JP2000158694A - 感熱印字装置及びその方法 - Google Patents

感熱印字装置及びその方法

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JP2000158694A
JP2000158694A JP33405398A JP33405398A JP2000158694A JP 2000158694 A JP2000158694 A JP 2000158694A JP 33405398 A JP33405398 A JP 33405398A JP 33405398 A JP33405398 A JP 33405398A JP 2000158694 A JP2000158694 A JP 2000158694A
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thermal head
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thermal
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JP33405398A
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Inventor
Hiroyuki Furuyama
浩之 古山
Hiroaki Katahira
博明 片平
Katsumune Hayashi
克宗 林
Koichi Yamada
孝一 山田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルプリンタにおいて、ドット抜けが発
生する前にサーマルヘッドが寿命に近付いていることを
容易に知り得るようにする。 【解決手段】 サーマルヘッドの印字負荷量を蓄積す
る。そして、この印字負荷量が予め設定されたサーマル
ヘッドの寿命判定量に達したか否かを常に判別する。そ
の結果、サーマルヘッドの印字負荷量が寿命判定量に達
したと判別されたならば、サーマルヘッドの各抵抗発熱
体を通電する際の印字エネルギーを低減させるべく制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
使用する感熱印字技術に関わり、特に前記サーマルヘッ
ドの寿命を予知する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の抵抗発熱体を配列してなるサーマ
ルヘッドを使用する感熱印字装置は、サーマルヘッドの
各抵抗発熱体を予め設定された印字エネルギー(mj/do
t)で選択的に通電して発熱させることにより印字媒体
にドット印字を行うものである。このものにおいて、従
来は、サーマルヘッドの温度をサーミスタで測定し、ヘ
ッド温度が低いときには抵抗発熱体の通電時間を長く、
高いときには短く制御して、常に一定の印字エネルギー
を各抵抗発熱体に印加することにより、印字濃度が一定
となるようにコントロールしていた。
【0003】ところで、前記感熱印字装置は、長期間に
亙り使用していると、やがてサーマルヘッドを構成する
抵抗発熱体のなかに通電しても発熱しないものが発生す
ることがある。そうなると、ドット抜けが発生し、印字
品質が著しく低下する。通常、抵抗発熱体は何も前触れ
もなく突然発熱しなくなる。そして、一旦発熱しなくな
ると、自然に回復することは滅多にない。そこで従来
は、ドット抜けが発生したならばサーマルヘッドが寿命
であるとみなし、サーマルヘッドの交換等を行なってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の感熱印字装置においては、印字結果にドット抜
けが発生してからでないとサーマルヘッドの寿命を判別
できなかったので、サーマルヘッドの寿命によりドット
抜けが発生して印字品質が低下することが避けられなか
った。
【0005】そこで本発明は、ドット抜けが発生する前
にサーマルヘッドの寿命が近付いていることを知ること
ができ、サーマルヘッドの寿命による印字品質の低下を
