JPH07116265B2 - 硬化可能なフッ素化共重合体と、その製造方法と、その塗料、ワニスへの応用 - Google Patents

硬化可能なフッ素化共重合体と、その製造方法と、その塗料、ワニスへの応用

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JPH07116265B2
JPH07116265B2 JP3297856A JP29785691A JPH07116265B2 JP H07116265 B2 JPH07116265 B2 JP H07116265B2 JP 3297856 A JP3297856 A JP 3297856A JP 29785691 A JP29785691 A JP 29785691A JP H07116265 B2 JPH07116265 B2 JP H07116265B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F126/00Homopolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a single or double bond to nitrogen or by a heterocyclic ring containing nitrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/186Monomers containing fluorine with non-fluorinated comonomers
    • C08F214/188Monomers containing fluorine with non-fluorinated comonomers with non-fluorinated vinyl ethers

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テトラフルオロエチレ
ン(C2 4 )と、クロロトリフルオロエチレン(C2
3 Cl )およびビニリデンフルオライド(C2 2
2 )の中から選択される少なくとも1種類の別のフッ素
化モノマーと、アリルポリオルと、フッ化炭素鎖を有す
るアリルまたはアクリルモノマーとによって構成され
る、硬化可能な共重合体に関するものである。本発明の
共重合体は有機溶媒に可溶であり、主目的な耐しみ性お
よび耐汚染性にある塗料およびワニスの製造に特に適し
ている。
【0002】
【従来の技術】フッ素化共重合体は優れた機械的特性、
耐化学薬品性および耐候性を有していることは知られて
いるが、一般溶媒に対して可溶性が無いため、或る種の
用途、例えば塗料やワニス(これらの分野では高い抵抗
性を有し、しかも取り扱いが容易なコーティング材を製
造するためにフッ素化共重合体の有する特性が望まれて
いる)用の樹脂としては使用することができない。上記
欠点を無くして、フッ素化重合体の特性を生かすため
に、フッ素化重合体を通常の溶媒に可溶化する試みがな
されてきた。少なくとも一部がフッ素化された不飽和エ
チレン系モノマとフッ素化重合体とを共重合させて、結
晶化度を減らす方法は公知である。その共重合体は結晶
化度が低いため、一般に機械的特性が劣り、特に硬度が
低い。従って、塗料やワニスのような用途で用いる場合
には、構造中に官能基を入れて硬化可能な状態にして十
分な剛性を維持するのが望ましい。このような硬化可能
なフッ素化共重合体はフランス国特許第 2488260号に記
載されている。この共重合体は主鎖のα位の炭素にフッ
素原子を有している。これは優れた耐老化性を有する製
品にするための必須条件である。また、主鎖のα位の炭
素にフッ素原子が存在すると埃が付き難くなり、これに
よってフッ素化塗料は他の塗料に比較して汚損速度が遅
くなる。しかし、主鎖のα位の炭素にフッ素原子が存在
しても、薄い色の塗料の場合の耐落書き性を完全に満足
させることはできない。すなわち、落書きは消した後も
その跡( ゴーストイメージ) が残るからである。耐汚染
性を改善するためは、下記特許に記載の解決方法が主と
して研究されている:
【0003】ヨーロッパ特許第186186号には、塗膜が埃
によって急速に汚染するのを防止するために、活性部位
を有するフッ素化重合体と、下記: CF3 −(CF2 )n−CH2 −CH2 −OH または OH−CH2 −CH2 −(CF2 )m−CH2 −CH2 −OH の特定のフッ化炭素化合物とを組み合わせることを特徴
とする耐汚染塗料が記載されている。しかし、これらの
化合物は、少量加えても一般に耐汚染性は向上せず、大
量に使用すると塗膜の架橋が制限される結果、塗料およ
びワニス中の顔料が浮き出て着色むらが起るという悪影
響がある。ヨーロッパ特許第311052号には、フッ素化重
合体と、ポリフッ化炭素鎖の形でフッ素を含み且つ親水
性モノマを含む特殊な共重合体との組み合わせによって
得られる耐汚染塗料が記載されている。しかし、この特
殊な共重合体を入れることは塗料の耐老化性の観点から
好ましくない。汚れおよび反復クリーニングに対する現
状の耐汚染性は永続的なものではなく、未解決な問題で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこの問
題に対する解決法を提供することにある。本発明のフッ
素化重合体は上記の性質に加えて、硬化剤の存在下で容
易に硬化させることができるので、この共重合体を塗料
やワニスに使用される溶媒に加えることによって、金
属、セラミックス、木材、プラスティック材料または前
に塗布した塗膜等の基材上に付着性に優れた皮膜を形成
することができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フッ化物モノ
マーおよびアリルモノマーの共重合残基を含む硬化可能
なフッ化共重合体において、(a) 上記のフッ化物モノマ
ーの共重合残基はテトラフルオロエチレンと、クロロト
リフルオロエチレンおよびフッ素化ビニリデンの中か選
択される少なくとも1種類のフッ化物モノマーとを合わ
せものに由来し、(b) 上記のアリルモノマーの共重合残
基は下記〔化7〕:
【0006】
【化7】 (ここで、R1 はHまたはCH2 OHであり、R2 はO
HまたはCH2 OHであり、R3 はCH3 またはOHで
あり、R1 とR3 とは同時にHおよびCH3 にはならな
い) の式で表されるアリルポリオールであり、さらに、(c)
下記〔化8〕:
【0007】
【化8】 (ここで、nは3〜12であり、R4 はHまたはCH3であ
り、XはCH2 −Oまたは下記〔化9〕:
【0008】
【化9】 を表す) の式で表されるフッ化炭素鎖を有するアリルモノマーま
たはアクリルモノマーの残基を含むことを特徴としてい
る。
【0009】本発明の共重合体は、CH2 =CH−O−
5 (ここで、R5 は2〜13個の炭素原子を有する直鎖
または側鎖を有するアルキル基である)で表わされるヒ
ドロキシル化されていないビニルエーテル残基を、必要
に応じて、さらに含むことができる。
【0010】
【作用】本発明の硬化可能な共重合体は、共重合してい
る全モノマー 100モル当たり一般に以下の組成を有して
いる: テトラフルオロエチレン: 14 〜45モル、 クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデンまたは
これらの混合物:25〜81モル、 アリルポリオル: 4〜15モル、 フッ化炭素化されたアリルモノマーまたはアクリルモノ
マー:1〜17モル。
【0011】塗料用およびワニス用の通常の溶媒に対す
るこの共重合体の溶解度はフッ化物モノマー成分である
2 4 、C2 2 2 、C2 3Cl を適当に選択する
ことによって調整することができる。一般には、以下に
示す2種類のモノマ成分を採用するのが好ましい:第1
成分はフッ化ビニリデンを多く含む成分で、C2 2
2 のモル数とC2 4 およびC2 3Cl の合計モル数と
の比が下記〔式3〕:
【0012】
【式3】 であることを特徴としている。第2成分はC2 2 2
の含有量が20モル以下である成分で、C2 4 のモル数
とC2 3Cl のモル数との比が下記〔式4〕:
【0013】
【式4】 であることを特徴としている。好ましいアリルポリオー
ルとしては、3-アリロキシル-1, 2-プロパンジオールお
よびトリメチロールプロパンモノアリルエーテルを挙げ
ることができる。フッ化炭素鎖を有する好ましいアリル
モノマーおよびアクリルモノマとしては下記〔化10〕か
ら〔化14〕の式で表される化合物を挙げることができ
る。
【0014】
【化10】
【0015】
【化11】
【0016】
【化12】
【0017】
【化13】
【0018】
【化14】
【0019】共重合体組成中にビニルエーテルを入れる
場合には、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエ
ーテル、プロリルビニルエーテルおよびイソプロピルビ
ニルエーテルの中から選択するのが好ましい。本発明の
共重合体を塗料やワニスのような液体塗料の組成中で使
用するためには、25℃におけるジメチルホルムアミド溶
液中での共重合体の濃度1g/dlの溶液の固有粘性が0.
