JPH07117986A - クレーン車の釣合錘着脱装置 - Google Patents

クレーン車の釣合錘着脱装置

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JPH07117986A
JPH07117986A JP5302150A JP30215093A JPH07117986A JP H07117986 A JPH07117986 A JP H07117986A JP 5302150 A JP5302150 A JP 5302150A JP 30215093 A JP30215093 A JP 30215093A JP H07117986 A JPH07117986 A JP H07117986A
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Kato Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣合錘着脱用扛重機構の巻胴収納筐5より後
方への突出を防止し、しかも該扛重機構の作動準備や制
御をクレーン運転室から行うことを目的とする。 【構成】 クレーン旋回台1の釣合錘取付部7に略接触
する釣合錘6は、そのフツク係合部25が張出位置の四
つ棒リンク機構の上部リンク20に設けたフツク24に
係合して支持され、該フツクは、上部リンクの先端を支
持する伸縮シリンダ15の縮少中に釣合錘6が車体上の
受台8に支持されるB点を過ぎると、フツク係合部25
より離脱して、上部リンクの後端を支持する原動リンク
17の反時計方向回動により、フツク24を釣合錘取付
部7内に格納する構成よりなり、伸縮シリンダ15を伸
長位置に固定するため、そのピストンロツド下端と同軸
に枢架14されてシリンダ下端に当接係合する拘束アー
ム27は、原動リンク17の格納位置への回動に先行し
て該シリンダより脱れ、該伸縮シリンダの縮少を可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不整地や道路を高速走行
可能なオールテレーンクレーンと称される自走クレーン
や、これに近いトラツククレーン等のクレーン車の釣合
錘着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来クレーン車の釣合錘着脱装置は、自
動車の車体後部に取付けた旋回台上のブームを後方に向
けた場合における該旋回台の釣合錘取付部に対応して、
これに取付ける釣合錘を旋回台の旋回可能に位置決めし
て支持する受台を車体上に取付け、該受台上の釣合錘を
旋回台側の取付部に吊上げて取付けるのであるから、該
旋回台上より受台側に釣合錘吊上用のアームや金具を突
出させねばならず、クレーン車の路上走行時における自
動車長さの制限によつて最大ブーム長さ或いは最大地上
揚程が制限される。
【0003】これを避けるため、特開平2−27679
7号公報に示すように、旋回台の上部に、ブームの基端
枢架部と、その背後の巻胴収納筐とを取付けて、該巻胴
収納筐の後壁に釣合錘扛重用のアームを取付けた発明が
知られているが、自動車長さの制限範囲内において最大
地上揚程を可及的に増大するため、該ブーム基端枢架部
の背後に巻胴収納筐を隣接させても、引込位置の該アー
ムの突出量に応じて最大ブーム長さが減少することは避
けられないし、釣合錘着脱用の扛重機構をクレーン運転
士だけで操作するとすれば、その作動準備が煩雑で疲れ
易いのみならず、アーム先端への釣合錘の連結或いは分
離時に安全上の問題を生ずる恐れがある。
【0004】又近時地域開発事業等の実施に伴う広大な
作業現場での大形建設工事においては、不整地でのクレ
ーン車の走行速度や旋回性能、及び転覆防止機能等の向
上が望まれているが、このためには、少くもブームや旋
回台を含む上物の重量軽減やその重心の低下が必要であ
る。
【0005】しかしブームの重量軽減はその強度保持上
行い難いから、容積に比し比較的重量の小さい巻胴収納
筐をブーム基端の枢架部の背後に隣接させて旋回台の上
部に取付け、該巻胴収納筐の下側に重量の大きい釣合錘
を着脱可能に取付けることにより、旋回台のコンパクト
化や重心の低下を計らねばならない。何故ならば吊上能