未然に防止できる感熱印字装置及びその方法を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、サーマルヘッドの各抵抗発熱体を予め設定された印
字エネルギーで選択的に通電して発熱させることにより
印字媒体に印字を行う感熱印字装置において、サーマル
ヘッドの寿命を監視し、寿命に近付くとそれまでと印字
状態を代えてサーマルヘッドが寿命に近いことを知らせ
る手段を設けたものである。本願請求項2記載の発明
は、同感熱印字装置において、サーマルヘッドの印字負
荷量を蓄積し、この印字負荷量が予め設定されたサーマ
ルヘッドの寿命判定量に達したならば、それまでと印字
状態を代えてサーマルヘッドが寿命に近いことを知らせ
る手段を設けたものである。本願請求項3記載の発明
は、同感熱印字装置において、サーマルヘッドの印字負
荷量を蓄積する蓄積手段と、この蓄積手段により蓄積さ
れる印字負荷量が予め設定されたサーマルヘッドの寿命
判定量に達したか否かを判断する判断手段と、この判断
手段によりサーマルヘッドの印字負荷量が寿命判定量に
達したと判断すると印字エネルギーを低減させる制御手
段とを設けたものである。本願請求項4記載の発明は、
上記請求項3記載の発明の感熱印字装置に、印字データ
が重要なデータか否かを判別するデータ判別手段を設
け、サーマルヘッドの印字負荷量が寿命判定量に達して
いるときでも印字データが重要なデータであるときには
印加エネルギーを低減させないようにしたものである。
本願請求項5記載の発明は、上記請求項3記載に発明の
感熱印字装置において、第1の印字エネルギーが印加さ
れると第1の色で発色し第1の印字エネルギーとは異な
る第2の印字エネルギーが印加されると第1の色とは異
なる第2の色で発色する多色用紙を印字媒体として用い
る場合に、制御手段は、判断手段によりサーマルヘッド
の印字負荷量が寿命判定量に達するまでは第1の印字エ
ネルギーを印加し、寿命判定量に達した後は第2の印字
エネルギーを印加するようにしたものである。本願請求
項6記載の発明は、サーマルヘッドの各抵抗発熱体を予
め設定された印字エネルギーで選択的に通電して発熱さ
せることにより印字媒体に印字を行う感熱印字方法にお
いて、サーマルヘッドの印字負荷量を蓄積し、この印字
負荷量が予め設定されたサーマルヘッドの寿命判定量に
達したか否かを判断し、寿命判定量に達したと判断する
と印字エネルギーを低減させるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。なお、この実施の形態では、本発
明をライン印字方式のサーマルプリンタに適用した場合
について述べる。
【0008】図1は本実施の形態であるライン印字方式
のサーマルプリンタの要部構成を示すブロック図であっ
て、このサーマルプリンタは、制御部本体としてCPU
(Central Processing Unit)1を搭載している。ま
た、キャラクタジェネレータ用のROM2、ダイナミッ
クRAM等の揮発性RAM3及びスタティックRAM
(Random Access Memory)等の不揮発性RAM4を搭載
している。さらに、図示しないホスト装置から通信ケー
ブルを通じて伝送される印字データの受信等を行う通信
インタフェース5、各種キーやディスプレイを備えたキ
ー・表示部6を制御するキー・表示制御回路7、複数の
抵抗発熱体をライン方向(印字媒体の搬送方向に対して
直交する方向)に1列に配列してなるラインサーマルヘ
ッド8を着脱自在に接続し、印字データに従い該ライン
サーマルヘッド8の各抵抗発熱体を選択的に通電して発
熱させる信号を送出するヘッド制御回路9、ロール紙,
シート紙等の印字媒体を前記ライン方向に対して垂直な
方向にステップ送りする媒体搬送機構の駆動源であるフ
ィードモータ10の運転オン,オフを制御するモータ制
御回路11等を備えている。そして、前記CPU1と、
ROM2,揮発性RAM3,不揮発性RAM4,通信イ
ンタフェース5,キー表示制御回路7,ヘッド制御回路
9及びモータ制御回路11とを、アドレスバス,データ
バス等のバスライン12で接続して、当該プリンタの制
御部を構成している。