06〜1dl/gであるのが好ましい。
【0020】アリルポリオールを共重合体鎖に組み込む
場合には、C24 の存在が不可欠である。この量が上
記の14モル%よりも低いと生産性が低くなり、特に重合
速度が落ち、この量が上記の45%よりも高くなると、得
られた共重合体が塗料の溶媒中に十分に溶解しないとい
う問題が生じる。
【0021】通常の溶媒に対する共重合体の溶解性を上
げるためには、共重合時にヒドロキシル化されていない
ビニルエーテルを加えるのが好ましい。本発明の硬化可
能な共重合体の組成に必ず加える全ベースモノマ 100モ
ル当たり、最大33モルまでのヒドロキシル化されていな
いビニルエーテルを加えても、最終的に得られる共重合
体に何ら悪影響を及すことはない。
【0022】本発明の共重合体は公知の通常の溶液重合
法で製造することができる。この溶液重合法では、有機
溶媒に可溶な開始剤の存在下で、溶媒中で、温度約30〜
120℃、好ましくは40〜80℃、圧力約10〜80バール、好
ましくは15〜40バールで各モノマーを共重合させる。
【0023】本発明の架橋可能な共重合体は、テトラフ
ルオロエチレンと、クロロトリフルオロエチレンおよび
フッ化ビニリデンの中から選択される少なくとも1つの
他のフッ素化モノマと、上記で定義のフッ化炭素鎖を有
するアリルポリオールと、アリルモノマーまたはアクリ
ルモノマとを共重合することによって得られる。共重合
したモノマー 100モル当たり、各成分を以下の量で用い
る: テトラフルオロエチレン 14〜45
モル クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデンまたは
これらの混合物: 13〜81モル アリルポリオール形でのアリルモノマー: 4〜15
モル フッ化炭素鎖を有するアリルモノマーまたはアクリルモ
ノマー: 1〜 7モル。 これらのモノマー 100モル当たり、上記定義のヒドロキ
シル化されていないビニルエーテルを33モルまでの比率
で加えることもできる。
【0024】本発明の好ましい重合方法では、予め脱気
した溶媒を反応槽中で所定の反応温度まで加熱した後、
2 4 とC2 3Cl および/またはC2 2 2との
混合物、さらには、その他のモノマー、必要な場合には
さらにヒドロキシル化されていないビニルエーテルより
なる開始成分を含む混合物を反応槽中に導入する。所定
の反応圧を達成するために導入されるモノマー混合物の
量は選択した溶媒中でのC2 4 、C2 3Cl および/
またはC2 2 2 の溶解状況によって決まる。C2
4 、C2 3Cl および/またはC2 2 2 の混合物の
溶媒に対する重量比は通常 0.1〜1である。反応圧と温
度が所定値に達したところで重合開始剤を添加する。重
合体が形成されると圧力が低下するのでC2 4 、C2
3Cl および/またはC2 2 2 の混合物を加えて圧
力を補償する。この場合には、最初に加えたものと同じ
モル組成のC2 4 、C2 3Cl および/またはC2
2 2 の混合物を加えることができる。また、均一組成
の共重合体を製造するために、各モノマに固有な反応性
を考慮して、重合の過程で導入する混合物の組成を調節
することもできる。他のモノマと、必要に応じて使用さ
れるヒドロキシル化されていないビニルエーテルとは、
重合中に加えることができる。これらは混合物として、
または個別に加えることができ、また、C2 4 、C2
3Clおよび/またはC2 2 2 と組み合わせて添加
することもできる。これらの他のモノマと、必要に応じ
て使用されるヒドロキシル化されていないビニルエーテ
ルとは、全てのモノマの混合物の組成が共重合過程を通
じて一定になるように加えるのが好ましい。反応圧力を
維持するために加えられるC2 4 と、C2 3Cl およ
び/またはC2 2 2 との混合物は、乾燥抽出物が10
〜60%、好ましくは15〜40%程度になるまで十分な時間
継続して添加するのが好ましい。揮発性の残留成分は脱
気によって除去することができる。
【0025】重合反応槽から取り出した溶液は、重合溶
媒が塗料やワニスへの使用に適している場合には、その
まま保存することができる。そうでない場合には、蒸留
によって溶媒を取り除き、所望の用途により適した別の
溶媒に置き換えればよい。また、溶液を水で洗浄して、
共重合の過程で生成した保存安定性に好ましくない影響
を与える水溶性の残留物を除去することもできる。
【0026】共重合反応に用いる溶媒はモノマー混合物
を溶解し、しかも他の反応成分に対しては不活性でなく
てはならない。この溶媒はアセテートおよびアルコール
から選択するのが好ましい。好ましいアセテートとして
はブチルアセテート、イソブチルアセテートおよびエチ
ルアセテートを特に挙げることができよう。好ましいア
ルコールとしてはn−プロパノールおよびターシャリー
ブタノールを挙げることができる。
【0027】共重合開始剤自体は公知であり、一般には
ラジカル重合の開始剤、例えば、パージカルボネート、
パーピバレートおよびアゾ化合物、例えば、ジイソプロ
ピルまたはジシクロヘキシルパーカルボネート、ターシ
ャルブチルまたはターシャルアミルパーピバレート、ア
ゾビスイソブイトロニトリルおよびアゾビス−2,2−
ジメチルバレロニトリルの中から選択するのが好まし
い。
【0028】得られる架橋可能な共重合体の数平均分子
量(Mn)は1000〜20000 であるのが好ましい。この値
は、ジメチルホルムアミドに溶解した後、立体障害クロ
モトグラフィー(GPC・ゲル浸透クロマトグラフィ
ー)によって室温で測定する。このGPCによる測定は
ウォーターズ(WATERS) の3−カラムマイクロスチラゲ
ル装置(102nm、103nm 、104nm)を用い、ポリエチレング
リコール標準品で較正して行う。検出は屈折計を用いて
行う。
【0029】溶媒中では共重合体は透明な溶液となる。
この溶液に所望の塗料添加物、例えば顔料、充填剤、溶
媒、希釈剤、触媒、流動変性剤、展着剤、湿潤剤、消泡
剤、熱安定剤および光安定剤、定着剤、他の樹脂(コレ
ジン)または架橋硬化剤などを加えることができる。顔
料としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化クロムグリー
