JPH07118440A - 炭素繊維塊およびその製造方法 - Google Patents

炭素繊維塊およびその製造方法

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JPH07118440A
JPH07118440A JP26643793A JP26643793A JPH07118440A JP H07118440 A JPH07118440 A JP H07118440A JP 26643793 A JP26643793 A JP 26643793A JP 26643793 A JP26643793 A JP 26643793A JP H07118440 A JPH07118440 A JP H07118440A
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carbon
lump
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征四郎 市川
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明 西村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】廃CFRP製品の処理、再利用として好適な炭
素繊維塊およびその製造方法を提供する。 【構成】炭素短繊維が熱硬化性樹脂の熱分解物によって
一体に結着され、全体として鱗片状をしている炭素繊維
塊を、CFRPを鱗片状に破砕した後、実質的に非酸化
性雰囲気下にて300〜1,000℃の温度範囲で乾留
するか、乾留した後、鱗片状に破砕することことによっ
て得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炭素繊維強化プラス
チック(CFRP)から得られる炭素繊維塊およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CFRPは、比強度や比弾性率といった
力学的特性に優れていることから、航空・宇宙用途や、
釣竿、ゴルフシャフト、テニスラケット等のスポーツ・
レジャー用途、その他の用途において広く用いられてい
るが、多用されるようになって約20年を経過し、その
廃棄処理が大きな社会問題として取り上げられるように
なってきた。炭素繊維は不燃性であり、しかも、決して
腐らないから、現状では埋立処理によるほかはないが、
埋立処理による地下汚染は大きな社会問題である。ま
た、炭素繊維は、よく知られているように、ポリアクリ
ロニトリル繊維等のプリカーサー繊維を1,000〜
3,000℃もの高温で焼成して得られるものであり、
その製造に費消されるエネルギーは相当なものであるか
ら、そのまま埋め立てて廃棄するのではなく、有効に再
利用することが社会的使命でもある。
【0003】ところで、炭素繊維は不燃性であるが、マ
トリクスを形成している熱硬化性樹脂は燃えるので、C
FRP製品を加熱炉に入れ、熱硬化性樹脂を燃やせば、
炭素繊維を回収することはできる。しかしながら、その
ようにして回収された炭素繊維は綿状で、再利用しよう
としても扱いにくい。また、熱硬化性樹脂を燃やすため
には木炭やコークス等の助燃剤が必要で、回収コストが
高くなるばかりか、燃焼に伴って炭素繊維が酸化、減量
するので回収量が減るし、酸化による炭素繊維の特性の
劣化もあるので、再利用はなかなか容易なことではな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、かかる問
題点に鑑みてなされたもので、いわゆる廃CFRP製品
や、CFRP製品の製造時に発生する切屑等の再利用を
可能とする、取り扱いが容易で、しかも、炭素繊維強化
熱可塑性プラスチック(CFRTP)製品や炭素繊維強
化セメント(CFRC)成形体等を製造するときに補強
材として利用することができる炭素繊維塊およびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、多数本の炭素短繊維が熱硬化性樹脂の
