JPH0438996A

JPH0438996A - 曲り管

Info

Publication number: JPH0438996A
Application number: JP2146870A
Authority: JP
Inventors: Takashi Kusano; 隆草野; Yoshiaki Nakada; 中田　義明
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1990-06-04
Filing date: 1990-06-04
Publication date: 1992-02-10
Anticipated expiration: 2015-08-21
Also published as: JP3077996B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、中高層等の建築物に設けられる排水装置に関
し、さらに詳しくは管内の通気を確保することにより、
排水トラップによる封水効果が損なわれるのを防止した
排水装置に関する。

（従来の技術）例えば、中高層建築物等に配設される排水装置は、各階
層を通過するように鉛直方向に配設される立管と、水平
方向に配設される横管と、立管と横管との間に配設され
る曲り管とから構成され、各階層から排出される汚水、
排水等が立管、曲り管及び横管を経て下水管や汚水管に
排出されるようになっている。

ところで、立管内を排水が流下する際に、多量の排水が
一度に流下すると、この排水が曲り管内で乱れて管内を
閉塞して立管内を負圧とし、その結果排水装置に接続さ
れている各種衛生厨房機器類のトラップが破水し、排水
管内の悪臭が各室内等に逆流するという問題があった。

そこで、従来では例えば、特公昭５９−５７２９号公報
に示されているように、立管内を排水を旋回させながら
流下させることが行われている。

しかし、このように旋回流となった排水が曲り管内に流
入すると、旋回流を維持した状態で排水が曲り管の内面
に沿って曲り管内の上部空間にまで昇り、曲り管の内部
を排水で閉塞することがある。

特に、立管内を流下してきた排水は曲り管部分で急に流
下方向が水平方向へ変更されるため、排水に洗剤等が含
まれているような場合には、曲り管及び横管部分で気泡
を発生してその気泡が横管の入口部に滞留し、横管内を
この洗剤気泡で閉塞することもある。

このように排水装置内が排水によって閉塞されると、排
水装置内の空気層が上下で連通しなくなると共に、その
排水の流下によって詰まり部分の上側における排水装置
内が負圧となり、上記したトラップ破水の問題が起きる
のである。

上記問題を解消するため、従来では、第８図に示すよう
に、曲り管ａ及び横管すの内周面下部に管軸方向に沿っ
た突条Ｃを設け、この突条Ｃによって立管ｄから流下し
てきた排水が曲り管ａの上部空間にまで昇るのを防止す
ると共に、排水の流れを整流として、曲り管ａ内の上部
空気層を確保した排水装置が提本されている（例えば、
実公昭６０　５１１２号公報）。

（発明が解決しようとする諜Ｍ）しかしながら、上記公報に開示された構成では、曲り管
ａの底辺より突条Ｃが突設しているために、排水に含ま
れる塵や布、毛等の繊維屑がこの突条Ｃに引っ掛かり易
く、従って、これら繊維屑等が曲り管ａの底片に堆積し
て、曲り管ａを閉塞するおそれがあった。

本発明は上記欠点を解決するものであり、その目的とす
るところは、管内で大きい負圧が生しるのを防いで、排
水トラップの封水効果が損なわれるのを防止できると共
に、繊維屑等が内部に詰まるおそれのない排水装置を提
供することにある。

（課題を解決するだめの手段）本発明の排水装置は、立管と、横管と、これら立管と横
管の間に介在させた曲り管とを有する排水装置であって
、前記的り管の少なくとも軸方向中央部の底側内面が上
側内面より小径に形成され、この底側内面と上側内面と
が曲りテーパ面で連設された断面略卵形状となされてい
るものである。

（作用）曲り管の少なくとも軸方向中央部の底側内面が上側内面
より小径に形成され、この底側内面と上側内面とが曲り
テーパ面で連設された断面略卵形状となされているので
、曲り管の内面に沿って曲り管の上部へ昇ろうとする排
水は、曲り管の底側面側で正常な旋回が阻止されてその
旋回エネルギーが消失され易い。つまり、曲り管が断面
円形に形成されている従来の排水装置では、排水は曲り
管の湾曲面に沿って曲り管の上部空間にまで昇り易いの
であるが、本発明のように曲り管を上記のような断面略
卵形状の変形形状に形成することにより、管内で旋回し
ていた排水が衝突し合う。したがって、排水の旋回エネ
ルギーが消失され、排水は曲り管の内面に沿って曲り管
の上部空間にまで昇り難いのである。

