JPH07117188B2 - 排水集合管 - Google Patents
排水集合管Info
- Publication number
- JPH07117188B2 JPH07117188B2 JP2231256A JP23125690A JPH07117188B2 JP H07117188 B2 JPH07117188 B2 JP H07117188B2 JP 2231256 A JP2231256 A JP 2231256A JP 23125690 A JP23125690 A JP 23125690A JP H07117188 B2 JPH07117188 B2 JP H07117188B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drainage
- pipe
- blade
- pressure
- allowable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
Description
管、特に固形汚物を含む排水、雑排水等を排水管に流す
一管式排水配管における排水立管中に介装される排水集
合管に関するものである。
上層階から下層階に向って多数の非水立管を一本の排水
管状に連結貫通させ、各階における居住区内の汚水や雑
排水を横枝管を介して前記立管内に流入させるようにな
っており、前記立管と横枝管の接続は、立管内径よりも
大径の径大部を有する排水集合管により行なわれてい
る。
き、気液混合状で上層階から下層階に降下するに従い、
管内空気圧の変動が大きく、また、排水騒音が発生する
という問題がある。
集合管の内周面に、管軸に対して傾斜した羽根を設け、
該羽根によって排水に旋回流を起させ、排水を管内周壁
面に沿わせて旋回させ乍ら静かに排水させるようにした
ものがある(例えば、特公昭62−50717号公報参照)。
該羽根付集合管では、排水が旋回するので、立管内にお
いても排水が管内壁に沿って旋回し、立管中央に空気性
が形成され、許容排水能力の向上を図ることができる。
回させても、その流速が速くなるとベルヌイの原理によ
って管内が負圧に転じる。
横枝管と排水器具例えば水洗便器、流し台等との間に形
成されたU字状の封水部(封水深約50mm、水頭差−50mm
Aq)を破封しない能力で、管内圧(負圧)が−25mmAqに
なる時を許容値(即ち許容管内圧力)としており、排水
流量の増加と共に管内圧力が下降する。
うに羽根で排水を旋回させることによって排水能力を向
上させるようにした場合、排水の羽根への当たり(流動
抵抗)が強いほうが排水をより旋回させやすいと考えら
れるので、当該羽根の存在自体が管路の排水能力を根本
的に阻害する要因にならない程度に、当該羽根をできる
だけ管路の内空側に出っ張らせたり、羽根の管軸に対す
る傾斜角(水切角)を大きくすることが好ましい。
のように洗剤を多く含んだ泡立ちやすい排水(以下、こ
れを「泡排水」という。)があり、かかる泡排水を管路
内で過度に旋回させると管路内でも泡が発生する場合が
ある。このように管路内の泡が多くなるとこの泡によっ
て管内が詰まって管内圧が異常に高くなり、これによっ
て封水部が破封する恐れがある。
を出っ張らせて排水の流動抵抗を上げると、洗剤を多く
含んだ泡排水を激しく泡立たせることになり、このた
め、管内圧が必要以上に高まって却って破封現象を助長
する結果になり兼ねない。
防止するために、羽根の出っ張りや水切角を小さく設定
し過ぎると、今度は洗剤を含まない一般排水の許容排水
能力が低下し、集合管内に当該羽根を設けた意義がなく
なってしまう。
よる流動抵抗が洗剤を含まない一般排水の許容排水能力
と泡排水の場合に生じる管内圧に及ぼす影響を明らかに
して、家庭から種々の排水が流される集合住宅の縦管路
に用いる排水集合管において、一般排水の許容排水能力
を必要以上に低下させることなく泡排水による破封現象