ン、コバルトブルー、クロムイエロー、カーボンブラッ
クまたはリン酸亜鉛やトリリン酸アルミニウムのような
腐食防止顔料を挙げることができる。溶媒および希釈剤
としては、エステル、ケトン、プロピレングリコールエ
ーテルおよび芳香族化合物を挙げることができる。コレ
ジンとしては、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリエー
テルおよびエポキシドを挙げることができる。架橋硬化
剤としては、必要に応じてエーテル化されたメラミンホ
ルムアルデヒド、フリーまたはブロックされたイソシア
ネートまたはポリイソシアネートおよび有機酸または有
機ポリアシッドあるいはその無水体を挙げることができ
る。本発明の共重合体の架橋温度は通常−20〜+270 ℃
であり、これは基本的に硬化剤の種類によって変化す
る。
【0030】フッ素化された機能性共重合体の架橋能は
耐溶媒試験によって決定する。綿パッドにメチルエチル
ケトン(MEK)を含ませ、下地が見えるまで塗膜を前
後に擦る。この場合の前後運動が往復で合計50回以上で
あれば良好に架橋されていることを示し、100 以上の値
は非常に良い架橋状態であることを示す。本発明の共重
合体をベースとした塗料およびワニスはエアーガン、静
電スプレー、浸漬またはブラシまたはローラーを用いて
塗布することができる。以下、本発明の実施例を示す
が、これらは本発明を限定するものではない。
【0031】
【実施例】以下の実施例では、耐汚染能力を複数の異な
った方法で測定した。第1の方法はジスマン(ZISMAN)法
によって塗膜の臨界表面張力を測定するもので、この方
法では表面張力τL を順次小さくした一連の液体を用い
てその接触角θを測定し、臨界表面張力τC を決定す
る。τl の関数としてcos θを計算し、cos θ=1で塗
料の完全な湿潤 (θ=0) を示すτl の最大値を得る。
この値は塗膜の臨界表面張力τC に対応し、τC の値が
小さいほど耐汚染性は高い。上記の一連の液体は以下の
ものである: (1) 2回蒸留を行った新鮮な水(24 時間以内) (2) 2回蒸留したグリセロール (3) ジヨードメタン、および (4) ベンジルアルコール。 接触角はラム−ハート(RAME-HART) 型の角度計を用いて
測定する。
【0032】第2の方法は標準汚染剤に対する耐汚染性
を評価するものである。塗料を塗った基板表面の最低4
cm2 の円形部分を以下の標準汚染剤で汚染させる: (1) 商品名KIWIの黒色靴クリーム (2) 商品名PENTELの黒色の消えないフェルトペ
ン (3) 商品名ALTONAの蛍光ピンクのグラフィティ
絵具。 1週間浸透させた後、メチルエチルケトンを含ませた綿
パッドを用いて標準汚染剤を除去する。溶剤を含ませた
綿パッドが汚れを吸着できるようにするために、必要な
だけ何回でも綿パッドは交換して用いる。この除去操作
は、綿パッドを5回前後運動させて擦っても肉眼でパッ
ドに汚れのあとが見えなくなった状態で終了とみなす。
残留生成物の跡または痕跡を肉眼または分光比色計を用
いて、無処理の標準品との色度の差で評価する。視覚的
に試験を行う場合、残った汚染度は以下の方法で評価す
る: 0= 跡なし 1= 着色跡が25cmの位置から観察される 2= 着色跡は30cm以上離れた位置からは観察されない 3= 着色跡は2m以上離れた位置からは観察されない 4= 着色跡は5m以上離れた位置からは観察されな
い。
【0033】耐汚染性の永続性の測定は、塗装した試験
片の表面の4cm2 の円形部分を汚染させて行う。汚染さ
せた試験片を3分間室温におき、 100℃で3分間焼いた
後、室温まで冷却する。次に、メチルエチルケトン (M
EK)を含ませた綿パッドで拭く。綿パッドが汚れを吸
着できるようにするために、綿パッドは必要な何枚だけ
交換する。清浄な綿パッドを5回前後に擦っても、肉眼
で綿パッド自体に汚れの跡が見られなくなった状態で洗
浄操作の完了とみなす。残った痕跡は、肉眼または分光
比色計を用いて、上記の基準で無処理の標準品との色度
の差として評価する。
【0034】実施例1(比較例)効果的な撹拌装置を備
えた容量3.3 リットルのオートクレーブ中に、減圧脱気
後に、2リットルのターシャルブタノールと、30gの3
−アリロキシル-1, 2-プロパンジオールと、10gの式:
8 172 4 −O−CH2 −CH=CH2 で表され
るフッ素化モノマーとを導入する。オートクレーブの温
度を70℃にし、この温度で 215gのC2 2 2 と、84
gのC2 4 と、84gのC2 4 とを入れた後に、5g
のターシャルブチルパーピバレートを加える。圧力は20
バールとする。共重合が起こると圧力が低下するので、
モル比が65/35のC2 2 2 とC2 4 との混合物を
加えて圧力を補償する。上記定義のモノマ混合物を46g
加える毎に、 5.5gの3-アリロキシ-1, 2-プロパンジオ
ールと、 1.8gの式:C8 172 4 −O−CH2
CH=CH2 の化合物とを加える。3時間重合させた後
に、8gのターシャルブチルパーピバレートを導入して
共重合の速度を上昇させる。6時間10分後、合計44gの
3-アリロキシ-1, 2-プロパンジオールと、14gのモノマ
ーC8 172 4 −O−CH2−CH=CH2 と、モ
ル比が65/35であるC2 2 2 /C2 4 モノマ混合
物 414gとを導入した。オートクレーブを冷却し、残留
モノマを脱気し、オートクレーブの内容物を減圧蒸留す
る。 445gの共重合体を回収し、これをブチルアセテー
トに溶解する。水で洗浄した後の共重合体溶液の乾燥抽
出物は64.4%である。この共重合体のピリジン/無水フ
タル酸溶媒中でのヒドロキシ基を化学定量した。この溶
媒はガラスフラスコ中で 140gの無水フタル酸を1lの
ピリジンに溶かして調製する。共重合体1gを5mlの試
薬に入れ、95〜100 ℃に1時間維持する。冷却後に消費
された無水フタル酸を定量する。測定の結果、1.70m当
量/gのOHが定量示された。フッ素19のNMR分析の
結果、共重合体のモル組成は下記〔化15〕であることが
確認された。
【0035】