熱分解物によって一体に結着され、全体として鱗片状を
している炭素繊維塊を提供する。炭素繊維塊は、多数本
の炭素短繊維が熱硬化性樹脂の熱分割物によって一体に
結着されている薄片が層状をなしており、かつ、薄片相
互が熱硬化性樹脂の熱分解物によって一体に結着されて
おり、全体として鱗片状をしていることもある。熱硬化
性樹脂の熱分解物の炭素短繊維に対する量は、好ましく
は1〜20重量%の範囲にある。
【0006】また、この発明は、そのような炭素繊維塊
を製造する方法として、CFRPを鱗片状に破砕した
後、実質的に非酸化性雰囲気下にて300〜1,000
℃の温度範囲で乾留することを特徴とする、炭素繊維塊
の製造方法を提供する。乾留した後に鱗片状に破砕する
ことによってもよい。
【0007】さらに、この発明は、上述した炭素繊維塊
の具体的な利用策をもあわせて提供する。
【0008】すなわち、上記炭素繊維塊と熱可塑性樹脂
チップとを含む混合物を溶融、混練しながら線状に押出
成形した後、所望の長さに切断する。すると、炭素繊維
塊が混練時の剪断力によって炭素短繊維と熱硬化性樹脂
の熱分解物とに物理的に分解され、その分解による炭素
短繊維と熱硬化性樹脂の熱分解物とを含む熱可塑性樹脂
ペレットが得られる。混練の程度によっては、小さくな
ってはいるが炭素繊維塊がそのままの形態で残っている
場合もある。そのようなペレットは、CFRTP製品の
製造に有効である。
【0009】また、上記炭素繊維塊と少なくとも骨材、
セメントおよび水とを混練し、所望の形状に成形する。
すると、炭素繊維塊は、一部はやはり混練時の剪断力に
よって炭素短繊維と熱硬化性樹脂の熱分解物とに物理的
に分解されるが、大部分の炭素繊維塊は、そのまま、あ
るいは多少小さくなって残り、それら物理的に分解され
た炭素繊維塊および/または物理的分解による炭素短繊
維と熱硬化性樹脂の熱分解物とを含むCFRCが得られ
る。
【0010】さらに、上述した炭素繊維塊を粉砕すれ
ば、ミルドファイバーと熱硬化性樹脂の熱分解物とを含
むミルドファイバー混合物が得られる。そのような混合
物は、CFRPやCFRTPを製造するときの補強材と
して使用することができる。
【0011】この発明をさらに詳細に説明するに、この
発明の炭素繊維塊は、廃CFRP製品や、CFRP製品
の製造時に発生する切屑等を鱗片状に破砕した後、実質
的に非酸化性雰囲気下にて300〜1,000℃の温度
範囲で乾留するか、乾留した後に鱗片状に破砕すること
によって得られ、全体として鱗片状をしていて、炭素短
繊維とCFRPを構成していた熱硬化性樹脂の熱分解物
とを含み、かつ、炭素短繊維が熱硬化性樹脂の熱分解物
によって一体に結着された構成をしている。
【0012】炭素繊維塊は、全体として鱗片状をしてい
るが、炭素短繊維は、一方向に向いていることもあり、
いろいろな方向に無作為に向いていることもある。ま
た、炭素繊維塊は、たとえば、一方向に向いた多数本の
炭素短繊維が熱硬化性樹脂の熱分解物によって一体に結
着されている薄片が、複数枚、炭素短繊維が任意の角度
で交差するように重なり合って層状をなし、しかも、そ
れら薄片相互が同様に熱硬化性樹脂の熱分解物によって
一体に結着されているといった、いわゆる多層構造をと
ることもある。CFRP中における炭素繊維の配列や、
乾留時における破砕片相互の位置関係等、いろいろな要
因によって異なる構成をとる。しかしながら、全体とし
て鱗片状であることには変わりがない。
【0013】熱硬化性樹脂の熱分解物は、乾留による残
渣であるが、炭素短繊維同士を互いに結着する、いわゆ
る接着剤の役目をしている。この熱硬化性樹脂の熱分解
物の炭素短繊維に対する量は、1〜20重量%の範囲で
あるのが好ましい。すなわち、熱硬化性樹脂の熱分解物
による炭素短繊維同士の結着の強さは、乾留前のCFR
Pにおける炭素繊維と熱硬化性樹脂とのそれよりも弱く
なっており、1重量%未満では炭素繊維塊の形態保持力
が低く、輸送中に綿状になったりする。一方、20重量