を防止することを目的とする。
段を講じた。
2,3が設けられ、管軸Cと直交方向に枝管接合部8が設
けられた排水立管4よりも大径の径大部5を備え、該径
大部5と下側の排水立管接合部3との間がテーパー管部
6とされると共に、枝管接合部8下端よりも下方に位置
して、管軸Cに対して傾斜した羽根11が突設されている
排水集合管1において、前記排水立管4の内径断面積a
と、羽根11の立管4内径断面に対する投影面積a1との割
合a1/a×100を羽根11の面積率Aとするとき、該面積率
Aが10〜30%とされ、羽根11の管軸Cに対して傾斜する
水切角θが10〜40度とされていることを特徴としてい
る。
ラメータとして上記面積率Aと水切角θとの二つを考慮
し、その各パラメータが洗剤を含まない一般排水の許容
排水能力と泡排水の場合に生じる管内圧(泡排水圧力)
にどのように影響するかを、第7図の排水実験設備につ
いて行った後述の排水実験によって明らかにした。
るように、面積率Aを10〜30%としかつ水切角θを10〜
40度に設定しておけば、洗剤を含む泡排水による管内圧
が吹出し限界(90mmAq)以下にできるとともに、洗剤を
含まない一般排水の許容排水能力も上昇過程の範囲内に
あるので、泡排水によって破封現象が生じるのを有効に
防止しつつ、一般排水の許容排水能力についてはこれを
可及的に向上することができる。
立管接合部2,3が設けられ、上部に排水立管4よりも大
径の径大部5が設けられると共に、該径大部5と下側の
排水立管接合部3の間にテーパー管部6が形成されてい
る。
内面に、縮径された内向鍔7が設けられ、該内向鍔7の
下方径大部5に管軸Cと直交方向に、枝管接合部8が互
に直交状に突設されている。なお、前記内向鍔7の下部
周端縁7aは、シャープエッジとし、水切りが良好に行な
われるようにしてある。
を除き少なくとも上半分に内向鍔9が突設され、該内向
鍔9の内周端縁9aはシャープエッジとされ、横枝管10か
らの排水流を斜め下方に偏流させて、径大部5内面との
衝突を緩和させると共に水切りが良好になるようにされ
ている。
置して、径大部5内面からテーパー管部6にかけて、管
軸Cに対して傾斜した所定の水切角θをもつ羽根11が突
設されており、該羽根11の端縁11aとその対向する管内
壁面6aとの間隔は、排水立管4内を通過するに十分な球
体12を、円滑に通過させうるに十分なもの(通過球径
d)とされている。なお、前記通過球径dは、排水立管
4の内径Dの88%とするのが好ましい。
11による流動抵抗が許容排水能力と泡排水の場合に生じ
る管内圧に及ぼす影響を明らかにすべく、第7図に示す
ような10階建ての排水実験設備を構築し、この設備に実
際に洗剤を含まない一般排水と、これを含む泡排水とを
流して排水実験を行った。
右するパラメータとして、羽根11の管内への出っ張り具
合を表す羽根11の面積率Aと、羽根11の管軸に対する傾
斜角(水切角)θとの二つを考慮し、その各パラメータ
の変化が洗剤を含まない一般排水の許容排水能力と泡排
水の場合に生じる管内圧(以下、「泡排水圧力」とい
う。)にどのように影響するかを調べることにした。
の管軸Cと直角な内径断面積aに対する羽根11の立管4
内壁面に対して突出している管軸Cと直交する面への投
影面積a1の割合、すなわち、a1/a×100(%)のことを
意味する。
の一般排水を10階、8階、6階の各階から定常時に連続
排水し、このさい1階〜10階の枝管内に生じる空気圧変
動を圧力センサで計測することによって行った。
次増やして行き、1階〜10階のいずれかの圧力センサが
−25mmAq又は+40mmAqを検出したときの排水量を洗剤を
含まない一般排水における許容排水能力とした。なお、
10階、8階、6階の各階からの排水量はぞれぞれ全排水
量の3分の1とした。従って、全排水量が3.0(L/s)の
時は10階、8階、6階の各階からの排水量はぞれぞれ1.