【0009】前記ラインサーマルヘッド8は、抵抗値ラ
ンクを記録した抵抗値ランク記録手段81と、ヘッド温
度を測定するサーミスタ等の温度測定手段82とを有し
ている。そして、ヘッド制御回路9は、着脱自在に接続
されたラインサーマルヘッド8の抵抗値ランク記録手段
81及び温度測定手段82から抵抗値ランク及び測定温
度データを取込むものとなっている。なお、前記抵抗値
ランクは、ラインサーマルヘッド8を構成する抵抗発熱
体に対して予め設定されている抵抗値の定格を例えば1
6段階で区分したもので、ラインサーマルヘッド8の製
造業者は、出荷前に抵抗発熱体の抵抗値を検査し、その
抵抗値が属する抵抗値ランクを前記抵抗値ランク記録手
段81に記録した後に出荷するものとなっている。
【0010】かかる構成のサーマルプリンタにおいて、
揮発性RAM3には、図3に示すように、通信インタフ
ェース5を介して受信した印字データを一時格納する受
信バッファ31及びこの受信バッファ31に格納した印
字データをドット展開する編集バッファ32のほか、ラ
インサーマルヘッド8の抵抗値ランクに対応した後述の
温度/通電テーブルを記憶する領域33、1ドットを印
字するのに必要な抵抗発熱体の通電時間に相当する通電
幅データAを記憶する領域34,上記通電幅データAを
補正する補正係数Zを記憶する領域35などを形成して
いる。
【0011】なお、ホスト装置からは、図2に示すよう
に、文字コードなどからなる1行分の印字データ21
が、印字処理コマンド22,文字属性コード23,行終
了コード24とともに伝文に組込まれて当該サーマルプ
リンタに伝送される。ここで、文字属性コード23と
は、印字データ21を修飾するコードであり、本実施の
形態では、この文字属性コードの1種として印字データ
21が重要データであることを示すコードを設定してい
る。
【0012】不揮発性RAM4には、図4に示すよう
に、各種ラインサーマルヘッド8の抵抗値ランク1〜n
別に予め設定された温度/通電幅テーブル41-1〜41
-nを記憶する領域のほか、前記ラインサーマルヘッド8
の印字負荷量として印字行数Xをカウントする印字行数
カウンタ領域42と、前記ラインサーマルヘッド8の寿
命判定量として予め設定されたヘッド寿命印字行数Yを
記憶する領域43等を形成している。なお、前記温度/
通電幅テーブル41(-1〜-n)は、該当する抵抗値ラン
クのラインサーマルヘッド8を使用した場合のヘッド温
度(℃)の範囲毎に、ほぼ一定の記録濃度が得られる抵
抗発熱体の通電幅データ(ms)を設定したものである。
【0013】しかして、このサーマルプリンタは、電源
オンにより、CPU1が図5の流れ図に示す処理を実行
するようにプログラムを構成している。すなわちCPU
1は、電源オンにより立ち上がると、揮発性RAM3の
初期化などのイニシャライズ処理を行った後、ST(ス
テップ)1としてヘッド制御回路9に接続されたライン
サーマルヘッド8の抵抗値ランク記録手段81に記録さ
れている抵抗値ランクr(1≦r≦n)を読込む。そし
て、ST2として不揮発性RAM4から該当抵抗値ラン
クrの温度/通電幅テーブル41-rを読出し、揮発性R
AM3の領域33に格納する。
【0014】次に、ST3として不揮発性RAM4の領
域42に格納されている印字行数Xと領域43に格納さ
れているヘッド寿命印字行数Yとを比較する。そして、
印字行数Xがヘッド寿命印字行数Yを超えていない場合
には、ラインサーマルヘッド8が寿命に近付いていない
ので、ST4として揮発性RAM3の領域35に補正係
数Zとして「1」をセットする。
【0015】次に、ST5としてホスト装置から伝送さ
れる1行印字データ21の伝文を受信するのを待機す
る。そして、1行印字データ21の伝文を受信したなら
ば、ST6としてこの1行印字データ21を編集バッフ
ァ32上でドット展開するとともに、ラインサーマルヘ
ッド8の温度測定手段82にて測定されるヘッド温度を
読込み、揮発性メモリ3の領域33に設定されている温
度/通電幅テーブル41-rを参照して当該ヘッド温度が
属する温度範囲に対応した通電幅データを取得して領域
34に格納する。そして、この領域34の通電幅データ