%を超えると、結着力が低下しているとはいっても利用
時における炭素短繊維の分離が難しくなり、炭素短繊維
の他材料中における分散性が低下するようになる。な
お、炭素繊維塊中における熱分解物は、硝酸や硫酸等で
処理して除去できるので、その除去による減量分を熱分
解物の量として定量することができる。
【0014】この発明の炭素繊維塊は、鱗片状をしてい
るために他材料との混合が容易であり、また、炭素短繊
維はその結着を熱硬化性樹脂の熱分解物によっていて剪
断力を受けると比較的容易に単繊維に分離するから、他
材料中への分散性に優れるが、母集団において、最大寸
法30mm以下のものが90重量%以上を占め、かつ、そ
の最大寸法の炭素繊維塊の厚みに対する比が3以上のも
のが60重量%以上を占めていると、混合性や、押出機
における通過性等が向上するようになるので好ましい。
すなわち、最大寸法30mmを超えるものが10重量%よ
りも多くなってくると、他材料、たとえば粒状材料との
混合が難しくなる。また、たとえば熱可塑性樹脂ペレッ
トの製造時においては、炭素繊維塊が架橋してホッパー
への定量供給が難しくなったり、押出機のスクリューの
溝に噛み込みにくくなったりするようになる。また、上
記比が3よりも小さいものが40重量%を超えるように
なると、さいころのような炭素繊維塊が多くなってやは
り他材料との混合性が低下してくるばかりか、炭素短繊
維が単繊維に分離しにくくなる。
【0015】さて、そのような炭素繊維塊は、上述した
ように、CFRPを鱗片状に破砕した後、乾留するか、
乾留後に鱗片状に破砕することによって製造する。
【0016】ここで、CFRPは、エポキシ樹脂や不飽
和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂
をマトリクスとするものであり、強化繊維としては炭素
繊維のみが使われていたり、炭素繊維が主として使われ
ているようなものである。炭素繊維は、フィラメントの
形態であってもよく、織物のようなシートの形態であっ
てもよい。また、CFRPの構成は、積層構成やフィラ
メントワインディングによるヘリカル巻構成等、いずれ
であってもよく、また、形状も、板状や管状等、いずれ
であってもよい。
【0017】CFRPは、通常は、乾留前に鱗片状に破
砕する。たとえば、CFRPを固定刃と回転刃とを有す
る破砕機で破砕した後、スクリーンにかけて所望の大き
さのもののみを選別する。スクリーン上に残った大きな
破砕片は再び破砕機に投入する。
【0018】かくして得られた破砕片を、釜等を用い、
実質的に非酸化性雰囲気下にて300〜1,000℃の
温度範囲で乾留する。すなわち、少なくとも釜等に対す
る新たな酸素の供給を絶った状態で加熱する。実質的に
非酸化性雰囲気下とは、そのような意味である。乾留
中、必要に応じて釜等に窒素等の不活性ガスを供給して
もよい。このように実質的に非酸化性雰囲気の下で破砕
片を加熱するので、300〜1,000℃の温度範囲で
は炭素繊維はほとんど酸化分解せず、特性の劣化や減量
は最小限に抑えられる。一方、加熱によって熱硬化性樹
脂は大半が熱分解し、発生した一酸化炭素、メタン、ベ
ンゼン、トルエン等が系外に排出されるとともに、炭素
分の多い低分子の熱分解物が残渣として残り、これが炭
素短繊維同士を結着する。乾留温度が300℃未満で
は、熱硬化性樹脂の分解に長時間を要するようになり、
コストが上昇するので実用的でない。また、1,000
℃を超えるようになると、昇温や降温に時間がかかり、
また、断熱材等の寿命も短くなってやはりコストが上昇
するようになる。なお、残渣の量は、乾留の温度や時
間、CFRPを構成している熱硬化性樹脂の種類やその
量等によって決まる。
【0019】かくして炭素繊維塊が得られるが、CFR
Pはマトリクス樹脂が熱硬化性樹脂であるから乾留して
も溶融することはなく、ほぼ破砕片の形状と同じ形状の
炭素繊維塊が得られる。
【0020】以上においては、乾留前にCFRPを破砕
する場合について説明したが、同様に乾留した後に破砕
することも可能である。ただ、大きなCFRPをそのま