0(L/s)ずつになる。
す影響は、10階に設けた洗濯排水槽から洗剤を含む泡排
水を定常時に連続排水し、このさい1階〜10階の枝管内
に生じる空気圧変動を前記した圧力センサで計測するこ
とによって行った。従って、泡排水は10階のみから排水
することにしている。また、この場合の泡排水は、清水
30(L)に液体ニュービーズ(花王社製)を約24(cc)
添加してこれを攪拌したものとし、泡排水の排水量は一
律に1.5(L/s)とした。
ち、羽根11の水切角θを一定(25度)として、面積率A
が5%〜35%までの範囲で5%ずつ変化させた排水集合
管1を各階にそれぞれ装着し、その各面積率Aについて
それぞれ許容排水能力と泡排水圧力を測定した。
変化によって許容排水能力と泡排水圧力がどのように変
化するかを表したグラフであり、○が許容排水能力、△
が泡排水圧力をプロットしたものである。
きは、許容排水能力が羽根11の無い場合の排水能力であ
る2.5(L/s)とさほど変わらず、この場合、羽根11によ
る排水の旋回が乏しすぎて排水能力が殆ど向上されてい
ない。このため、面積率Aは少なくとも10%以上必要で
ある。
力は面接率Aの増加とともに大幅に向上するが、同時
に、泡排水圧力も面積率Aの増加とともに増大してお
り、面積率Aが30%になると泡排水圧力が封水部が破封
する限界の圧力(以下、「吹き出し限界」という。)と
される90mmAqに到達している。従って、この場合、面積
率Aを30%以下にしておけば、泡排水によって管内圧が
上昇して破封現象が生じるのを有効に防止できる。
は減少していることが判る。これは、面積率Aが30%を
超えると、管内での羽根11の出っ張り具合が大きくなり
過ぎて、当該羽根11が却って管内の圧力変動を引き起こ
す原因になっているからであると解される。
による許容排水能力の向上を図れるようにするには、面
積率Aを10〜30%に設定しておけばよいことになる。
メータのうち、面積率Aを一定(15%)として、羽根11
の水切角θを5度から50度まで5度ずつ変化する排水集
合管1を各階にそれぞれ装着し、その各水切角θについ
てそれぞれ許容排水能力と泡排水圧力を設定した。
変化によって許容排水能力と泡排水圧力がどのように変
化するかを表したグラフであり、第5図の場合と同じ
く、○が許容排水能力、△が泡排水圧力をプロットした
ものである。
は、許容排水能力が羽根11の無い場合の排水能力である
2.5(L/s)とさほど変わらず、この場合、羽根11による
排水の旋回が乏しすぎて排水能力が殆ど向上されていな
い。このため、水切角θは少なくとも10度以上必要であ
る。
力は水切角θの増加とともに大幅に向上するが、同時
に、泡排水圧力も水切角θの増加とともに増大してお
り、水切角θが40度になると泡排水圧力が前記吹き出し
限界(90mmAq)に到達している。従って、この場合、水
切角θを40度以下にしておけば、泡排水によって管内圧
が上昇して破封現象が生じるのを防止できる。
は減少することが判る。これは、水切角θが40度を超え
ると、排水が羽根11に対する衝突が激しくなり過ぎて、
当該羽根11が却って管内の圧力変動を引き起こす原因に
なるからであると解される。
による許容排水能力の向上を図れるようにするには、水
切角θを10〜40度に設定しておけばよいことになる。
dは、立管4の内径Dの88%としている。
汚物を含む排水、雑排水等が流下してくる排水流は、排
水集合管1内の内向鍔7周縁のシャープエッジ7aから急
拡大された径大部5に至り、良好な水切りによって層流
状態で流水束が順次拡大し、流水束が層流域から乱流域
に変る境界域で羽根11にその一部が衝突して偏流減速さ
れる。そして、この羽根11で減速された排水は、その流
れが旋回流となって排水集合管1の下部内壁面に沿って
降下し、他方羽根11に衝突しない排水は、その外周部分
がテーパー管部6に衝突して減速されると共に中心方向
に偏流され、排水流が相互に衝突してその流下エネルギ
ーが消費されて減速され、排水立管4内を静かに流下す
る。したがって、排水立管4内における圧力下降は緩慢
となり、排水流量が多くなっても、許容管内圧力が基準
値(−25mmAq)以下である。また「泡排水による管内
圧」も吹出し限界(90mmAq)以下に維持され、横枝管10
側への逆流が生起せず、排水器具下方の封水部が破壊さ
れて排水器具から吹出すこともない。
内壁面に衝突して減速されると共に旋回流となって排水
立管4内壁面に沿って円滑に流下し、下層階の排水集合
管1内では、前述と同様に偏向・旋回され、許容管内圧
力は基準値以下に、また泡排水による管内圧は吹出し限
界以下に維持される。
が、複数個所に設けることができる。
昇して破封現象が生じるのを有効に防止しつつ、洗剤を
含まない一般排水の許容排水能力についてはこれを可及
的に向上できるので、家庭から種々の排水が流される集
合住宅の縦管路において、一般排水の許容排水能力を必
要以上に低下させずに泡排水による破封現象を防止する
ことができる。
正面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図は第
1図のB−B線断面図、第4図は面積率の説明図、第5
図は面積率と一般排水の許容排水能力及び泡排水圧力と
の関係を示すグラフ、第6図は水切角と一般排水の許容
排水能力及び泡排水圧力との関係を示すグラフ、第7図
は排水実験設備の概略図である。 1……排水集合管、2,3……排水立管接合部、4……排
水立管、5……径大部、6……テーパー管部、8……枝
管接合部、11……羽根、A……面積率、C……管軸、θ
……水切角。
Claims (1)
- 【請求項1】管軸(C)方向両端に排水立管接合部
(2)(3)が設けられ、管軸(C)と直交方向に枝管