【化15】 25℃におけるジメチルホルムアミド溶液中の濃度1g /
dlの共重合体の固有粘度は0.19dl/g であった。
【0036】試験1 上記共重合体溶液 100gと、12.5gのイソホロンジイソ
シアネートと、2.3 gのジブチルスズジラウラート(D
BTL)の10%ブチルアセテート溶液とを混合する。粘
性は12.5gのメトキシルプロパノールアセテートを用い
て調節する。得られたワニスを 100μm の螺旋塗布器を
用いて厚さ 0.7 mm の脱油したクロム処理したアルミニ
ウム板に塗布する。試験片を室温で48時間放置して乾燥
させ、厚さ30μm の乾燥塗膜を得る。この塗膜はメチル
エチルケトンで前後運動で 100回擦っても変化がなかっ
た。この塗膜は、NFT30016 に準じた測定でペルソー
ズ(Persoz)硬度 220sを示し、ASTM規格 D523-85に
準じて測定した60°での鏡面光沢は60%であった。臨界
表面張力は34mN/mであった。耐汚染試験とその永続
性試験の結果は添付の表に示してある。
【0037】試験2 120gの二酸化チタンと、 160gの上記共重合体溶液
と、40gのブチルアセテートとを1500回転/分で30分間
分散させて下地を調製する。この白色下地 160gに20g
の上記共重合体溶液と、21.5gのヘキサメチレンジイソ
シアネートのトリマと、 2.6gのDBTLの10%ブチル
アセテート溶液と、10gのブチルアセテートとを加え
る。得られた塗料を 100μm の螺旋塗布器を用いて厚さ
0.7 mm の脱油したクロム処理済みのアルミニウム板に
塗布する。試験片を室温で48時間放置して乾燥させて厚
さ28μm の乾燥塗膜を得る。この塗膜はMEKで前後運
動により100 回擦っても変化がなかった。この塗膜はN
FT30016 に準じた測定でペルソーズ硬度 215sを示
し、ASTM規格 D523-85に準じて測定した60°での鏡
面光沢は43%であった。臨界表面張力は37mN/mであ
った。耐汚染試験とその永続性試験の結果は添付の表に
示してある。
【0038】試験3 試験2と同じ塗料を調製し、塗布した板を80℃で30分間
焼いて乾燥させる。厚さ28μm の乾燥塗料塗膜はメチル
エチルケトンを用いた前後運動で100 回擦っても変化し
なかった。この塗膜はNFT 30016よる測定でペルソー
ズ硬度 228sを示し、ASTM規格 D523-85に従って測
定した60°での鏡面光沢は46%であった。臨界表面張力
は37.7mN/mであった。耐汚染試験とその永続性試験
の結果は添付の表に示してある。
【0039】実施例2(比較例)試験4 市販のフッ素化共重合体(分子量が 20000で、OH指数
が32(mg KOH/g、60%キシレン溶液中での転移温度
が 422±2℃であるクロロトリフルオロエチレンとビニ
ルエーテルとの共重合体)を用いて塗料を調製する。こ
の市販の共重合体 196.5g中に 118gの二酸化チタンを
15000rpmで30分間分散させて顔料の下地を調製する。次
に、上記の市販のフッ素化共重合物 21.7 gを用いて上
記下地 78.6 gを希釈する。7.95gのヘキメチレンジイ
ソシアネートのトリマと、 0.2gのDBTLの10%ブチ
ルアセテート溶液と加える。19.8gのブチルアセテート
を用いて粘度を調節する。得られた塗料を 100μm の螺
旋塗布器を用いて厚さ 0.7mmの脱油したクロム処理済み
のアルミニウム板に塗布した。試験片を室温で48時間放
置して乾燥させて厚さ26μm の乾燥塗膜を得る。この塗
膜はMEKで前後運動により100 回擦っても変化せず、
NFT30016 に準じた測定でペルソーズ硬度 237sを示
し、ASTM規格D523-85に準じて測定した60度での鏡
面光沢は78%であった。臨界表面張力は39.5mN/mで
あった。耐汚染性試験とその永続性試験の結果は、添付
の表に示すように限度があることを示している。
【0040】試験5 試験4と同じ塗料を調製し、塗布した板を80℃で30分間
乾燥させる。厚さ26μm の乾燥塗膜は、MEKを用いて
前後運動によって100 回擦っても変化せず、NFT 300
16よる測定でペルソーズ硬度 240sを示し、ASTM規
格D523-85 に従って測定した60°での鏡面光沢は79%で
あった。臨界表面張力は40mN/mであった。耐汚染性
試験とその永続性試験の結果は、添付の表に示すように
限度があることを示している。
【0041】試験6 試験4と同じ試験片を調製した。フッ素化組成物を、40
gの市販のヒドロキシル化されたポリフッ素化共重合体
(50 %のブチルアセテート溶液、粘度 2600mPa/s 、1.
3 %水酸基含有) と、6gのヘキサメチレンジイソシア
ネートのトリマと、352.5 gのメトキシプロパノールア
セテートと、0.05gのDBTLの10%ブチルアセテート
溶液とを混合して調製した。このフッ素化組成物を試験
4の塗膜上に30μmの螺旋塗布器を用いて塗布し、室温
で48時間放置して乾燥させ、厚さ4±1μmの塗膜を得
た。臨界表面張力は21mN/mであった。耐汚染試験と
その永続性試験の結果は添付の表に示してある。
【0042】試験7 試験6と同じ試験片を調製したが、フッ素化組成物の溶
液をオーブンで80℃で30分間乾燥させて厚さ4±μmの
塗膜を得た。臨界表面張力は20.7mN/mであった。耐
汚染試験とその永続性試験の結果は添付の表に示してあ
る。
【0043】実施例3 効果的な撹拌装置を備えた容量3.3 リットルのオートク
レーブ中に、減圧脱気後に、2リットルのターシャルブ
タノールと、30gの3−アリロキシ−1, 2−プロパン
ジオールと、30gの下記の式〔化16〕:
【0044】
【化16】 で表されるフッ素化モノマとを導入する。オートクレー
ブの温度を70℃とし、この温度で 215gのC2 2 2
と、84gのC2 4 とを加えた後、5gのターシャルブ
チルパーピバレートを加える。圧力は20バールとする。
共重合反応によって圧力が低下するので、C2 2 2
とC2 4 とのモル比65/35の混合物を加えて圧力を補
償する。46gの上記モノマー混合物を加える毎に、 5.5
gの3−アリロキシ−1, 2−プロパンジオールと、5.