力が著しく大きくて、路上輸送時に上物を車体から取脱
して別途輸送せねばならないクレーン車でも、広大な作
業現場内で移動する際は、上物を車体に取付けたまゝで
釣合錘を車体前部の受台上に積み換えて、該釣合錘を受
台に適宜の手段で固定することにより、操舵車輪の接地
圧を所要圧力に保持して走行するのが普通であるからで
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、釣合錘着脱用扛重機構の巻胴収納筐より背後への
突出によつてクレーンの最大地上揚程が減少するのと、
該扛重機構の作動準備が煩雑で、これを安全にクレーン
運転士だけで行うとすれば、広大な作業現場における荷
役作業場所間のクレーン車の迅速な移動が困難で、荷役
作業効率を低下させる点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、受台に対応さ
せた旋回台の釣合錘取付部の空所内底に前後方向垂直面
内で作動可能な四つ棒リンク機構の下部リンクを固着し
て、該下部リンクに、その受台側の竪リンクを形成する
伸縮シリンダと、縮少位置の該伸縮シリンダより短い竪
の原動リンクとを介して連結された上部リンクの受台側
端末にフツクを一体に設け、該フツク付き上部リンクを
前記空所内への格納位置と一部が受台側に突出する張出
位置との間で移動し得る原動リンクの回動装置を設け
て、前記フツクを、伸縮シリンダの伸縮の中間において
受台上の釣合錘の旋回台側壁面に凹設したフツク係合部
に係脱するように構成し、且つ伸縮シリンダの伸長時に
受台上の釣合錘が旋回台への取付位置に略垂直姿勢で吊
上げられるように、該釣合錘を側面」形に構成して、伸
縮シリンダを伸長位置に固定し得る手段を設けたことを
最も主要な特徴とする。
【0008】伸縮シリンダの伸長位置固定手段は、倒立
形の該伸縮シリンダの伸長位置において、そのシリンダ
下端に当接係合する拘束アームを原動リンク側に回動し
得るように、該拘束アームの下端を伸縮シリンダのピス
トンロツド下端と同軸に下部リンクに枢架し、原動リン
クが該拘束アームを介して原動リンク回動装置に連動連
結されるように、旋回台への釣合錘取付状態において前
記シリンダ下端に当接係合した拘束アームと原動リンク
との間を最大長さの伸縮リンクで連動連結し、該伸縮リ
ンクを原動リンク回動装置の伝導力より小さい力で常時
伸長付勢させて、上部リンクを張出位置から格納する際
に、拘束アームが伸縮シリンダの縮少を妨げない位置に
先行して回動するように構成し、且つ格納位置の上部リ
ンクを張出す場合に、拘束アームが前記シリンダ下端に
当接係合する位置に停止するように、原動リンク回動装
置による拘束アームと原動リンクとの回転半径に差を設
けるのがよい。
【0009】この場合は、旋回台に取付けた原動リンク
回動装置の操作レバーを、上部リンクの格納位置と張出
位置とに夫々拘束可能に構成し、該操作レバーと伸縮リ
ンクとの間の伝導系路中に、該伸縮リンクの伸長付勢用
ばねのばね定数より大きいばね定数のばねによつて常時
収縮付勢される伸縮杆を挿入して、張出位置にある操作
レバーを格納位置に回動する際に、拘束アームが伸縮シ
リンダの縮少を妨げない位置に回動するよう該両ばね定
数の差を設定すると、更に操作容易である。
【0010】
【実施例】以下図12に示すオールテレーンクレーンに
適用した本発明の一実施例について説明する。同図中、
1は自動車車体2の後部に0−0を回転軸線として旋回
自在に取付けた旋回台、3は該旋回台の上部に設けた多
段伸縮ブーム4の基端枢架部、5は該ブームの基端枢架
部3の背後に隣接して設けた巻胴収納筐を示し、該巻胴
収納筐5の後部下側には、釣合錘6の取付部となる補助
釣合錘7が垂直の後壁を略連設して取付けられ、広大な
不整地の作業現場では、図示のように略水平に固定した
伸縮ブーム4やそのデリツクシリンダ取付部によつて、
釣合錘6を車体上の受台8に押付け固定するなどして、
該両釣合錘6,7で多車輪形自動車の各車輪の接地圧を
調節して走行する。尚9は伸縮ブーム4を俯仰するデリ
ツクシリンダ、10は前後のアウトリガを示す。
【0011】図4は図12の状態から旋回台1を180
度旋回して、補助釣合錘7に側面」形の釣合錘6を取付