このことにより、排水の旋回が効率的に抑えられる。

（実施例）以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。

第１図及び第２図に示すように、排水装置は、建築物の
各階層に亘って鉛直状態に配設される立管２と、建築物
に略水平状態に配設される横管３と、立管２及び横管３
の間に配設される曲り管１とを有している。

曲り管３は断面略卵形状に形成された軸方向中央１１と
、この中央部１１の立管２との接続側端部に連設された
円筒状の接続部１２と、中央部１１の横管３との接続側
端部に連設された円筒状の接続部１３とを有している。

一方の接続部１２には円筒状に形成される立管２の下端
部に設けられた鍔部２１と接続される鍔部１８が一体に
設けられている。

また、他方の接続部１３には、横管３の端部の鍔部３１
に接続される鍔部１９が一体に設けられている。

曲り管１は、立管２の下端部から横管３の端部に亘って
連続するよ・う全体が略９０度湾曲して形成され、曲り
管１は湾曲した底部１５と上部１６と、これら底部１５
及び上部１６との間に配置される両側部１．７．１７と
を有している。

そして、曲り管１の軸方向中央部の底側内面１５ａが上
側内面１６ａより小径に形成され、この底側内面１５ａ
と上側内面１６ａとが曲すテーパ面１７ａ。

１７ａからなる両側内面で連設され断面略卵形に形成さ
れている。

尚、曲り管１の軸方向中央部から両端部に連なる部分は
、両端部側になるにつれて、略卵形から円形に近づき、
両端部で真円形となっている（第４図、第５図、第６図
、第７図参照）。

上記構成の曲り管１は建築物の各階層に亘るよう鉛直方
向に配設される立管２と略水平方向に配設される横管３
との間に配設され、曲り管ｌの一方の接続部１２の鍔部
１８に立管２の下端部の鍔部２１が接続されると共に、
曲り管ｌの他方の接続部１３の鍔部１９に横管３の鍔部
３１が接続されることによってそれぞれの管が連結され
る。

次に、このようにして構成される排水装置の作用を説明
する。

立管２から排水が旋回しながら曲り管ｌ内に流下すると
、排水は曲り管１の底側内面１５ａ側で正常な旋回が阻
止されて、管内で旋回していた排水が衝突し合うことに
より、排水の旋回エネルギーが消失されて、両側部１７
．１７の内面上部にまで排水は昇ることがなく、排水は
曲り管１の下部内を流下する。

このようにして、曲り管１の上部には常に空気層が存在
する状態で排水は曲り管１内を流下し、横管３へ送られ
ることになり、立管２内が負圧になることがない。

尚、立管２から旋回しないで流下する排水にも本発明は
適用することができる。

（発明の効果）このように、本発明によれば、旋回しなから立管から流
下して曲り管に入る排水の旋回エネルギーを曲り管内で
消失させて整流とし、排水によって曲り管内が閉塞され
るのを防止することができる。従って、曲り管の上部に
は常に空気層が形成されることになり、排水装置内に負
圧が生じるのを防ぐことができ、衛生厨房排水機器等か
ら多量の排水が排水管内に流入した場合でも、排水管内
の空気圧力の変動を低減できてトラップ破水を生じるこ
とを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の排水装置の一方実施例の一部切断し
た要部の斜視図、第２図はその正面図、第３図は第２図
の■−■線断面図、第４図は第２図のＩＶ−ＩＶ線断面
図、第５図は第２図のＶ−Ｖ線断面図、第６図は第２図
のＶｌ−ＶＩ線断面図、第７図は第２図の■−■線断面
図、第８図は従来の排水装置の断面図である。１・・・曲り管　　　　　　２・・・立管３・・・横管
　　　　　　１１・・・軸方向中央部１５ａ・・・底側
内面　　　１６ａ・・・上側内面１７ａ・・・曲りテー
パ面

Claims

【特許請求の範囲】

１）立管と、横管と、これら立管と横管の間に介在させ
た曲り管とを有する排水装置であって、前記曲り管の少
なくとも軸方向中央部の底側内面が上側内面より小径に
形成され、この底側内面と上側内面とが曲りテーパ面で
連設された断面略卵形状となされていることを特徴とす
る排水装置。