5 gの下記の式〔化17〕:
【0045】
【化17】 で表される化合物とを加える。3時間重合させた後、8
gのターシャルブチルパーピバレートを導入して共重合
の速度を上昇させる。5時間後、合計44gの3−アリロ
キシ−1, 2−プロパンジオールと、 414gの下記の式
〔化18〕:
【0046】
【化18】 で表されるモノマーと、 414gのモル比65/35のC2
2 2 /C2 4 モノマー混合物とを導入する。オート
クレーブを冷却し、残留モノマを脱気し、オートクレー
ブの内容物を減圧蒸留して 485gの共重合体を回収し、
これをブチルアセテートに溶解する。水で洗浄後の共重
合体溶液の乾燥抽出物は68.9%である。共重合体のヒド
ロキシ基をピリジン/無水フタル酸溶媒中で化学定量す
る。測定の結果、OHは1.5 m当量/gであった。フッ
素19のNMR分析の結果、共重合体のモル組成は下記
〔化19〕:
【0047】
【化19】 であることが確認された。25℃におけるジメチルホルム
アミド溶液中での濃度1g/dlのこの共重合体の固有粘
度は0.18dl/g であった。
【0048】試験8 上記共重合体溶液 200gを23.9gのイソホロンジイソシ
アネートと、23.9gのDBTLの10%ブチルアセテート
溶液とに混合する。粘性は27gのメトキシプロパノール
アセテートを用いて調節する。得られたワニスを 100μ
mの螺旋塗布器を用いて厚さ 0.7mmの脱油済みのクロム
処理アルミニウム板に塗布する。試験片を室温で48時間
放置して乾燥させて厚さ27μmの乾燥塗膜を得る。この
塗膜はMEKで前後運動により100 回擦っても変化せ
ず、NFT30016 に準じた測定でペルソーズ硬度 240s
を示し、ASTM規格D523-85に準じて測定した60度で
の鏡面光沢は53%であった。臨界表面張力は31mN/m
であった。耐汚染性は添付の表に示してある。
【0049】試験9 上記共重合体 200gを、40gのエーテル化メラミンホル
ムアルデヒド樹脂の90%イソブタノール溶液と、0.25g
のp−トルエンスルホン酸とに混合する。粘度は40gの
プロピレングリコールジアセテートを用いて調製する。
得られたワニスを 100μmの螺旋塗布器を用いて厚さ
0.8mmの脱油済みの亜鉛メッキアルミニウム板に塗布す
る。試験片を 150℃のオーブンで30分間乾燥させて厚さ
22μm の乾燥塗膜を得る。この塗膜はMEKで前後運動
により100 回擦っても変化せず、ASTM規格D523-85
に準じて測定した60°での鏡面光沢は60%であり、NF
T30016 に準じた測定でペルソーズ硬度 225sを示し
た。臨界表面張力は31mN/mであった。耐汚染性は添
付の表に示してある。
【0050】試験10 126gの二酸化チタンと、 160gの上記共重合体溶液
と、28.8gのブチルアセテートと、18gのメトキシプロ
パノールアセテートとを 1500rpmで30分間分散させて下
地を調製する。この白色下地 106.4gに、20gの上記共
重合体溶液と、21gのヘキサメチレンジイソシアネート
のトリマと、 0.7gのDBTLの10%ブチルアセート溶
液と、5.2 gのメトキシプロパノールアセテートとを加
える。得られた塗料を 100μm の螺旋塗布器を用いて厚
さ 0.7mmの脱油済みのクロム処理アルミニウム板に塗布
する。試験片を室温に48時間放置して乾燥させて厚さ26
μmの乾燥塗膜を得る。この塗膜はMEKを用いて前後
運動により100 回擦っても変化せず、NFT30016 に準
じた測定でペルソーズ硬度 205sを示し、ASTM規格
D523-85に準じて測定した60°での鏡面光沢は58%であ
った。臨界表面張力は32.5mN/mであった。耐汚染試
験とその永続性試験の結果は添付の表に示してある。
【0051】試験11 試験10と同じの塗料を調製し、乾燥は80℃のオーブンで
30分間行う。得られた厚さ26μmの乾燥塗膜は、MEK
を用いて前後運動により100 回擦っても変化せず、AS
TM規格D523-85に準じて測定した60°での鏡面光沢は
69%であり、NFT30016 に準じた測定したペルソーズ
硬度は 215sを示した。臨界表面張力は32.5mN/mで
あった。耐汚染試験とその永続性試験の結果は添付の表
に示してある。
【0052】実施例4 効果的な撹拌装置を備えた容量3.3 リットルのオートク
レーブ中に、減圧脱気後に、2リットルのターシャルブ
タノールと、30gの3−アリロキシ1, 2−プロパンジ
オールと、30gの式:C8 172 4 −O−CH2
CH=CH2 で表されるフッ素化モノマーとを導入す
る。オートクレーブの温度を70℃とし、この温度で 215
gのC2 2 2 と84gのC2 4 とを加えた後、5g
のターシャルブチルパーピバレートを加える。圧力は20
バールとする。共重合反応によって圧力が低下するの
で、C2 2 2 とC2 4 のモル比65/35の混合物を
加えて圧力を補償する。このモノマ混合物を46gを加え
る毎に、5.5 gの3−アリロキシ−1, 2−プロパンジ
オールと、 5.5gの式:C8 172 4 −O−CH2
−CH=CH2 で表される化合物とを加える。3時間重
合させた後、8gのターシャルブチルパーピバレートを
導入して共重合の速度を上昇させる。5時間30分後に合
計44gの3−アリロキシ−1, 2−プロパンジオール
と、44gの式:C8 172 4 −O−CH2 −CH=
CH2 で表されるモノマーと、 414gのモル比が65/35
のC2 2 2 /C2 4 モノマー混合物とを導入す
る。オートクレーブを冷却し、残留モノマを脱気し、オ
ートクレーブの内容物を減圧蒸留すると 456gの共重合
体を回収する。これをブチルアセテートに溶解し、水で
洗浄すると、乾燥抽出分が52%の共重合体溶液となる。
上記のようなピリジン/無水フタル酸溶媒中でのこの共
重合体のヒドロキシ基の化学定量結果から、OHは1.70
m当量/gであった。フッ素19のNMR分析の結果、こ
の共重合体のモル組成は下記の式〔化20〕であることが
確認された。
【0053】
【化20】 25℃におけるジメチルホルムアミド溶液中での濃度1g
/dlでのこの共重合体の固有の粘度は0.18dl/gであっ
た。
【0054】試験12 上記共重合体溶液 100gを、17.4gのヘキサメチレンジ
イソシアネートのトリマと、 2.2gのDBTLの10%ブ
チルアセテート溶液と混合する。粘性は 5.2gのメトキ
シプロパノールアセテートを用いて調節する。得られた
ワニスを100 μmの螺旋塗布器を用いて厚さ 0.7mmの脱