けた状態を示す正面図、図5は巻胴収納筐5を除いて示
すその平面図を示し、本発明の装置は旋回台1の旋回軸
線0−0を含む前後方向垂直平面A−Aに関し左右対称
的に補助釣合錘7内に設けた空所11内に左右対称配置
で取付けられ、その時の釣合錘6の前壁は該旋回軸線0
−0を中心とする半径Rの円弧面であり、又該釣合錘6
の後壁や補助釣合錘7の前壁もこれと同心の円弧面で、
図12のように受台8上に適宜の手段で固定した釣合錘
6に対し、補助釣合錘7を取付けた旋回台1の旋回に必
要な隙間を小さくしている。尚12は水平に倒伏した伸
縮ブーム4やデリツクシリンダ9の取付部が嵌り込むよ
うに釣合錘6の垂直部分に設けた溝を示す。
【0012】図1は図4のW−W断面図を示し、補助釣
合錘の空所11内に前後方向垂直面内での作動可能に設
けた四つ棒リンク機構は、該空所内底に固着した左右一
対のブラケツト状の下部リンク13(図6参照)と、そ
の受台8側の端末における該ブラケツト状下部リンク間
にピストンロツド下端を枢着14した倒立形の伸縮シリ
ンダ15と、下部リンクの反対側において該ブラケツト
状下部リンク間に下端を枢着16した左右一対の原動リ
ンク17と、伸縮シリンダ15のシリンダ上端と原動リ
ンク17の上端に夫々前後を枢着18,19した左右一
対の上部リンク20とよりなり、該両上部リンク間は連
結梁20aで一体に固着されている。原動リンク17を
後述の原動リンク回動装置で時計方向に回動付勢する
と、該左右原動リンクの上部間に取付けた軸21と、下
部リンク13の後端に取付けた軸22とが空動きリンク
23の長孔の両端に係合して、枢着軸19を上部リンク
20の張出位置に保持する。
【0013】24は上部リンク20の張出側端末に一体
に設けたフツクを示し、縮少位置の伸縮シリンダ15が
原動リンク17より長いため、該伸縮シリンダの伸縮に
よつて、該フツク24は、張出位置の上部リンク20基
端の枢着軸19を中心として、車体の前上方に凸な傾斜
円弧軌跡Mを描き、伸縮シリンダ伸長時におけるフツク
24は図1に示す釣合錘取付位置に、又該伸縮シリンダ
の縮小時におけるフツク24は図3に鎖線で示す釣合錘
解放位置にある。又受台8の前後位置決め片8a,8b
を夫々釣合錘下面に設けた位置決め溝6a,6b(図4
参照)に図1に鎖線で示すように係合させて、該受台8
上に支持された釣合錘6のフツク係合部25は、該円弧
軌跡Mの中間位置Bにある。
【0014】フツク係合部25は、釣合錘6の旋回台側
壁面の凹所6c内に固着した金具26に両端支持される
軸に、フツク24が係脱する套管を回動自在に取付けて
なり、該フツク係合部25は側面」形の釣合錘6が略垂
直姿勢で吊上げられるように設けられている。
【0015】上記構成によれば、伸縮シリンダ15を伸
長位置に固定し得る適宜の手段を設けることにより、側
面」形の釣合錘6の旋回台側外壁を補助釣合錘7に略接
触させて、フツク24で該釣合錘を図1に示す取付位置
に固定することができる。従つて釣合錘6を受台8上に
降す際は、伸縮シリンダ15を稍伸長して、その伸長位
置固定手段を解放した後、該伸縮シリンダを縮少するこ
とにより、釣合錘6を受台上に降して、フツク24をフ
ツク係合部25から離脱させ、次で原動リンク17を、
その回動装置で反時計方向に回動して、該フツクや四つ
棒リンク機構を空所11内に格納することができ、又受
台上の釣合錘を旋回台1に取付ける際は、逆に原動リン
ク17をその回動装置で時計方向に回動して、四つ棒リ
ンク機構を張出位置に張出した後に、伸縮シリンダを伸
長させて、該伸縮シリンダを伸長位置に固定すればよい
ことは明らかである。
【0016】しかし不整地の走行時に伸縮シリンダ15
の縮少を完全に防止して、釣合錘6を旋回台への取付位
置に固定するには、伸縮シリンダの伸長位置固定手段を
該伸縮シリンダの伸縮制御と別に制御するように構成せ
ねばならないから、該伸縮シリンダの伸長位置固定手段
を原動リンクの回動装置に連動して制御するようにする
のがよい。
【0017】図示実施例は、伸縮シリンダ15の伸長位
置において、そのシリンダ下端に当接係合するストツパ
片27aを図10に示すように相対向して固着した左右
一対の拘束アーム27,27の下端を、下部リンク13