ま乾留に供するよりも、あらかじめ破砕しておいたほう
が乾留の効率がよい。
【0021】さて、この発明の炭素繊維塊は、CFRT
P製品の成形に供するための、炭素繊維入り熱可塑性樹
脂ペレットの製造に使用することができる。
【0022】すなわち、少なくとも上述した炭素繊維塊
と熱可塑性樹脂チップとを炭素短繊維の含有率が所望の
値になるように押出機に供給し、チップを溶融させると
ともにスクリューで混練しながら線状に押出成形し、固
化した後に、所望の長さ、たとえば2〜5mmに切断す
る。このとき、炭素繊維塊は、混練による剪断力を受け
て炭素短繊維と熱硬化性樹脂の熱分解物とに分離する。
小さくなってはいるが、炭素繊維塊の形のままのものが
残ることもある。そして、それらが分散した熱可塑性樹
脂ペレットを得ることができる。なお、押出機には、ス
クリューを1本装備した1軸方式のものと、2本装備し
た2軸方式のものとがあるが、2軸方式のもののほうが
大きな剪断力が得られ、炭素短繊維と熱硬化性樹脂の熱
分解物との分離がより完全に行われるようになる。
【0023】かくして、熱可塑性樹脂ペレットが得られ
るが、ペレット中における炭素短繊維の量は、1〜40
重量%の範囲にするのが好ましい。1重量%未満では、
CFRTP製品における力学的特性の向上効果が小さ
い。また、ペレットを使用するCFRTP成形品の製造
には、一般に射出成形法が用いられるが、炭素短繊維の
量が40重量%を超えてくると、射出成形時における混
練物の流動性が悪くなって得られるCFRTP製品の力
学的特性が低下したり、外観不良を生ずるようになる。
なお、熱可塑性樹脂チップは、ナイロン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリフニレンサルファイド樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリカ
ーボネイト樹脂、ABS樹脂、アセタール樹脂、ポリエ
ーテルエーテルケトン樹脂、酢酸ビニル共重合体、熱可
塑性ゴム等からなる。
【0024】ところで、この種のペレットの製造におい
ては、従来は、エポキシ系等のサイジング剤が1重量%
程度付着した炭素繊維ストランドに、熱可塑性樹脂チッ
プとの混合をよくするための、そのチップを構成する熱
可塑性樹脂よりもさらに分子量の高い熱可塑性樹脂コー
ティング剤、たとえば水溶性ナイロン、ポリウレタン、
ポリビニルアルコールを3〜7重量%付着させたものを
素材として用い、製造過程でチップとともにコーテング
剤を溶融させ、ベースとなる熱可塑性樹脂、いわゆるベ
ースポリマー中にコーテング剤を分散させている。しか
しながら、このコーテング剤はベースポリマーとは本質
的に異質のものであり、ベースポリマーの特性、特に耐
薬品性や耐熱性を低下させてしまう。また、ベースポリ
マーの溶融温度が高い場合には、サイジング剤やコーテ
ング剤が発煙し、得られるCFRP製品にボイドを発生
させるようになる。この点、この発明の炭素繊維塊を使
用すれば、乾留によって、サイジング剤は除去されてお
り、また、熱硬化性樹脂の熱分解物は炭素分の多い低分
子物質となっているので、かかる不都合の発生を防止す
ることができるようになる。また、CFRTP製品の耐
摩耗性等を向上させたり、成形品を黒く着色したりする
目的でペレット中に炭素粉末を混入することがよくある
が、この発明の炭素繊維塊を使用すれば、熱硬化性樹脂
の熱分解物がかかる作用をもつことになるので、別途炭
素粉末を入れる必要はなくなる。
【0025】この発明の炭素繊維塊は、CFRTP製品
の製造のみならず、CFRC成形体の製造にも使用する
ことができる。
【0026】すなわち、炭素繊維塊と、少なくとも砂や
砕石等の骨材、セメント、水とを混練し、たとえば型枠
内に充填して成形すれば、CFRC成形体が得られる。
混合割合は、重量で、セメント1に対して、骨材0.2
〜1.0、水0.4〜1.0、炭素繊維塊0.02〜
0.4の範囲がよい。炭素繊維塊は、混練されてもほと
んどがその形を保ち、一部が炭素短繊維と熱硬化性樹脂