油済みのクロム処理アルミニウム板に塗布する。試験片
を室温に48時間放置して乾燥させて厚さ21μm の乾燥塗
膜を得る。この塗膜はMEKで前後運動により100 回擦
っても変化せず、NFT30-016に準じた測定でペルソー
ズ硬度 212sを示し、ASTM規格 D523-85に準じて測
定した60度での鏡面光沢は60%であった。臨界表面張力
は31.5mN/mであった。耐汚染試験の結果は添付の表
に示してある。
【0055】試験13 97.2gの二酸化チタンと、 194.4gの上記共重合体溶液
と、20gのメトキシプロパノールアセテートとを 1500r
pmで30分間分散させて下地を調製する。この白色下地 2
33.7gに、 4.2gの上記共重合体溶液と、26.1gのヘキ
サメチレンジイソシアネートのトリマと、 0.8gのDB
TLの10%ブチルアセート溶液と、12gのブチルアセテ
ートとを加える。得られた塗料を 100μmの螺旋塗布器
を用いて厚さ0.7mm の脱油済みのクロム処理アルミニウ
ム板に塗布する。試験片を80℃のオーブンで30分乾燥さ
せる。得られた厚さ21μmの乾燥塗膜はMEKを用いて
前後運動により100 回擦っても変化せず、NFT30016
に準じた測定でペルソーズ硬度 225sを示し、ASTM
規格D523-85に準じて測定した60度での鏡面光沢は55%
であった。臨界表面張力は32.5mN/mであった。耐汚
染試験とその永続性試験の結果は添付の表に示しある。
【0056】実施例5 効果的な撹拌装置を備えた容量3.3 リットルのオートク
レーブ中に、減圧脱気後に、2リットルのターシャルブ
タノールと、22gのトリエチロールプロパンモノアリル
エーテルと、下記の式〔化21〕:
【0057】
【化21】 で表される30gのフッ素化モノマーとを導入する。オー
トクレーブの温度を70℃とし、この温度で 215gのC2
2 2 と、84gのC2 4 とを加えた後、5gのター
シャルブチルパーピバレートを加える。圧力は20バール
とする。共重合反応によって圧力が低下するので、C2
2 2 とC2 4 とのモル比65/35の混合物を加えて
圧力を補償する。このモノマ混合物を46g加える毎に、
8gのトリメチロールプロパンモノアリルエーテルと、
7.5gの下記の式〔化22〕:
【0058】
【化22】 で表される化合物とを加える。3時間重合させた後、12
gのターシャルブチルパーピバレートを導入して共重合
の速度を上昇させる。6時間後に合計40gのトリメチロ
ールプロパンモノアリルエーテルと、37.5gの下記の式
〔化23〕:
【0059】
【化23】 で表されるモノマーと、 368gのモル比が65/35である
2 2 2 /C2 4 モノマー混合物とを導入した。
オートクレーブを冷却し、残留モノマを脱気し、オート
クレーブの内容物を減圧蒸留すると 371gの共重合体が
回収される。これをブチルアセテートに溶解した後、水
で洗浄すると、乾燥抽出分が60%の共重合体溶液を得
る。共重合体のヒドロキシ基を上記のようなピリジン/
無水フタル酸溶媒中で化学定量した結果、OHは 1.36m
当量/gであった。フッ素19のNMR分析の結果、この
共重合体のモル組成は下記の式〔化24〕:
【0060】
【化24】 で表されることが確認された。25℃におけるジメチルホ
ルムアミド溶液中の濃度1g/dlのこの共重合体の固有
の粘度は0.18dl/gであった。
【0061】試験14 前記共重合体溶液 120gを、イソブタノール中で90%に
調製したエーテル化したメラミンホルムアルデヒド樹脂
20gと、キシレン10gと、パラトルエンスルホン酸 0.3
gと混合する。得られたワニスを100μmの螺旋塗布器
を用いて厚さが0.7mm の脱油済みのクロム処理アルミニ
ウム板に塗布する。この試験片を 145℃のオーブンで30
分乾燥させて、厚さ22μm の乾燥塗膜を得る。この塗膜
はメチルエチルケトンを用いて前後運動により100 回擦
っても変化せず、NFT 30016に準じた測定でペルソー
ズ硬度 225sを示し、ASTM規格D523-85 に準じて測
定した60°での鏡面光沢は65%であった。臨界表面張力
は31.5mN/mであった。耐汚染性の結果を添付の表に
示してある。
【0062】試験15 106.4gの二酸化チタンと、 177.4gの上記共重合体溶
液と、16gのメトキシプロパノールアセテートとを 150
0rpmで30分間分散させて下地を調製する。この白色下地
149.9gに、11.3gの上記共重合体溶液と、16gのヘキ
サメチレンジイソシアネートのトリマと、 2.0gのDB
TLの10%ブチルアセート溶液と6gのブチルアセテー
トとを加える。得られた塗料を 100μmの螺旋塗布器を
用いて厚さ0.7mm の脱油済みクロム処理アルミニウム板
に塗布する。試験片を室温に48時間放置して乾燥させて
厚さ23μmの乾燥塗膜を得る。この塗膜はMEKを用い
て前後運動により100 回擦っても変化せず、NFT 300
16に準じた測定でペルソーズ硬度 220sを示し、AST
M規格D523-85に準じて測定した60°での鏡面光沢は63
%であった。臨界表面張力は32.5mN/mであった。耐
汚染性試験とその永続性試験の結果は添付の表に示して
ある。
【0063】実施例6 効果的な撹拌装置を備えた容量3.3 リットルのオートク
レーブ中に、減圧脱気後に、2リットルのターシャルブ
タノールと、50gの3−アリロキシ−1, 2−プロパン
ジオールと、40gの式:C8 172 4 −O−CH2
−CH=CH2 で表されるフッ素化モノマーと、90gの
ブチルビニルエーテルとを導入する。オートクレーブの
温度を70℃とし、この温度で、280gのC2 3Cl と、2
40 gのC2 4 と、10gのターシャルブチルパーピバ
レートとを加える。圧力は15バールとする。共重合反応
は圧力の低下で確認される。C2 3Cl とC2 4 のモ
ル比50/50の混合物を加えて圧力を補償する。このモノ
マ混合物を27g加える毎に、 4.5gの3−アリロキシ−
1, 2−プロパンジオールと、4gのC8 172 4
−O−CH2 CH=CH2 と、 6.8gのブチルビニルエ
ーテルとを加える。5時間後に合計58.5gの3−アリロ
キシ−1, 2−プロパンジオールと、52gのC8 17
2 4 −O−CH2 −CH=CH2 と、 360gのC2
3Cl /C2 4 のモル比50/50の混合物と、88gのブチ
ルビニルエーテルとを導入する。オートクレーブを冷却
し、残留モノマを脱気し、オートクレーブの内容物を減
圧蒸留すると、 700gの共重合体が回収される。これを