の外側において該伸縮シリンダのピストンロツド15a
下端と同軸に枢着14して、該両拘束アーム27,27
間に、これを原動リンク17側に回動し得るように連結
ロツド27bを固着し、図7及び図8に示すように内方
の拘束アーム27に固着した一対の腕28,29の上端
部と原動リンク17に固着した一対の腕30,31との
間を、原動リンク回動装置の伝導力より小さい力で常時
伸長付勢される伸縮リンク32で連結して、該原動リン
ク回動装置が該伸縮リンク32を介して原動リンク17
を回動するようにしている。
【0018】補助釣合錘7の両側空所11内に夫々取付
けた原動リンク回動装置は、該補助釣合錘の底部に回動
自在に横架した連動軸42(図7参照)の両端に夫々固
定支持される第1伝動レバー33を含み、伸縮リンク3
2は、図8及び図9に示すように該第1伝動レバー33
にリンク34を介して連結されたボルト35を相対向す
る欠円状の駒36,37に摺動自在に挿通して、該駒3
6をその円弧面と同心に腕28,29間に軸支38させ
ると共に、他方の駒37を、その円弧面が原動リンク1
7の軸21と同心になるように腕30,31間に軸支3
9させ、該両駒36,37間に圧縮ばね40を挟持させ
て、駒36の円弧面をボルト頭部35aに、又他方の駒
37の円弧面をボルト35にねじ込んだ二重ナツト41
に夫々接触させてなり、図1或いは図8の状態において
は、伸縮リンク32が最大長さとなつて、拘束アーム2
7が伸縮シリンダ15の縮小を阻止している。
【0019】釣合錘6を受台8上に降すため、図1の状
態から伸縮シリンダ15を稍伸長して、原動リンク17
を反時計方向に回動するよう原動リンク回動装置を操作
すると、先ず圧縮ばね40を圧縮しながら伸縮リンク3
2が図2のように縮少して、拘束アーム27が伸縮シリ
ンダ15の縮少を妨げない位置に回動するから、そこで
原動リンク回動装置を操作したまゝ伸縮シリンダ15を
縮少操作すると、釣合錘が受台8に支持された後は、該
伸縮シリンダの縮少につれ、フツク24がフツク係合部
25を乗り越えるから、原動リンクがその回動装置の伝
導力により反時計方向に回動し、該原動リンク回動装置
の操作レバーを格納位置に適宜の手段で拘束した時は、
原動リンク17が上部リンク20や、これに連結梁20
aを介し係合した伸縮シリンダの重力作用で図3に示す
格納位置に回動し、同時に伸縮リンク32が伸長し切つ
て拘束アーム27を伸縮シリンダ15と干渉しない図示
の位置に回動する。勿論原動リンク17を格納位置に保
持する適宜のストツパを下部リンク側に設けてもよい。
【0020】又原動リンク17が図3の位置から図1の
位置に回動する間に、拘束アーム27が図3の位置から
図1の位置に回動するように、下部リンク13に対する
原動リンク17と拘束アーム27との伸縮リンク連結部
(39,38)の回転半径に差を持たせているから、受
台8上の釣合錘6を旋回台1に取付ける場合は、原動リ
ンク回動装置によりフツク付き上部リンクを張出位置に
張出した後に、伸縮シリンダ15を伸長すれば、拘束ア
ーム27がそのシリンダ下端に自動的に係合する。
【0021】しかし上述の実施例では、釣合錘6を受台
上に降す際に、原動リンク回動装置と伸縮シリンダ制御
装置とを同時操作しなければならないが、この問題は原
動リンク回動装置の操作レバー45と伸縮リンク32と
の間の伝導系路中に、該伸縮リンクの伸長付勢用ばねの
ばね定数より大きいばね定数のばねによつて常時収縮付
勢される伸縮杆を挿入することにより解決できる。
【0022】操作レバー45は図11に示すように旋回
台1のクレーン運転室46の側方に、その窓よりの操作
可能に基端を枢架47され、上部リンク20の張出位置
においては実線示の位置にある。操作レバー45の中間
に枢着48した補助レバー49は、図示していないばね
によつて常時反時計方向に回動付勢され、該補助レバー
49の操作側端部は操作レバーに取付けた案内枠50内
で上方に回動可能であり、又該補助レバーの他方の端部
は、旋回台に取付けた第1のストツパ51に係合して操
作レバーの下方回動を拘束しているが、操作レバー45
と補助レバー49の握り(図の左端)を一緒に握れば、
補助レバー49の他方の端部がストツパ51より脱れて