の樹脂の熱分解物とに分離されるが、炭素繊維塊の上記
範囲は、炭素短繊維がCFRC成形体中に1〜10重量
%ほど含有されるようになる割合である。1重量%未満
では、補強効果が小さい。また、10重量%を超えると
混練物の流動性が低下し、CFRC成形体の均質性が損
われたり、表面平滑性が損われて商品価値が低下すると
いった不都合がでてくる。
【0027】ところで、最近、カーテンウォール工法等
において用いるセメント成形体の曲げ強度等の機械的特
性を向上させる目的で、セメントに炭素短繊維を複合す
ることが行われているが、炭素繊維は比重が1.7〜
1.9と低いため、骨材やセメント、水等との均一な混
合はなかなか難しく、ポリビニルアルコール等のコーテ
ィングが必要になる。しかしながら、この発明の炭素繊
維塊を使用すれば、炭素短繊維同士が熱硬化性樹脂の熱
分解物で結着されているからコーテングの必要はなく、
単に炭素繊維塊と、骨材、セメント、水とをミキサーに
入れ、混合するだけでよくなる。
【0028】また、上述したCFRC成形体は、炭素短
繊維に、先に述べたように、可燃性であるサイジング剤
やコーテング剤が付着しておらず、炭素短繊維同士の結
着が炭素分の多い低分子の熱硬化性樹脂の熱分解物によ
って行われているから、火災等に際して発煙したり爆裂
したりしにくく、耐火性に優れている。
【0029】この発明の炭素繊維塊は、また、CFRP
製品やCFRTP製品を製造するときに補強材として使
用できる、炭素短繊維と熱硬化性樹脂の分解物とを含む
ミルドファイバー混合物を製造するのに使用することが
できる。
【0030】すなわち、炭素繊維塊を微粉砕機等で粉砕
すれば、炭素繊維塊から長さが1mm以下であるようなミ
ルドファイバーを製造することができる。同時に熱硬化
性樹脂の熱分解物も存在する。そして、このミルドファ
イバーは、サイジング剤が付着している炭素繊維ストラ
ンドから製造される通常のミルドファイバーにくらべ
て、サイジング剤によるミルドファイバーの凝集がな
く、分散性が極めてよい。このようなミルドファイバー
混合物を使用したCFRP製品やCFRTP製品の製造
は、上記の混合物を母材となる樹脂に5〜40重量%の
範囲で混合しておくことでよい。
【0031】
【実施例】
実施例1 東レ株式会社製炭素繊維“トレカ”T300−12K
(目付:0.800g/m、引張強度:360kgf /mm
2 、平均単繊維径:7.0μm、単繊維数:12,00
0本)に硬化剤を含むエポキシ樹脂を含浸し、フィラメ
ントワインディング法によって、外径8mm、肉厚3mm、
長さ400mm、エポキシ樹脂の含有率が35重量%のC
FRPパイプを得た。なお、成形条件は180℃、2時
間とした。次に、上記パイプを回転刃(回転数:700
rpm )と固定刃とを有し、下方に網目の大きさが10mm
のスクリーンを取り付けてなる破砕機で破砕した。
【0032】次に、破砕片880g(炭素繊維量:57
2g)を、分解ガスの流出口と窒素ガスの流入口とを除
いて密閉したステンレス製の釜に入れ、釜内に窒素ガス
を20ml/分の速度で流入させながら加熱し、乾留し
た。流出口から流出する分解ガスは水冷管に導き、液化
して捕集した。
【0033】釜内の温度が500℃になり、2時間経過
したところで、窒素ガスの流入を続けながら常温まで降
温し、鱗片状の炭素繊維塊を得た。
【0034】この炭素繊維塊は、エポキシ樹脂が熱分解
して黒色となっており、重量は655gであった。炭素
繊維塊におけるエポキシ樹脂の熱分解物の割合は、1
2.7重量%であった。また、炭素繊維塊の形状は破砕
片のそれとほぼ同じで、最大寸法が30mm以下のものが
約93重量%を占め、最大寸法の厚みに対する比が3以
上のものが約70重量%を占めていた。
【0035】実施例2 実施例1で得た炭素繊維塊を、その炭素短繊維が15重
量%を占めるようにナイロン66チップ(太さ:3mm、
長さ:4mm)と混合して押出機に入れ、ナイロン66チ
ップを溶融、混練しながら太さ2mmの線状に押出成形し
た後、長さ4mmに切断してペレットを得た。押出機に
