正量が加算されたストローブ信号が、サー
マルヘッド制御回路9に送信され、正規の印字周期から
延びた印字ポイントで印字されるための発熱素子の放熱
による印字濃度の低下が改善され、印字濃度が均一な印
字品質を得ることができる。
【0032】つまり、ラインフィード起動カウンタ6か
らの割込信号により、CPU1は一定周期T内に必要な
全ての処理が完了している場合は、図6のタイミングチ
ャートに示すように動作する。しかし、図7に示すよう
に印字途中でバーコード部に断線エラーを検出し、バー
コード部のビットイメージを再構築しなければならない
ような場合には、一定周期T内ではその処理が完了せ
ず、一定周期Tの印字ポイントでは印字できないことに
なる。
【0033】この時、CPU1はラインフィードモータ
8の相切換タイミングを処理が完了するΔT時間分だけ
ずらし、ラインフィードモータの相切換後にサーマルヘ
ッド10による印字を行なう。そして、この場合、一定
周期Tで印字した時と比較すると遅延時間ΔTによって
発熱素子の温度はt1 だけ低下しているため、最適なス
トローブを付与するには、遅延時間ΔTに応じた補正量
α2を加算してT2+α2 なるストローブ時間にすること
で、所望の印字エネルギーが得られるわけである。
【0034】補正量αに関しては、この実施例では駆動
履歴により、各々STB1(T1),STB2(T2),
STB3(T3),STB4(T4)について適用される
から、それぞれα1,α2,α3,α4が対応していて、図
3に示す<テーブル2>がROM2内に記憶されてい
る。
【0035】ここで、α1 が全て「0」の補正量という
のは、対応するSTB1(T1)というストローブ時間
は、この実施例では前々ライン、前ライン共に非印字状
態であるため、前ラインで、一定周期で印字すべき印字
ポイントで印字できなくなって、印字ポイントが遅延し
たとしても、結果的に発熱素子温度には変化がなく、S
TB1(T1)のストローブ時間でよいためである。
【0036】なお、この実施例では時間計測用タイマ5
を用いたが、予め各処理ル−チンに要する時間を計測し
ておき、その時に必要な処理にどの位の時間がかかっ
て、一定の印字期間内に収まるのか収まらないのかを判
断し、どの位遅延するかを判断できるようにプログラム
を組むことも可能である。
【0037】次に、前述した一定周期からの遅延時間Δ
Tに応じて、所定の通電パルス幅T2 に対する補正量α
2 を加算して発熱素子が通電パルス幅T2+α2で駆動さ
れた後、続けてその発熱素子が駆動された場合について
説明する。この場合、図7に実線で示す発熱素子温度の
変化を見ると判るように、一定周期で印字されている場
合(図中破線で表わされている発熱素子温度の変化)の
発熱素子の温度と比較すると、今度は逆にT2 だけ発熱
素子の温度が上昇している時点で次の印字ポイントが来
るため、所定の通電パルス幅T3 のままでは印字エネル
ギーが多過ぎることになる。
【0038】そこで、発熱素子の所望の温度を得るため
に、β3 なる補正量を求め、今度は所定の通電パルス幅
T3 にβ3(マイナスの値)を加算してT3+β3 なる通
電パルス幅で駆動すれば、均一な印字濃度が得られるこ
とがわかる。補正量を演算するためには、発熱素子の熱
特性から式をたてて計算させればよいわけであるが、実
際的には実験により各々のケ−スについてデ−タ取りを
行ない、この実施例のようにROM2内に、テーブルと
して持つことが容易で確実な手段である。
【0039】したがって、この補正量βに関しても、図
4に示すように〈テーブル3〉としてROM2内に記憶
させている。補正量βに関しては、この実施例では駆動
履歴として前ラインが印字状態の後に印字されるSTB
3(T3),STB4(T4)に対応するわけであるか
ら、各々β3,β4 として〈テーブル3〉内に記憶され
ている。
【0040】さらに、次の印字ポイントでも続けて駆動
された時には、同様の考え方で、この実施例では発熱素
子温度の低下分t3 を補正するために、T4 +γ4 なる
通電パルス幅で駆動すればよいことになる。この場合も
同様に、補正量γ4 として〈テーブル4〉(図示せず)
をROM2内に記憶させている。
【0041】図7の例を基にして考えれば、補正量α,
β,γとしては、〈テーブル2〉,〈テーブル3〉,
〈テーブル4〉を持っていればよいわけであるが、CP
U制御処理が一定周期内に収まらないケ−スがどの時点
で発生するか、またそのケ−スが連続して起り得ること
もあるわけであるから特定できないわけであり、さらに