接合部(8)が設けられた排水立管(4)よりも大径の
径大部(5)を備え、該径大部(5)と下側の排水立管
接合部(3)との間がテーパー管部(6)とされると共
に、枝管接合部(8)下端よりも下方に位置して、管軸
(C)に対して傾斜した羽根(11)が突設されている排
水集合管(1)において、 前記排水立管(4)の内径断面積(a)と、羽根(11)
の立管(4)内径断面に対する投影面積(a1)との割合
a1/a×100を羽根(11)の面積率(A)とするとき、該
面積率(A)が10〜30%とされ、羽根(11)の管軸
(C)に対して傾斜する水切角(θ)が10〜40度とされ
ていることを特徴とする排水集合管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2231256A JPH07117188B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 排水集合管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2231256A JPH07117188B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 排水集合管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04113096A JPH04113096A (ja) | 1992-04-14 |
JPH07117188B2 true JPH07117188B2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=16920767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2231256A Expired - Lifetime JPH07117188B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 排水集合管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07117188B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0712696U (ja) * | 1993-07-14 | 1995-03-03 | 徳厚 小島 | 鋳造ねじを有する管継手 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02217688A (ja) * | 1989-02-14 | 1990-08-30 | Kubota Ltd | 排水用集合管 |
-
1990
- 1990-08-31 JP JP2231256A patent/JPH07117188B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04113096A (ja) | 1992-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5616568B2 (ja) | 脚部継手及びこの脚部継手を用いた排水システム | |
JP6371945B2 (ja) | 排水トラップ | |
JPH07117188B2 (ja) | 排水集合管 | |
JP4643282B2 (ja) | 建築排水システム及びこれに用いる器具排水管ユニット | |
JP2023106603A (ja) | 管継手および排水システム | |
JP6339410B2 (ja) | 旋回継手およびそれを用いた排水システム | |
JP2002348926A (ja) | 排水システム | |
JP4206495B2 (ja) | 合流特殊継手 | |
JP2813335B2 (ja) | 排水用集合管内における排水の流下方法 | |
JP4693315B2 (ja) | 排水用集合管 | |
CN216007148U (zh) | 一种建筑同层排水用的汇集器 | |
CN217105422U (zh) | 排水装置和排水系统 | |
JPH03177692A (ja) | 排水立て管継手 | |
JPS595729B2 (ja) | 排水異形管 | |
JP3486848B2 (ja) | 排水立て管継手 | |
JPH11158957A (ja) | 排水立管 | |
JPH059961A (ja) | 排水装置 | |
JP2003342984A (ja) | 排水管配管システム | |
JPH0438996A (ja) | 曲り管 | |
US11021858B2 (en) | Impact reducer for drainage stacks | |
JP2726671B2 (ja) | 洗剤排水の排水方法 | |
JP2637460B2 (ja) | 排水管装置 | |
JP3422460B2 (ja) | 脚部ベント | |
JP3459974B2 (ja) | 排水の流下方法 | |
JPH11140950A (ja) | 排水管継手 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091218 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091218 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101218 Year of fee payment: 15 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101218 Year of fee payment: 15 |