は、スクリューの直径が30mm、長さが75mmの同方向
回転噛み合い型の2軸式を用い、スクリュー回転数20
0rpm 、シリンダー温度285℃、吐出量100g/分
の条件で連続的に押し出し、水槽内に通して冷却した
後、切断した。
【0036】得られたペレットを110℃で熱風乾燥
し、さらに80℃で24時間真空乾燥した後、射出成形
機を用いて厚みが3mmの平板に成形した。成形の条件
は、シリンダー温度290℃、射出圧力50kgf /mm2
とした。
【0037】この平板の表面を#1500のサンドペー
パーで研磨した後、バフ仕上げして顕微鏡で観察したと
ころ、ナイロン66中の炭素短繊維は単繊維によく分散
しており、エポキシ樹脂の熱分解物は10μm以下で、
炭素短繊維から離れて分散していた。また、炭素短繊維
の平均繊維長を測定したところ、175μmであった。
なお、平均繊維長は、平板から切り出した試料を蟻酸に
溶解して炭素短繊維を分離し、顕微鏡で100倍に拡大
して1本ずつ100本の長さを計り、測定値を50μm
ごとに区分して算出した重量平均値として求めた。
【0038】次に、上記平板について、引張強度と、曲
げ強度と、曲げ弾性率とを測定したところ、次のとおり
であった。なお、N数は5とした。
【0039】引張強度 :1,450kgf /cm2 曲げ強度 :1,950kgf /cm2 曲げ弾性率:930×102 kgf /cm2 実施例3 実施例1で得た炭素繊維塊を、その炭素短繊維が4重量
%を占めるように、1,360gの骨材(5号硅砂)
と、5,410gのセメントと、2,560gの水とオ
ムニミキサーを用いて混練し、混練物を型枠に流し込
み、翌日型枠をはずし、180℃、10気圧のオートク
レーブで5時間養生した後、20℃、65%RHの室内
に7日間放置して、厚みが10mmのCFRC成形板を得
た。
【0040】このCFRC成形板について、曲げ強度を
測定したところ、460kgf /cm2であった。
【0041】実施例4 実施例1で得た炭素繊維塊を、回転刃と固定刃とを有す
る微粉砕機を用いて微粉砕し、ミルドファイバー混合物
を得た。
【0042】このミルドファイバー混合物中のミルドフ
ァイバーの繊維長をイメージアナライザーで分析したと
ころ、平均115μmであった。また、顕微鏡で調べた
ところ、単繊維によく分離していた。
【0043】
【発明の効果】この発明の炭素繊維塊は、多数本の炭素
短繊維を熱硬化性樹脂の熱分解物によって一体に結着し
てなるものであるから、利用に際して炭素短繊維が単繊
維によく分離し、他材料中に容易に分散できる。また、
鱗片状をしているから、他材料との混合が極めて容易で
ある。さらに、熱硬化性樹脂の熱分解物の量が1〜20
重量%の範囲にあるときは、炭素繊維塊の形態保持が良
好に行えるばかりでなく、利用の際の各種工程における
加工性がよくなり、炭素短繊維の分散性が一層向上す
る。これらから、この発明の炭素繊維塊を使用すれば、
力学的特性に優れたCFRTP製品やCFRC成形体を
得ることができるようになる。
【0044】また、この発明は、CFRPを鱗片状に破
砕した後、実質的に非酸化性雰囲気下にて300〜1,
000℃の温度範囲で乾留するか、乾留後に鱗片状に破
砕することによって炭素繊維塊を製造するから、上述し
た従来の方法のように熱硬化性樹脂の助燃剤を必要とせ
ず、回収コストを低減できるばかりか、実質的に非酸化
性雰囲気下で乾留するから熱硬化性樹脂の燃焼に伴う炭
素繊維の酸化、減量や特性の劣化を防止することがで
き、回収量も増大する。
【0045】さらに、この発明の熱可塑性樹脂ペレット
は、炭素短繊維と熱硬化性樹脂の熱分解物とを含んでい
るから、耐薬品性や耐熱性に優れ、しかも、成形に際し
て発煙を伴うサイジング剤やコーテング剤のようなもの
を含んでいないから、これを使用すれば、ボイドが少な
く、力学的特性に優れたCFRTP製品を得ることがで
きるようになる。また、耐摩耗性に優れ、黒い色相の商
品価値に優れたCFRTP製品を得ることができるよう
になる。しかも、そのような熱可塑性樹脂ペレットは、