その時点で発熱素子がどういう駆動履歴であったかによ
っても、発熱素子温度の変化量が違うので、これら全て
を想定したテ−ブルを作成するのは困難である。したが
って、実際はある程度ケースを限定した上で、この発明
の思想を適用したテ−ブルを持つことが妥当と考えられ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
るサーマルプリンタは、高速化によって所望の印字速度
を達成するための一定の印字周期内でその時に必要な全
ての処理が完了しない場合、その時だけ一定周期で印字
すべき印字ポイントを延ばし、紙送りの相切換タイミン
グを延ばすことによって対応し、印字周期の遅延時間を
監視する手段を設け、その遅延時間に応じて各発熱素子
への通電パルス幅を補正することによって印字濃度の低
下を防ぐようにしたので、CPUを増やしてコスト高に
なるようなことをせずに高速化に対応でき、印字濃度の
均一な高速印字が可能になる。
【0043】この種のサーマルプリンタは、タグ紙をカ
ットするカッタ−ユニット、カットされたタグ紙をスタ
ックするスタッカーユニット、バーコードを検証する検
証ユニット等、いろいろのユニットが付加されるもので
あり、こうした場合、一定の印字周期内で種々の割り込
み処理が重なるような最悪ケ−スを想定して、全ての処
理を一定の印字周期内に収めるように設計することは非
常にコスト高になり得策ではない。
【0044】しかし、一定の印字周期を守らないという
ことは、従来の印字制御では印字品質の低下を招くこと
は必須であったが、この発明はこの場合の印字品質を改
善することができる。したがって、大幅なコストアップ
をすることなく、高速化に対応できるとともに、よい印
字品質を保てるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるサーマルプリンタの
サーマルヘッド及び紙送りモータの駆動制御系を中心と
して示したブロック図である。
【図2】図1のROM2に記憶されるストローブ時間の
テーブルの例を示す図である。
【図3】同じくストローブ時間の補正量のテーブルの例
を示す図である。
【図4】同じくストローブ時間の他の補正量のテーブル
の例を示す図である。
【図5】図1における履歴制御付サーマルヘッド10の
発熱素子群15の駆動履歴の例を示す説明図である。
【図6】図1の実施例による一定周期及び所定の通電パ
ルス幅で印字を行なっている場合の動作を説明するため
のタイミングチヤート図である。
【図7】図1の実施例による一定周期で印字ができない
場合の動作を説明するためのタイミングチヤート図であ
る。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM
4 クロック発生回路 5 時間計測用タイマ 6 ラインフィード
起動カウンタ 7 ラインフィードモータ・ドライバ回路 8 ラインフィード(紙送り)モータ 9 サーマルヘッド制御回路 10 履歴制御付サ
ーマルヘッド 11 シフトレジスタ 12 ラッチ回路 13 論理演算回路 14 ドライバ回路 15 発熱素子群 16 温度センサ 20 サーマルヘッド駆動電源 21 スイッチング
回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−62250(JP,A) 特開 平4−128060(JP,A) 特開 平3−35660(JP,A) 特開 昭62−279964(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子を有し、前記発熱素子が
    感熱紙に直接又は紙に熱転写リボンを介して押圧されて
    印字を行なうサーマルプリンタにおいて、印字を行なう
    印字ポイントから次の印字を行なう印字ポイントまでの
    印字周期を計測することにより、一定周期で印字すべき
    印字ポイントからの遅延時間を監視する手段と、前記各
    発熱素子毎の過去の印字パターンを表わす駆動履歴を記
    憶する手段と、前記発熱素子により一定周期及び所定の
    通電パルス幅で印字を行なう過程で該一定周期で印字で
    きない場合に、前記遅延時間と前記駆動履歴に応じて前
    記印字ポイントとその時の前記各発熱素子毎の通電パル
    ス幅とを補正する制御手段とを有することを特徴とした
    サーマルプリンタ。
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