JPH07115903B2 - コンクリ−トの製造方法 - Google Patents

コンクリ−トの製造方法

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JPH07115903B2
JPH07115903B2 JP59240135A JP24013584A JPH07115903B2 JP H07115903 B2 JPH07115903 B2 JP H07115903B2 JP 59240135 A JP59240135 A JP 59240135A JP 24013584 A JP24013584 A JP 24013584A JP H07115903 B2 JPH07115903 B2 JP H07115903B2
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strength
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達也 水沼
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はモルタル又はコンクリートの遠心成形法に関す
るものであり、更に詳しくは、パイル、ポール、ヒユー
ム管等のコンクリート二次製品の強度増強法に関するも
のである。
〔従来の技術及び問題点〕
従来、コンクリート製のパイル、ポール、ヒユーム管等
のコンクリート二次製品は、その製品強度を高めるため
に、まだ固まらないコンクリートを型枠に仕込んだ後
に、遠心成形機を用いて型枠を高速で回転させ、遠心力
によりコンクリート中の水をしぼり出すことにより硬化
後のコンクリート強度を高めている。しかし、水をしぼ
り出すために必要な遠心力は40〜50Gと言われており、
型枠の回転数は400〜500rpmにも達する。このために、
遠心成形時の騒音や型枠の損耗が激しく、又時には型枠
の偏心により型枠が飛び出しきわめて危険であり大きな
問題となつている。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者等は種々に検討の結果、遠心成形におい
て問題となっている騒音や型枠の損耗を低減し、又型枠
の飛び出し事故の低減を計ると共にコンクリート製品の
強度を高めるコンクリートの製造方法を見出した。
即ち本発明は、非晶質超微粒子シリカと高性能減水剤及
び遠心成形助剤を含有し、水セメント比が35%以下のコ
ンクリートを、遠心力30G以下の中速回転で締固めるこ
とを特徴とするコンクリートの製造方法である。
一般にコンクリートの強度を高める方法として、水セメ
ント比を低くする、セメントペースト中の空隙を充填す
る、可溶性の水酸化カルシウムを不溶性にする等の方法
が知られている。そこで本発明者等は高性能減水剤によ
り混練水を低減し、遠心締固めにより余剰の水をしぼり
出すことにより水セメント比を低減し、さらに比晶質超
微粒子シリカの添加によりセメント中の空隙を充填する
と共に可溶性の水酸化カルシウムを比晶質超微粒子シリ
カのポゾラン反応により取り除くことにより高強度化を
計ろうと考えた。しかしここに大きな問題が生じた。す
なわち遠心成形にて水をしぼり出そうとして40〜50Gの
遠心力をコンクリートに与えると、水がしぼり出される
と共に比重の軽い非晶質超微粒子シリカ(比重=2.20程
度)と比重の重いセメント(比重=3.16程度)との層分
離が生じ、その結果強度が低下してしまうという欠点が
生じた。
そこで本発明者等は層分離を生じさせることなく、しか
も水を十分にしぼり出す方法を検討した結果、30G以下
の遠心力で締固めると共に、高性能減水剤を添加しさら
に遠心成形助剤を併用することにより高強度遠心コンク
リートを製造可能ならしめたのである。
本発明で使用する非晶質超微粒子シリカとは、特願昭44
−70688(特公昭48−37734号)、特願昭54−158951(特
開昭56−84356号)等に示されるシリコンメタル又はフ
エロシリコン等の製造時に副生される産業副産物で、シ
リカを80%以上含有し比表面積が10万〜30万cm2/gのも
のが望ましい。非晶質超微粒子シリカの使用量はセメン
トに対し5〜25重量パーセントである。
本発明で使用する高性能減水剤としては特公昭41−1173
7等で示されるβ−ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮
合物等が挙げられ、その添加量はコンクリート1m3当り1
kg〜20kgが望ましい。
本発明で使用する遠心成形助剤としては、特開昭50−52
115等で示される(ジ)アルキルスルホコハク酸エステ
ル塩、特公昭42−12435、特公昭53−38095等で示される
ポリカルボン酸(塩)、さらに重合性単量体(a)α,
β−不飽和モノカルボン酸又はその塩50〜90重量パーセ
ントと、(b)炭素数1〜6の脂肪族アルコールと(メ
タ)アクリル酸とのエステル10〜50重量パーセントと、
(c),(a),(b)と共重合可能な第3成分0〜30
重量パーセントからなる共重合物又はポリ(メタ)アク
リル酸、ポリマレイン酸、アクリル酸とマレイン酸との
共重合物等があげられる。これらは1種又は2種以上で
用いられる。遠心成形助剤の添加量はコンクリート1m3
当り0.01〜2kgが望ましい。
本発明で使用するコンクリートの水セメント比は35%以