上述した炭素繊維塊と熱可塑性樹脂チップとを含む混合
物を溶融、混練しながら線状に押出成形した後、所望の
長さに切断することで簡単に製造することができる。
【0046】さらにまた、この発明のCFRC成形体
は、炭素短繊維と熱硬化性樹脂の熱分解物とがセメント
中によく分散しているから、火災等に際して発煙したり
爆裂するような心配が少なく、耐火性に優れている。し
かも、そのようなCFRC成形体は、炭素繊維塊と、少
なくとも骨材、セメントおよび水とを混練し、所望の形
状に成形することによって簡単に製造することができ
る。
【0047】また、この発明のミルドファイバー混合物
は、上述した炭素繊維塊を粉砕するだけで容易に製造す
ることができ、しかも、サイジング剤等が付着していな
いから分散性に優れている。
【0048】この発明は、いわゆる廃CFRP製品の処
理、再利用に有効であるばかりでなく、CFRP製品の
製造時に発生する切屑等の処理、再利用をも可能とす
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14/38 A 28/02 // B29K 105:06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数本の炭素短繊維が熱硬化性樹脂の熱分
    解物によって一体に結着され、全体として鱗片状をして
    いる炭素繊維塊。
  2. 【請求項2】多数本の炭素短繊維が熱硬化性樹脂の熱分
    割物によって一体に結着されている薄片が層状をなして
    おり、かつ、薄片相互が熱硬化性樹脂の熱分解物によっ
    て一体に結着されており、全体として鱗片状をしている
    炭素繊維塊。
  3. 【請求項3】熱硬化性樹脂の熱分解物の炭素短繊維に対
    する量が1〜20重量%の範囲にある、請求項1または
    2の炭素繊維塊。
  4. 【請求項4】炭素繊維強化プラスチックを鱗片状に破砕
    した後、実質的に非酸化性雰囲気下にて300〜1,0
    00℃の温度範囲で乾留することを特徴とする、炭素繊
    維塊の製造方法。
  5. 【請求項5】炭素繊維強化プラスチックを実質的に非酸
    化性雰囲気下にて300〜1,000℃の温度範囲で乾
    留した後、鱗片状に破砕することを特徴とする、炭素繊
    維塊の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1、2または3の炭素繊維塊の物理
    的分解による炭素繊維塊および/または物理的分解によ
    る炭素短繊維と熱硬化性樹脂の熱分解物とを含む熱可塑
    性樹脂ペレット。
  7. 【請求項7】請求項1、2または3の炭素繊維塊と熱可
    塑性樹脂チップとを含む混合物を溶融、混練しながら線
    状に押出成形した後、所望の長さに切断することを特徴
    とする、熱可塑性樹脂ペレットの製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1、2または3の炭素繊維塊の物理
    的分解による炭素繊維塊および/または物理的分解によ
    る炭素短繊維と熱硬化性樹脂の熱分解物とを含む炭素繊
    維強化セメント成形体。
  9. 【請求項9】請求項1、2または3の炭素繊維塊と少な
    くとも骨材、セメントおよび水とを混練し、所望の形状
    に成形することを特徴とする、炭素繊維強化セメント成
    形体の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1、2または3の炭素繊維塊の粉
    砕によるミルドファイバーと熱硬化性樹脂の熱分解物と
    を含むミルドファイバー混合物。
  11. 【請求項11】請求項1、2または3の炭素繊維塊を粉
    砕することを特徴とする、ミルドファイバー混合物の製
    造方法。
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