に領域35の補正係数Zを乗算した通電パルス幅で前記
ラインサーマルヘッド8の印字ドットに対応する各抵抗
発熱体を選択的に通電して発熱させることにより印字媒
体に1行印字を行う。
【0016】1行印字終了後、ST7として不揮発性メ
モリ4の印字行数カウンタ領域42のデータXを+1増
加したならばST3に戻り、その増加した印字行数Xと
ヘッド寿命印字行数Yとを比較する。ここで、依然とし
て印字行数Xがヘッド寿命印字行数Yを超えていなけれ
ばST4に進み、補正係数Z=1を維持した後、次の1
行印字データ21の伝文受信を待機する。
【0017】一方、ST3にて印字行数Xがヘッド寿命
印字行数Yを超えたことを確認した場合にはST8に進
む。そして、揮発性RAM3の領域35に補正係数Zと
して「0.95」をセットする。次に、ST9としてホ
スト装置から伝送される1行印字データ21の伝文を受
信するのを待機する。そして、1行印字データ21の伝
文を受信したならば、ST10としてこの1行印字デー
タ21に付加された文字属性コード22を判別する。こ
こで、ST11として文字属性コードが重要データを示
すコードであったとすると、ST12として領域35に
セットされている補正係数Zを「0.95」から「1」
に変更する。文字属性コードが重要データを示すコード
以外であった場合には、補正係数Zは「0.95」のま
まである。
【0018】しかる後、ST13としてこの1行印字デ
ータを編集バッファ32上でドット展開するとともに、
ラインサーマルヘッド8の温度測定手段82にて測定さ
れるヘッド温度を読込み、揮発性メモリ3の領域33に
設定されている温度/通電幅テーブル41-rを参照して
当該ヘッド温度が属する温度範囲に対応した通電幅デー
タを取得し領域34に格納する。そして、この領域34
の通電幅データに領域35の補正係数Zを乗算した通電
パルス幅で前記ラインサーマルヘッド8の印字ドットに
対応する各抵抗発熱体を選択的に通電して発熱させるこ
とにより印字媒体に1行印字を行う。
【0019】その後、ST8に戻り、領域35の補正係
数Zを「0.95」としたならば、次の1行印字データ
21の伝文受信を待機する。
【0020】このように構成された本実施の形態のサー
マルプリンタにおいては、不揮発性RAM4に設けた印
字行数カウンタ領域42により使用当初からの印字行数
Xが累積カウントされる。そして、この累積カウントさ
れた印字行数Xが不揮発性RAM4の領域43に予め設
定されたヘッド寿命印字行数Yに到達するまでは、揮発
性RAM3の領域35にセットされる補正係数Zが常に
「1」となる。これにより、ヘッド制御回路9に接続さ
れたラインサーマルヘッド8の抵抗値ランクrに対応し
た温度/通電幅テーブル41-rに設定されている通電幅
データで当該ラインサーマルヘッド8の抵抗発熱体が選
択的に通電されて、ホスト装置から受信した印字データ
の印字が行われる。その結果、ほぼ一定の濃さで文字等
の印字が行われる。
【0021】その後、印字行数Xがヘッド寿命印字行数
Yを超えると、上記補正係数Zが通常は「0.95」に
なる。これにより、温度/通電幅テーブル41-rに設定
されている通電幅データを0.95倍した値で当該ライ
ンサーマルヘッド8の抵抗発熱体が選択的に通電され
て、ホスト装置から受信した印字データの印字が行われ
る。その結果、これまでよりも薄い濃度で文字等の印字
が行われる。
【0022】ただし、重要データであることを示す文字
属性コードが付加された印字データをホスト装置から受
信した場合には、一時的に補正係数Zが「1」に変更さ
れる。これにより、この重要データであることを示す文
字属性コードが付加された印字データは、たとえ印字行
数Xがヘッド寿命印字行数Yを超えていてもヘッド寿命
印字行数Yに達する前までと同様な濃さで印字される。
【0023】このように本実施の形態のサーマルプリン
タにおいては、不揮発性RAM4に印字行数カウンタ領
域42を設け、カウンタ領域42によりヘッド使用当初
からの印字行数Xを累積カウントする。そして、この累
積カウントした印字行数Xと予め設定したヘッド寿命印
字行数Yとを比較することでラインサーマルヘッド8の