エチルアセテートに溶かし、水で洗浄した後の共重合体
溶液の乾燥抽出分は65%である。この共重合体のヒドロ
キシ基を上記の方法でピリジン/無水フタル酸溶媒中で
化学定量した結果、OHは 1.05m当量/g であった。フ
ッ素19のNMR分析の結果、この共重合体のモル組成は
下記の式〔化25〕で表されることが確認された。
【0064】
【化25】 25℃でのジメチルホルムアミド溶液中の濃度1g/dlの
この共重合体の固有粘度は0.98dl/gであった。
【0065】試験16 上記共重合体溶液 100gを、 8.0gのイソポロンジイソ
シアネートと、 2.3gのDBTLの10%ブチルアセテー
ト溶液とに混合する。粘度は15.2gのメトキシプロパノ
ールアセテートを用いて調節する。得られたワニスを 1
00μmの螺旋塗布器を用いて厚さ 0.7mmの脱油済みのク
ロム処理アルミニウム板に塗布する。試験片を室温に48
時間放置して乾燥させて厚さ26μm の乾燥塗膜を得る。
この塗膜はMEKで前後運動により100 回擦っても変化
を示さず、NFT 30016に準じた測定でペルソーズ硬度
230sを示し、ASTM規格D523-85に準じて測定した
60°での鏡面光沢は68%であった。臨界表面張力は31.5
mN/mであった。耐汚染試験とその永続性試験の結果
は添付の表に示してある。
【0066】試験17 110gの二酸化チタンと、 160gの上記共重合体溶液
と、30gのブチルアセテートとを 1500rpmで30分間分散
させて下地を調製する。この白色下地 150gに、20gの
上記共重合体溶液と、13.4gのヘキサメチレンジイソシ
アネートのトリマと、 0.5gのDBTLの10%ブチルア
セート溶液と、12gのブチルアセテートとを加える。得
られた塗料を 100μmの螺旋塗布器を用いて厚さ 0.7mm
の脱油済みのクロム処理アルミニウム板に塗布する。試
験片を室温で48時間乾燥させて得られた厚さ26μmの乾
燥塗膜は、MEKを用いて前後運動により100 回擦って
も変化せず、NFT30016に準じた測定でペルソーズ硬
度 240sを示し、ASTM規格D523-85に準じて測定し
た60°での鏡面光沢は60%であった。臨界表面張力は32
mN/mであった。耐汚染性試験とその永続性試験の結
果は添付の表に示してある。
【0067】試験18 試験12と同じ塗料を調製し、この場合には塗布した薄板
を80℃のオーブンで30分間乾燥する。得られた厚さ26μ
m の乾燥塗膜は、MEKを用いて前後運動により100 回
擦っても変化せず、NFT 30016に準じた測定でペルソ
ーズ硬度 245sを示し、ASTM規格D523-85に準じて
測定した60°での鏡面光沢は65%であった。
【0068】実施例7 効果的な撹拌装置を備えた容量3.3 リットルのオートク
レーブ中に、減圧脱気後に、2リットルのターシャルブ
タノールと、50gのトリメチロールプロパンモノアリル
エーテルと、40gの下記の式〔化26〕:
【0069】
【化26】 で表されるフッ素化モノマーと、75gのブチルビニルエ
ーテルとを導入する。オートクレーブの温度を70℃と
し、この温度で 280gのC2 3Cl と、240 gのC2
4 と、10gのターシャルブチルパーピバレートとを加え
る。圧力は15バールとする。圧力の低下によって共重合
反応が確認される。C2 3Cl とC2 4 のモル比50/
50の混合物を加えて圧力を補償する。上記のモノマー混
合物を27g加える毎に、6gのトリメチロールプロパン
モノアリルエーテルと、5.4 gの下記の式〔化27〕:
【0070】
【化27】 の化合物と、5.6 gのブチルビニルエーテルとを加え
る。5時間後、合計78gのトリメチロールプロパンモノ
アリルエーテルと、70gの下記の式〔化28〕:
【0071】
【化28】 の化合物と、 360gのC2 3Cl /C2 4 のモル比50
/50の混合物と、74gのブチルビニルエーテルと導入し
た。オートクレーブを冷却し、残留モノマを脱気し、オ
ートクレーブの内容物を減圧蒸留すると、 770gの共重
合体が回収される。これをエチルアセテートに溶解し、
水で洗浄した後の共重合体溶液の乾燥抽出分は65%であ
る。共重合体のヒドロキシ基を上記のようなピリジン/
無水フタル酸溶媒中で化学定量した結果、OHは1.5m当
量/gであった。フッ素19のNMR分析の結果、この共
重合体のモル組成は下記の式〔化29〕で表されることが
確認された。
【0072】
【化29】 25℃でのジメチルホルムアミド溶液中の濃度1g/dlで
のこの共重合体の固有粘度は0.98dl/gであった。試験19 上記共重合体溶液 100gを、19.2gのヘキサメチレンジ
イソシアネートのトリマと、 2.3gのDBTLの10%ブ
チルアセテート溶液とに混合する。粘度は10gのメトキ
シプロパノールアセテートを用いて調節する。得られた
ワニスを 100μm の螺旋塗布器を用いて厚さ0.7mm の脱
油済みのクロム処理アルミニウム板に塗布する。試験片
を80℃のオーブンで30分乾燥させて厚さ22μmの乾燥塗
膜を得る。この塗膜はMEKを用いて前後運動により10
0 回擦っても変化を示さない。また、NFT 30016に準
じた測定したペルソーズ硬度は 207sであり、ASTM
規格D523-85に準じて測定した60°での鏡面光沢は62%
であった。臨界表面張力は30mN/mであった。耐汚染
性の結果を添付の表に示してある。
【0073】試験20 117.8の二酸化チタンと、 181.4gの上記共重合体溶液
と、20gのメトキシプロパノールアセテートとを 1500r
pmで30分間分散させて下地を調製する。この白色下地5
9.6gに、 9.4gの上記共重合体溶液と、19.2gのヘキ
サメチレンジイソシアネートのトリマーと、 1.8gのD
BTLの10%ブチルアセート溶液と、5gのブチルアセ
テートとを加える。得られた塗料を 100μmの螺旋塗布
器を用いて厚さ0.7mm の脱油済みのクロム処理アルミニ
ウム板に塗布する。試験片を80℃のオーブンで30分乾燥
させて厚さ22μmの乾燥塗膜を得る。この塗膜は、ME
Kを用いて前後運動により100 回擦っても変化せず、N
FT 30016に準じた測定でペルソーズ硬度 217sを示
し、ASTM規格 D523-85に準じて測定した60°での鏡
面光沢は59%であった。臨界表面張力は30.5mN/mで
あった。耐汚染性試験とその永続性試験の結果は添付の
表に示してある。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】以上、本発明の好ましい具体例を説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲で定義される範囲と、それを改