下のものである。これにより高い水セメント比では高強
度化が困難であると共に遠心成形時の脱水量が多くな
り、従つて非晶質超微粒子シリカとセメントとの分離が
大きくなり好ましくない。
本発明における遠心成形方法は、従来から一般的に行な
われている方法である低速10G以下、中速10G〜35G、高
速35G〜50Gという方法と異なり、低速及び中速のみで締
固めを行う点に特徴がある。すなわち非晶質超微粒子シ
リカとセメントとの分離を防止する目的で最大の遠心力
を30G以下とする点にある。
〔発明の効果〕
本発明によれば遠心成形時の騒音や型枠の損耗を低減し
又型枠の飛び出し事故の防止を計ると共に、コンクリー
ト製品の強度を高めることが出来る。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳述するが、本発明は
これらの実施例に限定されたものではない。
実施例 (1) コンクリートの使用材料と配合 セメント:小野田普通ポルトランドセメント 比重3.16 細骨材:紀ノ川産川砂 比重2.56 粗骨材:宝塚産砕石 比重2.60 非晶質超微粒子シリカ:商品名micropoz(NORCEM社製) 高性能減水剤:β−ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮
合物(花王石鹸製、商品名マイテイ150) (2) 遠心成形助剤 A:ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、商品名 ペレ
ツクスOTP(花王石鹸製) B:ポリアクリル酸、商品名 ポイズ530(花王石鹸製) C:アクリル酸とアクリル酸メチルの共重合物、下記方法
により合成した。
温度計、撹拌機、滴下ロート、ガス導入管及び還流冷却
器を備えたガラス製反応容器に水200部を仕込み、撹拌
下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で沸点まで
加熱した。次いでアクリル酸160部、アクリル酸メチル4
0部からなる混合物と過硫酸アンモニウムを水8部に溶
解させたものを90分で添加した。添加完結後、過酸化水
素50部を加え120分間沸点に温度を保持して重合を完了
させた。その後カセイソーダ水溶液にて中和を行ない
(中和度0.85対アクリル酸)共重合物水溶液を得た。
(3) コンクリートの混練 1バツチ40のコンクリートを強制練りミキサーを用い
て混練した。セメント、細骨材、粗骨材及び必要に応じ
て非晶質超微粒子シリカをミキサーに投入後、高性能減
水剤と遠心成形助剤を溶解した水をミキサーに投入し
た。混練時間は3分とした。
(4) 遠心力成形 遠心成形用型枠(200φ×300)に15kgのコンクリートを
仕込み、低速回転(5G/5分)、中速回転(30G/10分)で
成形した。比較のために低速回転(5G/5分)、中速回転
(30G/5分)、高速回転(45G/5分)の成形も実施した。
(実験No.1,3,5,7) (5) 結果の測定 遠心成形時の騒音は遠心成形機から5mの地点でその最大
値を測定した。遠心成形終了後蒸気養生を行ない脱型後
分離層の厚さを測定した。さらに材令7日の圧縮強度を
測定した。結果を表1に示す。
実験結果より、非晶質超微粒子シリカ、高性能減水剤お
よび遠心成形助剤のすべてを含有しない実験No.1,2で
は、高速遠心成形にて、分離層の厚さが0.9cm、圧縮強
度が613kg/cm2であり中速遠心成形にて分離層の厚さが
0.6cm、圧縮強度が509kg/cm2であつた。
非晶質超微粒子シリカを含有する実験No.3,4及び非晶質
超微粒子シリカと高性能減水剤を含有する実験No.5,6で
は実験No.1,2に比し各添加剤の効果により圧縮強度の増
加が認められる。しかし分離層の厚さも増加する傾向に
あり非晶質微粒子シリカの添加効果が十分とは考えられ
ない。又遠心成形の方法も、高速回転の場合が高い圧縮
強度を示しており従つて騒音を低くすることは困難であ
る。
一方本発明である実験No.8,9,10においては、中速回転
で遠心成形するにもかかわらず、圧縮強度が800kg/cm2
以上の高い値を示し、実験No.1に比し約30%の強度増加
が認められた。これは遠心成形助剤と高性能減水剤及び
遠心成形の方法との相乗効果により、非晶質超微粒子シ
リカの分離を防止し得たことに起因するものと考えられ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:16)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非晶質超微粒子シリカと高性能減水剤及び
    遠心成形助剤を含有し、水セメント比が35%以下のコン
    クリートを、遠心力30G以下の中速回転で締固めること
    を特徴とするコンクリートの製造方法。
  2. 【請求項2】高性能減水剤がβ−ナフタリンスルホン酸
    ホルマリン縮合物である特許請求の範囲第1項記載のコ
    ンクリートの製造法。
  3. 【請求項3】遠心成形助剤が(ジ)アルキルスルホコハ
    ク酸エステル塩又はポリカルボン酸(塩)から選ばれる
    1種又は2種以上である特許請求の範囲第1項記載のコ
    ンクリートの製造方法。
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