寿命を監視し、印字行数Xがヘッド寿命印字行数Yに到
達したことを確認すると、ラインサーマルヘッド8が寿
命に近付いたと判断する。そして、ラインサーマルヘッ
ド8の各抵抗発熱体を通電する際の通電パルス幅をそれ
までよりも95%短く設定して印字を行うようにしてい
る。したがって、ラインサーマルヘッド8が寿命に近付
くと印字濃度が自動的に薄くなることから、プリンタユ
ーザはラインサーマルヘッド8が寿命に近付いたことを
容易に認識できる。その結果、ラインサーマルヘッド8
が寿命となりドット抜けが発生する前にラインサーマル
ヘッド8を新品なものに交換できるので、ラインサーマ
ルヘッド8の寿命による印字品質の低下を未然に防止で
きるようになる。なお、ラインサーマルヘッド8を新品
なものに交換した際には、不揮発性RAM4の印字行数
カウンタ領域42のデータXを“0”クリアする。
【0024】ところで、本実施の形態においては、たと
え印字行数Xがヘッド寿命印字行数Yを超えた後でも、
ホスト装置から伝送されてくる印字データに重要データ
を示す文字属性コード22が付加されていた場合には、
その印字データをヘッド寿命印字行数Yに達する前の濃
さで印字するようにしている。したがって、ホスト装置
から伝送される印字データのうち、濃度が薄くなるとバ
ーコードスキャナでの読取りに支障を来すバーコード
や、長期間に亙り印字結果を保存しなければならない文
字等の印字データについては、前記重要データを示す文
字属性コードを付して伝送することにより、印字濃度が
薄くなるのを防ぐことができる。
【0025】なお、本発明は前記一実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、前記一実施の形態ではライ
ンサーマルヘッド8を使用したライン印字方式のサーマ
ルプリンタに本発明を適用した場合を示したが、本発明
は、サーマルヘッドを主走査方向にスキャンして行印字
を行うシリアル印字方式のサーマルプリンタにも同様に
適用できるものである。
【0026】また、前記一実施の形態ではサーマルヘッ
ドの印字負荷量を蓄積する手段として印字行数カウンタ
領域42を設け、印字行数を累積カウントすることでサ
ーマルヘッドの印字負荷量を蓄積し、その蓄積量に基づ
いてサーマルヘッドの寿命を監視するようにしたが、印
字ドット数のカウンタ領域を設け、印字データのドット
数を累積カウントすることでサーマルヘッドの印字負荷
量を蓄積し、その蓄積量に基づいてサーマルヘッドの寿
命を監視することも可能である。また、印字負荷量以外
の情報を基にサーマルヘッドの寿命を監視してもよい。
【0027】また、前記一実施の形態では、サーマルヘ
ッドが寿命に近付くと抵抗発熱体を通電する通電時間を
短くして印字エネルギーを低減せしめることによりそれ
までより印字濃度を薄くしてサーマルヘッドが寿命に近
いことを知らせるようにしたが、逆に通電時間を長くし
て印字濃度をそれまでよりも濃くすることによりサーマ
ルヘッドが寿命に近いことを知らせてもよいものであ
る。なお、前記一実施の形態では通電時間を5%短くし
て印字濃度を薄くしたが、通電時間を短くする割合は5
%に限定されないのはいうまでもないことである。
【0028】また、印字媒体の1種として、最近では第
1の印字エネルギーが印加されると第1の色で発色し、
第1の印字エネルギーとは異なる第2の印字エネルギー
が印加されると第1の色とは異なる第2の色で発色する
2色発色感熱用紙が開発され、実用に供されている。図
6は或る2色発色感熱用紙の発色特性を示すグラフであ
って、縦軸が記録濃度であり、横軸がサーマルヘッドに
よって印加されるエネルギー(mj/dot)である。そし
て、図中実線の曲線Aが第1の色(例えば「黒」)の発
色特性を示し、図中破線の曲線Bが第2の色(例えば
「青」)の発色特性を示している。このような発色特性
を有する2色発色感熱用紙を使用するサーマルプリンタ
においては、文字等を「黒」で印字する場合にはエネル
ギーE2が印加されるように、また「青」で印字する場
合にはエネルギーE1が印加されるようにサーマルヘッ
ドの印字エネルギーを制御している。