操作レバー45を下方に回動でき、又鎖線示の位置に回
動した該操作レバー45の補助レバー49より手を離せ
ば、該補助レバーの係合子52が第2のストツパ53に
係合して、該操作レバー45を上部リンク20の格納位
置に拘束する。
【0023】操作レバー基端の腕45aは、プツシユブ
ルワイヤ54を介して、補助釣合錘7の空所11内に上
端を枢架55した第2の伝動レバー56に連動連結さ
れ、該第2伝動レバー56の下端に植設したピン57が
摺動自在に係合する長孔58aを一端に備える伸縮杆5
8の他端を前記第1伝動レバー33の上端に枢着59し
て、第2伝動レバー56の下部と前記伸縮杆58の他端
との間に、前記伸縮リンク32の伸長付勢用圧縮ばね4
0のばね定数より大きいばね定数の引張ばね60を、前
記ピン57が長孔58aの右端に係合するよう張設して
いる。
【0024】このため図11の実線示の操作レバー45
を鎖線示の格納位置に回動すると、第2伝動レバー下端
のピン57が長孔58aに沿い図の左方に摺動して引張
ばね60の弾力が増大するのに対し、上部リンクのフツ
ク24が釣合錘のフツク係合部25に係合している間
は、原動リンク17が張出位置に保持されているから、
伸縮リンクの圧縮ばね40が該引張ばね60の弾力によ
り圧縮されて、図2に示すように拘束アーム27が伸縮
シリンダ15の縮少を妨げない位置に回動するが、該伸
縮シリンダの伸縮制御により釣合錘6が前述のように受
台8に支持されて、そのフツク係合部25よりフツク2
4が脱れると、引張ばね60の弾力によつて伸縮杆58
が収縮して、拘束アーム27が図3の位置に回動すると
共に、原動リンク17が同図に示す格納位置に回動する
から、操作レバー45を操作した後に伸縮シリンダ15
を伸縮制御することができ、操作容易となる。
【0025】以上四つ棒リンク機構のフツク24と側
面」形の釣合錘6のフツク係合部25との係合と、補助
釣合錘7の外壁に対する該釣合錘6の旋回台側外壁の接
触とによつて、釣合錘を補助釣合錘に取付けた場合につ
いて説明したが、釣合錘6の取付け状態における伸長位
置の伸縮シリンダ15のシリンダ下端と拘束アーム27
との係合を脱すため、該伸縮シリンダを更に伸長し得る
ように、該釣合錘と補助釣合錘との間に設ける間隙が大
きくなる場合は、図4及び図5に示すように、補助釣合
錘7の底面に凹設した穴43と、これに嵌合するよう釣
合錘6の底辺部上に固着した突起44とよりなる釣合錘
の位置決め手段を、補助釣合錘に釣合錘を取付ける際に
同時に雌雄係合するよう設けるのがよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は受台側の
竪リンクを伸縮シリンダに形成した四つ棒リンク機構を
利用して、これに固定支持させたフツクの旋回台側釣合
錘取付部に対する出没と、受台上の側面」形の釣合錘の
旋回台側壁面に凹設したフツク係合部に係脱可能なフツ
クの昇降とを行わせるように構成したから、広大な建設
作業現場でのクレーン車の走行時に、釣合錘着脱用扛重
機構が巻胴収納筐より背後に突出する恐れが無く、走行
時の伸縮ブーム長さ、即ち最大地上揚程を従来より増大
できるのみならず、該扛重機構の作動準備に時間と工数
を要しないから、各荷役作業場所間でのクレーン車の迅
速な移動が可能となつて、従来より荷役作業効率を向上
できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】旋回台への釣合錘取付状態を示す縦断側面図
(図4のW−W断面図)である。
【図2】旋回台から釣合錘の取脱し途中の状態を示す縦
断側面図である。
【図3】釣合錘着脱装置の格納状態を示す縦断側面図で
ある。
【図4】旋回台に取付けた釣合錘の正面図である。
【図5】巻胴収納筐を除いて示す図4の平面図である。
【図6】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図7】釣合錘を除いて示す図1のZ矢視図である。
【図8】拡大して示す図7のV−V断面図である。
【図9】図8の要部の横断平面図である。
【図10】拡大して示す図1のY−Y断面図である。
【図11】旋回台のクレーン運転室附近の側面図であ
る。