良、変更、したものおよび均等物が含まれることは明ら
かである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08F 214/26 216:20 216:16 214:22 214:24) (56)参考文献 特開 昭57−59921(JP,A) 特公 平5−404(JP,B2) 特公 平5−407(JP,B2)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ化物モノマーおよびアリルモノマー
    の共重合残基を含む硬化可能なフッ化共重合体におい
    て、 (a) ッ化物モノマーの共重合残基はテトラフルオロエ
    チレン (C 2 4)と、クロロトリフルオロエチレン (C
    2 3 Cl)またはフッ素化ビニリデン (C 2 2 2
    少なくとも1方のフッ化物モノマーとに由来し、 (b) リルモノマーの共重合残基は化1〕で表される
    アリルポリオールに由来 : 【化1】 (ここで、 R1 はHまたはCH2 OHであり、 R2 はOHまたはCH2 OHであり、 R3 はCH3 またはOHであり、 R1 とR3 とは同時にHおよびCH3 にはならない) さらに、 (c) 〔化2〕表されるフッ化炭素鎖を有するアリルモ
    ノマーまたはアクリルモノマーの残基を含み: 【化2】 (ここで、 nは3〜12であり、 R4 はHまたはCH3 であり、 XはCH2 −Oまたは下記〔化3〕を表す) 【化3】 (d) 共重合された全モノマー 100モル当たり下記組成
    を有しテトラフルオロエチレン 14 〜45モ
    クロロトリフルオロエチレン、フッ素化ビニリデンまた
    はこれらの混合物 25〜81モルアリルポリオール 4〜15モ
    フッ化アリルモノマーまたはフッ化アクリルモノマー 1〜7 モル (e) 数平均分子量が 1,000〜20,000である ことを特徴とする硬化可能なフッ素化共重合体。
  2. 【請求項2】 CH2 =CH−O−R5 (ここで、R5
    は2〜13個の炭素原子を有する直鎖または側鎖を有する
    アルキル基) 表されるヒドロキシル化されていないビ
    ニルエーテル残基をさらに含む請求項に記載の共重合
    体。
  3. 【請求項3】 上記ヒドロキシル化されていないビニル
    エーテルが配合に必要な全モノマー 100モル当たり、33
    モル以下である請求項に記載の共重合体。
  4. 【請求項4】 フッ化ビニリデンのモル数とテトラフル
    オロエチレンおよびクロロトリフルオロエチレンの合計
    モル数との比が〔式1〕: 【式1】 で表される請求項1〜のいずれか一項に記載の共重合
    体。
  5. 【請求項5】 20モル以下のC2 2 2 を含み、組成
    中でのC2 4 とC2 3Cl とのモル数の比が〔式
    2〕: 【式2】 で表される請求項1〜のいずれか一項に記載の共重合
    体。
  6. 【請求項6】 25℃でのジメチルホルムアミド溶液中の
    1g/dl濃度での固有粘性が0.06〜1dl/gである請求
    項1〜のいずれか一項に記載の共重合体。
  7. 【請求項7】 有機溶媒中1〜のいずれか一項に記
    載の共重合体を含む溶液
  8. 【請求項8】 有機溶媒がアルコールまたはアセテート
    である請求項に記載の溶液
  9. 【請求項9】 フッ素物モノマーおよびアリルモノマー
    をベースとした硬化可能な共重合体の製造方法におい
    て、下記(a) 〜(d) : (a) テトラフルオロエチレン (b) クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデンま
    たはこれらの混合物 (c) 下記〔化4〕: 【化4】 (ここで、R1 はHまたはCH2 OHを表し、R2 はO
    HまたはCH2 OHを表し、R3 はCH3 またはOHを
    示し、R1 とR3 とは同時にHおよびCH3 にはならな
    い) の式で表されるアリルポリオール (d) 下記〔化5〕: 【化5】 (ここで、nは3〜12であり、R4 はHまたはCH3
    あり、XはCH2 −Oまたは下記〔化6〕: 【化6】 である) の式で表されるフッ化炭素鎖を有するアリルモノマーま
    たはアクリルモノママー を、共重合された全モノマー 100モル当たり下記組成と
    なるように共重合させることを特徴とする方法 テトラフルオロエチレン 14 〜45モ
    クロロトリフルオロエチレン、フッ素化ビニリデンまた
    はこれらの混合物 25〜81モルアリルポリオール 4〜15モ
    フッ化アリルモノマーまたはフッ化アクリルモノマー 1〜7 モル
  10. 【請求項10】 CH 2 =CH−O−R 5 (ここで、R
    5 は2〜13個の炭素原子を有する直鎖または側鎖を有す
    るアルキル基) で表されるヒドロキシル化されていない
    ビニルエーテルをさらに加える請求項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 共重合体されるモノマー 100モル当た
    り、ビニルエーテルを33モル以下添加する請求項10に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 共重合を有機溶媒中で溶液重合する請
    求項11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 有機溶媒中がアルコールまたはアセテ
    ートである請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 共重合温度が30〜120 ℃である請求項
    13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 共重合圧力が10〜80バールである請求
    14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜のいずれか一項に記載の
    硬化可能なフッ素化共重合体を有機溶媒中に溶解した耐
    しみ性および耐汚染性とを有する塗料またはワニス。
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