【0029】そこで、この種の2色発色感熱用紙を使用
可能なサーマルプリンタに本発明を適用する場合には、
サーマルヘッドの印字負荷量が予め設定されたサーマル
ヘッドの寿命判定量に達するまではエネルギーE2が印
加されるようにサーマルヘッドの印字エネルギーを制御
し、寿命判定量に達した後はエネルギーE1が印加され
るようにサーマルヘッドの印字エネルギーを制御する。
こうすることにより、サーマルヘッドが寿命に近付くと
自動的に印字文字の色が「黒」から「青」に変わるの
で、サーマルヘッドが寿命に近いことを知らせることが
できる。勿論、サーマルヘッドの印字負荷量が寿命判定
量に達するまではエネルギーE1が印加されるようにサ
ーマルヘッドの印字エネルギーを制御し、寿命判定量に
達した後はエネルギーE2が印加されるようにサーマル
ヘッドの印字エネルギーを制御して、サーマルヘッドが
寿命に近付くと自動的に印字文字の色が「青」から
「黒」に変わることから、サーマルヘッドが寿命に近い
ことを知らせるようにしてもよいものである。この他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であ
るのは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1乃び
2記載の発明によれば、サーマルヘッドが寿命に近付く
とそれまでと印字状態が変わるので、印字状態が変わっ
たことからサーマルヘッドが寿命に近いことを容易に認
識でき、サーマルヘッドの寿命によりドット抜け等が発
生して印字品質が低下するのを未然に防止できる感熱印
字装置を提供できる。また、本願請求項3記載の発明に
よれば、サーマルヘッドが寿命に近付くとそれまでより
印字濃度が薄くなるので、印字濃度が薄くなったことか
らサーマルヘッドが寿命に近いことを容易に認識でき、
サーマルヘッドの寿命によりドット抜け等が発生して印
字品質が低下するのを未然に防止できる感熱印字装置を
提供できる。また、本願請求項4記載の発明によれば、
上記請求項3記載の発明と同等な効果を奏することはも
とより、サーマルヘッドが寿命に近付いた後でもバーコ
ードや長期間にわたり保存する必要がある文字等の重要
データは印字濃度が薄くならないので、重要データに対
しては信頼性及び保存性のよい印字品質を確保できる効
果を奏する。また、本願請求項5記載の発明によれば、
印字媒体として多色用紙を用いた場合に、サーマルヘッ
ドが寿命に近付くとそれまでと印字色が異なるので、印
字色が変わったことからサーマルヘッドが寿命に近いこ
とを容易に認識でき、サーマルヘッドの寿命によりドッ
ト抜け等が発生して印字品質が低下するのを未然に防止
できる感熱印字装置を提供できる。また、本願請求項6
記載の発明によれば、サーマルヘッドが寿命に近付くと
それまでより印字濃度を薄くしてサーマルヘッドが寿命
に近いことを知らせることができ、サーマルヘッドの寿
命によりドット抜け等が発生して印字品質が低下するの
を未然に防止できる感熱印字方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるラインサーマル
プリンタの要部構成を示すブロック図。
【図2】 同実施の形態においてホスト装置からライン
サーマルプリンタに伝送される印字データの伝文フォー
マットを示す図。
【図3】 同実施の形態のラインサーマルプリンタが有
する揮発性RAMに形成する主要なメモリ領域を示す
図。
【図4】 同実施の形態のラインサーマルプリンタが有
する不揮発性RAMに形成する主要なメモリ領域を示す
図。
【図5】 同実施の形態におけるラインサーマルプリン
タのCPUが実行する電源オン処理を示す流れ図。
【図6】 2色発色感熱用紙の同発色特性の一例を示す
図。
【符号の説明】