【図12】走行状態のクレーン車の概略を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 旋回台 2 車体 4 伸縮ブーム 5 巻胴収納筐 6 釣合錘 7 釣合錘取付部(補助釣合錘) 8 受台 11 空所 13 下部リンク 15 伸縮シリンダ 17 原動リンク 20 上部リンク 24 フツク 25 フツク係合部 27 拘束アーム 32 伸縮リンク 33 第1伝動レバー 34 リンク 40 圧縮ばね 45 操作レバー 54 プツシユブルワイヤ 56 第2伝動レバー 58 伸縮杆 60 引張ばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体後部に取付けた旋回台の上
    部に、前方に向けたブームの基端枢架部と、その背後に
    隣接する巻胴収納筐とを取付けて、該巻胴収納筐と旋回
    台の釣合錘取付部の垂直の後壁を略連設し、ブームを後
    方に向けた時の釣合錘取付部に対応して、これに取付け
    る釣合錘を旋回台の旋回可能に位置決めして支持する受
    台を車体上に取付けたクレーン車であつて、受台に対応
    させた旋回台の釣合錘取付部の空所内底に前後方向垂直
    面内で作動可能な四つ棒リンク機構の下部リンクを固着
    して、該下部リンクに、その受台側の竪リンクを形成す
    る伸縮シリンダと、縮小位置の該伸縮シリンダより短い
    竪の原動リンクとを介して連結された上部リンクの受台
    側端末にフツクを一体に設け、該フツク付き上部リンク
    を前記空所内への格納位置と一部が受台側に突出する張
    出位置との間で移動し得る原動リンクの回動装置を設け
    て、前記フツクを、伸縮シリンダの伸縮の中間において
    受台上の釣合錘の旋回台側壁面に凹設したフツク係合部
    に係脱するように構成し、且つ伸縮シリンダの伸長時に
    受台上の釣合錘が旋回台への取付位置に略垂直姿勢で吊
    上げられるように、該釣合錘を側面」形に構成して、伸
    縮シリンダを伸長位置に固定し得る手段を設けたことを
    特徴とするクレーン車の釣合錘着脱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伸縮シリンダの伸長位置
    固定手段が、倒立形の該伸縮シリンダの伸長位置におい
    て、そのシリンダ下端に当接係合する拘束アームを原動
    リンク側に回動し得るように、該拘束アームの下端を伸
    縮シリンダのピストンロツド下端と同軸に下部リンクに
    枢架してなり、原動リンクが該拘束アームを介して原動
    リンク回動装置に連動連結されるように、旋回台への釣
    合錘取付状態において前記シリンダ下端に当接係合した
    拘束アームと原動リンクとの間を最大長さの伸縮リンク
    で連動連結し、該伸縮リンクを原動リンク回動装置の伝
    導力より小さい力で常時伸長付勢させて、上部リンクを
    張出位置から格納する際に、拘束アームが伸縮シリンダ
    の縮少を妨げない位置に先行して回動するように構成
    し、且つ格納位置のフツク付き上部リンクを張出す場合
    に、拘束アームが前記シリンダ下端に当接係合する位置
    に停止するように、原動リンクと拘束アームとの伸縮リ
    ンク連結部の回転半径に差を設けたことを特徴とする請
    求項1のクレーン車の釣合錘着脱装置。
  3. 【請求項3】 旋回台に取付けた原動リンク回動装置の
    操作レバーを、上部リンクの格納位置と張出位置とに夫
    々拘束可能に構成し、該操作レバーと伸縮リンクとの間
    の伝導系路中に、該伸縮リンクの伸長付勢用ばねのばね
    定数より大きいばね定数のばねによつて常時収縮付勢さ
    れる伸縮杆を挿入して、張出位置にある操作レバーを格
    納位置に回動する際に、拘束アームが伸縮シリンダの縮
    少を妨げない位置に回動するよう該両ばね定数の差を設
    定したことを特徴とする請求項2のクレーン車の釣合錘
    着脱装置。
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