1…CPU 3…揮発性RAM 4…不揮発性RAM 8…ラインサーマルヘッド 10…フィードモータ 42…印字行数カウンタ領域 43…ヘッド寿命印字行数メモリ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 克宗 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 株式会 社テック大仁事業所内 (72)発明者 山田 孝一 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 株式会 社テック大仁事業所内 Fターム(参考) 2C066 AA18 AB09 BD10 CC01 CE01 CE06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドの各抵抗発熱体を予め設
    定された印字エネルギーで選択的に通電して発熱させる
    ことにより印字媒体に印字を行う感熱印字装置におい
    て、 前記サーマルヘッドの寿命を監視し、寿命に近付くとそ
    れまでと印字状態を代えて前記サーマルヘッドが寿命に
    近いことを知らせる手段を備えたことを特徴とする感熱
    印字装置。
  2. 【請求項2】 サーマルヘッドの各抵抗発熱体を予め設
    定された印字エネルギーで選択的に通電して発熱させる
    ことにより印字媒体に印字を行う感熱印字装置におい
    て、 前記サーマルヘッドの印字負荷量を蓄積し、この印字負
    荷量が予め設定された前記サーマルヘッドの寿命判定量
    に達したならば、それまでと印字状態を代えて前記サー
    マルヘッドが寿命に近いことを知らせる手段を備えたこ
    とを特徴とする感熱印字装置。
  3. 【請求項3】 サーマルヘッドの各抵抗発熱体を予め設
    定された印字エネルギーで選択的に通電して発熱させる
    ことにより印字媒体に印字を行う感熱印字装置におい
    て、 前記サーマルヘッドの印字負荷量を蓄積する蓄積手段
    と、 この蓄積手段により蓄積される印字負荷量が予め設定さ
    れた前記サーマルヘッドの寿命判定量に達したか否かを
    判断する判断手段と、 この判断手段により前記サーマルヘッドの印字負荷量が
    前記寿命判定量に達したと判断すると前記印字エネルギ
    ーを低減させる制御手段と、を具備したことを特徴とす
    る感熱印字装置。
  4. 【請求項4】 印字データが重要なデータか否かを判別
    するデータ判別手段を設け、サーマルヘッドの印字負荷
    量が寿命判定量に達しているときでも印字データが重要
    なデータであるときには印加エネルギーを低減させない
    ことを特徴とする請求項3記載の感熱印字装置。
  5. 【請求項5】 第1の印字エネルギーが印加されると第
    1の色で発色し前記第1の印字エネルギーとは異なる第
    2の印字エネルギーが印加されると前記第1の色とは異
    なる第2の色で発色する多色用紙を印字媒体として用い
    るものにおいて、 制御手段は、判断手段によりサーマルヘッドの印字負荷
    量が寿命判定量に達するまでは第1の印字エネルギーを
    印加し、寿命判定量に達した後は第2の印字エネルギー
    を印加することを特徴とする請求項3記載の感熱印字装
    置。
  6. 【請求項6】 サーマルヘッドの各抵抗発熱体を予め設
    定された印字エネルギーで選択的に通電して発熱させる
    ことにより印字媒体に印字を行う感熱印字方法におい
    て、 前記サーマルヘッドの印字負荷量を蓄積し、この印字負
    荷量が予め設定された前記サーマルヘッドの寿命判定量
    に達したか否かを判断し、前記寿命判定量に達したと判
    断すると前記印字エネルギーを低減させることを特徴と
    する感熱印字方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030390A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 東芝テック株式会社 サーマルプリンタ及びその印字制御プログラム
CN107284053A (zh) * 2016-04-13 2017-10-24 山东新北洋信息技术股份有限公司 减缓打印机打印头磨损的方法及装置

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